よーし、これで一通り全員回ったな。そんじゃ2ラウンド目といくか」

鷲尾がすくっと立ち上がった。
蘭の処女を刺し貫いたあの強靭な肉刀は十分に回復して禍々しい姿を取り戻し、再び青筋もあらわに
怒張して下腹部を叩いている。

「今度は上の口で奉仕してもらうとするか。美人女子高生の、それも
空手のチャンピオン様のフェラチオショーってのも絵になるからな」

そこで烏丸が鷲尾に声をかけた。

「まあちょっと待て、拓馬。そういうことなら俺にいい考えがある」
「はあ? いい考えって何だよ、連耶」
「さっき言ったろ。あのガキを使ったちょっとした趣向だよ」

烏丸はコナンへと近づいて腰を落とし、顔を覗き込む。

「どうだい、あの女の輪姦ショーは楽しめたかい?」

声も出せず、身動きできないコナンは殺意のこもった目で烏丸を睨みつけるが
烏丸は一向に気にする様子もなく意外なことを言い出した。

「オマエ・・・・ あの女の弟じゃないだろ?」

コナンの目が大きく見開き、男達もざわめいた。

「ど、どういうことっすか、烏丸さん」
「気がつかなかったか? あの女、こいつのことをずっと『コナン君』って
呼んでるだろ。普通弟のことを君付けで呼ぶか? それにこいつもあの女のことを
『蘭』って呼び捨ててるのもおかしいだろ」
「でも、そういう姉弟(きょうだい)もいるんじゃないですか?」
「ああ、俺も最初はそうかと思った。ただずっとこいつの『コナン』って名前に
引っ掛かっていたんだけどやっと思い出したよ。このガキは東京で少年探偵団とか
作っていきがっている『江戸川コナン』ってやつだ」
「少年探偵団っ!」
「ああ。警察に協力して何度か本当の事件解決にも役立って、新聞に写真が
載ったことがあったし、変な名前で印象に残っていたから間違いない」

烏丸がコナンの口から蘭のショーツを抜き取る。

「そうなんだろ? オマエとあの女は姉弟じゃないよな」

だが、その問いにコナンは絶叫で答えた。

「キサマら絶対にぶっ殺してやるっ! 絶対にだっ! 蘭を・・・・蘭を・・・・」
「たっく・・・・ オトナへの口の聞き方がわかってねえガキだな」

烏丸の拳がコナンの鳩尾に食い込み、コナンの身体が「く」の字に曲がって
苦しげに呻き、そこへ鷲尾が焦れたように烏丸に訊いた。

「それでいい考えって何なんだよ。そいつを使って何をする気だ?」
「そんなに焦るなよ拓馬。今説明するから」

烏丸は一拍間を取り、彼らを見回した。

「どうやらこのガキがあの女に惚れているのは間違いない」
「・・・・」

半信半疑な様子で男達は顔を見合わせた。すると烏丸はニヤリと笑って続けた。

「証拠を見せてやる」

そう言って烏丸はコナンの浴衣の裾に手を伸ばし、その意図を察したコナンが身を
捩って声を上げた。

「や、やめろっ!」

だが烏丸の手が素早く動いてコナンの浴衣を巻くりあげ、下半身を露わにした。

「おおっ! なるほど・・・・」

男達が納得の声を上げた。
彼の紺色のトランクスは股間の中央部が持ち上がって見事なテントを形作っていたのだ。

「へえ・・・・ こんなガキでもおっ立つんだな」

鷹村が半ば呆れ、半ば感心したように言うと、烏丸が楽しげに続けた。

「それだけじゃないぞ。ちょっとわかりにくいけどよく見てみろ、トランクスが
少し濡れてるだろ。
こいつ一人前に先走ってやがるんだよ。あの女のレイプシーンを見ながらすっかり欲情しちゃったわけだ」
「マジマジマジすっか!」
「ああ、確かめてみるか」

そう言いながら、コナンのトランクスをずり下ろす烏丸。

「やめろぉぉぉ、やめてくれっ!」

そうして剥きだしにされたコナンのペニスはもちろんまだ皮を冠ってはいたが、
硬直して屹立し、その先端はカウパーで濡れていた。

「おおっ! マジに勃ってる、勃ってるっ!」
「それに勃つだけじゃなくて先走り液まで出てるとはな。このガキ、マジにあの女に
欲情しちゃってるわけだ。こりゃ驚いた」
「くっ・・・・」

