メイド1−1


 階段を登る。敵に勝っては登り、敵に勝っては登りの繰り返し。際限のない高さの塔。異世界とはいえ、一体どこまで続いているのだろう?

 ともかく、この階も制覇してどんどん上に行かなくちゃ。

 ゴールを目指していると、後ろから声をかけられた。

 「あ、あの…」

 振り返ると、女の子が一人、おずおずと上目遣いで僕を見ていた。これがこの階の敵か。

 「あの、その、あわっ、わ、私、よろしくお願いしますっ!」

 「…自己紹介になってないんだけど。」

 彼女は、ショートカットでつぶらな瞳をし、メイド服と思われる洋服に身を固めていた。でもメイド服にしてはちょっと奇抜な感じもする。なんかミニスカだし。

 「はうっ!そ、そうでした、わ、私、その、めむっ。」「いや、もうちょっと落ち着いてよ。「ご、ごめんなさい、私こういうの初めてなので緊張しちゃって…」「服から察するにメイドさん、だよね?」「は、はい!一生懸命ご奉仕しますのでよろしくお願いしますぅ」「…。」

 「あ、あの、まむっ、まずは紅茶でもいかがですか?」お、ちゃんとメイドさんらしく色々サービスしてくれるのかな?でもかなり緊張してるな。大丈夫かな…

 「じゃ、じゃあ早速紅茶をお入れしますね。」

 …コポコポ。とたんに紅茶のいい香りが辺りに漂う。そういえばこういう安らぎの時ってあまりないな。多分この後エッチバトルになるんだろうけど、とりあえずその前にくつろいで置こうかな。

 「で、できましたっ!さあどおぞ召し上が…はわっ!!!!」

 ズデ〜〜〜〜ン!!!こともあろうにメイドさんは僕に紅茶を渡す前に思いっきりずっこけた!もちろん熱い紅茶が裸の僕にぶちまけられる。

 「うわちゃちゃちゃ!!!」「きゃああ!ごめんなさいごめんなさい!あうっ、ど、どうしよう、あ、と、とりあえず拭かなくちゃ。熱かったですか?」「熱かったよ!奉仕するんならちゃんと仕事して欲しいなまったく。」「ごめんなさい!気を付けます。ではお拭きしま…はわわっ!!!!!!!」

 ズデ〜〜〜〜ン!!!ゴチッッッッッ!!!!!「ぐわああ!」またメイドさんはつまずいて一回転した後、今度は僕の頭めがけて突進!見事な頭突きを食らわされたのだった!僕はもんどりうって倒れ込んだ。

 「痛い痛い!なにすんだっ!」大丈夫なのかよ、このメイドさん…

 「ご、ごめ、あわわ…どうしようどうしよう…」…。だめだ。目が完全に渦を巻いている。多分この子メイドを始めたばっかりなんだろうな。それにしてもドジ過ぎ。メイドには向かないな。
 


 

 「君、他の仕事に転職した方がいいんじゃないの?」「あう…」じわぁ…

 あ…。「でも、だって、私、ずっとメイドに憧れて、その、やっとメイドになれたんだもん。」メイドさんは泣き出してしまった。

 「いや、ごめん、言い過ぎた。ま、その、とりあえず今後もがんばってくれたまえ。それじゃ。」

 僕はきびすをかえしてその場を離れようとした。

 「ま、待って下さい!まだご奉仕が…」「もういいよ…」ここの女はやっぱりみんな変だ。「それじゃ私の気がおさまりません。悪い事しちゃったし、お詫びも兼ねてもっとご奉仕をさせて頂きたいのですぅ。」

 そう来たか。ここで逃げても泣きながら追いかけて来るんだろうな…今までのパターンだと。

 「じゃあ、君の奉仕がどれ程のものか見てやろうじゃないか。すばらしい奉仕だったら僕の負け。そのかわり僕の方が強かったらここを通して貰う。いいね?」

 「はいっ!よろしくお願いします!」この初々しさは可愛いんだよな。ちょっと好みだったりして。

 僕たちは暗黙の了解の内に戦闘を開始したのだった。

 「じゃあ、まずは私の攻撃からです。たっぷりご奉仕させていただきます、先輩。」「せ、先輩!?普通ご主人様とか…」「あうっ。でもでも、なんかあなたの場合ご主人様という貫禄が…」「ほっといてくれよぉ!」精神的なダメージ。

