好きの理由7

「あはははははははははははは!!!!」
「は!?」
何!?
一体何がどうなったんですか!?
何でクゥさん笑ってるの!!??
「あ、あの……………」
「はははははっ……くく……………………はははははははははははははははは!!!!」
「えと…クゥ…さん?一体…」
「はっ…ははははははははははははははは……………っ!!!!」
ツボにはまったらしい。
クゥさんがとまらない。
どうしよう。
……………どうしよう!?
…………………………てゆか一体どうしたんですか!?
いつまでも笑い続けていて止まらないクゥさんに、
もう何を言っても無駄だと僕はクゥさんの笑いが納まるのを憮然とした顔で待たなければならなかった。
とりあえず僕のことで笑っているっていうのはわかったから。
「あはははははっっっっっ……………もぉトキって………最高……!!」
ひとしきり笑って気が済んだのか、クゥさんはまだ少し笑いながらやっと何か言葉にしてくれた。
「………………………………………一体何なんですか……」
理由はわからないけど、クゥさんに笑われてぶすっとした顔で僕は答える。
クゥさんは笑いすぎて目に浮かんだ涙を指で拭い、まだやっぱり少しばかり笑いながら話す。
「だってトキって……ぷっ………もぉホント傑作だよ、さっきのカオ!!」
「なんですか、そんな変なカオしてました?僕」
嫌そーな顔で問い返すとあはははとまた笑い出すクゥさんに、僕はもぉ半ば疲労感を感じる。
証明してやるって意気込んでやってきたら、ソウルイーターに喰われそうになるわ
やっと収まったと思ったらクゥさんに棍を向けられるわ、でも自分的にやっと素直になって気持ちを伝えようとしたらクゥさんに 殴られるわ…………(しかも攻撃されたの二度目)
まぁ…まぁそれはまだしも………でも一体何でちょっとクゥさん見惚れてホケッとしただけでこんなに笑われなきゃいけないんですか!?
クゥさん!!!
「あーーのですねぇーーーーーー!くーぅーさん?」
「ぁは………っ……な、何?」
「そろそろー本題入ってもよろしいですか?」
「う、うんうん、はいどうぞ!」
とりあえず笑うのやめてくれたけど、でもにやにやしているクゥさんに呆れながらも僕は続きを話す。
「(ソウルイーターのことはとりあえずおいといて…)
それで、僕はとにかく、クゥさんが気になってしょーがないわけなんです!」
半ばヤケで話す。
「うんうん、それで?」
冗談半分で聞いているのか、ケッコーてきとうな答えをクゥさんは返した…
くっ……僕は負けないっ!
言ってやる!!
ああ、言ってやるさ!!
「…だから僕はそーゆーわけで、クゥさんが好きなんです!!」
おおぅ!言った自分!!
まじでびっくり!!
…こーなるとは思わなかったなぁ……………(遠い目)
クゥさんはというと、それを聞いた途端はた、とにやけるのをやめた。
やば、てゆかホント、僕そーなんだよね!?
なんだか自分で言っててちょっと自信なくなってきた……………
もークゥさんが笑うから………!!!!
「……………きっと」
「なんだよそれ!!」
すぐさまキビシイ突っこみが入る。
うぅっ……………せっかく勇気出して言ったのに………!!
クゥさんのばか!!
そんなこと言わなくてもいいじゃないですかぁ(涙)
「え…、てゆか何、’きっと’って…それはホントじゃないってこと?…それとも違うの?…………その、トキが僕のこと………」
クゥさんはさっきまでのコトが嘘のように、うつむいて言葉をだす。
表情が見えない。
ク……クゥさん…………一体どんな顔してんだろう……………?
嫌………なカオかな?
まぁそうかもしれない……………なんてったって男に告られたわけだし……………
「い、いえいえ、ホントです!
ホントに……………その、好き、なわけ、です………」
ほんとどんどん僕は自信がなくなっていって、最後のほうはかなり小さくなってしまった。
でもクゥさんは聞いてたらしく、ぱっと顔を上げると僕の方に問い詰めてきた。
「ホント?ほんとに!?ほんとのほんとだよね!?嘘じゃないよね!!?」
クゥさんの表情が明るい。
「え、ええ、嘘じゃないです……!」
僕は自然に顔が綻ぶのを感じた。
僕は、確認を言葉に乗せる。
「では……………」
「あ、ちょっと待って。」
……………は?
クゥさんが手を前に出してさえぎる。
「あの……………でも、その………………………………………」
クゥさんがこの期に及んであやふやに言い出す。
え?
何ですか!?
もぉ一体何なんですかぁ〜〜〜〜!?
↑疲。
「ソウル……イーターが………」
明るかった表情が一気に暗くなる。
「ソウル……イーター…………?」
僕は馬鹿みたいに同じ言葉を復唱してしまう。
そういえば、そのことをまだ聞いてなかったような。
……………まだなんかあるんですか?(もぉイヤ)
クゥさんが真面目な顔をして言う。
「僕は……………トキのことが好きだよ」
「えっ、じゃぁ……!」
僕はその一言に嬉しくなってぱっとクゥさんを見つめると、そこには悲しそうな色の瞳が僕を見つめていた。
え……………?
「ほんとに、ほんとに好きなんだ……………」
わ……………!
クゥさんが僕の胸に顔をもたせかけてくる。
いつも頭上でぴこぴこしている二本の触覚がゆらり、と揺れる。
そんな積極的なクゥさんにまたしても単純な僕は嬉しくなるが、でもクゥさんの表情に僕はどんどん不安になってくる。
「どうし………」
「ほんとのほんとに………トキが最近話聞いてなかったり目を合わせていなかったりしたことで悲しくなって棍で殴るほどに ……………好きなんだ……………!!」
どうしてだろう……………
すっごく嬉しいはずなのに……………
怖い。
これから一体何を言われるのか。
でも………セッカクここまできたのにぃ〜〜〜〜〜!!!
何、ソウルイーターのせいなの!?
この人は……………!!
「それってソウルイーターが僕を喰うからですか?」
クゥさんがもたせかけていた頭をはっと上げる。
大きな瞳がさらに大きくこぼれそうなほど見開かれている。
でも僕は続ける。
「クゥさんはソウルイーターが僕を欲しているのを感じて、それでそんな、悲しそうな顔をするんですか?」
クゥさんが声をしぼりだすように、小さな声で言う。
「……………っそう、だよ…。だから僕は、トキを離そうとしたんだ……………」
クゥさんがつらそうに顔を歪める。
「だからトキ…………やっぱり僕に近づいては…………」
「嫌です!」
「っ、駄目、だよ。トキは今この世にいなくては……………」
「許しません。
そんなの……………断固反対です!!
絶対ありえません!!」
僕はクゥさんが逃げていかないよう、その腕に抱きしめる。
クゥさんがびくりと体を振るわせる。
僕は……………ソウルイーターになんて負けない。
てかそんなことよりも……………
「だってクゥさん、ホントにソウルイーターが僕を喰べようとしているなら、今この瞬間はどうなんです?」
「……………あ………」
クゥさんの瞳が揺れる。
「それに…………………………僕は嬉しいですよ?」
にんまりと僕はクゥさんに笑いかける。
「………………………………………え゛」
なんだかクゥさんは嫌な予感に捕らわれたらしく、ひくりと口の端をひきつらせる。
…勘の良い人だ。
「だってそんなソウルイーターが僕喰べたい喰べたいと言っているなら、クゥさんはそれほど
僕のこと愛してくれちゃってるってことじゃないですかv」
「あいし…………………………っ!!!!!」
クゥさんは顔を真っ赤にして僕の腕から離れようと暴れだす。
いまさらそんなかわいいことをしても無駄ですよ……………クゥさんv
クゥさんが僕をかなり好いてくれてると(ソウルイーターにかこつけて無理矢理)示してくれたからには、
僕はもう真実から目をそらしませんよv
ふふふ……………もぉぜーーーーーーっったい逃しませんv
ク・ゥ・さん?
「そういえば…ソウルイーターはなぜ僕が来たとき暴走していたんでしょうかねぇ…………?」
さらに僕はクゥさんのかわいいところを見ようとクゥさんを責める。
クゥさんて面白いなー♪
「もぉやだーーー!!トキがすっごい意地悪だーーーーーー!!!!」
たまらなくなったのかクゥさんが叫ぶ。
その右手が赤く光る。
「げっ!!
なにしてるんですかクゥさん!!
ソウルイーター使うなんて卑怯ですよ!?」
「なんだってぇ!?
ふん、トキがそんなこと言って僕を困らせようなんて十万年早いよ!!
こちとら幾度ものシュラバってモンを体験しているんでね、トキなんぞ若輩者に負けちゃ英雄の名が折れるってもんでしょ!!
いけ、そーるいーたー!!
トキなんて喰っちゃえ!!」
「ク、クゥさ……わわわわわわわわわわわわわわわわ!!!!!」



