不二子の胎内最深部に到達したのだ。
子宮である。
子宮口は何度も突き上げていたが、正確に子宮口を狙ってのものではない。
子宮の辺りを適当に突き込んでいただけである。
ランディの表情の変化を、アキラは素早く見抜いた。

「あったの、ランディ?」
「は」
「よっし。じゃ、いきましょ」
「あ……あ……」

不二子は目を剥いた。
ランディは子宮の中にペニスを押し込もうとしているのだ。

「ちょっと、あっ……な、何して……あうっ、そ、そこはっ……!」
「知ってるわよ、子宮でしょ」

アキラはにっこりして言った。

「女ってね、感じてくると子宮がだんだんと下がってくるらしいわね。牝の生物の
本能として受胎しようとしてるんでしょうね。つまり、今のお姉さまの状況よね」
「あっ……ああ……」
「でさ、その子宮が口開けてきてるの、わかる?」
「え……?」
「わからない? まあ、小さくでしょうけど、多分、子宮口が開いているはずよ」
「な、なんでそんな……」
「前にさ、お姉さまに注射したの憶えてる?」

そう言えばそんなことがあった。あの時は確か、採血されてその後に何か注射され
たのだ。
不二子としては採血された方が気になっていて、何を注射されたのかはあまりに気
に留めなかった。
殺す気なら毒殺なんてしないで、さっさと射殺すればいいだけだ。
海の上なのだから、死体に証拠を残す云々は意味がない。
そのまま捨てればいいのだ。

ということは、残された可能性は睡眠薬か麻薬系しかないだろう。
睡眠薬ならどうでもいいし、麻薬系であっても、たった一回の注射で中毒化する
ものはない。
そこまで強い薬を使ったら、中毒は中毒でも急性中毒となって死んでしまう。
それでは、これからの拷問や責め苦に備えて栄養剤でも打ったのかと思っていた
くらいだ。
不二子は初めておののき、少女を見た。
その脅えたような表情に満足したのか、アキラが得意そうに説明する。

「あれね、熟化注射ってのよ、知ってる?」
「熟化……?」
「あらら、ご存じない。ま、そりゃそうか、お姉さま妊婦じゃないし、子供産んだ
こともないしね」
「ど……どういうことよ」
「確かプラステロン硫酸なんとか……って言ったかな、よく憶えてないや。マイリス
って名前の方が有名らしいけど」
「……」
「まだおわかりでない。要するに妊婦の子宮口を弛緩させて開かせて出産を助ける
お薬ってわけ」
「なんでそんなものを……私は妊娠なんか……」
「してないわよね。ま、これからバンバン孕んでもらうかもね。そのためよ」
「え……」
「あららカマトト? すっとぼけてんの? だからさ、せっかく口を開けたお姉さま
の子宮の中にまでチンポ突っ込んで、そこでたっぷり射精してあげようってわけ。
わかった?」
「な……」

信じられなかった。
これまでも浣腸で責められ、排泄まで見られた。
そこに肛門性交までされた上に、二本もペニスが生えている畸形の男とセックスさせ
られ、ひとりの男にアナルと媚肉の双方を同時に犯されるという目に遭わされた。
そして今日は、その二本の肉棒をなんと両方とも同時に膣に挿入されてしまった。
挙げ句、子宮の中まで犯されて、孕まされるというのか。

「じょ……冗談じゃないわ! そんなこと絶対にいやっ!」
「おバカさんねえ。お姉さまの意志なんか関係ないのよ。あなたはあたしの良いよう
に犯されるだけなの。おわかり?」
「いっ……いやあっ!!」

不二子は生涯最大の恐怖を味わった。
身体の奥から込み上げてくる圧倒的な戦慄が、その全身をわなわなと瘧に罹ったよう
に震わせている。

「おっ……くっ……!」

さすがに入れる側も苦しい……というか難しいらしい。
あのランディが額に汗を浮かべ、表情を歪めている。
しかしこの苦労を超えれば素晴らしい快楽が待っているとあって、青年に躊躇は
なかった。

「あ……い、いや……しないで……こ、これ以上入ってこないでっ……!」

不二子の呻きにも力がない。
あり得ない場所にまで侵入し、こじ開けようとする男根の圧力に苦悶している。
そんなふたりの熱演に、観客のアキラにも力が入る。
いつの間にか自慰を中断し、肘掛けを握った指にもグッと力が籠もった。

「頑張ってふたりとも……もう少しよ!」

男女の股間は僅かに隙間が開いていたが、それがいつしか全くなくなっている。
ランディと不二子の下腹部は、今や完全に密着していた。
さらに食い込まんとするかのように、男の腰が女の腰にめり込んでいく。

ペニスの先が不二子の子宮口を完全に捉えた。
ランディにも、その敏感な亀頭の先から、不二子のそこが僅かに口を開けているの
がわかった。
子宮頸管は固かったが、子宮口そのものは思ったよりも柔らかかった。
青年はそこに亀頭の先を押しつけ、腰を送っていく。

「い、いや、そんな……ああっ……あああっ!?」

ずるり、と亀頭が不二子の子宮に潜り込んだ。
太いだろうに、よくそんなものが貫通すると思われそうだが、よく考えればここは
胎児の頭すら通り抜けるのである。
最大10センチ以上はあるはずのそれが通るのだから、男根くらいは通るのだろう。
不二子はその苦しさに悲鳴を上げた。

「ひっ、うあああっ……やっ、いやあっ……ぬ、抜いて、すぐ抜いてぇっ……!」

本来閉じていて当たり前の子宮口を強引にこじ開けられた息苦しさは、ちょっと
表現できない。
もがきだした不二子をランディは上から押さえつける。
左手でその右肩をシーツに押しつけ、右手は左の乳房を掴んでいた。
そうしておいて、男はさらに奥へと侵攻していく。
そのペニスは亀頭を子宮に通過させただけでなく、カリ部分すべてを中に押し込んだ
ところで止まった。肉棒の長さがそこまでだったのだ。
ランディは、今ほど自分の男根があと5センチ欲しいと思ったことはなかった。
それでも不二子の子宮には、確実にランディの肉棒が入り込んでいるのは間違いない。
その証拠に、滑らかでなだらかだった不二子の下腹部が小さくではあるが、ふっくら
と膨らんでいるではないか。
子宮を犯している肉棒が、薄い皮膜を通してその姿を浮き立たせているのだ。
その光景に、少女はひどく興奮した。

「すっごーー……。あれ、あんたのペニスよね!? お姉さまのお腹が膨らんでる
の、ランディのペニスのせいよね!? ホントに子宮に入ってるんだ、すっごーい」

アキラは、この淫靡極まる凄惨なシーンを是非とも内部から見てみたいと思った。
MRIか何かで不二子の胎内の断面図を見たら、どんなに興奮するだろうか。
今度、こうしたプレイをやる時は是非ともあの高価な医療器具を導入したいものだ。

