「・・・んあッ!や、・・・んんッ!!」

何が起きたのか分からずに固まってしまったポップに構うことなくヒュンケルはその既に自身から零れ落ちた体液で濡れた奥に指を突き立てた。
唾液で濡らして挿入したとはいえ、そこは難なくヒュンケルの骨ばった長い指を受け入れる。
そればかりか待ち焦がれたように内壁が蠢き、もっと奥へと強請るように誘う。
慣らされた身体は快楽に従順で、従っていないのは現状を把握できないポップの頭だけだ。
ポップは混乱し頭を振って快楽を逃がそうとするが、その顎を取られて深い口付けに酔わされる。

「・・・ん・・・は、あぁッ!」

唇を離してもヒュンケルの意地の悪い笑みはそのまま。
楽しそうにポップを見下ろしては、ポップの弱いところを侵略していく。
奥はとうの昔に知ったヒュンケルの指の形を改めて実感するかのように締め付けた。

「・・・どうした?続きはしないのか・・・?」

欲しかったんだろ?

手の止まったポップをからかうようなヒュンケルの声。
ポップの身体が羞恥に染まるが、それもまた快感を連れてくる一因にしかならない。
ひとかけらの理性でなんとか留まろうとするポップをヒュンケルは笑って、手を伸ばした。

「や・・・ッ!」

ヒュンケルはポップの学ランとワイシャツの間に手を滑らせると、固く尖りきった乳首を布越しに摘んだ。
ビクンとポップの身体が反り返り、跳ねる。
途端、奥はヒュンケルの指を痛いほどに締め付け、それに反抗するようにヒュンケルが指を動かし始める。
その動きに合わせて、ポップの身体は痙攣するかのように跳ね上がる。

「んんッ!んッ!・・・も、やだあ・・・ッ!」

「・・・コッチだけでイクか・・・?」

「・・・ち、・・くしょ・・・」

ただでさえ達することが出来ずに敏感になっていた身体だ、強い愛撫はもう苦痛以外のなにものでもない。
達してしまえばこの甘い苦痛から解放されるのだろうが、奥への刺激だけでというのもそれはそれでポップにとっては恐怖なのだ。
総てを知っていてヒュンケルはポップを追い詰めているのだ。

「・・・お、ぼえて・・・ろよ・・・ッ!」

ポップは目元を涙で真っ赤に染めながらも最後の意地で悪態をつくと、与えられる刺激を耐えるためにシーツを握っていた手を下肢へと伸ばす。
そして解放を待ちわびて震える自身に指を絡めた。
くちゅり、と粘着質な水音が立つ。

「んんー・・・ッ!」

酷い、快感だった。
ヒュンケルの指に、視線に犯されながら、自慰に耽る。
今まで知らなかった羞恥と背徳感にまみれた快楽。
ポップは怯えて泣きじゃくるも、手は濡れた音を立てることを止めずに動き続ける。
そのポップの耳元にヒュンケルは唇を近づけ、耳朶を甘噛みしながら囁いた。

「・・・知ってるか?その手つき、オレがしてやる時と同じだって事。」

その言葉を脳が理解した瞬間、ポップはまるで突き飛ばされるような解放を向かえた。




「はッ、あ・・・、は・・・ん・・・。」

ヒュンケルは肩で息をするポップを抱き締めて唇を重ねた。
その唇から吐き出される甘い吐息を奪うように。
何度も角度を変えて口付けの深さを増しながら、ヒュンケルは指をポップの中からそっと引き抜いた。
一瞬、行くなとでも言うように締め付けられて、唇を合わせたまま笑みを浮かべる。
それに気がついたポップが真っ赤になって暴れるが、捻じ伏せて唇は離さない。

「ン・・・ッ、ん、はあ・・・ッ!」

ようやく唇を解放され、足りない酸素を胸へと取り込もうとポップは喘ぐような呼吸を繰り返した。
一方、ヒュンケルは相変わらず余裕の笑みで、抱き締めたポップの身体のあちこちに触れてくる。

「ん・・・、もッ!ちゃんと・・・しろよ!!!」

ポップが文句を言ったところで、ヒュンケルは笑みを深くするだけ。
その笑みにポップは拗ねたように膨れると、ヒュンケルの隙を突いて下肢に手を伸ばした。
触れた後、ヒュンケルのその下肢の熱さに驚いたように一瞬手を離し、そしてまた触れた。

「・・・なんだよ、お前もこんなじゃん・・・。」

「コラ、掴むな。」

痛いだろう、とちっとも痛くない様子で囁きながらポップへとヒュンケルは唇を寄せる。
自分ばかりがまるでからかわれるように扱われていた気がしていたポップは、自分が触れた熱さに安心してその唇を受け止める。

「寂しい思いをさせたな・・・。」

「・・・お前も、だろ?」

「ああ、寂しかったよ。」

お前が足り無すぎだ。

唇が触れ合うほどの距離で、甘ったるい吐息だけの声で囁きあう。
かすかに触れ合う唇がむず痒くて、その度に何度も唇を重ねあった。

「・・・いいか?」

何度目かの口付けのあと、ヒュンケルが囁いた。
瞳を見れば、焦がれたような色を乗せてポップを見つめている。
ポップはもうとっくの昔に焦れて欲しがっていたけれど、それを伝えずに意地の悪い笑みを浮かべて囁いた。
先ほどまでのヒュンケルのように。

「・・・ちゃんと、言えよ。」

おれが欲しいんだろ?

意趣返しのような気持ちも確かにあったが、それ以上にポップは自分を欲しがるヒュンケルの言葉が欲しかった。
寂しかったのは自分だけじゃないのだと。
欲しかったのは自分だけじゃないのだと。
会えなかった間、同じ気持ちだったのだと。

お前の言葉で、ちゃんと伝えて?

