ユリアンは、整理の着かない自分の気持ちを持て余していた。
前日も、マシュンゴと一緒になってフレデリカを嬲り尽くした。
肉奴隷にまで貶めるべく肛門を犯し、さらには前後両穴を同時に責めてよがり狂わせ
もした。
だが、その肉欲を満足させた一方、心の中には割り切れないものも確かに存在して
いた。
自分はフレデリカを愛していたのではなかったのか。
ヤンとフレデリカがキスしている現場に出くわしてしまい、それに嫉妬したことも
あったではないか。
憧れていた、懸想していたのは間違いない。
好きだったのも確かだろう。
自分でもどうにもならないその想いが、いつしか醜い欲望に変化してしまった。
フレデリカはヤン・ウェンリーの妻である。
尊敬し、人間的にも好きなヤン提督の新妻を手折り、思いのままに蹂躙した。
ヤンに対して申し訳ない気持ちはかなり強く、それはユリアンに大きな悔いを与える
ことになったが、それはよい。
ヤンの大切なものを汚した罰なのだ。
その引き替えがフレデリカという美姫なのだと、ユリアンは理解することにしている。
だが、ここ数日感じているこの気持ちは何なのだ。
自分の愛する女に対して行なってきた非道な仕打ちはどういうことだろう。
もちろん、ユリアンにも綺麗な花を愛でる気持ちと同様、咲き誇った美しい花を思い
切り踏みにじり汚したいという負の欲求もある。
それは男なら誰でも持っている感情なはずだ。
だが、深く愛しているはずの女性をそうしたいとは思わなかった。
思い余ったユリアンは、その気持ちを確認しようとマシュンゴを呼び出した。
「は? それじゃ今日は中尉は加わらないんですか?」
「ああ」
「どこか具合でもお悪いんですか?」
「いや、そうじゃないよ。ちょっとね……」
「……。では、今日はお休みしますか。グリーンヒル少佐も、昨日は少々責め過ぎた
かも知れませんし」
「ああ、いや、今日もめいっぱいやって欲しいんだよ」
「ほう…。では私がひとりで少佐を…」
「そうしてくれるかな。それでカメラを回して欲しいんだ」
え、という顔をして、黒人が聞いた。
「撮影ですか。そういうことなら…」
「いや違うんだ、記録はしない。僕が別室で見ていたいんだ」
「なるほど。中尉はそういう趣味もおありでしたか」
マシュンゴはニヤリとする。
たおやかな美女が筋骨たくましい黒人に激しく凌辱される映像を見てみたい、という
ことか。
自分でするのもいいが、他人によって愛しい女性が犯される様子を見たいという歪ん
だ欲求を持つ者もいるのだろう。
「そうじゃないんだけどね……」
ユリアンは苦笑する。
マシュンゴは何か勘違いしているようだが、別に本心を伝えることもないだろう。
「まあいいさ。とにかくそうしてくれ。場所や責め方なんかは少尉に任せるよ。好き
にして構わない」
「わかりました。壊さない程度にたっぷりとね」
────────────────────────
この日、5月22日は午前、午後と仕事が詰まっていた。
といっても、戦闘後の残務作業であり、さほど急ぐものでもなかった。
それでもヤンは司令官としてそれなりに多忙であり、フレデリカも四六時中とは言わ
ぬまでも、ヤンにつききりだった。
今日は終日ヤンの目が届くところに居られそうで彼女はホッとしたが、それも定時
までだった。
ヤンは定時で仕事を終わらせ、アフター5はキャゼルヌやアッテンボローらと飲みに
出るようである。
といっても、ヒューベリオン内のガンルームではあるが。
ひとりでフロアに戻ってもユリアンらに捕まる可能性があるから、フレデリカもつき
合うつもりだった。
しかし男同士で飲みたかったのか、はたまたフレデリカに気を使ったのか、ヤンは
彼女を先に帰した。
ヤンを見つめる妻の不安げな瞳を疲労のためと感じたのだろう。
司令官執務室を出たフレデリカは、すぐにマシュンゴ少尉と出くわした。
ニヤついて敬礼する黒人士官を無視し、答礼もせずに歩み去ろうとした彼女の肩を
マシュンゴがつかんだ。
「何するの、少尉!」
「……」
マシュンゴはいやらしい笑みを浮かべて、手にしたデータ・ディスクをヒラヒラ
させた。
ハッと気づいたフレデリカがそれを奪おうとしたが、素早くマシュンゴがその手首
を掴み上げた。
「返して欲しければ……わかってますね?」
「く……」