「だ、だめ、やめて抜いてっ! ひぃぃっ……だめぇ、深いっ、深すぎるぅっ……
あ、あ、あ……」

ランディは左手で不二子の腰を抱え、右手で乳房を掴みつつ、狭い子宮内を犯し始
めた。
最初は子宮にやっと入ったサオの部分だけ──1センチもないだろうか──を短く
抜き差ししていただけだった。
それでも、きつい子宮口が締め付けてきて充分な快感はあったが、もっと刺激が
欲しかった。
ランディは慎重かつ大胆な動きで、亀頭を出し入れするようになった。
カリの部分がきつい子宮口に擦られ、たまらない快感が彼を魅了する。
その刺激は不二子の方も同じだった。
狭い入り口をサオが出入りして擦られるだけでたまらなかったのに、一回り太いもの
が何度も律動するようになってきたのだ。
狭い子宮口を亀頭が通り抜け、カリが何度も擦り、抉っていく。
膣の最奥まで貫かれ、不二子は悲鳴と呻きを交互に上げている。

「いはああっ、うっ、動かないで、動かないでっ! ああっ、抜いて、入れないで
っ! ひぃぃっ……!」

ランディの肉棒は胎内深くまで犯し、そのすべてを征服した。
不二子の肉体はその悪辣な行為を阻もうと、最後の抵抗をしている。
膣口と子宮口を食い締め、何とか異物を追い出そうとした。が、それは言うまでも
なくペニスを締め付けて甘美な快楽を与えているだけだ。
二重に男根を絞りあげ、ランディの鋭い快感を呼び起こしている。

「お姉さま、お姉さまっ。ね、子宮を犯されるのってどんな感じ? 不二子お姉さま
ったら!」
「やっ、あううっ……だ、だめ、激しいっ……そんなに強く、あっ、しないで……
ひっ……わ、私、もうっ……あおおっ……!」
「もう? もう、なに? もしかして、いっちゃうの!?」

冗談ではなかった。
とてもそんな気持ちにはなれない。
快感を感じるどころではないのだ。
この物理的な強烈な圧迫感と、子宮まで犯されるという精神的な衝撃は並大抵では
ない。
不二子の肉体も精神も、この状況についていくだけで、過電圧でショートしてしま
いそうだ。

気のせいか、膣を犯している二本の男根も、さっきより太くなったように思える。
子宮レイプにランディが昂ぶっていることもあるだろうが、不二子の膣や子宮の方
も、一層に強く締め付けているからそう感じているのかも知れない。

「ああっ、あっ、き、きつ……きついっ……深いっ……あっあああ……太い……
太いのが来てる……あああ……」

不二子の表情や声が微妙に変化してきていた。
苦悶に呻くだけだった美貌にも、仄かに朱が入ってきている。
きつさ、苦しさに堪え忍び、力み返って強張っていた裸身も、少しずつ柔軟さを
取り戻していた。
力を入れれば返ってきついということがわかったのか、肉体はその状況に慣れ始め、
徐々にそのきつさを妖しい快楽として捉え始めていたのだ。

責めるランディの方も必死である。
これだけの美女、しかも身体も一級品で媚肉まで絶品という女を犯しているのだ。
おまけにその子宮にまで入り込み、不二子の女体すべてを征服している。
それだけでも興奮はいや増し、射精したはずの性器にもグングンと硬度と熱が増して
くる。
ギリギリときつく絞ってくる膣口と、小さく強力なゴムで締め付けられるような子宮
口をこじ開けつつ、何度も何度も挿入し、抜き、また貫いていく。

膣への二本責めだけでも普通の女なら失神しかねないきつい責めだが、不二子はさら
に子宮まで凌辱されている。
奥底にまで入り込んだペニスのたくましさと長大さを思い知らされていた。
子宮まで男根をねじ込まれ、不二子は腰に鳥肌を立てて、大きく顔を仰け反らせて
喘いでいる。

「ああ……ああっ、すごい……ああ、こんな奥まで……んむうっ……ホ、ホントに
子宮にまで入ってる……ウソよ、こんなの……あああ……」
「ウソじゃないのよ、不二子お姉さま。ほうらお姉さまのお腹、二本のペニスが浮き
上がって見えるわ。ボコボコじゃないの」
「そんな、いや……あああ……く、狂う……おかしくなるぅ……ああっ……」
「うふ、さっすが不二子お姉さま。どんな責めにも対応しちゃうフレキシブルな
ボディなのね。もう子宮セックスが気に入ったみたいじゃない」
「そんなこと、ないっ……あああ……お腹、苦しいのよ……い、いっぱいに入って
る……あっ、そんな激しく動いちゃあっ……!」

胎内と子宮内が破けるかと思うようなきつさと苦痛は、いつしかとろけるような熱い
快楽に代わってきている。
ビリビリと強い電流で痺れるような快感は、不二子の脳髄から理性を奪い取っていく。
今の不二子は狡猾で侮りがたい女スパイではなく、肉欲と被虐の淫らな欲望に溺れ
つつある牝になりつつあった。
苦悶していた表情は先ほどと大差ないようにも見えるが、さっきまでのは苦痛による
ものであり、今その美貌を彩っているのは鮮烈で峻烈なほどの快楽なのであった、
苦悶しているように見えるのは、それだけ快感が鋭く強いということだ。

「どうなの? いいんでしょ、お姉さま! 気持ちいいって言いなさいよ!」
「ああっ……」
「ああっ、じゃないのよ。喘ぎは聞き飽きたわ。ほら言って、気持ちいいって。二本
のチンポを子宮に突っ込まれてもういきそうって言いなさい!」

アキラはそう命令しながら、再び自慰を始めていた。
今度はスカートを大きく捲り上げ、小さなパンティの中に両手を突っ込んでいる。
薄い布きれの中で蠢く指は、恐らく片方がクリトリス、片方は膣内に入り込んでいる
のだろう。
薄い下着は今にも破れそうなほどに手が激しく動いていた。
もうぐっしょりに濡れていて、座っている車椅子にも染みを作っている。
忠実な執事は顔を背けていた。

「た、たまんない……ああっ……」
「いいんでしょ!」
「いいっ……あああ……し、子宮まで犯されて……いいっ……信じらんないっ、
きっ、気持ちいいっ……あああっ」
「もっとよ、もっと言って!」
「あああ、いい……あうっ、いいっ……くうっ、深いっ……あ、そんな奥までっ
……か、硬くて太いのが来てるぅっ……」
「もう一本は? もう一本のペニスはどうなってんの?」
「あううっ、お腹っ……お腹の中、擦って、ああっ……は、激しすぎるっ、そん
なっ……ああ、な、中を抉ってくるのぉっ……いいっ……!」
「一本は子宮の中を犯して、もう一本は膣の中を暴れてんのね? オマンコに二本
入れられていくの?」
「いっ、いくっ……いきそうかもっ……ああっ、ホントにいきそうよっ……ひぃ
あっ!」

