「……」

ドルメックは、心地よい疲労感を覚えながら、自らが肉地獄に叩き込んだ美女を見つめていた。
普通の女が一生かけて経験するようなセックスを、たった一晩で味わわされたキューティー
ハニーは、その体内エネルギーを根こそぎ奪われていた。
この美女型アンドロイドを快楽の渦に巻き込み、堕落させ、性に狂う牝に仕立てるというひとつ
めの目標は達せたと思った。
さらに、その過程の激しいセックスで体内エネルギーを枯渇させ、ドルメックが新たにエネル
ギーを注入してやる。
これにより、ドルメックに対しての主従関係を結ばせようとしているのである。
ドルメックは満足そうに、グラスに入った液体を飲み干した。

「う……」

ハニーが、わずかに眉を顰めて意識を取り戻した。
それを見たドルメックは、ハニーの鼻と口に差し込んでいたチューブを引き抜いた。
人間の食糧などではない、妖魔の作り出す邪悪な高エネルギー元素を直接摂取させたのだ。

邪悪なエネルギーとはいえ、それを使われたハニーがそうなるというわけではない。
とはいうものの、魔界の妖しげなエネルギーを身体に入れられたという汚辱と絶望感が彼女を
打ちのめす。
あれだけ嬲られたのに、キューティーハニーの見事な肢体には、いささかの翳りもなかった。
揉み抜かれた胸肉はさらに一回り大きくなったように見える。
あれだけ大量の汚液を注がれた腹部も、すらりとしたくびれを保っていた。
太いものを何度も受け入れさせられた肛門と媚肉は、さすがに白濁液やハニー自身の蜜で汚れて
はいたが、それまでなかった妖艶さを漂わせていた。

ハニーは、大人の女性としての素晴らしいプロポーションの持ち主ではあったし、清純で健康
な色香を放つ娘ではあった。
ただ、性体験が極端に少なかったため、年齢相応の妖艶さやフェロモンという意味合いでは明
らかに不足していた。
だから、空中元素固定装置を使って、何にでも変身できる彼女ではあるが、恐らく娼婦や男を
手玉に取る悪女には変身出来なかったはずである。
格好だけのコール・ガールにはなれるだろうが、あくまで真似事止まりだったろう。
せいぜいがバニー・ガールや風俗嬢が関の山で、本格的なセックス絡みのキャラクターにはなれ
なかったはずだ。

幸か不幸か、ドルメックらの凄惨な凌辱により、ハニーの女の部分にこれ以上ないほどの磨き
がかかってしまった。
これからは、街娼だろうがソープ嬢だろうが、何でもござれだ。
しかし、魔王の言いつけに従って男を誑かす悪女に変身させられることはあるかも知れないが、
愛する人々のために変身することはもうないだろう。

(そう言えば直慶くんは……。おじさまや大子さんたちはどうしたろう……)

朦朧とする意識の中でハニーは思った。
無事を祈りたいが、例えそうでも、もう彼女には彼らに合わせる顔はなかった。
最大の敵手である悪魔どもに、この身体を汚し尽くされたのだ。
それだけではない。
彼らを助けることも忘れて魔王のテクニックに溺れ、何度となく気をやらされ、よがり狂わ
されたのだ。
もう正義を名乗る資格もないと思った。

「……」

ボロ切れのようにまとわりついていたコスチュームを引き剥がされても、まるで抵抗できな
かった。
もう体力は回復している。
妖魔のエネルギーは、消耗しきったハニーを復活させていた。

しかし、精神的にドルメックへの抵抗感が失われていた。
もう何をしても無駄だ。
また気が狂う寸前までのたうちまわされ、よがり狂わされるのだ。
ドルメックも、ハニーが自ら求めるまで決して許しはすまい。
そうなった時、彼女キューティーハニーは、魔王ドルメックの下僕となり、付き従うことになる
だろう。

抱き起こされた時、彼女はドルメックの顔から視線を外した。
それだけが彼女に出来る唯一の抵抗だった。

「あっ……」

ハニーを後ろから抱きすくめると、若さで弾む大きな乳房を両手に収め、やわやわと揉み始めた。
すっかりドルメックの責め手に慣れてしまったのか、早くも熱い吐息が洩れてきた。
さっきまで、あれほど感じさせられ、失神するほどに絶頂を味わったというのに、またすぐに
感じてしまっている。
彼女にはどうしても信じられなかった。
なぜ憎んでも余りある男に……大嫌いな卑劣漢に犯されて、ここまでの悦楽を得てしまっている
のか。
また敵に好き放題にされるという屈辱と、もわもわと広がってくる快楽に震えているハニーの
耳元で、ドルメックが囁いた。

「女の快楽を存分に味わった気分はどうだ?」
「……」
「きさまは、それこそ人間の女でも滅多に味わえない快楽を得られたはずだ。満足だろう」

ハニーは黙って顔を逸らせた。
揉み込まれる乳房からやって来る快感を必死に追いやろうとする。

「そうやって、犯されて気をやるのも女の特権であり幸せだ。ハニーよ、きさまにはもうひとつ
女の幸せをくれてやる」
「女の……幸せ……」
「そうとも」

ドルメックは凶悪な笑顔を浮かべて言った。

「人間の女なら誰でも憧れる幸せだ。機械人形のきさまには不可能だが、俺はそれを提供できる」
「な、なんのことなの、ああっ……」

ハニーの質問を遮るように、ドルメックの愛撫に力が籠もった。
乳房に食い込む指が、その下の筋肉にまで達する。
ゴリゴリとそこを刺激されると、胸肉を揉まれる時とはまた違った快感を呼び起こした。
ドルメックの腕を掴む手の力が緩んでくる。
胸からやってくる激しい愉悦の予感が、ハニーの全身へ徐々に広がっていった。

「あっ……」

腰のあたりに熱いものを感じた。
見ないでもわかる。
ドルメックの性器に違いない。
まさに「怒張」と呼びたいくらいに猛っており、ガチガチに硬化し、熱かった。
押しつけられる背中の皮膚が灼けそうな感覚に、それが膣に収まった時の充実感と狂おしい悦楽
を想像し、ハニーは股間を恥ずかしいほどに濡らしてしまう。
そして、震える声で喘ぐように言った。