フレデリカは巨漢を見上げるように睨みつけたが、従うよりなかった。
マシュンゴはある部屋までフレデリカを連れて行くと、その中に押し込んだ。
私室フロアではなかった。
マシュンゴの部屋でもないようだ。
リノリウム・タイル張りの床。
クレゾールに代表される薬品臭。
ここは…。
「医務室……」
「そう、第七医務室です」
このクラスの戦艦なら、メインの病院並みの医務室の他に簡易治療を施すための小
さな医療用個室がいくつか用意されている。
ここはそのひとつだ。
「こんなところで何をしようというの」
「決まってるでしょう。昨日と同じことですよ」
「……」
フレデリカは辺りを見回した。
いないのだ、ユリアンが。
「中尉をお捜しですか? でも今日は小官だけです」
「あなただけ?」
「ええ。少尉は別件がありまして。なに、心配せずとも私ひとりでも十分に少佐
どのを満足させますよ」
「……」
マシュンゴはフレデリカをハダカに剥き上げると、診察台に乗せた。
診察台といってもただの長方形ではない。
腕や脚の治療や義手・義足の接続くらいなら行なえるため、腕と脚を乗せる台が
ついている。
ちょうど分娩台のような形状を持っているのである。
ここにフレデリカを仰向けに寝かせ、両腕、両脚をベルトで固定する。
やや上半身を起こさせ、両腕は並行にして腋を晒させる。
そして両脚は膝をやや曲げて大股開きにさせた。
何もかも晒す、この上なく恥辱に溢れるスタイルだ。
フレデリカは気力だけは負けまいと、目の前にいる巨漢の黒人をキッと睨んだ。
マシュンゴは呆れたように笑った。
「何を力んでいるんです少佐。そんな格好で睨んでみても迫力がありませんよ」
「な、なにをしようというの」
「したい放題させていただきますよ。少佐の、そのおいしそうな身体にね」
「……」
マシュンゴは点滴用の台車を運んできて、そこに大きな容器を吊り下げられた。
もちろん点滴チューブもついているが、その真ん中あたりをクリップで止められて
いた。
そして容器の中に、500cc入りの薬瓶からドボドボと液体を注ぎ込んだ。
その匂いにフレデリカの瞳が凍り付く。
「ま、また……」
「ええ、浣腸です。お好きでしょう、少佐どのは」
「好きなわけないでしょう!」
フレデリカの抗議を聞き流して、マシュンゴはさらに液体を入れる。
まるまる3本分、1.5リットルもの溶液が入り、容器は重そうに揺れていた。
「さ、今日はいつもの3倍ですからね。つらいでしょうが我慢してください」
マシュンゴはそう言うと、いつものようにフレデリカの菊座を愛撫する。
熱く太い指が敏感な肛門粘膜をいたぶり、フレデリカを翻弄する。
揉みほぐされ、こじあけられていくうちに、フレデリカのアヌスは彼女の意志とは
無関係にしっとりとほころんでくる。
グッとマシュンゴの指が中に入ろうとすると、まるで迎え入れようとするかのよう
に、柔らかくなってくるのだ。
すかさずマシュンゴはチューブをフレデリカの肛門に挿入した。
「あっ」
フレデリカはビクンとなったが、太さ1センチ程度のチューブはあっさりと飲み込ま
れてしまった。
中まで引き込もうとするがごとくヒクつく肛門に、マシュンゴはチューブをグリグリ
回したり、出し入れしたりして愉しんだ。
「あっ……いや、こんなの……あ、あ……あっ……」
チューブの先が腸内の敏感な粘膜を刺激し、肛門周辺を拡げるように回転するたび
に、フレデリカは舌足らずな悲鳴をあげた。
眉間に皺を寄せ、美顔を歪めてはいるが、決して嫌がっているようには見えない。
むしろ、意志に反して響いてくる快感と必死に戦っているように見えた。
それまでの尻責めの効果や媚薬の力もあったにせよ、昨日初めて肛門を犯されて気
をやっただけのことはある。
この女のアヌス感覚はやはり大したものだ。
見ると、女の部分はまるで生き物のように襞がうごめいている。
割れ目からは露が滲み始めていた。
マシュンゴは、15センチくらい一気にチューブを埋め込むと、溶液を留めていた
クリップを外した。
「あああっ…あっ、いやあっ……」
フレデリカは通電したかのように身体を震わせ、弓状に反らせた。
次々と流入してくる溶液に、フレデリカは泣き悶えた。
いくら肛門で感じる身体にされてしまっても、この浣腸の嫌悪感だけはなくならない。