胎内で太いのが傍若無人に膣壁にぶつかり、膣襞を擦りまくっている。
それよりは細いが充分に硬く熱いもう一本に子宮まで貫かれ、未知なる快感を教え
込まれた不二子は感極まったように喘ぎ、よがっていた。
きついはずの子宮口ですら、もうスムーズに挿入できるようになっている。
膣奥からはこんこんと愛液が溢れ出し、狭い膣内を犯す二本の凶器に潤滑剤として
使われていた。
肉棒がずるるっと二本抜かれる時には、そのどろどろの蜜が掻き出されるように
零れ出る。
ずぶぶっと奥まで突かれる時には、びしゅっと愛液が弾け飛んだ。
不二子は盛んに首を振りたくっている。
そうすることで少しでも快感を逃がそうとしてるらしい。
そうでもしないと、あまりの快楽に頭がどうにかなってしまいそうだ。

「もうっ……もうだめっ……ひっ、ひっ、いくっ……いっ、く……いきそうっ…
…ああっ!」
「く……」

ランディの方は思わず腰を引いている。
彼も、不二子のあまりの具合の良さに頭が痺れてくるほどの快楽を味わっていた。
このままだとあっという間に漏らしてしまいそうだ。
それでもいいのだが、出来るだけ長くこの至上の快楽を感じていたかった。
男は腰を引き、少し不二子の中から引き抜き、動きを止めている。
すると不二子の方が腰をせり上げ、続きを、仕上げを求めてきた。
ランディは自分の快感をコントロールしようとしているだけだが、責められる不二
子にとっては焦らされているのと同じだ。

「ああっ、どうして!? い、いきそうなのにっ……ああ、い、いかせて……私、
もう……」
「ひゃあ、言った言った。不二子お姉さまが「いかせて」ってねだったわ! 
うーん、満足ぅ!」

アキラは大喜びだったが、不二子はもうそんなことを気に掛けている余裕はない。
燃え盛り、今にも爆発しそうだった快感の塊が身体の奥で押し込められてしまった
のだ。
ブスブスと不完全燃焼のように煙だけが上がり、その焦れったさ、切なさは言語を
絶する。

「ああ、もうたまんない……お、お願い、いかせて……一度すっきりさせて……
でないと私……あああ……」
「お姉さま、あんまり無理言わないでよ。ランディだって頑張って我慢してんだ
から。ただでさえお姉さまのオマンコが具合良すぎるのに、子宮にまで入れてる
のよ? あんまり性急に動いたらすぐ出ちゃうのよ」
「あああ……」

そう言っている間にも、不二子の胎内でランディの肉棒がぐぐっと膨れていく。
子宮の外にある太い方はいかにも窮屈そうに蠢き、子宮の中に入っている方も一回り
太く、そして硬くなり、不二子の子宮口を内側から目一杯拡げていた。
それは不二子にもわかるようで、美しい瞳がこぼれ落ちそうなほどに開かれ、わめき
立てた。

「ひぃああっ、な、中でっ……中でまたおっきくなってるわっ……くっ、いくっ…
…いきそう……ああっ、う、動いて、突いてっ!」
「そんなにいきたいんだ。うふふ、エッチなお姉さま大好きよ。じゃあね、出して
って言いなさい。ランディに、中に出してって。でもわかってるわよね、オマンコ
中出しだけでも危ないのに、一本は子宮の中に入ってんのよ。そこで射精されたら
どうなるか、わかってるのよね?」
「いいっ……き、気持ちいい……どうにかなっちゃうわっ……は、早くっ……いい
っ……」
「じゃあ言いなさい、オマンコに出してって。子宮の中にいっぱい精液出してって」
「ああ、もう……な、何でもいいから……いっ、く……いっ、くう……」
「だめよランディ、まだいかせちゃ。お姉さまにちゃんと言わせるの。屈服させて
からね」
「いっ、く……いっく……あ、もうちょっと……もういく……むむうっ……」

女体神秘の象徴とも言える子宮にまで男の蹂躙を許している。
心底恐ろしいはずなのに、膣の中も外もざわめくように蠢き、肉棒に絡みついていく。
身体の芯が火になって燃え盛る。
不二子は長い髪を振り乱し、乳房をたぷんたぷんと揺すり立てて腰を捩った。
妖艶極まる不二子の痴態と、その肉体から生み出される甘美な快感で、責めるラン
ディの方もいよいよ限界が迫る。

「ア、アキラさま……」
「あらら、珍しい。あんたが上擦るような声出すなんてね。それだけお姉さまの
オマンコが凄いってことか。ね、お姉さま聞いた? ランディもそろそろ……だっ
てよ」
「いいいい……ああ、もう何とかして、いかせて……くっ……い、いきたい……
あっ……」
「子宮に出して、でしょ」
「あっ……お、お願いっ……ああ早く……な、中に……中に出してっ……!」
「あ、言った言ったぁ」

子宮に直接射精されたらどうなるのか。
そんなことはもう不二子の脳裏にはないのだろう。
いきそうでいけない状態、しかも通常ならいかされて当然のことをされているのに、
まだいけない。
子宮性交などという一段階上のセックスを挑まされたからこそ、快楽もまたひとつ
上にいっているらしい。

峰不二子を知る者には到底信じられない淫猥な言葉を吐き散らす美女に、ランディも
一気呵成にその子宮に突き込んでいく。
どちらかというと華奢な作りの青年が、臀部も胸も肉づきの良い不二子を犯している
光景は、一種倒錯的ですらあった。
その不二子は、もうすっかり性の虜と化しており、ランディの責めをしっかり受け止
めるべく、真っ赤なハイヒールを履かされた長い両脚を彼の腰に巻き付けていた。
両手もランディの腕を掴み、彼が覆い被さってくるとその背中に回し、ぐっと抱き
しめている。

「だっ、出してっ……くうっ、いいっ……中に、子宮にいっぱいっ……ああっ、
い、いく……いっ、く……いっちゃうううっっ!!」

絶頂を極めた瞬間、不二子はがくがくっと大きく腰を震わせ、腹に載せたランディを
持ち上げるほどに背を弓なりにさせて仰け反った。
膣と子宮口の締め付けは恐ろしいほどで、ランディは本当にペニスを食いちぎられ
るかと思った。
そんな収縮に耐えられる男が地球上にいるとは思えない。
責め続けていたランディは一声吠えて欲望を吐き出した。

「くおっ……!」

どびゅうっ、どびゅっ。
びゅるるっ、びゅくっ、びゅくっ。
びゅっ、びゅるっ。

ふたつの性器が同時に射精した。
その瞬間、不二子は目を剥いて大きく喘いだ。

「ひぃぃっ、でっ、出てるっ……そ、そんな同時に出すなんて……ああっ、お、
奥にも出てる……中で弾けてる……いいっ……」

ランディは子宮に押し込んだ肉棒をその奥まで埋め込み、そこで陰嚢に溜まって
いた精液を一気に解き放った。
同時に、子宮を外から小突くように責めていたペニスも射精し、不二子の胎内の
あちこちに精液をまき散らしていた。

