女子大生1−4
 

 後ろからの攻撃が彼女の得意とする所だった。だからとにかく前に向き合うようにしよう。僕はペニスを引き離し、彼女の肩を掴むと、そのまま仰向けに寝かせた。そしてすかさずその上に乗った。むにゅっと下から全身に心地よい感触が伝わって来る。上から向き合って抱き締めたまま、前後に体を揺すった。

 僕の頬が彼女の頬を、僕の胸が彼女の胸を、僕のペニスが彼女のオンナを、僕の足が彼女の足を、それぞれ愛撫する。僕にとっても気持ちいい!が、女子大生の方がはるかにダメージを受けているようだ。僕の読みは当たった。彼女は後ろには強いけど、前は無防備だったのだ。彼女の胸が、前後、彼女を基準にして上下に、押し潰されつつムニムニ動く。それが彼女に大ダメージを与えた。それに加えて、ペニスでオンナをこすり付ける愛撫が、彼女に致命的なダメージを与えた。”会心の一撃”というやつだ。

 「あっ!きゃっ!だめ〜、おかしくなっちゃうよぉ〜!ああああああ〜」

 女子大生は僕の背中に手を回し、力一杯僕を抱き締めた!僕に快感ダメージ。が、まだ行けそうだ。そのままふんっ、ふんっ、とこすり続けた。そして彼女はぶるっと震え、「ひうっ!」と小さく呻くと絶頂してしまった。僕の勝ちのようだ。

 僕はそのまま、彼女から体を引き剥がした。彼女の肌のきめの細かさと、二人の汗のせいで、離れる時べりべりっと音を立てた。僕のペニスからは所謂我慢汁が沢山垂れていた。本当に危ない所だったのだ。

 女子大生は目を細め、恍惚の表情を浮かべている。そのまま僕を見つめる。ドキッとした。が、僕の表情は段々と驚愕の色を増して行った。彼女の体が段々と透けて来ている!?そういえばサキュバスが言っていた。僕が勝ったら相手は消えると。これが消えるという事なのか。

 僕はとっさに彼女を抱きかかえた。かなり透き通って来て、自分の手が彼女の体越しにうっすらと見える。なんとかして助かる方法はないのか。どんな形であれ今迄僕達は一時でも愛し合っていたのだ。それを、こんな簡単に終わらせていいのか!

 「馬鹿!消えるんじゃない!生き延びるんだ!」

 「うふふ…優しいんだね♪でもね、あたしはこれで幸せなの。あなた達物質界の幸せと、精神世界の幸せ、生き方、価値は全然違うんだよ?だからあなたも、この世界にいる限り早く慣れなきゃだめだよ。じゃあね。どうもありがとう、とってもよかったよ♪」

 彼女は微笑みながら、ついに完全に姿を消してしまった。僕の手には、もう彼女の重みも感触もない。悲しい空しさと激しい憎悪が僕を包み込んでいた。『ないと・めあ』とか言う奴…。ここはあいつが作った塔で、ルールはあいつが決めたんだ。絶対に許さない。奴を倒して、必ずここから抜け出して見せる!一戦が終わって、誓いを新たにした。

 が、それにしても…。このペニスをなんとかしないと。今の戦いでジンジン疼いている。このまま行ったら次の戦いで不利になる。ここで自分で抜いてしまわなくては。僕は女子大生を思い、自分でペニスをしごいた。彼女の体の感触特にお尻の柔らかさへの記憶、そしてさっきまでの戦いでかなり精力を消費していた事、色々思いを巡らせながら、絨毯に精液を振りまいた。これが、せめてもの彼女の供養にでもなれば。精力回復。レベルアップ。

 …などと、センチに浸っていた僕の感情を、『ないと・めあ』の奴は完全に打ち砕く事になった。女子大生は一人ではなかったんだ。たしかにRPGでは、敵は何度倒しても無限に出て来るなあ。女子大生が消える時に言った言葉、『早く慣れなきゃだめだよ』の意味を、結局思い知らされる事となったのである。

女子大生1 クリア

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