俺と文哉と俺たちの母さん |
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「あ」 「?」 「足、開いたほうがいいか」 「あ……俺?」 何かよく分からんけど、その……発射したあとの事を言ってるのかと思った。肌が汚れるとか、そのへんの。 だから、少し(掴まれてる場所以外の)下半身をどうしたらいいか的にもぞもぞ動かしたり。そしたら。 「あ……違う違う。違うよ」 「?」 「私の足」 「へ」 「そうしたら……入ると、思うよ」 入る。入る。入る。入、る? また射精感が吹っ飛んだ。うへえ、どうやら。どうやら。 「……入る、の?」 確認、するよね?色々疑問はあるわけで。それは場所の事なのか、可能性の事なのかとか。 「うん……入るよ多分。和樹の、なら」 そしたら。母さんはゆっくりと両足を開き始めた。足開いたら、入る……うおおっ!ナニが、ナニにッ!? 俺のチンコの真下で、するすると小さな布ズレの音。きっとそれは、母さんの足がゆっくり開いてく音。 まぁ自然に、苦労して必死に持ち上げてた俺の腰が、母さんの指に導かれるように自然落下。 ここまで来ると、その……俺のチンコと母さんのあ、あそこは、その……ほぼゼロ距離。 や、分かんないよ?詳しい位置とか俺には。でも、母さんは自分のあそこに俺のを掴んでる指を持ってってる気がする。 あ。 あ。 あ。何か、ジョリっていった。それも一瞬。うわ、うわ、何か……や、柔、いッ! 「ん」 母さんが、小さく何か言った。 俺のほうは……正直、大きな叫び声を上げたい。でも上げられなかった。 呻きぐらいは出るかと思ったけど、出ないもんだわ。不思議不思議ー。 ……心臓はもう、ガチで張り裂けそうなくらいドキドキしてるんだけどね。多分背中と胸がくっついてる母さんにはモロバレ。 その場所から、母さんの指がそっと離れて。 「ふ、うー」 「う、うーっ」 面白いくらい同時に、俺と母さんが、深呼吸して。 どうやら。どうやら俺、母さんの中に入ったみたいです。 母さんが足を開いてくれたおかげで、俺の先っちょだけ、母さんのあそこに、お、おま……あそこに、どうやら。 数秒間、そのまま静かになって。俺的には俺の心臓の音だけが耳にジンジン聞こえてる状態。 これって……その……童貞終了?初体験完了?どの時点でそれを判断するの……?わーかーらーなーいー。 それから……「うひょー!」って感激するかと思ってた。エロ妄想の中では、この行為って。 しかし何か、興奮はしてるけど、ヤバイ感じも同じくらいしてる。 |
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ああ、そっか。 母さんとしてるからだ。 俺、母さんとセックスしてるんだ。うわ。うわあっ。 急に、心臓とこめかみのとこが同時に超痛くなってきた。 俺、実の母親とセックスしてるよ!ヤバイ!超いけない事じゃん! あ。チンコは気持ちイイ。先っちょだけだけど、ちゃんと食いつかれてる感触。柔くて……熱い。温い?。 「和樹」 母さんの声だ。息子とヤバイ事しちゃってる堤香織の、なんとなく普段通りっぽい声。 でも俺は、その声だけでのどがゴクッて鳴るくらい緊張してる。だからその顔、見れない。 「しちゃったね」 ああ。やっぱり俺、しちゃってるんだ。 何か一瞬だけ文哉のバカ顔が浮かんだけど、すぐに消えて。 自分の暗い部屋で、目の前にある母さんの白い首筋だけが、いやに鮮明に見えて。 あ。やっぱりアレだ。。さっきまでムリだと思ってたこの体勢でも、やっぱヤバイ。 ちょっとでも動いたら、終わっちゃいそうだわこれ。 何でー?全然動いてないんだよ?俺の先っちょが、ほんとに傘の部分までくらいが母さんに入ってるだけ。 確かに柔くて温くて気持ちイイ。