「おっ……おっ……まだ出る……!」

びゅるっ、びゅっ。
びゅっ、びゅっ。

「ああうっ……すご……こ、濃いのがまだ出てる……お腹の奥まで、ああ……い、
いく……またいく……ううんっ、いくっ!」

不二子はランディの腰に巻いた脚を思い切り締め付けた。
足の指はぐぐっと思い切り屈まった後、くっと反り返った。
履いていたハイヒールがカタンと音を立てて両方とも床に落ちた。
びくびくと何度も脈打っている二本のペニスから、どくどくと熱い濃厚な精液が
注ぎ込まれているのがわかる。
不二子はそれを嫌悪すべきものとは思えなくなっていた。
恍惚の色を美貌に浮かべ、不二子の媚肉は二本の肉棒を頬張り、食い締めたまま、
なおも精液を絞り取っている。

「あ……あ……、もう……もうお腹いっぱい……ああ……あ、溢れそうよ……あ
……」

二人分、あるいは二回分の精液を目一杯叩き込まれ、不二子は朦朧として呟いた。
ようやく満足するまで出し終えたのか、ランディは熱くとろけきった不二子の膣と
子宮から肉棒をまとめて引き抜いた。

「あう……」

半勃ちペニスのカリが子宮口と膣口にひっかかったのか、その快感でまた不二子が
喘いでいた。
抜き去った肉棒はもうどろどろで、ランディ自身が放った精液と不二子の分泌した
愛液にまみれている。
中は相当に熱かったようで湯気すら立てていた。
亀頭の中心にある尿道口から精液が糸を引き、それが不二子の媚肉とつながっている。

肉棒を抜かれた不二子は、まるで身体の支えを失ったが如く、四肢から力を抜いて
ぐったりと倒れ込んだ。
大きく開脚されたままの股間には、まだひくついている媚肉が多すぎた精液を逆流
させていた。
不二子の絶頂からランディの射精まで、あまりの迫力に圧倒されていたアキラは、
大きく太い息をついて車椅子の背もたれに寄りかかった。

「すごかったわね……。あたしなんか息も出来ないくらい圧倒されちゃったわよ。
よくやったわ、ランディ」
「……ありがとうごさいます」
「ホントすごかった。これはもうご褒美もんね」

ほうっとため息をついている少女に、ハイネが屈んでその耳元に顔を近づける。

「アキラさま、そろそろ……」
「あ、もうそんな時間? わかったわ。ビデオの方、ちゃんとまとめておいてね」
「承知しました」
「いいこと? これは普通のポルノフィルムとは訳が違うのよ。原版はもちろんだけ
ど編集したビデオもしっかり管理してね。万が一にでも流出することのないように」
「わかっております。で、アキラさま、ビデオはいかがしますか。裏で流しますか?
それとも上映会ですか」
「まだそんなことしないわ。言ったでしょ、当分はあたしが愉しむだけ。その間は、
例えうちのメンバーたちにも絶対に見せないでね」
「……承知しました」

────────────────────

それから一週間というもの、アキラは忙しくて不二子の元を訪れることはなかった。
寝る間もないほど忙しい、というわけではなかったものの、やはり大規模な犯罪
組織のボスだけあって多忙なのだ。
それでもアキラは、決して無理をするタイプではない。
寝ないで仕事をすることなどなかった。
徹夜しても、あるいは睡眠時間を削ってまで仕事しても、翌日の仕事に差し支える。
人間、寝ないわけにはいかないし、いくら若くてもずっと仕事をしていれば疲労する
し、集中力だって激減する。
無理に仕事しても結局同じことだというのである。
しかもアキラは、これで真面目なところもあったから、不二子のことは気にはなった
が、仕事に穴を空けてまで戯れるようなこともしなかったのだ。
ようやく時間を作り、監禁部屋を訪れたのは船が日付変更線を越えたあたりのこと
だった。
ハイネに車椅子を押され部屋の中に入ると、途端に女の呻き声が聞こえてきた。

「んっ、んふっ……うむう……むっ……ぐぐっ……」

不二子は三人の男の相手をさせられていた。
寝そべった男に下から突き上げられ、突き出した尻にも後ろから男が腰を打ち込ん
でいる。
そして口は別の男の肉棒をくわえさせられ、右手にもペニスを持ってしごかされて
いた。

「うっわ、すごい匂い……。なんか、この部屋の匂い嗅いだだけでも妊娠しそうだわ」

少女は大げさに鼻と口を覆ってからそう言った。
確かに室内は、女と男の性臭が充満していた。
女の垂れ流す愛液と汗の甘ったるい匂いもしていたが、やはり男三人分の精液の
匂いの方がきつかった。
どうせ三人が一度出しておしまいではなかろう。
もう何度も出しているはずだ。三人が三回として、不二子ひとりで計九人分の精液
を受けていることになる。
この部屋が精液の匂いで満ちているのも当然と言えた。

「こ、これはアキラさま……!」

不二子をサンドイッチで犯しているふたりが、突然に現れた少女に慌てて挨拶を
する。

「いいわよ、そのままで。しっかし、あんたたちも好きねえ。もう3時間くらい
犯してるんだって?」
「そりゃもう……。こんないい女は初めてですから。最初にやった時とは別もん
ですわ」
「いや、まったく。いい女あてがってくれて、アキラさまには頭が上がりません」
「世辞なんかいいわよ。それよか、さっさと一人前になってね、ランディ見習っ
てさ」
「へ、へえ……」

ポーリーとフィルは恐縮したように頭を下げた。
一方、少女に持ち上げられた格好のランディは、彼女が部屋に入ってきても軽く
会釈しただけで、平然と不二子に口を使わせていた。
この男に愛想がないのはいつものことなので、アキラもさほど気にしていない。
左手で頬杖をつきながら、後ろにいる執事に聞いた。

「……で? このお姉さまの具合、どんな感じ?」
「は。ランディの報告書によりますと、セックスに関してはもう完全に堕ちている
と言っていい状態だそうです。誰に犯されても気をやるようになっている、と」
「ふうん」
「ですが、あくまでその時だけのことです。快楽にはだいぶ脆くなってきており
ますが、平常では以前とほとんど変わらない。反抗的と言いますか、うちの連中を
おちょくっているかのような言動は相変わらずです」
「あはん、さすが不二子お姉さま。そうでなきゃ面白くないわ。セックスに弱く
するようには言ったけど、絶対に痴女にはするなって指示は守られてるのね」

不二子を「売り」に出すのであればまた別だが、しばらくはそうしないつもりだ。
性奴として売却したり、一夜限りの娼婦にする場合、相手の希望に沿う形にする必
要はある。
中には、あの峰不二子が痴女化したのを見てみたいという要望もあるかも知れない。
だが、そうするのはアキラが不二子に飽きた後のことだろう。
それまでは不二子に正気を保たせるし、覚醒剤などの薬物は使わない。
パレット製の媚薬は一過性で無害だから使ったのである。
今ではもう媚薬など使わずとも、犯せばちゃんと反応するようになっている。
アキラは、まだこちらを気にしているふたりを見て眉間に皺を寄せた。