流れ込んでくる液体は、昨日覚え込まされたアナルセックスで射精されている時の
ことをイヤでも思い起こさせる。
ベルトを引きちぎらんばかりに両手両脚に力を込め、むずかるように尻をうねらせる
が、注入を押しとどめることは出来ない。
ぶるぶると背筋が震え、悪寒で頭の芯が痺れる。
しかし、これまではイヤで耐えるだけだった浣腸に、この時はじめてそれ以外の感情
を覚えたのだ。
いやらしい液体が腸内を犯すその感覚に、フレデリカの肉体が狂い出した。
成熟した女の身体が、浣腸責めを受け入れだしたのである。
肛門から子宮へ、そして全身へ広がる甘く暗い悦楽。
身体が芯から灼け爛れ、燃え上がるようだった。
「あ、ああふ……あ、あ……ああああ……」
浣腸液は300cc近くフレデリカに注入された。
彼女の口からもれてくるのは、呻き声や喘ぎだけであり、拒絶したりいやがったり
する言葉は出てこなかった。
媚肉はすっかり濡れそぼち、愛液がトロトロとレザー張りの診察台の上に垂れ始めた。
情けなく崩れ、愛液をこぼしている秘肉に気づき、フレデリカは羞恥で顔を染めた
が、それすらどうでもよくなるほど肛門の愉悦に浸っていた。
アヌスは火がつきそうなくらい熱くなり、肉体すべてがドロドロにとろけてしまい
そうだ。
「あ、あんん……あ、たまんない……くぅぅ……」
我慢できずに、フレデリカは尻をよじった。
もっと何かして欲しい、いじくりまわして欲しい…。
そして、もっとどんどんお尻の中に溶液を入れて欲しい…。
浅ましい思いにかられ、フレデリカは気丈に歯を食いしばったが、肉の欲望には勝て
そうもなかった。
「あ、ああ……ううんっ……」
声にいっそう艶めかしさが増し、マシュンゴもその反応の良さにニヤニヤして声を
掛けた。
「そんなに浣腸がいいんですか、少佐」
フレデリカはたまらずうなずく。
「ああ、いいっ……すごくいい……お、お尻が狂っちゃいそう……」
呻くように泣き、喘ぐフレデリカは、尻を盛んに振って注入をねだるかのようだ。
だが、それも400ccまでだった。
500ccあたりになると、一転、急速に苦痛が覆ってくる。
さっきまでの恥ずかしい言葉とは口調が微妙に違ってくる。
「あ、あ……はんっ…」
腸管の奥から響く、重苦しい感覚がフレデリカを悩ませる。
じわじわと腸壁を苛みはじめた苦痛に、フレデリカは震えだした。
「あ……あむ……あ、あ……」
「どうしました少佐どの」
「あ……お、お腹が……」
赤く柔らかかったフレデリカの尻たぶは徐々に青ざめ、硬くしこってきた。
フレデリカは息むように、歯をむき出す。
「ああ、いや……お腹が……お腹が苦しい…」
「まだまだ。あと1リットルありますからね」
「そんな……そんなに入らない…」
注入はまだ終わらない。
盛り上がる便意に、美女の苦痛は高まるばかりだ。
「こんなの…こんなのいや……いっぺんに……いっぺんにしてっ」
叫ぶようにしてフレデリカは呻いた。
顔を揺さぶり、髪を振り乱して耐えている。
美しい副官の美貌はいよいよ青ざめてきた。
それまで滲むように出ていた汗も、玉のようにふくれあがり流れ落ちている。
尻や顔だけでなく、全身が水をかぶったように汗にまみれていた。
その汗は、甘く淫らな女の匂いに満ちていた。
「あ、苦しい……お腹がぁ……あ、もう入れないでっ……ああ、だめ……」
続々となだれ込んでくる強力な溶液は、フレデリカの腸壁の襞、肛門粘膜を冒し続け
る。
肛門は爆発しそうなくらいに熱く、腸は手づかみで引き裂かれるかのような苦痛で
いたぶられる。
「きついぃ……こんな……こんなの、きついっ……あ、苦しいわ……あ、あ、あ
……」
腰の痙攣が止まらなくなり、足の指が反り返っている。
「もう、もうしないで……ああっ……お腹が裂けちゃう……きついぃぃ……」
1200ccを超えた。
さすがにフレデリカが切羽詰まってきたのを見て取ったマシュンゴは、媚肉をいじり、
乳房も愛撫した。
「そんなに苦しいなら、紛らわせてあげますよ」
「そんなっ……ああ、いやあ!」
浣腸に合わせ、胸を荒々しく揉み込む。
付け根から絞り上げるように揉み上げ、胸の筋肉までごりごりと揉んだ。
握りつぶさんばかりに強く揉み、フレデリカの口から苦痛の声を絞り上げると、
今度はやわやわと優しくさするように愛撫し、痛いほど硬く勃起している乳首を
