5月23日。

執務中からフレデリカ・G・ヤン少佐は虚ろだった。
様子がおかしいことは誰の目にもわかった。
鈍いヤン・ウェンリーもさすがに気づいた。
どうせもう戦いはないだろう。

ヤン自身、よほどのことがない限り、ラインハルトとの会談はうまくいくと思って
いる。
あの賢明な独裁者が、こちらに対して過酷な条件を出すとは思えなかったのだ。
イゼルローンの返還と艦艇の没収くらいは当然だろうが、戦時被告人を出すような
要求はすまいと思っている。
エル・ファシル政権の解体くらいは要求されるかも知れぬが、それはそれでもよい。
どこでもいいが、民主共和体の総本山として惑星をひとつもらえればそれで当面は
十分なのだ。

そういう事情なので、もうこれ以上とりたてて急ぐ仕事はないのだ。
それに、昨夜のこともあった。
ヤンはひさしぶりに妻の肌を求めたのだ。
フレデリカはあまり乗り気ではなさそうだったが、結局は応じた。
その時すでに体調が悪かったのではないだろうか。
その引け目もあって、ヤンは副官を部屋に戻すことにした。

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フレデリカは私室フロアへ戻りながら考えている。
自分はどうなってしまったのだろうか。
ユリアンだけでなく、マシュンゴにまで身を委ね、しかも絶頂に達してしまった。
それも、何度も何度もだ。
膣に射精されて気をやってしまったのだ。
いかにふたりの責めが悪魔的であったとはいえ、自分の肉体がこうも脆いとは思っ
てもみなかった。
脅迫されたとはいえ、凌辱者に犯されて歓喜の声を上げてしまう自分は何なのか。

それ以上にフレデリカを当惑させている事実がある。
夕べ、夫のヤンに求められた。
昼間、マシュンゴにくたくたになるまで犯され抜いた後だけにやんわり拒絶したが、
しばらくご無沙汰だったこともあり、ヤンは残念そうだった。
それにほだされて、結局は抱かれたのだ。

前以上に性的に敏感になっていたフレデリカの身体は、もちろんヤンの愛撫にも反
応した。
そもそも、以前だってヤンとのセックスに不満があったわけでもないのだ。
十分に満足していたと思っていたが、ユリアンらに犯されてそれは違っていたこと
を知った。
ヤンとの行為でも感じたが、それにはヤンに対する愛情、つまり精神的な面がより
以上に効果的に働いていたのだろう。
性技やペニスについては、今思えば特にどうというものではなかったのだ。
そのことが昨夜、イヤというほどわかったのである。

そう、フレデリカは昨夜、愛するヤンに抱かれたというのに達することが出来なか
ったのだ。
ユリアンやマシュンゴのそれに比べ、ヤンの愛撫や持続度、ペニスそのものの威力、
すべてが物足りなかったのである。
そして何より不足だったのがアヌスへの責めだった。
おぞましい、あさましいと感じていたはずの肛門責めを、フレデリカは妖しい魅力
を感じるようになっていた。
それがなかった。
膣への責めにも満足できなかった。

一方的に終わってしまい、寝静まったヤンに唖然とし、そして燃え上がりかけた肉体
を持て余した。
そして、ヤンと結婚後一度もやったことのないことをしてしまう。
疼く肉欲をどうにも出来ず、自慰をしてしまったのである。
乳房を揉み、クリトリスをいじり、膣に指を挿入する。
それだけでなく、とうとう肛門にまで指を伸ばした。
アヌスを揉み、一本だけだが指も入れた。
ユリアンにアヌスを蹂躙された時とは比べものにならなかったが、それでもヤンから
膣に挿入されたときよりはずっと大きな快感を得ることができ、激しくはないが絶頂
に到達することが出来たのだ。

イクことは出来たが、フレデリカは自分に嫌悪した。
あれほど嫌っていた肛門を自分からいじり、気をやってしまった事実。
これは何を意味するのか。

ユリアンが前からゆっくりと近づいてくる。
フレデリカはそれを夢の出来事のように見つめていた。

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ユリアンはフレデリカを自分の部屋に連れ込んだ。
フレデリカは無言である。
ユリアンが、凌辱の条件であるデータ・ディスクを床に投げ出したのもぼんやりと
眺めていた。

言われる前に軍服に手を掛け、脱ぎ始めた。
何の躊躇もなく下着まで脱ぎ捨てた。
ユリアンは改めて目前の美女を観察する。
はじめて犯した時は、まだ身体の線に固さが残っていた。
夫婦になってまだ1年足らず。
これから熟れる肉体だったが、ユリアンたちの毒牙にかかり、この一月のあいだで
熟成が一気に進んだ感がある。

乳房はまろやかに張り、尻も大きくなった気がする。
実際、誰にも言ってはいないが、フレデリカは今のブラでは少し胸がきつく感じる
ようになっていた。
激しく責め揉まれ、明らかに大きくなっていたのだ。

そして腰。
これでもかと言わんばかりのアヌス責め、浣腸責めで、その防御という意味でもなか
ろうが、臀部自体が大きく張りつめてきている感じだ。
媚肉も、処女のように初々しかった割れ目も、今ではすっかり大人の女性のそれに
なってきている。
ユリアンらの責めに身体が対応し、馴染んで来ているのだろう。

ツンとユリアンに後ろからつつかれて歩き出す。
連れていかれたのは浴室だった。
ユリアンはE式の全身を湯に浸せるバスが好きなので、浴槽のある部屋にしてもらっ
ているのである。

