世界樹の七葉T エルフは古城で黄昏れる4

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 シオンが起きたのは正午過ぎである。
 目覚めたとき、隣に下着姿のエミリアがいた。
(また、下着姿だ。昨日みたいに、ボクが襲ったらどうするつもりなんだろ)
 寝ているエミリアの純白のブラジャーとショーツを見て、シオンはあまりの色っぽさに息を呑んだ。
 そして彼女の胸の谷間にある、学院のペンダントに目がいく。
(今なら、取れるかもしれない……)
 エミリアから『これからどんな手を使ってでもいいから、このペンダントを取り返してごらんなさい』と、シオンは旅の初日に言われていた。
 おずおずと、彼は右手をエミリアのペンダントに近づける。
(やめよう。眠っているエミリアさんから、取るなんて卑怯だ)
 シオンは身支度のため、洗面所に行ってしまう。
「真面目な子ねぇ。それがシオン君のいいとこだけど」
 シオンの気配に気づき、エミリアはすでに起きていた。
 彼女はベッドの上で長い金髪に寝ぐせがついていないか確認してから、服を着はじめる。
 荷物になるため、服は最小限のものしか用意してないが、下着は衛生上の問題から毎日のように替えていた。
「こんなに寝たのは、この旅で初めてです」
 洗顔を終えたシオンは寝室に戻ってきて、備品のタオルで両手の水滴を拭きながら言う。
「いつも、朝から移動してたもんね」
 エミリアは「んーっ」と大きく伸びをし、部屋のカーテンを開ける。
 宿屋から出た二人は、ルハッシュ城に向かって歩きだす。
「村の温泉弁当は美味しいから、王都でも有名なのよ」
 エミリアがバスクダ村を出るときに買った温泉弁当は地元の名物であった。ゴガ山の山菜を混ぜたピラフ、焼いた牛肉、そして温泉を使って茹でた玉子が四角 い木箱に入っている。遠方から、この弁当をわざわざ買いにくる者も多い。王都で年に一度開催される物産祭りにも参加しており、販売から一時間も経たずに売 り切れるという人気ぶりであった。
 遅い昼食を摂ったシオンは、草原の爽やかな風に吹かれている。
 ――王都から五日、ついにルハッシュ城の近くまでやってきた。
(日陽花はあるのかな。もし、なかったとしたら……)
 学校で聞いたのは、日陽花がルハッシュ城にあるという噂でしかない。
 そんな噂を信じ、シオンはここまできてしまった。
「日陽花がなかったら、どうしようって考えてる?」
 エミリアは、神妙な表情を浮かべるシオンの胸中を言い当てる。
 黙ったまま、ゆっくりと彼は頷く。
「冒険者になったら、こんなことの繰り返しよ。洞窟で宝が見つかったなんて聞いて行ってみたら、なにもないとか。そんな保証のない中で、冒険者はお金を稼 いでいくの。もし、向いていないと思ったら、冒険者になるのをやめなさい。シオン君の歳なら、いまからでも他の道を探せるわ」
 エミリアの言葉は、シオンの心に突き刺さった。
 ここで迷いが生じているようでは、冒険者などで生計を立てることは難しいだろう。
「そうですね。日陽花は枯れずに咲いているということで、ルハッシュ城に向かいます」
 シオンは、何かを振り切るように言った。
 真実を目の前にするときほど、迷いは深くなる――そのことをエミリアは熟知している。
 彼女からすれば怪我をせず、ここまできている時点で十四歳の少年としては及第点であった。
 毎年、冒険者と呼ばれる稼業に就いている五割がなんらかのトラブルに巻き込まれ、さらにその何割かが死傷者となるのだ。そういった職業でやっていきたい と彼は願っているらしく、エミリアとしても甘いことばかりを言うつもりはない。地下迷宮の深層で白骨化したまま、何年も放置されるような末路が待っている かもしれないのが冒険者である。
 冒険者ギルドの行方不明者名簿に、この少年の名が載るのを彼女も見たくはなかった。
(……最初に出会ったときとは見違えるほど、逞しくなってるわ)
 エミリアは、凛々しさを増したシオンの姿を眺めている。
「エミリアさん、行きましょう」
 シオンに見つめられて言われ、エミリアは頬を赤く染めた。
「そ、そうね。ルハッシュ城はもうすぐよ」
 顔が赤いのを誤魔化すように、エミリアは服についていた埃を払う。
 ――山道のゆるい勾配を歩き続けること三時間、二人は目的地に着く。
「あれがルハッシュ城……」
 シオンは朽ちた城門の向こうの崩れかけた古城――ルハッシュ城を見た。
 それは瓦礫の山と形容しても差し支えないほど、城としての原型をとどめていない。
 城内は荒れ放題で壁の隙間には蔦や雑草が生え、かつて広間だった真上に天井はなく、雲の流れる青空が広がっていた。
 ここに栄華を極めた王族が住んでいたとは思えない荒廃ぶりである。
 城としての面影を残すものといえば、広間の左右にある円柱形の高い塔くらいだった。
「シオン君、こっち」
 エミリアは、広間の左にある螺旋状の階段を登っていく。
 どうやらそこは外観から見えた塔の入り口らしい。
 暗い階段を登っていくと、光が差し込んでいる。
(なんだこれ……眩しいっ!)
