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08.童貞好きのユイちゃん

 


 長い道のりだった。

 俺は何度も数え切れないほどコンティニューしながら、どうにかゲームバランスの悪……もとい、強すぎる女敵たちを相手に、一度も射精しない状態のまま、やっとここまでたどり着いたのだった。

 小学生までは楽勝であった。それは、陽子に取って代わる「新しい彼女」になるには、相手があまりにガキ過ぎたということだ。

 しかし、中学生ステージに入ったとたん、俺は何度も苦戦を強いられることになる。

 幼い可愛らしい顔立ち、可憐な表情、膨らみかけの乳房、一方ですでに十分女らしく発達したシコシコ生足。どれもこれもが魅力的に思えた。だが、その魅力に負けてイッてしまえばゲームオーバーだ。

 何度もやり直しを余儀なくされたが、それでも、勝ち方のコツのようなものは覚えていき、ようやくレベルと実力が彼女たちに追いついた。

 3階のステージもクリアでき、このまま順調にいくだろうと思ったが、その先がどうもいけなかった。

 天井裏、裏道、また天井裏……上に行ったり下に行ったりしながら、右往左往する。地下通路なんてのもあり、そこでは上下天井が狭いために、体位攻撃が使えず、愛撫だけで勝たなければならなかった。

 その経路が複雑怪奇で、しょっちゅう元の場所に戻されるなどして、なかなか先に進めないのだった。

 そして……

 地下室や裏道、屋根裏などにも、たくさんの少女たちが待ち構えていた。

 やっと中学生に慣れたと思っていたのに、容赦なく挿入してはばからない園児や小中学生たち。その慣れを、一気に打ち崩していった。

 彼女たちは、裏世界で数多くの大人の男性たちを射精させてきたツワモノ揃いである。そういう少女たちを愛好するアウトローたちを秘密裏に相手にして、極上のオンナとテクニックで大勢瞬殺してきた娘たちなのだった。

 少なくとも、夢の世界ではそういう設定なのである。

 だから、地下通路などの少女たちは、思わぬ強敵となり、俺は何度もコンティニューしてしまうことになった次第である。

 だが、やっとそれにも慣れてきて、レベルも上がり、地下通路の愛撫だけで勝つ勝負でも負けないくらいになった。相手がオンナを駆使できるのに、こっちが愛撫しかできないという不利な条件も、その攻防が非常に高度で、年下とは思えない熟練の少女たちであっても、それをも克服できたのだった。

 同時に、この館の構造もある程度つかめてきた。複雑に上下するからくり屋敷も、何度も通るうちに覚えていき、だんだん迷わなくなった。

 そうして、やっとの事で、この地下1階のフロアにたどり着いたのだった。

 俺は腰を反らせて、大きく伸びをした。ずっと地下通路や屋根裏を這って進んでいたので、のびのびと立ち上がれたのは久しぶりの感じがする。





「くすくす……若い子発見♥」
「!!」

 新たな敵に遭遇した。

 この女は……手足も長く、背も俺と同じくらいに高い。胸は小ぶりではあるが、腰回りも足も顔つきも、すっかり成熟している。

 24~27歳くらいの、「おとなの女性」だ!

 なんてことだ、これまで年下の娘ばかりを相手にしていたのが、いきなり年上の色っぽいお姉さんを相手にすることになるのか。

 一抹の不安を覚えたのは、彼女の容姿があまりにも大人びているからなのだった。

 乳房だけは小ぶりだが、それが成人して体を引き締めた結果でもあると思えば、納得がいく。ふにふにとやわらかいイメージではなく、細く長く引き締まって、カタイ雰囲気だ。痩せていて、しかし手足は長く、太ももはすらっと伸びていて、細いながらも女性的なスベスベ感と膨らみは保てている。

