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14.ナス子

 


 くそっ……ばかな……

 確かにこの通路の先は、奥まった部屋に繋がっているはずだった。

 その部屋に非常用の脱出経路があると、この端末ははっきりと示していた。いまも、この先に部屋があるという表示になっている。

 だが、その研究員が向かった通路の先は、完全に行き止まり、彼の目の前には壁しかなかった。

 何者かが、端末の情報をニセモノにさしかえたか……あるいは……部屋そのものを消した、のか……

 完全に袋小路だった。

「ははっ……捕まえたよ?」
「もう観念しなさい!」
「くすくす……」


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 追い詰められた彼の背後に、追いかけてきたナース3人が、嫌らしいポーズで、彼を徹底的に追い詰める。

 振り向いた研究員を前に、立ったまま、あられもない姿で誘惑のポーズを決めている。

 3人とも、24~28歳くらいの、妙齢の女性たち、はたらくおねえさんたちであった。

 代表として、看護婦の服を身につけているが、他の仕事をしていた可能性はある。しかしいずれにしても、多くの男性経験をして、その性的な魅力を最大限に高め、うら若き肉体で弄ぶことができる、おとなのレディなのだった。

 真ん中の一人は、大きく脚を開いて、細い生足の美しさを見せつけながら、淫靡な女性の代名詞を、まったく包み隠すことなく、研究員の前にさらけ出している。

 右側の女性は、すでに上半身を素肌にして、自分でおっぱいを揉みながら、研究員を性的に誘い続ける。

 左側に立つ女性は、あえてキャミソール下着の格好にすることによって、半裸の魅力をかえって高める作戦に出ていた。


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「うああ……」

 研究員に逃げ場はなかった。

 彼の後方は、壁に閉ざされている。

 そして、彼の前方には、行く手を塞ぐように、看護婦3人がかりで、研究員に立ち裸っていた。

 中央の女性は、あえて上着だけ身につけ、ミニスカートからすらりとした太ももが伸びている。嫌らしい内股と、オトコなら誰でも欲情してしまう秘密の花園を、惜しげもなく開いて見せていた。

 じりじり迫ってくる。

 おとなの細い足ながら、膨らむところはしっかりと性的な蜜に満たされた内股を拡げ、女脚の魅力を存分に研究者に見せつけるのが、右側の女性だ。

 スッキリと毛を抜ききった脇の下を惜しげもなく見せつけながら、あえて白のパンティによって、清純にして快楽の坩堝である女体を、左側のレディは差し出している。

 おっぱいでも、太ももでも、脇でも、もちろんオンナででも、研究者は誰のどの部位でも射精できるんだと、彼女たちの肢体は如実に物語っていた。


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 逃げようとしても、彼女たちはしっかりと研究員の前に迫り、力づくで逃れようとしても、女性3人がかりであっさり取り押さえられてしまうだろう。

 じわじわと距離を縮めながら、3人はこの研究員の精液を遠慮なく狙ってきている。彼の下半身に迫る研究所の魔の手は、快感の館として、誰一人逃れることのできないセックスの宴を作り出している。

 彼女たちのあられもない姿を目の当たりにした研究員は、射精させられては駄目だ、快感に負けては駄目だ、どうすればこの場を切り抜けられるか考えろと、必死に思考を働かせている。

 しかし、結局突破口は見つからず、お姉さんたちの肉体の渦の中に、いまにも飲み込まれそうになっている


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 3人はすでに、研究者の間近、数十センチのところまで迫ってきてしまった。

 彼は脱出する術を知らず、じりじりと後ずさったが、そこを容赦なく、前方の女性たちが迫ってきて、ますます行き場をなくすように、あと少しで密着してしまうように、すぐ直前まで、色気たっぷりに押し寄せている現状だ。

 セクシーな大人のレディたち。しかも3人。

 もはや彼は、お姉さんたちの肢体のどこであっても精液が奪われてもおかしくない立ち位置だ。

 ペニスはとっくに隆起し、彼女たちの誰かの身体で果てたい、これまで経験がまったくなかった彼にとって、このおとなの誘惑に、まったく抗うことができなくなってしまっている。


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 ついに彼は、3人の女性に取り囲まれ、周囲を完全に封鎖されてしまった!

 包囲された研究員のペニスは、あっけなくレディたちの手管に翻弄され始める。

 おっぱい丸出しの女性が、惜しげもなく研究員の背中に、その柔らかな感触を伝える。研究員もまた、ほとんど本能のように、彼女のお尻をスベスベと撫でさすってしまっていた。

