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雫の挿話blog

2008/12/23(火) AURA〜魔竜院光牙最後の闘い〜

2008/12/23 11:48 感想タキヤ
「わかるよ。くっだらねーよなぁ。学校とかほんとくだらねーわ。いいこともあるけど……悪いことはその数倍もあるよ。けど考えてみろよ。この魔法も魔物もいない世界には、敵だけはいてくれる。闘い放題だろ。……まあ、見えない敵ばっかりだけどな」(p324より)

イタタタタタタタッ!
痛い、痛いですよザクザク突き刺さるような痛みが……
なんですかこの黒歴史をわざわざ掘り起こしたあげくご丁寧にも一品一品広げられていくような感覚は。
前世、異世界、覚醒、秘密組織、変身、闇結社、特種能力…今とは違う自分。
上記の言葉で苦笑せざるをえない思い出が有る方は一読をお勧めします。
……もれなく痛い思いをするから。

ラノベをメタ的に見たラノベって感じです。
登場人物たち、ラノベ読んでるし。灼眼だのマリ見てだの彩雲国だのブギーポップだの実名出し過ぎw
私的には「涼宮ハルヒとオナマスを一部ちぎって材料にして練成するとこんな感じになるんじゃないか」という印象。
子鳩さんがマギステルっぽく思えてきて仕方なかったです。
子鳩さんかわいいよ子鳩さん。
伊藤くんと子鳩さんはとても良い天然です。

あんまり内容に触れてしまうとこの本の面白さが減算されてしまいそうなので詳しくは書きません。
新入生・新学期・夜の学校で出会う魔女――ファンタジーならありがちなシチュエーションです。
そこからどう話が転がっていくのかをぜひご覧いただきたい。

本来なら田中ロミオ氏の別作品『人類は衰退しました』シリーズをまず推すべきなのかもしれませんが…ココ読んでる人はもれなくフジリュー作品で濃ゆいメンツに慣れている層だと存じますゆえ一冊完結のAURAを紹介してみました。
衰退もAURAも小学館のガガガ文庫で販売中。


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