お花シリーズ - 椿9
「……っ、あっ……は、ぁ……ッ」
荒い呼吸で体の力を抜けば、より深く押し入ってくる。
完全に中に入りきると、司は少し上体を浮かせて視線を合わせてきた。
「……んっ……せん、せ……」
「大丈夫か?」
司も辛いのだろう。
眉を寄せながら問いかけてくる言葉に、彩は綺麗に笑って頷いた。
「先生は……?」
気持ち、イイ? と掠れた声で問いかければ、司は極上の笑顔で頷き返す。
「彩の中は、熱くて気持ちイイ」
小刻みに体を揺らしながら告げる卑猥な言葉に、彩は途端に笑みを消し、困惑と羞恥と快楽に真っ赤になって首を振る。
「……やッ……そんな、こと、いっちゃ、ヤだぁ……」
途切れ途切れに訴えても、司の口は止まってくれない。
「恥かしいからか? でも、ホントのことだぞ?
熱くて……俺に絡みついてくる。気持ちイイんだろ?」
「や、ぁ……だめぇ……あぁッ、ん!!」
徐々に昂ぶってくる躰に、二人の息が上がってくる。クチャッと濡れた音を響かせるのは、二人が繋がる場所と、司が愛撫を施す彩の男の部分だ。
そして、司を受け入れるのに慣れてくる彩の体にあわせて、小刻みな動きは徐々に激しいストロークへと変わっていく。
「は、ぁぁっ……アッ……ヒッ、あ……ん、ゃ……」
「彩……っ」
眉を寄せながらもニヤリと笑う司は、彩の敏感なトコばかりを突いてくる。
弱い所を直接刺激され、彼の体はもう限界だ。
「だめ、せんせ……もぅ、いっちゃ……」
「一緒にイクか?」
「ん……ッイク……いっしょ、に、いきた……」
頷く彩に、司は握り締めた昂ぶりを強めに握り促すように扱いて、同時に腰の動きを早くする。
彩もそれを促すように、淫猥に腰を揺らし締め付ける。
「アッ……せんせ……!!!」
「……ッ!!!」
そして迎える空白の瞬間。
二人はほぼ同時に互いをきつく抱き締め、体を痙攣させる。
そして、ソファに身を沈めると、どちらともなく笑って唇を寄せた。
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