 ――階段の出口から、外に出たシオンは太陽のような光りを見た。
 塔の屋上は、あたり一面が黄金色に染まっていた。
 シオンの目が明るさに慣れてくる。
 輝きの正体は、彼の膝丈まで伸びている花だった。
「間にあったようね。明日の夜には、この日陽花は枯れてるわよ」
 エミリアは日陽花の花弁に触れ、開き具合を見ながら言った。
「……二百年前の英雄戦争のころかしら。この庭園にある日陽花はね、子宝に恵まれなかった王と王妃が願掛けに植えたの。日陽花は命の象徴で、子供を授けて くれるって意味もあるから。でも結局、王位を継ぐ子供は生まれなかった。それからしばらくして、この国は隣国と戦争になったわ……負けた王と王妃は捕らえ られ、獄中で亡くなってしまったの」
 英雄戦争とは今から二百年ほど前に世界中で勃発した大戦であり、数多(あまた)の英雄を生んだことからそう呼ばれるようになった。当時は戦乱に乗じて”魔門”から魔物が地上に溢れかえったが、英雄たちによってその門は封印されたと伝えられる。
 ザンハイム剣術学院では、中等部一年の歴史授業で英雄戦争を習うため、当然シオンも知っていた。
「良い王様だったわ。王妃も本当に良い人で。隣国はこの国との和平条約を無視して、開戦したのよ。酷い話ね。ちなみに隣国は数年後、別の王国に滅ぼされたわ。因果応報ってやつかしら」
「その王様と王妃様とは、友達だったんですか?」
「友達ねぇ……シオン君は面白いことを言うのね」
 シオンの子供らしい表現に、エミリアは虚を衝かれた。
「友達……友達だったかも。気さくな人で、いまはもうない城下町にわたしだけを警護につけて、お忍びで酒場へ行ったりしてたの。この庭園に日陽花を植える のを提案したのも、わたし。子供が生まれなくて、気落ちしてた王妃を元気づけようと思ったのよ。何日か前、シオン君の通ってる学院の女の子を助けたって話 をしたでしょ? その子も、ルハッシュ城に日陽花を取りにこようとしてたから案内したわ。あれから何十年も経つけど、まだ生えていたのね」
 シオンは黄昏に染まった空の下で、煌く日陽花を間近で見た。
 それは花弁がオレンジ色に発光しており、まさしく太陽のような花である。
「さぁ、日陽花を持って行きなさい」
 エミリアはシオンに言った。
 ――しかし、彼は首を横に振る。
「この日陽花は、この城の王様と王妃様のものです。ボクは盗人ではありません。……綺麗事なのは知っています。これを取ることは、ボクにはできない」
 ここまで自分の意思を明確に述べるシオンを、エミリアは初めて見た。
(シオン君たら、もう一人前の冒険者になってるじゃない)
 シオンは見た。
 エミリアが日陽花の輝きの中、金色の髪を風に靡かせて微笑んだのを。
 それはとても幻想的な光景で、彼が見た一番美しい彼女の姿だ。
 色褪せない記憶――そういったものがあるとしたら、さっきの彼女の微笑みと、この日陽花の輝きだろうとシオンは感じた。



 夕方にルハッシュ城から南下し、街道に入った二人は野営の準備をしていた。
 ほどなくして薪に火が点けられ、いつものようにエミリアとシオンはそれを囲む。
「日陽花、勿体なかったわね」
 エミリアは焼いた厚切りハムを食べているシオンに言った。
「いんです。エミリアさんの友達が植えたものを、取るなんてやっぱりできません」
 エミリアはシオンの言葉で、あることを決める。
(この子になら……)
 夕飯後、エミリアは黙ったまま、焚き火の炎を見つめていた。
「シオン君、そっち行っていい?」
「……どうしたんですか」
 エミリアは焚き火の向かい側のシオンの隣に移動した。
「あのね、シオン君には、ご褒美が必要だと思うの」
「ご褒美?」
「そう。だって、あれだけ一生懸命にルハッシュ城に行ったんだもの……ね?」
 シオンの手をとって、エミリアは服の上から乳房を握らせる。
「うわっ!? エミリアさん!」
 シオンはその手を離そうとしたが、揉み応えの良さが癖になってきてしまう。
「ご褒美、なにがいい? なんでもいいのよ?」
 エミリアは耳を赤くしたシオンにたずねた。
「……が……欲しい」
「聞こえない。もう一回、はっきり言って」
 彼女は濡れた瞳で、シオンに迫る。
「…………エミリアさんが欲しい」
 少年の声は震えていた。
 この美熟女エルフの豊満な乳房を、自分の気が済むまで揉みしだいてみたい――シオンの陰茎は、ズボンの中で暴発してしまいそうなほど硬くなってしまう。
「じょ、冗談です! エミリアさん、ごめんなさ……」
 シオンが謝ろうとしたとき、エミリアは物欲しそうな顔でこう言った。
「わたしもシオン君が欲しいの……」
 エミリアは旅の中でシオンの成長を見守るうち、恋愛感情が芽生えていたのだ。
「目を閉じて」
 彼女はそう言い、シオンの瞼を閉じさせた。
 頬を真っ赤に染め、彼は言われたとおりにする。
 シオンの唇にエミリアは吐息を吹きかけた。それだけで彼は体を硬直させてしまう。
(この子のファーストキスを奪っちゃうのね)
 エミリアはそのことに、女としての悦びを感じていた。
 なにも知らない彼の唇に初めて異性の感触を与える――そう考えるだけで、エミリアの口内には唾が溢れてくる。
「んっ……んむ……」
 エミリアは舌先でシオンの唇を一度舐めた。
 少年の唇は柔らかく、緊張のせいか固く閉ざされている。
「ん…んふ……ぁ」 
