淫魔の秘宝 2
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門番に勝利する事で、ようやくダンジョンの中に入る事ができる。
このダンジョンに入ろうと、今までいろんな男性が挑戦したが、その大半が門番に勝てなくて諦めていった。
実際に彼女に勝てたのは…全体の10%ほど。
9割はダンジョン内に入る事すら出来なかったというまさに狭い門なのだ。
入るだけでこんなにも厳しいダンジョン…
しかし忘れてはいけない。
ここからが本番なのだ。
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ついに、俺はダンジョンの中に入る事ができた。
門番は手強かった…何度あいつに搾られたか。
おっぱいが弱いと気づいてからは多少いい勝負できるようになったが、それでもなかなか勝てず…
結局あいつに勝てたのは、初めてこのダンジョンに来てから1年も経ってからだった。
入るためだけにここまで苦労させられるとは…
ダンジョンの中には計8つの部屋が存在し、それぞれに一人ずつ淫魔が待ち構えている。
秘宝にたどり着くためには、彼女達それぞれと勝負し全てに勝利しなければいけないのだ。
今俺がいるのは8つの部屋に繋がる中央の部屋。
ここにはベッドが存在し、一戦ごとに休憩はとれるようになっている。
また、どの淫魔を相手にするか、順番もこちら側が任意で決められる。
挑戦者にもある程度のフォローは用意されている、という訳だ。
それでもまだこのダンジョンがクリアされていないあたり、その難易度の高さが伺える。
ひとまずベッドで休憩しながら考える。どの淫魔から相手にするか…
あいにくと8人の淫魔がどんな奴なのかについては事前調査でもわからなかった。
せめてもの判断材料となるのは、それぞれの部屋の扉に描かれている女性の顔のみ。
扉の奥にいる淫魔を表しているのだろう。
さすがは淫魔。顔だけ見ても、相当な美女ぞろいだ。
…これ以上は自分の体で確かめるしかない。
俺は適当に選んだ扉を開け、中へと入っていった。
「いらっしゃい、ひさしぶりの挑戦者さん♥」
部屋に入ると、早速一人の淫魔が俺を出迎えてくれた。
扉に描かれていた通りの美女だ。
「相手にあたしを選んでくれて嬉しいわ。だから、たっぷりとイイ事してあげる♥」
「…そう簡単にやられる気はないぜ」
「ふふ、そんな身構えないで。これからセックスしようってんだから、もっと気楽にしてなさい」
そうは言われても、こちらはダンジョンの攻略がかかってるのだ。
つい力が入ってしまう。
「さぁ、はじめましょう…」
「くっ…」
ゆっくりと近づいてくる淫魔。
その体が俺と触れ合えるくらいまで近づくと…
「んっ…♥」
ごく自然に、唇を重ねられてしまった。
あまりに自然だったので抵抗する気すら起きなかった。
そしてキスされただけでぼんやりと意識が蕩けそうになる。
「んふふっ、どうかしら?でもまだこれからよ」
今度は俺の足元にしゃがみこむと、おもむろにペニスを口でくわえてきた。
「あむっ、んむっ。じゅるる…」
「うおぁ…」
くぅっ、やべぇ、かなり気持ちいい。
だがそう簡単に射精してたまるか。
あの門番と一年やりあったのは伊達ではないのだ。
「なかなか我慢強いわね。でもこれならどうかしら…」
そう言って淫魔が…姿を消した!?
なんだ!?本当に目の前でスゥッ…て消えたぞ!?
「うっ!?」
そして再びペニスを襲う快感。
さっきペニスを口にくわえられたのと同じ感覚。
だけど淫魔の姿はどこにもないんだぞ!?
どうなってるんだ!?
「ふふ、これじゃわからないわね。じゃあ唇だけ見えるようにしてあげるわ」
ペニスをくわえる唇が再び姿を現した。
そう、「唇だけ」なのだ。
宙に浮く唇だけが俺のペニスをくわえ、しゃぶっているのだ!
「な、なんだこりゃ!?どうなって…」
「あたしは体を無色透明に変える事ができるの」
「なにぃ!?」
唇が喋って…声まで聞こえる。
ってことはマジで透明淫魔!?
この淫魔、そんな特殊能力を持ってたのか!
もしかして俺、厄介な奴を選んでしまった!?
「ここの淫魔はみんな人間離れした特徴を持ってるわよ、あたしだけが特別なわけじゃないから」
…こんなのがあと7人もいるのか。
「さぁて、そろそろあなたの精液頂こうかしら♥」
「うぐぅっ!?」
ペニスをしゃぶる唇の動きが激しくなった!
宙に浮く唇の輪がペニスを締め付けて、じゅっぽ、じゅっぽと先から根元まで行ったり来たり。
それだけじゃない、見えない何かを押し当てられてペニスがぐにぐにと動いている。
舌だ。見えない舌がペニスにまとわりついているんだ。
「見えないっていうのもなかなかドキドキするでしょう?」
確かに、見えないからこそ色々想像をかきたてられてしまって…
「で、出るぅっ!!」
どぴゅるっ!
とうとう俺は淫魔の口の中で射精してしまった。
悔しい、けど、気持ち良い…
噴出した精液は空中に飛び出したかと思うとすぐに消えた。
淫魔に飲み込まれ、精液も透明になったんだろう。
「んふふ、いい味。これは楽しめそう♥」
「く、くそっ…」
まんまといい様にされてしまった。
なんとかこちらからも反撃しないと。
「今度はこっちから…!」
「私を捕まえられるかしら?」
唇が消えた!?
