「さあ入れ」
「……」

初代けっこう仮面──夏綿けい子は、変わり果てた姿でその部屋に入った。
見た目麗しかった彼女が無惨に変化したということはない。
むしろ女っぷりは上がっている。
匂い立つような色香が全身から発散され、側にいる男どもを刺激せずにはおかなか
った。

もともとグラマラスだった肢体は一層に豊満となり、胸も臀部も太腿も肉や脂が乗り
きっている。
そして何より着衣が一変していた。
ここに来て以来、けい子は下着以上の着衣は許されていない。
常に下着姿か全裸、もしくはけっこう仮面のコスチュームしかさせてもらえなかった。
今は下着である。
男をそそることを第一義として考慮されたセクシー・ランジェリーであった。

色は黒。ブラはフルオープンのカップだ。
つまり美しい乳房はすべてさらけ出されている。
わずかに下乳を支えるようにあるだけだ。
ブラというよりはボディスーツだろう。
レースが刺繍された薄い布地──というよりは枠だけで、透け透けのシースルー生地
の上下についているだけだ。
胸元やボディの裾、肩紐などのライン以外はすべて透けて見えている。
ショーツも着けてはいるが、これはパンティというよりもただの布で、三角形の生地
が僅かに股間を覆っている。
三角形の頂点は尻へ伸びていて、極めつけのTバックである。
Gストリングだ。
その生地を吊る紐が胸元の下乳支えに繋がっていた。
そしてアクセントに、手には同じく真っ黒な長手袋がはめられており、肘の上まで
覆っていた。
外国の売春婦さながらの格好が恥ずかしいのか、けい子は若干頬を赤らめている。

「学園長……」

けい子は縋るような目で学園長を見た。
こんな恥ずかしい姿で可愛い後輩たち──若月香織や紅恵に会いたくはない。
そう言いたかったのだが、言ったところでこの男が許すはずもなかった。
ここではサタンの足の爪が絶対的存在である。
そのことを、この数ヶ月でイヤと言うほど判らされたけい子だった。
香織が捕らえられたことを知らされ、恵を捕獲する罠の餌として利用された。
それから一週間ほど経過している。けい子の肩を学園長が押す。

「入らんか。その腹を仲間に見てもらえ」
「ひどい……」

けい子はそっと自分の下腹を撫でた。
連日の激しい責めにも関わらず、胎児は順調に育っているようだ。
スマートだったけい子の腹部が、ほんのりと膨らんでいるのがわかる。

「今さらなんじゃ。それに紅恵には一度もう見られておるじゃろう。……そうか、
その紅をその手で可愛がったことを悔いておるのか」
「……」
「それとも、若月くんにその身体を見られるのがつらいのか? いずれにしても
おまえに選択権などない。その腹の子の命、そして後輩のけっこう仮面どもの命が
惜しければ言うことをきけ」
「……」

けい子は学園長を力なく見て、そして諦めたようにドアのノブを回した。
かつてのけい子なら、睨み殺す勢いで反発したろうが、もうそんな気力は根こそぎ
失われてしまっていた。

「ああ……」

ドアを開け、室内を見たけい子は絶望した。
予想通り、あるいはそれ以上の光景がその目に映し出されていたのだ。

「ああ……いい……」
「ひっ……いいっ……も、もっと突いてっ……!」

赤いマスクを着けたままで、ふたりの美女が男に群がられ、犯されていた。
ふたりともスタイルは抜群の上、背格好も似ている。
おまけに真っ赤なマスクとブーツ、長手袋までつけたけっこう仮面スタイルなので、
どっちが誰かわからない。

しかしけい子にはすぐに誰かわかった。
ひとりは大きく開脚したまま、腰や背中が持ち上がるほどに両脚を天井に吊られて
いる。
「く」の字である。
そのままの姿勢で瀬戸口医師にのしかかられているのは若月香織であろう。
色白で、やや線が細く、喘ぎ声がソプラノなのが見分けるポイントだ。
香織は瀬戸口に犯されているのだが、よく見れば、男根は膣ではなくアヌスに入っ
ている。
後ろからではなく、正常位に近い格好で身体を曲げられて肛門を犯されていたの
だった。

見かねてけい子が視線を外すと、今度は別のけっこう仮面が犯されている。
犯しているのは岡崎教諭のようだ。
やや肌の色が濃く、香織よりも少し大柄で、ワイルドなイメージがある。
乳房も尻も香織と変わらぬサイズと美しさだが、肌の張りが良い。
こちらは間違いなく紅恵だ。
よがる声もややハスキーで低い。
恵はバックで犯されていたが、これもどうしたことか、やはりアヌスを凌辱されて
いるようだった。

「が、学園長やめさせて! ひどすぎるわ……」
「酷すぎるじゃと? よく見るがいい、ふたりともあんなによがっておるではない
か」
「でも、ふたりとも、その、ま、前じゃなくて、お、お尻を……」
「不服か? 理由はな、若月くんに関しては瀬戸口の奴が彼女の尻にこだわって
おってな、このわしにさえアヌスはやらせんのだ。最初から最後まで若月くんは
尻をやられておる」
「そんな……、どうしてそんな酷いことを……。でも恵も……」
「紅かね? ああ、そっちはわしのものじゃしな」
「学園長のものって……」
「君も若月くんもいい女じゃが、わしは特にあのスケバンが気に入った。気の強さ、
身体の頑丈さ、身体の良さ、感度も抜群。まだ十代ということもあるしな、あれは
よく仕込んでわしの側近にするつもりじゃわい」
「え……」
「わしの女にすると言うとるんじゃ。だから紅のオマンコをやるのはわしだけじゃ。
わしの子を孕ませるまではな。といって、わしにも仕事があるからいつも仕込む
わけにもいかん。その場合、ああやって教師どもに褒美として尻をやらせておるの
じゃ」