 エミリアの舌は少年の唇から移動を始め、下顎から首を通り、鎖骨まで唾液の筋を残しながら舐めまわす。
「ひゃっ!? …エ、エミリアさん……!」
 シオンは、頑なに目を開けようとはしなかった。
 それはエミリアのあまりにも淫猥な表情を見てしまうことに、抵抗があったからだ。
 普段から見慣れている彼女が、そこにいないのをシオンは察していた。
 次に目を開けたとき見る彼女は、童貞少年を貪り喰おうとする美熟女エルフになっている……そんな淫靡な予感が彼にはある。
「服、めくって」
 シオンにワンピースを持ち上げさせ、エミリアは薄い胸板に肌と同じような色の乳首を見た。
 その光景に彼女の顔が好色そうに緩む。
 人間の美少年と二人きりでこんな卑猥なことをしている背徳感に、いままで押しこんでいた牝の部分が彼女の中で疼きはじめた。
 シオンが目を開けたとき見たのは、そんなエミリアの発情した表情である。
(エミリアさんて、こんな物欲しそうな顔するんだ……)
 長い金髪をかき上げるエミリアの艶かしい動作に、シオンはぐびりと生唾を呑んだ。
「ねぇ、ここどう?」
 シオンの小さな乳首を両手で摘み、エミリアは熱っぽい口調できいた。
「うぁ……う…エミリアさん……ン」
 シオンは乳首が硬くなってきたのを感じる。
 第二次性徴に入っている彼は乳首が敏感になっており、そこを巧みに責められ、少女のような喘ぎを洩らす。
「んぶぅ……んっ…んぁ……んんむ……んぐ…」
 シオンの無垢な唇をエミリアは一心不乱に吸った。
 右手でこりこりと乳首を捻るたび、経験したことのない快感に彼は躰をよじる。
 その様子は淫らな美熟女エルフが清純な人間の美少女を、女同士の快楽に引き擦りこもうとしているようにも見えた。
「んぁぅ……!? ん……んぶぅ……」
 シオンは口内にねじ込まれた軟体動物のような物体に思わず、身をすくめる。
 それはエミリアの舌だった。
 舌は頬の内側を連続でしごき、歯の裏側を擦りまくる。
 口の中を舌で犯されているような感覚に、シオンは半ズボンの中の陰茎を痛いほど勃起させた。
「エ、エミリアふぁん……ごくん……ン…んふ……んぶ……」
 美熟女エルフの唾液を、シオンはごくごくと飲みこむ。
 彼の顔は蕩けきり、エミリアの牝としての魅力に溺れていくようだった。
 催促するように彼はエミリアの舌に自分の舌を絡めると、それに応じるように口内にねっとりとした唾液が流しこまれてくる。
 彼は、エミリアの唾液をさきほどよりも長く味わう。歯で噛みながら舌の上に乗せると、彼女の甘い匂いが愉しめる。
「ぷはぁ……ファーストキスどうだった?」
「エミリアさんの唾……おいしい」
 シオンは軽く息を乱し、初めての口づけの感想をエミリアに言う。
「ん……ちゅっちゅ……んふぅ……ん」
 シオンの左手人差し指の根本までエミリアは口に含み、舌で舐りまわす。
 これが指ではなく、股間で勃起したものだったら――彼がそう考えたとき、エミリアは見透かすように目だけで淫らに笑った。
「いま、指じゃなくてオチンチンをわたしの口に入れたいって思ったわね?」
 エミリアの口から淫語が飛びだし、シオンの肉茎は半ズボンの内部でさらに滾る。
「シオン君の童貞オチンチン、どうなってるのかしら」
 シオンの半ズボンの裾から指を差しこみ、エミリアは下着の上から柔らかい睾丸を突つく。
「んぁ……あぅうううッ……!」
 シオンは恥ずかしくなり、腕で顔を隠そうとした。その腕をほどき、エミリアは彼の羞恥まみれの表情を見つめる。
「シオン君の金玉、精液がたくさん詰まって、ぱんぱんに膨らんでる。わたしと一緒にいるから、オナニーできなかったんでしょ……すごく苦しそう」
 エミリアに耳元で囁かれ、シオンはあまりの恥ずかしさに涙を浮かべた。
「ほら、シオン君の見たがってたものを見せてあげる」
 ミニスカートの中に手を入れ、エミリアは純白ショーツを脱いだ。
 それをシオンの顔の近くで広げて見せた。
「いつも、わたしのパンツばっかり盗み見して。知ってたんだから。シオン君が、わたしのパンツ見て、オチンチンを硬くしてたの」
 エミリアのショーツを見ていたことを気付かれていた――シオンは、この場から逃げ出したい気分になる。
「わたしのエッチな染み付きショーツ……舐めてもいいのよ?」
 エミリアにショーツの底部を口に近づけられ、シオンは変態じみた行為を許されたことに興奮した。
 彼がショーツの匂いを嗅ぐと、ムッとした牝の香りが鼻腔にとどいてくる。そして、ゆっくりと彼女の蜜液が付着した部分に舌先を伸ばす。
「んぐ……ン……っ」
 ショーツにシオンの唾液が染みこんでいく。
 木綿生地の感触に混じって、エミリアそのものの味が感じられた。
 彼はさらにその下部にも、舌を這わせる。
(シオン君たら、あんなところまで……)
 エミリアは嬉しそうに、下着を舐めるシオンを見つめた。
 彼が舐めているのはエミリアの肛門が当たっていた部分であり、長時間、歩いて擦れたそこは強く牝の匂いが付着している。
「シオン君に下着をベトベトにされちゃった」
 エミリアは純白ショーツを背負い袋にしまい、シオンを焚き火の前に立たせて半ズボンのボタンを外しはじめる。
「顔と同じで、可愛いオチンチンね」
 半ズボンを下着と一緒に下ろしたエミリアは、勃起したシオンの男性器を見た。
(エミリアさんに見られてる!)