コナンは唇を噛んでうつむいた。アポトキシン4869を飲まされて身体こそ小さく
なったが、精神(こころ)は
17歳の高校生のままだ。
そのうえ生殖機能もそのまま維持されていたので、もちろん勃起もするし精通もあった。
そういう状況下で蘭と一つ屋根の下で暮らす生活は、彼にとってある意味天国で
あったが、別な意味では
大変悩ましいものとなった。
心底惚れている異性と一緒に暮らし、しかもその相手がかいがいしく自分の世話まで
してくれ、さらに子供の振りをして甘えたいだけ甘えることができる。そんな生活が
思春期の男子にとって心浮かれるものでないわけがない。
しかし・・・・ 彼女は性の欲望の対象としてはっきりと意識し、身体が小さくなる
前にはいくどとなく
その裸身を思い描いて淫らな妄想で自らを慰めてきた相手なのだ。
その上、蘭はコナンを小学生だと思っているので、風呂上りにバスタオル1枚を
まとっただけなどという
無防備な姿を平然と彼の前で晒すこともあるのだ。
恋しい女のそんな姿を目にして、コナン、いや新一はいやがおうでも淫らな妄想を
掻き立てられて悶々とし、身体が小さくなる前以上に性の衝動に悩まされることになった。
その処理のためにこんな姿になってからも、小五郎や蘭の目から隠れて何度自らを
慰めたか分からない。
そして今、この暴漢達にいいように弄ばれ、相次いで輪姦される蘭の姿を目の前にして、
助けてやるどころか、ただ見ていることしか出来ない己の非力さに打ちひしがれる一方で、
あまりに淫惨非道なレイプシーンの連続に「男」の本能が容赦なく首をもたげ、
そのシンボルを屹立させていたのだ。

「(馬鹿なっ・・・・)」

この世でもっとも愛しく大切な女(ひと)が輪姦される様を目前で見せつけられながら、
心ならずも欲情してしまったことを必死に否定しようとした。
だが彼の意志に関係なく、いや、逆に否定すればするほど返ってそれをよけいに
意識してしまう結果となった。
そして「男」の本能は彼自身を嘲笑うかのようにますます昂進し、己の分身を反り立たせてしまっていたのだ。
忸怩たる思いに駆られるコナンの髪を烏丸が引っ掴んで顔を上げさせた。


「そうなんだろ? オマエはあの女に惚れてるんだ。それでその女が俺達に
レイプされているのを見て興奮しておっ立てちまったってわけだ。こりゃまた
とんでもねえませガキだぜ」
「くっ・・・・」

否定したくとも、まぎれもない証拠を露わにしてしまっている状況に唇を噛むしかない。

「どうだ、オマエもあの女とヤッテみたいか? 俺達みたいに犯してみたいだろ?」
「ばっ・・・・ 馬鹿なことを言うなっ! そんなことあるわけないだろっ!」

コナンは顔を真っ赤にしてことさら強い言葉で否定した。
自ら慰めていた時、妄想の中の蘭は自分の拙い口説き文句にもいつも優しく微笑み、
そして羞恥に身を震わせながらも最終的には新一を受け入れてくれた。
だが時には拒絶して抗う蘭を強引に押し倒し、無理矢理犯すシチュエーションを
思い描いてことを
なしたことも少なからずあったのだ。
新一にとって最も大切で愛しい異性。
だがその蘭すらも無理矢理犯してみたい、そんな深層心理の暗い闇――男特有のレイプ願望――が彼自身に
あったことは否定できず、それが余計に強い言葉に繋がった。
だが、烏丸はコナンのことさら強い否定の裏に隠されたものを見透かしたように、下卑た笑みを浮かべた。

「ふうん・・・・ どうやらマジにこのガキ、あの女で抜いたことくらいはありそうだな」

鷲尾が呆れたようにコナンの股間を覗きこみ、人差し指で屹立したペニスを強く弾いた。

「うっ!」
「おいおいマジかよ。その歳でオナニーとはな。で? そいつを使って何をする気だ?
まさかあの女とそいつを無理矢理ハメさせる気か?」

鷲尾が下卑た声で言うと、烏丸は苦笑した。

「そうだなあ・・・・ このガキ、よく見たらその新一っていう色男にもちょっと
似てるし、本当にこいつがその高校生探偵だったらそれもありだったな。
俺達の目の前で強制セックスってのも逆に面白いしな。でもまあこんなガキ相手じゃあ
そういうわけにもいかないだろ」

