「くそお、ここから出せ! 出さんかい、このタコ!」

早見団兵衛は、投獄された牢の中で荒れ狂っていた。
人間兵器ともいうべき団兵衛だが、もう無駄な抵抗はやめていた。
スパイダーに、ここへ放り込まれた当初は、多弾頭小型やロケットパンチ、果てはブレストファ
イアまで使って壁をぶち破ろうとしたのだが、それらの武器が一向に効かないのだ。
スパイダーの送った映像で、それまでの団兵衛の攻撃をつぶさに観察していたドルメックが開発
した牢獄である。

壁は強力な吸収剤で作られており、物理的な衝撃はそのほとんどを吸い取ってしまう。
パンチやケリではお話にならないのである。
団兵衛用に作られたものだが、恐らくハニーにも有効だろう。
熱や爆発にもある程度の耐性はあるが、万能ではない。
多分、威力のあるミサイルや熱線でも撃ち込めば穴が開くだろうが、それは出来なかった。
狭い室内で、団兵衛の肘から射出出来るボッブミサイルなぞ撃ち込みでもしたら、その反衝撃で
中にいる団兵衛も無事には済まないだろうからだ。
それがわかっているだけに、団兵衛も歯ぎしりして罵るしかないのである。

「こら、おまえら出さないとタダじゃおかんぞ、この!」
「……ったく、うるせえジジイだぜ」

ふたりの番兵がぼやいた。
小柄なジジイのくせに、どこにそんな元気があるのか。ハデに牢内でドンパチやり、それが無駄
だと知るや、今度は大声で騒ぎ始めている。
お陰で眠気覚ましにはなるが、やかましくてかなわない。

団兵衛は、廊下側の壁を叩いて騒いでいた。
そこだけは、他の三面の壁と違って透明になっていて、外の様子が見える。
しかし材質は何なのか、防弾ガラスどころではない頑丈さだった。

「こんなところに年寄りを閉じこめおって! もっと老人を敬わんかい、おのれ!」
「そんなに元気な爺さんを敬う必要はなかろうよ」
「なんじゃと、この! 大子と赤カブはどうしたんじゃ! 無事じゃろうな!?」

団兵衛は、彼らとは隔離されている。
一緒にしておいたら悪巧みしかねないと思ったからだろう。

「あのオヤジとおばさんは別の牢屋にいるよ。おまえほど暴れたりはしないんで、殺してはいな
いさ」
「直慶は!? 直慶はどうした! 無事なんじゃろうな?」
「あのガキか? ああ、どうしたわけか知らんが、ドルメックさまにしちゃ珍しく生かしておい
てるみたいだぜ」
「そうか……」

団兵衛はひとまずホッとした。
彼ら生身の人間の無事がわかれば安心だ。
あとはサイボーグの自分とアンドロイドのハニーだ。
滅多なことでは死にはしない。
番兵のひとりが、牢の団兵衛を覗き込むように言った。

「あのねえちゃんのことはどうして聞かないんだ?」
「ハニーちゃんか?」
「そうそう、確かそんな名前だったな。そのハニーの方はどうでもいいのか」
「バカめ」

小柄な老人は不敵に笑った。

「ハニーちゃんが、そう簡単にやられるわけはないわ。おまえら如きザコに倒されるはずがなか
ろうよ」
「なんだとジジイ」
「まあ待て」

団兵衛の嘲笑にひとりがいきり立ったが、もうひとりの番兵が抑えた。

「確かにあの女はまだ生きているらしいがな、無事とも言い難いぞ」
「……なんじゃと?」
「殺しはしないようだが、もしおまえが生き残って、今度会うことでもあれば、以前のハニー
とは違っているだろうな」
「なにい!? ど、どういう意味じゃ!」

団兵衛は問い詰めて、そして気づいた。
やつらが、ハニーを機械的に「処置」する可能性は捨てきれない。

「ま、まさかおまえら、ハニーちゃんを改造でもしようというのか!?」
「改造? ボディの方はいじらないと思うぜ」
「……」
「だがな、内面はどうかな。ドルメックさまが好き放題にしまくって、すっかり人が……じゃ
ない、アンドロイドが変わってるかもな」
「なんじゃと……」
「どうせ今頃、犯されまくってるだろうぜ。ドルメックさまのお怒りもただごとじゃなかった
からな」

ハニーの身体に性的な凌辱を加えているということか。
確かに人間そっくり、それも美貌の女性タイプであるキューティーハニーなら、そういう感情
になってもおかしくはない。
まして如月博士は凝り性だったから、本当に女性そっくりに作り上げているだろう。
だとしたら、男の相手が出来るようになっているのかも知れない。

それまで大騒ぎして、こっちを罵っていた団兵衛が幾分青ざめてきたのが心地よいのか、番兵は
なおも言った。

「もしかしたら身体の方もいじくられるかも知れないぜ。ブラックメイドンさまは残酷だしな、
おっぱいを4つくらいつけてやったり、股にペニスくらい生えさせてやってるかも知れんな」
「きさまら……」
「いずれにしろドルメックさまに嬲られてるのは間違いなかろうよ。なにしろ、ドルメックさま
の愛人だったデス・スターさまを殺したのはキューティーハニーだからな。その責任をとらされ
て、たっぷり犯されるだろうさ」
「そうそう。そのうちドルメックさまが飽きたら、俺たちにもおこぼれが回ってくるかも知れんな」

