俺と文哉と俺たちの母さん 




 <15>

「……これ、ねぇ」

母さんの言葉は、あんまり耳に入らなくなった。実際意味なさそうだし。
母さんのおっぱいは、押しつけられてるからぐにっと歪んでる。その歪みで、柔らかさが想像できる。
そんな肉まんみたいな形になってるおっぱいと、俺のズボンの間。そこに肌色の濃い部分が見える。
ああ……昨夜見たおっきめの乳輪だな。
この体勢で見えちゃってるって事は、やっぱり大きいわけだ、うん。で、乳首は残念ながら見えない。

「……ふう」

母さんも黙り気味?でも俺はもう、母さんのおっぱいばっか見てる。見てるってか、凝視。
今日はいてるズボンがよそ行きのジーバンじゃなくって、普段着てる薄めの安いジーパンとかジャージとかだったら。
あのふにゅん、ってなってるおっぱいの感触をじっくり感じることができたんだろうか、とか考えたりしてる。
目を閉じてないのに、昨日の夜の浴衣の中から覗いてた少し垂れ下がったエロい見えかたとかが、フラッシュバックしてたり。

「……あの、ねぇ」

ヤバイ。母さんのおっぱい、全部見えてないのに、超エロい。

「和樹……ねぇ」
「……っ!」

かなり奥深いとこまでヤバイ妄想がいってた俺が、我に帰っちゃった理由。
母さんが、ぐいって。俺のちんこを握る力を強くして。
俺を、見上げて。

「これ……これ見たら、いけないヤツだね。あははっ」

笑ってる。母さん笑ってる、けど。
俺のちんこの……もう根元じゃなくって(勃起しちゃったから)棒の部分を意外と強く握ったまま、笑ってる。けど多分、あせってる感じで。

「……」
「……もう、なんか言ってよ」
「……」

自分がどういう顔してるか分かんない。でも、俺はただムリに笑ってる母さんを、じっと見てる。顔真っ赤だろうけど、しょうがない。

「和樹……って」
「……」
「……もうっ」

母さんの笑顔が、視界から消える。俺のちんこも。
次の瞬間、俺のちんこが、飲み込まれた。うひゃあ。

 

「うひっ」

最高に情けない、いやもしかしたらもっとマヌケな「ふひっ」「むひっ」みたいな声が出ちゃった。
慌てて口に力こめて閉じたけど……聞かれてたよなぁ、間違いなく。

「……」

でも母さんはそのまま、その……それを続けた。

「……」

母さんの口、唇が、俺のちんこの先っちょにかぶさってる。舌とか……そういうの感触は、まだ良く分かんない。
まあ正直、とても冷静に色々考えてる余裕なんてない。俺の、堤和樹の、人生初めての、フェラチオ。母さんからされる……フェラチオ。

「……んッ」

少しだけ唇が上下して、また俺のヘンな声が漏れた。ひーっ、恥ずかしいっ!
あ……でも、もしかしたら。少し舌が、絡んでるかも。カリ?の傘のとこになんか上下と違う感じの動きがあるような。

「……くっ」
「……んっ」

俺は少し歯を食いしばって、母さんの口攻撃に対抗した……対抗した?
AVみたいに、ぐっぽぐっぽと激しく上下したり、舌をレロレロとさせたりは、してない。これが普通?現実?
でも、ぶっちゃけ。フェラ初経験の俺からしたら、自分の手以外のもんがそこにがっつり触れてる状況が、どーしようもなく興奮する。
母さんの表情は見えなくなったけど、そのおかげでちょっとだけ見える柔らかおっぱいが、俺の足で動きに合わせてぐにぐにと動いてる。
それもまた、超エロい。

「……ふ、う」

気持ちいい、ってのは間違いない。当たり前。だって、口でされてるんだもん。自分の手とはそりゃ違う。
けど、それ以上に「家族の車の中で」「こんな街なかで」「よりによって母さんに」フェラチオされてるっていうシチュが……たまんないッス。

「……ん、うっ」
「……ッ」

ああダメだ……ちんこのほうに意識がいくとマヌケな声がすぐ漏れちゃうわ。昨夜、宿の部屋のトイレで、文哉はどんなだったっけか?