ここまで悪魔的な洞察力を見せてきた烏丸だったが、さすがに「コナン」=「新一」という
真実にまでは思いが到らなかった。

「それに拓馬の巨根に処女を引き裂かれた後じゃあ、いまさらこんなミニサイズを
突っ込まれてもあの女だって全然満足できないだろうぜ」

そして再度コナンを振り返り、せせら笑った。

「とはいっても、こんなにおっ立たせていちゃあこのガキも辛いだろ。だからここは
あの女に一肌脱いでもらおうってわけさ。おっともうとっくに素っ裸で脱ぐものなんか
ないけどな」

拓馬は烏丸のジョークにニコリともせず、やや苛立ったように言った。

「くだらねえこと言ってないで、とっととお前の考えてることを話せよ、連耶」

すると烏丸は鷲尾ですらもぞっとするような残酷な笑みを浮かべて言った。

「だから、あの女にはまずこのガキにフェラしてもらうんだよ。どうせあの女は
そんな経験なんかないだろうから、俺達の本番前の予行演習ってわけさ」
「なっ!・・・・ ふざけるなっ!」

そのあまりに悪辣非道な企みにコナンは激昂して声を上げたが、逆に男達は一斉に
盛り上がった。

「おおっ! なるほどそりゃ面白れえ。さすが連耶、考えることがえげつないぜ」
「うわっ・・・・ 烏丸さん、ホントど鬼畜ですよね。でもそれいいっ!
それマジ最高っすよっ!」
「そんじゃ、決まりだな」

烏丸は依然吊るし上げられたまま意識を失っている蘭のもとへ近づき、
その両頬を張る。

「ううっ・・・・」

両頬を往復する痛烈な刺激に意識を取り戻す蘭。
烏丸はその顔をぐっと覗きこみ残忍な笑みを浮かべた。

「休憩は終わりだ。今度はおしゃぶりタイムだぜ」

そう言って顎を掴んで蘭の顔を上げさせ、親指を立てて自身の背後を指差した。

「ほら、あれを見てみな」

蘭が力なく送った視線の先に捉えられたのは、コナンが背後から男達にうつ伏せに
押さえつけられている姿。

「コ・・・・ コナン君!」

今まで意識を失っていたのにどこにそんな元気があったのかと思うほど、
蘭はキッと烏丸を睨みつけ、叫んだ。

「約束が違うじゃないっ! コナン君には手を出さないって言ったでしょっ!」
「ああ、俺達は何もしないさ。あのガキを可愛がってやるのはアンタ自身だからな」
「ど、どういうことよ!」
「おい」

烏丸が合図すると、コナンを押さえつけていた鵜飼と鷹村が、今度は彼の上体を
引っ張り上げるようにして身を起こさせた。

「なっ・・・・」

思わず目をそむけてうつむく蘭。コナンは再び蘭のショーツを口に咥えさせられて
浴衣が肌蹴られ、トランクスまで脱がされて下半身が剥きだしにされていたのだ。
烏丸が蘭の髪を引っ掴んでもう一度顔を上げさせ、薄ら笑いを浮かべながら言った。

「よく見てみろよ。あのガキ、ペニスをおっ立ててるだろ。アンタが俺達にレイプ
されているのを見てすっかり欲情しちまったんだよ。あのガキも俺達みたいにアンタの
お○○こに突っ込んで、アンタを犯したいんだとよ」
「ばっ、馬鹿なこと言わないでっ! そんなことあるわけないじゃないっ!
コナン君はまだ子供なのよっ!」
「じゃあ、何でその子供があんな立派におっ立ててるんだよ? それにただ
おっ立ててるだけじゃなくて、カウパーまで漏らしてやがるんだぜ」
「そ・・・・ それは・・・・」