番兵の卑猥な嘲笑が響く中、団兵衛は耳を塞ぎ、冷や汗にまみれた顔を振って呻いていた。

* - * - * - * - * - * - * - * - *

一方、ドルメック要塞艦の中で「祭場」と呼ばれている部屋では、ドルメックとピーピングスパ
イダーの嘲笑が響いていた。

「う……うう……」

生まれて初めての浣腸責めを受け、しかも排泄シーンをふたりの妖人につぶさに見られた。
ハニーは滅多に排便しないだけに、その羞恥や屈辱は人間以上であった。
顔を背け、声を忍ばせてすすり泣くハニーをさらに辱めるべく、ドルメックは言った。

「誰にも見せたことのない恥ずかしいシーンを、この俺に見られた気分はどうだ?」
「言わないで、ああ……は、恥ずかしい……こんなのって……」

改めて言われると、ハニーは打ちひしがれたように忍び泣いた。
正義の美女・キューティーハニーの涙を見た者など、まだほとんどいないだろう。
しかも嬉し涙や悲しくて泣いた涙ではない。
屈辱の場面を見られた恥辱の涙である。
これ以上、男をそそるものはなかった。
ドルメックはハニーの顎をつかんで正面を向かせた。

「どうだ? もうあきらめがついただろう?」
「だっ、誰がっ!」

思いも寄らぬ激しい口調で美女は叫んだ。

「あ、あんな恥ずかしいことをさせて……。絶対に許さないわ! 見てなさい、今におまえを
……」
「オマンコを晒した格好でそんな勇ましいことを言っても迫力に欠けるな」

ドルメックは嘲笑った。
だが、まだ屈服してはいないようである。
ドルメックがわざわざキューティーハニーを捕らえたのは、何もこうして凌辱するためだけでは
ない。
デス・スターを殺された怨みもあったから、こうして犯してやるという望みはあった。
正義などというくだらぬものを信じ、惰弱な人間どもを守るという余計なことをしている女を踏み
にじり、徹底的に辱める。
しかしそれは、真の目的の過程に過ぎなかった。
ハニーを性的に屈服させることは必要だが、それだけではないのだ。
しかし、ドルメックに跪かせ、自ら身体を開くようにしなければ、彼の目的とする行為への効果
が薄い。
それまでは、せいぜい愉しみ半分、嬲ってやる必要があるだろう。
ドルメックはメイドンに言った。

「……この女を自由にしてやれ」
「え?」

メイドンがキョトンとした。

「どういうこと? そんなことしたら、まだ抵抗するだろうよ、このおねえちゃんは」
「そうはさせんさ。いいから自由にしろ」

ブラックメイドンが軽く手を振ると、1メートルほど宙に浮いていたハニーの裸身がどたりと
床に落下した。
豊かなヒップがクッションとなり、さほどの衝撃はなさそうだ。

「ドルメック!!」
「待て!」

金縛りが解かれたハニーが、すかさずドルメックにかかっていくと、魔王は手を突き出しって
止めた。

「小僧のことを忘れてもらっては困るな」
「あっ……」

ドルメックの指差した先には、天井にくっつかんばかりに浮かされている直慶がいた。
幸い、まだ気を失っているらしく、ハニーの浣腸劇は見ていないだろう。

「わかったな。小僧の命が大事なら、おとなしくするんだ」
「くっ……卑怯よ……」

ハニーは、ドルメックの手前で脚を止め、悔しそうな顔をした。
メイドンが、油断なくハニーを見ながら聞いた。

「あの坊やはどうするの?」
「あのままでいい」
「さっさとそのおねえちゃんも坊やもぶっ殺せばいいじゃないか。なにを……」
「いいから任せておけ」
「……何をする気なの?」
「おまえの考えている通りのことだ」
「……ふん」

ブラックメイドンは、ドルメックと半裸のハニーを交互に見た。
そして吐き捨てるように言う。

「勝手にするがいいさ。あたいはつき合ってられないよ」

部屋を出ていくメイドンを、ドルメックは苦笑して見送った。
これからハニーをいたぶるのに、メイドンの目は気になる。
いない方がやりやすかった。
助手はスパイダーだけで充分である。

「さて」

ドルメックは改めてハニーに言った。

「まずは跪いてもらおうか」
「……」

キューティーハニーは、悔しそうにドルメックを睨み、そして天井の直慶を心配そうに見上げ
て、諦めたように膝をついた。

「ひ……」

ハニーの喉が鳴った。
ドルメックはハードスーツの前を開け、股間を晒したのだ。
そこからグイと突き出た逸物は、まるで戦艦の主砲のようなたくましさであった。
色は人間と違って真っ青だが、熱そうな感じはむんむんと伝わってくる。
猛々しいほどのそれは、太い静脈をあちこちに浮き立たせ、ギンギンにいきり立っていた。
本能的な恐怖を感じ、ハニーは思わず後じさった。
ドルメックの声がぴしゃりと言う。