「こ、こんなの……されたら、私、もう……」
「ほう、どうなるというのだ」
「ああ……んっ……」

ドルメックの乳揉みに身を任せ、思わず声が洩れる。
無意識のうちに腰がくねり出し、なよなよとしてきた。
意識すまいと思っていても、背中や臀部に擦りつけられる肉棒の感触で、ハニーの肉体と性感が
ジリジリと炙られていく。

ハニーのとろけ具合を満足気に見ていたドルメックは、もう彼女を押し倒した。
これ以上、余計な愛撫はいらないだろう。
媚肉は見るのも恥ずかしいほどに濡れているし、肉の割れ目は早くも開き気味になっていた。
なによりドルメック本人が我慢できなかった。
自分がハニーの肉体に溺れるのはまずいと思いながらも抑えが利かない。

横たわったハニーの両ひざの間に割り込み、その裸身に覆い被さっていく。
すでに愛液にまみれている膣に、ドルメックの逸物が押しつけられる。

「はあああっ……」

ハニーは思わず息を飲み、呼吸を止めた。
ドルメックは躊躇せず、己の分身を美女の中へと沈めていく。
赤子の拳ほどもありそうな亀頭が、ハニーの柔肉にめり込んでいった。

「はうっ……む……んっ……んむ……くっ……」

すっかり潤い、熱く滾った膣襞を巻き込みながら、ハニーの最奥まで深々と挿入した。
膣口が軋みそうなくらいきついが、伸縮性に富んだハニーのそこは、人並み外れた大きなものを
ゆっくりと飲み込んでいった。

「ううっ……く……はっ……」
「どうだ、キューティーハニーよ。小僧のものとはひと味違うだろう」

狭い穴に巨大なものを埋め込まれて、苦しげに美貌を歪めているハニーにドルメックは意地悪く
ささやいた。
この女は、ただ肉欲に狂わせるより、こうして羞恥を煽らせた方が、より高みまで昇っていく。
それを利用しない手はなかった。

「うくっ……」

いちばん深いところに肉棒が達し、奥を叩かれると、ハニーはぐぐっと反り返って呻いた。
疑似とはいえ、子宮は感じるらしい。
最初のうちは、子宮口を小突かれると痛いだけだったのに、今ではすっかり慣らされて、ここ
をつつかれると奥からジンジンとこみ上げるような魔悦に懊悩するようになっていた。
ムリヤリ押し入ってきた異物を確認するかのように、膣襞が蠢き、絡みついていく。

「い、いや……もう、しないで……ああ……」
「まだそんなことを言うのか」

ドルメックはゆっくり腰を引いてペニスを引き抜いていく。
長いサオが膣道を通る時の摩擦感がたまらなかった。
まるで膣の襞が肉棒にへばりついて引き出されていく感じだ。
カリの部分が膣口にひっかかったところで動きを止め、そこで一気に子宮まで貫く。

「うはああっ……あ、あう……く、いい……」

絡んでいた襞をめくり込ませるように奥まで挿入する。
そのまま子宮口を突き上げてやると、ハニーは甲高い喘ぎ声を上げ、膣がきゅきゅっと収縮した。
ドルメックは、喘ぐハニーの両肩を押さえ込み、ゆっくりと腰を突き込み始めた。

「あっ……ああっ……あうっ……あ、いいっ……う、うむっ……くあっ……いいっ」

粘っこい水音を立てながら、魔王の性器に蹂躙されるハニーの媚肉は文字通りめり込んで見えた。
よくあんな太いものがと思えるサイズのものを難なく飲み込み、締めつけている。
ドルメックが腰を押してハニーの中を貫くと、男女の和合液にまみれたペニスと女淫が互いに
擦れ合ってにちゃにちゃと淫らな音がした。
もがくハニーの腰を押さえ込み、突き込み速度を上げると、その膣の締め付けが一層強くなって
くる。
ハニーの肉体は、おぞましいことにドルメックによる性の刺激を求めるようになってしまってお
り、それを精神で押さえ込むことが不可能になっていた。

魔王の反り返った肉棒が、盛んにハニーの膣を出入りしている。
爛れた膣肉をかき分けながら、奥へ奥へと潜り込んでいった。
際限なく行われる律動のたびに肉の襞はめくれ、蜜が零れて床を濡らす。

「ああうう……あ、あはっ……うんっ……あう、いい……いいっ……」

犯される快楽に酔い痴れている美女は、脳髄が痺れるような感覚に支配されていた。
ドルメックが腰を突き込みながら言った。

「だいぶ素直によがるようになってきたな。そんなにいいのか、ハニー」
「いっ、いいっ……」

抗うなど、思いも寄らなかった。
押し寄せてくる快楽の波に身を任せるだけだ。

「ああ、いいっ……き、気持ちよくて、ああ、もうっ……」
「くく、どんな風にいいんだ?」
「ああっ、お、お腹の奥が……くぅぅ、抉られて、ああっ……か、硬いのが奥まで来て、ああ、
痛いのに……痛いのに、いいっ……」

正義のヒロインの面影はなかった。
敵に犯されて淫らに喘ぐだけの女肉に等しかった。
ハニーは強制的に与えられ続ける肉の愉悦の虜となり、卑猥に腰を揺すりながら快感を貪る。
ぎゅうぎゅうとペニスを締めつける収縮が強まっていくのが自分でもわかった。
それに伴い、責めるドルメックの顔が赤くなり、力んでいるのが見てとれる。

「ああ……」

ハニーはその顔を見て呻いた。
射精寸前なのだろう。
ハニーの中で暴れ回るペニスが一回り太くなった気がしたのだ。
特に亀頭部がすごい。
ぐぐっと膨らんで、ハニーの窮屈な膣咥を圧迫せんばかりに充実していく。

「ああっ!? ひっ、あう、いいっ……ふわああっ、いいいい……」

それまでリズミカルに律動していたドルメックの腰が乱れ、無茶苦茶に突き込んできた。
襞をカリで削られ、先端部で子宮口を擦られ、ハニーは今まで以上に腰を震わせて、その強烈
な快感を受け止めていた。
ねちねちという淫汁の音も、ハニーの羞恥と劣情を盛り上げる役目に過ぎなかった。

「あああ、もっ、もうっ……」
「いきたいか」

ハニーは何のためらいもなく、ガクガクとうなずいた。
ウソをついても何の意味もないし、ムリに堪えても結局は絶頂まで押し上げられてしまうので
ある。
素直に肯定するしかなかった。