答えに窮する蘭を見据え、烏丸は楽しげに続ける。

「男はしたいと思わなきゃ立ちゃあしねえんだ。まあ、あのガキはアンタの
本当の弟じゃないんだし、それにアンタに惚れているようだからな。あんな
ガキでも男は男、目の前でこんな超極上のレイプシーンを見せつけられたら、
そりゃあ立っちまうのも無理はないがな」
「嘘よ、嘘、嘘、嘘、そんなことありっこない!」

確かに日頃の言動から、コナンが自分に対して思慕に近い想いを抱いているのではと
薄々感じていたし、からかいまじりに園子にそれを指摘されたこともある。
でもそれはあくまでも弟が姉に対する、憧れに似た感情にすぎず、性的な思念など
含むはずはない。第一どれほど大人びていようとコナンはまだ小学校1年生なのだ。
彼が自分とのセックスを望み、ましてや犯したいと思っているなど絶対にありえない。
だが・・・・ 確かにコナンの陰茎はサイズは小さいながらも完全に勃起し、
屹立している。彼が性的に興奮していることも間違いない事実だ。
そしてそれは彼がたった今目の前で起きた事態を正確に理解していることも示していた。
そう、コナンは分かっているのだ。自分がこのケダモノ達にさんざん弄ばれ、蹂躙され、
そして・・・・ 犯されてしまったことを。


急に黙りこくってしまった蘭の顔を烏丸は覗きこみ、サディスティックな表情を
浮かべて言った。

「ああなっちまうと男はたまらないんだよな。そこでアンタの出番ってわけだ」

烏丸の言葉と表情の中にある底知れぬ悪意を感じ取り、蘭の背筋に走る悪寒。

「どっ・・・・ どういうことよ」
「だから、今度はアンタがあのガキを慰めてやるんだよ」
「慰めるって・・・・」

そこで烏丸は蘭の唇に自身の右手人差し指を押し当てた。

「この可愛いお口でご奉仕してやれってことさ」
「なっ・・・・ 何を言っているの・・・・」
「おいおい惚けんなよ、分かってるだろ。あのガキにフェラしろって言ってるんだ。
フェラチオだよ、フェ・ラ・チ・オ。あのガキがおっ立てているペニスをしゃぶって
溜まっているザーメンを吐き出させてやるんだよ」
「フェラ・・・・チオ・・・・」

『フェラチオ』――男性器を自らの口の中に含む行為――蘭にとってはその程度の
知識でしかない、
その想像するだにおぞましい恥辱的な行為を、この男はこともあろうにコナンに行えと言っているのだ。

「い・・・・やっ、そ、そんなこと絶対に嫌っ!」

暴力で処女を散らされ、相次いで輪姦されて絶望のどん底へと突き落されたとはいえ、
蘭にまだわずかに残されていた女としての矜持が、自らの意志で男の一物を口に含む
などという行為を絶対に許さなかった。
萎えそうになる気力を振り絞って必死に抵抗する蘭だったが、烏丸はそれを予期して
いたかのように用意の言葉を継いだ。

「そうかい、そんなに嫌なのかい・・・・ まあそれならそれでもいいが、
アンタ約束を忘れたわけじゃないだろうな?」
「や、約束って何よっ!」
「おいおい最初に言っただろう。アンタが俺達を満足させてくれさえすれば、
あのガキには手を出さないって。でもその条件が満たされないんじゃあしょうがない。
あのガキにはもう少し痛い目にあってもらうしかないな」

烏丸が男達を振り返って顎をしゃくると、鷺沼が再びナイフを手にしてコナンの勃起した
陰茎にその冷たい刃をぐいと押し当てた。
たちまち蘭の顔から血の気が引いて絶叫した。

「やめてぇぇぇっ! お願いっ! コナン君には手を出さないでぇぇぇ!」

烏丸がさらに追い打ちをかける。

「あのまますっぱり切り落としてやろうか。そうなればあのガキはアンタとはおろか、
もう一生女とはまともなセックスできなくなるわけだ」
「お願い、やめてっ! コナン君には手を出さない約束でしょっ!
それにあなたたちは私を散々・・・・ もうこれでいいじゃない!」

だが烏丸はねちねちといたぶるような口調で続けた。

「約束? だからそれはアンタが俺達を満足させてくれたらだと言っただろうが。
それとも何か? たかが一巡輪姦(まわ)されただけで俺達が満足したとでも
思ったのか? さっき拓馬が言ってたよな。あんなもんじゃまだまだ全然足りないんだよ。
まあでも、アンタがどうしても嫌だって言うならしょうがないか」

