混浴娘1−2
 

 浴槽ステージなら湯船は危険だ。混浴で女の子と一緒に入っているというだけで期待と興奮が高まってしまう。しかもその混浴相手がエッチな攻撃を仕掛けてくるなんて、男を弱体化させるだけだ。相手の実力によってはあっという間にお湯を汚してしまうことにもなりかねない。やはりここは戦い慣れた水の外に土俵を移そう。

 僕は立ち上がって湯から上がる。混浴娘もそれに合わせて一緒に出てきた。別に湯船のなかで戦うことだけに限定はしていないみたいだ。…それとも浴場内部ならどこであっても自信があるつもりなのか。どっちにしても、湯から上がった方がこちらに有利なのには変わりがない。

 と、混浴娘はすぐ近くの壁まで歩き、突き出ていたスイッチを押した。こんなところにスイッチがあるなんて気づかなかったな。などと思っていると機械的な音が浴場に広がった。壁際の一番下からブルーの透明シートが飛び出してきた。あれよあれよという間に、シートが浴槽向けて迫ってくる。シートは空気を含んで膨らみながら洗い場を覆っていった。どういう構造になっているのかは分からないが、桶やスケベ椅子を上に乗せてから膨らみ、滑り止めでざらざらしていた床がみるみる空気マットに変わる。

 空気マット…風俗店でよく見かけるアレだ。それも床全体がマットで覆いつくされ、どこでもプレイができるようになっている。この混浴ステージは、歩行時には滑らないようにざらざらの床になっていて、戦闘時はマットに早変わりする構造になってるんだ。まさかこんな仕掛けがあるとはな。

 「そういえばさっき、体洗わないで入りましたね?」「う…」「ルール違反ですー。」「その…」たしかに混浴娘の言うとおり、僕はいきなり湯船に浸かった。誰も見ていないからといってものぐさになると、思わぬところで報いが来るものだ。「だから今から洗ってあげます。」「えっ…」

 そう言うと混浴娘は石鹸を泡立て始めた。特殊な石鹸らしく、数コスリしただけですぐ大泡になる。あっという間に混浴娘の裸体が大量の泡に阻まれて見えなくなった。「この石鹸、宇宙から来た鬼娘さんにもらったです。」「…もしかしてそれで体洗ったあと強く抱きつかれたりすると…」「はい。ものすごい勢いで飛び出しちゃうみたいですー」「かなり危険かと。」「えっ、でもお、これで体洗うとしばらくもち肌になれるから気持ちいいはずですよ?」「う…」

 まずい、そんな石鹸で体を洗われたら、男にとっては防御力低下を意味する。何せ戦闘のたびに体をコーティングしていた特殊成分が皮膚から溶け出して、戦う相手がみんなスベスベに感じることになるからな。しかもその効果がしばらく続くとなると…この石鹸は避けたいところだが…。

 僕の体がこの危険なソープで洗われるのかと思いきや、混浴娘はあろうことか大量の特殊石鹸を自分の体に塗りつけ始めた。そうか、この石鹸で男の体を洗えばその男の体がソープコーティングされ、弱体化するのに対して、女の体を洗えば同じソープコーティングが強力な強化につながるんだ。どっちにしても持続する効果というのが厄介だ。

 「私の体で洗ってあげますー」清純そうな女の子は突然迫ってきた。その裸体は泡まみれであり、わずかに露出している肌の部分はすでにキラキラ輝いている…コーティングも完了といったところか。混浴娘の攻撃力が数倍に跳ね上がる。「いや…それは…」僕は思わず後ずさりした。空気マットに滑りそうになる。「男の人を洗ってあげるのはこうするのが一番だって聞きましたですー」「いや、それ絶対まちがっ」「洗ってあげますっ!」有無を言わせないらしい。

 もち肌が余計攻撃力を上げている、だけでなく、彼女はこの広々した空気マットの上で文字どおりあわおどり攻撃を仕掛けようとしている。いきなりの展開にたじろいだ。てっきり彼女のスベスベの手で全身を洗われてしまってダメージを受けるのかと警戒していたのだが、それどころかいきなり彼女の全身が覆いかぶさろうとしているのだ。

 下が空気マットだから機敏な行動は取れない。逃げ出そうものならすべって転んでしまうだろう。垂れ流された特殊石鹸の成分に足を滑らせることだって十分に考えられる。こうなったら戦うしかないが…

 このまま手をこまねいていたら特殊石鹸の餌食になるだけだ。なんとしてもアワおどりで彼女の体が僕の上を滑りまわる状況だけは避けなくてはいけない。ダメージは半端ではない。だとすれば、次の一手はもはや挿入しかないことになる。相手がいきなりそんな大技を出そうというのなら、こっちもインサート攻撃に踏み切るしかない。

 問題は体位だ。この状況から持っていけそうなのは対面体位だな。正常位、座位、騎乗位…。密着度が大きい体位は危険だ。混浴娘のもち肌に加えてにゅるにゅるソープがこすり付けられることになる。騎乗位は相手に密着を許しかねないから却下…そもそもこの状況で仰向けになるのは御法度だ。やはり密着しない正常位か、少し難易度が高いが松葉くずしがいいだろう。正常位ならしっかり相手を捕らえながら少しずつ着実に敵精力を奪えるだろう。ただし時間がかかる。松葉崩しは短期決戦できるが双方のダメージも少なくない。

 もし混浴娘がまだ奥の手を隠していたり、思った以上に高い精力を誇っている場合、松葉崩しは危険だ。相手が果てる前にこちらの精力が尽きてしまう。未知の相手だからな。こちらの精力を温存するなら博打を避けて正常位で責める方がいいだろう。ただしじっくり戦えばそれだけ彼女のソープ技につかまる可能性も高まる。難しいところだ。

 リスク覚悟で短期決戦するか、それともじっくり戦って精力を温存させるべきか。どっちにしよう?

−選択肢−
混浴娘1−4 松葉崩しで短期決戦
混浴娘1−5 正常位で精力温存

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