姉8
このままだ。あくまでこのまま、つかず離れずを維持しながら戦局を打開する!
とにかくじっくり密着してしまったり、さらには挿入などという展開になってしまえば、かなり不利な状況になるのは目に見えている。まだ五重塔は姉で終わりでないことを忘れてはいけない。なんとか余力を残して、この先に進まなければならないんだ。
僕はゆっくりと後ずさる。急激な動きは、姉の反撃を誘うことになる。細心の注意を払って、少しでもこちらに有利になるような動きに徹したい。
あと少しで触れ合いそうなふたりの肌が、ススッと離れていく。姉の体温を感じていたかも知れないほど接近していたけれども、なんとか誘惑を振り切り、僕は彼女から離れることができた。きっとこの誘惑に負けていたら、一気に強く密着して倒れ込み、そのあこがれの肌を全身で味わわされてしまっていたことだろう。
少しばかり、空気が僕と姉の身体の間を通り抜けていく。
姉さんは自分の誘惑に弟が応えなかったことに、少し不満そうな表情を可愛らしく浮かべた。
しっとり見上げる目線は、若返っているので年下だが、たしかに年長の余裕と慈しみと貪婪さを感じさせる。目の大きさの割に極端に瞳の小さな姉さんは、それでも小柄なかわいらしさと大人のスマートな色気に満ちあふれている。
だが、僕が離れたことによって、姉は密着戦ではなく、このままつかず離れずの攻防になることを理解した。そしてすぐさま、自分の作戦を変えてくる。もちろん、そこまでは僕も想定済みだ。
分かってはいるけれども……それでも、圧倒的な姉の魅力にどう抗ったらいいか、正直未知数が多すぎて、どうしても感覚が後手に回ってしまう。姉の攻撃を避けきることができない。相手のスピードもさることながら、どうしても一瞬、僕の心に隙が生じてしまう。姉さんは容赦なく、その隙を突いてくる!
辛うじて、姉がペニスを掴みにかかってくることを阻止することはできた。同じ手は喰わない……また一瞬手コキして離れる作戦なのだろう。
しかしそれにしても、姉の滑らかな動きはとても素早く、”気づいたら移動している”状態にほぼ近い。これが強化の証でもある。それでいて一分の隙もないんだ。
それ以上にマズイのは、僕自身の心の弱さというか、一瞬一瞬に生じてしまう、一種のためらいのようなものだ。
姉が近づいてくる……攻撃が始まる……それが見えているのに。素早い動きで近づいてくることを”認識し終わった”状態であるにもかかわらず、僕のリアクションはほんのわずか、遅れてしまう!
それは、紛れもなく、僕の全身が、ほとんど本能的に、姉に触られたい、姉の肌を自分の身体のどこでも構わないから味わいたいという、強すぎる願望のせいであった。
幼少の頃から、姉さんの肢体は毎日のように見せつけられ、それをオカズに抜いてきた身だ。さっき触られただけでも電撃が走るくらいの心地よさだった。それをもう一度味わいたい、いつまでも味わっていたいという思いが、魂の奥にまで刻みつけられている感じだ。
姉もそれが分かった上で、まずは密着を誘った。そしてその誘惑に頑として乗らないという僕の姿勢を理解すると、彼女は再び、つかず離れずの、ヒット&アウェイ作戦に打って出た。そこまで分かっているのに、姉さんの攻撃のすべてを避けきることができず、撥ねのけ切ることもできなかった。
姉は急激に僕の前に近づく! とっさに後ろに身を引くのが遅かった。ペニスは姉さんのむっちり太ももの間に挟み込まれてしまう!