フレデリカはちらと浴室の棚に目をやると、おぞましい道具−浣腸器が目に入った。
虚ろな頭で、ああ浣腸されるのだと思った。
すると腰の奥が熱く疼くのを感じた。
そうだ、自分は浣腸で責められて感じる身体にされたのだと改めて思った。
肛門嬲りには感じるになっていたが、浣腸だけは未だにイヤなフレデリカだった。
注入されるいやらしさ、高まる便意の苦痛、そして破局の排泄劇。
そのどれもがおぞましい限りだったが、浣腸を受けて反応するようになったことを
自覚すると、著しい拒絶が出来なくなってしまうのだった。

フレデリカがユリアンを見ると、たくましく成長した少年は薬ビンに何やら粉末の
薬を入れている。
手製の浣腸液らしい。
フレデリカはもちろん知らなかったが、ユリアンはクエン酸を浣腸液に混ぜていた。
かなり強烈な刺激があり、量を誤ると大出血することもある。

500cc用のビンが何本もあった。
いっぺんに注入されるのか、何度も何度もされるのか。
そう考えただけでフレデリカは濡れてきている自分を感じた。
あさましいと思う気持ちは心に残っているが、あきらめや期待感の方が大きくなっ
ている。

「さあ」

浣腸器を構えたユリアンが言う。
フレデリカは具体的な命令をされたわけでもないのに、タイルに手をつき四つん這い
になった。
両肘と膝で身体を支え、腰を上に掲げてユリアンに突きだしている。
ユリアンはそのままの姿勢でフレデリカに指示した。

「フレデリカさん、自分でお尻を拡げてください」
「……」

そう告げられてフレデリカはビクリと身体を震わせたが、さすがにそこまでは出来な
かった。
ユリアンは容赦しない。

「拡げてください」
「……」

フレデリカはあきらめて両手を後ろに回して臀部に指をかけた。
一瞬の躊躇があったが、思い切って尻たぶを割り拡げた。
その底には、あれだけ責めたにも関わらず、相変わらず密やかな佇まいを見せる菊座
が恥ずかしそうに震えていた。
ユリアンは浣腸器からほんのわずか溶液を出すと肛門にかけ、指で揉んだ。

「う……」

フレデリカは、アヌスに走る甘い快感を堪えた。
ユリアンはかまわず指で揉みほぐしている。
1分もしない内に早くも襞がめくれ上がってきた。
敏感なこともあるが、フレデリカの「期待」という精神的なものも大きいだろう。
早くも股間の男根に芯が入りつつあるユリアンは、美しい女性士官の肛門に浣腸器を
突き刺した。

「ああ……」

諦めていても期待していても、どこかに恐怖心が残っている。
必死の思いで尻たぶを拡げている指がわなわなと震えていた。
ユリアンはじわじわとシリンダーを押し始めた。

「あ……ああっ」

ほんの少し入っただけなのに、腸内をかきむしるかのような激しい刺激がフレデリカ
を襲った。
半分も入っていないのに、早くも便意がわき起こる。
それも尋常でない粘膜への責めだ。
痺れるような刺激が襞を冒していく。

「うああ……い、いやあ……な、なにこれ……ああ、いやっ」
「きついでしょう。フレデリカさんもそろそろ浣腸に慣れた頃だと思って、薬液を強く
したんですよ」

ユリアンは無表情で言った。
肛門の粘膜がヒリつく。
腸内の襞もジリジリと焦げ付くように痛んだ。
何度されても慣れない浣腸責め、加えて薬液が一層強力になっている。
フレデリカは頭の芯が灼けるような苦痛に耐えていた。
きつい、苦しいと呻き泣くフレデリカを後目に、ユリアンは最後まで一定の速度で
ピストンを押し切った。
その瞬間、フレデリカはヒュッと喉を鳴らして、顎を仰け反らせた。
そして尻を抱えていた手を放し、タイルの上に突っ伏してしまう。
500ccと、昨日マシュンゴに浣腸された時の量の1/3だが、下腹の膨張感、
ギリギリと高まる便意は少しも変わらなかった。

「ううむ……」

苦悶の呻き声が唇を割る。
腸がゴロゴロと鳴っている。
ここで排泄したくないという思えば思うほど、荒々しい便意を余計に意識させられた。
もう保たない。

「ああ……ユ、ユリアン……」
「どうしました?」
「もう……あ、もう……」
「出るんですか。早いですね」

フレデリカはわなわなと震えながらユリアンを見上げたが、彼は仁王立ちで腕組みし
ている。
どうせ頼んでもトイレに行かせてはくれないだろう。
といって、ここで漏らすわけにはいかない。

「……お願い……もう…」
「出るんですね、ウンチが」
「……」

仕方なくフレデリカはうなずく。
これを認めなければ彼は排便すらさせてくれないのだ。
ユリアンはおもむろにフレデリカを抱え上げた。
膝の下に手を回す「おしっこポーズ」だ。
羞恥で胸が張り裂けそうになるフレデリカだが、それ以上に肛門が先に爆発しそう
だった。

「こ…ここではいや……見ちゃいや……」
「……」

涙ながらの哀願も、当然のように無視された。
フレデリカの腰に痙攣が走り、抱え上げた腿がぶるぶる震える。
ユリアンには見えないが、恐らくフレデリカのアヌスは膨れあがったりすぼまったり
と繰り返していることだろう。

「ああ、だめ!」

美女の口から悲痛の絶叫が飛び出すと、途端に肛門が決壊した。
押しとどめようもない激流が後から後からアヌスを割ってあふれ出してくる。
永遠にも思えた地獄の排泄がようやく終わると、フレデリカはガックリとユリアンに
もたれかかった。
力が入らないのだ。

フレデリカは凄まじいばかりの恥辱を味わっていた。
気をやるところを見られるのも恥ずかしいが、何よりも排泄を見られる方が羞恥を
強く感じた。
なのにまたしても晒してしまった。
そのたびに一歩ずつユリアンの望む性奴に堕ちていくような気がしていた。