 足首の細さが、大人の色気を格段に増していた。そのウェーブのかかった髪も、はたらくおねえさんという雰囲気を醸し出している。

 この敵は、その名の通り、童貞好きなのだ。

 つまり、大人の色気を駆使して、年下の若い燕を、性の餌食にしようと舌なめずりする、淫乱な美女なのであった。

 本来、大人の女性は、俺のような高校生など、ガキだと思って相手にしない。が、世の中には、性に不慣れな若い男に対して主導権を持ち、快楽を教え導いて、その精を奪って楽しむ性的嗜好の女性がいる。

 どうやら、このステージは、そんなお姉さんたちが大勢徘徊しているフロアのようだ。

 この先に進むには、こうした年上の大人の魅力にも抗わなければならないのか。





「うああ……」
「ほぉら、どおかしら? これが、おとなの女の魅力よ……」

 俺は童貞好きのユイちゃんに、騎乗位でハメ込まれてしまった!

 そのオンナのキツい締まりと、それでいてどこまでもペニスを受け入れる成熟した甘い感触は、これまでにない優しい刺激となって、俺をとことんまでとろけさせた。

「ふふふ、こんなの、はじめてでしょう?」
「ああっ!」
精力が急激に減っていく!

「今まで、ガキばっかり相手にしてたから、おとなのま○こに耐性がないでしょう。いいのよ、おねえさんが教えてあげる。大人の成熟したココは……上のションベン臭いガキとは比べものにならないって。」
「ううっ!」

 さらに精力が激減していった。なんて攻撃力だ。

 それだけ、おとなの女性としての魅力が、きわめて強烈であったことを思い知らされる。

 童貞好きのユイちゃんは、優しく見下ろすようにしながら、自分から腰を振って、ペニスを悦ばせ続ける! その性感ダメージは、それまでとは比べものにならないくらいいい気持ちなのであった。

 彼女は俺の背中に手を回し、軽く持ち上げるようにして、自分の腰の動きに合わせて俺の若い体を揺り動かし、快感を倍増させていた。

 確かに、上のステージまでは、例外はあれどもみんな年下の美少女だった。そのため、こっちが主導権を握るのもたやすく、新しい彼女として迎え入れるにふさわしい相手ではあったが、未発達の器官に翻弄されても、なんとか射精を堪えて先に進むことができたのだった。

 だが、セックスに慣れた大人の、結婚適齢期の肉体美は、そんな未発達のオンナとは比べものにならない。すでに数多くの男性とつきあい、その男根を受け入れ、カラダの相性を確かめてきた美女は、自分の趣味嗜好に合わせ、結局、精神的に未発達のペニスをかわいがって、射精させ、自分の女体にやみつきにさせることに、十分慣れた相手なのだ。

 そんな年下キラーのお姉さんのオンナは、すでに数え切れない若年ペニスを悦ばせてきた自信に満ちあふれている。





 だが、俺だって負けてはいられない。年上の魅力があっても、やはり俺には、陽子しかいないんだ。

 これまでも、さんざん数え切れないオンナを味わってきた。たとえその全てが年下の未発達の器官であったとしても、その膣内の熱さ、柔らかさ、心地よさは十分分かっている。分かった上で、乗り越えてきたんだ。

 そこからさらに発達し、成熟し、おまけに経験豊富なオンナが相手になったとしても、それだけで敗北するほど、低いレベルではないはずだ。

 俺は童貞好きのユイちゃんの胸や脇腹を撫でさすり、愛撫攻撃をしかけた。

「キャッ! くすぐったい!」
俺の責めは効かなかった。

 なん……だと……

 俺の攻撃が、全く歯が立たない!?

「うっふふ! そんな愛撫じゃあ、大人のお姉さんは堕とせないわよん♩」

 童貞好きのユイちゃんは、さらに成熟したオンナをぎゅうぎゅう締め付け、騎乗位で滑らかに上下してきた。その視線は、かわいい年下の男の子を慈しむ一方で、妖艶な目線で男根から精を奪い取ろうと舌なめずりする狡猾さをも、兼ね備えていた。

「うああ!」
さらに精力が激減し、俺は一気にピンチに立たされる。

「必死で手を動かしてるね。かわいい……。いっぱい男たちに全身を撫でさすられた経験を持っているから、私たち大人の女性は、キミのようなぎこちない愛撫では感じないのよ。分かったぁ?」

 ぎゅううう!