「うぐっ……」
中学時代の姉、高校時代の姉、おとなになった姉……成長するにつれて、その味わい深い素足の太さや成熟度合いが、刻一刻と変化してきた。それにもかかわらず、女性的なしっとりきめ細かい弾力は、いつまでたっても変わらない。そんな生足にどれほど深く、あこがれ続けてきたことだろう。
その脚が、じかにペニスを包み込む快感。ひるんでしまった僕に、少なからぬ性感ダメージが来る。
しかし姉は、そのままじっくりとスマタでペニスを絞るつもりなどサラサラなく、スッと腰を引いて、ペニスを解放する。こすれる内股の肌が、シュルッとペニスをひとコスリして快感を与えてきた。
僕が反撃の愛撫攻撃に移る前に、姉は離れてしまう。さすがにタイミングを心得ている。
さらに姉さんは、ペニスだけでなく、僕の全身をやわらかな手で撫でさすり、腕や脇腹、背中やおしりまで、素早く大きく愛撫してきた! ぞくぞくする心地よさが、全身のあちこちに拡がっていく。姉さんの手が滑っていった部位から、波紋のように体内に快楽が伝わっていき、身体の芯までが性感の震えに犯されていく。それが矢継ぎ早に、僕の全身へと染みこんでくるんだ。
太ももでペニスをスリッスリッと弾くようにこすっていく姉。生足の肌が裏スジにこすれていく。同時に彼女の脚は玉袋も優しく撫でさすり、脚本来の触り心地の良さを、直接股間全体にこすりつけてきた。
僕も両手で姉の全身をまさぐりながら、愛撫反撃を加えてやる。姉のイメージする弟像とたったひとつ違う点は、僕がこっちの世界であまたの女敵をイかせ倒してきた実績、経験値があるということだ。全身愛撫だけで相手の女性をアクメに追いやり、オンナをいっさい触らずに倒したことさえあるッ! その攻撃力は、姉にだってキッチリ通用しているようだ。
じわじわと精力を削り合う。つかず離れずの攻防は、僕が姉に弱いという部分と、僕のテクニックが姉に強いという部分とのせめぎ合いだ。姉さんは、僕に性感攻撃をすると同時に、子供時代の僕の想い出を武器に、未熟な頃の若い僕まで快感に犯し続けている。
触りたい、触られたい、姉さんで気持ちよくなりたいという、何年も何年も前から強く持ち続けてきた願望が満たされる。その満足感や達成感が、僕を快楽の淵に堕とし込んでいく。それに負けてしまうようであれば、僕はあっさりと精液を姉さんにこすり取られてしまうことだろう。
しかし、僕のこの世界での闘いの成果を姉さんにぶつけ、そっちが優るようなら、勝機は十二分にあると見た。強化された姉さんであっても、現実世界で多くの男性経験があるとしても、それでも、姉さんはやはり普通の人間の女性だ。女体の感じるところを矢継ぎ早に全身愛撫してやれば、どうしても思わぬ快感に、ゾワゾワダメージを受け続けてしまう。
とにかくそっちに賭けるしかない。
すると姉さんは、すっと急激にしゃがみこんだ。これは……僕もよく使う手だ。立ったままでの愛撫合戦で分が悪いときに、素早くしゃがんで相手の手が届かない場所に逃げる。一番いいのは、尻餅をついてしまうこと。そうすれば身体も安定し、押して倒されないように体勢を整えることができる。
だがッ!! 姉さんがそういう攻撃に出てくることは想定済みだ! このまま、フェラチオ攻撃をする気だな? そうはさせまじ!
しかし、僕が身を引いて姉の口から逃れる際に、やはり一瞬の心の隙ができてしまった。姉さんのあの、ふにふにっとした唇で、ペニスをしごいてもらいたい……そんな魂の叫びが、僕を本能的に鈍らせた!