「あ、あああっ、あ、もう、いく……い、いきそうっ……ああっ……」

ハニーの丈夫な腰がガクガクしそうなほどの激しい突き込みが行われた。
その腰が壊れる寸前でドルメックはハニーの腰をがっしりと掴み、思い切り自分の腰をそこに
押しつけた。
そして、その最奥にまで入り込んだペニスから激しい奔流が噴きだした。

「あああっ、い、いく……!!」

ハニーの長い美脚は、ドルメックの腰にきつく絡みついた。
肉体は完全に魔王に屈したのだ。
亀頭が子宮に押しつけられ、勢いよく射精されると、たちまち絶頂に追いやられた。
ハニーの身体は、射精されると気をやるように作り替えられていた。

びゅくびゅくと射精の発作が続き、ハニーはその精液が疑似子宮の中に流れ込んでいくたびに
ガクンと仰け反り、続けざまに気をやった。
胎内にぶちまけられた妖魔の精液の熱が全身に拡がり、ハニーはビクビクと痙攣していた。
その美貌は屈辱に歪むことなく、恍惚とした色を浮かべている。
そして、なおも精液を絞り出そうと、腰をうねらせて肉棒を刺激していた。

「あ……ああ……うう……あうう……」

ようやく満足するまで射精し終えたのか、ドルメックは肉棒を抜いた。
見事に張り出たカリが膣口にひっかかり、ハニーは身体を震わせて喘いでいた。
太いペニスを抜き去った媚肉は、まだ口を閉じきれずに、そこから体液を零していた。
多すぎるドルメックの精液に、ハニーの愛液のミックスだ。

気をやった余韻に浸っていたハニーがうっすら目を開けると、目の前でドルメックがペニスを
ぶらぶらさせていた。
その力強さと来たら、つい今し方射精したばかりとは思えないほどだ。
ハニーは思わずつぶやいた。
その目がうっとりしていたことに、彼女自身は気が付かないようだった。

「す、すごい……どうしてあんなに……」

自分の肉体を蹂躙し尽くした憎い肉茎だが、向ける視線は熱かった。
妖魔と人間では基本的に体力やエネルギー埋蔵量が違うのはわかる。
だが、それにしてもドルメックの性器のたくましさはどうだろう。
もう何度自分に射精してきたのか、ハニー自身にもわからないくらいだ。
さっきも、うんざりするくらいの精液を膣の注ぎ込んできた。
なのに、まだこれからだと言わんばかりに猛々しくそそり立っている。
自分のペニスを凝視しているハニーに、ドルメックは嗤って言った。

「そんなこれが欲しいのか。あれだけハデに気をやったというのに」
「……あ……」

慌てて顔を伏せるハニーの顎を掴んで正面を向かせた。

「ところで、どうだ。女の幸せを実感しているか?」
「え……?」

そう言えばさっきこの男は、セックスを愉しむのとは別に、もうひとつの女の幸せを与えてやる
とか言っていた。
何のことだろうと思っていると、ドルメックは腕を組んで言う。

「きさまの膣の中で射精してやったろう。妊娠しているぞ、きっと」
「妊娠……ですって?」

確かに膣内射精されている。
ここに連れ込まれて以来、フェラチオでも肛門セックスでも、もちろん膣でも例外なくすべて
中に出されている。
まるで恨みを晴らすが如き執念深さで、ハニーの身体の中に精液を注ぎ込んでいた。

しかしハニーが妊娠するわけはない。
アナルや口に出されたところで孕むわけはないのは人間の女と同じであるが、膣内射精された
ところで妊娠などしない。
当たり前の話で、彼女はアンドロイドだからだ。

凝り性の如月博士によって、膣や疑似子宮まで作られていたし、抱かれれば性的快感まで得られ
たが、子を孕むことだけは出来ない。
亜人間とも言うべき彼女は、ほとんどの能力で人間の女性に優ってはいるが、唯一、生殖だけは
不可能である。
いかに子宮もどきがあろうとも、体内で卵子を作り出すことなど出来るわけはないのだ。
無機物が有機物を産み出すことは叶わない。

辱められていることも忘れ、ハニーは一瞬きょとんとした顔をしていた。
ドルメックは、嗜虐感たっぷりの表情で床を指差して言った。

「それ、見てみろ」
「?」

指差されたところを見ると、そこはハニーの体液とドルメックの精液で汚れていた。
だが、よく見ると微かに動くものがある。
ハニーが目を凝らしてみると、精液の方が蠢いているではないか。
白いどろどろした粘液の中で、米粒大の何かがごそごそと蠢いていた。
唖然としたハニーが言った。

「あ、あれって……」
「わかったか。あれはな、魔物の幼生だ」
「え……」

さっきハニーを犯す前、ドルメックが飲んでいた液体。
あれこそが魔物の卵生だったのだ。
それが魔王の内臓の中で孵化し、精嚢に溜まっていく。
その時点で、もう魔物には生命があり、自生していたのである。

「きさまに生殖能力があるかどうかなど無関係だ。あれはな、きさまの子宮の中に入り込んで
勝手に成長する。そして膣から生まれ出てくるのだ、人間の赤子と同様にな」
「な……なんですって……!?」
「だから言ったろう。もうひとつの幸せをくれてやる、と。自分の子を孕む幸せだ、満足したか?」
「そ、そんな……」

ハニーの美貌からさあっと血の気が引いた。
わなわなと全身が痙攣している。

ドルメックが精液に仕込んだ魔物は、一定の温度と湿度、酸素があればどこでも育つ。
つまり、粘膜に覆われている生物の内臓内部などは、格好の育成ポイントなのだ。
口の中でも構わないのである。
いや、女性ある必要もない。
男の内臓であっても充分に成長を促すことが可能だ。

ただの機械ならムリだが、ハニーのように疑似内臓を備えた特Sクラスのアンドロイドなら充分だ。
妊娠というのとは少し意味合いが違うが、異生物を孕んだことに変わりはなかった。
ドルメックは高らかに告げた。

「キューティーハニーよ。人類の邪心と欲望、憎しみと、きさま自身の悲しみと怒りと憎悪を
持って、我らが魔界の扉は開くだろう。そして、その暗黒世界の先魁となるは、きさまと俺の
子供こそ相応しい!」
「いっ……いやあああああっっっっ!!」