 キャミソール下着の女性は、しっとりスベスベの両手で、ペニスを優しく撫でさする。ふっくらした手のひらの感触が、研究員の感じやすい裏スジ部分を、丹念にこすりあげた。

 そして、もう片方の手で、彼の玉袋を優しく撫で回し、気持ちのよい刺激に晒して、彼の射精を促し続ける。

 横から忍び寄った女性は、空いているペニスのすべてを刺激せんとして、キャミソールと交代で、ペニスのあちこちをシュッシュッとこすり、容赦なくしごき立てていった。


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「うああ……」

 女性に触られたことのないペニスは、白魚のように細い指と、すべすべで弾力のある女手の肌触りに、しかも3人がかりで、悦ばせられていった。

 右側の女性が、ちゅっこちゅっこと、ペニス先端だけを丹念に刺激し始めた。

 そうして、肉棒の別部位も、吸い付く指先の感触で、しゅっしゅっと執拗にしごき続ける。

 それに呼応して、キャミソール娘は玉袋攻撃に特化し、同時にペニスの根元をくすぐるように撫でさすっていく。

 女性経験のない若い研究員は、3人がかりの、ペニスと玉袋への集中攻撃に、どう対処したらいいのか、まったく分からなかった。

 きもちいい……

 下半身への執拗な攻撃に、研究員は全身をぶるっと震わせた。

 ペニスを手で絞り出す術を知り尽くした看護婦3人の攻撃に、彼はいつ射精してもおかしくない情勢に陥った。

 精液はすでに、たっぷりと溜め込まれている。

 それを性的な刺激で、シコシコとしごき、振り絞っていくだけとなる。

 手コキに定評のあるナース3人の快感攻撃は、彼が自分で自分のペニスをしごいてイク快楽を、遥かに超えるものであった。

 青年は腰をくねらせながら、下腹部にひっきりなしに加えられる女手の快感を、どうすることもできないでいた。


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 大人の女性の指は細く尖っていて、吸い付くようなみずみずしさを保っている。そうして、撫で洗いによって数え切れないペニスを律動させてきた、自信のある手コキテクニックで、若く未熟な研究員の肉棒から、あっさり精を吐き出させようとしている。

 それだけ余裕のある実力差であるにもかかわらず、男根を捌くときの表情は、ずっと真剣だった。

 どうすれば一秒でも早く、この男を絶頂させることができるか。ペニスを脈打たせて、自分たちの仲間に仕立て上げるべく、徹底的に快感一色に染め上げるために、彼女たちは手コキに全身全霊だったのだ。

 こなれた指先と、ムギュッと引き締める手のひらの感触、シコシコと滑っていく手の甲の感触を、淫乱なナースたちは、研究員の股間とその周辺に刻みつける。

 背後から乳房を押しつけ、羽交い締めにされているので、彼はもう、この場から脱出するいかなる手段をも、失ってしまっていた。

 背後の女性はときおり、ペニスに空きができるとすぐさま、抜け目がないように、ペニスの根元に参戦してくる。

 そうやって、女性に触られたことのない未熟な器官を、いきなり3人がかりのスペシャルテクニックで、迎え撃っている。敵うはずはなかった。


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「ああ……やめ……やめてくださいっ!!」

「……。」

 捕まった身となった研究員は、いつ律動してもおかしくない状態になった。イク直前の、あのきゅ~んとくすぐったい快楽が、身体とお尻の奥からこみ上げていく。

 これに抗い、快感をはねのけて、淫靡なる成人女性を返り討ちにする方法を、彼はまったく知らなかった。

 彼の懇願もむなしく、事務的な女性たちは、かえってその手の動きを速めるばかりだった。

 イク前の多幸感に包まれてしまえば、その男は数秒後に絶頂し、大量の精子を吐き出すことになる。

 それを熟知した結婚適齢期たちに、彼の懇願が通じるはずもなかった。


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「うああダメいくっ!! うううっ!! うはあ!」

 びゅる! どぴゅううう!

 スベスベした女手に、研究員は情けなく精を吐き出していく。

 受け皿となった女手のしなやかな感触は、他の女性たちと共通である。

 彼女たちは、捕まえた男性を、決して逃がしはしない。どこまでも快感に追い詰め、手であれ口であれ性器であれ、さらにナマでもお構いなしに、セックス一辺倒に集中する。

 それ以外に、この研究所の存在意義はない。

 快感に晒して攻撃、絶頂させる。さもなくば自分がイッてしまい、男は女の怪物に改造され、女はさらなる快感の坩堝に嵌まって、抜け出せなくなる。

 性上位社会である研究所は、館のあちらでもこちらでも、ただただ性的な攻防が続く。

 しかし、強豪たる男子がいるはずもなく、性に不慣れな研究員や青少年ばかり。

 対峙するはペニスを気持ちよくさせる以外の機能を持たない怪物や人間たちだ。

 どんどん、男の数は減っていく。

 そうして逆に、女の数はどんどんうなぎ登りに増えていく。

 そう、ここは天国。

 ほかの男のいない世界。

 女性比率が10:1くらいに高く、さらに誰も年を取らない。肉欲に任せ、奔放を貫くことができる。

 その代わりに、単純なる肉体的渇望に飢え、もっともっとと性交を欲しがる脳に仕立て上げられる。そのセックス脳はすべて、研究所を管理し支配した、悪しきハードコアのために、洗脳されたものである。

 どこでどう狂ったのか……逃げ惑う男たちは、股間を疼かせながらも考える。

 この状況は……男子たちが少なからず夢見た理想世界ではなかったか? 誰とでもいつでも好きなように生殖に耽りたい。そのときに……邪魔になる他の男はおらず、法によって定められている年齢制限もなく、いくら気持ちよくなっても、何度中出ししても、絶対に妊娠の心配もない。

 邪魔をしない世界。そうだ……誰だって……邪魔が入らない成功は、どうしたって欲しい対象なんだ。

 人間の欲の本質を垣間見たとき……かれはすでに……異世界の入り口に立ってしまっており、もはや引き返すことはできないのであった。



###こうしてまた一人、研究員が消えていった###


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