「ほら、何やってんの! さっさと続けて」
「は、はい」

フィルもポーリーも、慌てて腰を使い出す。
不二子はフィルに身体が軽く持ち上がるほどに媚肉を突き上げられ、ポーリーの
アナルへの突き込みで前のめりになるほどだったが、懸命にランディのペニスを
口で手で愛撫し続けていた。
膣や肛門を貫かれる快楽も感じてはいるだろうが、それよりも二本ペニスのラン
ディの方を重視している感じだ。
やはり、この世のものとも思えぬ絶頂を何度も与えられたからだろうか。
まさか「愛し始めていた」などという感情はなかろうが、この男、いやこの肉棒
から与えられる快感こそ最高だと肉体が理解しているようだ。

「ぐぐ……んむっ……!」

一方、ランディの方は不二子の感情などまったく考慮していないかのように、半ば
強引にその口を犯し、喉奥にまでペニスを挿入している。
奥まで亀頭が責めてくるとさすがに苦しいのか、涙を滲ませたり、吐き気を堪えるか
のような苦悶の表情を見せるのだが、それでも決して口にしたペニスを吐き出すよう
なことはなかった。
必死になって唇を使い、舌を這わせている。
またもう一本のペニスは不二子の右頬にくっついており、それを右手で掴み、扱いて
いた。

「ん、んぐ……んんんっ……」

苦しそうに呻く不二子の咥内で、ランディのペニスが暴れている。
むせ返りながらも舌を使い、それを押し返そうとするのだが、ランディはなおも
喉奥に執着し、奥へと突っ込む。
そのたびに不二子は嘔吐き、咽せた。
まるでランディしか目に入らぬような不二子の行為に、他のふたりは不満げに喚いた。

「おうおう、さっきからランディのもんばっかり一所懸命くわえやがって。俺が
マンコに突っ込んでるの忘れてんのか!?」
「まったくだぜ。こっちはケツに入れてるってのによ、反応なしかよ」

反応なし、ということはない。
そっちからも快感は得ている。
しかし、ランディのものをくわえ、しごくことに悦びを見いだしているのだ。
膣やアヌスへのセックスは、そのためのサポートに過ぎなかった。

「いい加減にしなさいよ。お姉さまやランディに文句言う暇があったら、自分たちの
テクを磨いて、不二子お姉さまを自分たちだけで狂わせるくらいに感じさせてみれば
いいでしょ」
「す、すいません……」

そんなやりとりもまるで目に入らぬかのように、ランディと不二子はイラマチオに
集中している。

「ぐうっ……んっ……んっ……ちゅく……んむっ、じゅぶ……じゅっ……」

よほど興奮しているのか、苦しいだろうに不二子は積極的に舌を使っている。
その舌と唇の動きのせいか、ランディのものもぐぐっとさらに大きく膨れていった。

(あ……ま、またおっきくなってる……。ああ、こ、こっちも太くなった……)

手で握り、盛んにしごいている方も硬度を増し、太くなっているようだ。
口いっぱいに肉棒をくわえ、手にも大きなものを持たされている不二子の姿は興奮
をそそるものがある。
相変わらず赤いチョークを首に巻き、手足にはそれぞれ赤い革ベルトをつけ、脚に
は真っ赤なヒールを履いている。
どうもこれがアキラのお好みらしい。
但し、手足のベルトにはもうチェーンは巻いてない。
装飾のためだけのベルトであった。
それがまた白い不二子の肌によく映えていた。

「んんっ、ちゅくっ……んんっ……んむっ……ふっ……」

不二子は早く仕上げようと必死に舌を使ってきている。
なぜなのかわからないが、精液が欲しかった。
かつての不二子なら、必要に応じてフェラくらいはしたが、それでも絶対に口や顔
に出させたりはしなかった。
特定の恋人がいなかったせいもあるが、仮にいたとしてもそうはさせなかっただろう。
精液を口に出されて飲まされる、あるいは顔にかけられるというのは、まるでその男
の所有物になったような気がして、不二子のプライドが許さなかったのだ。
それがどうした変わりようか、不二子は早く出して欲しくてたまらなかった。

「っ……」

そんな不二子の思いが伝わるのか、あるいはそのテクニックに押されているのか、
ランディも少しずつ呻き、腰が勝手に動き出している。

「ぐっ……ぐうっ……んちゅっ……んぶっ……んむう……むむ……んんんっ……
ちゅっ……じゅぶっ、んちゅっ……んむっ……」
「くっ……、で、出るぞ」
「んっ……」

わかった、というように不二子は小さく頷いた。
目を堅くつむり、顔を前後に激しく動かし、唇を窄めて肉棒のサオ部分を扱いた。
カリや裏筋には舌をねっとりと這わせ、頬裏の粘膜まで使って亀頭を愛撫している。
すでに漏れ始めていたカウパーを吸い取るように、口を窄めて尿道口から吸引した。
その状態でれろれろと舌でビンタするように亀頭を責めている。
舌先はなおも活躍し、尿道口をこそぐように突っついてさえいた。

二本目のペニスをしごく右手ももうカウパー液でぬらぬらになっていた。
その潤滑液のせいで一層スムーズに手が動いている。
中指と親指で輪を作り、盛んにカリを擦り上げていた。
そして人差し指は、剥き出しになった亀頭を撫で、尿道口を指先で軽くほじってくる。
そんな責めをいっぺんに受けては、いかにランディでも保つものではない。
今さらながら不二子の身体の素晴らしさと、そのテクニックに驚かされる。

「うっ……出すぞ……出る!」

ランディは不二子の頭を押さえ込み、その髪を指に絡ませながら、喉の奥まで肉棒を
持って行ってから射精した。

「んんんっ!? んぐううっ……!!」

固体かと思えるような濃い粘液を喉奥に受けて、不二子は苦しげに目を閉じ、呻いた。
無理して飲み込んでも、次から次へと流し込まれ、もどしそうになる。
それでも我慢して、決して口を離さない。

「んっ……んくっ……んっ……んく……ごくっ……」

何度も何度ものど仏を上下させ、何とか飲み下す。
と、同時にもう一本の肉棒もたまりかねたように射精してきた。
しごく指を弾き飛ばすかのように、勢いよく精液を不二子の顔にひっかけてくる。

「んっ……!」

びちゃっと濃厚な精液が不二子の顔面にヒットした。
堅く瞑った瞼の上に、白い頬に、そして顔にふんわりとかかっている髪に射精されて
いく。
どろりとした粘液が顔から重そうに垂れ落ちていた。
射精を終えても、まだペニスはびくびくと脈打っており、白いものを少しずつ吐き出
している。
ランディはそれを不二子の顔になすりつけていった。

「ぐっ……ごほっ……」

ずるっと口にくわえた肉棒が引きずり出されると不二子は少しだけ咽せ、大きく深呼
吸して新鮮な酸素を吸った。
口の中も顔も、ランディの精液で犯され、その熱を感じ取っていた。

「ああ……」

射精してもなお勃起状態を保ち、次の射精を準備しているかのような二本の性器に、
不二子はうっとりとした視線を送る。
まだ何も言われていないのに、すぐにまたペニスを口にする。
舌を這わせ、唇で愛撫し、その硬度を復活させようとしているらしい。
しばらく舐めてから口を離すと、それを物欲しそうに見つめている。
その意味するところがわかったのか、ランディはいったん不二子から離れ、脚の方
へ向かった。
フィルもポーリーも意味がわかったらしく不満げな顔をしていたが、アキラの顔を
見るなり、渋々と不二子からペニスを抜いた。