「何をしている。さっさとここまで来い」
「……」

逃げることは許されない。
直慶の命がかかっているのだ。
もし彼女がためらったり拒否したりすれば、ドルメックが何をするかわからない。
直接、手を下さずとも、天井付近に浮いている少年をそのまま床に叩き落とせば、簡単に落下死
してしまうだろう。

いやいや膝を引きずるようにして、ハニーはドルメックの座る椅子の前まで来ていた。
むっとするような異臭が、ハニーの鼻腔に入り込む。
人間の男の匂いというより、野生の獣のようなきつい匂いがした。
思わず顔を背けたハニーだったが、それより早くドルメックがペニスを突きつけた。

「さあ、やれ」

ドルメックはそう言うと、ハニーの赤い髪を掴んで引き寄せた。
顔を背けたまま、ハニーの唇に魔王の熱の籠もった男根がぶち当たった。
逆らえない。
ハニーは諦めたように、そのペニスを口にした。

「むむ……」

口にした、というものではなかった。
そっとサオの部分に唇をあてていただけだ。
しかし、こんなことだけでドルメックが許すはずもないと思ったのか、顔をしかめて亀頭部に
舌を這わせる。
ゆっくりと鈴口の部分を舐め上げた。
ピリピリとした変な味が舌に広がる。
不快なのはその味だけではなかった。そこは信じられないほどに熱かった。
舌が火傷するかと思ったほどだ。

「……そんな動きでは話にならんな。きさま、フェラチオくらいやったことがないのか」
「……」

あるわけがないのだ。
ハニーの性体験は、ライト市長相手の一回だけである。
それを見越したのか、ドルメックが言った。

「あの若造市長にはしてやらなかったのか?」
「し、市長は、そんなことさせるような人じゃないわ! こ、こんな変態行為を……」
「変態だ? 自分のしたいようにするのがセックスだろう。それは人間だって同じだ」
「だからライトさんはそんな人じゃないわ」
「とんだええ格好しいってところか。まあいい。しかしなハニー、こんなことくらいを変態行為
だと思っているようじゃ、これから先が思いやられるぞ」
「な、なんですって?」
「お喋りはもういい。そのよく動く舌を使って、こいつを慰めるんだ」
「むぐぅっ……」

またしても亀頭を唇に押しつけられ、ハニーはその匂いにむせた。
なんとか口にしないで済むよう、今度は小さく舌を出してドルメックの長いペニスを舐め始めた。

「そんなことじゃ、俺が満足するまで何日かかるかわからんぞ」
「……」
「それまで小僧をあのままにしておくつもりか?」

ハニーは「わかった」とでも言うように、小さく頷いた。
また小さく口を開け、舌を出そうとしたそこに、ドルメックはいきなり男根を突き刺した。

「むううっ!? ん、んぐうっ……」

突如、太くて硬いものを押し込まれ、ハニーは一時的にパニックになった。
よくあんな大きなものが、と思うような亀頭部が、ハニーの小さな唇を占拠していた。

「く……んく……」

ハニーの目尻に涙が滲んだ。
ドルメックのそれが大きすぎて、くわえた唇の端が裂けそうに痛かったのである。
なのに魔王は、苦しがるハニーに一切躊躇せず、そのままグイグイと腰を使って、その咥内に
押し込んでいく。
ドルメックは、逃げようとするハニーの頭を押さえ込み、腰を回転させてキューティーハニーの
口の中を犯していった。
先端から漏れ出ている先走り汁が、美女の咥内粘膜に擦りつけられた。

「ん、んむ……むぐっ……!?」

顎が外れそうなほどのものをくわえさせられ、奥まで突かれている。
喉の奥に当たると吐き気がこみ上げてきた。
しかし、その反面、ハニーは強烈な男臭さ、獣臭にくらくらしてきていた。
ドルメックの男根の臭気や透明な液体の匂いが、直接ハニーの口や鼻に入り込んでいるのだ。
初めて嗅がされる「牡」の匂いに、ハニーの女の部分が燻り出す。

「ぐうっ……むっ……うむむ……」

ドルメックは腰をゆっくり動かして、ハニーの口を犯した。
フェラチオではなくイマラチオだが、彼にとってはどうでもよかった。
焦らずとも、そのうちハニーの方からくわえてくるように仕込んでやるつもりだ。

ハニーは、こみ上げる嘔吐感を抑え、なんとか男根を口から追い出そうと舌を使った。
しかし、咥内のほとんどはペニスに占領されており、舌の動くスペースは限られている。
僅かに動く部分で男根を押しのけようとするのだが、それがかえってドルメックのペニスを愛撫
しているのとかわりなく、快感を与えていることに気づく余裕はなかった。

「よく味わっておけよ。おまえが俺の味を覚えるまで、毎日でもしてやるからな」
「むむっ……」

いやいやするように首を振るが、頭を押さえつけられ、口をペニスでつなぎ止められているため、
思うように動けない。
そこを見計らって、ドルメックは思い切り奥まで突いてくる。

「ぐうっ……」

ハニーは、呼吸できない苦しさで目を白黒させていた。
太いものが気道を塞いでいる。
奥まで挿入されると息ができないのだ。
息苦しさで顔が赤くなってきたハニーに、彼は言った。