ユリアンは後始末をしながら、すすり泣いているフレデリカを見ていた。
視線が冷たかった。
そして再び浣腸器を構えて言った。

「さあフレデリカさん、まだしますよ」
「もう…いや……」
「いやじゃありません。早く!」
「……」

厳しい口調のユリアンを哀しげな瞳で見ると、諦めたように四つん這いになった。
今度はさすがに自分で尻を割るようなことはしなかったが、ユリアンは気にも掛けず
浣腸器を突き立てた。

「ああ……お尻が痛い……」

溶液が肛門粘膜に染み渡り、ヒリヒリと痛む。
そんなことを気にするユリアンではない。
グッとシリンダーを押し続けた。

「うっ…ううんっ……」

とても我慢しきれる刺激ではなく、フレデリカは頭を振りたくる。
溶液の急流が腸管に流れ込む。
肛門から背筋、そして頭のてっぺんにまで電気が走るようだ。
フレデリカは絞るような脂汗だった。
腸内に出すものがなくなった二度目以降の方が浣腸はつらい。
しかも今回は特製の強力液だ。

「ううんっ……く、苦しい……」

ユリアンは一気にポンプを底まで押し切った。

「ああう!」

フレデリカは大きく仰け反ってぶるるっと大きく震えた。
そして脱力し、頬をタイルにくっつけながらハァハァと荒い呼吸をする。
が、すぐに恐ろしい便意が迫ってきた。ぶるっと尻を痙攣させたかと思うと、腰を
うねった。
激しく腸が蠢動し、フレデリカの腹で暴れる。

「あ……だめ、我慢できないっ……あ、出る……」

ユリアンが嘴管を引き抜くと同時に排泄が始まった。
四つん這いのまま激しい排泄をしたフレデリカだが、出てくるのは溶液ばかりだった。
とはいえ、見られる恥辱がなくなるわけではない。
ユリアンはまだ許さなかった。
3度目の浣腸をフレデリカのアヌスに仕掛けてくる。

「ああ、またっ……もう、もういやよっ……」

当然、二度目より三度目の方がきつい。
腸液すら出尽くしたようで、強い溶液が直接腸襞を責め苛む。
いくら耐えようと思っても、耐えきれるつらさではなかった。

「…ああ、もういやあ……き、きついっ……お腹が裂けるわっ……いやあ…」

3度目の500cc浣腸を受けると、堪らずすぐに排泄した。
尻がぶるぶる震え、ただれたアヌスからドロドロと溶液が溢れ出る。
フレデリカは、肛門と頭が白く灼け尽くされそうだった。
ユリアンは、入れては出させ、排泄させてはまた浣腸した。

5度目の浣腸をし終えると、嘴管を抜き去ると同時に肛門に指を突っ込んで排泄を
くい止めた。

「ああ、なにを…」

したくとも出来ない苦悶に襲われるフレデリカ。
這ってユリアンから逃げ出そうとするが、ユリアンは左手で腰を押さえ込んでいた。
当然、腹部が圧迫されいっそう便意が強まってしまう。

「あっ……きつい……苦しいの、ユリアン……ああ……」
「したいんですね」

必死に首を折って肯定する美女。

「し、したいわ……お願い、させて……お腹が痛い……苦しい……ああ、もう出さ
せて!」

フレデリカの肛門はすっかり爛れ充血し、内襞まで露出していた。
ユリアンはそこを指の出し入れで責めた。

「ああっ……いや、そんな……が、我慢できないわ……は、早くさせて…」

ユリアンがスッと指を引き抜くと、後を追うように、すっかり透明になった溶液が
フレデリカのアヌスから噴き出した。

美貌の女性士官は、タイルに突っ伏して目を固く閉じていた。
息は荒く、時折、身体が思い出したように痙攣していた。
激しかった連続浣腸責めで爛れきった肛門は、まだ何かを吐き出したいかのように
ヒクヒクうごめいている。

ユリアンは浣腸の最中にすっかり勃起していた男根をさすり、フレデリカの腰を抱えて
引き起こした。
見ると、媚肉はもう愛液まみれである。
何のかの言いながらも、フレデリカは浣腸で感じていたのだ。
どっちにするか迷ったが、結局アヌスにした。
ユリアンは熱い亀頭をフレデリカの肛門に押しつけると、有無を言わさず突き込んだ。

「ああっ」

フレデリカは活が入ったようにビクンと反ったが、挿入を妨げることは出来なかった。
太いカリを飲み込まれると、ユリアンは一気に奥まで押し入った。

「ああ、ああう……」

フレデリカの口からは、それまでの苦痛がウソのような恥ずかしい声がもれてしまう。
ユリアンは腰を捻り、根元までねじ込んだ。
その深さと太さに、フレデリカは目眩がするようだった。
ユリアンは早速腰を使い始めた。
フレデリカは肛門が軋んで裂けてしまうのではないかと恐怖した。
指とは大違いの太さだ。

一方のユリアンは、今までよりもスムーズにピストン出来ていることに気づいた。
浣腸で絞りきったと思っていた腸液が、またしても滲みだし、ユリアンの挿入を手助け
している。
肛門と腸管を押し開き、根元まで貫く。