ヒュンケルはポップの言葉とその笑みに、一瞬笑って、そして飢えた顔をして囁いた。

「・・・ああ。ここに・・・」

「んん・・・ッ!」

入れさせてくれ。



直接的な言葉を囁きながら、ポップの震える奥に長く節ばった指が触れる。
悪寒に似た何かが、ポップの背筋を駆け上った。








夜の閨の中、ベットのスプリングが悲鳴のような軋んだ音を立てる。
そしてそれに合わせるように部屋に満ちていく、甘い吐息と強請る嬌声。

「あぁ・・・ッ!あ、んんッ!んー・・・ッ!!」

「・・・ッ、ポップ・・・、ココ、か・・・?」

ポップはヒュンケルの問いかけにコクコク頷きながらも、唇から零れてしまう嬌声が恥ずかしいのか自分の手の甲で口を塞いだ。
いつもならばあやす様にそれを外すヒュンケルだが、その余裕も無いようにポップの身体を揺らす。
ポップの足を肩に乗せるとその細い腰を抱き上から突き刺すように身を進め、ポップの前立腺を刺激する。
前立腺への直接的な刺激に髪を乱して痙攣したようにビクつくポップだが、初めて見るようなヒュンケルの焦がれた姿に胸の奥が締め付けられるように熱くなる。
口を塞いでいた腕を伸ばし首に巻きつけると、ヒュンケルはうれしそうに笑ってポップへ口付ける。

伸ばした腕に触れた、ワイシャツの感触。
ヒュンケルが身を進める度に下肢に触れる、布の感触。
普段ポップの制服まで気をかけて、情事の最中でもクローゼットにしまってしまうような恋人が。
必要最低限の場所だけ暴いて、汗や体液に汚れることも考えずに自分を求めている。
何よりもその事に、ポップの身体は快感を覚えていく。

「ッんあッ!や、やだ・・・ッ!」

またシャツ越しに胸を摘まれ、ポップの身体がビクリと跳ねる。
それはそのまま下肢に直結し、ヒュンケル自身を締め付けた。

「ッ、コラ、そんなに・・・」

「あ、んんッ、・・・あぁッ!」

途端、ヒュンケルが膨れ上がったかと思うと溶岩のような熱さを奥に叩きつけられ、ポップはその熱さに達して自分の腹を汚した。
体勢のせいかまるでヒュンケルの体液を飲み込むようにポップの腰は蠢いて、もっとと強請るように誘う。
ポップの身体に覆いかぶさるようにヒュンケルが力を抜き、ポップの肩へと顔を埋めた。

「・・・負けた。」

「ん・・・は、はは・・・、悔、しい?」

どうやら先に達してしまったのが悔しいのか、ヒュンケルはポップを抱き締めたまま顔を上げない。
ポップは既に一度終わっている身なので仕方の無い事なのだが、年上の恋人としては沽券に関わるらしい。
乱れた息でポップが問いかけるも返事が無い。
あまりの快感にハイになっているのか、ポップはクスクスと笑いながらヒュンケルを抱き締める。

「・・・もう笑うな。寝かさんぞ?」

「ん?・・・いい、けど・・・?」

「・・・ばか・・・」

甘い吐息だけの声がポップの肩を掠めて、その柔らかな髪が首筋に当たってくすぐったいと笑うとヒュンケルが身を起こして口付けてきた。
動いたせいか先ほどヒュンケルが吐き出した体液が、粘着質な水音を立てる。

「ん・・・ッ!」

「、コラ、また・・・」

まだヒュンケルが自分の中にいるのだと思えば、勝手に蠢きだす身体。
ヒュンケルを育てるように動き出すと、その内部の質量が途端に増す。
笑っていたポップはその復活の速さに驚いたが、同時に求められる事に妙な満足感に満たされた。

どれだけ自分に焦がれていたか。
言葉にしてくれなくても、良く分かる。

ゆっくりと動きながら、唇を何度も触れ合わせる。
すると放した唇がすまなそうに囁いた。

「・・・ど、した・・・?」

「いや・・・、制服、汚してしまったな。」

いくらなんでも制服の替えはないだろう?と囁く、内容に似合わない甘い声がポップの耳を侵していく。
こんな事しておいてどんな心配だ、と思わずポップの口に笑みが浮かぶ。
でも結局そういうところも好きだったりもするから。

「・・・明日、休みだよ、おれ。」

「え・・・?」

「今日、金曜・・・」

そうだったか、と一瞬、呆けた顔になったヒュンケルだったが。

「え、ちょ、ちょ・・・、あぅ、んッ!」

「じゃあ、今日は眠らなくてもいいな。」

ヒュンケルはそう囁いて、最初の意地の悪い笑みを浮かべて囁く。
その甘い、毒のような声に耳を侵されて。
触れ合った唇からも注ぎ込まれて。

「ん・・・う・・・」

「ポップ・・・」

「も、っかい・・・、」

言えよ、欲しいって。

ポップは精一杯、意地の悪い笑みを作って言い放つ。
その笑みも実はヒュンケルの真似でしかないのだけれど。
そしてそっくりの笑みを浮かべてヒュンケルが動きを再開しながら、囁く。

「言ったら・・・、どんな褒美をくれる・・・?」

「そ、したら・・・」

壊しても、いいよ?



その言葉は声にならずに、触れた唇に吸い取られて。
恋人の舌に甘く溶けた。








END











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ようやく終わったー!!!
エロ頑張りましたよ!!!
え?まだヌルい・・・?
・・・精進します・・・。






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