「あ……」

しどけなく四肢の力が抜け、ほぼ大の字で仰向けになっていた不二子の目の前に、
まだビンビンになったままのペニスが二本も突き出される。
これからこの二本で嬲り抜かれ、またあの発狂しそうなほどの快楽を味わわされる
のかと思うと、不二子の膣からはこんこんと蜜が零れてくる。
アヌスも、知らず知らずのうちにきゅっと引き窄まってきた。
また膣二本刺しになるのか、それとも二穴同時責めになるのか。
そのどちらでも不二子は受け入れる準備が出来ていた。
青年は不二子の両肩を押さえ込み、そのままのしかかっていく。
もう手でペニスを操らなくとも、どこに不二子の穴があるのか身体でわかっている
らしい。
不二子の方でも待ちかねていて、ランディが入れやすいように腰を浮かし、位置を
調整している。
そこに二本の肉茎が突き刺さっていく。

「ああっ……! ああああっ!」

不二子の膣、そして肛門はほとんど無抵抗でランディの肉棒を受け入れていった。
膣もアヌスもずぶずぶと音を立てるかのように、淫らな女穴に飲み込まれていく。
ランディは根元まで入れた直後から、いきなり激しく動き出す。
もう焦らしたり、煽ったりする必要はなかった。
それほどに不二子は肉体的に崩れきっていたのだ。
最初から激しく突き込まれ、不二子はつんざくような悲鳴と喘ぎを上げた。

「ああっ、そんないきなりっ……あうっ、は、激しいっ……ああっ……!」

不二子の裸身はガクガクと何度も突き上げられる。
激しく突かれるごとに、不二子は性の愉悦に染まっていく。
乱暴に突き上げられているのに、不二子はそれをすべて快楽に変換していた。
がくがくと激しく突き上げられているというのに、不二子の口からは喘ぎとよがり
声しか出てこない。

「いああっ、いいっ……いいっ……すごいっ……ああ、いいっ……!」

見ているだけのフィルとポーリーは、今にも不二子に襲いかかりそうな顔で呻いて
いる。

「……ちっくしょう、色っぽい声でよがりやがって」
「俺たちん時とはまるで違いやがる」
「見ろよ、尻とマンコに同時に入れられてるのに、あんなに喘いでよ」
「俺たちは無視かよ、くそ」

不満げなふたりの若者を見てクスクス笑っていたアキラは、軽く手を振って許可
した。

「いいわよ、いいわよ、そんな顔しなくって。そうね、お姉さまの口や手でして
もらえば?」
「へ? よろしんで?」
「うん。ランディの邪魔にならない程度にね」
「わかりました」

まだ少し悔しそうだが、それでも不二子の口に入れられると思うとペニスがそそり
立ってくる。
なにしろさっきは出す前なのに強引に終わらされてしまったのだ。
いつかこの女をひぃひぃ言わせてやると思うのだが、とりあえず一度くらい射精し
ないと身体に悪い。
そんなふたりなど目に入らぬとばかりに、不二子はランディのペニスに圧倒されて
いる。

「あうっ、いいっ……あ、苦しい……きついわ……あ、あ、でも、いいっ……ああ
あっ……お尻、すごいっ……!」
「くそ、たまんねえ声でよがりやがって。そんなにマンコと尻を犯されるのがいい
のかよ」
「いいっ……すごいいいっ……お尻きついっ……あうう……」
「だらしねえ声でよがってんじゃねえよ。そら、口開けろ」
「やっ……、ああ、いいっ……」
「いやなのかいいのかはっきりしやがれ。おめえの大好きなチンポをくわえさせて
やるってんだよ」
「いやっ……」
「何がいやだ。さっきまでランディのを悦んでくわえやがったくせに」

そう言ってふたりは、遠慮なく不二子の顔に醜悪な肉塊を突きつけてきた。
なぜか不二子はランディといる時だけはフェラすることを拒絶していた。
彼がいない時はされているのだが、いる時はしない。
まさか彼を愛しているから、などというものではあるまい。単にランディがいる時
は、彼のセックスに溺れたいと思っているだけなのだろう。
それでもしつこく二本のペニスが突き出され、不二子の頬や唇に押しつけられてきた。
面倒になってきたのか、不二子は黙ってその二本を左右の手で握った。

「お、おい、口で……」
「まあ、いいじゃねえか。おほっ、この女、あの銃の腕前からは想像もつかねえ
ほどに甘手だぜ。しごかれてるだけでチンポがとろけそうじゃねえか」
「た、確かにな。こりゃ他の女とは段違いだ」
「だろ? 口はまたこの次だ」

取り敢えずふたりは、不二子の手と指でしごかれることで満足したらしい。
これでランディの行為に集中できるというものだ。

「あああっ……つ、強いわ、もっと緩めてよ……いいいっ……!」

不二子が、手にした二本のペニスを奉仕することに頭がいくと、それがわかるのか、
ランディは突き上げを強くしてくる。
それでも不二子は、悲鳴を上げ、呻きつつも肉棒を離さなかった。
ランディほどではないにしろ、男根は男根だ。
その熱さと異様な生臭さは変わらない。
鼻をつく精臭が、彼女を一層に燃え立たせているのだ。
膣と肛門に埋め込んだペニスを奥深くに入れたまま、ランディが腰を回転させる。
ぐりぐりと媚肉とアヌスを擦り上げられ、不二子は真っ赤なチョークを露わにさせ
て白い首を仰け反らせた。

「いいっ……ふ、深いっ、深すぎるっ……あ、そんなだめっ……お、お尻も深いの
よっ……くううっ、いっ、いいっ……」

よがりつつも不二子は手にした肉棒を離さない。
いささか乱暴に上下に手を動かして激しくしごいている。
それでも男根に痛みがなく、かえってその摩擦感が快感となって男を魅了した。
それはカウパーが潤滑剤になっていたせいと、不二子の手の柔らかさが物を言って
いるのだろう。
早くも手の中の肉棒はびくびくと痙攣し始めていた。

「おおっ……く、くそっ、何てテクだよっ。もう出そうになってきてやがる」
「お、俺もだ。さっき出せなかったってのはあるけど、それにしてもこの女……
マジですげえぜ!」

もう辛抱溜まらず、フィルとポーリーは不二子の身体に手を這わせ始めた。
その白い首筋や腕、腹を撫でさするだけでも、不二子の身体と皮膚の触感が味わえ、
充分に性的な刺激となった。
無論それだけでは収まらず、ぐっと手を伸ばしてそれぞれが左右の乳房をいじくり
だした。

「ああっ……!」

さすがにそれは感じたのか、不二子がぐぐっと首を反らせて喘いだ。
不二子に喘ぎをあげさせたことで調子に乗ったのか、彼らは好き放題にその乳房を
こねくりだした。
根元から絞りあげるように揉み上げたり、たぷたぷと音がするほどに強く揉みしだく。
ランディを真似て乳輪を指でなぞってみたり、ぷくっと膨れた乳首を弾いたり、
こねたりしてみる。
何より不二子が反応したのは、その左右の乳首をふたり同時に唇でくわえた時だ。

