俺と文哉と俺たちの母さん 




 <23>  


「……」
「……ッ」

母さんが、自分で、パジャマの胸元のボタンを外してる。ひとつ、ふたつ、みっつ……。
大して時間かからずに俺の目の前に、その……おっぱいが現れた。あ、ありえないでしょ?ノーブラだぜ?
つまりさっきまでの俺は、気づきもしないでパジャマ越しにノーブラおっぱいに顔をこすりつけてた訳だ。うひょー!
……いや、もうそれはいいわ。昔の話だ。現時点で、俺の目の前にある母さんのおっぱいをどうする、か。

「いいよ、ほら……し、て」

横向きで寝てるから、大きなおっぱいは下に垂れてる。でも、垂れてるって言うと失礼なくらいこっち向いてくれてる。
昨夜旅館で、浴衣から覗いた時は下に少しだけ垂れてた。
今日の昼、車フェラの時はしっかり丸くいやらしくそこにあった。
今は、超至近距離で生のおっぱいがある。ああ、丸い。少し大きいっぽい乳輪は、チョコアイスの色?なに言ってんだ俺。
下に歪んでてても、丸いんだ。両方のチョコアイス乳輪の頂上、乳首はちゃんと俺のほうを向いてる。
母さんの呼吸に合わせて少ーしだけ動いてる。パジャマ越しでしてたこと、その時に妄想してたことが、全て出来る、状態。

きっと、赤ちゃんの時から何度も吸ってんだ。俺はこのおっぱいを。吸ったり、揉んだりしてたんだ。きっと。
でも、その記憶がない。今はもう、頭のてっぺんがキューンってなっちゃいそうな変な感覚しかない。
超エロい。超エロい。超エロい。超エロいよー。母さんのおっぱい、頭とちんこがどうにかなっちゃいそうなくらい、超エロい。
 

「ほ、ら……和樹、し、て……」

たった10センチ。その10センチをえらく時間かけて近づいて。
俺は母さんの超エロい連呼級のおっぱいに、顔を、口を。
……ってか、俺は完全に油断してた。油断?違うな。その瞬間は完全におっぱいしか頭になかった。
だから、その……その同時に起こった母さんの攻撃に、成す術ナッシングー。

「……ッ!」
「……ふふ、ん」

笑い?鼻息?俺は笑いに感じた。俺の口がおっぱいの肌に触れた瞬間、下のほうで。
警戒を怠ってた股間部に、しばらくの間行方不明だった母さんの手が。指が。指先がぁっ!

「……ッ!!」
「……ん。いいから、そのまま、続けて」

ちんこの先っちょ。そこに母さんの指先。がっつりカサが張っちゃってるそこに、ちょんとかぶさるように。
母さんのおっぱい誘導作戦にだまされて、ボッキちんこへの接触を許してしまった。おおうっ。
しかも、握ったり掴んだりするわけじゃない。ただ、つまむように指先がカリに……。
「触るな」とか文句言う時間より、口とか頬にあるおっぱいの感触を味わってるほうがよくて。
俺は……母さんにちんこの先っちょをつままれたまま、母さんのおっぱいの先っちょに、口を。

「……っ」
「和樹、かず、き……ん、んっ。いい、よ」

きっと笑ってくれてる。いつもの笑顔で、ひさびさに甘えてくれてる17歳の息子を見て。
ただ。どうよ、このシチュエーション。微笑ましい親子の光景って感じじゃなくね?
母さんはしっかりと俺のちんこをつまんでる。明らかに性的興奮状態の俺のちんこを確認してる、はず。
俺は触れた直後に目を閉じて、さっき記憶に刻み込んでたチョコアイス色の乳首に唇を直行させる。で、口にあっさり入る。
抱き込んだ俺の頭を再びナデナデし始めた母さんが、乳首舐めた瞬間に出した声が、さっきの声。

母性溢れる状態で、母さんの口から出たエロい声。
ちんこを掴み続けるエロい指先。
多分、俺が生まれた頃からのエロいおっぱい。

 

母さんがどんな気持ちなのかは分かんないけど、俺はもう、完全にヤバいモード。
口に含んだくにくにの乳首を舐めてると、もっともっと強く舐めたく吸いたくなるし。
ダメなのは分かってるけど、ちんこつまんでる指先を、もっと動かして欲しいし。

「かず、き……んっ、んッ、いい子、いい、こ……う、ンッ、和樹」
「……ッ」

旅館で。文哉のバカ行動から感じたちょっとしたジェラシー。物分りがいいつもりだったのに、結局子供っぽくイラついちゃって。
母さんはそれを笑ったり悩んだりして、気がつけばしゃぶってくれたり、今は……こんな状況で。

「んッ、んッ……いい子、ね、和樹……かず、き、かず、き、ん、ンッ」

子供っぽい感じを出しておっぱいを熱心に吸ってれば、もしかしたら。
もしかしたら、手を動かしてくれるんだろうか?どーだろ?