やばい! 姉は僕の性癖や動きの癖まで熟知しているッ! この一瞬の隙は命取りになる! くっそ……
辛うじて、姉の口にペニスが飲み込まれることだけは、避けることができた。身体を安定させてじっくり口腔にペニスを収め、先端をとことん舐め尽くすためには、準備に2秒か3秒の時間が必要となる。こっちの隙は、彼女が準備をする時間ロスと相殺された。
姉さんは尻餅をつく時間を惜しがり、膝をついて脛や足首、足先を床にべったりつけることで、上体を安定させた。だが、そこからフェラ攻撃に移る前に、僕は彼女から横へと身をそらし、フェラ攻撃に移ることを拒絶した。咥えられてしまえば、それだけで十分、大ピンチに陥ってしまうことは明らかだった。危ないところだった。
「ふふっ!」
だが、姉さんは不敵な笑みを崩さない。三白眼の小さな瞳ながら、眼鏡越しに大きく際立つ可愛らしい目つきで、じっと僕を見上げてくる。この体勢では、僕からの反撃は依然難しい。
きゅうっ!
「なにぃっ!?!?」
うあ……ペニス全体がやわらかい肉質にすっぽり包まれてしまった。ペニスは根元から、しっかりと姉の脇の下に捕らえられてしまったのだ! ツルツルで、毛根からまったく毛が生えていない女性の脇……その禁断の部位が、滑らかな肌質とともにペニスを圧迫し、スリスリと悩ましくこすれていく!
姉さんは家の中で、しょっちゅう脇の下を露出させ、隠そうともせずに腕を上げるしぐさをよくしていた。女性の脇はなぜだか、男心を激しくくすぐるものだ。それがツルツルであるほど、じっと目線を釘付にしてしまう魔力がある。
外では脇を露出する女性は少なく、さらに脇が出る服を着た女性の中で、その脇の下を存分にさらけ出そうとする女性は、驚くほど少ない。そういう女性ほど、細心の注意を払って脇を締め、決して開かないように必死になっているようにしか見えない。なぜそこまでして、キツく脇を閉じようと躍起になっているのか、まったく理解できない。
それに比べ、姉さんはロコツだ。僕の前で惜しげもなく腕を上げ動かし、しっかり処理した綺麗な脇を何度も何度も見せつけられてきた。上半身の陰部のひとつであることを知り尽くした姉さんは、これでもかと、その綺麗なパーツを僕の目の前に披露してきた。それは姉さんの性的なパーツのひとつとして、僕に強く印象づけることとなった。
女性の脇の、スベスベ感もさることながら、大きく開いたり閉じたりするためにできた多くの溝こそが、このパーツの魅力的なところでもある。そこに食い込ませたら、きっとどこまでももっちり吸いついてくるのだろう。若い僕はそんな妄想をかき立てていたりもした。
その脇の下が、じかにペニスを包み込んでいるなんて。いや……こういう攻撃は、こっちの世界では少なくなかった。知っている感触であるはずなのに、姉さんの脇だからこそ、この上ない興奮とともに、強い性感ダメージを受け続けてしまうんだ。
むにむに……すりすり……
姉さんは腕を動かして、腕と脇の肌でペニスを大きくこすりあげ続ける! 手コキとは明らかに違う、すべっとした肉で挟み込んでのしごき攻撃だ!
姉の身体のどこのパーツも、僕にとっては大きなダメージになってしまう。彼女のしなやかでするーんとした小柄な肉体は、どこもかしこもがあこがれの対象であり、僕は姉のさまざまなパーツを思い浮かべながら、オナニー射精してきた身だ。
だからこそ、じっさいにそのパーツで攻撃されると、昔から持っていた期待感が存分に満たされる分だけ、射精まで追い詰められやすくなってしまっている。
僕は身を引いて、姉の脇の下攻撃から脱出した。すると姉さんは、ぐいっと僕の腰を抱きしめ、ペニスを甘いほっぺでスリスリ頬ずりしてきた。うあ……やわらかくって……あったかいスベスベの感触!