エロ妄想で想像してたのと違う、じんわりとした気持ちよさ。だからイキそうになってる。 でも、その……せっ、セックスって、動いたりするもんじゃないの?母さんも多分、動いてないよ?中も、多分外も。 でも、もう明らかに出そう。考えてる間もほとんど無く、何にもしないで、俺のチンコは射精、しちゃいそう。 射精、しちゃうの?俺。 母さんの、中に? 中、に? 「ね、和樹」 また母さんの声だ。くそうっ、表情読みてえっ!でも俺もうそんな余裕ねぇっ! 「そのまま……出る?」 「……う、ん」 マヌケに荒い声で、それだけ返事した。 「大丈夫。そのままで」 「へ」 「旅行に合わせてるから」 「?」 「大人、舐めんな……ふふっ」 その瞬間、俺はやっと母さんの顔を見る。 あ、こっち向いて、笑ってる。 まあ……大丈夫らしいから。その瞬間。 出ちゃった。どくどくと。母さんの中に。なか、だし。 |
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えらく長く感じる数秒間で。なんとなく「大丈夫」の意味を考えたりした。ハアハアしながら。 大人は、旅行に合わせてヤバイ期間をずらしたりできるって事か? それか逆に、ヤバくない期間に旅行を計画した、って事か?そっちのほうが自然か。 ああ、だから父さんも張り切って湯布院一泊って事になったわけだ。んでもって朝の露天風呂でも、夫婦で、アレだ。 へー。ふーん。そっかー。 ただ。 すぐに来る賢者モード。まだ母さんの中にチンコが埋まってるこの状況で、俺は。 き、近親相姦、って奴。それも、中出し……確率とか、どーなってんだ。 「ご、めん……」 だから、何でか知らないけど謝ってしまった。自分でも、大変な事をしたって事だけは理解できてるつもりで。 「謝るの?何でー」 ……笑っても大丈夫なのか。俺の目の前で、母さんは相変わらずのあの表情だし。 「ほら、ちょっと起きようか。ティッシュある?」 母さんが、お尻を少し浮かせるようにした。キョドった俺は慌てて腰を引く。余韻も何もあったもんじゃないくらいマヌケ。 ずるん、って抜けた。でもそれもよく分からないまま、半歩ひざ立ちでずるずる下がった。 「ま、枕元に」 「うん、あった」 手を伸ばして枕元のティッシュ箱を取りながら、母さんは体をゆっくり起こす。 暗い部屋で、真正面で見る母さんのハダカ。でもまあ、エロ鑑賞してる余裕なんて1ミリもナシ。 ああ……毛も見えたけど、そこが濡れてるんだよなぁ。多分俺の汚い精液で。うわぁ、ゴメン。 「ほら」 母さんがティッシュ数枚持って、俺のほうに屈んだ。その瞬間、なぜかビクッと逃げちゃう俺。 「ん?」 「あ、その」 「……後悔してるの?」 心臓止まりそう。答えが全く思いつかないー。 「母さんが、したいって言ったんだから。後悔なんかしないでよ」 「それは、その……はい、しないです」 「初めてが母さんだから、謝っちゃったの?」 「ち、違うと、思う」 「……そう」 後悔云々の時の声のトーンが少し怖かった。怒られたり、泣かれたりとかあそこらへんのムードが一瞬漂って。 でも最後の「そう」は明らかに明るい感じが混じってて。 |
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「母親としては、ね」 「……?」 母さんの手が、俺のチンコにティッシュ越しで触れる。俺のちんこを、キレイにしてくれる、らしい。 「息子の初めてなんて、まずムリだから。少し嬉しい」 チンコから顔を上げて、俺の顔を見上げる母さん。うっ……またドキッとしてしまった。 「話したよね?子供が離れていっちゃう事、寂しいって。でももう、これで寂しくない」 また笑うー。超卑怯ー。俺にチンコ拭きながらだよ?まだ自分のも拭いてないのにだよ? |