あ。
気持ち腰がぐらついたら。ほんの少しだけ「擦られてる」感が出たっぽい気がする。お、これはいい発見。
おっぱいを舐める勢いに乗じて、少しだけ腰も動かしてみよ。後ろには下がれないから、左右に少しだけ。
よーし、乳首も片っぽだけじゃかわいそうだぁ。もう片方も……あむっ。
……マンガみたいに、ツンッとはなってくれない。えっと……母さんはこんなこと、へっちゃらなわけか?
もしかしたら、俺が超ヘタなのか……?そんなこと考えてたら、腰も自然にクネクネ動くし。

「ほら、うんッ……和樹、いっ……ほーらー、逃げないの……んッ」

顔は逃げてない。当然舌も逃げてない。母さんが言ってるのは、下のほう。ちんこ。
俺の動きに合わせるように、母さんの指も俺のちんこを離すまいとしてる。してくれてる。
……正直、自分でオナるより200%増しで気持ちイイ!不思議ー、別に激しく擦ってるわけじゃないのに、な。
少し低くなった笑い声と一緒に、母さんの指がカリをしごいてくれてるような動き、の妄想。

正直。少し先の事を考えて、俺なりの到着地点を思いついてみたりしたね、この時。
ちんこの先擦られてるのは超気持ちイイし、おっぱいに口で甘えてるのもかなりエロい。
きっとものの10分くらいで俺は出しちゃうだろうし。だろうっていうか、今の感じじゃ間違いない。
母さんがそれをどうする?俺の精液がその手にドバッとほとばしっちゃうか、その前にティッシュ儀式があるか。
……手コキで発射、アリだと思う。今の俺には、昼間の車中フェラと同じくらいの興奮度。
なんたって自室、自分のベッド。おまけにおっぱいナメナメあり。「母さんに出してもらう」喜び。
このまま波風立てずに、母さんの乳首舐めながら射精すんだよ?あと10分くらい、静かに、静かーに。
 
 
「……う、うンッ!」

ところが。なぜか母さんは、そんな俺の思いとは違う展開をそこで持ってきた。
それまでの少し色っぽい囁きとは違う、明らかにわざとらしい咳払い。

「えっと……和樹。ちょっと、離れよっか」

後ろ頭を撫でてくれてた左の手のひらは俺の頬に移動して、離したくねー!って思い続けてる口を離させるようにちょっと後ろに押される。
しかたないから、口や舌はおっぱいから離れる。俺の目前にある、俺の唾液でちょっと光った乳首。直前まで口に入ってた乳首。
そして……うわあ、ショックー。下半身の、俺のちんこからも母さんは離れた。
体はかろうじて触れ合ってるけど、上と下のかなりエロい接触は一瞬のうちに消え去っちゃった。えええー。

「……ふう」

甘える息子にごきげんな感じだった母さんが、急に冷静になった。興奮MAXで大噴射予定だった俺のちんこはマヌケにビンビンのまま。
……あーあ。体まで、離れちゃった。寝返りみたいにしながら、向き合ってた体をうつぶせにしてく母さん。

「ね、和樹。ゴメン、ね……」

謝っちゃうし。俺何にも悪いことしてないよね?別に怒らせたり気分悪くする事してなかったよね?
おっぱい舐めが超絶ヘタだったのか!?それとも急に母と子のエロい事実に冷めちゃったのか!?どっちでもイヤーっ!

「寝ないと、ね。夜ももう、遅いし……」

この言葉は決定的かぁ?やっぱりヤバイって思って冷静になっちゃった確率が高そう。そっかー、そっかー……。

「向こう向いて……和樹は、寝て。お願い」

親子の間で起こった突発的なエロシーンなんて、こんなもんか。超残念だけど。
この旅行の期間中が特別おかしかったのかもしれないし。
レジャーテンションで父さんは酒を呑み、文哉はバカはしゃぎ、母さんはエロに寛容になった。
でも、今日でそれもおしまいって事だ。明日はひたすら疲れてのんびり過ごして、あさってからは学校。日常生活。
父さんも母さんも文哉も俺も、旅行前と変わらない家族。何事もなかったように。
でも……こんな終わりかたかよー母さん!せめて、最後1回手コキで出させてくれたら、なー。

「寝、て。お願い」

母さんの言うとおり、寝ますよ。正直不貞寝テンションに戻りつつあるね、俺。
フェラチオはしてもらったけど、自宅での手コキ射精は文哉が経験済み。俺は直前キャンセル。
俺があきらめて寝る体勢に入れば、母さんはこの部屋を出てって、それで終了。
ハイハイ寝ますよー。ただし残念感は出させてもらう。壁のほうにごそごそ寝返りうって、反対側向く体勢。

「……和樹。おやす、み」

ふん。おやすみ、母さん。
……。
……。
……。

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