「苦しいか? 奥まで突かれたくなかったら、どうすればいいかわかるな?」
「……」

ハニーが小さく頷くと、ドルメックはようやく腰の動きを止めた。
ようやく口からペニスを吐き出したハニーは、呼吸と整えると、目の前に息づく大きなものを
改めて見直す。
これを満足させない限り、この責めは続くのだろう。
少し肩を震わせながら、ハニーはその健康そうな色の唇を拡げ、男根を口にした。
細い指も、恐る恐るといった感じで、ビクビクと怒り狂っているペニスに添えていく。

「ん……んむ……んぐ……」

ドルメックのものに舌を使っていると、知らず知らずのうちに唾液が分泌してきている。
当然の生理的な現象だが、そのツバがぴちゃぴちゃと淫らな音を立てていた。
それを嫌っておとなしく舐めようとするハニーだったが、舌の動きを止めるわけにもいかない。
柔らかい舌で唾液をペニスに塗りたくっていると、その肉棒はますます勃起度を高め、硬く大きく
なっていく。

海綿体に血液が満ち、ドルメックのものを巨大化した。
するとそれがハニーの喉を圧迫し始め、苦しくなった彼女が手で腰を押しやろうとした。
だがドルメックはその動きを許さず、そのままハニーの顔を自らの股間に押しつけた。

「む……むぐう……」

苦しくてたまらなかったが、幾たびか繰り返すうちに、喉の奥を意識的に開くようにすると、
さほど息苦しくならないことに気づいた。
苦労してドルメックの巨根を喉奥まで飲み込むと、再び愛撫を始めた。

「ん、んんっ……ぐっ……ふ、ふむむ……むんっ……」

指でサオをしごきながら、喉の奥で締めつけるようにペニスを押さえる。
そしてそのまま顔を前後に揺り動かし、ピストン運動まで始めた。
急激に増してきた快感に少し表情を崩すながら魔王が言った。

「急に積極的になったな。その気になってきたか?」
「……」

そんなわけはなかった。
ドルメックに、無秩序に喉を突かれまくるよりは、こうして自分で動きをコントロールした方が
苦しくないだけだ。
少しずつコツを掴み、ハニーの動きもスムーズになっていった。
頬や上顎の粘膜に擦りつけるようにして肉棒を出し入れしていく。
得も言われぬ快感に、ドルメックも思わず呻いた。

「く……」

射精を意識した。
あの仇敵キューティーハニーにフェラさせているのだ。
興奮しない方がどうかしている。
爪先をねじ曲げ、ハニーの頭を掴む両手にも力が籠もる。
しかし、まだ出せない。
簡単に出してしまっては、ハニーを仕込むことにならぬ。
しかもスパイダーが見ているのだ。
早漏などと思われては沽券に関わるというものだ。
だが、ハニーの送り込んでくる快楽は増す一方だ。我慢しきれず、腰が動き出した。

「ん……んん……」

ハニーの動きが鈍ってきた。
さすがに疲れたのであろう。
初めてのフェラ……ではなくイマラチオで、大きなものを散々口唇愛撫させられたのだ。
いかにアンドロイドとはいえ、慣れぬ作業が長時間続けば疲労を覚える。
体内を循環する体液内に乳酸がたまってくるのは人間と同じである。

射精寸前だったそこでようやくドルメックは余裕を取り戻し、主導権を奪い返した。
そして自ら腰を使い、ハニーの喉と口唇を責めていく。

「うんっ、うぐぐっっ……」

髪を掴まれ、思い切り喉の奥まで突き込まれる。
ハニーの喉が、突き入れられたドルメックのペニスの形にぶくりと膨らんでいた。
人間の女ではとてもムリなプレイだが、ハニーはアンドロイドである。

苦しそうな悲鳴を上げても、魔王は無視して男根を叩き込んできた。
口いっぱいに硬く膨れあがったペニスが、裂けそうな唇を盛んに擦りつけ、擦り剥けてしまい
そうになる。
もっと大きく開けたくとも、それ以上口が開かない。
喉の奥を求めるように深入りしてくるペニスを押しとどめようと、ハニーは舌を使って必死に
防戦した。

しかし、舌先を尖らせ硬くして、先端部やカリを擦るように押すものだから、かえってドルメ
ックの性感を刺激してしまう。
それに反応するように、彼は大きく腰を使ってきた。
しゃにむに突き込んでいくと、ハニーの舌や唇が、ペニスの敏感な箇所にあたり、擦ってくる。
ねぶるような舌の動きに、とうとう我慢しきれなくなった。

「くっ……だ、出すぞ!」
「んん!?」

口に射精されてしまう。
ハニーは死にもの狂いになって顔を振り、腕で押しのけようとした。
振りたくる頭を押さえ込み、ドルメックは吠えるように言った。

「いいか、そのまま飲むんだ!」
「んぐうっ!」

いやだというように首を振るハニーに、さらに言う。

「飲め! 小僧がどうなってもいいのか!」
「ぐうっ……」
「いいか、全部飲むんだ。残したら小僧を殺す!」
「ん……んむう……」

するしかなかった。
ドルメックの腰がさらに大きく激しく動き、ハニーの舌を押しのけるようにペニスを喉奥まで
挿入した。
喉の粘膜で締めつけられるような感触に、魔王は大きく吠えて射精した。