「うっ……ううんっ……あっ…」

フレデリカは血が出るくらい強く唇を噛んで耐えている。
苦痛のあまり、呻き、金髪を振りたくった。
ユリアンは締め付ける肛門の甘い収縮に耐えながら、腰を打ち込んだ。
深く突くだけでなく、浅いまま円を描くように肉棒を操り、フレデリカのアヌスを
責めた。
苦痛に耐えていたはずのフレデリカの表情は、いつしか紅色になっている。
噛みしめていた口も半開きになっていた。
そして洩れてくるのは痛みを訴える呻きを、官能を伝える喘ぎが上回るようになって
きていた。
深く深く抉られる肛門、そこから背、そして頭へとビリビリ電気が走る。
ユリアンの硬い肉棒が、肛門と腸の粘膜を擦るたびにふるえが来そうな感覚が襲う。
それが暗く淫靡な悦楽であることに、フレデリカも気づいていた。

「ああ……だめ、ユリアン……こんな、こんなの……あぅ……」

ユリアンは下腹をフレデリカの豊かな尻たぶにくっつけて、押しつけるようにして
奥まで抉った。
ユリアンは一気にフレデリカを高めようと、乳房に手を伸ばしかけたがやめた。
どうせならアヌスだけを責めて、激しく絶頂まで押しやりたいと思ったのだ。
ズンズンと重く貫くユリアンの攻撃に、フレデリカは頭をグラグラ揺すっている。

苦悶と快楽の融合体。
好むと好まざるとに関わらず、フレデリカは肛門性交の愉悦を味わっていた。
美しい顔は、妖しい快美の色に染まってきている。
フレデリカの媚肉は、もはや花蜜のダダ漏れ状態で、ポタポタとタイルに女臭の元を
垂らしていた。

「あう……ああ、もうお尻が……お尻がヘンになるぅ……い、いや……ああ……あっ
……あ、い…」

ユリアンは尻たぶが裂けんばかりに割り開き、さらに奥まで貫いた。
フレデリカは括約筋が自分の言うことを聞かなくなってきていることに気づく。
意志に関わりなく、ユリアンの肉棒に絡みついてしまうのだ。
甘く締め付け、まるで精を搾り取ろうとしているかのようだ。
ペニスでめくり込まれ、引き出されて擦られる肛門の襞からビリビリと快感が迸る。

「ああ……あ、い……いいっ…」
「お尻がいいんですか」
「いいわ……ああ、いいっ……」

強要されるまでもなくフレデリカは口にした。
そう言わざるを得ないほど快楽に追いつめられていた。
尻の穴で感じている、気をやってしまいそうだという恥辱はもう脳裏になかった。
ユリアンが腰を打ち付けると、彼に向けて腰を突きだした。
そうしてより深い挿入感を得ようというのだ。
美貌の人妻は、もはや背徳のアナルセックスの虜になってしまっていた。

膣に加えられる激しいピストンと変わらない責めをアヌスに受けて歓喜に咽ぶフレデ
リカを見て、ユリアンはその絶頂で放ってやろうと思った。
それまで一定のリズムで責めていたが、射精を促すため、めちゃめちゃに突き始めた。

「あっ…あっ…あっ…あっ…あっ…あああっ…あ、だめ…あっ…」

突かれるたびに喘ぐフレデリカ。
腰が震え、絶頂感が迫ってきた。
肛門がユリアンの肉棒を締め付ける。

「いっていいですよ!」

ユリアンの声に、フレデリカは一気に高まる。

「あっ…あっ…あっ……ああ、い、いく……あ、お尻でいっちゃう……あ、いっくう!」
「くっ」

ユリアンが一言呻いて射精すると、フレデリカも同時に達した。

「ああ!」

大量の熱い精液を、腸内奥深くに注がれてフレデリカは腰を震わせて気をやった。

激しく達してぐったりしているフレデリカからユリアンは離れた。
菊座からずるりと抜いたペニスは、腸液と精液にまみれながらも、まだ硬度を保って
いた。
ユリアンはうつぶせで倒れているフレデリカに手をかけ、くるりとひっくり返して
仰向けにした。

美女はされるがままだった。
濃厚な肛門性交の余韻か、フレデリカの胸はまだ激しい呼吸で隆起していた。
股間はびっしょりだ。
濡れているだけでなく、何かをくわえたそうにヒクついてすらいる。
ユリアンはフレデリカの両腿を抱えると、股の間に割って入った。
もう余計な前戯は必要ないだろうと判断し、ユリアンはいきなりフレデリカの膣に
挿入した。

「ああっ」

フレデリカは狼狽した。
さっきアヌスを犯されたばかりで、こうも早急に続けて犯されるとは思わなかった。
いくら若いとはいえ、この子の精力はどうなっているのだろう。
何の抵抗もなく、ユリアンの逸物は奥深くまで受け入れられた。
深々と刺された太い肉棒にフレデリカは呻く。

「うっ、ううん……きついわ…」
「ウソつかないでください。こんなに濡れてるじゃないですか」

ユリアンはそう言って出し入れを始めた。
先ほど昇り詰めさせられたこともあり、熟し切ったフレデリカの媚肉はユリアンの
ペニスを包み込んでいく。
ユリアンは腰を揺すり、深く浅くフレデリカの秘奥を責めた。
今し方、肛門で生き恥を晒したとはいえ、続けて絶頂するところなど見せたくはない。
そう思うフレデリカだったが、激しい責めに馴らされた媚肉は、たちまち美女を官能
の流れに連れ込んでしまう。
肛門を責められている間、欲求不満だったかのように、媚肉は敏感に反応した。
ユリアンはペニスを自在に操り、フレデリカのクリトリスやGスポットをも擦りつけ、
美しい人妻に悩ましい声を上げさせた。

「ああ……あうっ……ああ…ああ…ああ……ああう……くっ…」

ユリアンはフレデリカの白い脚を肩に乗せて、折り曲げるようにフレデリカに重な
った。
フレデリカの腿は豊かなバストを押しつぶすように乗っている。
ユリアンは腰を密着させ、より深くフレデリカの中に侵入した。