姉さんはそのまま肩や鎖骨付近でペニスをこすってくれる。キャミソール姿で見せつけられ続けた肌がペニスを滑っていく。
小さなおっぱいに亀頭先端をめり込ませ、また脇の下に挟んでペニスをこする。矢継ぎ早に、お腹や腕などでペニスを圧迫し、こすりあげてくる。まさに女体全体でスリスリされている。どこの部位からの攻撃でも、ペニスは大きなダメージを受け続けた。
なんとか反撃しなくては。僕も彼女の全身を両手で愛撫。性感神経をガードされないよう、次々と攻撃する部分を変えていく。これによって、僕の攻撃が最大の性感刺激になるよう調節していくんだ。
僕が大いに姉の肉体で感じさせられているように、あるいはそれ以上かも知れないほどに、姉さんも息を荒くして、気持ちよさに顔を紅潮させてしまっている。
「ひゃん!」
「!!」
ひときわ身をよじらせ、かわいらしく鳴いた姉。それは、特殊なくすぐり方で姉さんの右側の乳房を指先愛撫した瞬間だった。とりたててくすぐったがりでもない姉さんなのに、右乳だけが別の反応を示したぞッ!
こ、これだぁぁ!!
僕は姉さんの右乳とその周辺を、指先と手のひらで存分にかわいがり、持っている攻撃力をすべて駆使して、その一点に集中して責めまくる。彼女の右側の乳房が弱点ッ! ついに見切ったぞ!
すべての女性に弱点パーツがあるわけではない。そこを重点的に責めれば勝てるという相手もいるにはいるが、全員がそうというわけでもない。弱点を探しきれないままピンチに陥ることもある。弱点探しをする前に倒してしまう方が得策の場合も多い。
それに、姉さんの右乳は、大きな弱点というほどではなく、かなり強化されている上、現実世界でも、ここをピンポイントで攻撃できる男性は皆無だろう。ただこの小さな胸を揉むだけでは、彼女はここまで感じたりしない。
姉の右乳のごく一部……それも、指先で感じさせることができるポイントが何カ所かに細かく点在している。ここを重点的にくすぐる要領で責め抜き、ときおり全体を手のひらで強く撫でさするように揉んでやる。
それによってのみ、姉は極度にくすぐったがり、同時にその刺激が体内で性感へと変換され、急激に精力を消費してしまう構造だ。こんな狭すぎる性感ポイントは……姉さん自身も気づかなかっただろう。
僕は左手でおっぱいの弱点部分を執拗にこねくり回し、数秒に一回、手のひら全体で上下左右に揉む。同時に右手をオンナに添え、女性の感じやすいポイントをまさぐりつつ、指を交互にねじ込んで感じさせる!
「んあ……はっ……」
姉さんは腰をくねらせて悦んだ。同時に、上半身に加えられている、思わぬ快楽に驚き、手を止めてブルブルッと震え続けている。それは、深刻なダメージが数秒に一回、姉の女体に、芯から加えられていることを意味した。
姉は立ち上がり、僕から後ずさろうとし始める。だが、僕の両手はそんなことでは止まらない! こちらもグイッと身を乗り出し、小柄な姉に立ちはだかって、執拗に弱点と女性器を責め抜く。これが、こっちの世界で経験を積んできた弟の実力だあああ!
「うくっ!!!」
姉さんは身を大きくよじらせた。彼女は大ダメージを受けて、弱点である右乳をかばうように身体を回転させる。彼女の前に立ち塞がるべく先回りするか、それとも背後から手を変えて右乳攻めを続行するか・・・一瞬の迷いだった。
「!?!?」
むににっ
ペニスがやわらかいものに包まれた!
僕が身をかがめるようにして、姉の乳房と性器を責めることに夢中になっていたために、僕は半ば中腰になっていた。そして、一瞬の逡巡が、戦局を大きく変えてしまった。しまった、姉に対して一瞬ためらってしまう僕の悪い癖が、こんな裏目に出るとはッ!
姉さんはくるりと向きを変え、僕に背中を向けた。そして脚を突っ張らせてつま先立ちをしながら、ぐいっとお尻を僕の腰に押しつける。上半身は貧しいが、下腹部はしっかり大人の女性に性熟しきっている熟れたお尻が、むににっとペニスを包み込んでしまった。
腰の高さは僕の方がまだ少し高かったが、姉さんは懸命に腰を上下させ、ぽよぽよとお尻の肉を僕の腰にやわらかく叩きつけながら、臀部のワレメの間に挟んだペニスを、しっかりとこすりあげてきた!