ハニーは狂ったように絶叫した。

* - * - * - * - * - * - * - * - *

その頃、ブラックメイドンは左手に小さな球体をぶら下げて祭壇へ向かっていた。
スパイダーの話だと、ドルメックは執拗なほどにハニーを犯し抜き、今もなお凌辱し続けている
という。
どうもキューティーハニーを性的に堕落させ、自陣営に引き込むつもりらしいが、そんなことは
許さない。
純粋な妖魔によって成り立つ魔界に於いて、あのような機械女など要らぬ。
人間どもは下僕にのみ使えばよい。

ハニーとて同じことだ。
他の妖魔どもにも使わせる性交奴隷とするならともかく、ドルメックの側女にするのなら断固
反対だ。
魔王の側近が穢れ多き人間の女など、断じて認められない。

ましてあの女は作り物だ。
デス・スターより始末が悪いではないか。
そもそもメイドンは、デス・スターを仲間にすること自体、反対だったのだ。
他の獣人と同じに扱うならともかく、ドルメックは愛人としていた。
誇り高き魔王とは思えぬ所業だ。
今回も、正義を謳っているあの機械人形をそうするつもりなら、なんとしても邪魔立てする。

それには、ハニーを壊してしまえばよい。
物理的に破壊してはドルメックの怒りを買おう。
ならば、精神的に崩壊させればいい。

「これでダメなら、次はあの坊やを……」

メイドンはそうつぶやくと、ゆっくりと祭壇へ向かった。

* - * - * - * - * - * - * - * - *

「あ……ああ……み、見られてる……ああ、いやあ……」

寝台の上で、ハニーは犬這いにされていた。
後ろ手で縛り上げ、乳房を括りだしているいつものポーズだ。
もうドルメックのセックスに染まりきってはいるものの、孕ませられると聞いて、また拒否反応
が高まったからだ。

そうならなくてはつまらない。
従順なキューティーハニーを犯しても、愉しみが半減するというものだ。
妖魔を妊娠、出産させ、完全に性奴に堕としてからも、たびたび正気に戻してから、嫌がるハニ
ーを凌辱してやろうと思っていた。

ハニーはドルメックの手で尻たぶを開かれ、もっとも恥ずかしい箇所を覗き込まれていた。
媚肉を開かれ、奥の膣口まで顔を見せている。
気がおかしくなりそうな羞恥で、ハニーは小刻みに震えていた。
それに合わせるように、膣口がヒクヒクと開閉していた。
ムリに大きく開かれた膣は裂けそうに痛かったが、そこからはつぅっと糸を引いて粘い汁が垂れ
落ちていた。
濃厚な女の匂いを漂わせながらも、ハニーはどうすることも出来なかった。
屈辱的な姿勢で秘所を見られる羞恥で震えているのか、それともこれから起こるであろうケダ
モノのような激しい性交への期待で震えているのか、彼女自身にもわからなかった。
ドルメックが鼻で嗤った。

「くくく、きさま、こうして見られるだけで感じるようになってきたんだな」
「違う……違うわ!」
「違わないさ、こんなに蜜を垂れ流しおって」
「……」
「ロクに男に抱かれたこともなかったきさまが、ここへ来てまだ僅かなのに、よくそこまで堕ち
たものだな」
「く……」
「口を犯されて、出された男の精を飲み干し」
「いや……」
「尻責めされて、浣腸で感じるようになり」
「いやあ……」
「とうとう尻を犯されても気をやるようになった」
「い、言っちゃいやあ……」
「挙げ句、子宮の中に精液を出されるといくようにまで……」
「やあああっ……!!」

ドルメックの卑猥な言葉がひとつひとつハニーの胸の奥に突き刺さっていく。
そのどれもが事実であり、ウソだと突っぱねることが出来ない。
催眠状態の直慶に犯されて、その心に大きな亀裂が入って以来、度重なる激しく恥ずかしい責め
を受け、少しずつひび割れが大きくなっていった。
そしていよいよ、子宮に妖魔を着床させることにより、人間的な心を崩壊させるのだ。

「はう!」

いきなり来た刺激に、ハニーは喉を晒して呻いた。
ドルメックの指が膣の中に入り込んできたのだ。
膣に埋め込まれた指が捻り込まれるように抜き差しされていく。
太い指で女蜜を掻い出される感覚に、ハニーは立てた膝をガクガクさせて切なそうに喘いだ。

「ああっ……く……だめっ……んっ、はああっ……」

毎回毎回、この男に嬲られても反応すまい、もう二度と恥ずかしい姿を見せまいとするのに、
言葉で責められ、女肉を愛撫されると、その決意がすぐに摩耗されていく。

「うっ、ああっ……だめ、それはぁっ……や、やめ、ああっ……」

二本目の指が挿入され、中で拡げられると、ツーンと鋭い刺激が奥の方へと走る。
吐息と連動するように、その膣内もぐんぐんと熱くなっていく。
激しい抽送で爛れた媚肉は、二本の指でかき混ぜられ、ますます赤く染まっていった。
魔王の望むままに肉がほぐされていく。
どうしようもなかった。

見慣れてきたとはいえ、美女の痴態にドルメックも我慢しきれなくなってきた。
射精しても萎えていなかったペニスが、見る見るうちに硬さを増していく。
たまりかねたように肉棒を媚肉に押し当て、ぐぐっと腰を押し込んだ。

「はうあっ……は、入って、くるっ……ああっ……だめ、おっきい……」

きつい圧迫感とともに、ぐうっとこみ上げてくる愉悦。
もうダメだとハニーは思った。
自分の膣が、この大きな肉塊に馴染んできてしまっている。
苦痛も嫌悪感も薄れていった。
替わりに押し寄せてくるのは、圧倒的な官能の渦だ。
狭い膣道を押しのけつつ、怒張が奥へ進んでいく。
そして先端が子宮にぶつかると、ハニーはグンッと跳ね上がるように仰け反って喘いだ。

「あはああっ……!」

ドルメックは焦ることなく、ハニーの張り出した腰を掴むと、ゆっくり律動を始めた。
ぐうっと最奥まで押し込むと、ゆっくり時間をかけてずるずると引き抜いていく。
ハニーは、膣内がドルメックのペニスでいっぱいになっている感覚に嬌声を上げた。