 シオンはこれ以上にないほど、陰茎を反り返らせる。その先端は包皮が被っており、大きさと太さは十四歳らしいものであった。
 だが、十分に女性と性交できるだけのサイズであり、エミリアはその場にしゃがんで包茎ペニスに頬擦りする。
「うふふ、脈打ってるのがわかる。わたしの下着を舐めて、こんなに硬くしちゃって」
 シオンを見上げ、エミリアは淫蕩な表情で言った。
「……だって、エミリアさん……すごくエッチなんだもん」
 シオンはそう言い、エミリアの頭を撫でる。
 そうしているだけで、彼の陰茎がびくびくと反応した。
「しゃぶってあげる……」
 シオンの包茎ペニスを、エミリアは口に含んだ。
 粘っこい彼女の唾液が、ペニスに絡みついてくるのが彼にはわかる。
 肉厚な唇が睾丸に触れ、喉奥まで少年のそれが美熟女に受け入れられた。
「あむっ……んん……ッ……んんふぅ…はふっ……もごっ……」
 エミリアは肌色の皮を被ったペニス頬張る。
 何十年かぶりの男、しかも童貞の少年――彼女の口唇は他の女にシオンを絶対に渡さないと言わんばかりに、亀頭部分をきつく締め付ける。
(この童貞オチンチンをわたし好みに仕込みたい……)
 その卑猥な想いは、激しい舌の動きとなって現れた。
 エミリアは包皮の味を堪能する。
 少年の汗の酸味と、牡のフェロモンが絶妙なブレンドとなって舌上を刺激した。
 腰が引けているシオンの尻に両腕をまわした彼女は、自分から顎を外して睾丸まで丸呑みした。
「んぁ……エミリアさんに……オチンチン……食べられちゃうよぉ!」
 エミリアは大きく開いた口に男性器をすべて収めてしまう。
 しかしこの淫乱エルフになら、そこを貪り食われてもいいという異様な快感がシオンの背筋を走り抜ける。
 彼女は気術を使い、外した顎関節の痛みを消していた。
 そこまでさせるほど、彼女にとって童貞の美少年という獲物は魅力的なものである。
「ン……シオンぐんッ……きもひいい? ねぇ……きもひいいっ?」
 まるで蛸の漏斗管(ろうとかん)のように伸びきったエミリアの口は間抜けに見えたが、それ以上に陰茎を放すまいとする淫らな牝の独占欲に溢れていた。
「ずるいです……こんなエッチだったのを……うぅ……エミリアさんはボクに隠してたんだ!」
 シオンは、今まで旅についてきた美熟女エルフの豹変ぶりを非難する。
 その言葉とは逆に彼のペニスは口内でいきり立ち、エミリアの上顎を擦りまくった。
「し、仕方ないでひょ……シオン君のこと……んふっ……好きになっちゃったン……はふっ……だからっ」
 エミリアは口からペニスを出し、陰茎の裏側を舌で舐めながら言う。
 年甲斐もなく、美少年に惚れてしまった彼女は気持ちを吐露した。
 それが告白だと知ったシオンは、頬を真っ赤にする。
「ボクだって、エミリアさんのこと大好きなんだから! 誰にも渡したくない!」
 シオンは怒ったように言い、下腹につくほど陰茎が反ってしまう。
 その言葉でエミリアの理性の箍(たが)は、完全に外れた。
「……わたしもらいしゅきいいっ! ……あはっ……らいしゅきなぁ……シオン君のぉ…オチンチンをムキムキしちゃうのぉ♥」
 相思相愛であることを知ったエミリアが、唾液の熱でふやけた陰茎の包皮を剥いていくと牡の濃厚な臭気が増していく。
「んふぅ……オチンポが剥けちゃったぁ…こんなにチンカス溜め込んでぇ……うふふ……あむぅ」
 エミリアは亀頭を口内に含んで雁首を舌でねぶりまわし、少年の恥垢を取り尽くしてくちゃくちゃと咀嚼(そしゃく)した。
「チンカスぅ……んふ……もごもご…おいひいいい♥」
 シオンに見えるようにして口の中の恥垢を舌先に乗せて味わい、それをごくりと飲み干す。
「エミリアさん……!!」
 シオンは蕩けきった表情のエミリアを押し倒す。
「やぁん……焦っちゃダメよっ!」
 エミリアはそう言ってシオンの前で大胆に開脚し、ショーツで隠されていない股間が露わになった。
「見たがってたでしょ、わたしのオマンコ」
 そこは金髪の恥毛が淡く色づき、処女のような縦筋からはトロっとした透明の雫が垂れている。
「オチンチンを舐めてたらマン汁が出てきちゃったぁ。ほら……中身はこうなってるのよ」
 シオンの熱い視線に晒されつつ、エミリアは自分の陰唇を両手で開く。
 彼は目に焼き付けるように、彼女のピンク色の秘所を見つめた。
「……ここ、舐めて」
 エミリアは少年を誑かすように半眼で淫らに誘い、自分の性器を舌で愛撫するように言う。
 シオンは口を開け、初めて目にした美しい割れ目にむしゃぶりついた。
 口のまわりを蜜液まみれにした彼は、割れ目の上にある小さな突起を唇で啄(ついば)む。
