③ |
「うん」 「あありょう、いいよー。その調子」 「うん。母さん」 「なに?」 「母さん、好き」 「バカ」 「なんでー?好きだもん」 「母さんも好きだけど。今言わないで」 「言ってもいいじゃん」 「母さんはいやなの。それよりもっと動かす」 「はーい」 なんか微妙にジリジリ来る母と子のバカ会話。 普段りょうが、母親が仕掛けて来るこの手の『好き好き攻撃』を避けてる。 だから俺の知らないところでむしろ嫁が押されて目をそらしてる状況があるなんて、まさか。 りょうの腰の動きが早くなった。俺が思ってるくらいの『ガキ』の腰の動き。 でも嫁に言われるまでりょうはゆっくりゆっくり腰突いてた。嫁がもっとて言うくらいに。 もっと、と求める女。それに応える男。でもこの2人……俺の嫁と息子なんだよなぁ。 |
|
「りょう、そう。うん、いいよー」 「うん」 「あありょうちゃん。早いわ」 「早いほうがいいんでしょ?」 「うん、いい。すごい好き、もっと早くしても」 「うん、する」 「あー、いい。いいよぉりょう」 また早くなった。嫁の表情がちょっとだけ変わり始めた。 もう指は明らかに唇で噛んでる。しゃべってる声もそれだから少し変わって聞こえる。 目も、りょうの顔を見たり閉じたり。実際は閉じてないんだろうけどこのカメラからはそう見えるくらいに動いてて。 |
「あ、あ、あ。ちょ、ちょっと待ってりょう。んふっ」 「ん?ん?」 このままのめり込んでいくかと思ったあすかが、びっくりするくらい突然りょうを押し返した。 しろと言われた早い動きを中断され、りょうもポカーンとしてる。 「飲むから」 「ん?」 「喉渇いたし。ちょっと待って」 「なんだぁ」 立ち上がって、例のスポドリを手に取ってごくっ、と飲む。 なんとなく雰囲気を察したのか、りょうは少し横にずれてソファに座り直して、目の前の母親を見てる。 ん?りょうが自分の隣をぽんぽん、と。座ってとすすめてるらしい。 少しだけにこっと笑って、そこに座る嫁。りょうもそのタイミングで、自分のコーヒー牛乳をひと口だけ飲んだ。 「もしかしてさぁ」 「んー?」 「疲れたの?母さん」 「なーにーい」 「そうだ、疲れたんだー」 「違うって」 「違うのー?」 |
「りょうがさ、りょうがさー」 「うん」 「好きとか言うから」 「それがどうしたの?」 「ちょっと、ドキドキしちゃっただけよ」 うわあ。なんだこの会話。1○歳のガキが女を言葉でイジり、それを言われた既婚経産女は少しあたふたしながら照れてる。 |
よく見れば、りょうは自分のチンコをシコシコ擦って、勃起状態を維持しようとしてる。 もう一方の手で嫁のおっぱいをスキなくすくい上げてる。経験豊富なスケベ親父みたいな行動。 「ふうん」 「そうよ。疲れたわけじゃなくって」 「母さん、好きー」 「もー」 「好き。好き。好きー」 「好き、よ。私も。りょう」 「うん、好き」 「りょう、好きよ。もっと気持ちいいこと、していい?」 「うん、しようよ。気持ちいいこと、しよしよ」 |
|
ああ、息子から素直に好きと告白されて。少し戸惑ってセックス中断して。 あらためて気持ちが盛り上がったから、好き好き言い合いながら、また再開しそう。 嫁と息子の、リビングでの白昼セックス。あっさりとしてるようで愛だらけセックス。 モニタ越しに見てる俺には、リアリティあるのかないのかわからない状態、だ。 「ねえりょう」 「うん?」 「最初にしたときみたいにして、いい?」 「上に乗るヤツ?」 「うん。あれが好きなの」 「気持ちいいもんね」 「そうよー。大好きなりょうと、あの感じで、気持ちよくなりたいの」 「うん。僕も好き。母さんが動いてくれるから、好きだよ」 そうして、自然に。りょうと嫁の顔が近づいてって。 足を絡めて、おっぱいも揉んでる手に添わせて、そして。 舌を伸ばして、キスして。 母と子が、男と女のキスしてるのだ。ちゅっちゅちゅっちゅと、たまらなくやらしく。 |
「ああもう、たまんない」 「母さん」 「しちゃう、ね。またしちゃうからね。りょう」 「うん、しよ!」 耐えられないような素振りで立ち上がって。りょうの真ん前に立って。 ガニ股で股間をりょうに見せつけながら。ああ、パンツをまた指先でくいっ、と開いて。 少しずつりょうの真上に移動してゆくあすか。本人の言葉が正しいなら、りょうとどうやら初めてやった体位、騎乗位の姿勢に。 「んっ。りょう、好き。んふっ、んちゅっ」 「母さん好き、んんっ。んう、んっ、ちゅ、ちゅっ」 小さな体の上に、少し大柄な嫁が乗っていく。嫁とりょうが好きだという、体位。騎乗位。 |
