裏切りの証明<5>
 






  ぼくは東の肌しか知らない。
 初めてキスしたのも、裸で抱き合って眠ったのも、ぼくは東が相手だった。
 ……一度、大輔に強引にキスされたことと、やっぱり一度、大輔に無理矢理……されたことがあるけれど。
 でも。
 舌を絡めあうキスの、胸がドキドキするうれしさも、抱き合って眠る時の人肌の心地よさも、人と情を交わす行為の深くて濃い快感も、ぼくはみんな東の腕の中で知った。東から教えてもらった。
 ぼくは、東の肌しか、知らない――


       *       *      *       *       *       *      * 


 ぼくと東は表面上は今まで通りの付き合いを続けた。……いや、ちょっと変わったところもあったっけ。ぼくたちは学校で、それぞれ他の友人たちと過ごすことが多くなった。学内で必要以上に二人で一緒にいるのはよそうって、ぼくが東に言ったからだ。
「気にするのがいけないんだと思う。けど……自分から話のネタを提供してやる必要もないと思う」
 ぼくの言葉に東はうなずいてくれて……以来、ぼくは背後のひそひそ声を気にしなくてもよくなった。
 そのことを別にすれば、ぼくたちは変わらなかった。
 ぼくはたびたび東の家に泊まり、東と夜を過ごした。
 ――表面上は、今までとなんの変わりもなく。ぼくは東とセックスした。
 ただ……ぼくのどこかは醒め続けていて。そのせいだろうか。今までは東がどんな動きをしても、どんな触れ方をしてきても、ぼくは気持ちいい一方だったのに……そりゃ、たまには「東、それ無理っ!」みたいなこともあったけど、そんな時でも深いところで東の愛撫を受け入れていた感じがあったのに……、ぼくは時々、東に抱かれながら、ざらりとした違和感を覚えるようになっていた。
 下半身へと滑る手が、性急すぎるような気がする。
 胸を弄る指が、不必要に力を込めすぎているような気がする。
 それが、ぼくが東との行為に酔い切れなくなったせいで感じるようになったものなのか、それとも……東のほうにも、口には出さない気持ちの変化か、あるいは小さな苛立ちとかがあって、本当にそういう変化が生じているのか……ぼくには判断がつかなかった。
 東の部屋のシーリングライトに、小さなひびを見つけたのもそんな日の中のことで。
 東の頭越しに見つけたそのひびを、ぼくは並んでシーツにくるまりながら、指差した。
「あそこ。ひび」
「え?」
 天井を振り仰いだ東は、『いつのだろう?』呟いてから、ぼくへと視線を落とした。黙って見つめられることにぼくが気詰まりを感じて、
「なにか?」
 問いかけるまでその凝視は続いた。
「いや……」
 東はふっと目を伏せたけれど。
 並んで眠るという、東とぼくにとってはもう当たり前のことが、なんだか妙に居心地悪く感じられた夜だった。