「あぎっ!」





「ほらほら! おねえさんのカラダに精子いっぱい出しなさいよ。全部受け止めてあげるからね?」
「うああ……いやだっ!」

 俺は渾身の力で防御し、年上の魅力に抗った。

 だが、パンパンと激しく腰を振ってペニスをしごき立てるレディのオンナの締まりには勝てず、どんどん気持ちよくなり、射精寸前まで追いやられていく。

「くっそ! 負けるか~!」

 俺は童貞好きのユイちゃんの性感帯を探り当てるべく、めちゃくちゃに全身を愛撫して応戦した。

「かーわいい。必死なんだから。でも、そんな少年をおま○こで屈服させる瞬間が、一番楽しいのよね~。童貞の子って、性欲が強いのに経験がないから、私のココですぐイッちゃうんだ。それなのにがんばって抵抗するのを見るのが、やめられないわー」

 やはり俺の攻撃では、1ポイントのダメージをも与えることができなかった。

 ぐっちょぐっちょ……年下キラーのオンナが猛威をふるう!





「ふふっ、もうイキそうでしょう? わかるよ? おちんちんピクピクしてるもんね。」
「くっそお!」

 俺は渾身の力を振り絞り、下から腰を突き上げて、童貞好きのユイちゃんをペニスで攻撃した。

「あはん♥ いい気持ち。かわいい子ががんばってるの、私好きよ?」

 やっと、ダメージになった。

 ようやく俺は理解した。

 地下道や屋根裏では、愛撫攻撃「しか」できないルールだった。しかし、今度は、大人の女性相手には、体位攻撃「しか」通用しないんだ。

 だが、それに気づいた時には、もう遅かった。俺はとことんまで追い詰められ、射精寸前まで高められてしまっていた。

「ね、キミ、私のものにならない? そうしたら、夢の中で、おねえさんがいっぱいかわいがってあげる。童貞同然のかわいいオチンチンを、大人の魅力で毎晩、すっごく気持ちよくしてあげるよ?」

 童貞好きのユイちゃんは、優しく、そしてまっすぐに俺を見つめる。その間じゅう、大人の腰使いでペニスを責めることを忘れなかった。

「あああ~」
「あははっ! 出しそうなの? いいよ? ね! 出してよ! お姉さん、精子もらうから! ちょうだい! ほらほらっ!!!」

 ここで射精するということは、陽子と別れるということだ。大人の美女の誘惑で、この道を断念するわけにはいかない。

「だぁめよ。 陽子なんて、ただのガキじゃない。私の方が、もっといい気持ちにさせてあげられるし、大人だからいっぱいかわいがって、いろんなコトを教えてあげる……ね、年上の彼女って、持ってみたくなぁい?」
「うあああ!」

 ついに精力が底をついた。

 童貞好きのユイちゃんは、ぐりんぐりんと腰をグラインドさせながら、小刻みに全身を上下させた! 大人のヒダが亀頭裏側の敏感なところをピンポイントで責めまくる!

「あひい!」
「陽子なんかにこんなコトできないでしょ。ほらあ……」

 どくっ! ドビュウ! びゅくびゅくびゅくん!

 俺は大人の女性のテクニックと、年上の魅力に完全敗北してしまった。

「うふっ……かわいいー……約束どおり、これから毎晩、キミを夢の中でかわいがってあげるね? 10歳上の結婚適齢期の魅力、たーっぷり教えちゃうんだから。」

 妖艶でセクシーな美女の笑みは、かつての幼さをどこか残していた。そのギャップがさらに、俺の心を奪っていくのだった。



###ゲームオーバー###


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