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7.看護婦

 


 数多くのクローンが犠牲となってきた。

 記憶は混在しながらも、恐怖におののき、快楽に負け、射精させられながら、花と散っていった同胞達の姿が、脳裏に焼き付いている。

 感覚は共有しないものの、無念の思いと、快楽にほだされて何もかもを捨ててしまう弱き精神と、何も考えられずに頭の中が真っ白になってしまって理性がストップしていく様子は伝わってくる。

 その気持ちよさがどんなものなのかは、共有されていない。もし共有されてしまったら、この先いかに大勢のクローンが作り出されても、女たちの肉体の魅力にはじめから負けてしまうことになり、あっさり射精を許す身体になってしまうだろう。それを避けるために、感覚の共有は外されたのだ。

 そのおかげで、新しくクローンが制作される際には、レベルはどうしても1に戻され、はじめから経験を積み直さなければならなくなった。性に不慣れな年頃で製作されるため、多感で敏感な身体のまま、女の怪物たちとセックスをさせられ、射精したら一巻の終わりという恐怖と快感に抗いながら、生き延びる方法を模索していかなければならない。

 ただ、その積み重ねの一つ一つは、記憶上の経験として残っているので、初めてであるにもかかわらず、快楽の与え方や我慢の仕方、各敵ごとの攻略法は心得ている。

 あとは……女体の感触そのものに慣れることだ。そのためには、まだまだ経験が足りない。



看護婦1



 周囲に透明のバリアが張られる。この研究所では、より確実に射精させるため、敵と遭遇したらそこから逃げられないように仕組まれているのだ。

 看護婦さんは、しっかり発達しきった大人のヒップをぴちっとしたスカートで包む職業婦人だ。人体のツボなど、感じる場所はすべて熟知しており、その手技には定評がある。石けんの撫で洗いに昇天したクローンも数知れない。

 僕はまだ、2,3度程度、すこし年上の高校生や、性器モンスター、おっぱいモンスターを相手に戦って、ほとんどペニスに触れられることなく勝利してきた未熟者だ。記憶と経験を頼りに、本番になるべく持ち込まず、手と指で勝ってきた。もっとレベルを上げて耐久力をつけながらでなければ、とてもお姉ちゃんたちと挿入戦なんてムリだと、分かっているからである。

 看護婦さんは初めての敵。生身の女性そのものも、ほとんどずるい手で勝ったようなもので、ダメージを受ける前に弱点を責めてその場をしのいだだけだった。

 このお姉さんとまともに戦って勝てるだろうか。そんな心配が、ふと頭をよぎった。



看護婦2



「うああ……だめっ!」

 僕は思わず腰を引いた。

 思った以上の心地よさに、すぐにでも漏らしてしまいそうだった。こんなに……いい気持ちなのか!

 お姉さんの手はとってもスベスベでやわらかく、指先までしっとり吸い付くようだった。

 そんな心地よい両手の指が、まだほとんど味わった経験のない敏感なペニスに一気に襲いかかってきたのだ。

 女手の感触はほとんど初めてであり、手を握られたこともない僕にとって、じかにペニスに触れられる感触は、どうにもならぬほど心地よいものだった。

 彼女の右手がペニス先端をかわいがり、左手は添えるようにしながらもしっかり裏側をまんべんなく、小刻みに撫でさすってくる。玉袋にまで伸びた細い大人の指先は、あっさり男根から精液を吐き出させる方法を熟知した、こなれた動きだ。

 戦闘開始直後にナース服を脱ぎ捨て、裸になったお姉さんのピチピチした身体も、とてもきれいだった。

 それを目の当たりにしながら、僕は素早い手の動きにほだされ、一気に大ダメージを受けてしまうのだ。

 こちょこちょと指が動きまくり、14歳の包茎ペニスの敏感なところはすべて、看護婦さんの慣れた手つきの餌食となる。

「どうかなボク、おねえさんの手、気持ちいいでしょう?」

 看護婦さんにとって見れば、僕なんてまるっきり子供だ。そんな不慣れなペニスを、すでに数え切れない男根から精を奪ってきた大人の看護婦は、不敵な笑みを浮かべながら一気に精をくすぐりだそうとして、さらに手の動きを悩ましく変化させてくる。



看護婦3



「は~い、このままいっぱい出しちゃいましょうねえ~」
「うああっ!」

 お姉さんはおっぱいを揺らしながら、さらに先端、裏筋、玉袋と、女性特有のみずみずしい手と指を滑らせていく! 本当に、このまま射精してしまいそうだ。

 こうやって、多くのクローンもまた、女たちの手コキに負け、その柔らかい手に精を搾り取られていったんだ。

 記憶は残っているが、まさかこれほどまでに心地よいとも思わなかった。快楽の内に果てていったクローンたちの本当の気持ちが、いまなら分かる。このまま、この大人のお姉さんに、手で抜かれてしまったってかまわないとさえ、思えてしまうんだ。

 だが、それはほぼ間接的に死を意味する。少なくとも、自分のこの意識そのものは、理性とともに消滅してしまう。いや、正確には、意識そのものが残っていても、自分が何者かも分からずに、性別まで変わって、永遠に快楽だけを追求して肉欲の虜になってしまうのだ。

 快感に負けてはいけない。こんなところで死にたくはない。

 そんな思いが手伝って、ただ快楽に身をゆだねてしまうことだけは、かろうじて抑えることができたのだった。



看護婦4



「ほらほら~オッパイぷるぷるぷる~!!」
「うわああっ!」

 大人の乳房の柔らかさが、包茎ペニスを押しつぶす!