「ぐむうっ!? ……ん、んぐうっ……」

ハニーは目をむき出し、首を振って離れようとしたが、喉の奥まで肉棒が入り込み、ロクに動け
なかった。
凄まじい勢いで射精され、ハニーの咥内を汚した。
舌で精液を押し戻そうとしても、その脇から激しい勢いで流れ込んでくる。
ドルメックの男根はハニーの咥内で跳ね上がるように射精の発作を続けた。
喉の奥に直接、流し込まれている。
飲むも飲まないもなかった。

「ぐううっ……ん、んぐ……んくっ……んくっ……ごく……こくっ……」

キューティーハニーの白い喉が、何度も何度も蠢いた。
人外の精液を飲まされ、身体の中まで犯された気がした。
ドルメックの射精はうんざりするほど長く続き、とうとうハニーは肉棒を口から吐き出して
しまった。

「ぷあっ……く……はあ、はあ、はあ……の、飲みきれない……」
「きさま!」
「うぐっ」

ドルメックは激しく言って、美女の頬を張った。
脳震盪を起こすほどの強烈な平手を受けて、ハニーは宙を飛んだ。
その口からは、精液が糸を引いていた。
ゴロゴロと床を転がったハニーを踏みつけてドルメックが言った。

「全部飲めと言ったのに吐き出したな」
「で、でも……あ、あんな多いの、飲めない……げっ、げほげほっ……」

ドルメックの濃い精液が、まだ喉の粘膜に絡んでいる。
異臭と男の味に汚染され、ハニーはむせてもどしそうになる。
ドルメックは、剥き出たハニーの右胸をブーツで踏みつけて言った。

「言い訳はいい。言いつけを守れなかった以上、小僧は殺す」
「そ、そんな、ダメよ!!」

転がった位置から必死に縋り寄ってくるハニーを、ドルメックは蹴飛ばしてやった。
そして、冷酷な口調で部下に告げた。

「スパイダー、小僧を殺れ」
「ははっ」
「ま、待って!!」

ハニーは美しい瞳に涙を湛え、悲壮な表情で言った。

「お、お願い、それだけは……」
「ふざけるな、きさまは俺の言うことに従わなかったのだ。罰を与えるのは当然だ」
「やめて! な、なんでもするから直慶くんだけは……」
「……」

今にも手を合わせて拝みそうなハニーに、ドルメックはニヤッと笑って言った。

「そうか、何でもするのか」
「……」

ドルメックの口調に、何とも言えない淫猥さと酷薄さを感じ、ハニーは口ごもってしまった。
すかさずスパイダーがわざとらしく言う。

「ドルメックさま、この女、口だけですよ。さっさとあのガキを……」
「する! 本当に何でもするわ! だから……」
「よし、それなら考え直してやろう。小僧を助ける代わりに、きさまにもっともっときつい
仕置きをしてやる。それでいいんだな」
「……わ、わかったわ……」

この身体を自由にされるだけではない。
ひどい辱めを受けさせられ、きつく責められるのだ。
ハニーが屈服するまで許さないかも知れない。
しかし、彼女に選択の余地はない。
受け入れるしかないのだ。

「よし」

ドルメックは満足そうに頷いた。
まだまだこんなものでは済まさない。
この正義の美女を徹底的に辱めるのが目的だ。
そして、ハニーの怒りを増幅させるのだ。
そのことにより、ドルメックの最終目的の原動力とする。
なおも激しい責めを加え、今度はひれ伏させることで第二の目的を実行する。
これはおまけのようなものだが、愉しい余興になるはずである。
ドルメックは不敵とも卑猥ともつかぬ笑みを浮かべ、ハニーに言った。

「そのまま四つん這いになれ。そして、その尻をこっちに向けろ」
「……」
「おっと脚は閉じるなよ、そのまま少し拡げてろ」

ハニーは屈辱の格好で、相手に臀部を晒していた。
少々膝を開いたままだから、股間はよく見えるはずだ。
ハニーは羞恥と屈辱で、首から上が真っ赤になっている。
何をされるかわからないが、何をされても無反応でいるしかない。

さっきのように、口で愛撫させられるくらいならまだいい。
あれは苦しいだけで、こちらがおかしくなることはない。
だが、その前の時のように秘所を愛撫されたらどうなるだろう。
それに、あろうことか肛門までいびられた。
なのに、恥ずかしいけれど濡れてしまった。
あれを執拗にやられたら、どこまで我慢できるだろうか。

(ああ、お父さま……わ、私……)

ハニーは生みの親である如月博士のことを考えた。
父の愛情は、精巧に作られたこのボディからも充分に感じられる。
人間と同じように作ってくれたのだ。
男女の交わりについてまで考慮してくれたのは、感謝を通り越して恐縮してしまったが、今や
それが裏目に出ている。

ハニーはアンドロイドの本能的に、性行為は意識的に避けるようになっている。
それでも、相手の男性に対して一方ならぬ愛情を感じた場合、ハニーにも朧気ながら性欲は起こ
るようにはなっているのである。
それはそれでよかった。
しかし如月博士にもハニーにも、ひとつ見落としがあった。
それは、女性は愛情のみで性欲を感じるわけではない、という事実である。