「ああ、深いっ……あ、そんなに…そんなに深く、だめっ……ああむ……」

フレデリカはとろけだした。
半開きの唇からは、熱い吐息とよがり声しか出てこない。

「くはぁっ……あ、あ、すご……こんなに…あっ……ああああ…」

またしても苦悶に歪むフレデリカの美貌を見て、ユリアンは妙に冷静になり、次には
怒りがこみ上げた。
一層激しくフレデリカを抉る。

「ああぅっ……あん…ああむ……あっ…あっ……ああ…」
「本当に! 本当にいやらしいんですね、フレデリカさんは!」
「ああ、いや……あっ…」

美女の口からは惜しみない嬌声が溢れる。
凄まじいばかりの悦楽で、フレデリカは泣き悶えている。

「昨日だって! 昨日だってマシュンゴにいいように犯されて! 気をやって!」
「ああ! …ああ、あ……あっ…あっ…あっ…」

ユリアンはピストン攻撃の合間にフレデリカを追求する。

「そんなにいいんですか! そんなにセックスが好きなんですか!」
「そんな……あっ…ち、違うの……ああっ…」
「何が違うんですか! フレデリカさん、あなたはこうして僕に犯される事を望んで
いるんでしょう!」
「そんな……」
「何がそんな、だ! 8歳も年下の男や、黒人に犯されて悦んでいるのは誰ですか!」
「ああう……」

ユリアンは大きく腰を動かし、打ち付ける。
そのたびにフレデリカの身体から、汗と愛液が周囲に飛び散った。

「データ・ディスクなんかどうでもいいんだ! そんなのは言い訳だ! 僕に犯される
ための言い訳に過ぎないんだ! そんなものがなくっても、こうやって抱いて欲しいん
でしょう! 責められたいんでしょう!」

激しく犯されながら、そうかも知れない…とフレデリカはぼんやり考えた。
ディスクは口実で、その実彼らに責められることを望んでいたのは自分の方ではないの
だろうか。
ユリアンは腿を下ろして、前後に打ち込むだけでなく上下に抉るように責め始めた。
いつしかフレデリカの太腿は、少しでも快楽を逃さぬようにとユリアンの腰にしっかり
と巻き付いている。
自由になっている両手も、はじめはユリアンの胸を押し返すようにしていたが、これも
いつの間にか彼の背中に回って抱きかかえていた。

フレデリカは身体中の肉がとろけるようだった。
セックスとはこれほど良いものなのか。
夫との間では決して得られなかった愉悦だった。
ユリアンの腰の動きに合わせて、フレデリカの腰も蠢いていた。

「あ、あ……やめ……ああ、いい……あっ……いいっ……」
「こ、この淫乱女が! おまえなんか…おまえなんか、ヤン提督の妻にふさわしく
ない!」

口に出してみて、ユリアンはようやく気づいた。

あの時。
フレデリカとヤンのキス・シーンを見て黒い嫉妬を感じてしまったのは、ヤンに対して
ではなかったのだ。
ヤンに愛されるフレデリカに対して嫉妬していたのである。
ヤンもだろうが、ユリアンにはもちろん男色趣味はない。
そういう意味でやいたのではないのだ。

ただユリアンは寂しかったのだ。
それまでヤンはユリアンがいなければ、私生活において何も出来なかった。
ある意味、ヤンはユリアンのものでもあったのだ。

そこにフレデリカが闖入してきた。
最初はその美貌と優しさに惹かれ、憧れもしたが、結婚されてしまうと事情が変わった。
ヤンとユリアンの間を引き裂きに来たように思えたのだ。
ユリアンは、ヤンを独占したかったのである。
そのことに今気づいた。

「別れろ! ヤン提督と離婚するんだ!」

激しく身体を責めながら言葉でも責めるユリアンをフレデリカは見ていた。
そうかも知れない、この子の、ユリアンの言う通りかも知れない…。
自分はヤンの妻にふさわしくないのではないだろうか。
誰に犯されても感じて絶頂に達してしまうようなふしだらな女。
ユリアンが言うように、自分は淫乱なのかも知れない。
こんな女を娶っては、ヤンは迷惑なのかも知れない…。
フレデリカの気持ちを知ってか知らずか、ユリアンは追い込みにかかる。
もうすっかり固くしこっている乳房を揉む。
勃起した乳首は舌で嬲った。

ユリアンが唇を近づけると、フレデリカは進んで受け入れた。
咥内をユリアンの蹂躙に任せ、うっとりとした表情になる。
歯茎を、頬の裏や上顎の粘膜を舐められ、甘い舌を思い切り吸われると、頭がジーンと
痺れるような快楽に冒される。
唾液の交換が終わり、フレデリカは喉を鳴らしてユリアンのものを飲んだ。
乳房をこねくり回され、浮いたあばらや鎖骨を舐められ、尻を撫で回される。

「ああうっ……あ、たまんない……ユリアンっ……ああ、すごいわ……ああ、いいっ…」

狂ったような生々しさで悶え狂うフレデリカは、口の端からよだれを垂らし始めた。
成熟した女の性感がすっかりむき出しになったようだった。

「ああっ、いいっ……いいい……あ、くる! きちゃうわ……ああ……くぅぅ……」

フレデリカの悩ましい肢体がのけぞり、しなり、跳ね上がる。
ユリアンをくわえる肉襞は、幾重にも重なって精液を搾り取ろうと収縮を始めている。
激しいピストンとフレデリカの高ぶる悦楽に応え、子宮が受胎しようと徐々に下がって
きた。
ユリアンが突き上げると子宮口に亀頭部が当たりだす。