舌で転がした。
股間も忘れない。
熱い舌を膣に突っ込み、抉るように潜り込ませながら、鼻先で肉芽を圧迫するように
刺激する。
割れ目の襞も、厚い唇でくわえられぶるぶるっと振動させられて、キューンと響く
快感をフレデリカに送り込んだ。
フレデリカは半狂乱だった。
今にも腸が破裂せんばかりに膨れ、便意の苦痛で狂いそうなのに、胸と秘肉からは
すさまじい快楽が注ぎ込まれてくるのだ。
その苦痛と快楽がないまぜになった妖しい美貌に、マシュンゴは思わずもらしそう
になる。
溶液注入は1300ccを突破、あと200ccだ。
フレデリカは、腸内を火箸で引っかき回されているような苦しさに、背筋を思い切り
たわめてのけぞる。
そのなめらかな腹部は徐々にふくれあがってきていた。
マシュンゴは、その腹を撫でさすり、優しくマッサージした。
無論、便意を高めるためだ。
「そんな、やめてっ……そんなことされたら……」
「どうなるんです?」
「いやあ……」
注入される浣腸液、迸りそうな便意を耐える腹を揉まれる苦しさ、そして乳房や膣を
憎らしいくらい巧みに責め抜かれる心地よさ。
すべての感覚を受容しきれず、フレデリカは本当に狂うかと思った。
「苦しい……お、お腹がきついっ……あ、あ……ああ、いいっ……あ、そこっ……
いい……あ、きついぃぃ」
ズズッと不気味な音を残し、とうとう1500cc全部がフレデリカの腸内に収ま
った。
ちょっと動くと、腸内に詰まった溶液がビンビンと響いて、フレデリカの意識が
薄れてくる。
「死ぬ……死んじゃう……」
フレデリカはよだれを垂らしていた。
そのことにも気づかぬほど追い込まれ、半ば失神状態だったのだ。
たっぷり入れられた溶液が暴れるのか、時折うめき声を上げるだけで、あとはチュ
ーブをくわえた肛門をヒクつかせるしか動きがない。
マシュンゴは活を入れるべく、フレデリカの腹を揉み始めた。
「ああ……いや…」
黒い両手がフレデリカの白い腹を撫で、シコシコと揉み込む。
そのたびに腸がグルルッと鳴くのだった。
フレデリカも意識が戻り、途端に猛烈な便意にのたうつ。
「ああっ」
肛門の痙攣を自覚した美女は慌てて括約筋を締める。
マシュンゴはマッサージを続け、排便を促す。
「やめてっ……ああ、そんな…で、出ちゃうわっ…」
「何がです、少佐どの」
「いやあ……」
「言わなきゃさせませんよ」
そう言うと、力を入れてグッと腹を押した。
「ああっ、出るう! あ、あ…ウンチ!……ウンチ出ちゃうぅっ……は、早く…
…」
「ここでしていいんですよ。どうせ下はタイルです。洗い流せますから」
「いやあ!」
垂れ流しなんて出来るわけがない。
しかし、地獄の便意はそこまで迫っている。
我慢してどうなるものではなかった。
「ああ、したい……はやく……ああ、苦しい……さ、させて……」
「だからここでいいんですよ」
マシュンゴはそう言うと一気にチューブを引き抜いた。
「ああっ!」
自分の意志ではどうにもならない便意が、今解放された。
破裂音を残して爆発したかのように便を噴き出すと、今度は溶液ばかりが小水の
ように迸った。
「ああ……出るぅ……出てるぅ……」
溶液ばかりかと思うと、今度はぼそぼそと固形物を噴出し、そしてまた激しく液状
便を吐き出した。
溶液の最後の一滴が肛門からこぼれ落ちるところまで見届けたマシュンゴは、すさ
まじい排便を終えたばかりの美女を見つめる。
はぁはぁと荒い息をつき、全身汗まみれだったが、このうえなく神々しく見えた。
(なんていい女なんだ……)
改めてマシュンゴはフレデリカの妖しい魅力に惑わされた。
ここまで貶められて、なおもここまで美しいのか。
マシュンゴは思わずフレデリカの顔にかがみ込み、唇を押しつけた。
フレデリカは避ける気力もなく、黒人の唇を受け入れた。
マシュンゴは、甘く柔らかいフレデリカの舌を存分に味わい、唾液を吸った。
口を離した黒人を見つめるフレデリカの瞳は、肉欲にまみれ潤んでいた。
マシュンゴはたまらず再び美女の口を吸った。
狭い予備医務室の中は、ムッとするような女臭に満ちていた。
部屋の前を通るだけで、その妖しい香りに引き込まれそうだが、もとより戦闘中でも
ない限り人の出入りは滅多になく、まして勤務時間外ともなれば見回りすら来ない
場所だ。