「あぐっ……あああああっ……!」
 エミリアの反応が変わり、シオンは舌と唇で執拗にその突起を責める。
「シオン君……いいのぉ……クンニするの上手♥」
 エミリアはシオンの頭を両手でつかみ、割れ目に押しつける。
「あああっ……そこ……そこを擦りまくって! もっと吸って頂戴っ!」
 舐めている場所が陰核と知らないシオンだが、エミリアの乱れぶりの凄まじさにそこばかりを集中的にいじりまわした。
 すると、面白いように彼女は悶絶する。
 ここをもっと虐めてやれ――十四歳らしい容赦のなさが、彼の中で頭をもたげてきた。
 彼は陰核に親指の腹をあて、激しく振動させる。
「いひいいいいいいいい〜ッ!?」
 エミリアは顔を真っ赤に染め、太腿をわななかせた。
「シオン……くん……はっ、はひっ! それ、いいっ! いいのぉ! はぁはぁ……あ、イキそ! オマンコ……イキそう!」
 エミリアの躰は小刻みに痙攣し、それに合わせてシオンはさらに親指の振動を激しくした。
「んあぁ……イ、イクッ……イクうううううううううううッ!! あああああああああああ〜ッ!!」
 エミリアは絶頂の声を上げて尿道から勢いよく小水をしぶかせると、それはシオンの顔面に直撃する。
「あっ……んふ……ごくごくん」
 シオンは飛びだしてきたにそれを口に入れ、味わいながら飲んだ。
 臭さはなく、まるで真水のように癖がない。
(わたしのオシッコ、シオン君に飲まれちゃったぁ)
 シオンにイかされ、さらに飲尿までされてしまい、エミリアはますます顔を赤くした。
「ボク、もう我慢できないよ。エミリアさんに入れたい!」
 少年はマントを広げた地面で正常位の体勢で繋がろうとして、真下にいるエミリアに頼みこんだ。
 シオン君たら、わたしとハメることしか考えてないエッチな顔になってる――彼女は少年の切羽詰まった様子に、割れ目からしとどに蜜液が垂れてきてしまう。
「どこに入れるかわかる?」
 シオンは何度も亀頭を膣口に入れようとするが狙いが定まらず、陰茎で割れ目をぬるぬると擦りまくる。
「わたしが、こっちの剣術の授業をしてあげる」
 エミリアは右手で陰茎を優しく握り、膣口に導く。
「け、剣の基本はぁ……相手を……はぁはぁ……よく見ることよ……んふ……そのまま、ゆっくり前に踏み込んで…そう、そうよ」
 くちゅりという音がして、包皮の剥けた陰茎がエミリアの中に進入する。
「んふ、もっとゆっくり……最初は…剣先で……あああっ……様子見するの」
 シオンは言われるまま、勃起した切っ先を徐々に割れ目に押しこんでいくと根本までそれが膣内に入る。
「全部、入っちゃった。うふふ、じゃあ……わたしの合図で、その剣を突いてみて……まず、先っぽだけで浅く……ああぁ〜っ!」 
 膣の入り口に雁首を引っ掛けるようにして、シオンは陰茎で浅く突いた。
 まるで射精するまで逃さないと言わんばかりに、エミリアは白蛇のような左右の脚をシオンの腰に巻きつかせる。
 肉襞の一つ一つが精液をねだっている――そんな締め付けの良さをシオンは感じた。
 膣内は少年の陰茎をグイグイと柔らかく包みこんでくる。
 性交したことのない者でさえ、名器だとすぐにわかる膣内のきつさに彼は心を奪われてしまう。
 陰茎を浅く出し入れしていると、肉襞がうねってさらに奥へと引っ張り込もうとする。
 彼は奥まで貫きたい衝動を抑え、ゆっくりと膣の入り口を亀頭で擦り上げた。
「……浅く突くのと、深く突くのを順番に繰り返すの……はぁはぁ……1、2の2で思いきり踏み込んで、奥まで突いて」
 前屈みになったシオンを抱きしめ、エミリアは性交の授業を続ける。
「い、いち、にぃ……ああああッ……んふっ! いち……にっ…んぁあああ…はふっ……はぁはぁ」
 シオンは合図に合わせ、思いきり怒張をエミリアの内奥に突き刺した。
 深く突くたび、ブラジャーに包まれた巨乳が揺れ、彼はどうしてもそこに目がいってしまう。
「……おっぱい舐めたいの? 遠慮しなくていいのよ」
 胸の視線に気づいたエミリアは、ブラジャーを外して爆乳を外に出す。
 楕円にこぼれた真っ白な乳房の頂きには、淡桃色の乳輪と乳首があった。
「いち、にっ……いやああああん! ダメぇ! ちゃんと……わたしの声にぃ! ……あひぃッ……あああああああンッ!!」
 エミリアの乳首に吸い付いたシオンは、腰の振りが早くなってしまうのを止められなかった。
 彼はちゅぱちゅぱと乳輪ごと舌で舐め、奥歯で乳首を甘噛みする。
 彼女は嬌声を上げ、シオンに絡めた両足にさらに力をこめた。
(もしかして、エミリアさんてここから……)