「うああっ……すっ、すごいっ……ああう、お、奥に当たって、あああっ……」

とろけていく美女の媚態を見て、ドルメックの興奮も高まる。
もう充分という大きさのものがさらに膨らみ、硬くなる。
いつもより太いものが、ハニーの肉壷を内側から拡げていった。
ぴったりと張り付いてくるような襞をめくり上げて肉棒を引き抜き、さらに奥までねじ込むよう
に挿入していく。
力強く大きな前後運動を受け、ハニーは肉の法悦で喘ぎつつ、その大きな尻を揺すって悶えた。

「うくっ……な、中で、ああ……こ、擦れてっ……抉られて、ああ……あうっ……」

口の端から唾液を垂らし始めたハニーの背中に覆い被さり、ドルメックは大きな手のひらで
乳房をこねていく。
ピストンすると、その動きに合わせてぶるぶる揺さぶられていた大きな肉球は、魔王の手で揉み
込まれ、たちまち乳首を立たせていく。
根元から絞り込むように揉み上げ、硬くなった乳首をコリコリと摘んでやると、ハニーは消え入
りそうなよがり声で応えてくる。
少し乱暴なくらいに揉んだ方が感じるということは、これまで責めでわかっていた。
ドルメックは、ワシワシと揉み潰すように乳房をこね回す。

「あ、ああ……む、胸も、いい……あああ……」

最奥を突かれるよりは多少肉悦も緩むようで、ハニーの動きやよがり声も緩慢になっている。
大きなドルメックの手のひらが埋まってしまうほどのヴォリュームを誇る乳房が剥き出しになり、
揉みしだかれていた。
たっぷり嬲られてもうすっかり勃起した乳首を潰しながら、乳房全体はやわやわと揉みほぐす。
その快感のギャップに、ハニーは鳥肌が立つようだった。

揉み込んでいるドルメックの方も恍惚としていた。
めり込ませている指を弾き返すほどの肉の弾力を持っているのに、しっとりと汗をかいた肌は、
まるで指に吸い付くようだ。
極上の揉み心地だった。

ドルメックが執拗に乳房を揉んでいると、ハニーの醸し出す女の香りがいっそう甘ったるいもの
になってきた。
それがドルメックの汗の匂いと混ざって、猥雑極まりない香気を漂わせている。

「はあっ……はああっ……あっ、くうう……いいっ……やああっ、いいっ……」

最初はドルメックの巨根を突き刺され、その圧迫感と苦痛で全身が痙攣するほど力が入っていた
肢体からとろけてきた。
悦楽に身悶え、崩れ落ちそうになる身体を魔王がバックから支える。
もうグラグラしていて力の入らない腰に、力強い一撃が何度も何度も打ち込まれていった。
ドルメックの手がくびれた腰を掴んで律動していくと、ハニーはよく張った臀部を揺すって官能
に応えていた。

美女の腰が小刻みに震えてくるのを見て、ドルメックは喘ぐハニーの頭を下に押し込んだ。
四つん這いから、自分の股間を覗き込むような格好になる。

「見えるか、ハニー。それが貴様のオマンコだ」
「いっ、いやっ!!」

嫌がって頭を振りたくろうとする彼女の頭を抑え、さらに下を向かせる。

「よく見るがいい。男の性器をくわえ込んだきさまの性器をな。よだれを垂らしてうまそうに
飲み込んでいるのが見えるだろう」
「いやっ!」
「それがきさまの本性だ。きさまは、こうして男をくわえ込みたがっていたタダの女に過ぎん」

妖魔の手を振りきるように首を振っていたハニーだが、その動きが緩慢になってきた。
そして、見まいと思っているのに、視線は淫らな男女の性器へいってしまう。

結合した男根と女淫。
太い血管を浮き出させた恐ろしいものを、自分の大事なところが受け入れてしまっている。
自分は決してこれがイヤではないのだ。
その証拠に、抜き差しされるペニスはハニー自身の甘蜜でねっとりとぬめっている。
敏感な性感帯を責めまくられる快感とは別に、憎むべき男に突き刺される屈辱、そして強い牡に
串刺しにされる被虐を同時に得ていた。
それらがハニーの心と膣の奥で一体となり、禁断の、そして至上の性的喜悦を生みだしていた。

「ああ、も、もう、だめ……ふ、深い……」

肉棒が、既に口を開けている子宮口にぶち当たる。
もうムリというところまで男根を埋め込まれた媚肉は苦しげに収縮し、それでもねとねとと絡み
ついてくる。
震える唇から漏れ出る声が甘くなった。

「あ、あうう……お、大きい……ん、んんっ……くう……」

奥まで突き込まれ、柔らかく大きな臀部がドルメックの腿と密着すると、ハニーはぞくぞくする
ような魔悦に震える。
動きがはっきりわかるほどに、襞がペニスを締め上げていた。
その締め付けが強すぎて、思うように動かせないほどだ。
子宮を突き上げるごとに膣がキュッと締まり、ハニーは甘い喘ぎを洩らす。

「んくっ……はああっ……いっ……いい……んふうっ……」
「くくく、そんなに子宮を突かれるのがいいのか」
「……」
「我慢せずともよい。きさまの身体は、最奥を貫かれ、そこに射精されたら絶頂に達するよう、
俺が作り替えてやったのだ。子宮を犯されて感じるのなら正常だ」

そう嘯きながら、ドルメックはむくむくと蠢いているハニーの尻を掴んでグイグイと責めたてていた。
もうハニーは嬌声を抑えきれず、恥ずかしげもなく喘ぎ続ける。
それどころか、突き込んでくる腰の動きに合わせ、自分から腰を振っていた。
もう子宮にまでペニスを届かされているというのに、さらに深いところまで望んで、ぐっと後ろに
腰を突き出すハニー。
ドルメックが腰を突き出し、ハニーもそれに合わせて尻を押し出す。
そうやって、子宮が持ち上がるほどに肉棒が入り込んでくると、美女は喉が嗄れるような声でよが
った。

「ひぃっ、いいっ……すご……ああっ……く、くうう……お腹、ああっ、硬いのが、抉って、ああ
う……いいっ……」

魔王が正義の美女を犯す。
犯されるヒロインは、もう肉体的に屈服していた。
悪魔に犯されて悦び、よがり続ける天使の姿が無惨だった。

激しくうち合わされるふたりの腰からは、汗と男女の体液が飛び散っていた。
ドルメックは、今までの怨みとばかりに、ハニーは壊れるほどの勢いで犯し続けた。
男根で媚肉をこねくり回し、奥に入れるばかりでなく、膣口が広がるように腰を回転させる。
それでもへばりついてくる膣の襞をムリヤリ引き剥がすように抜き、今度は巻き込むようにして
また子宮めがけて貫いていった。