「ぅぁああっ」
「お、おねえちゃんのおしり……ふふっ……やーらかいでしょー! 昔からパンツ姿の私のお尻、見てたもんねー」
やわらかな肉の弾力が、べたっべたっと僕の腰に当たっていく。はじき返すような女性特有の臀部の弾力が、僕の腰回りにふにふにっとぶつかっていった。ペニスは心地よいヒップの圧力に包み込まれ、優しく圧迫されながら、そのきめ細かい肌触りでしっかりと着実にこすりあげていく!
姉の尻ズリ攻撃に、僕の反撃はすっかり止まってしまう。姉さんのお尻のやわらかさは、想像していた以上だ。どれほど長い期間、パンティ姿の姉さんのお尻を見て、生でじっくり見たいと熱望したことだろう。触りたい、揉みたい、ずっと渇望していたことだ。そんな魅力に詰まった臀部が、じっさいにペニスを責めなぶってしごき立ててくれている!
まずい……この尻ズリ体勢を逃れるには、前屈みの体勢をやめ、背後に移動しなければならない。ただ後ずさっただけでは、姉は執拗に反撃を続けてくるはずだ。体勢を立て直して、弱点を引き続き攻撃しなければ、逆にこっちが追い詰められてしまうことになる。
だけど、腰を引いたり、上半身を戻したりすれば、姉の右乳を触ることができなくなる。姉は上半身を倒しており、こっちが前屈みにならないと届かない。しかし前屈みの体勢のままでは、姉の尻ズリから逃れることができない。なんというジレンマだ。
それでも……活路を見いださなければ、僕に未来はなくなるんだ。自分の未来を自分で掴み取るッ! 人生は8割が運。しかしそれでも、2割は自分自身が握っているんだ。その2割なしには、何も始まらない。こっちから起爆剤にならなければ、未来を切り開くことはできないんだ! いいだろう! やってやるッ! すべてを……運命を……見事ひっくり返してやるぞ!
体勢を立て直す代わりに姉から離れれば、姉は弱点と分かった右乳を意地でも攻撃させないようにするだろう。あるいは少なくとも、グッと上半身をこわばらせて、右乳をくすぐられても感じないように、全力でガードしてくる。つまり、チャンスは二度と来ないことになる。一度失敗すれば二度と元には戻れないように! ここで姉を離したら、どんなことをしても、二度と活路を開くことはできなくなるだろう。
それなら……あえて……離れない!
僕は逆に、さらに身を落とし込んだ。より強く前屈みになり、姉の背中に自分の胸部を密着させる。
腰をさらに下に落とす。お尻の密着度合いが高まり、姉のヒップはより深く僕の腰にめり込んだ。
ふぬおおおおお! これが僕の活路だァァ!!
ペニスは尻肉から離れた。さらに下方に降りたペニスは、姉の股の間に入り込む。姉さんはその瞬間を逃さず、キツく太ももを閉じてペニスを生足で包み込んできた。僕が女性の内股に弱いと知り尽くしての反射的な行動である。
だが、それも……計画通りッ! これも計算のうちだああ!
ずりゅっ……ぐりゅっ!
ペニスがオンナ表面にホットドッグされ、僕が腰を前後させると、強く性器同士がこすれあう。禁断の弟のペニスが、自分の女性器表面を執拗に、強く、そして激しくこすっている! その一線を越えた感覚こそ、姉にとっても、強い性感刺激になる!
僕は必死で腰を振り続け、オンナ表面を硬いペニスで徹底的に摩擦する! ピストンを緩めることなく、表面の性感神経をこれでもかと責め抜く。姉は股間への刺激に身体が緩んでしまい、右乳をガードしきれなくなっている。ここで……”ここで”一気に責め落とすッ!!