 シオンは勃起した乳首から、甘味のようなものを感じる。
 激しく腰を振ってエミリアを犯し、彼はねちっこく乳首を吸いたくった。
「乳首ばっかり吸わないでぇ……はぁはぁ……んぐあっ!?」
 エミリアの言葉を無視してシオンは乳首を吸いまくると、じわりと甘い液体が乳輪に浮いてくる。
「エミリアひゃん……ミルク……もっほだひて……」
 シオンに母乳が出ることを知られてしまったエミリアの顔は、これ以上にないほど赤くなった。
 さらに興奮の歯止めが効かない少年の腰振りに、脳天を突き抜けるような快感が彼女の全身を貫く。
「シオンくぅん、ひゃめぇ! ひゃめなのぉ! あっ……あがッ……んふうう…ミルク……吸っちゃ……あああっ……らめなのおおお!!」
 エミリアはだらしなく緩んだ表情を両手で隠す。
(シオン君にこんなだらしない顔、見せられない!!)
 エミリアはいつものしっかりとした自分しか、シオンには見せたくなかった。
 だが、彼はそれを許さない。
 陰茎で膣内を突き立てまくり、自分が同じことをされた仕返しといわんばかりにエミリアの腕をほどく。
 そこにあったのは快感で涙を流して口の端からは唾液を垂れているという、いやらしく乱れた牝の顔があった。
「エミリアさんて……はふっ……こんなエッチな顔になるんですね……ッ!」
 エミリアの両腕をつかみ、正常位の体勢でシオンは犯していく。
 早くも、彼の輸精管には精液が上ってきている。
「シオンくぅん……膣内(なか)……はふ……はふぅ……膣内に出してっ! 外に出したらぜっらい……ダメッ! わたしを孕ませる……ああああっ…つもりで…出しなさいッ!」 
 シオンに四肢を巻きつかせたエミリアは、腰の動きが早くなってきたシオンの耳元で言った。
 それに応えるように、彼は力任せに陰茎を膣内に突き立てる。
「でるっ……出ちゃうよ! エミリアさん、出ちゃうよ! あああああっ!!」
「はぁはぁ……出してぇ! シオン君の赤ちゃん汁、わたしに出してぇ!!」
「イくッ!」という二人が発した言葉は同時だった。
「シオンぐぅん……シオンぐぅん……らいしゅきいいいいい! あああああああああああああッ♥」
 シオンの鈴割れから、どぴゅどぴゅと白濁が噴出する。
 それはエミリアの子宮を満たし、収まりきらない分は割れ目から白いマグマのようにこぼれていく。
 膣内の肉襞が蠢動し、その締め付けに耐えられないシオンは第二弾の精液をビュルビュルと立て続けに発射した。
「エミリアさんのオマンコ……すごい…………」
 エミリアの母乳まみれの乳房を舐めながら、シオンは今まで感じたことのない快楽に腰が抜けそうになる。
「もう、シオン君たら、わたしの言うこと聞かないんだからぁ」
 エミリアは怒ったように言ったが、そこには充足感が漂っていた。 
「……童貞卒業ね、おめでとう♥」
 シオンの唇にエミリアは口付けする。
「初めての相手がエミリアさんで良かったです」
「シオン君の馬鹿。なに言ってるのよ……恥ずかしいでしょ」
 赤面した二人は、互いの躰から離れようとしなかった。
「今夜は全部、わたしに出して……受け止めてあげる」
 エミリアは身を起こし、シオンを見つめて言う。
 その言葉に少年の陰茎が、臍に反り返るほど滾る。
 シオンはむっちりとしたエミリアの巨尻を両手で持ち上げ、正面座位で繋がった。
「つ、次はちゃんと、合図に合わせてね……ん…いち、にっ……あああっ……いちぃ……にっ…ッ……いち……にひいいいッ!!」
 エミリアの卑猥な掛け声とともに、シオンは2の合図で奥までペニスを突き入れる。
「いひぃ……はぁはぁ……にっ…いいいいっ…いっち……あああああッ……に、にひいいッ……! い、いひいいっ……」
 エミリアの顔から、再び理性が飛びはじめている。
(シオン君には、まだバレてないようね……わたしの弱い部分……) 
 エミリアはそう思っているがシオンは突きながら、部位によって彼女の躰の反応が違うことに気づいていた。
 彼は膣内の様々な場所を雁首で擦って、エミリアの表情をじっくりと観察している。
 エミリアが快楽で涙をにじませるポイントを、彼は一箇所だけ発見した。
 その位置は子宮手前の上部であった。
 雁首でそこを擦ると異常なほど肉襞が締めつけ、精液を搾り尽くしてくるような快感が味わえる。
「……んはぁ…も、もう……合図なしで……はぁはぁ……じ、自由にしていいわよ……腰の剣で……いやらしいエルフのお姉さんを…はぁはぁ……さっきみたいにやっつけちゃお♥」
 エミリアは頬を真っ赤にして、シオンに熟れた肉体を任せた。
 彼女の細い腰を両腕で抱きしめ、一撃で仕留めるようにしてシオンは下から思いきり突く。