犯せば犯すほどに味の良くなっていく女体に、さすがのドルメックも我を忘れていた。
ハニーを肉悦地獄に叩き落とすためというより、自分が満足するために責め上げていく。
あまりにも激しい腰使いで、バックから犯されるハニーの尻が浮き上がるほどだ。
当然、子宮にも勢いよく硬いペニスがぶち当たる。
もちろん痛みがあるのだが、それより遥かに大きい異常な快感で、ハニーは思い切り仰け反って
喘ぎ、よがるだけだ。

「あああ、だめぇ……っ!」

ハニーの全身がぶるぶるっと痙攣し始めた。
膣の締まり方も強くなってくる。

「どうした。もう、いきたいか」
「ああ……」

まだわずかに残っていた羞恥心が、何とか欲望を口にすることを留めた。
しかし、尻はうねってペニスを締め、四つん這いでベッドに突いた手のひらはぎゅっと握られて
いる。
媚肉がひくつくのは隠しようがなかった。
ドルメックが、左手で乳房を掴み、右手でクリトリスをいびりながら言う。

「素直に言え。そうすれば思い切りいかせてやろう」
「ひぃっ、そ、そこっ……ああ……ううんっ……」

わずかな葛藤の後、ハニーは堕ちた。

「い……いきたいっ……」

一言出てしまうと、あとは怒濤のように溢れてくる。

「お願いっ、いかせてっ……ああ、いいっ……」

最後の一押しだと、ドルメックは判断した。
そして、とどめを刺すべく、ハニーの尻がつぶれるほどに腰を押しつけた。
最も奥まで差し込んだ男根は、先端が子宮に当たっている。
亀頭部を子宮口に押し当てたまま、グリグリとこじ開けるように擦っていく。

「ひああっ、た、たまんないっ……それ、ああっ、おかしくなるわっ……」
「よし、いかせてやる。中に出すぞ、俺の子を孕め」
「えっ……」

それを聞いた途端、ハニーの熱い喘ぎと身体の動きが止まった。
彼女の脳裏に、さっき見た妖魔の幼生の姿が甦る。
床に零れた精液の中で、もぞもぞ蠢いていた異形の悪魔たち。
一度、ドルメックの体内で卵生が孵化、それが精液に混じって自分の子宮に注がれるおぞましさ。
肉体だけでなく、精神まで凌辱される。
膣だけでなく、子宮の中まで犯される恐怖。

「いやっ……それだけはいやあっ……」
「いやでも許さん。きさまは腹の中まで俺のものとなるのだ」

そう言うと同時に、ドルメックは律動を再開し、子宮口を亀頭部で擦り上げた。
そうされることがハニーのもっとも弱い責めだと知った手口だ。
長いペニスをめいっぱい使って深く激しい挿入を繰り返した後、仕上げに子宮を擦るように抉る。
ハニーはこうされると呆気ないほどに気をやってしまう。

「いいっ……だめ、中はいや……は、激しいっ……いいいいい……」

嫌がりながらも、尻は大きくうねって男の責めに応えている。
乳房をぎゅっと握りしめるように揉まれ、腰を思い切り突かれる。
ぐりぐりと硬い男根で子宮を抉られて、ハニーは大きな快楽のうねりを感じた。
首がとれてしまいそうなほどに振りたくり、腰を中心に全身がビクッ、ビクッと大きく震えて
いる。

「だっ、だめっ……ああ、いく……だ、出しちゃだめっ……あ、いきそうっ……い、いく、いく
ううっ……」

普段の姿からは、とても想像がつかないほどの咆吼を上げ、ハニーは激しく絶頂に達した。
ぎゅうっと締まってくる膣の収縮に耐えかね、ドルメックも一気に射精した。
子宮口がわずかに開いたところを狙い、腰を突き込んで精液をぶちまけた。
胎内に溢れ、子宮の中に注ぎ込まれる熱い汚液に、ハニーは全身を痙攣させた。

「い、いっちゃうううっっ……」

夥しい量の精液がどくどくとハニーを犯していく。
子宮に入りきれなかった精液は膣内に押し戻され、そこからも溢れて、ドルメックとハニーの
結合部からボタボタとこぼれ落ちた。

「ああっ、な、中に出てる……ひどい……ああ、熱いのがこんなにたくさん出てる……妊娠して
しまう……」

よがり狂ったのがウソのように醒め、ハニーは膣内射精されてしまったことショックを受けて
いた。
あの気色の悪い妖魔の子たちが、今自分の胎の中にいると思うと、気が狂いそうだ。
なのにドルメックは、長い射精の最中でもハニーの膣を抉り続けていた。
どぴゅる、ぴゅるるっと、隙間から精液と愛液のミックスが溢れ出る。
ふたりの腰も腿も、べとべとになっていた。

「あ、ああっ!?」

ハニーは裏返った声を上げた。
もう気をやったのに、ドルメックも射精したのに、かの男はまだ自分を犯している。

「やあっ、も、もう許してぇっ……」
「こんなもので終わると思っているのか? まだまだだ。きさまが確実に孕んだとわかるまでは
何度でも、何日でも犯してやる」

ねっとりと脂汗に滲んだ白いうなじを舐め上げて、ドルメックが言った。手は休むことなく胸肉
をこねている。
またしても送り込まれてくる快楽に、ハニーは身をよじって呻いた。

「あああ……も、もう許して……ああ、う、動かないで! 死ぬ……も、もう、これ以上され
たら死んじゃうう……」
「心配するな。人間の女ならぶっ壊れるか、気が狂うところだろうが、きさまの身体ならまだ
まだ平気だ」
「そ、そんな……ああっ……」
「そら、なんだかんだ言いながら、きさまもまた感じてきているのだろうが」
「あ、あひぃぃ……あああっ……ん、んくうっ……」

ハニーは息も絶え絶えと言った感じで、再び喘ぎだした。
もうアンドロイドのハニーの身体を持ってしても限界に近いのだろう。
だが、魔王によって開発された女体は獰猛極まりない男根の動きに、否応なく反応させられていく。
膣は勝手に蠢き、ペニスに絡みつき、またその精を搾り取ろうとする。