「ああ、子宮が……深い、当たるぅ……当たるわっ……くぅぅ、いいっ……」

ユリアンは子壷の底を突き抜かんと、深く激しい突き込みを展開する。
フレデリカは、どんなに激しい責めにも順応し、感じてしまう自分の身体が恐ろしか
った。
爛れきっているだろう媚肉も、ユリアンのペニスに擦られるたび、息も詰まりそうな
快楽を送り続けてきている。

「あ、もう……壊れるっ……気が、気がヘンになるわっ……あ、もう…ああう……
いいっ…」

フレデリカの腰はユリアンに合わせて突き上がる。
より深くまでたくましいペニスを受け入れるのだ。
ユリアンはもう何も言わずに責め続ける。
たまらずフレデリカが降参した。

「ああ、もうだめっ……あ、お願い……ああっ…あっ…あっ…ああ、ユリアン…」
「どうしたんです」
「ああ、もう……い、いきたいっ」
「いっていいんですよ。ええ、思いっきりね」
「ああ、いや……お願い、一緒に……ああっ……ユ、ユリアンも一緒にぃ……ああ、
いいっ…」

一時もピストンと乳房への愛撫を緩めないユリアンも、腰の後ろあたりが熱くなって
きた。
射精感が高まってきている。

「い、一緒にいきたいんですね?」
「そ、そうよ……ああっ……だ、だから……ああ、いっちゃう……いっちゃうぅぅ
ぅ…」
「中に出して欲しいんですね?」

フレデリカはガクガクとうなずいた。

思い切り、そしてたっぷりと出して子宮に注ぎ込んで欲しかった。

「だ、出してっ……ああ、中に……中に出して……あ、もう……いく、いきそう…
…」

ユリアンが出すまでは、とフレデリカは必死に達するのを耐えている。
懊悩し、苦悶し、眉間を寄せて悩ましい美貌を浮かべるフレデリカの顔を見て、ユリ
アンも焦ってきた。
この表情を見て達しないやつは男ではないだろう。

「中に出しますよっ……中に出せば孕むんですよっ……妊娠してもいいんですかっ」
「ああ、いいっ……あ、すごいぃぃ……いい、妊娠してもいい……だ、だから中に
ぃぃ…」
「いって! 出すからいって!」
「ああ、いくっ……あ、いく、いっちゃう……いきますっ」

フレデリカの腰骨は軋むほど責め上げたユリアンが、一瞬ひるむほどの絶叫で、
フレデリカが絶頂を告げた。
途端にキュキュッと膣が締まり、ユリアンは堪えきれずに激しく射精した。

「あああっ、いく!」

フレデリカは大きく痙攣し、膣を締め上げた。

そのたびにユリアンは発作のように射精を繰り返し、そしてフレデリカも精を打ち込
まれるたびにぶるるっと全身を震わせた。
多量の精液はフレデリカの膣内を循環し、子宮口からも侵入していった。

激しい愉悦の恍惚感に浸る間もなく、ユリアンはフレデリカを責め続けた。
この後も、肛門に媚肉にと、濃厚なセックスを繰り返し、そのたびに何度もフレデリ
カに気をやらせた。
結局、4時間近くも嬲り抜かれ、フレデリカはアヌスを2回、ヴァギナを3回も犯さ
れた。

────────────────────────

5月24日。

さらに大胆になったユリアンは、勤務の合間にフレデリカを凌辱することまでやった。
ヤンのお茶の片づけをしているフレデリカを襲ったのだ。
簡易キッチンで洗い物をしていたフレデリカに近づき、後ろから抱きかかえ、軍服の
前をはだけさせ胸を荒々しく揉みしだいた。
拒んでいたフレデリカも、無意味な抵抗を諦めた途端、受け入れだした。

ブラジャーの上からバストを揉んでその感触を愉しんでから、ブラを押し上げてナマ
乳をこね回す。
乳輪や敏感な乳首を指で嬲るたびフレデリカはわなないた。
ユリアンの唇はフレデリカの耳やうなじを愛撫し、耳の穴に舌先を突っ込む。
フレデリカは熱い息を吐き、眉を寄せ、喘ぎ始めた。
豊満なバストを根元からつかみ、絞り込むように揉んでくる。
と思うと、アンダーバストのあたりをさするように優しく愛撫されもした。
胸の形が変わるほどに激しくこねられると、フレデリカはたまらず手を後ろに回して
ユリアンの頭をまさぐった。

ユリアンは、悶え始めた美女のスラックスに手を伸ばし、ファスナーを下ろした。
指で中に触れると、スラックスに染みが出来そうなくらいに下着はびしょ濡れ状態
だった。
下着の上から、割れ目に合わせるように指で愛撫してやると、フレデリカはのけぞ
って天井を仰ぐ。

「ああう……」

ユリアンはフレデリカを流し台に押しやると、両手をつかせて尻を突き出させた。
フレデリカにまったく抵抗はない。
スラックスを下ろされ、下着を剥かれるのもされるがままだ。
剥きだしにされた尻と秘奥は甘い女の香りが匂い立っている。
媚肉からは花蜜が垂れてすらいた。
ユリアンは真っ白い尻を撫でるように触ると、フレデリカの腰をつかみ、いきり立
った男根をいきなり媚肉に押し込んだ。

「ああっ」

フレデリカはあごを上げて仰け反る。
キッチン台をつかむ指に力がこもっていた。
ズンズンと重く深い律動をフレデリカに送り込むユリアン。
いつ入れてもたまらない名器だった。
やわやわと肉棒を包み込み、キュッと締まる加減も素晴らしい。
この媚肉に慣れていなければ、すぐにでも漏らしてしまいそうなくらいだ。