「きひいいいいいいいいいいいいいいッ!?」
 そこは先ほど調べておいた、子宮手前の部位だった。
 その反応はシオンの予想を遥かに超えている。
 彼の子種を欲しているように膣内の肉襞が亀頭に吸いつき、螺旋状にうねり始めたのだ。
「シ、シオンぐぅん……はふっ……はぁあああっ……そ、そこはいけないわ…ね? いい子だから、ね? ね? そ、そこだけは赦して頂戴……あ、あひっ……ね? ねっ!?」
 エミリアは躰を強張らせ、シオンに頼みこんだ。
 それがいけなかった。
「相手を倒すには剣で弱点を突かないと……はぁはぁ……先生だからって、手は抜きません」
 エミリアの言葉は、シオンの興奮をさらに煽ってしまった。
「そんな……シオン君……ね? そこだけは、そこだけは……ぎいひいいいいいいいいいいい〜ッ!?」
 シオンは惚けた顔で、エミリアの膣内の急所を突きまくった。
 彼女の背が仰け反り、後ろに倒れそうになるのをシオンは両腕で支える。
 その部位は彼女の性感帯の中でも一番、刺激の強いところだ。
 最初の性交で、その位置を上手くずらしていたがシオンに発見されてしまった。
 彼女は、こうなると総崩れである。
「え、えひぃいい……! シオンぐぅん、シオンぐぅん……はぁはぁ……あぎッ……んんん…らいしゅき! らいしゅきなのおおおおお!!」
 いつもの貞淑なエミリアとは別人の、男を貪るだけの牝エルフがそこにいた。
 金髪のポニーテールと母乳を垂らした爆乳を揺らし、シオンの陰茎の上で彼女は何度も腰振りを繰り返す。
 肉と肉がぶつかりあう、パンパンという音が夜の岩場に鳴り響く。
 エミリアさんをボクのオチンチンで犯している――そう考えるだけで、彼はすぐ射精してしまいそうになる。
 彼女の媚肉は若い牡のエキスを吸いだそうと、複雑な動きを見せた。
 奥まで陰茎を飲み込むように蠢いたかと思うと、次は外に押し出すように肉襞を擦りつけてくる。
 締め付けの強さは目まぐるしく変わり、亀頭だけを搾ったり、根本だけに吸い付いたりして、シオンの精を巧みに奪い取ろうとしていた。
「ちゅううううっ……んちゅ…ちゅううううううっ…エミリアひゃん…ミルク……おいひい…」
 腰を振るシオンの目の前には、母乳を飛び散らしている乳房があった。
 彼はそれを吸いたくる。
 口の中にエミリアの匂いに混じり、豊潤な甘みが広がった。
 彼女の母乳は牛乳よりも飲みやすく、爽やかな森の香りが含まれている。
 彼はここまで美味な乳を、今まで飲んだことがなかった。
「このミルク…いくらでも飲めちゃう……ちゅ……ちゅうううううううううううううっ!」
 エミリアの右胸を搾乳しながら、シオンは飽きることなく母乳を飲んだ。
「シオンくぅん……あ、あはっ…おっぱいおいちいのぉ? ひ、ひぎっ……おっぱいもっと……ああああっ…にょむぅ?」
 シオンが乳首を吸う姿にエミリアは母性をくすぐられ、赤ちゃん言葉でシオンに囁いた。
 ――牝に種付けできるほどの牡なのに、顔は少女ように無垢な彼。
 エミリアはそんな彼を見て、快感で身悶えする。 
「あああああっ……んん…シオンくぅん…ん……はぁはぁ…んぁ…もっと……突いてぇ!」
 シオンの首に腕を巻き、授乳させるようにしてエミリアは大きな尻を揺すった。
 エミリアとシオンの結合部は、一回目に吐き出された白濁と蜜液の混合液でヌラヌラと光っている。
 少年はこの美熟女エルフが自分の所有物であるのを叩きこむかのように、膣内で何度も陰茎を出し入れした。
「エミリアさんは……ボクのものなんだからねっ! このおっぱいもオマンコもボクのものなんだっ!」
 エミリアの胴体をぎゅっと抱きしめたシオンは射精が近づく中、上ずった声でそう言った。
(嗚呼、わたしはこんな可愛い男の子に、身も心も奪われてしまったんだわ……)
 エミリアはシオンを受け入れるように、抱きしめかえす。
 なんという罪深さなのだろうと彼女は懺悔した。
 エルフにあるまじき爆乳。 
 脂がのった、むっちりした太腿。
 完熟した桃のような巨尻。
 男の精を奪うことに長けた名器。
 十四歳の少年を夢中にさせるには、十分すぎるほどの躰だ。
 そんな淫らな美熟女エルフが童貞の美少年と旅をして、なにも起こらないはずがない。 
 シオンに手を出さないと誓っていたエミリア自身、男旱(おとこひで)りだったのもよくなかった。
「シオンくぅん……ひ、ひいいいッ…シ、シオンくぅん……ああああああああっ!!」
 シオンに真下から突き上げられ、エミリアは愛しい少年の名を呼び、あまりの気持ちよさに悶え泣いていた。