烏丸はくるりと踵を返すと、コナンの方へと歩き出す。

「まっ、待って! やめてっ、お願い! コナン君には手を出さないでっ!」

蘭の必死の懇願。烏丸はその言葉を待っていたかのようにゆっくりと振り返る。

「だったら、どうすればいいか分かるよなあ・・・・」

蘭の首ががくっとうなだれ、か細い声を振るわせ、搾り出すように言った。

「わ、私が・・・ し、します。だ、だから、コナン君には手を出さないでぇ・・・・」
「うーん? もっと大きな声で言ってくれないと聞こえないな。
誰が、誰に、何をしてくれるんだい? はっきりと言ってみろよ」
「わ・・・・ 私が・・・・ コ、コナン君に・・・・ フェ・・・・
フェ・・・・ フェラ・・・・ フェラチオします」
「そうか、やってくれるのか。じゃあもう一度今度はあのガキにはっきりと言ってやりな。
『コナン君のチンポを私にしゃぶらせて。私が射精(だ)させてあげる』ってな」
「そ・・・ んな・・・・」

その残酷な命令に絶句する蘭、しかしもはや彼女に選択の余地などないのだ。
顔を上げるとコナンと目があった。コナンは絶望の表情を浮かべながらも必死に首を
振っている。

「(コナン君・・・・)」

この男達が自分にしてきたことを考えれば、コナンの陰茎を傷つけることくらい
平気でするだろう。
それに自分はもうこの男達に散々弄ばれ、犯され、大切なものを失ったのだ。
コナンを助けるために何を今更ためらうことがあるというのか。
そう自分に言い聞かせて無理矢理納得させ、蘭は観念したように一瞬天を仰ぎ、
途切れ途切れに
恥辱の言葉を搾り出した。

「コ・・・・ コナン君の・・・・ チ・・・・ チン・・・ ポ・・・・ を、
わ、私にしゃ、しゃ、しゃ・・・・ぶらせて。わ・・・・ 私が・・・・
射精(だ)させてあげる」

それは彼女の精神(こころ)が完全に折れ、身も心も屈服した一瞬だった。

「ようしそれでいい」

烏丸は鴨志田と鷺沼に命じて宙吊りの蘭を解放させ、コナンの前に連れてこさせると、
コナンの猿轡を外した。

「蘭、やめろっ、やめるんだっ! こんなことやめろぉぉぉぉ!」

だがその絶叫に返ってきたのは、絶望と諦観で打ちひしがれた蘭の表情。
蘭は震える声で哀願するように言った。

「大丈夫よコナン君。コ、コナン君にはもうこれ以上絶対何もさせないからね。
わ、私も・・・・ 大丈夫だから・・・・ 心配し・・・・ ないで。
だから・・・・ だからお願い、お願いよコナン君、目を、目を瞑って・・・・
もうこれ以上・・・・ 私のこんな姿を見ないでぇ・・・・」
「やめろ、やめてくれっ、蘭! 俺はどうなってもいいっ! だから、だから
やめてくれぇぇぇぇ!」