『あ、あっ、あははっ……いい、なんかヘンだしっ』
『「んはー……すげえ、すげえっ。おー、おおー……ああ、あはっ、もうっ』
『あは、あはっ……うーっ、また、また来るよっ。あはっ……う、ううっ……すげえ、もう、来る……っ』
『おっ……あ、はあっ。はあっ。す、げえ……』

……くそうっ、なんか文哉のほうが余裕あるみたいじゃね?こういう時普段からの馬鹿キャラが有利だな。

「……はっ」

そんな俺の感傷は、母さんの違う動きで中断。ありゃりゃ……口からちんこ、離れちゃった……。

「……ね、和樹」
「……ん?」

声が上ずりそうになった。たった一言なのに。まぁ何とか、セーフっぽい?

「ちょっと……キツイわ。少し場所、動いていい?」
「あ、え……そりゃ」
「……狭いのねー、思ったより。あはは」

 

ひさびさの、俺に向いての笑顔。俺がどんな顔してたか分かんないけど、俺が恥ずかしさに顔そらす前に、母さんがすぐにそらした。
一瞬。口が若干、濡れて光ってたような気がした。気がした、だけ。
母さんは少し体を起こして、なんか後ろ手で前の席のシートの脇をゴソゴソ。シートが、意外と前に動く。ストリームのシートアレンジ、やるな。
……ってことは。俺もこの座ってる席を後ろに下げたほうがいいのかもしれない。いつもの気遣いマニアの俺なら、そうしたね。
でも、動けない事情がある!ボッキちんこ丸出しのもあるけど、正直、俺は、母さんのおっぱいに目を奪われちゃってた。

「これなら、座れる、かな……どうだろ?」

フツーの感じでしゃべってるけど、おっぱいは出しっぱなし。何カップとか分からんけど、アレだ。デカイわ。
つい昨日まで、全く意識してなかったおっぱいが、ここまでエロいとは……乳輪・乳首は思ったより、色がイイし。
それを、恥ずかしがることなく俺の目の前でぼよんぼよんさせてる母さん。大人の女の余裕ってすごいわー。
……まぁ多分、俺はあくまでも「息子」なわけで。そこが悲しいというか、まぁしょうがないというか。
今は難しいことは考えないで、おっぱいばっか見てるわ。微妙に服着たままの感じが、更によしっ!

「あ」
「あ」
「……見てるの?見てるんだ」
「……見て、る」
「まあ……いいけど」

また笑いやがった。すげえなこの母さんの笑顔、超ドキドキする。

「ほら、じゃあこっち座って」

さっきまで自分が座ってた助手席の後ろの席をポンポン、って叩く。
もう全然母さんから目が離せなくなった俺は、素直に従いつつやっぱり母さんのおっぱいをガン見。ちんこはますますビクビクしちゃってる。
それがピョンピョンと母さんの目の前で通過する状況も、ちょっと面白かった。母さんも見てるし。
 
 
「さて……なんとか座れるね」

俺が座った前に、母さんが座る。さっきは横……っていうか斜めの体勢だったんで窮屈な感じに思えたんだけど、今度は真正面。
つまり俺の視界には、俺→俺のちんこ→母さんのおっぱい→母さんの顔って感じで全部見えてる。
ちんこが非常に情けない……いや、けっこう誇らしげにボッキしてんだけど、母さんのおっぱいにカブってる光景が……。

「さ、て……」

ゆっくり、視線を落として。笑顔が見えなくなったと同時に、俺のちんこを握る。握られる。

「……ふー」

母さんは俺のちんこ握って、超近距離……息がかかるくらいの近さで見てる。息子のアレをどんな表情して見てんだ、いったい。

「お、うっ」
「……ん、んうんっ」

また呑み込まれた。またマヌケ声が出た。いやもう、どんどん深く呑み込まれちゃってる。

「あ、ひ、う……くうっ」
「……んっ、ん、むっ」

さっきのメインは先っぽ。先っぽを優しく唇で、ごくたまに舌で舐めてくれてた。
エロ方面の経験が全くなかった俺には、そりゃーもう気持ちよかった。だからマヌケな声が思わず出たり。
でも、今のこれは……ないわ。ってか、アリ過ぎるわ。もう超気持ちイイ!
先っちょももちろん舐めてる。唇の輪が固く傘の部分に当てられてて、それが早くそこを往復してる。うひい。
そこが深く飲み込まれる時、舌がちろん、って傘の部分に一瞬絡む。うひひい。
早さが少しおさまったかと思ったら、ゆっくりのペースで唇で深く深ーく俺のちんこを咥えていく。深さ最高記録更新。うひひひい。

ああ……AVみたいに下品じゃないのに、ヤラしくてたまらない!これこそフェラチオ、っぽい。
母さんが、俺をフェラチオしてるんだ。その母さんにフェラチオが、異様に、気持ちイイ……こりゃ、声が抑えられないわ。


ひとこと感想フォーム

戻る     進む