けい子は仰天して目を剥いた。

「は、孕ませるって……、学園長、まさかあの子にも……」

学園長はニタリと笑った。

「その通り。紅はわしの種で孕ませてやるんだわい。そのうち、夏綿くんのように
腹が膨れてくるじゃろうて。ああ、そうそう、若月くんは瀬戸口の子種で妊娠する
ことになる。わしにはよくわからんが、どうもあの変態医者は、尻から射精しても
妊娠できるような薬を開発したらしい」
「そんなことって……」
「ま、つくづく呆れた変態野郎じゃが、「好きこそものの上手なれ」というところか。
奴の言葉が妄言か真実か、それもいずれわかるじゃろう。若月くんが妊娠すれば……」
「ああ……」

けい子はさめざめと泣いた。
自分だけではない。
とうとう仲間までこの地獄へ導き、そして悪鬼の餌食とされてしまう。
だが、もう無力のけい子には何もしてやれなかった。
せめて彼女たちが自殺などしてしまわないよう現状を受け入れ、諦観してもらう
よう言い含めることくらいしか出来ない。

そのためには、性に溺れ、セックスに狂い、積極的に快楽を享受するようになる
しかない。
そうなれば少なくとも抱かれている間──それがどんなに辛い責めであろうと、
犯されている間は現実逃避出来る。
ここでは、それくらいしか生きていく術がないのだった。

けい子は思わず手で顔を覆い、しゃがみ込んだ。
彼女たちの痴態を見たくはなかった。
それでも媚声がいやでも耳に入ってくる。
そのけい子の耳元で学園長が囁いた。

「わしはこれから若月くんと恵を抱いてくるが、どうじゃ、夏綿くんも参加して
みんか?」
「え……」
「あの時のように恵を可愛がってやったらどうじゃ。夏綿くんの愛撫なら受け入れる
じゃろうし、あの時は君もまんざらでも……」
「い、いやっ、そんなこといや!」
「……そうか。なら、そこで見ておれ。断っておくが立ち去ることは許さん」
「……」

そんな破廉恥なことは出来ない。
後輩たちにそんな非道なマネは出来ない。
もちろんそれが理由だったのだが、その裏で、実はけい子は自分が怖かったのだ。

学園長の指示で、やむなく恵を愛撫し嬲ったあの時。
恵は嫌がりながらも、最終的にはけい子の愛撫を受け入れていった。
けい子も強制されて渋々だったのだが、そのうちその気になってきたのは否めなか
った。
あのままずっと続けていれば、あるいは今、命令通りに恵や香織を責めることに
なれば、けい子の方がのめり込んでしまいそうだったのだ。
男どもに嬲られるだけでなく、自らの手で香織や恵を責め嬲る。
そのことに悦びを感じてしまうようになっては、本当に色慾道に堕ちてしまう。
今のけい子には、そうならない自信はなかった。

「あ、あうう、そんな……ああ、どうしてお尻ばかり……」

瀬戸口に背後から肛門を貫かれたまま、けっこう仮面──若月香織が喘いでいた。
後ろから回した両腕で、手のひらに余るほどの乳房を揉みしだかれている。

「なぜって、そりゃ僕がお尻をやるのが好きだからですよ。第一、あなただって
もうお尻を犯される良さがわかったきたでしょうに」
「い、いやよ、ああ……す、するなら前にしてって何度も……」
「それじゃ実験になりません。僕はけっこう仮面の肛門を犯して妊娠させる実験を
してるんですから」
「そんなのいや……あああ……」
「そんなにオマンコをやられたいなら、わしがやってやるわい」

アヌスを激しく律動され、朦朧としていたけっこう仮面はハッとして前を見た。
そこにはマントとコスチュームを脱ぎ去り、仮面とフードだけ被った学園長が立っ
ていた。
前にはぶらぶらと長大なる逸物が揺れている。

「ひっ……!」

けっこう仮面は息を飲んだ。
いかにも硬そうなペニスが、早くも先端からよだれを垂らしてビクビクと脈打って
いる。
けっこう仮面の媚肉を求めて逸っているのが見てとれた。
後ろから犯していた瀬戸口が言った。

「学園長、前をやるのはけっこうですが……」
「わかっておるわい、中で出すなってことじゃろうが」

ここまで瀬戸口は、香織の膣は一切犯さず、飽きることなく肛門ばかり犯していた。
瀬戸口自身の趣味ということもあるが、肛門を犯して直腸に射精した精液で孕むこと
が出来るかどうかの実験でもあるのだ。

「それならけっこう。毎日、このけっこう仮面の体内をチェックしてますが、僕の
精子は腸内だけでなく腹腔にもあることが確認できてます。排卵されれば、それを
卵管が拾う前に受精する可能性は間違いなくあります」
「わかったわかった。だが、若月くん……いや、このけっこう仮面とて尻ばかりでは
物足りんじゃろう。たまにはオマンコをやられんとな。それにサンドイッチしてよが
らせる姿も見てみたい」
「それもそうですな。では」

男たちの自分勝手な打ち合わせに、けっこう仮面は脅えたような声を出した。

「や、やめて! そんなひどいことしないで、ああっ!」
「それはないじゃろう。おまえだって「前にして」と言っておったくせに」
「そ、それは……! それは、もうお尻にはされたくないから……、ど、同時になん
ていや! いやです!」
「何度も言わせるな。おまえに自由はない。そら、くれてやろう」
「や、やめ、ああっ!」

脅えて逃げようにも、肛門に深々と瀬戸口の肉棒が杭のように打ち込まれており、
腰を動かすどころかよじるのが精一杯だ。
腰を逃がそうと捩ると、アヌスに食い込んでいるペニスが存在感を示し、肛門粘膜と
腸管を激しく擦ってくる。
瀬戸口はそんなけっこう仮面の両胸を掴んで、だんだんと後背位の姿勢を起こして
いく。
ぺたりと腰をシーツの上に落とすと、さらに仰向けに倒れ込んでいった。もちろん
ペニスはけっこう仮面の腸管に刺さったままだ。
アヌスに入れられたまま股を開かれた状態で、けっこう仮面は瀬戸口の上に背中を
載せる格好になる。
その上に学園長がのしかかってきた。