強姦で感じるなどということは、ほとんど妄想の産物に過ぎないが、例外もある。
被害者が極端に追い込まれてしまっている場合など、極限状態にある時、肉体や精神が均衡を
保とうとして、その行為を受け入れてしまうことが稀にあるのだ。
そうなった場合、相手がそれを利用し、さらに巧妙に責め続けると、行為自体に溺れてしまう
こともままある。

博士もハニーも、そんなことにまで思いは巡らさなかった。
あらかじめわかっていれば、博士はその場合のプロテクトもかけただろうが、これは致し方ない
だろう。
ハニーの神経系統はほぼ人間の女性そっくりに構成されているため、性感の源泉であるところの
クリトリスや乳房を揉まれたりすれば、これは性的な快感を得るようになっているのだ。
従ってドルメックとすれば、今まで人間の女に散々してきたようなことを、そのままハニーに
してやればいいだけだ。

「スパイダー」
「はっ」

二人の声が不気味に響いた。
不安を感じたハニーは恐る恐る後ろを見、そして悲鳴を上げた。

「ひっ……」

スパイダーはまたしても浣腸器を持っていたのだ。
しかも今度のは、さっきよりもずっと大きい。

「い、いやっ……」
「待て、どこへいく」

ハニーは這ったまま逃げようとしたが、ドルメックの声に脚が止まった。
逃げられない。
逃げたら直慶が殺されるのだ。
ハニーは死ぬ思いで脚を止め、元の位置に戻った。
恥辱と恐怖で、大きな尻とたくましい腿ががたがたと震えている。

「いや……か、浣腸はいやよ……」
「何でもされるといったのはウソなのか?」
「ああ……で、でも……」

浣腸だけはいやだ。
お尻の中におかしなものを入れられる恥辱に加え、徐々にお腹が張ってくる膨満感がたまらな
かった。
そして、直後に襲ってくる激しい便意にのたうちまわされるのだ。
その後には、最大の屈辱が待っている。
あのふたりのことだ、どうせまた目の前で排泄させるのだろう。
そんなことは二度とイヤだった。
ドルメックはネチネチと言った。

「つべこべ抜かすな。さっさと観念しないと、小僧をここに連れてきて見物させてやるぞ」
「そっ、それだけはっ……」

直慶の目の前で、そんな生き恥を晒すわけにはいかない。
ドルメックに浣腸され、その様子を見られるのも屈辱だったが、直慶に見られるよりはマシだ。

「ふふ……」

ドルメックは、ハニーにもっと尻を突き出すように言った。
両腕は肘で床に突き、前屈みになる。
必然的にヒップがせり上がり、ドルメックに突きつけるようなスタイルになった。
彼はぷりぷりと張り詰めたキューティーハニーの尻を撫で回した。
うっすらと汗はかいていたが、すべらかな素晴らしい肌触りだった。
飽きるまで触りまくった後、浣腸器を受け取ると、今度はスパイダーが触ってきた。
そして、おもむろにハニーの尻たぶを掴むと、グッと左右に割った。

「ひっ、やめてぇっ!」

厚い尻肉に守られていた肛門が空気に触れ、その冷たい感触にハニーは鳥肌が立った。
無意識のうち、身体が逃げに入ってしまうのだ。
ドルメックが顎をしゃくると、ピーピングスパイダーは、ニヤニヤしながら大きく頷いた。
そして、やや前屈みになるや、その背中から半透明の糸がシュルシュルと飛んで、ハニーを絡め
取ってしまった。

「ああっ」

ハッと思う間もなく、ハニーは糸に縛り上げられた。
さきほどのように、細い糸ではなくロープ状になっている。
一本一本の細い糸が縒り合わさって縄のようになっていた。
それがハニーの裸身をかっちりと縛り上げる。
まだコスチュームの中に半分収まっているバストも、上下をぐいぐいと絞り上げられ、より一層
のヴォリューム感となっていた。
両手は背中に回され、上半身は動けない。
脚は縛られていないが、人質の直慶を思えば逃げることは出来なかった。

ハニーは羞恥で頭が白く灼けた。
ふたりの妖人の目がどこを見ているのかイヤでもわかる。
脅えたようにアヌスを引き締めた。
しかし、そんなものは何でもないとばかりに、ドルメックはノズルでハニーのアヌスを破った。

「いっ、痛っ……」
「ウソをつけ、こんなものが痛いはずがなかろう」
「で、でも痛い……ああ、いやあ……」

ハニーは耐えきれぬように、首を振りたくった。
赤い髪が乱れ、顔からは涙が飛び散っている。
手のひらがぎゅうっと固く握りしめられ、ぷるぷると痙攣していた。

「入れてやるぞ、ハニー。今度はさっきの倍は入れるからな」
「いや……ああ、こんなの……」
「たっぷり1リットルはあるからな」

そう言うと、ドルメックは長大なシリンダーをググッと押し込んだ。

「ひぃああっ……あ、あ、ああっ……あむむ……」

冷たい魔液が熱く火照った直腸の中を侵し、ハニーは喉から軋んだような悲鳴を出した。
浣腸液が入った瞬間、大きなヒップがぶるるっと痙攣した。
どんどんと流入してくる薬液のおぞましさに失神しそうになる。
シリンダーを押し、液を腸に入れるたびにハニーの尻たぶがぶるぶると大きく震えた。
その官能的な眺めに、ドルメックは唸りながらなおも注入していく。
小さなアナルが必死に引き絞まり、何とか流入を押しとどめようとするのだが、薬液は嘲笑うか
のようにハニーの腸を染み渡っていった。