烏丸は2人に冷たい一瞥をくれると蘭を急かした。

「なかなか泣かせるシーンだが、ほら、ちゃんとやることはやってもらうぜ」

蘭は恐る恐るといった感じで屹立した目前の肉茎に手を伸ばしかけたが、
そこでいったん手を止め、烏丸に振り絞るような声で言った。

「これをしたら・・・・ これ以上絶対コナン君には手を出さないと約束して」

だが烏丸は冷酷に突き放す。

「何度も同じことを言わせるな。それはアンタ次第さ。このガキを助けてほしければ
俺達を満足させるパフォーマンスを見せてくれ」

蘭が唇を噛む。そしてコナンを見上げると再び同じ言葉を繰り返した。

「お願いっ、コナン君。こんな私を見ないで・・・・ だからお願い、
目を瞑って、お願い、お願いよ、コナン君」


蘭は屹立したコナンの肉茎をそっと両手で拝むようにして包んだ。

「うおっ!」

空手の猛者のそれとは到底思えないような柔らかくて暖かい感触に包まれた肉茎が
一段と硬さと猛りを増す。

「やめろ、やめるんだ、蘭! バカなマネはよせ! よすんだ、らーーーんっ」

もはや蘭の前で子供の振りをする余裕も失い、コナンは必死に叫んでいた。
それでも蘭はその不自然さに気づかない。穢れなき清純な身体をさんざん弄ばれた
挙句にレイプで処女を散らされた。その上、立て続けに3人の男に輪姦され、
さらには前後の穴を同時に刺し貫かれて失神までしたのだ。
当の昔に平常心など失い、さらにコナンにフェラチオをしなければならないショックで
頭の中は真っ白になっていた。
ただ壊れた人形のように言葉を同じ言葉を繰り返す。

「コナン君・・・・ お願い、こんな私の姿を見ないでぇ・・・・
お願い、コナン君、お願いよ、目を瞑ってぇ・・・・」

蘭は自ら目を閉じると、掌中のコナンの一物に唇を押し被せて口内に取り込み、
ついにそれは根元まで蘭の口腔内にすっぽりと含まれた。

「うおっ!」

思わずコナンが呻いた。

「(こ、これが・・・・)」

意外にも新一は妄想内で蘭をレイプはしても、フェラチオで奉仕させたことはなかった。
もともとその行為にはそれほど興味がなかったからだが、実際に蘭の口に含まれてみると、
そのあまりに心地よさに官能が昂ぶり、一瞬今2人が置かれている最低最悪の立場を
忘れて恍惚に囚われてしまう。
蘭もまた戸惑っていた。
もちろん男性器を口に含むなどという行為は、嫌悪以外のなにものでもない。
だが、コナンを助けるためにはしかたないと無理矢理自分を納得させ、さらに今口内に含んだモノが
散々自分を刺し貫いたこのケダモノ達の獰猛な肉棒ではなく、実の弟のように可愛がっているコナンの
それであるということが、
ほんのわずかにだが嫌悪感を減少させていたのだ。
だが、蘭もフェラチオなど初めての経験だ。
とりあえず口に含んではみたものの、
ここから先何をすればいいのかわかるはずもない。
するとそれを見透かした烏丸から指示が飛んだ。

「ペニスに舌を這わせて全体をゆっくりと舐めるんだ、もちろん裏筋も忘れるなよ。
全体を頬で挟んで締め上げろ。それからちゅぱちゅぱとペニスごと吸ってやるんだ。
軽く歯を立てて刺激してやるのもいいぞ。ちゃんと最後まで出させてやれよ。
でなきゃあ・・・・ 分かっているな」

もはや蘭は烏丸の言いなりだった。言うことを聞かなければコナンを傷つけられるという
強迫観念で縛り付けられているのだ。
蘭はこくりと頷くと、柔らかく蕩けるように熱い舌をおずおずと肉茎に這わせて、
優しく包んでいく。

「ううっ・・・・ やっ、やめろっ・・・・ ら・・・・ 蘭・・・・」

コナンは初めて味わうフェラチオの感覚に戸惑うと同時に、己の肉茎から這い伝わる
めくるめく快感に溺れてしまいそうになる自分を懸命に叱咤していた。
これがコナンではなく、元の身体を取り戻した新一としてだとしたら、そしてこんな
ケダモノ達に強制されるのでなく蘭と愛を交わして自然に行えていたのだとしたら、
この快楽になすがままに溺れ、どれほど歓喜できただろう。
だが現実は全く無力な彼自身の目の前で蘭はこのケダモノ達に相次いで輪姦され、
さらに自分へのフェラチオ奉仕を強制させられているのだ。
だが、そんな慙愧の思いとは裏腹に、肉茎全体から突き抜けるような快感が脊髄を
通って脳天を直撃し、彼を高みへと連れ去ろうとする。

「(だ・・・・ だめだっ・・・・ このままじゃあ・・・・)」

コナンが必死に耐えているのと同様に、蘭もまた必死だった。
この男達は満足しない限り、コナンに危害を加えるつもりだ。
それを防ぐためにはコナンを射精させるしかない、とそう一心に思い込んでいた。
そのためにただただ烏丸に言われた通りにコナンの肉茎に舌を這わせ、全体を舐め回し、
ペニスを吸い上げ、頬すぼめて挟み、軽く歯を立てる。それを愚直に何度も繰り返す。