「おまえには初めてじゃったな。夏綿くんや恵を散々泣かせた真珠入りの威力を教え
てやろう」
「い、いやあっ!」

ただでさえ長大でカリが異様に張りだしており、太い静脈がぴくぴくしてグロテスク
なペニスだ。
そこに半球状に埋め込まれた真珠がゴツゴツしているのだから、異様な迫力を擁して
いた。
脅えるけっこう仮面の仕草や表情を愉しみつつ、学園長はその媚肉を無惨に犯して
いった。

「んはああっ! いやあっ、は、入って……くるっ……くっ、ふ、太い……太いっ…
…!」

アヌスを犯され続け、何度も何度も気をやらされていただけに、媚肉はもうすっかり
臨戦状態で濡れ滴っており、活鮑のように柔らかく蠢いていた。
受け入れ体勢の整った膣は、太すぎる亀頭部をも、実にあっさりと飲み込んでいく。
学園長が腰を沈めていくと、長大な肉棒は簡単に根元まで埋められてしまった。

「んううっ……す、凄い、大きいっ……こ、こんなのって……」
「いいじゃろうが、ひさびさにオマンコをやられるのは。しかもこんなでかいのでな」
「ああっ、う、動かないで! ひっ、ゴリゴリするぅっ、な、何これぇっ!?」

学園長が腰を使い、律動させると、亀頭周辺に埋め込まれた真珠が威力を発揮する。
ゴツゴツした丸くて硬いものが、けっこう仮面の膣襞を抉り、こそいでいく。
ゴリゴリと膣内をひっかき回されると、その苦痛と激しい快感でけっこう仮面は恥ず
かし気もなく大声でよがり喘いだ。

「ひっ、いいっ……な、中がっ……中がゴリゴリされてるっ……いいいいっっ……!」

けっこう仮面は、自分を犯している男たちに合わせて腰を振り始めた。
被虐の炎に炙られながら、けっこう仮面の動きが激しくなっていく。
もうけっこう仮面には「犯されている」という実感はないのかも知れない。
自ら進んで身体を許し、男に供しているようにすら見えた。
太い肉棒をねじ込まれた媚肉は膣襞をめくれあがらせており、もう一本大きいのを
くわえ込んだ肛門は、その太さで盛り上がってすらいた。

「ああっ……ああ、いいっ……お、大きいっ……」
「くく、えらいよがりようじゃな。どうじゃ、どっちが大きい?」
「ああ、どっちも……どっちも大きい……ふ、太くて……ああ……」
「それだけか」
「か、硬いです……い、痛いくらいに……あっ、脈打ってるのがわかるんです……
ああ、すごいっ、びくびくしてる……」

けっこう仮面は二本の肉棒が突き刺された豊満な臀部を揺すって喘いだ。
右腕は後ろから回されて右の乳房を揉んでいる瀬戸口の手を掴み、左腕は左の乳房に
吸い付いている学園長の頭を抱えている。
ともに男の動きを制しようとしているのではなく、むしろ自分の胸に押しつけている
感じだ。
あられもなく乱れ、妖艶そのものの媚態を示しつつ、けっこう仮面は喜悦の声を上げ
続けた。
そんなけっこう仮面の淫らな雰囲気に当てられ、責める学園長も瀬戸口も貪欲にその
肉体を貪っていた。

「あああ……いっ……あはあっ……」
「くく、良い声でよがりおる。そんな声で啼いて恥ずかしくないのか? ほれ、
そこで夏綿くんが見ておるのに」
「ひっ……!」

香織の裸体が一瞬止まり、部屋の隅で座り込んでいる夏綿けい子に視線が行った。

「あう、いやあっ、見ないでください、夏綿先生っ……!」
「か、香織……」
「いや、見ないで! こ、こんなの……こんな姿、見られたくないっ……ああ、ん
はあっ……!」

けい子の視線を意識した香織は激しく身悶えし、全身を揺さぶった。
嫌がっているかのようにも見えるが、そのくせ学園長をくわえ込んだ膣は激しく
収縮し、その精を絞り取ろうとしているし、瀬戸口に犯されているアヌスもきゅう
きゅうとペニスを締め上げていた。
揉まれ、しゃぶられる乳首も痛いほどに赤く勃起し、クリトリスも包皮が剥け切って
腫れ上がっていた。

「何じゃ、夏綿くんに見られているとわかったら、ますます具合が良くなりおったわ。
見られるのが好きなのか? さすがにけっこう仮面、いつも素っ裸で教師や生徒ども
の前に出てるだけあるわい」
「ち、違うっ……違いますっ……」
「どこが違うと言うのじゃ。おまえだけじゃない、夏綿くんも恵もそうじゃった。
そうか、けっこう仮面はみんなマゾなのか。いたぶりがいがあるわい」
「そ、そんな……あうう……んあああっ……」

乱れ始めたけっこう仮面に、ますます男たちの攻撃が激しくなっていく。
けっこう仮面もそれに応えようと、尻を大きくうねらせていった。
瀬戸口が後ろからけっこう仮面の尻を潰すように腰を打ち付けると、前から学園長が
恥骨同士がぶつかるほどに腰を密着させてくる。
前後の男の腰が同時にけっこう仮面にぶち当たることもあった。
三人の男女の腰がぶつかりあう、湿った肉を叩きつけるような音が淫らに響いて
いった。

「くっ……良すぎるな、こいつのオマンコは。もう出そうじゃ」
「あ、あっ、ま、待って……中はイヤ……」
「そうですよ、学園長。約束です」

けっこう仮面だけでなく、瀬戸口までそう言ってきた。
学園長としては後ろと合わせて同時に射精して、けっこう仮面の胎内にたっぷりと
精液を浴びせたいところだが、ここは瀬戸口の言い分を聞くしかあるまい。

「仕方ない。じゃあ先に出すぞ」
「どうぞ、膣内以外なら」

瀬戸口の言葉を聞きながら、学園長は最後のピストンを仕掛けていく。
あまりの強さに、けっこう仮面の肢体がガクガクと大きく揺さぶられている。

「あああっ、いいっ、激しいっ……あっ、あっ、も、だめっ、い、いくっ……いっち
ゃうっ!」
「わしもいくわい。それいけ!」
「あああっ、いっ、いくうっ……ひっ、ひっ……い、いきますっ!」