その熱気のもとが、診察台に横たわっている美女・フレデリカである。
大量浣腸責めを受け、おびただしいばかりの排泄を晒し、今やぐったりと脱力して
いた。
肛門だけは、まだ何かくわえているかのごとくヒクついている。
そして女の花弁も愛液でぐっしょりしており、開きかけた割れ目からは湯気が立ち
そうなくらい熱くなっていた。
マシュンゴは汚物で汚れた床に水を流して清掃すると、今度は何やら医療器械を引っ
張ってきた。
いくつか接続してあったコードを外し、新たなコードを繋いだ。
白く美しい額に浮かべ、目を固く閉じているフレデリカに手を伸ばす。
黒い手が乳房を掴むと、美女はビクリと痙攣した。
そして、その美しい小山の頂点を鰐口クリップで挟んだ。
「痛っ!」
フレデリカの口から鋭い悲鳴がほとばしり出た。
「何するの!」
マシュンゴは、ほう、という顔をした。
あれだけ生き恥を晒しても、まだ反抗するのか。
「そんな大げさな。スプリングを弱めてありますから、通常のクリップよりは痛く
ないはずですよ」
そうは言っても、通常のクリップはこんなことをするために使うのではあるまい。
まだ固く勃起している乳首をはさみつけるクリップを見てフレデリカが言った。
「こ、こんな……なんでこんなひどいことするの」
「ひどいことに見えるかも知れませんけど、これが少佐を極楽に運んでくれるん
ですよ」
「そんな……」
この黒人はどんな淫らなことをするというのか。
マシュンゴは、脅えるフレデリカのもう片方の乳首にもクリップをはさんだ。
「くっ」
またしても金属的な痛みが走ったが、確かに我慢できないほどの痛みではない。
今度マシュンゴが取り出したのはリング状の物体だ。
取りあえず痛みはなさそうなので、フレデリカは一息ついた。
マシュンゴは、フレデリカの細く白い指にそのリングを巻いた。
さらに足の指にも同様にリングを巻いた。
乳首を噛んでいるクリップも、指を巻いているリングも細いコードが伸び、例の
医療器に繋がっている。
マシュンゴは、クリトリスにもクリップを噛ませようとしたが、ちょっと考えて
やめた。
さすがにショックが強すぎるだろう。
「な、なにを……」
するつもりなのか、と聞こうとしたフレデリカは、
「ああっ」
と声を上げた。
股間を覗くように見ていたマシュンゴが、大きな舌を使って媚肉を愛撫しているのだ。
熱くぬめついた軟体動物のような舌全体を使い、フレデリカの秘肉全体をしゃぶる
ように舐め上げる。
途端に、さきほどまでの官能が甦ってきた。
花弁の割れ目に舌を這わせ、頂点の肉芽を舌先で突っつくと、フレデリカは大きく
喘いだ。
「あああっ……くぅ……あ、ああう……」
フレデリカは再び身を焦がすばかりの官能に燃え上がる。
舌を尖らせ膣内に乱入すると、フレデリカは背を反らせて呻いた。
ギシギシと手足を固定したレザーが軋んでいる。
マシュンゴが思い切り啜ってやると、悦楽にあぶられた美女は、くんっとアゴを反ら
せて頭を台に打ち付けた。
5分ほどもマシュンゴの舌による責めを媚肉を受けたフレデリカは、またしても汗を
うっすらと浮かばせて苦悶に耐えている。
いっそ、素直に快楽を受け止めて被虐の炎に身をゆだねてしまえばラクなのだが、
そんなことはフレデリカのプライドが許さない。
その気の強さが、この黒い凌辱者を愉しませているということにまで頭が回らなかった。
簡単には屈しないが、最後には身も世もなく快楽に浸りよがり狂うというのが理想の
パターンなのだ。
それに加え、美貌、性感、熟れ具合に至るまで、ほぼ完璧に理想通りの獲物がフレデ
リカ・グリーンヒルなのだった。
マシュンゴは大小ふたつのバイブを握りしめ、フレデリカにあてがう。
「あう……」
すでにとろとろと愛液を溢れさせている媚肉は、難なく太いバイブを飲み込んだ。
マシュンゴはグッと力を込め、先端が子宮にぶち当たるまで送り込んだ。
子宮口に硬いものが当たる感覚にフレデリカがわなないていると、今度は細い方の−
と言っても3センチほどはあるが−バイブで肛門をなぞった。
「ああ……」
敏感な蟻の戸渡りをなぞられ、菊座を刺激されてフレデリカは呻いたが、それも
悲鳴に変わった。
マシュンゴが中に押し込んだからだ。
「ああっ」
その瞬間、ぶるるっと腰を震わせたが、結局はすんなりと受け入れてしまう。