 一ヶ月ぶりにタケシの顔を見たのは、そんな頃。
 バイトを終えたぼくは、約束通り、東の家を訪ねるところだった。マンションのエントランスに近づいたところで、前と同じように照明を背にタケシはのっそりと立ち上がった。
「あんたを待ってたんだよぉ」
 タケシは情けない声を出した。
「洋平、会おうともしてくれないじゃん? この前またここで待ってたら、いきなり殴られるしさあ」
 痛みを思い出したかのようにタケシは頬をさすった。
「余計なおしゃべりするなって。なあ。俺があんたに言ったのって余計なことかぁ? もう済んだことなんだから堂々としてりゃいいじゃんなあ?」
 ぼくは小さくタメ息をついた。……タケシは悪いヤツじゃないとは思うんだけど。
「タケシはどうして東に会いたいの」
「決まってんじゃん!」
 タケシは胸を張った。
「カノジョになってほしいの。やっぱさあ、アイツ以上に、こう、コイツ絶対モノにしたい!って思えるヤツっていないんさ」
「でも東には断られてるんだろ」
「だからアンタに頼んでんじゃん」
 さすがにあきれた。
「あのさ、タケシ。ぼくと東が付き合ってるのは知ってるよね? なんでぼくが二人の間を取り持ったり……」
「だからさ!」
 ぼくの言葉をさえぎってタケシは身を乗り出した。
「アンタが欲しいのは洋平の棒のほうだろ? 俺が欲しいのは穴のほうなんだから、いいじゃん、困らねえじゃん」
 ……どういう理屈だ。
「……タケシね、また東に殴られたくなかったら、そういうことは言わないほうがいいと思うよ?」
「なんでだよ」
 タケシが口を尖らせた。
「アイツ、ずっとそうやって分けてたじゃん! 穴はあのオヤジ専用で、ほかでは自分も好き勝手遊んでさ」
 改めて聞く事実にズキリと胸が痛んだ。その上に……なんだって?
「……ずっと…って? そういえば、タケシは東とどれぐらいの付き合いになるの…?」
「あ? 洋平との付き合い? あー…中学の頃、夜街デビューして知り合って、どっちも男もイケルってわかって、すぐ寝るようになったかなあ」
 聞いちゃいけないような気がした。聞きたいなら、東に聞けばいい……そう思ったけど。
「……いつ、まで? タケシはいつ頃まで、東と?」
「あいつ、急にマジメになっちゃってさ、大学受験するとか言い出して。それまでちょぼちょぼ続いてたんだけど」
 それはそれでショックな話だった。でも、それより……。
「……マスターとも……東はずっと……?」
「そうじゃねえの? ちょくちょく店に遊びに行ってたみたいだしさあ」
 ぼくは足元へと視線を落とした。……東も、一回だけじゃないとは言っていた……けど、そんな何年も……。
 その時、足元の影が動いた。マンションのエントランスが開いたんだった。
「……の野郎!」
 ふっと顔を上げた瞬間、タケシに殴りかかる東が見えた。
「わわわっ!! よ、洋平ったんまっ!」
 タケシが頭を抱えてうずくまりながら叫ぶ。
「な、なんもしてねーよ俺!」
「東!」
 ぼくも慌ててタケシと東の間に割って入る。
「この野郎、また余計なことべらべら……」
「嘘は言ってねーよ!」
 タケシが叫ぶ。
「洋平、手早すぎ! 人の話聞けって……」
「てめえの話なんざ聞く耳はねーんだよ!」
 東の足が振り上げられる。
「東っ!」
 ぼくは必死に東にストップをかける。止めなかったら本当にそのまま東はタケシを思い切り蹴倒しそうで。確かに東は手が早いし、怒った時には暴力的になるけれど……でも、これほどに苛立って怒った様子の東は珍しかった。止めなかったら本当にタケシにケガをさせかねない……。
「わ、わかった、今日は帰る……」
「二度とくんな!」
 タケシはよろけるように立ち上がると、ぼくたちに背を向けて駆け出した。





 最初はまだ腹立たしげだった東も、東の家のリビングに入った頃にはずいぶん落ち着いたみたいで。
「おまえが遅いから様子を見に出て……あのバカ、今日はなにをしゃべった」
 聞かれて。
「……タケシは東と中学の頃からずっと遊んでたって。東が受験勉強始めるまで」
 東が大きくタメ息をついた。
「それ、ちがう。初めておまえの家に行ってから、俺は遊んでない」
「……ありがと」
 ぼくは東に小さく笑って見せた。
「それ聞いて、ちょっと気が楽になった」
「……ほかには」
 続けて聞かれて少し迷ったけれど。
「……マスターとも、ずっと長いこと、付き合ってたって……」
 東は舌打ちすると、『あの野郎』、剣呑に呟いた。
「それもちがう。……確かに、あの人とは付き合ってたけど……関係を持ってたのは中学の間だけだ。その後はずっと……年上の友達っていうか、先輩っていうか……」
「そうだよね、いい関係が続いてたんだよね」
 思い切り嫌味な言葉が口をついて出た。東の口元がぎゅっと引き締まる。
 ぼくも自分の言葉に含まれた棘に気分が悪くなる。
 気まずい沈黙は、でも、そう長くなかった。
「……秀。前も言ったけど、あの頃、俺は本当にガキで……マスターもやっぱり少しズルくて……」
 東はなにか大事なことを言おうとしているんだと感じた。感じたけど……。
「もういいって言ったろ。聞きたくない」
 ぼくは横を向いた。東がその躯を開いた相手。今も、性的な意味はないにしても、慕っている相手。聞きたくなかった、そんな相手のこと。
「秀!」
 東の手がぼくに向かって伸びる。
「聞けよ! 俺とマスターは……」
「だから! 二人一緒にするなよ!」
 ぼくも叫び返して……東がまたなにか言おうとした時だった。言い合いのさなかに東の携帯が鳴った。