けっこう仮面の肢体がぐうっと伸び上がり、背中が大きく弓なりになった。
首も後ろへ仰け反らせ、後頭部が後ろの瀬戸口の額に押しつけられた。
膣が最大の収縮を見せ、学園長の肉棒も限界まで膨れあがった。

「くっ!」

あわや、という瞬間に何とか引き抜くと、媚肉からぶちゅっと愛液がしぶき出して
きた。
学園長は己のペニスのカリのくびれ部分を指で摘んで押さえると、急いでけっこう
仮面の顔にまで持っていき、そこで解放した。

びしゅるるっ、びゅるるっ。
びゅびゅっ、びゅくくっ、びゅるっ。

「ああ!」

思わず顔を背けようとしたけっこう仮面だったが、それまで盛んに乳房を揉みしだい
ていた瀬戸口が後ろから両手でがっちりと顔を固定させていた。
びちゃっと大量の粘液が、けっこう仮面の象徴である誇り高い真っ赤なマスクに浴び
せかけられた。

びゅっ、びゅっ。
ぴゅるっ、ぴゅっ。
どぴゅっ。

射精の発作のたびに、学園長は腰を突き出し、指でペニスをしごくようにして精液を
放っていた。
マスクに覆われたけっこう仮面の美貌が、男の濁液で穢されていく。
マスクの上から、鼻や口、そして開口部のある目にまで精液が吐き出された。

「あ……ああ……、か、顔に……顔に出すなんて……」

けっこう仮面はそう言いながらも、陶酔した表情を浮かべていた。
むっとするような生臭さ、男臭にうっとりしているようにも見える。
両手を顔に持っていき、指に精液を取ると、その粘りや濃さや匂いを確かめるよう
に弄んでいた。

学園長は射精を終えても、半勃ちのまま液の滴っている肉棒で、何度もけっこう仮面
の顔をマスクの上から擦りつけてやった。
中に出してこそのレイプだと思っていたが、なるほどこういういのも悪くはない。
けっこう仮面の証である、そのマスクを精液で穢してやるというのも、膣内射精とは
また違った満足感や征服感があった。
後ろから責めている瀬戸口も、乳房を揉みながら言った。

「僕もそろそろ……」
「やっ……だ、出さないで! いやです!」
「またそんなことを。一度出されれば自分から「出して」とねだるくせに」
「ああ、そんなこと……だめ、中はだめなんです……」

まだ精液の滴る顔をなよなよと振りながらも、けっこう仮面は本気で拒んでいるよう
には見えなかった。
瀬戸口の言った通り、うわべだけで拒絶しているのであり、肉体の方は欲しくて欲し
くてたまらないのだ。
その証拠に、瀬戸口の腰の上で盛んにうねっている尻は、どう見ても射精を促して
いるようにしか見えない。

「おっ、で、出そうだ。出るぞ!」
「やっ、だめっ、外に……外にぃっ……!」
「お尻をこんなに押しつけてきて何を言うんです」

けっこう仮面は瀬戸口から説明を受けていたから、例え腸内射精だとはいえ、その
精子が子宮に到達する可能性を知っている。
懐妊を恐れ、拒んでいるのだが、けっこう仮面の肉欲は、もはやそんな理性を抑え
きれるようなものではなかった。
精神的にも、心の奥の方では、早く射精されたい、中に出されたい、穢されたいと
いう倒錯した悦楽で燃え盛っていたのである。
孕まされたらどうなるんだろうと考えるだけで、怯えの他に、ゾクゾクするような
被虐の快楽が込み上げてくるのだった。

「ああ、だめだめっ……あう、いいっ……激しいっ、激し過ぎますっ……あ、おっ
きいっ……お尻の中でおっきくなって、ああっ……!」

下から尻を突き上げるようにしてアヌスを犯していた瀬戸口は、最後のひと突きを
ズンと深くまで打ち込んだ。
そしてけっこう仮面の腰を抱えて自分の腰に密着させ、出来るだけ腸管の深いところ
まで肉棒を押し込む。
そのまま唸り声を上げて乳房をぎゅっと握りしめ、短く、だが奥深くまで突き込み、
けっこう仮面の腸内に射精した。

「うおっ!」

どぶどぶどぶっ。
どぼぼっ、どびゅうっ。
どっ、どっぴゅううっ。

「ああ、いくうっっ! ひっ、出てるっ……あはあっ、熱いっ……熱いのがお尻の中
に……ああ、いい……」
「くっ、いったんだな、アヌスがすごく締まってるっ!」

どびゅうっ、びゅるっ。
びゅくくっ。
びゅっ、びゅっ、びゅうっ。

尿道口が痛くなるほどの勢いで、濃いのがけっこう仮面の腸管深くに吐き出されて
いく。

「あ、あひっ! お尻っ……お尻の奥に出て……んくっ……出てる……出てるっ…
…!」

激しく絶頂させられ、けっこう仮面は瀬戸口の身体の上で裸身を突っ張り、何度も
何度もぶるるっと大きく痙攣した。
今やすっかりアナルセックスに馴らされた直腸は、瀬戸口の放つ精液の濃さをはっ
きりと感じ取っていた。
水鉄砲のように勢いよく噴き出てくる精液が腸壁にひっかけられるたびに、けっこう
仮面は全身の筋肉を引き攣らせて大きく仰け反っていた。

「あ……あ……、ま、まだ……まだ出てる……あう……お尻がいっぱいになる……」

今日だけで、もう何度お尻に出されたのかわからない。
たっぷりと腸内に射精され、あまりの量の多さに、直腸がグルグルと音を立てている
ほどだ。
なのに、けっこう仮面のアヌスはまだ精液を絞り取ろうと収縮を続けていた。
学園長の精をたっぷり浴びた顔を恍惚とさせながら、左手で自分の乳房を柔らかく
揉みあげ、右手は学園長のペニスが抜かれたばかりの媚肉をいじくっていた。
夏綿けい子に続き、若月香織も完全に堕ちていた。

──────────────────────

学園長は、ぐったりとした香織を覚醒させ、なおも肛門性交を仕掛けていく瀬戸口
を苦笑して見ながら、今度は紅恵の方へと近づいていった。
恵は岡崎にアヌスを貫かれ、苦痛と快楽を訴える声を上げていた。