昨日の激しいアナルセックスと両穴責め、そして今日のアヌス愛撫と大量浣腸で
フレデリカの肛門は淫靡な攻撃に馴染みつつあったのだ。
「フフ……」
マシュンゴは不気味に笑うと、手にしたバイブのリモコンを操作した。
前と後ろの穴に埋め込まれた疑似肉棒は小刻みに痙攣し出した。
「ああっ……あ、止めて……止めてっ……ああ、こんなの……」
じれったいようなうねりと振動がフレデリカのアヌスと膣を刺激する。
マシュンゴの舌技で燃え上がらされた美女の肢体は、ブスブスと燻り続けている。
そこに信じられぬショックが走った。
「ひぃっ!!」
マシュンゴが医療器−電気治療器のスイッチを入れたのだ。
軽い鬱病や、戦闘時ショック状態の簡易治療に行なわれる電気ショック療法器である。
無論、さほど電圧は高くない。
MAXで120ボルトほどで通常は50〜60ボルトで使用する。
マシュンゴはいきなり80ボルトで流したのだ。
強烈なショックがフレデリカを襲った。
しかも流れたのが敏感な乳首だ。
さらに両手両脚の指からも電流が走った。
「あ、あ……あ」
何が自分の身体に起こったのか理解できず、フレデリカは痴呆のように口を開けて
わななくばかりだ。
マシュンゴは、そんなフレデリカを見下ろして言う。
「死にそうな声を出しなさんな、少佐どの。ただの電気ショックですよ、死にやし
ません。それどころか…」
マシュンゴはニヤリと笑う。
「少佐を天国へ誘ってくれますよ」
と言って、またジョグシャトルを捻る。
「あくっ!」
またしてもフレデリカの身体に電流が走る。
思わず全身を引き締めてしまうが、当然、膣や肛門も締まり、飲み込まされている
バイブを食い締めることになる。
それが、奥深くくわえ込んでいる淫具の存在と、淫らなうねりや振動を敏感に感じ
取ってしまう。
「あう……」
電気ショックを流されるたび、フレデリカの白い裸体がうねり、のたうつ。
桜色に色づく肢体は、またしても汗を吹き出し、耐え難い感覚に襲われる。
「い、いやあ……もう、ゆるして……ああうっ」
電圧の刺激と、意志を無視してバイブを締め上げる両穴の粘膜。
襲い来る電気の拷問に気が遠くなりかけるフレデリカだが、それと同時に身体の芯
から忍び寄る官能を意識してしまい、ひきつるような収縮を見せ始めた。
何度となく電流を流され、ひぃひぃと上げる悲鳴も枯れがちだが、身体は鋭敏に反応
してしまう。
クリップに虐められている乳首は硬く勃起し、秘穴からは粘っこい愛液が内股を伝って
診察台に水たまりを作っている。
割れ目の上にある肉豆は充血しきり、ヒクヒクとダンスを踊っている。
「感じてきましたね、少佐」
「あ、ああぅ……」
電流を流されている間は、身体をしならせ突っ張らせて必死に耐えている表情だが、
それは電気ショックに耐えているのか、悦楽の嵐に耐えているのか、フレデリカ自身
にもわからなくなっていた。
しまいには、電流が来ない時は、まるで刺激を欲するかのように、自由に動く腰を
突きだし、うねらせた。
悩ましい美女の姿態に昂奮したマシュンゴは、フレデリカの顔を覗き込むようにして
言った。
「どうです少佐。もっと強い刺激が欲しいんじゃありませんか」
「……」
フレデリカは潤んだ瞳で黒い凌辱者を見つめた。
拒否の目ではなかった。
うなずきたい肉欲を必死に理性が堪えている表情だった。
マシュンゴは無言で電圧を最大に上げた。
「あひぃぃぃっ!」
120ボルトの電流がフレデリカに流れた。
グンッと弓なりに裸身をしならせて、フレデリカは絶叫した。
マシュンゴは繰り返し電圧を投入する。
そのたびにフレデリカは喘ぎ、呻いた。
悲鳴は最初だけで、あとは愉悦を訴えるよがり声に圧倒された。
「……たまんない……たまんないわ……ああっ……」
もっと電流を流されたい、膣やアヌスに入れられたバイブをこねくり回して欲しい、
奥までかき回して欲しい……。
淫靡な欲望がフレデリカを支配する。
このまま生殺しの状態で嬲られたら発狂してしまいそうだ。
マシュンゴが軍服を脱いだ。
膂力に優れる筋肉の塊がフレデリカの前に現れる。
股間にそそり立つ巨根にフレデリカは息をのむ。直径は5〜6センチ、長さは20
センチ以上はありそうだ。
肉欲に溺れるフレデリカは、マシュンゴの肉茎から目が離せなかった。