「ああああ……い、いやあ……あむう……ひっ……」

ハニーの、魅惑的とも思える呻き声が部屋に響く。
それでもまだ「敵に恥ずかしく悶える姿を見せられない」という気力はあり、何とか歯を食い
しばって責めに耐えようとする。
しかし、ドクドクと流し込まれてくるドロリとした感覚に、どうしても腰がうねくり、背中が
震え、呻き声がこぼれてしまう。
まだまだ被虐に浸るところまではいっていないが、責める側の嗜虐感を煽る美女には違いなかった。

「あ、あっ……も、もういや……ああ、こ、こんな、恥ずかしい……ああっ」

これほどつらく、恥ずかしい責めはなかった。
最初は腸管を刺激する浣腸液の感覚に呻き、喘ぐのだが、それを過ぎると今度はまた別の感覚
が襲ってくる。

「んんっ……うむ……」

注入が300ccくらいになると、徐々に便意がわき起こってきた。
元より、あまり排便の必要のないハニーの腸は、さっきの浣腸でもう便など残っていない。
しかしドルメックの魔液はハニーの腸襞を冒し、煽動させ、強制的に便意を発生させていた。

「も……あっ……も、もうやめて……」

ハニーはぴちぴちした女体をくねらせ、のたうち回った。
身体的、心理的な拒絶反応が激しく、泣き喚きたくなる。

「つらいのか、ハニー。今までこの俺に逆らってきた報いだ。存分に受けるがいい」
「い、いや、あうう……あっ、むむ……」

ハニーの白い肢体がほんのりと赤く染まってきた。
全身からはじっとりと脂汗が浮いている。
意識し始めて以降、強まっていく一方の便意に、ハニーはカチカチと歯を鳴らしていた。
駆け下るような便意と、それを押し返すような浣腸液がせめぎ合い、この美女を悩乱に追い込ん
でいく。

スパイダーは、キューティーハニーの妖艶さに息を飲んでいた。
あの強気で、それに見合う実力を持ったスーパー美女が、生理的な苦痛に呻き、悶え、泣き喚い
ている。
スパイダーを含め、かつて誰にも出来なかったことだ。

「だめ、あっ……も、もう入れないで……ひぃっ……」

ハニーの美声が掠れ始めていた。
ドルメックが、ハニーを地獄の底に突き落とそうと、さらにポンプを強く押したのだ。
どんなに哀願しても注ぎ込まれる大量の魔液に、ハニーの腹部がグルグルッと不気味な音を立て
て膨れあがっている。
腸管がビリビリと痺れ、今にも弾けて炸裂してしまいそうだ。

「ああっ、つ、つらいわ……あう、も、もうだめ……」
「我慢しろ、もう少しだ」
「そんな……もう入らないわ……ひっ……ひぁっ……」

ハニーが最後に甲高い悲鳴を出した。
とうとう全部入れられたのだ。
ノズルをアヌスからするっと引き抜くと、ハニーは慌てて全身に力を込めて、括約筋を引き締めた。
出口を求めて大荒れしている便意が、一気に噴出しようとしたのだ。
ハニーはわなわなと唇を震わせて言った。

「あ、ああ……ど、どうしよう……どうすればいいの……あっ……苦しい……」
「どうもこうもあるか。ひりだしたいのだろうが」
「いやっ!」

ハニーはぶるぶる震えながら言った。
こんなところで、しかも宿敵に見られながら排便など二度といやだ。
しかし、もう限界だ。
今からトイレまではとても保たないだろう。

「あ、あ、あ……だめ……ホントにもうだめっ……」
「バケツにでもするか」
「あ、早く……早くっ」

ハニーはガクガクうなずいた。
もう恥も外聞もない。
ここで漏らすくらいならバケツの方がマシだと思った。
ハニーの人造腸の中を浣腸液が渦巻き、暴れ回っている。
今にもその肛門をこじ開けようと、内部から圧力を加えていた。

「も、あっ……お腹、壊れるっ……で、出る!」

スパイダーがバケツを押し当てたのを知ると、一瞬の我慢も出来ず、押さえ込まれていた便意が
爆発した。
同時に、尿道からも激しく噴き出していた。
スパイダーがそれを見て哄笑した。

「ドルメックさま、こいつションベンまで漏らしてますぜ」
「ああ……」

ハニーは反発する事も出来ず、恥ずかしい排泄を続けていた。
ドルメックは、その様をじっくり観察すると、続けざまにまた浣腸した。
自分が演出した浣腸劇を見るにつけ、この正義のヒロインには、このような恥ずかしい責めが
もっとも効果があると信じたのである。

「ぐっ……はああっ……」

犬這いのまま、ハニーはまたしたも激しい便意に身悶えている。
さっきと同量、1リットルもの浣腸液を腸に注がれたのだ。
もう二度とあんな恥ずかしい行為はしたくないと固く誓うのだが、その決意を粉みじんにするほど
の効果がその魔液にはあった。
凄まじいほどの刺激が、ハニーの腸とアヌス、そして精神を侵していく。