「あっ、く……て、てめえ少しは加減しろ、あっ、激しいっ……いいいっ……」
「やかましいわ、このスケバンめが。生徒の分際でいつもいつも俺たち教師を小馬鹿
にしやがって!」
「あ、当たり前だろ、このっ、あうっ……せ、生徒にバカにされるような、あっ、
自分の行動を反省しろってんだよっ……ひうっ……!」
「口の減らん女だ! 存分に仕置きしてやる! 男の、おとなの威力を思い知れ!」
「何がおとなだよっ、ああっ……女生徒を辱めて何が教師だっ、うああっ……」

けっこう仮面──紅恵は今、学園長の前で岡崎教諭に尻穴を抉られ、淫らに腰を
振っていた。
学園長はそんなけっこう仮面に近寄り、喘ぐ顔を覗き込んだ。

「相変わらず元気が良いようじゃな。わし以外の男はまだダメか」
「なっ、何が「わし以外の男」だよ! あたしはあんただってイヤなんだ!」
「そうか? わしに犯されてる時は、あんなに気持ち良さそうに……」
「だっ、黙れ、うるさいっ!」
「なんだと、そうなのか、紅。学園長に抱かれてる時はよがって、俺の時は反抗
するのか」
「よがってなんかいないって言ってるだろ! ああっ、そんなに思い切り突くなっ
……!」

岡崎と学園長にからかわれ、つい本気で応じてしまうところが恵の若さということ
だろう。
学園長は岡崎に目で合図すると、岡崎は大きく頷いて姿勢を変えた。
それまで恵の裸身を二つ折りにして前からアヌスを犯していたのだが、いったん
抜いてから横に転がした。
横臥位で後ろから再び恵の肛門を貫いた。
すかさず学園長はその横に来て、そのままけっこう仮面の膣に挿入した。
けっこう仮面は驚愕で目を見開いた。

「やっ……めろっ、そんな……りょ、両方なんてっ……ああぐっ……」

尻を突き刺され、ろくに動けないけっこう仮面の腰を抑え、学園長はずぶずぶと
ペニスを媚肉に沈めていく。

「あっ、ああっ……くっ……ふっ、太いっ……きつっ……きついっ……」
「もう何度もわしのものは飲み込んだろうが。いい加減に馴れんか」
「そんなこと言っても……あああっ、お、おっきいっ……!」

前後の穴を埋め尽くす異物は、明らかに男根の感触だ。
膣とアヌスに大きなものをねじ込まれ、強引に拡げられた粘膜が苦しげに蠢いて
いる。
男達は遠慮することなく、けっこう仮面の両穴を抉り、突き込んでいった。
並の女ならとても保たないような強烈な責めだが、若く、気力・体力ともに一般人
以上の紅恵は、そんな激しい行為をしっかりと受け止めていた。
憎んでいた敵に犯され、それでも性の喜悦を感じてしまい、膣からは多すぎるほどの
蜜が濃厚な臭気をさせて滴っている。

「よく締まるオマンコじゃ。これでこそわしの女だ」
「ふざけ、あうっ、ふざけるなあっ……誰があんたなんかのぉっ……あぐっ、いい
っ……ああっ……!」
「よがったり逆らったり忙しいことじゃな」
「や、やめ、ああっ、そんないっぺんにっ……あうっ、深いっ……あああっ、中で、
ひっ、中で擦れてっ……いいいっ……!」

けっこう仮面を真ん中にして「川」の字になってサンドイッチレイプが続けられて
いる。
膣と肛門にいきり立った肉棒が突き立てられ、激しく蹂躙している。
けっこう仮面は全身から汗を絞り出して喘いでいた。
アヌスも媚肉も、あまりの摩擦にすっかり赤く充血していたが、それでも男根に絡み
つき、ひくひくと蠢いている。
前からは愛液、後ろからは腸液を絶えず分泌させて、男たちの律動をサポートして
いた。
アヌスを突き上げてけっこう仮面に悲鳴を上げさせている岡崎は、腰を打ち込むごと
に大きく揺れる乳房を両手で掴み、揉みしだいた。

「しっかし、すげえおっぱいしてたんだな、ええ、紅。セーラー服や体育着の上から
でもでかいのはわかってたが、まさかここまでとはな」
「うるさ、あっ……よせ、やめろっ、そんなに強く揉むなあっ」
「そうはいくかよ。こんなでけえ乳見せつけられて手を出さない男はいないさ。揉み
心地のいいおっぱいだ、張りも柔らかさも絶品だぜ」

岡崎はそう言って、たぷたぷと音がしそうなほどにけっこう仮面の乳房を揉み込んで
いく。
指を弾くような若い肌の弾力感や、たっぷりと肉の詰まった乳房の手応えが素晴ら
しい。
時折、乳首を指で弾いたり、こねたりすると、気がいきそうな悲鳴を上げるのも好ま
しかった。
前後から激しい突き込みを受けながら、乳房にも快楽の刺激を受け、けっこう仮面は
汗にまみれた肢体をのたうって悶えた。

「あ、あ、ああっ、いいっ……あむっ、うんっ、うんっ、んんっ、つ、強いっ、強す
ぎるっ……ああうっ、いいっ……」

責める学園長と岡崎は、けっこう仮面を前後から突き上げていく。
女性としてはどちらかと言えば大柄なけっこう仮面──紅恵の身体も、勢いよく突き
込んでくる男たちに翻弄され、ゆさゆさと全身を揺さぶられていた。

「いいケツだなっ、くそっ。締まる締まる、出ちまいそうだ!」
「何じゃもうか? 早すぎるぞ」
「そう言われましてもねっ、くっ……、しかし尻がこれだけいいなら、きっとオマ
ンコも……」
「おっと、それはナシじゃ。ここは……」
「へへ、わかってますよ、学園長。おい、紅、おまえ幸せ者だな、学園長だけの女に
されるんだぜ」
「いっ、いやだっ、あはあっ……!」
「やっかむな、岡崎。確かにこのけっこう仮面はわしのものにするつもりじゃが、
そのうちおまえたちにもやらせてやるわい」
「お、本当ですか?」
「もちろんじゃ。一度わしの種で孕ませたら、おまえらにもオマンコさせてやるわ」
「おお、そうですか。それなら学園長に頑張ってもらって、早く孕ませてもらわんと。
おい紅、聞いてるのか! おまえもさっさと学園長の子を妊娠しろよっ」
「バカ言うなっ、ああっ、あ、あたしは……あたしはあっ……いいっ……!」

