俺と文哉と俺たちの母さん 




 <27>   

「さっきまでの気持ちとは違う、したい、なの」
「……」
「色々悩んで、和樹も悩ませちゃって、それでしたんだけど……今は、違うの」
「え……その」
「普通に、したい。だから和樹にも、普通にして欲しい……ね?」

普通にして欲しい。そのセリフで頭大混乱、母さんの姿を捉えてる視界も、何かチカチカ。
その上、そのチカチカ視界の中で、母さんのハダカは、ゆっくりと後ろに動いていく。そっと、そっと。
お尻が寝て、上半身が(おっぱいが揺れながら)そのままベッドに寝て、足も少しずつ開いて。
その真ん中の場所も、こんなに暗い部屋なのに、はっきり光って見えて。
……まぁ多分、そのほとんどが俺のさっき出した精液なんだろうけど。
だからって言って、エロくないわけじゃない。母さんのあそこ、超エロいー。

「普通に、って」
「……普通に、よ」

あー。母さん目を逸らした。俺の聞きたい事に答えずに、頭も寝かせてそっぽ向いた。ドアのほう。
普通、普通、普通……もしかして、さっき言ってた「普通」か……?
彼女とする時は、って言ってたあの、「普通」?

「足、立てたほうがいいかな」
「さ、さあ……?」
「独り言よ、もう」

顔向こうに向けたまま、表情わかんないけどちょっとだけ笑い声が聞こえて。
数秒遅れて、足が立ってきた。右足から、ゆっくりと。更に数秒後、左足ー。
かなり時間かかったように感じたけど、それは俺の勘違いかもしれんし。
とにかく母さんは。堤香織は、俺の目の前でいわゆるM字開脚……うひ、鼻血飛び出そう。
ただ、やっぱりただごとじゃない感覚もある。だって、目の前にいる超エロい女の人は、自分の母、親。
んでもって、どうやら「普通」の感じでまたさせてくれるらしい。真ん中を濡れ濡れにして。
……ああいかん、いかんね。母さんの態度がちょっと変わっちゃったから、俺、どうしていいやら。
だって、エロいクセに照れてる母さんとか、ヤバイでしょ!?……1回しちゃってるくせに、俺ってば。


  

「あ」
「ん?」
「ひとつだけ、いい?」

母さんが、顔を久々に俺に向けた。笑い顔じゃない、マジメな表情。
……あー、ヤバイ。心臓バクバクがまた始まっちゃったー。マジメな顔の母さんが、なに言うか超怖い。
心臓と、ヘンな話だけどちんこのひくひくが同調してて。生々しい事言われたら萎えちゃうパターンもありっぽい。

「シーツ」
「……ん?」
「シーツ、もう汚れちゃってるから」
「あ……うん」
「明日早起きして、洗濯機の奥に突っ込んどいて」
「へ」
「ご飯作ってる間によ?お願いね」

あはは。普通の母さんだこりゃ。血だのヤバイ関係だの語られちゃったらどうしようかと思ってた。
でも、今この状況でシーツの洗濯を気にして俺に頼んでる母さんは、普段の、長男和樹にものを頼む時の母さん。

「分かった」
「よし」
「俺ので汚れてるもんね」
「……そう、ね」

母さんがそこまで言って、また顔を横に向けそうになったから。
普段の母さんが、俺に「したい」って言ってくれてる事を自覚しちゃった俺は。だから少し余裕が戻って来た俺は。

「ね」
「……ん?」
「……」
「……」
「……」
「……もうっ。何?」

俺がちょっとだけ笑って黙って見てるのを、母さんはどうやら耐えられなくなって。だから少し照れくさそうに笑ってくれて。

「母さん」
「だからー、何?」
「する」
「……うん、出来ればお父さんも起きる前に洗濯機に」
「違う」
「?」
「母さんと、する、よ」

心臓のドキドキはまだ続いてるし、緊張はしゃれにならんくらいで。でも、ちんこは素晴らしく母さんのほうを向いてて。
だから足を膝立ちで少し進めて、母さんの足と足の間に入った時。何か新しい気持ちを覚えたねー。
おまけに母さんは返事しないまま、俺の顔をまだ見てるし。顔って言うか、俺の全身を見てる感じ。

「何か、こう」
「……」
「恥ずかしい、かも」
「……」
「何か、言えー」

また笑った。

「……黙ったままだと、後で、許さんぞ」
「はい、ゴメン」

俺も笑った。もう……超楽しい!

 
  

「和樹」
「母さん」
「……まだまだだねー」

母さんが視線を少し落として、俺の股間を見てる。まだまだ?
あ……母さんの手が伸びて来て、俺の先っちょをキャッチ。それを少しだけ、下に向ける。あ。場所ですね。了解ー。

「あっ」
「……んッ」

2度目。つい10数分前の初めての時とは全く逆のカッコで。堤和樹と堤香織が、また触れた。

俺は、母さんの顔の横に両手をぼよんっ、とついて。母さんは、ちょっとだけ触れた股間の辺りをぼんやり見てるっぽい。
自分の手が伸びてるあたりをぼんやりと……どんな気持ちで見てるんだ?

「お」
「……ふふ、ンッ」

笑い声なのか、違うのか。母さんは俺のを持ってる指先を、ちょこっと下にずらす。
で、濡れたあの場所の上で数センチだけど動いたんで、俺情けない声発生。
さっき触れたばっかの時と、感触がかなり違う。濡れてるのは一緒だけど、何か違う。
ちょっとでも力入れたら、引き込まれそうな感じ……お。母さんが、指を離した。

「あ」
「あ」

面白いくらい同時に、目が合って小さく声上げた。同じ場所見てたからだけど。
どこも触れてない。触れてる場所は、あそこ1ヶ所だけ。
目は合ってからそこから離れず、ずっと俺の顔見てる。まぁ、俺も当然母さんのその顔見てる。

「……何ー?」
「いや、別に」
「さっきからあんまりしゃべんなくなったね」
「……」
「ほらー」
「……」
「黙って見るの、ナシだー」
「……」
「……あー、もう」

でも。母さんはもう怒った顔したりしない。ずっと俺の顔見て、恥ずかしいのか一所懸命しゃべってる。
それが分かるから、俺は黙ってるしー。まあ少しは緊張もあると思うけど、それも少し楽しんじゃってるし。

「……」

俺は黙ったまま、母さんのハダカをもう一度良く見た。
少しだけ汗か何かでツヤが出た胸元の肌。
息するたびにゆーっくり上下する存在感満点のおっぱい。
その頂点のさらに存在感あるチョコアイス色乳輪&乳首。
ぜーんぜんヤセじゃない、どっちかって言うと……でも「THE女の人!」って感じの腰まわり。
へそ経由で少し下に見える……もじゃもじゃっとした黒い毛。多分濃くも薄くもない。
……そのすぐ下には、もう俺のマヌケちんこが見えちゃったのですぐに逆戻し。
ほぼ真っ暗なのに、もう全部見えちゃってる母さんのエロいハダカ。全身。目が慣れただけかもしれんけどー。

もう一回毛、へそ、腰、おっぱい、胸元を素早く堪能して、の。
母さんの顔。いつもの余裕アリっぽい微笑を少しだけ照れさせてる、堤香織38歳。美人。可愛い。俺の母さん。

「……母さんがしたほうが、いいの?」
「……あ、いや」
「そうしたほうがいいなら……そうするけど」
「……えっと」

マジで悩む。俺としてはこの寸前の状況で母さんのエロ全裸を眺めちゃったから、プチ幸せ満喫してました。
でも……待てよ。なんかこう、このままじゃ。



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