「いい……ああ、気持ち、いいっ……」

ハニーは掠れた声でよがり出した。
ドルメックの長大なペニスによって、子宮はもう爛れてきている。
硬い肉棒が子宮をこねくり、子宮付近にいた幼生どもがペニスに押し潰される感触がわかった。
そのぷちぷちした感覚すら、今のハニーには愉悦の種にしかならなかった。
ぐいぐいと遠慮なく責められ、突き込まれると、たちまち追い上げられて早くも絶頂を予感する。

「どうした、もういきたいのか」
「い、いいっ……ああ、どうしよう……ま、また、いきそうっ……」
「遠慮せずいくがよい。何度でもいかせてやる。何度でも射精してやる」
「あああっ……い、いきたい……も、もっと深くっ……」
「そうか。中に出されたいのだな」
「っ……」

一瞬の躊躇の後、ハニーはガクガクとうなずいた。

「いかせて……中に出してぇっ……」
「膣内射精されたら、きさまは俺の子を……妖魔の子を孕むのだぞ。それでいいのか?」
「いいっ……」

ハニーの頭の中はもうセックスのことしかなかった。
疼きたつ媚肉を何とかして欲しい、熱い子宮にドロドロした精液を注いで欲しい。
それしか考えられなかった。

「に、妊娠してもいい……孕んでもいいから、ああ、早くっ……いかせて……中にいっぱい射精
してぇっ……」
「くっ……」

ハニーの媚声を耳にして、ドルメックも堪えきれずに射精した。

どびゅるるっ。
びゅるるるっ。
びゅくくっ。
どびゅっ。
びゅるっ。
びゅく、びゅくっ。

ドルメックの脳髄で、快感の爆発が何度も発生する。
そのたびに射精の発作がペニスに伝わり、ビクビクと痙攣しながら精液を吐き出した。

「うひぃぃっ、いっくうううっ……」

再び精液の奔流を膣に感じ、ハニーはぶるるっと尻を打ち振って気をやった。

* - * - * - * - * - * - * - * - *

「……」

室内に漂う濃厚な性臭に、少女は顔をしかめた。
部屋の中央に置かれた大きなベッドに、全裸の美女が汗まみれで倒れ込んでいた。
よく見ると、白かった肌が赤みがかっており、その下半身はまだビクビクと痙攣している。
盛り上がった臀部周辺はしとどに濡れていた。
ぬめった男女の淫液でてらてらと光っているのが生々しかった。

「……また随分と可愛がってやったようだね」
「まあな」

まだ半勃ちのペニスをぶらつかせながらドルメックが答えた。
鎧を脱いだ姿でも、その偉容は魔王に相応しい貫禄がある。

「これで良い。この女の憎悪も悲哀も充分に搾り取ってくれたわ。そして今は……」

腕組みして女を見下ろした。
あまりの快楽責めで正体もなく気を失っているキューティーハニーを見ていると、そこはかと
ない征服感が胸を占める。

「完全に俺に屈服している。もう俺なしでは生きていけまい」
「……」
「おまけに、この女の腹には妖魔を仕込んでやった」
「あんたの子かい?」
「厳密に言えば違うがな、俺が犯した結果として孕んだ子だ。こいつにとっては同じことだろう」
「……」
「じき生まれる悪魔の子は、開かれた魔界の扉から雪崩れ込んでくる妖魔どもに祝福され、この
人間界を統べることとなろう」
「じゃ、もうこんなものは要らないね」

ふん、と鼻を鳴らしてブラックメイドンはハニーを見た。
そして、手にしたものを無造作に放り投げる。

「……」

ゴロゴロと転がってきて自分の頭にぶつかったものを、ぼんやりとした目でハニーは見た。
徐々に視線の焦点が合うにつれ、美女は青ざめていった。

「お、おじさま……?」

あろうことか、それは早見団兵衛の頭部であった。
メイドンが捻りきった首を持ってきたのである。

「いっ……いやああーーーーっ、おじさまっ、おじさまあっ!!」

老人の頭を抱きしめて泣くハニーを冷たく見つつ、悪魔の少女がつぶやいた。

「ホントは、このおねえちゃんがまだ反抗的だった時に使うつもりだったんだけどさ」

メイドンとしては、ハニーがまだ元気に抵抗していた時、彼女を精神的に突き落とすための小道
具とするつもりだった。
ハニーに絶望感を与え、服従を早めようとしたわけだ。
しかし、彼女がドルメックの凄惨な責めの前に、ことのほか早く屈服してしまい、用なしとなっ
たのだ。
ブラックメイドンとしては、団兵衛の首を見せてもまだ反抗するような場合、最後の手段として
直慶をハニーの目の前で惨殺することまで考えていた。

「おじさまあ……ごめんなさい……わ、私……」
「……泣くな、ハニーちゃん」
「……え?」

団兵衛の首を抱きしめた耳元で、小声が聞こえた。
ビックリしたハニーが思わず大声を出しそうになるのを、その首が止めた。

「しっ」
「……おじさま?」
「そう、わしじゃ」

団兵衛の顔がニッと笑った。

「死んではおらんよ」
「おじさまあっ!!」

さらにギュッと抱きしめるハニーに、団兵衛が苦しそうに言う。

「ハ、ハニーちゃん、感激の再開はまた後じゃ。そう力一杯抱きしめられちゃ苦しいわい」
「ご、ごめんなさい」
「……まあ、ハニーちゃんのおっぱいで抱きしめられるのは気持ちいいがな」

「な、なんだこれは……」
「どうなってんだい? あたしは確かにあのジジイの首を……」

呆気にとられている悪魔たちを見据え、団兵衛は高笑いした。

「わしゃこれでもサイボーグをしておってな。かれこれ150年は生きとるわい。おぬしらの
ような者の手で、あっさり死んでやるほどサッパリしとらんわ」
「きさま……」
「ま、正直なところ、わしも、まさか首をねじ切られてまで生きていられるとは思いもしなかっ
たがな。そう出来ることを教えてもらって感謝するわい」

団兵衛は頭部というより、その中身の脳以外はすべて機械仕掛けである。
そのことは、団兵衛はもちろんドルメックらもわかっていたのだが、まさか首を切断されてまで
活動できるとは思いもしなかった。
団兵衛はなおも笑って言った。