くそっ、これじゃ完全に見えないぞ!
「ほらほら、あたしはこっちよぉ~」
うぐぐ、遊ばれてる。
だが声のする方向にいるはず。
「たぁっ!」
適当にあたりをつけて飛び掛る!が…
「あだっ!」
俺の手は空を切って俺はそのまま床に倒れてしまった。
くそっ、外したか。
「慌てなくても、あたしは逃げはしないわ」
倒れた俺の体が見えない淫魔に仰向けに転がされた。
そして見えない手にペニスが掴まれる。
「出したばっかりなのにビンビン♥すぐに気持ちよくしてあげる」
ペニスがひとりでに動いてる…見えない手にしごかれているんだ。
そしてペニスの先端に、濡れた感触が押し当てられた。
まさか…
「今度は下のお口で、いただきまぁす♥」
「ぐああっ…!」
ペニスが生暖かい粘膜の感触に包み込まれた!
これはアソコの感触だ!
見えないけれど、俺は今淫魔のアソコにペニスをくわえられている!
「ここだけ見えるようにしてあげる♥」
するとペニスをくわえている「アソコだけ」が見えるようになった。
ペニスの根元を濡れた粘膜の輪が締め付けているのがわかる。
つまり今、俺のペニスが根元までがっちりと淫魔のアソコにくわえこまれてしまっている、という事だ。
「さぁ動くわよぉ♥」
「ぐうぅっ!」
ペニスをくわえるアソコが上下に動き出した。
傍目には肉の輪にペニスがしごかれているだけだが、実際は見えない膣肉にペニス全体がしごかれている。
たちまち俺は強烈な快感に捕らわれてしまった。
「うっ、ぐぅっ、こんなのって…」
「ほら見て。あなたのペニス。あたしのオマンコにくわえられて、こんな風になってるのよ♥」
そう言われて、つい俺は自分のペニスに目を向けてしまった。
見えない膣壁に締め付けられ、幾分細くなっている俺のペニス。
普段見えるはずもない、アソコに入っているペニスの様子を見るのは非常に新鮮な刺激だ。
それが俺の快感をさらに引き上げてしまった。
「あっ、あっ、あぁぁ…」
「それ、それぇ♥もう出ちゃうかしら~?」
唯一見えるアソコがペニスを捕らえたまま激しく動く。
もうこれ以上は…耐えられないっ!
「ぐああっ!!」
びゅるっ!びゅるる!
淫魔のアソコの中で二度目の射精。
まずい…思ってた以上に気持ち良くて…体から、力が抜ける…
俺は門番に勝利したものの体力をかなり消耗してしまっていた。
休憩はしたものの全快はしておらず万全とは言えない状態だったため、俺は二度の射精でほとんどの体力を失ってしまったんだ。
「どうやら勝負あったみたいね。あとは…あたしが楽しませてもらうわ♥」
唯一見えていたアソコが再び消え、淫魔は完全に見えなくなった。
その状態で再び淫魔は動き出す!
「うわああああああっ!!」
再び俺のペニスを襲う強烈な快感!
見ると俺のペニスがぶるんぶるんと激しく揺れ動いている!
透明な淫魔のアソコに捕らえられ、容赦なく犯されているのだ。
一体淫魔はどんな激しい動きをしているのか…あぁダメだ。想像しちゃ…!
「出る、出るぅっ!!」
どぷっ!どぷっ、どぷっ!!
「いいわよぉ、もっと、もっと出してぇ♥」
射精中もペニスは見えない膣壁に絶えずしごかれ続けた。
故に快感は途切れる事なく、精液が断続的にペニスから噴きあがる。
その様子もアソコが見えないせいではっきりと見えてしまっていた。
「くっ…くぅぅ…」
意識が霞み始める、もう何度も味わった気絶の前兆だ。
抵抗したい所だが、その気持ちに反して俺のペニスから精液が止まらない。
ちく、しょう…
結局、俺はあの透明淫魔に敗れダンジョンから放り出された。
ダンジョンの攻略は、一筋縄ではいきそうにないぜ…
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“透明”
基本的にこのダンジョンの淫魔には「名前」がない。
故に彼女達はそれぞれの特徴やポジション等で適当に呼び合っている。
体を無色透明に変えられる淫魔。
そのため姿が全く見えなくなるのが特徴。
当然見えない淫魔を相手にするのは至難で、触れる事さえ難しい。
ただ全身を透明にするだけでなく、体の特定の部位のみを見えるようにする事もできる。
唇、女性器、手、おっぱい…まるでその部位だけが宙に浮いてるかのように動き、襲い掛かってくるのは視覚的にインパクトがある。
もちろん淫魔としての技量は十分、オタオタしてると見えない女体にあっという間に搾り取られてしまうだろう。
見えなくなってもまずは慌てない事。こちらから捕まえようとせず、向こうから接触してくるのを待つのが良い。
特定の部位だけ見せるのも、視覚効果はあるがヤる事自体は普通と変わらない(普通と言っても淫魔なのでかなりのものだが)。
冷静に対処できるようになれば、活路が見出せるだろう。
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