「ああっ、いいっ……くっ、か、感じるっ……いいわ……んんっ……!」
「おほっ、そうか。乳首がいいのか不二子ちゃんは。それならこれでどうだ」
「ひっ、いいっ……ああ、それいい……き、気持ちいいっ……ああっ……」

ふたりは唇でくわえてしごいたり、歯を軽く立てて囓ったり、硬くなった乳首をころ
ころと舌で転がしたりして、不二子によがり声を上げさせている。
その間もランディは息を弾ませて不二子の股間に腰を打ち込んでいた。
それでも、ただ欲望に任せて腰を動かしているだけではない。
ちゃんとペニスの先で不二子の弱点を責めている。
Gスポットをカリで擦り上げ、子宮口を先端で突き上げる。

「あうああっ! ああっ、はああっ! んくうっ……いいっ!」

ポイントを抉られると不二子は全身を突っ張らせて喘ぎ、よがる。
その時は、つい両手にも力が入って、手にしたペニスをぎゅっと絞るように握る
のだが、それすらも男根に快楽として伝わっているようだ。
フィルもポーリーも痛がったり文句を言うどころか、大いによがって腰を突きつけ
てくる。
当然、揉みしだいている乳房も一層に強く揉み込んでいった。
もう不二子は全身汗まみれだ。
腰を振り、髪を乱し、美貌を苦悶に歪めている。
だがそれが苦しさからくるものではなく、あまりに強烈な快感のせいだということ
は、この部屋にいる全員が理解していた。

「ああっ……あああっ……!」

ランディが不二子の変化を見抜いた。
膣襞がひくひくと痙攣している。
肛門の方も、太いものを苦しそうにくわえつつも、きゅっ、きゅっと絞り込むよう
に収縮してきていた。
どうやらいきそうになっているようだ。
ランディはそれを見抜いた上で、知らぬふりをして平然と腰を使っていった。
ふたつの穴に肉棒を突っ込み、こねくり、抉り回している。

「んんああっ、いいっ……くうっ、お、奥まで……奥まで来てるっ……ああ、いい
っ……」
「くそ、マンコでよがりやがって。奥まで来てるだと? どこの奥に来てるんだよ」
「ま、前も……」
「前じゃねえ。マンコって言えよ、このアマ」
「くっ……オ、オマン、コの奥っ……オマンコの奥っ、し、子宮にまで来てるっ…
…いいっ、気持ち良すぎるっ……ああ、お尻もっ……お尻も、いちばん深いとこに
来てるのよぉっ……いいっ……よすぎてどうにかなりそうよっ……!」

二穴を同時に犯されながらも、不二子は手にしたペニスも忘れずにしごいている。
いつしか指が妖しく肉茎に絡みつき、カリや亀頭を撫でさすっていた。
またしても美脚を伸ばし、ランディの腰に絡みつかせた。
その脚に力を込め、ぐいと自分の方に引き寄せている。

「あああ、だめえ……あっ、いいっ……あ、いく……いきそうっ……」
「おおっ、峰不二子がいくってよ」
「くそー、俺とやってる時にも言ってくれよ「いきそう」って色っぽく」

今にも達してしまいそうな不二子は、そんな戯れ言に構っている余裕はない。
懸命に腰を使い、手を使い、男たちに射精を促していた。

「くっ、しかし俺もいきそうだよ、くそっ」
「お、俺もだ。手だけで……しかもこんな短時間でこうなるなんて思いもしなかっ
たぜ」

フィルもポーリーも声が上擦っている。
片手で不二子の腕を掴み、ペニスをしごかせていた。
これではまるで、不二子の手を使ったオナニーと同じだ。
もう片方の手は、もちろんその弾力溢れる大きな乳房を愛撫し続けている。
揉み揉みと揉むごとに弾力を増し、指を弾かんばかりの肌の張りを見せていた。
乳首どころか乳輪ごと盛り上がり、その乳首は血を噴き出しそうなほどに堅く
勃起している。
そんな中、ランディが突然不二子の裸身にのしかかる。
ハッとして目を開けた不二子の前に、青年の顔が迫っていた。

「な、何を……あ、あうむっ!」

ランディは無言で、しかし激しくその唇に吸い付いていった。
一瞬驚いたような顔をした不二子だったが、すぐに目を閉じ、ゆっくりと唇を開けて
青年を迎え入れた。
ランディは遠慮なく不二子の咥内を犯し、ディープキスをしかけていく。

「んうっ……んんん……んむ……」

口の中で蠢くランディの舌を、不二子の舌が追いかけるようにして絡んでくる。
ランディは不二子の上顎の粘膜をこそぎ、歯茎にも舌を這わせていく。
もう一度強く上顎の裏を擦ると、不二子はびくんと震え、眉間を寄せた。

「んん……んちゅ……んぶ……んんんん……」

不二子は両手でその背を抱きしめたいと思うのだが、すでに手は二本のペニスで
埋まっている。
仕方なく両脚を伸ばし、彼の脚に絡めていった。
ふたりの舌が、まるでセックスしているかのように絡み合い、それぞれの愛液と
精液のように双方の唾液が混ざっていった。
絡め取った舌を思い切り強く吸い上げると、不二子は呻いてぶるっと痙攣した。
どうやら軽く気をやったらしい。
小さな絶頂ではあったが、それで少しガス抜きが出来たらしく、不二子も積極的に
腰を動かし、舌を絡めてきた。

「んむ……んむう……じゅっ……じゅるるっ……ん、ん、んむう……じゅっ……」

ランディは、不二子の唾液と甘い吐息を両方味わっている。
舌を引き抜くかのように強く吸い、不二子の咥内から唾液を奪ってから、今度は
自分の唾液をそこに注ぎ込んでいく。
不二子は口に入れられる男の唾液を躊躇なく受け入れ、そして飲み下していった。

「んんっ、んくっ……くんっ……ごくっ……んんんんん……んむ……」

熱烈なキスシーンに嫉妬したのか、端役のふたりが不満げに言った。

「見せつけてくれるな、おふたりさんよ。俺たちにはねえのか?」
「そうともよ。俺にもキスさせろよ、その色っぽい唇によ」
「……」

ランディは黙って頷き、口を離した。
唾液の糸が名残惜しそうにふたりの唇をつないでいる。

「あ……」
「なんだよ、そんな切なそうな顔すんなよ。今度は俺たちがキスしてやるからよ」
「そうだよ。ほれ、口開けろよ。舌を出せ」
「い、いや、キスは……」
「何言ってんだよ、今さら。さっきまであんなにベロチューしてたくせに」
「あっ、あ……んむっ!」