 東は出ようとしなくて、でも、携帯はなかなか切れなかった。一度切れてもすぐにまた鳴り出す。
「……出なよ」
 ぼくの促しに東はようやくキッチンのテーブルにあった携帯を取りに行った。
 携帯を手にした東の眉が、発信先を見て怪訝に寄せられた。
「……はい、洋平です。……はい。……はい。……えっ!」
 東はなにかにひどく驚いたようだった。
「ホントですか、それ。いつ……ああ、はい。……はい。……え、俺ですか。ええ……でも……」
 沈んだ様子で相槌を打っていた東が、困ったように言いよどんだ。その視線がリビングボードに立てられている東のおかあさんの写真に向けられる。
 ――誰からの電話だろう? ただならぬ様子にぼくの背筋も緊張する。
「……わかりました。できるだけ早くに。はい」
 通話を切った東に、ぼくは『誰?』目顔で問いかける。
「……マスターの恋人で、浅田さんって人からで……」
 東は沈んだ様子で携帯に目を落として話す。
「マスターの……血は繋がってないけど、弟さんがいるんだけど、その弟さんが亡くなったって」
「え」
 面識のない人であっても、死の知らせは重く響く。
「……もう、長いこと、入院してて……でも、浅見さん、マスター大丈夫かって心配して」
 突然の人様の不幸に驚いてはいたけれど。どうしてマスターの恋人が東のところにマスターを心配して電話をかけてくるんだ? 疑問に眉が寄った。
「浅見さん、今出張で大阪なんだって。明日の午前中の会議が終わらないと帰れないって」
 でも! ぼくは納得できない。でも、どうして東のところに!
「……悪い。秀。俺、今から出るから」
「どうして!」
 わからない、わからない! ぼくは大きな声を出していた。
「なんで……なんで東が……!」
 東は困ったように手の中の携帯をいじった。
「……悪い。でも……そういう、昔のことは別としても……マスターにはずっと世話になってるし……」
「……だからって!」
 東の視線がまたおかあさんの写真に向けられた。
「……大事な人がいなくなるってのは、覚悟しててもキツイから。だから……今晩だけ、ついててやりたいんだ」
 いやだと思った。東がマスターのところに飛んでいく。いやだと思った。手が細かく震え出す。
「だから、ごめん、秀。俺、もう出るから。おやじ、今日は帰ってこないし、よかったらおまえ、このまま……」
「勝手……」
 声まで震えた。
「勝手なこと言うなよ! なんで、なんで東がマスターのところに……!」
「……だから……」
「わからないよ! 東、今でもマスターのことが好きなの! ちがうって言うなら、どうして……!」
 東は歯を食いしばるような表情でぼくを見た。
「俺はおまえしか好きじゃない。だけど……これはちがうだろ。人が一人死んでるんだ。大事な人間にもう二度と会えなくなるって、ホント、キツイから……」
 東の言うことはわかった。わかったけど、心はわかりたがらなかった。
「じゃあ家族を亡くした人のところには、全部、東、慰めに行くの! 行かないだろ! なのにどうしてマスターは特別なんだよ!」
 自分が言ってることがめちゃくちゃだと思った。思ったけど……止まらなかった。
「なんでマスターの弟が死んだからって……!」
 そっと髪に手を触れられて、ぼくは言葉を切った。東が奇妙に静かな表情でぼくの髪を撫でた。
「……おまえには、わかんないか。おまえ、失くしたことないもんな」
 東の言葉にぼくは凍った。いきなり東に殴りつけられるより、もっとショックだった。
 頭を撫でる東の手を振り払った。
 自分が悪いのはわかってた。だけど……今から昔抱かれた人のところへ行こうとしている東を見送るのも、いやだった。
「……帰る」
「秀。……秀!」
 東が呼ぶ声が聞こえたけれど。ぼくはそのまま玄関を出た。





 もう東はマスターのところについただろうか……。
 家にまっすぐ帰りたくなくて、わざとにぎやかな駅を選んで降りて、ネオンで昼のように明るい街を行きながら、でもぼくは東のことばかり考えていた。
 今夜は一緒にいてやりたいって、東、言ってた。それは一晩中、一緒にいるってことなんだろうな……まさか……。そこまで思って、ぼくは自分の下品さにぞっとした。大事な家族を亡くしたばかりの人に、そして、それを慰めたくてそばに行く人に、ぼくはなんてことを考えるんだ。
 ぼくは自分を叱る。
 だけど。
 東がマスターの大変な時にマスターのそばに飛んでいくことを、ぼくは全然納得できてなくて。苦しくて気分悪くて。夜だと言うのに、人の流れが途切れない通りの中で、ぼくは座り込みたくなった。……もういやだ。
 本当にどこかの隅で休もうか、ぼくがそう思った時だった。
「あれ、高橋?」
 聞き覚えのある声がした。顔を上げたら、居酒屋っぽい店の前でかたまっていた集団の中から、背の高い影がぼくのほうへと抜けて来た。
「やっぱそうじゃん」
 ぼくの前まで来たその人は人懐こい笑みを浮かべている。
 河原先輩だった。
「どうしたんだよ、こんな時間に。……一人?」
 ぼくが小さくうなずくと、先輩はちらりとぼくの顔をのぞきこんでから、
「悪い、俺、ここで抜ける。またな」
 背後の人たちにそう言って手を振った。ぼくはちょっと慌てた。
「せ、先輩、いいんですか!? ぼ、ぼくは大丈夫ですから……!」
「いい、いい。数合わせで出ただけの合コンだから」
 先輩は、それに、と付け足した。
「高橋、また赤信号にツッコむ予定ありそうな顔してるし」
「そ、そんな予定ないです!」
「わかった。なら手をつないで歩くのはやめとこう」
 どこまで冗談か本気なのかわからない。でも、先輩のぽんぽん飛び出す軽口には確かに気持ちを楽にしてくれるなにかがあって。少しだけ、真っ黒なものがぐるぐるしていた胸の中が明るくなるような気がした。だから、
「じゃあ高橋、信号以外のこれからの予定は?」
 尋ねられてぼくは、
「……お酒が飲みたいです」
 そう答えていた。
 