「どうです、少佐どの。こいつが欲しいでしょう?」
「……」
マシュンゴは肉棒をつかんで、誇示するように振り回す。
「欲しいなら、そう言ってください」
「……」
「言わなければこのままです」
「あ……」
フレデリカは唇を噛んで目を伏せた。
燃え上がった肉体は、もう収まりが利かない。
秘肉にペニスを受け入れ、存分に抉ってもらわなければ気が狂ってしまう。
「欲しいんですね?」
「……」
フレデリカは無言でカクンとうなずいた。
顔から火が出そうな屈辱だった。
満足げにうなずいた黒人は、横たわる美女に近づいた。
乳首と指からケーブルを外し、2本のバイブも抜き去った。
マシュンゴはしなるフレデリカの背に手を回し、抱きしめた。
張りつめた肉棒がフレデリカの花弁に触れ、すでに潤みきり、ほころんでいる肉襞
を分け入った。
「あ……あ……」
淫猥な期待が動きに出る。
マシュンゴの下でフレデリカは、あさましくも腰を突き上げて来た。
マシュンゴは少しも焦らず、美女を味わっている。
耳たぶ、耳の穴、首筋に舌を這わせる。
なめらかな肩、鎖骨を舐め、腋のくぼみも舐め上げた。
「ああ……あ、あ……あ、い……」
ゾクゾクするような快感がフレデリカの頭を突き抜ける。
マシュンゴは腰を動かし、まるで突き上げるかのように肉棒を使った。
しかし挿入はしない。
カリの部分で、割れ目の襞を擦り続けているのだった。
すっかりめくり上げられた花弁の上にあるクリトリスも、硬いペニスにしごかれて
血が噴き出しそうなくらい張っている。
その肉の凶器は、己のカウパーとフレデリカの愛液とで、ぬるぬるのトロトロと
なっていた。
手も休んでいない。
寝てもまるで形の崩れない見事なバストを優しく、時には荒々しくこね回す。
立った乳首は、太い指と厚い唇で虐められた。
マシュンゴの愛撫がフレデリカの官能の芯に触れると、たまらず喘ぎ、よがりながら
姿態をうねらせ、反り返らせる。
「あ、あ……もう…」
「もう、なんです少佐どの」
「あ……い、入れて……入れてください…」
イゼルローンいちの美女にここまで言わせたことで、マシュンゴは大いに満足した。
どの部屋か知らないが、どこかでこの映像を見ているユリアンも昂奮していること
だろう。
マシュンゴは腰を浮かせ、肉棒の先端をフレデリカの割れ目にあてがった。
そして遠慮なく、怒張を秘肉に押し込んだ。
「ううっ……」
グッ、グッと少しずつねじ込まれる硬いペニスに、フレデリカはその存在感を意識
させられる。
「ああっ」
マシュンゴは根元まで埋め込んだ。
フレデリカの華奢そうにすら見えた膣は、ぎっちりと太い黒棒をくわえ込んでいる。
20センチはありそうな肉茎も、すっかりフレデリカの胎内に収まってしまった。
初めてマシュンゴに犯された時は、裂けるかと思ったくらいだったが、今度はしっ
くりと馴染んでいる。
黒人の大きなペニスに馴染まされてしまった恥辱に泣きそうになるが、それ以上に
彼が与えてくれる妖美な快楽は巨大だった。
先ほどまでの硬いだけで冷たいバイブの感触とは違う、弾力のある硬さ、そして熱さ。
それを飲み込まされていると思うと、フレデリカは頭が痺れそうになる。
奥まで埋められた肉棒は、フレデリカの膣襞で柔らかく締め上げられている。
ふいにマシュンゴはピストン運動を始めた。
「あ、ああっ」
思わずフレデリカが仰け反る。
「うんっ……うんっ! …あっ…あっ…あっ…ああっ…うむっ…あっ…あっ…」
子宮に響くほどマシュンゴは強く打ち付けてきた。
愛液のしぶきすら上がっている腰から、甘く妖しい痺れが広がってくる。
フレデリカは朦朧となってきた。
(ああ……も、もっと深く……)
腰が勝手に突き上げられる。
マシュンゴが突くたびに、フレデリカも腰を突き上げ、より深い挿入を望んだ。
熱い亀頭部で、子宮口を擦られる感覚がたまらなかった。
子宮から熱い疼きが走り出て、全身を覆っていく。
「ああ……あっ……ああぅ……あっ……ああっ……あっ…」
あまりの愉悦に苦悩の表情すら浮かべて悶えるフレデリカを見て、マシュンゴが言う。
「いいんですか、少佐どの」
「ああ…あっ…」
「いいならそう言って! 何度も言ったでしょう」
太く熱い肉棒で深々と刺し貫かれる快楽。
フレデリカは身をよじり立ててよがり泣き、喘いだ。
「あ、あ、いいっ……あうう……ああ、いい……あっ…」