フレデリカの方も、ユリアンの攻撃に懊悩していた。
深々と突き込むだけでなく、「の」の字を書くように腰を回し、媚肉と膣の襞を擦る。
その間にも、手はフレデリカのアヌスを揉んだり、肉芽を剥いて嬲ったり、バストを
鷲掴みにして揉み上げた。
舌と唇は、汗に濡れる白いフレデリカのうなじを舐め、柔らかく愛した。
フレデリカの肢体に、ぶるぶると小刻みな痙攣が走る。
早くも達しようとしているのだ。
勤務中に軍服のまま、それもいつ他人に見られるかわからない異常なシチュエーショ
ンで犯されていることが彼女をいっそう高ぶらせた。

ユリアンも、いつになく締め付けの強いフレデリカの媚肉に我慢が出来なくなって
きた。
射精が迫ってきたことを知ると、腹がフレデリカの尻に密着するくらいにググッと
腰を押しつけた。

「ああっ……深、深いっ……あうう…」

ユリアンの先端が子宮に届き、こづき始めるとフレデリカは声が枯れるくらいのよがり
声を上げた。

「あんまり大声でよがらないでくださいよ、フレデリカさん。誰か来たらどうするん
ですか」
「だ、だって……ああ、気持ちいいっ……すごい、すごいの……ああう、いい……」

ユリアンは身体を前に倒し、フレデリカの背中に密着する。
左手で乳房を揉み、右手でフレデリカの顔をこちらに向かせた。
すると、待ちかねたようにフレデリカの方から唇を寄せてきた。
ユリアンは躊躇なく美しい人妻の唇を吸い上げた。

「ん、んむぅ……んちゅ……あ、あむ……うむ……むむっ……」

互いの舌を吸い合い、絡ませ合う。
フレデリカは、ヤンに対してさえ、ここまでの熱烈な口づけはしたことがなかった。
ユリアンが一端くちびるを離そうとしたが、離れた唇をフレデリカの唇が追いかけ、
舌先を絡ませた。
ユリアンがフレデリカの甘い舌を十分に味わい、愛撫すると、それだけでフレデリカは
いってしまいそうになる。

「あ……あは……あ、いい……もう、あっ……んんっ……たまんない!」

今までになくよがり狂い、積極的になり、淫らに悶えるフレデリカの姿態に、ユリアン
はいよいよたまらなくなった。

「出します、フレデリカさん!」
「いいっ……ああ、いいわユリアン…は、早く出して……じゃないと、私……ああっ
……もう我慢できないっ」

最深部にまで到達しているユリアンの肉棒が、亀頭部でフレデリカの子宮口を抉り
つける。
太いサオで抉られる膣口付近の襞や、こすられるクリトリス、そして上に押し上げら
れるように突つかれる子宮と、幾重もの大きな快楽に、フレデリカの頭は炸裂しそうな
くらいに肉欲に占拠された。
堪えても堪えても、次から次へとこみ上げてくる快感に酔いしれている。

「あ、いく……いっちゃうわ……もう、あっ……出してっ……中にぃ…」

ユリアンは子宮口に亀頭部の先をピタリと合わせると、溜まりに溜まった精液を解き
放った。

「くっ」
「あああっ、いくう!」

最初の噴流による一撃で、フレデリカは頂点に達し、キリキリと膣が締まり、ユリ
アンの性器を絞った。
ユリアンはたまらず呻いた。

「くぅっ、全部出る!」

ビュッ、ビュッと続けざまに精液がフレデリカの子壷めがけて流れ込む。
その熱い感触に、フレデリカは身体を震わせて身悶えた。
10回を超える発作で、ユリアンは精を放ち続けた。
女性士官は、そのたびに肢体をしならせ喘いだ。
元気な精虫どもが、フレデリカの卵子を目指して子宮を犯しているのだと思うと、
出したばかりだというのに、ユリアンの男根に再び芯が入ってくる。

さっきの射精で、精巣に残っていた精液は全部出したと思ったのに、息詰まるほどの
快楽に酔って喘いでいるフレデリカを見ているうちに、すぐに補充されてきている
ように感じた。
自分の中で、ユリアンの肉棒がまたも硬度を保ち返してきているのを知って、フレデ
リカも腰の中もまた熱くなってきた。

この子が相手なら、いくらでも出来てしまう…。

心が拒否し、身体が疲れ切っても、熟した肉体がユリアンの男を欲している。
おぞましいはずなのに、アヌスを犯され、膣に思い切り射精され、子宮に精液を浴びる
たびに、フレデリカは至上の悦楽を享受し、歓喜に悶え泣いてしまう。

完全に征服されたと思った。
もう自分はこの子がいないとだめだ。
ユリアンに激しく犯されないとどうにかなってしまいそうだ。
いつ、どんな時でも、どんな要求をされても応じて、この子の欲求に応えなければなら
ない。
そうでないと自分も、あの凄まじいばかりの快楽に浸ることが出来ない。
そんなフレデリカの思いを知っているのか、ユリアンは甦った肉棒で、ふたたびフレデ
リカを責め始めていた。

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5月25日。

フレデリカはベッドに伏せている。
この一月あまりの、ユリアンの激しすぎる責めに身体がついていかず、前夜から微熱を
出して寝込んでしまったのだ。

医務室の診察では感冒、つまりは風邪と診断された。
実際は、あまりのセックス漬けに、成熟したフレデリカの肉体でも限界になっていたと
いうことだろう。
そんなことを知るはずもない軍医が、風邪と診断したのもやむを得ないところだ。

この日、ヤンはラインハルトと会談するために出発した。

本来であれば、副官であるフレデリカが同行するのが当然だが、前述のような理由で
ヒューベリオンに残ることになった。
フレデリカは行くつもりだったが、軍医とキャゼルヌ夫人、そしてヤン自身に止めら
れては如何ともし難かった。