あ。 ナーがフレームインして来た。そもそもの被写体だったはずのわが家の愛猫。 ソファの背のとこから、ガニ股で息子に跨る寸前のあすかを見上げてる。 嫁と息子の衝撃的な動画を見てるせいで、ナーのことを失念してた。 だって今も嫁 あすかは、チンコ擦り続けて待ってるりょうの対面で、超やらしい腰つきで座位ろうとしてるわけだ。 ナーに気をかけてる余裕なんてない。 |
|
「あ、んんっ。ん、んうー、んっ」 あすかのかすかな、でも色っぽくて複雑な悶えが、動画に記録されてる。 このアングルから改めて見ると、びっくりするくらい体格差があるように見える。 学生時代はバレーボールの県選抜選手だったらしい嫁と、華奢なほうの男子小学生。 ガニ股で腰振りながら近づいて、りょうの上にゆっくり移動して。 男の上に女が乗る騎乗位。それも向かい合って密着する、対面座位。 「あー、あーっ、うんんっ」 りょうも子供っぽい微妙に高い声で喘ぐ。きっと自分のチンコが柔い母親のマンコに再び包まれてく気持ちよさに感動してるんだ。 母親の重さもあるし。 うわ。天井の照明に仕掛けたカメラの映像を見て、ドキッとする。 こっち、見てる。自分が生んだ息子のチンコを自分から咥えこんで、最高に感じ入った表情で俺を、こっちを、カメラの方を見てる。 |
まるで。『どう?見て。私たちこんなに愛し合ってるの』って言ってるみたいに。 天井を仰いで、もちろん気づいてないカメラの方を見て。 そんな顔で、こっち見んなよ。いや、やらしいから見るけど。見続けるけど。 「うんっ、母さん。母さんっ、おっぱい」 再び始まる、女上位の実母子セックス。真っ昼間のリビング。あすかは半裸の体を息子に跨がらせて上下に動く。 りょうはそんな母親の動きに身を任せながら、きっと大好きなんだろうおっぱいをすごく愛おしそうに触ったり揉んだり舐めたりしてる。 「あ、んっ、りょう。いいよぉ。うんっ、おっぱい、いいのっ」 身悶えるように相手をかきむしる髪。ゆるゆるの肉を歪ませる手のひら。舐め合う唇。 お互いが最高に気持ちよさそうに、互いの体を密着させ弄り合ってる。 自分も見知った生活空間で、限りなく親しい家族の2人が、ひどく非現実的な肉交を当たり前みたいに繰り広げてる。 |
「す、好きっ。りょう、りょう、んっ。あんっ!」 「好き、んちゅっ、んふっ、母さ、ん。あ、あっ!」 「もっと強く、んっ、するよっ。りょうも下から、早くして、ね?ねっ?」 「うんっ、する。する、よぉっ。母さん、あ、うっ、んちゅ、んっ!」 ああもう完全にノリノリになってきたように見えるあすかとりょう。俺の嫁と息子。 意味があるのかないのかわからない、お互い思ったことを垂れ流すように叫ぶ2人。 こんなカメラのマイクじゃ拾うはずのない、擦り合わされた万個とチンコの濡れた音が聞こえて来るようにさえ感じられる。 ううむ、俺もだいぶやられて来たみたいだ。 |
「りょう、りょうっ。キスして、キス、してぇっ」 「っ!」 「しちゃう、から!もうしちゃうから、ねっ。ん、ちゅっ!んふっ、ちゅうっ!」 「んふっ!んっ!ん、ふうっ!」 一応、そこそこの年月夫婦をやってる。愛し合ってる時間もあるし、セックスの数も仕事が忙しい時以外はそこそこしてるつもりだ。 だから……キスをねだる嫁の姿は少し心がキリキリする。彼女が、本気になって来た証拠。 自分がどうしても気持ちよくなりたくて、スイッチを入れた時に始まる怒涛のキスねだり。ささやかで、俺と嫁だけが知ってると思ってた、秘密。 ああそれなのに、日常の、当たり前のように始まったりょうとのセックスで、数10分くらい経てあっさりと見られてしまった。 |
普段嫁が求めても、あからさまに嫌がる接触。りょうは今、それを受け入れてんちゅんちゅとせわしなくキスを続けてる。 そんな様子に、またナーがフレームイン。珍しげに、ソファの上でくねり合う飼い主母子、あすかとりょうを横から覗き込んでいる。 ああもしかして。ナーも、俺と同じ視点で2人を見つめているんだろうか?『こいつら、実の母子でなにやっちゃってんだ』、って。 |
<戻る> <進む> |