「どこがそんなにいいんです、少佐どの」
「あ……し、子宮が……」
「子宮が?」
「あ、子宮が……子宮がとろけちゃうぅぅ……あ、いいっ……」
身悶え喘ぐフレデリカを愛おしく思い、マシュンゴは彼女を強く抱きしめ、唇を重
ねた。
フレデリカはまったく拒絶せず、黒人の唇を受け入れた。
咥内をマシュンゴの分厚い舌による蹂躙に任せ、唾液を与え、流し込まれる唾液は
躊躇せず飲んだ。
白人美女の乳房は黒人の厚い胸板に押しつぶされるほど強く抱きしめられている。
もしフレデリカの脚が自由なら、マシュンゴの腰に回っていただろう。
フレデリカの腰の芯が熱くなってくる。
激しい責めに崩壊しつつあるのだ。
子宮は、強い子種を求めて膣内を下降してきている。
突き上げるマシュンゴの肉塊は、子宮を上に押し戻す勢いで責めていた。
「あ、あむっ……あ、あっ……あ、すごい、いい……もう、こわれる……ああっ…」
マシュンゴのピストンは強まる一方だ。
ひと突きごとにフレデリカの愛液が跳ね飛んでいる。
黒人の卓越した性技と巨大な肉棒の攻撃で、フレデリカは進退窮まった。
「あうう……だ、だめ……あ、もう……きちゃう……あ、あ……もう……」
「いきそうなんですね?」
たまらずフレデリカはうなずく。
そうでもしないと頭が弾けそうだ。
「いっていいですよ。たっぷり中に出して差し上げますから」
「い、いや……中は……中だけはだめ……ああっ…」
「そんなこと言っていいんですか? 中じゃなきゃいかせてあげません」
「いや、そんな……でも……ああっ……中はホントに……あああっ…」
マシュンゴは動きを弱めた。
奥まで押し込まず、ゆるゆるとかき回すだけに留めている。
肉に悶えていた美女は動転する。
「ど、どうして……」
いかせてくれないのか、と言うところを何とか堪えた。
マシュンゴは「わかっているでしょう」と言いたげに、再び腰を激しく動かす。
「ああっ」とフレデリカは肉欲に沈みかかるが、すぐに黒人の動き止まる。
意地の悪いマシュンゴの責めに、フレデリカはついに屈服した。
「い……いかせて……お願い……」
「それだけですか」
「あ……だ、出していいわ……中でも……」
「そう来なくちゃ」
マシュンゴは打って変わって、フレデリカの腰が粉砕しそうなくらい強く挿入を繰り
返した。
たちまちフレデリカは絶頂の縁まで追い上げられる。
「あ、あ……ああっ…くあ……あ、ヘンに……ヘンになりそうっ……ああう、いい
っ……」
身体の奥にドロドロしたものが渦巻き始める。
それが弾け飛ぶのは時間の問題だった。
マシュンゴは腰を突き上げるとともに、そのたびにタプタプと揺れる乳房を掴み、
こね上げ揉み込み、乳首を甘噛みする。
いまや全身が性感帯と言っていいフレデリカは忘我の状態だった。
「ああ、いい……だめ、いきそう……あ、いく……いっちゃうぅ……」
「ほら、いって!」
マシュンゴの突き上げと愛撫が激しさを増す。
フレデリカのよがり声が室内に響き渡った。
「あ、いっちゃう……ああ、いくっ……」
息も絶え絶えにフレデリカは絶頂を告げた。
キリリと身体をひきつらせ、ピンとエビぞった。
上に乗るマシュンゴを振り落とさんばかりの激しさだった。
美しい眉を顰めて快美にゆがむ美貌を見たマシュンゴも、堪えきれずに放出した。
「ああっ……」
ギクンとフレデリカは身体を痙攣させた。
「…すごい……いっぱい出てる……あ、熱いの……」
マシュンゴは放出の発作のたびに、腰をフレデリカに打ち込んだ。
打ち込まれるたび、子宮に精を注入されるたびに、フレデリカはイキ続けた。
「あ……あ、うん……」
子宮が熱い白濁液を存分に浴びたことを感じると、フレデリカは全身を震わせて濃密
な呻き声を発した。
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−別室。
図書室の個人ブースにユリアンはいた。
モニタに映し出されるフレデリカの痴態に耐え切れず、ユリアンはスイッチをオフに
した。
もはや何も映っていないグレーの画面に悶えるフレデリカが浮き出ている気がして、
ユリアンは口にたまった苦いツバを吐きかけた。
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