「あうっ・・・・ や・・・・ やめろ・・・・ ら・・・・蘭っ!」

蘭の舌と歯が自らの肉茎を刺激するたびに海綿体に集中した血潮が熱くどくんどくんと
波打って肉茎を跳ねさせると同時に、そこから押し寄せる淫蕩な甘美が背徳の快楽となって
コナンをどんどん追い込んでいく。

「ううっ・・・・ だ・・・・ だめだ・・・・ ら・・・・ 蘭・・・・
や・・・・ やめてくれ・・・・」

蘭にとっても初めてのフェラチオなのだ。それはテクニック的には稚拙としか言いようの
ないものであったが、コナンを助けたい一途な思いからくる懸命な必死さは固唾を呑んで
見入っていた男達にも伝わる。

「すげぇよ、すげぇ・・・・」

蘭の真横に陣取ってこの淫靡極まるフェラチオショーを撮影している鷺沼が思わず
感嘆の声を上げた。
いや彼だけではない、他の5人もまた、凄絶なる蘭の淫技に思わず声を失い見とれていた。
蘭がコナンの肉茎を吸い上げるたびにジュポッ、ジュポッと唾液がシェイクされる卑猥な
音が響き、コナンがひくひくと痙攣して腰が揺れる。

「ううっ、ううっ、ううっ・・・・」

コナンが腰をびくんびくんと浮かせるようにして呻くのを見て、烏丸は確信し、
蘭に指示を続ける。

「ようしいいぞ。ガキも感じている。もうすぐだ、もうすぐ射精(で)るぞ。
ほら、舌だけじゃなくて唇でもしゃぶりついて、スロートするんだ」

烏丸はあまりに自らの思惑通りの展開に我ながら驚いていた。
この場所に呼び出した時に最初に見せた蘭の態度から、彼女の自己犠牲的な性格を
見抜き、コナンを人質にして脅せば、いくらでも彼女を自由に操れることを確信した。
そしてここまでいいように彼女を動かしてきたのだが、まさかここまで極上の
フェラチオショーを
鑑賞できるとは望外の成果だ。

「(感じている・・・・ コナン君が感じているんだ)」

烏丸の言葉に上目遣いでコナンを見上げる蘭。
コナンは苦しげに呻きながら、涙を目に浮かべ歯を食いしばって必死に何かに
耐えるように我慢していた。
烏丸に言われるまでもなく、ひくひくと痙攣するように震えるコナンの様子と
口腔内で硬さを増していく肉茎の熱さからそれは分かっていた。
コナンは自分の口の中に射精しまいと必死に耐え苦しんでいるのだ。
彼は彼なりに蘭に口内射精することの重大さを感じ取り、罪悪感を感じて
必死に耐えているのだろう。
自分は小学生の彼にそんな辛い思いをさせてしまっているのだ。

「(コナン君・・・・ ごめん・・・・ だけど・・・・ 我慢しないでいいの・・・・
ううんお願い、もう我慢しないでっ!)」

蘭は烏丸の言葉に忠実にコナンの肉茎にそっと優しく手を添えると今度はまるで
キツツキのようにコナンの一物を出し入れして一心不乱に愛撫し始めた。
そしてその猛烈なスロートがコナンを一気に追い込み、ついにコナン、いや新一が
絶叫した。

「あうっ! だ・・・・ だめだっ・・・・ ら、蘭っ・・・・
で、出ちまう! お・・・・ 俺は・・・・ こんな形で・・・・・
お・・・・ お前に・・・・ 出した・・・・ くないんだっ!」

そこに到って、初めて蘭はコナンが自分のことを呼び捨てにしていることに気づいた。
そして今の叫びを聞いて蘭はこれまで何度か抱いてきた疑念が真実であると唐突に
確信した。

―――コナン君はやっぱり新一だ! 新一なんだ!

だが・・・・

「うおっ!」

低い呻きと共に、限界に達したコナンの肉茎が一気に弾け、蘭の口腔内に噴出された
ザーメンの苦さと衝撃に、一瞬にしてその記憶はとび、幸か不幸か蘭はそれを二度と
思い出すことはなかったのだ。



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