 おねえさんはしっかりとオッパイでペニスを包み込み、両手で小刻みに、そして強くしごき上げてきた!

 しゅこしゅこと肌のこすれる音を立てて、僕の小さなペニスを集中攻撃。ペニスが小さいのでダイナミックな動きが必要ない代わりに、こまかく繊細で悩ましい動きが、彼女の両手で醸し出される。それによって、変幻自在に歪む乳房の肉が、これでもかと股間に集中して暴れ回るのだ。

 はじけるバストの肌触りが、波打つようにペニスの奥まで押し寄せてきて、肉厚につぶしそうに圧迫しながらも、ふるふると震えるようにひしゃげ、左右交互の小さな動きでオッパイが上下し続けた。

 ずっと年上の大人の看護婦さんに優しくパイズリされていると、そのまま本当に天国に上り詰めたくなってしまう。自由意志を失う代わりに、こんな気持ちいい感覚を永久に味わい続けることができるなら、それでもいいとさえ思えてしまう。



看護婦5



 ぎゅっぎゅっとオッパイが引き締まり、優しくさすり上げるようでいて、強い圧迫ですばやくペニスがしごき立てられる。

 オッパイモンスターと戦ったことがあり、そのやわらかさは知っていたけれども、看護婦さんの乳房の心地よさは、その両手の小刻みな動きが絶妙であるからこそ、モンスターをはるかに凌駕するのだ。

 計算したかのように、ペニス全体と、亀頭の皮を剥くようにして内部の敏感なところにも、乳房の肌を容赦なくこすりつけていく。時折玉袋がくすぐられて、つい脈打ってしまいそうになり、腰を引くと、さらにお姉さんはずいっと上半身を押しつけてきて、決してパイズリ地獄から解放してくれない。

「どうですか~? おねえさんのおっぱいでいっぱいだしていいんですよ~? ほらほらポヨポヨポヨー!!」

 看護婦さんはさらにパイズリの小刻みな速度を速めてきた。

 成熟した細い身体は、すでに熟練した男性たちを昇天させるに十分な攻撃力を持っており、実際に数え切れないほどの大人の男性を精液祭りに上げてきたのだ。

 下半身だけでなく、上半身を駆使したさまざまなテクニックも心得ている白衣の天使は、触られたこともない14歳のペニスなど瞬殺できるほどの武器を誇っていた。



看護婦6



「ああっ……お姉さん……だめ……イクッ!!」

 お尻の奥にきゅ~んとくすぐったい疼きが走ったかと思うと、これまでに味わったことのない快感が全身を突き抜けた。射精直前の、我を忘れる快感が襲いかかってくる。

 しかも、モルモットルームで自慰行為で射精して回復する時とは比べものにならない快楽だ。

 自分でするよりも、女の人にしてもらった方が、はるかに気持ちいいと、初めて思い知らされた。どう刺激されるか予想もつかない中で、極上のオッパイテクニックで搾り取りに掛かられては、僕などひとたまりもない。

 あああっ……大人のパイズリ気持ちいいっ!

 出ちゃう!

 直前の多幸感に抗うすべを、僕は知らなかった。

「出しちゃえ出しちゃえ!」
「あぐっ!!!」

 びゅく! びゅくうっ!

 精液が止めどなく吹き上げ、強烈な脈打ちがペニスも心臓も支配する。快楽は途切れることなく、股間から全身まで拡がり、さらにその快感が次の波動となって、精液をどんどん吐き出す原動力になってしまっていた。

 射精は数分続く。看護婦さんはオッパイでペニスを包み込んだまま、さらにやわらかい圧迫を続けて、ペニスの快感を途切れさせないようにしてくれた。

 じわりと多幸感が押し寄せ、股間がさらに速く脈打つ。それは心臓の動きとなり、血液が全身に送られる度に全身の性感神経までもが心地よく刺激されている錯覚を味わう。

「ふふっ……お姉さんの体、気持ちよかったですか?」

 僕はもう何も考えられなかった。快感電波によって脳を冒され、もはやセックスのことしか頭に残らなくなる。全身が脈打つペニスのようになり、僕は絶頂直前の状態から抜け出せなくなる。あと少しの刺激だけで、何度でも達してしまえそうだった。

 だがもちろん、二度と射精はできない。絶頂はすべて、女性としてのアクメになるからだ。ペニスは引っ込んでクリトリスになり、会陰にぱっくり割れたオンナが、自分の性別の変更を物語る。あとは……次の男根を求めて、この研究所を徘徊するモンスターとして生きていくだけだ。

 僕の思考がぷっつりと途切れた。



###こうしてまた一人、クローンが犠牲になった###


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