「わしの身体をそんな風に作った兜博士の悪趣味には恐れ入ったが、そのおかげでこうして生き
とるわけじゃからな、文句も言えん」
「おじさま……」
「ハニーちゃん」

老人は、打って変わった厳しい口調で言った。

「さあ、ここからがハニーちゃんの出番じゃて」
「でも……」
「心配するな、大子も赤カブも無事じゃわい。ほれ、直慶もじゃ」
「あっ」

見上げると、直慶の身体が団兵衛の身体に抱きかかえられているではないか。
首なしの老人の躯体は、背中からジェットを噴きながら空中の少年を助け出し、その腕に抱えて
いたのだ。
恐らく大子たちも、こうして救われたのだろう。
団兵衛は死んだと油断していた番兵たちを倒すことなど、このサイボーグにとって造作もないこと
だったに違いない。
団兵衛は、それまで見つめていたハニーから少し視線を外し、顔を伏せて言う。

「……あの悪魔どもに何をされたか知らぬが、そんなことはハニーちゃんが気にしなければそれ
までのことじゃ」
「……」
「少なくとも、わしや直慶、それに大子や赤カブも気にせんし、聞き出そうとも思わんわい」
「おじさま……」

ハニーの股間からボタボタと垂れているものを見ると、団兵衛はさらに顔を背けて言った。

「何をされておっても大丈夫じゃ。わしと一緒に兜博士のところへ行くんじゃ。そうすれば、
どうにでもしてくれるわいな」
「そうね」

ハニーは泣き笑いしながら答えた。

「おじさまみたいに首なしでも動けるようにしてくれるかな」
「それも一興じゃ。あしゅら男爵のように、自分の首を抱えて現れたら、直慶のやつ、どんな顔を
するかの」
「悪趣味ね」
「無駄話はやめな!」

メイドンが怒りに震えて叫んだ。
自分のしたことに大きな過誤があったことに、少女は打ち震えていた。
ドルメックに対して立場がない。

「そうかい。首をもいでも生きているなら、今度はバラバラにしてやるさ」
「そうは行かないわ」

ハニーは全裸のまま屹然と立ちはだかった。
手にはいつのまにか、ハニーフルーレが握られている。
団兵衛が持ってきたのだろう。

「……」

団兵衛もドルメックも、そしてブラックメイドンもハニーを見つめていた。
あれほどひどくドルメックらに嬲られ、身も心も性地獄に浸り切り、喘ぎ身悶えていた淫らな
ハニーはそこにはいなかった。
愛液や精液、汗や唾液といった、ありとあらゆる体液でぬめっていたはずの肢体は、輝くばかり
に美しく光っていた。
フルーレの先端を向けられたドルメックには、物理的な圧力すら感じられる。

(こ、これが……)

魔王は息を飲んだ。
そして自分の仇敵が、いかなる者なのかを知った。

(これがキューティーハニーか……)

人々の悲しみや、自分自身の憎悪、悲哀を反発力として悪魔に立ち向かう。
ドルメックは彼女の力の源をそう理解していたし、ハニー自身もそう思っていた。
だが、それらすべてが打ち砕かれ、正義を守護する天使としての自我も破壊され尽くされた今、
ハニーは生まれ変わったことを感じていた。

自分は、憎しみや悲しみを精神エネルギーとするのではない。
愛情や思いやり、他人を慈しむ心。
人々の暖かい心こそ、彼女の活動源となることを知ったのである。
一瞬の躊躇もなかった。

「いやあーーっ!!」

ハニーはドルメックに突撃し、その腹部を思い切り貫いた。
装甲を外していた魔王は、その腹筋にフルーレの洗礼を受けた。
刺さった剣をなおも突き刺していく。
刺された傷からは、血液の代わりに暗い大気が滲みだしてくる。
魔王はハニーの肩を抱えたまま叫んだ。

「これで勝ったつもりか、キューティーハニーよ! おまえには止めることは出来ぬ! この闇
の世界が復活することはな! 俺は死なん、何度でも甦る!」
「それなら!」

正義の美女も負けずに絶叫した。

「私も……私も甦る! 何度でも何度でも甦ってあなたを倒すわ! この世界を勝手にはさせ
ない!」
「ほざけ!」

ブラックメイドンは急展開についていけず、ただ呆然と魔王ドルメックを、我が子を見つめて
いた。
この光景を覗き見ていたピーピングスパイダーは、「やばい」と一言残していずこかへ去って
いく。
ハニーが振り返って叫んだ。

「おじさま、逃げて!」
「ハ、ハニーちゃんっ!」
「あっ、ハニーっ!」

目を覚ました少年、首なし老人の腕の中で叫び返した。

「ハニー、無事だったんだね!」
「直慶くん……」

彼女の心の中に、ほんわかと暖かいものが広がっていく。
他人を思いやり、その無事を喜ぶ心。
それがキューティーハニーに、新たな力を与えていく。
ぐぐっと、さらに差し込まれたドルメックの腹からは、どんどんと黒い霧が出てくる。
まるで、そこから闇が生まれ出るかのようだった。

「逃げて!」
「ハニーっ、ハニーも一緒に!」
「いいから逃げて! おじさま、早くっ!!」

ドルメックをここに留めておく必要がある。
彼女は逃げるわけにはいかなかった。

「ハニーちゃん、後ろじゃあっ!」

団兵衛が金切り声で言った。
ようやく我を取り戻したメイドンがハニーの後ろから迫っていたのだ。

「おじさま、早く逃げて! 直慶くんを……直慶くんを無事に」
「くっ……わ、わかったわい!」
「ハニーーーっ!!」

暴れる少年を抱えたまま、団兵衛は首なしの身体を操って、そこを脱出した。
艦内は混乱の極みであり、造作もないことだった。

団兵衛たちがドルメック艦を抜け出し、その全景が見えたあたりで、かの要塞に光が走ったよう
に見えた。
漆黒の艦影が一瞬、まばゆいばかりの閃光で煌めいたかと思うと、中央付近を中心に爆発四散
した。

「ハニーーーーっっ!!」

* - * - * - * - * - * - * - * - *

声もなく、団兵衛の背中に乗って飛行していた大子、赤カブ、直慶の中で、もっとも早くその
ことに気づいたのは直慶だった。

「あ……」
「どうした?」

少年の指差した先に、彼らの家があった。
誰もいないはずのそこは、室内に煌々と灯りが灯っていたのだった。

                                   ─── 完 ───



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