「はぁはぁ、いくよ! エミリアさん、いくよ! ああああ〜っ……うぅっ!!」
 エミリアの膣内に大量の白濁が爆ぜた。
 どくりどくり、と陰茎の脈動に合わせ、彼女の子宮口に子種汁が浴びせられる。
「シオンくぅん……ああああああッ…オマンコに出てるぅ! 出てるぅうううううッ!!」
 エミリアは、躰の奥に出されたシオンの熱い想いを肉襞でしぼり尽くしていく。
 二人は正面座位で交わったまま、四肢を痙攣させて快感を愉しんだ。
「はぁはぁ……うふふ、まだ勃起が治まらないんでしょう。朝まで、しちゃお……んちゅ……ちゅっ♥」
「うん……あむっ……はふぅ……」
 美熟女エルフと少年は口づけし、一晩中、性交することに決めた。
「夜の剣術は、いろんな型を知っておくべきだと思うのぉ」
 エミリアは淫蕩に微笑んで、四つん這いになった。
 そしてシオンに向け、汗でぬめった白い巨尻を突きだす。
「どう、この型を試してみない?」
 そう言ったエミリアのピンク色の秘裂からは、二度も射精された精液が白雪のようにぼたぼたと落ちてくる。
 それを見たシオンは陰茎を何度も臍に反り返らせた。
 十四歳の少年の性欲は底なしで、勃起が萎える気配がまったくない。
「……相手をよく見るんですよね」
 シオンは蜜液に濡れた陰唇を指で開き、亀頭を膣口にあてがった。
 それだけでエミリアは軽く達してしまいそうになり、奥歯を噛みしめる。
「そ、そうよ……よく相手を見て…その剣で突くの……あっ……!? あっぐ!? シ、シオン君……もッ…もっとゆっくりぃ! ゆ、ゆ……ゆっぐりいいい……あああああああああああッ!!」
 シオンは膝立ちになってエミリアの膣内の弱点を狙い、一気に腰を前にせり出した。
 さらに陰茎の前後運動を最初から、射精間近の速さにする。
 パンパンパンと今までのペースとはまるで違う、素早く肉を打つ音がした。
「はぁはぁ……だ、ダメですよ。ボ、ボクだって男なんだから……エミリアさんのこと本気でやっつけちゃいます……このオマンコ……はぁはぁ……んっ……ボクのオチンチンで大喜びしてる…」
 シオンは四つん這いになっている、エミリアの背中に覆いかぶさった。
 そして彼女の手に自分の手を重ね、シオンは息を荒らげて睦言を囁く。
 シオン君がこんないやらしいこと言ってくるなんて――彼の声は少女のようで、エミリアは倒錯的な快楽を感じた。
 まるで男根を生やした美少女に犯されている錯覚に陥り、彼女の股間は潤みを増していく。
「シ、シオン君…………すごいッ! ああああああッ……す、すごひいっ!!」 
 シオンの激しい腰使いに、エミリアは獣じみた嬌声をあげた。
 酸欠した魚のように彼女の口がパクパクと動くが、洩れてくるのは声ではなく「んほっ、ほっ、ほっ♥」という荒い呼気である。
 力任せに腰を振られて快感で言葉を失い、白目を剥きかけている。
「あっ……あひぃ…ああああああああっ…あ、アヘッ…ひいぃっ……!!」
 三度も連続で犯されて膣内の性感帯を突きまくられたせいで、エミリアの肉体は快楽という麻薬に支配されていた。
(も、もう……シオン君になら……なにをされてもいい♥)
 エミリアはうつ伏せで両腕両膝を地面の上のマントにへばり付かせ、馬車に轢かれた蛙のように不様な格好で犯された。
 美熟女エルフは快感で四肢がいうことをきかず、少年の陰茎の硬さと反り具合を膣内へ徹底的に叩きこまれる。
「あ、あがっ……! イきそ! イきそう! シオンぐん……! はぁはぁ……あぅううううう……いぎぞぉおおおおおッ!!」
 そう言った次の瞬間、「えひいいっ!」と叫んだエミリアは快楽の痺れに喘ぎ泣きながら絶頂に達した。
 彼女の膣内に、三度目のシオンの精が放たれる。
 それは夥しい量であり、黄ばみがかった濃さだった。
「は、はふっ……はふぅ…もう……赦してぇ…これ以上されたら……わたし、気持ちよすぎて頭おかしくなっちゃうぅ……」
 エミリアは果てたシオンにそう言った。
「朝まで、まだ時間があります。ボクがエミリアさんを好きなのは、この程度じゃありませんから」
 シオンは硬度と角度が一度目の射精と変わらない陰茎を、快楽の余韻に浸るエミリアに見せつける。
「やだぁ…ぜんぜん萎えてない……素敵よ………シオンくぅん……はむぅ……んふっ♥」
 エミリアは、包皮の剥けた陰茎を口に含んで舐めはじめた。
 それからしばらくして、岩場から熟れた牝と若い牡が激しく性交する淫らな声が聞こえてくる。
 二人にとって夜の闇は深く、そして熱いものだった――。



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