「ひゃあぁっ! だめえ! ソレだめえ!」
オンナ表面をペニスでかわいがりながら、右乳房をしつこく指先でねぶり回す。完全に想定外の快楽に、もともと素人女性だった姉が耐えきれるはずはない。姉は立っていられなくなり、完全に膝をついてしまった。もちろん僕もそれに合わせて、執拗な責めを決して衰えさせることはなかった。
「んぐああ……そんな……この私がっ……弟なんかにィィィィ!!」
がくがくっ!
大きく震えたかと思うと、姉は絶頂の刺激に耐えきれず、脳が真っ白になる天国を味わった。そして、ぐったりと身を横たえてしまった。
勝った! 僕は……運命を切り開いたぞ!
現実世界でも男たちを手玉にとり、その射精を見届けることで満足するような、わるい姉。結婚して真面目になったはずなのに若返り、こっちの世界で悪の限りを尽くそうとした姉。そして、僕の想い出の中で性的な魅力としてこびりついていた姉。ついに、その姉さんを倒したぞ!
イッてしまった姉は、もうすぐ消えるはずだ。現実世界に戻るんだ。そして……ここでの出来事を忘れてしまう。あとどのくらいかかるか分からないけど、現実に戻ったときには、きっと姉さんに会いに行くよ。
精力は……まだかなり残っている。このまま連戦に持ち込まれても、ひとまずは大丈夫だろう。もっとも、気を抜けば倒されてしまうのは僕の方になる。あと一部屋、引き締めて戦いに臨まなければ。
「あ、そうだ。」
がばっ!
「!?!?」
急に姉は、我に返ったように身を起こした。もう少しで僕にぶつかりそうだった。ぐったり脱力した姉さんはどこへやら、すっかり気力も体力も回復して、汗も引いてしまっている。若い元気な精力や活力もすっかり元通りになったように見える。
「えっ!!?? アレッ!!!!???? き、消えるんじゃ……」
「あー、私急用を思い出したっ! んじゃっ!」
そそくさと立ち上がって、隣の部屋に脱兎する小さな姉。じゃかじゃかっと小刻みな足音を残して、隣に入ってしまった。
茫然自失。しばらく何が起こったのか分からなかった。ぼくが・・・かったん・・・・だよな!?
間違いなくセックスバトルは僕の勝ちだった。だが、姉さんは消えることなく、立ち去ってしまった。に……逃げやがった……だと……!?
「あーっはっは〜! これでアンタもおしまい! こっちが本領発揮、”少女遊戯”の部屋なのだわさ〜! さあ。こっちで瞬殺してあげるよ! 早く来なさ〜い!!」
「えっ……ちょ、……おま……」
姉のオレンジ色の元気な声が聞こえてくる。隣の部屋で高笑いをしてやがる。
ええぇ……
倒したはずの姉が瞬時にして回復して、隣の少女遊戯の部屋で再戦するの〜???
ズルじゃんこんなの! さっきまでの闘いはなんだったんだ……完全にナカッタコトなのか!?
いや、おそらくそうではない。姉にとって、言うとおり少女遊戯こそが本領発揮なのだろう。そこでは、十中八九、ナカマがいるはずだ。その少女たちの中でリーダーシップを発揮することこそ、こっちの世界の姉にとって本領発揮という意味だ。
姉さんなら、この異世界で、2回イクことができる。2回倒さないと、消えてくれない存在というわけなのか。
いいだろう……姉の仲間が増えて再戦となっても、こっちの作戦次第では、まだ勝ち目はあるはずなんだ。精力はしっかり残っている。
やってやる、もう一度イかせて倒さなければならないというのなら、そうしてやるッ! それでわるい姉を、その仲間どもと一緒に分からせてやるんだ。
そう……もう一度。あと一度だけ。いよいよ、この奇妙な五重塔の特殊ルールから、解放されるんだ。あと一勝しさえすれば、回復も自由となり、連戦地獄からも解放される。これで完全クリアとなる。絶対乗り切ってみせる!
僕は呼吸を整え、意欲万全の体勢で、隣の部屋の扉を開けるのだった。
(少女遊戯へ)