学園長の子を宿すなどという、けっこう仮面にあるまじき行為とその恐怖に、恵は
心底脅えていた。
にも関わらず、情欲に目覚めた女体は、簡単に官能の渦に巻き込まれ、男の精を欲
するようになっていた。
妊娠させられることを意識し出すと、けっこう仮面はマゾヒスティックな快楽すら
得るようになってきた。
敵の子を孕まされる恐ろしさと、胎内に熱い濃厚な精液をたっぷり出される快感が
せめぎ合い、知らず知らずのうちに膣が男根を食い締めていくのだった。
岡崎が驚いたように言う。

「おおっ、孕まされると聞いた途端に肛門が締まってきたぞ!」
「こっちもじゃ。中に出されると知ったら、オマンコがきゅうきゅうと締まってき
おった」
「そ、そんなっ……あっ……んんっ……ああっ、あっ、あおっ……いっ……」

学園長も岡崎も、けっこう仮面を責めるテンポを速め、腰の動きを強めていった。
どうせけっこう仮面が失神するまで何度でも責めるつもりなのだ。
いや、気を失っても気付け薬を嗅がせて、無理矢理覚醒させて犯し続けるのだ。
あまり無理せず、出したくなったら出せばいい。
こっちが出せる限りは、けっこう仮面の中に何度でも射精してやるのだ。

岡崎は後ろからしっかりと乳房を両手で掴み、揉みしだきながら、腰を打ち込んで
けっこう仮面の尻を潰している。
学園長は、その腰を両手で抱え込むようにして近づけ、打ち砕かんばかりに激しく
媚肉を突き上げていった。

「おっ、おっ……くっ、不覚じゃ、わしの方が先に出そうじゃ!」
「どうぞ、お構いなく。一緒に出すのもいいですが、私は学園長の後にしますよ」
「そうか、ならいくぞ!」

ふたりの突き上げが一層強まり、けっこう仮面は目を剥き、口を大きく開けて喚いた。

「ひぃっ、いいっ……すっごいっ……な、中で……あうっ、中でおっきくなってるっ
……!」
「中で? どっちじゃ、尻かオマンコか? 大きくなってるとは、何が大きくなっ
てるの
じゃ」
けっこう仮面たちには、共通して言葉責めが有効だと確信した学園長は、ことさら
辱めるような台詞を吐かせ、恥ずかしい言葉を言わせるように仕向けている。

「まっ、前……」
「前、ではない。何度言えばわかる、オマンコじゃろう」
「おっ、まん……こ……ああっ……オマン、コの、ああっ、中のが大きくなってる
……中のオチンチンがあっ……」
「尻はどうだ? ケツはどうなんだよ!」
「ああっ、強いっ……う、後ろも……お尻の、穴に入ってるのも、ああっ、大きく
なって……ひっ……チ、チンポが大きいっ……ひぃっ……!」
「よし、それでいい。では出してやろう」
「あひぃっ……!」

学園長と岡崎の射精が近いと察したけっこう仮面は、一層に身悶えを激しくした。
二本のペニスを堂々と受け止めたその美貌はとろけそうで、自ら腰を揺すって快楽
を愉しんでいる。

「中でいいな? 中に出すぞい」

膣内射精を宣言され、けっこう仮面はガクガクと頷いた。

「ああっ、いいっ……な、中でいいっ……中にして、出していいっ……!」
「オマンコの奥にたくさん欲しいと言え」
「ほっ、欲しいっ……お、オマンコの奥に……深いとこにいっぱいぃっ……!」

それを聞いて学園長は、けっこう仮面の腰をがっちりと掴むと、女体を跳ね上げる
勢いで打ち込んでいった。
何度も何度も子宮口を小突きあげ、ようやくその堅い口が僅かに開いたところを
狙い、ぴったりと亀頭を密着させる。

「くっ、いくぞっ、食らえ、けっこう仮面!」
「うああっ、ひっ、ひっ……いっ、いくっ……いっく、いぐううううっっっ!!」

びゅるるっ、びゅるっ、びゅるっ。
びしゅるるっ、びゅるんっ、びゅるんっ。

一度射精したばかりとは思えぬほどに大量の精液が、勢いよくけっこう仮面の子宮
に注がれていった。
小刻みに痙攣する陰嚢から多量の精液が放出され、長大な陰茎を通ってけっこう
仮面の膣内に噴出していく。
びちゃびちゃと胎内を穢され、濃厚な精液から元気良い精子が子宮の中へと入って
いく。

「あ、ああっ、出てるっ……奥に精液、出てる……あああっ……いく!」
「ま、まだじゃ、まだ出る」
「ああ、凄い……こんなにたくさん……ああ、まだ出てる……あうう……し、子宮
にいっぱい入ってくる……」

けっこう仮面は射精される感覚を、全身を震わせて味わっていた。
膣はしっかりと男根をくわえ込み、胎内の襞が絡みついて一滴残らず精液を絞り取ろ
うと蠢いていた。
気をやった瞬間、膣はもちろん肛門括約筋も思い切り締まったから、そっちを刺し
貫いて責めている岡崎も苦鳴をあげた。

「くっ……すげえ締め付けだ。俺も出そうだ」
「……よし、出終わったぞ」
「じゃあ俺が出します」
「うむ」

学園長がけっこう仮面の媚肉から、愛液と精液でどろどろになったペニスを引き抜
くと、岡崎は奪い取るようにけっこう仮面の腰を抱いた。
けっこう仮面のアヌスを犯す肉棒は、締まった狭い穴をこじ開けるようにして、
激しく何度も出入りしている。

