6.バニーガール
僕が何人目のクローンかは、もう完全に分からなくなっている。
定石通りにレベルを上げ、ピンチを乗り越えては、モルモットルームで回復する。その繰り返しだった。
もし僕が大人であれば、レベルとともに肉体も完成し、ペニスも大きくなり、硬くなり、テクニックも身について、耐久力もついていき、精力も増大する。
だが、いかんせん中学生の身体で制作されたクローンにすぎない。ペニスは大きくならず、やわらかいままだ。感度も良好で、精子もどんどん作られ続け、異性への興味も興奮も尽きない年頃である。耐久力もつかない。精力も低いまま、つまりすぐ射精してしまう身体のままなのだ。
このハンデを背負って脱出するためには、普通の男性以上にレベルをとことん高めなければならない。そのために、敗北率も高く、クローンがどんどん作られることとなってしまう。
記憶は受け継がれるため、クローンが作られれば作られるほど、次のクローンは生き残りやすくなる。だが、それでも、この思春期ハンデはなかなか乗り越えられないままである。
こいつは……アメリカからやってきた性のエキスパート、バニーガールだ。多産のウサギから、セックスシンボルとして登場したセクシーな大人のレディだ。
肌が白く、美しく、長身で、足も長く、何よりおっぱいがデカイ。お尻もビッグサイズだ。華奢な日本人男性、それも14歳では、なかなか勝ち目がないのだ。
どうしよう。記憶では、バニーに勝てたクローンはまだいない。これまでのクローンの中で僕が突出してレベルが高いわけではない。色っぽいお姉さん金髪美人を相手に、勝てる気がしない。
僕が安全という保証はないな。チェリーボムで逃げ……
「ああっ!!」
アイテムにチェリーボムがない! しまった、タマゴと交換して捨ててしまったのか! 一つ残っていれば安心と思っていたが、どこで計算が狂ったのか、一つも残っていなかったのだ!
「うあああ……」
そうこうしているうちに、逃れられない僕は、バニーガールと強制的にセックスさせられることになってしまった。
男上背位で挿入させられ、上に乗せられたままどんどん責められていく!
大きなお尻、細長い足が僕の下腹部を支配し、ぐにぐにと突き上げられてしまう。そのたびに膨らんだヒップが僕の腰でとろけ、その弾力で僕の腰を無理にでも跳ね上げてくるのだ!
重力どおりに落ちてくる僕を軟らかい肉で受け止めたバニーガールは、さらにお尻を小刻みに突き上げて僕を浮かせ、強制ピストンを始める。
彼女たちはすでに、海の向こうで幾戦も交え、勝ち続けてきた強豪だった。ただ大人の白い肌の魅力というだけではない。ペニスのイかせ方を良く心得ている膣圧の持ち主であり、腰の振り方もしっかりとマスターしていた。
日本の子供ペニスなど、物の数ではない。
僕は全身を駆け巡る気持ちよさに脱力し、抵抗もできずに突き上げられるままになっている。ムニムニと潰れる大人の臀部が僕に密着して心地よく、さらに百戦錬磨のオンナが、未熟なペニスをこれでもかとわい狩り、追い詰めていく。
逃げることはできないし脱出も不可能だ。こうなったら、一縷の望みをかけて反撃するしかない。僕は腰に力を入れて踏ん張り、白人女性の大きなバストを床から揉みしだいて応戦した。
「あーはー?」
余裕の笑みを浮かべるバニーガール。そんな……僕の責めがほとんど効いていないっ!?
それどころかますます、激しく腰を突き上げて、ペニスが抜けてしまうギリギリのところで調節しながら、大きく強くピストンさせられてしまうのだった。さらにオンナが甘美に締まり、蠢き、さっき以上に強烈に一気に快感に晒し続けてくる。
股間のくすぐったさがピークに達し、それが射精直前のきゅ~んとくすぐったい疼きに変わるのに、さほど時間はかからなかった。
逃げなくては……彼女の上に乗せられたまま、あっさり射精なんて……そんなのイヤだ!
以前も、あるクローンがバニーに捕まり、西洋で鍛えられた肉体を前に不慣れなまま、3コスリ半で射精させられた記憶がある。僕もその一員になってしまうのか!
だが、もうどうしようもなかった。
お尻を左右に振りながらの腰の突き上げが、いよいよ激しさを増していく。僕は抵抗できず、跳ね上げられるに任せるしかない。イク直前の強烈な気持ちよさに襲われて、死にたくないと必死で脂汗をかいているのに、それをあざ笑うかのように”仕上げ”に入ってくるのだ。
「あぎっ!」どびゅるるる~
容赦ない締まりに勝つことができず、包茎ペニスから大量の精液があふれ出た。
射精は何分経っても収まらない。その間中、脈打ちはどんどん早くなり、快感が増していく。
何も考えられない。頭の中が真っ白だ。そうやって理性が失われ、そこへメインコンピュータの洗脳電波が容赦なく入り込んでくるんだ。
洗脳が終わるころには、肉体も改造され、女モンスターの一員にさせられてしまっていることだろう。
バニーガールも、洗脳が終わる最期の一瞬まで、腰の動きを止めなかった。いや増す快楽に、オンナのしごきがさらに加わり、僕は本当に自分がもうダメなのだということを実感させられるのだった。
###こうしてまた一人、クローンが犠牲になった###