……………確かに僕がクゥさんに勝つのは何十万年と早いですね…
でも負けませんよ!
いつかクゥさんに「好き」ではなく「愛してる」と言わせるまで!!
紋章完成させて何十万年も…いや、何千万年もクゥさんおっかけてやる!!
ああそれにしてもやっぱりクゥさんの話す言葉は…
クゥさんが動かすその指は…
クゥさんが時々する遠くを見つめるような瞳は…
クゥさんが歩くその後ろを動く影までも……………やっぱり僕は自覚が無くても気になって気になって気になっちゃうほど、

クゥさんが好きなんだなぁ………………………………………


*…………………POSTSCRIPT…………………*

大昔に書いた作品(笑)
懐かし過ぎて、吹き出しそうです(爆)ああ恥ずかしいー
旧サイトでは、多分一番最初にUPした作品じゃないのかな?
下に名前の前に日付書いてあるけど、それは昔UPした日付なので…うわぁ、約三年前にUPしたんですね、コレ(笑)
まだクゥもトキもあんまし性格を掴めていなくて…あはは、見れば見る程、恥ずかしいことだらけです(笑)
でも一々手を入れるのも何ですし、とりあえずこれはこのままにしときます。
真白が旧サイトを始める事となった…きっかけの、小説です。

 2004.08.11 真白茶飴(後書き書いたのは2007.03.29)

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