「あうっ、激しいっ……そんなに強くするな、ああっ……あ、いいっ……お尻が
いいっ……」
「前をやられても尻をやられても身体は悦びっぱなしだな、紅。まったく大した
身体だぜ。極上の尻穴だ、こんなでけえのくわえさせられて窮屈そうなのに切れ
ないんだからな。柔らかくてよく締まるケツだ」
「はっ、恥ずかしいことばっかり言うな! ああっ、そこはやめっ……ひっ……
お、お腹の中、擦れてるっ……!」

排泄器官を性器として卑猥に褒められ、これ以上ない羞恥と恥辱にまみれて、けっ
こう仮面は喚き、喘いだ。
屈辱の言葉を言われるたびに膣もアヌスも締まり、肉芽も乳首も硬く尖っていく。
学園長は、まだ犯そうというのか、男女の体液にどろどろになった肉棒を手でしごき
ながら、けっこう仮面に告げる。

「恥ずかしいのはおまえの方じゃ。恥ずかし気もなくよがりおって。それ、見て
みろ。あそこで夏綿くんが見とるわい」
「えっ……!」

肛姦の悦楽に溺れていた恵が一瞬、正気に戻る。
ハッとしてその方向を見ると、下着とは名ばかりのマイクロランジェリーを着け
させられたけい子が、哀しそうに恵を見ていた。

「ああっ、いや! せ、先生、見ないで!」
「ん? なんじゃ、けっこう仮面としても先輩のはずの夏綿くんじゃぞ。見られる
のもいやなくらい嫌いなのか?」
「そ、そうじゃない! ああ、見ないで……こんな恥ずかしい姿、見ないで!」

恵はいたたまれなくなった。
惨めさと辛さで死にたくなるほどだが、それでいて異様なほどの興奮も覚えていた。
お尻を犯されているところを見られているのに、どうしてこんなに感じてしまうのか。

学園長の一言が引き金となり、けっこう仮面の肛門はさらに収縮し、岡崎のペニス
を締め上げていく。
それでも岡崎は、出来るだけこの至高の瞬間を愉しもうと、歯を食いしばってけっ
こう仮面の尻を潰していた。
激し過ぎる勢いでピストンされる肉棒は、ねとねとの粘液でぬらぬらと妖しく光り、
皺を伸ばされきったアヌスを容赦なく突き上げている。

「くっ、し、尻がいい、と言ってみろ!」
「ああ、お尻……いいっ……た、たまらない……す、すごい、すごいぃっ……!」

乱れに乱れるけっこう仮面の淫声に興奮し、乳房を揉みしだく岡崎の手にも力が
籠もる。
乳房の根元からぎゅうぎゅうと握りつぶすように揉みあげると、乳首が乳輪から
飛び出してしまいそうなくらいに勃起している。
その乳首を指で潰されると激痛が走るのだが、その痛みすら空恐ろしいほどの快感に
取って代わられていた。

「ひぃっ、お、おっぱい、いいっ……あ、もっと……もっと強くぅっ……!」
「へへ、よがりすぎだぜ、紅。どうだ、そろそろ尻の中にも出して欲しいだろうが」
「あっ、だ、出してっ……ひっ、いいっ……気持ちいいっ……ああ、お尻に出して!」
「何を出すんだよ。言え、ほら、俺の精液を出して欲しいんだろ?」

けっこう仮面は華奢な首が折れそうなほどに、何度もガクガク頷いた。

「せっ、精液っ……お尻に精液出してっ……、ああ、もうだめ、いきそうっ……!」

けっこう仮面の声に応え、岡崎はその胸肉をしっかりと掴んでこねくりながら、思い
切り腰を打ち込んでいった。
喘ぎは一層に高まり、けっこう仮面は強烈な快感を逃がそうと頭を振りたくるが、
その肉体はカッカと燃え盛り、最後の瞬間を迎えようとしていた。

「だっ、だめっ……もう我慢できないっ……いっ、いくっ……いきそうよっ……!」
「いっていいんだよ、何度でもいきやがれ」
「うっ、ああっ、いくっ……ああ、いく、もういく……ひっ、ひっ……お尻っ……
お尻でいぐうううっ……!」

けっこう仮面の裸身がガクガクッと大きく痙攣し、何度も何度も背中が反り上がった。
絶頂に達したアヌスは、挿入した岡崎のペニスの太さが一回り細くなるほどに強烈
に締め上げる。
カリを食い締められた岡崎は、慌ててけっこう仮面の乳房を強く握り、腰をその豊満
過ぎる尻に押しつけた。
大きな臀部に半ば埋まった岡崎の腰がぶるぶると震えた。

「おっ、おっ……いくぞ、出るっ!」

どっぴゅううっ、どぷどぷっ。
びゅるるっ、びゅるっ。

溜めに溜めた男の獣欲汁が、恐ろしい勢いでドッと直腸に注ぎ込まれていった。
腸管に精液の勢いと濃さ、熱さを同時に感じ取って、けっこう仮面は随喜の涙を流し
ながら快楽に打ち震えていた。

「ひっ、ああっ!? でっ、出てるっ……お尻の奥に出てるっ……あ、熱いっ、
お尻、灼けそうよっ……いっ、いく……いっくうっ……!」
「ま、まだだ、まだ出してやる!」

岡崎は、射精が終わるまでは絶対に離さないとばかりに、けっこう仮面の胸を掴んで
自分の腰を密着させていた。
その腰は、射精のたびに突き上げるように動いている。

「あ、あうう……すごい、まだ出てる……。ど、どうして学園長もおまえも……
こ、こんなに出るのよ……オマンコもお尻もいっぱいになっちゃう……あ、すごい、
どろどろしたのがまだ……ああ……」
「どうしてこんなに出るかって? 決まってる、おまえのマンコとケツの締まりが
すげえからだよ。それとおまえがけっこう仮面だってこともあるかな。けっこう
仮面とやれるとなりゃあ、学園中の教師と男子生徒は、みんな溢れるほど射精して
くれるぜ。どうだ、そうされたいだろうが」
「い、いや……あはあ……」

想像するその光景の恐ろしさとおぞましさに身震いするけっこう仮面だったが、
同時に、身体の芯が白く灼け、新たな蜜が滴ってくるのを抑えようがなくなっていた。
紅恵は、自分が学園長──スパルタ学園の手に落ち、そしてその肉体も完全に男たち
のものとなり、堕ち切ったことを朦朧とする頭で実感していた。