夫婦の寝室のベッドに横たわるフレデリカの前にユリアンが現れた。
ユリアンもヤンとの同行を願ったが、これも叶えられなかったのだ。
ユリアンがゆっくりベッドに近づくと、フレデリカは半身を起こした。
彼が何を求めてここへ来ているかわかっているからだ。
ネグリジェ姿のまま、フレデリカはベッドから降りた。
そしてユリアンの前に跪くと、何も言わずにスラックスのファスナーを下ろした。
するとユリアンが片手を伸ばして制止した。

「…え?……」

フレデリカは熱でぼんやりしたような瞳をユリアンに向けた。
ユリアンは言う。

「もう……もうディスクはいらないんですか?」
「……」

フレデリカは手を下ろした。
そしてうつむいて言う。

「……いらないわ…」
「……。そうですか。なのに、僕とセックスしようと言うんですね?」
「……。そうよ……」
「わかりました」

フレデリカは顔を上げ、ユリアンをヘイゼルの瞳に映して言った。

「だから……。だから、私の身体を好きにして欲しいの…。ユリアンに…」
「僕に犯されたいと言うんですね。オマンコに太いのをくわえたり、お尻の穴をほじ
られたりしたいんですね」

ユリアンはわざと淫猥な言葉を使った。
フレデリカは一瞬顔を染めたが、すぐにユリアンを直視して言った。

「はい……。か、浣腸も我慢します…。だから、なんでもして…。妊娠も……妊娠して
も、いいわ…。だから…
だから中にたくさん、出して……」

ユリアンはうなずいて仁王立ちした。
フレデリカは下着のファスナーも開き、ユリアンの男根を取り出した。
フレデリカの細く白い指がつかむ肉棒は、すでにカチカチなくらい硬くなっている。
フレデリカはそれを愛おしそうに見つめ、口を開いて受け入れた。

「ううっ」

ユリアンの方が呻いた。
暖かいフレデリカの咥内は、たっぷりの唾液がたゆっていた。
フレデリカは亀頭のエラ部分を唇で加えると、顔を前後に動かして愛撫した。
唇が灼けそうなくらいにユリアンの肉棒は熱かった。
そこを舌全体を使って大きく舐め、また舌先を尖らせて亀頭部をグリグリと刺激した。

長いユリアンの逸物は、半分以上フレデリカの口からはみ出ている。
残ったサオの部分を、フレデリカは柔らかい手で包み込み、優しく上下に擦った。
カリのくびれ部分を舐め、亀頭部の先は頬の粘膜に当てて擦る。

「うっ、ううっ」

ユリアンはたまらない刺激に、フレデリカの頭を掴んで自ら腰を揺さぶった。
イマラチオになったが、フレデリカは少々顔を歪めた程度で、それを受け入れた。
さらに、カリ部を下唇で締め付けたり、ゆるめたり、吸い込んだり、甘噛みして刺激
する。
ユリアンはあまりの心地よさに腰が熱くなる。
ユリアンの先っぽがいっそうふくらみ、ヒクッ、ヒクッと痙攣し出したのを知り、
フレデリカはユリアンの射精が近いことを悟った。

「あっ…」

ユリアンが情けない悲鳴を上げる。
フレデリカがユリアンの肉棒を喉の奥にまで飲み込んだのだ。
フレデリカは自分にこんなことが出来るとは思わなかったが、快楽に歪むユリアンの
顔を見て、予想以上の効果があることを知った。
喉の奥で亀頭部を包み、刺激する。
サオは手でしごき、カリは舌で大きく舐めしゃぶる。
フレデリカがエラを柔らかく甘噛みすると、その刺激に耐えられずユリアンは放出
した。

「ああっ」

ユリアンは腰を打ち振り、フレデリカの喉の奥を突いた。
不思議と吐き気はなく、フレデリカは受け止めた。

「んぐっ……んっ…んっ……んく……んっ……んっ……ごく……」

ユリアンの肉棒がビクビクと痙攣し、そのたびに吐き出される粘く白い濁液が美貌の
人妻の咥内を汚した。
発作とともに噴出される子種を、フレデリカは喉を鳴らして飲み込んだ。
一滴残らず飲み干すと、尿管の残り汁までズズッと吸い上げて喉に送り込んだ。

フレデリカはヤンと別れる決心がついた。
自分はあまりにも汚され尽くした。
こんなに淫らだとは自分でも思わなかった。
ユリアンの言う通り、ヤンにふさわしい女ではないのだ。

別れてどうなるかはわからなかった。
副官は続けるつもりでいる。
そうすればユリアンはそばにいるだろう。
望まれる時に抱かれればよい。
副官を解任されるなら、それもいいだろう。
でもその時、ユリアンはどうするだろうか。
一緒に来てくれるとは思わなかったが、たまに会ってくれるだろうか。
そして骨が折れるくらい強く抱きしめ、むせび泣くほどきつく責め、気が狂うほど
激しく貫いてくれるだろうか。

フレデリカは下着を濡らしていた。
フェラし、射精されて飲み込むことで濡れるような女にされたのだ。
顔が赤かったが、熱のせいか快楽のせいかわからなかった。

形の良い唇の端を、白い精液で汚したフレデリカに欲情したユリアンは、ものも
言わずにベッドへ押し倒した。

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ユリアンに肛門を犯され、喜悦の悶えを見せて歓喜の声を上げているフレデリカの
部屋へ、キャゼルヌから緊急連絡が入るのはその15分後である。
内容は、ヤンの乗った巡航艦がテロリストに襲撃されたという情報だった。

ヤン亡き後、フレデリカは、ユリアンはどうなるのか。
今はそれを知ることもなく、ふたりは快楽の渦に取り込まれ、疼く肉欲の虜となっ
ていた。



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