「あうう……むむ……ゆ、許して……あ、もう……」

ハニーの泣き声と呻き声に、微かだが甘い色が混じってきたことに、まずスパイダーが気づいた。
ぶるぶる痙攣している大きな尻たぶを抑え、そのすぐ下を覗いてみると、案の定、そこは濡れそぼ
っていた。
スパイダーはわざとらしくドルメックに報告する。

「ドルメックさま、こいつ感じてますぜ」
「そうか。キューティーハニー、きさま浣腸で感じてるのか。それとも肛門を責められると感じ
るのか?」
「ち、違……」

ハニーは力なく首を振った。
弱々しい動きだったのは、激しく頭を振ったら漏れてしまいそうであり、同時に、彼らの言った
ことを自分では理解していたからだ。
あんなおぞましい責めをされているのに、なぜか媚肉は熱く疼き、ジクジクと愛液が染み出して
くるのが止まらない。
屈辱と羞恥だけだったはずのこの責めに対し、倒錯的な暗い快美を感じている自分に絶望した。

「違わないだろう。気持ちがよくなってきたのではないか?」
「違う……ああ、こんな……こ、こんなの、恥ずかしくて気が狂いそうよ……ど、どうしてこんな
いやらしいことをするの……」
「決まっている。おまえは、こういう恥ずかしい責めをされるのが好きだからだ。俺はその願いを
叶えてやっているのだ」
「ウソよ、そんな……ああっ」

ハニーは反論を飲み込んだ。
スパイダーが横から手を伸ばし、ハニーの胸を愛撫してきたのである。

仇敵の乳房をこねこねと揉みほぐしながら、スパイダーは感心した。
素晴らしい揉み心地の、肉の詰まった乳房だった。
男に揉み込まれたような、とろけるような柔らかさはなかったが、固く肉がみっしりと充満し、
揉み手のある若いバストだ。
スパイダーは、その乳房の形が変わるくらいに強く揉んだ。
徐々に乳首が立ち上がり、コスチュームの上からもはっきりわかるようになっている。
スパイダーの揉み込む手に合わせ、荒海に漂う小舟のように、固い乳首が蠢いていた。

「あ……ああ……」

ハニーも、乳房から痺れるような快感を感じていた。
それは一時、悪魔の便意を忘れさせてくれたが、すぐに現実が甦ってくる。

「あ……うう……許して……もう我慢が……」

ハニーはその美貌を歪ませ、赤い髪が脂汗で額に張り付いていた。
堪えようもない便意を我慢し、目は固く閉じ、唇を噛みしめている。
それでも悪寒は全身を駆け抜け、細かい痙攣が止まらない尻は、汗が幾筋も伝っていた。

「本当に苦しいのか、ハニー。それとも、スパイダーに乳を揉まれて気持ちがいいのか?」
「ひっひっひっひっ、まったくですぜ。ドルメックさま、やっぱりこの女、恥ずかしい責めや
苦しい責めをされると感じてしようがないんでしょうよ。見てくださいや、こんなに苦しがっ
てるのにオマンコはびしょびしょですぜ」
「だ……だめっ……」

ふたりのからかいを気にする余裕もなく、ハニーの痙攣がいっそう大きくなった。
ドルメックが尻たぶを開いて見てみると、その奥底の秘穴は、今にも噴き出しそうにひくひく
と収縮を繰り返していた。
ぐぐっと内側から膨らみ、次の瞬間には何とか中に押し戻す。
しかし、またすぐに膨らむといった動きの繰り返しだ。
強烈な便意が頭まで突き抜け、腸を掻きむしる。

「ゆ、許して、ああっ……」
「したいか。なら、そう言え」
「さ、させて……」

我慢しようとも言い返そうとも思わなかった。
ただひたすら、お腹の中から吐き出したい。
それだけであった。

「あ、は、早くバケツを当てて……ああ、もう出ちゃうわ!」
「いいだろう。スパイダー」

しつこく乳房を揉み続けていた蜘蛛男は、ようやくバケツをハニーに当てた。
ハニーは最後の気力を振り絞って言った。

「み、見ないで……」
「……」
「お願い、見ないでっ……」

言うことを聞いてくれるふたりではなかったが、懇願せずにはいられない。
だが、もうアヌスの痙攣を抑えようがなくなった。

「もっ、もうだめっ……で、出る、出ちゃうっ……」

肛門が熱いと感じた瞬間、つんざくような悲鳴とともにハニーの尻たぶがぶるるっと震え、
膨れあがったアヌスから浣腸液が飛沫出ていた。

「ああっ……見ちゃいやあっ……う、ううむっ……出る、まだ出るぅっ……」

ハニーにとって、永遠とも思えるほどの時間、排泄は続いた。
そして、ようやく便意の苦痛から解放されると、今度は死にたいような屈辱と羞恥、そして
嫌悪がのしかかってくる。
ドルメックらに顔を見られないように、声を潜めてすすり泣いた。

「うっ……うう……」

浣腸され、その排泄を見られると、そのたびハニーの心の一角がひび割れ、崩れていく
ように感じた。
そのひびをさらに大きくするように、ドルメックは浣腸責めを繰り返していった。




      戻る   作品トップへ  第二話へ  第四話へ