──────────────────────

「学園長、とうとうやりましたですな」

太鼓持ちの教頭が、その禿頭を脂で光らせながら学園長におべっかを使っている。
今にも揉み手をせんばかりに腰を曲げ、文字通りの平身低頭である。
学園長は、そんな無能の腹心に冷たい視線を送っていた。
管理能力はそこそこあって、学園長の意向に従い、学園長の偉功をスパイスに、
教師どもをまとめることくらいは出来るようだ。

だが、はっきり言ってそれしか出来ず、応用力はまるでない。
上からの指示に対し、自分なりのアレンジを加えて期待以上の成果を出す、という
ことは出来ないのだ。
そういう意味では極めて役人的で、上に逆らわず、前例主義で物事を片付けていく
タイプである。

当然、学園長にとっては役不足ではあるが、差し当たって彼の管理能力は必要だ。
学園長が本土との折衝や、けっこう仮面対策にのめり込んでいられるのも、教頭の
サポートがあればこそだ。
しかし万が一の時はまったく頼りなく、無力に近い。歯の浮くようなお世辞も鼻に
つく。
そろそろ更迭しようかとも思うのだが、代わりがいなかった。阿久沢のように、
能力はあるが野心もアクも強い男では油断が出来ぬ。
やはり学園長に完全に服従している実力者が必要だった。
最右翼が紅恵だが、彼女は一度完膚無きまでに堕とさないと、いつ反抗してくるか
わからない
。それまでは、不本意ながらこの小男を活用するしかなかった。

「……まったくもって学園長のお力と」
「つまらん世辞はいい。まだ完全に解決したわけではないのだ」
「は? しかし、にっくきけっこう仮面どもは全員捕獲した、と……」
「誰が「全員」と言ったかね?」

リーダー格らしい夏綿けい子、そして若月香織、紅恵と捕らえはしたが、これで
全部とは誰にも証明できないのだ。
教頭は絶句した。

「そんな……、学園長はまだけっこう仮面が我が学園に潜んでおると?」
「その可能性は否定できんということだ。油断はするなと言っておる」

実際、けい子を始め、香織も恵も性的には堕としたものの、仲間内の情報だけは頑
として白状しなかった。
これにはさすがにサタンの足の爪も感嘆していた。

ここまでの結束があるとは思わなかったのだ。
加えて、文科省にあるはずの上部組織についても口を割らなかった。
気が狂うまで犯し抜いて自白を迫ったり、あるいは自白剤を死ぬまで使って喋らせる
とか、そこまでする気はなかった。

当初学園長は、捕らえたけっこう仮面は、死ぬか発狂するまで犯してやるか、飽きる
まで犯した後は殺すつもりでいた。
それまでの被害を考えれば当然のことだ。
しかし、実際にけい子たちを確保してみて気が変わった。
いかに責めても肝心なところは白状しないので、情報が得られないということも
あった。

だがそれ以上に、期待以上の極上の女体だったことが大きい。
自分でももちろん愉しむが、教師どもの報酬や役人や政治家どもの接待にも使える
と見たのだ。
あらゆる性技を仕込んで極上の娼婦として使えば、交渉ごとはさらに有利になる
だろう。
けっこう仮面としての矜恃、女の誇りを徹底的に破壊し、微塵も未練が残らぬほど
に痛めつけていれば、そのうち自白するかも知れない。
それがなくとも、発狂しない程度、自殺しない程度に凌辱を続け、飼っておくのも
いいと判断したのである。
それにもし、まだけっこう仮面グループの残党が学園に残っているのなら、その囮
にも使える。
けっこう仮面からの連絡が途絶えたことにより、文科省が何らかのアクションを起こ
してくる可能性もあった。
そこから内部を探ることも可能だろう。

とにかく、まだまだ使い道はある。
殺す気は失せていた。
それにしても、もう学園にはけっこう仮面は残っていないような気もした。
けい子も恵も学園ではかなり目立つ存在で、能力的にも飛び抜けている。
地味だったから気にしなかったが、調べてみれば香織の能力も図抜けていた。
もう学園には突出した実力を持った女生徒あるいは女性職員はいないのではないか
と思ったのだ。

成績優秀者はいるし、身体能力に秀でた者もいる。
しかしその双方を兼ね備えた女性はもういくらも残っていない。
いたとしても、それはあくまで「女性として」であり、男性を凌駕するような能力
を持った女はいないだろう。
学園長の思考は、教頭の耳障りな声で中断された。

「……何か言ったかね?」
「はあ、ですから、ご命令の今年の成績優秀者表彰についてのデータを……」

いつ話題が変わっていたのか、学園長には憶えがない。
教頭の言葉は、みんな右から左に聞き流していたのだ。
A4の資料をめくりながら学園長が呟いた。

「……いつもの結花千草に……、こっちは面光一か」
「はい。結花くんは今回の全校一斉学力テストでも、三年生を差し置いて全校一位
です。一方の面くんは、結花くんを除いた二年生の中での第一位です」
「三年は?」
「今年の三年は不作ですな。辛うじて面くんを上回っている者が2名ほどおりますが、
大差ありません。その点、二年は豊作です。結花くんや面くんを始め、あの紅恵も、
相変わらず学年三位をキープしています。全校順位でも5位です。普段はふらふらして
おるくせいに、いつ勉強しておるのやら」
「……」

残りのけっこう仮面探索に、これといった決め手がない以上、成績上位者から疑って
いくのも策かも知れない。
そう言えば、控えめで目立たぬが結花千草も体育の成績は秀でているらしい。
面光一も、体力測定では群を抜いた成績を残していた。
と言って、闇雲に疑い、引っ捕らえてくるわけにもいかない。
仮にも学園を代表する秀才たちであり、財産なのだ。
無罪だったら取り返しがつかない。
それに面光一は男である。
さすがにこれは除外だろう。
となると……。

「……結花千草か」

学園長は教頭の戯れ言を聞き流しながら、結花千草を捜査の網に引っかける方策を
練り始めていた。



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