「トシを聞かれたらハタチって答えなさい」
 先輩はそう言って、酒倉みたいな感じのパブに連れて行ってくれた。
「ビール、飲める? 苦いとか言わない?」
「言いません!」
 カウンターに並んで腰掛けたら、いろんなジョッキが棚からぶら下げられているのが目に入った。オレンジ色の照明を弾いているのがきれいだ。白シャツを肘までまくったバーテンダーさんが霜のついたジョッキにクリーミーな泡がこんもりしたビールを用意してくれる。
 今までサークルのコンパなんかで行った居酒屋やみんなで騒げる飲み屋とはちがって、ここは店の造りそのものも落ち着いて大人びていた。
 ――東は、こんな店ももう知ってるんだろうな……
 そう思った。
 結局、タケシは東のセフレで……。中学のときから夜遊びを重ねて、いろんな相手と寝てて……。
「……考え込んでるのは、この前言ってた相手のこと?」
 問われて、構える間もなくぼくはうなずいていた。
「今……そいつ、前付き合ってた相手のところに行ってるんです。それは……仕方ない事情があってのことだし……そういうんじゃないってわかってるんですけど……」
 ぼくはぐっとビールを喉の奥に流し込んだ。
「……わかってるんですけど」
 喉を滑っていくビールがたまらなく苦かった。
 
 
 
 
 
 店を出た。もうさすがに人通りの少なくなった通りを歩いた。
 ……いや、歩いたっていうか、先輩に支えられてふらついてたっていうか。それでも最後の一杯は、もうやめておけって先輩に取り上げられたんだけど。
「高橋。ほら。おまえ、何線だ? まだぎりぎり終電は間に合うだろうから……」
 終電? そう聞いて、ああもうそんなに遅いんだと思った。笑いが漏れた。
「今から帰ったら、親、びっくりしちゃうかも。泊まって来るって思ってるから」
 そう。今日、本当ならぼくは東の家で泊まるはずで……。
「やだなあ。帰りたくないなあ」
 酔いのせいにしちゃいけないだろうか。思ったことがそのまま口に出ていた。
「……うーん」
 先輩が横で呻いた。ぼくは薄暗い中で先輩の顔を見上げた。先輩はくっきりした眉をしかめていた。
「そういうセリフをこういう場所で言われると……」
 そう言われてあたりを見回せば。……ホテル街だった。いつの間にか。
「勘違いするなよ。駅に行くのにこっちが早いから、だからな」
 先輩は真顔で言う。けどなあ、とすぐその眉がまた寄った。
「もう面倒ははぶいて聞くけど、高橋が付き合ってる相手って男だろ」
 頭が真っ白になった。
「大丈夫だ。俺の友達もそうなんだよ、ゲイなんだ。気持ち悪いとかそういうのはないから。……なんで抱かれてんだよ、とか、相手が女性だったらあんまり言わないだろう」
 言われて、そんなことまで言っていたのかと、今度は血の気が引く思いがする。
「で、」
 先輩は続けて。
「高橋が付き合ってるのが男で、その相手のことで悩んでるのがわかってて『帰りたくない』って言われると、フツーに女の子に言われた時みたいに『じゃあ泊まってく?』って俺が言っちゃうのもありかって思えるんだけど」
 え。ぼくは目を瞬かせた。
「だから、寂しい女の子がいたら慰めるのは俺の使命だと思ってるから。役得とか据え膳とかいうわけじゃなくて」
 やっぱりぼくは酔ってたんだと思う。据え膳とか自分で言っちゃう先輩がおかしくて、笑えてしまって。
 だけど。
 ぐっと肩を抱き寄せられて、笑いが止まった。
「……どうする?」
 低い声だった。先輩の真っ黒な瞳が近々とぼくを見つめていた。
「……帰るなら、送っていく」
 帰るなら……? 帰ったら……? きっとぼくは一晩中、東のことを考える。マスターのところで夜を過ごしている東のことを考える。そして……マスターに抱かれていた東のことを、考える。
 ぼくは無意識に手を伸ばすと先輩の腕をつかんでいた。
 一人になりたくなかった。今夜は。
「……帰らない……」
 小さく、でもはっきり、ぼくは呟いていた。
 





 
                                                             つづく




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