不二子は有無を言わさず唇を奪われた。
かつての彼女であれば、口に入ってくる男の舌を噛み切ってしまったかも知れない
が、今は諦めたように受け入れている。

「んん……ちゅうっ……んっ、じゅっ……ぷあっ……あ、いや、うむっ!」

フィルが口を離したかと思えば、今度はポーリーが吸い付いてくる。
どっちも不二子の唇を貪るような激しい接吻だった。
性的にメロメロにされている彼女には、それでも充分な刺激だった。
いつしか完全に受け入れ、舌を絡ませ、唾液を与え、そして流し込まれた唾液を
飲み下した。

「んっ、ちゅっ……じゅるるっ……んくっ、んくっ……んうう……ぷあっ、ふむ
っ!」

そしてポーリーが離れるとまたフィルがその口を吸った。
それが終わると今度はまたランディが唇を奪いに来る。
不二子は忙しく顔を左右に回し、その唇を男たちに与えていった。
それだけでまた官能が一段階上昇していく。
キスだけなのに、乳首が痛いほどの昂ぶり、媚肉は濡れ、アヌスは引き窄まって
いく。
もう全身が性感帯といってよかった。
最後のキスが終わると、不二子はいってしまったかのように「ああっ」喘ぎ、仰け
反っていた。
もちろんその激しいキスは不二子だけでなく、男たちをも追い込んでいく。
ランディもいよいよ迫ってきたらしく、腰が震えてきている。

「……出すぞ」
「だっ、出してっ……ああっ、中に出していいっ……くっ、いく……ああ、また
いっちゃいそうっ……い、いっく……いっくっっっ!!」

不二子は全身を突っ張らせ、がくがくと大きく痙攣した。
同時に膣も肛門のきゅううっと締まり、くわえ込んだペニスを絞りあげていく。
ネットのストッキングを履いた脚が、ランディの腰にぎゅっと絡みつき、真っ赤な
ハイヒールを履いた爪先までがピンと伸び上がった。
その締め付けを受け、青年は同時に射精した。

どびゅうっ、どくっ。
どぷどぷっ、びゅくくっ。
びゅるるっ、びゅううっ。

「ひぃっ! いくっ! で、出てる、すごいっ……ああっ、熱い……濃いのがお尻
にもオマンコにも……ああ、もう……もうだめえ……」

子宮と腸管に、溢れるほどの精液が叩き込まれていく。
迸る精液の勢いにうっとりしながらも、不二子は身を震わせて喘いでいる。
肛門内と胎内を同時に精液で灼かれる快楽を教え込まれた肉体は、もうすっかり同時
責めに喜悦するよう成長してしまっていた。

「おおお俺も出るっ!」
「俺もっ!」

不二子の凄まじい絶頂シーンを見せつけられ、ふたりもほぼ同時に射精した。

「あうっ!」

勢いよく噴き出された精液が、不二子の裸身を汚していく。
手にも顔にも首筋にも、そして乳房にも派手にひっかかった。
テクニックも持ち物もランディには及ばぬふたりだが、この精液の量だけは負けぬ
ほどに多かった。

ポーリーの精液が不二子の右頬に、フィルのが左頬にびしゃっとひっかかる。
大量に出された粘液は、ゆっくりとした速度で頬から綺麗な顎に伝い、ぼとぼとと
シーツ落ちていく。
フィルはなおも不二子の美顔を精液で汚すことに拘り、出終わるまで不二子の頬に
亀頭を押しつけていた。
不二子は、頬で射精の勢いを感じていた。

相棒が不二子の顔をどろどろにしている間に、ポーリーの方は自分でペニスを握り、
まるでホースのようにあちこちに精液をまき散らしている。
首筋にひっかけ、乳房を汚し、不二子の肌に広がる白い粘液を亀頭で拡げていった。

「ああ……」

身体の中も外も精液まみれにされ、不二子はその猛烈な精臭に酔い、被虐の欲望を
満足させていた。
身体中に男の刻印を押されてしまったようで、それがまた不二子のマゾっ気を煽っ
ている。

(私……どうなっちゃうんだろう……。このままじゃホントに……。ああ、ルパン
……)

「うん、良い具合じゃないの。上出来だわ。この調子でもう少し追い込んで」
「は」
「この女、あたしが使うから」
「は? アキラさま、今なんと?」

ハイネが驚いたように聞き返した。

「だからさ、うちは代々続いたファミリーしかいないじゃない? それはそれで結束
堅くて良かったんだどさ、今回の事件を鑑みて、やっぱ頼りになる実戦部隊も必要
じゃないかなって」
「それを峰不二子に? それはいけません、アキラさま。この牝狐、どこまで信用
できるか知れたものではありませんぞ」

いかにセックスで魅了し、肉体的に堕としたとしても、平常時は今まで通りの峰不
二子なのだ。
まさか任務のたびにセックスさせるわけにもいかないし、ご褒美としてセックスを
与えるといっても、その時は精神的にまともなのだ。
逃げ出すに決まっている。
そもそも性的奴隷のように完全に堕落させることはアキラ自身が禁じていたでは
ないか。

よしんば不二子を快楽で完全に屈服させ、操り人形のようにしたとしても、その時は
もうかつての彼女ではなくなっているだろう。
ただただセックスの欲望を果たしたい、それだけの牝になっているはずだ。
そんなもの、とても任務では使えまい。
そう言うと、アキラはもっともだと頷いた。

「だからさ、どこまでうまくいくかわかんないんだ。でもね、こうして色責めしま
くっていけば、それなり使えるないじゃないかって気もするしね。色呆けにまでは
しないけど」
「ですが……」
「この女のさ、盗みのテクニックや忍び込む手腕、それに銃の腕前は捨てがたいで
しょ? こんだけ美人で諜報員としても天才的なのよ? それをみすみす使い捨て
る手はないでしょー」
「……」
「それに、このすんごい身体を使ったハニートラップも可能よね。峰不二子に迫ら
れて応じない男なんていないでしょうよ」
「……それは確かに」
「快楽責めだけじゃダメだったら、撮り溜めてあるエロビデオでも脅せるじゃない。
もし裏切ったらこれを世界中にばらまくぞってね」
「……」
「ま、それで命取られるわけじゃないけどさ、この女の裏社会での評価はがた落ち
になるわよ。敵にとっつかまっていいように犯され、性奴隷のようにされ、何度も
恥ずかしい姿を晒し、それを映像にまでされたっていうんだから」

アキラはそう言って頬杖したまま、ぐったりしている不二子を眺めている。

「まあ、闇社会での第一線を諦めて、どっかの国の片隅でせこく泥棒やったり、
犯罪組織の下働きくらいの口はあるでしょうけど、そんなのこの女のプライドが
許さないでしょうよ」

ハイネは呆れたような、それでいて感心したような顔でアキラをまじまじと見て
いる。
なぜ前頭首がこの少女に組織を任せたのか不思議だったが、それがだんだんと判っ
てくる気がした。

「わかりました。では、峰不二子めはしばらくこのままで?」
「うん。ランディに預けましょ。もうだいぶ堕ちかかってると思うけど、逃げるの
を諦めるくらいに犯しまくって、いかせてあげましょう。拘束しないでも逃げない
ようになったら次の段階にいくから」
「ははっ」

アキラは、知らず知らずのうちに右手で自分の胸を軽く揉んでいた。



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