 「エッチの時だけは、先輩と呼ばせて下さい。」「分かったよ。」先輩という響きもなかなかいいな。甘酸っぱい感じで。

 さて、このメイドさんはどんな快感攻撃(ご奉仕)をしてくれるのかな。一応警戒して置かないと、油断して射精するのだけは避けないとな。

 と、メイドさんはどこからか小槌を取り出した。

 「…なにそれ?」「打ち出の小槌です。」「…。」「これから私、先輩に魔法をかけてあげます!」「魔法だと!?」

 何かいやな予感がする。ここは異世界、魔法が飛び交っても不思議ではない。しかも只の人である僕は魔法防御力なんてないから、まともに受けてしまったら大変な事になるかも知れない。とにかく気をつけて置こう。精神を集中して身構える。

 「じゃあ、いきますよ。えいっ♪…あっ!」スポッ!!ぴゅるる…ゴッチ〜〜〜〜ン!!!!

 ドジなメイドさん、今度はその小さな手から打ち出の小槌がすっぽ抜けた。そのまま小槌が僕の頭を直撃する!

 「ぐわああ!」「あむっ!す、すいません先輩!い、痛かったですか?」「痛いわ!このドジ女!」「ふえ…」しまった、また泣かせてしまった。「あーもう、分かったよ。ほら、もう一回やってごらん。今度はしっかり握って、そう。」

 「ぐすっ。それじゃ、改めまして。…皮のびろー♪皮のびろー♪」「!?」メイドさんは打ち出の小槌をうれしそうに振り回した。

 「…。てゆーか、なにその呪文。」何も起こらなかった。「あれえ。おかしいですねえ。何かやり方間違ったかな。ちょ、ちょっと待って下さいね。」メイドさんは取扱説明書らしき紙を取り出して読み始めた。

 「あ、そうか。横に振るんじゃなくて、縦に振ればいいのか。」「…。一応魔法失敗ということで、今度は僕の攻撃ターンなんだけど?」「ひどいです。先輩の意地悪。」また目がウルウルし始めた。もしかしてこれも作戦なのかな。なんかうまく乗せられてる気がする。

 「…今回だけだぞ。」僕も相当甘い。

 「じゃあ、改めて。皮のびろー♪皮のびろー♪」今度は正確に打ち出の小槌を振ったみたいだ。てゆーか「皮のびろー♪」ってなんなんだ。

 ごおおおお…!!!どこからか強い風が吹く。「やったあ!成功ですぅ!」

 「!」その時、僕のペニスに異変が生じた!なんと、一度剥けていたペニスがどんどん縮まり、周りの皮も伸び始め、ついには亀頭を皮がすっぽり覆ってしまったのだった!

 「こ、これはあああああ!!!!!」「これぞ『正方形の魔法』です!」「な、何て事してくれるんだああ!」もう泣きたい…

 「いいじゃないですか先輩。ぞうさんみたいでカワイイですよ。」「元に戻せ!このドジメイド!」もー男のプライドとか全部ガタガタである。「なに言ってんですか先輩。ここからが本当の勝負ですよ。ほーけーって事は、当然先輩の攻撃力も防御力も半分以下って事ですよね。」

 「はっ!」しまった、これがメイドの作戦だったのか!っつーか完全に引っかかった僕の落ち度だな。

 「さあ、これからたっぷりご奉仕いたします。」メイドは僕に擦り寄って来た。ミニスカートから伸びた小さな足が僕の股間をこする。感度の高まったペニスは、只それだけでも敏感に反応してしまう!

 「先輩…。好きです。」メイドは僕のペニスの皮の先を摘んだ。そのまま全体をくるみ込むようにして揉みしだく!たまに皮の中に指を入れて亀頭を直にいじって来たりする。

 「うああ!」これだけで大ダメージ!これはかなり危機的な状態だぞ!

 「ねえ。わたしが揉んであげただけでこんなに感じてくれるんだったら、もし入れちゃったりしたらどうなるでしょうね?」「!」

 メイドは僕のペニスをしっかり掴んだまま、器用にパンツを下ろした。ミニスカの中はもう剥き出しになっている。

 「さあ、これが私のご奉仕です。受け取って下さい。」メイドは立位で挿入を試みた。

 「させるかっ!」僕は後ろに飛びのき、敵の攻撃を跳ね除けた。このまままともに戦っても恐らく勝ち目はないだろう。だが負ける訳には行かない。さて、どうやってこの状態を切り抜けようか?

−選択肢−
メイド1−2 とりあえず無理やり剥いてみる。
メイド1−3 ペニスに触らせないようにして愛撫攻撃。
メイド1−4 スマタに持ち込んで捨て身の攻撃。


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