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衝動のままに抱きしめてくる腕の中で、アイゼイヤも満たされた笑みを浮かべた。
そして、密着する体の間に手を差し込み、再び立ち上がったユーデクスの陰茎を掴む。
緩々と扱く指から与えられる刺激に、二人を繋ぐ場所がきゅっと猥らに締まった。
「……っ、ぁ……ぁぁ……っ」
「感じるかい?」
答えなど聞かずとも分かる。
官能的な表情が、甘やかに放たれる声が、全てを物語っている。
「動くよ」
緩やかに、浅く動かされる欲望。
その圧迫感の強さに、ユーデクスは息を呑む。
「……っは、ぁ……っくぅ、ぁっ……」
指を挿入されている時とは違う、もっと鈍く強い痛み。
だが、同時に前を愛撫する刺激が、その痛覚を鈍らせ、快感に変えていく。
少しずつ、変えられていく体。
不安はある。だが、それ以上に、自分を抱く友の存在の近さが愛しくて、嬉しくて。
「あァッ!」
突然、ゴリっと内部の一点を抉られる。
痛みとも、苦痛とも似た、だが明らかに違う激しい刺激にユーデクスの体が跳ねる。
「あぁ、前立腺かな」
僅かに息を乱したアイゼイヤは、そのシコリをじっくりと抉るように、腰の動きを変化させる。
ビリビリと背筋を走る電流のような快感に、ユーデクスは生理的な涙を零して喘ぐ。
「……だめ、だ……ぁっ……アイゼイヤっ……おかしく、なる……っ」
「おかしくなればいい」
どんな貴方でも受け入れるから。
そう囁きながら、喘ぎ声を絶え間なく上げる唇を、アイゼイヤの形の良い唇が塞ぐ。
乾いた口内を潤すように舌を絡め、いつの間にかシーツを掴んでいたユーデクスの白い指に手を重ね、指を絡めあう。
銀の濡れた糸を引いて唇を離すと、どちらとも無く官能と幸福に満ちた視線を交わす。
「「愛してる」」
声が重なり、二人は面映そうに笑った。
「もう少し、激しくしても大丈夫かい?」
「大丈夫……もっと……君を、感じたいんだ……」
「っ、本当に、貴方は……煽るのが上手い」
呆れたような、少し苦しげな笑みを浮かべて、アイゼイヤは掴んだユーデクスの手を己の背に回させ、開いた膝裏を抱えるように持ち上げると、グッと奥まで己を押し込む。
「……ッ、ぁっ……」
内臓が迫り上げられるような圧迫感に、ユーデクスは喉を喘がせる。
ゆっくりだが、先程よりはるかに大きくなった挿入の動きに背を仰け反らせ、翼を震わせて。
快感に、溺れていく。
「……っは……くぅ、……ぁァっ……」
時折立てられる爪が齎す背の痛みに、アイゼイヤはユーデクスの苦痛と快楽を知る。
触れ合う吐息。
伝わる熱気。
擦れあう部分が溶けて混ざり合うような、そんな幸せな夢を見てしまう感覚。
もっと、もっと繋がりたい。
一つに、なりたい。
同じ思いを抱えて、二人は行為に溺れる。
「……ッ、アイ、ゼイヤ……あい……ぜいや、ぁぁ……!」
「……ユーデクス……っ」
アイゼイヤの腕の中で、ユーデクスは再び絶頂へと駆け上る。
離れないように、手放さないように友の背をその翼ごと掻き抱き、無意識に爪を立てて。
何よりも雄弁な翼を震わせ、その快楽にしばし意識を奪われる。
焦点を結ばない思考の中で、体内に放たれた精を感じた。
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