Tweet


少女遊戯1


 僕は姉を追って、隣の扉を開けようとしていた。敗北しても消滅しないということは、まだ完全に姉さんを倒しきっていないということ。つまり、姉は確実に、まだこの世界、この五重塔の中にいる、そしてその場所はこの隣の部屋以外にはない。

 彼女を倒しきってしまわなければ、この五重塔の連戦苦境に、終わりはないのだ。

 他のステージと、いくつもの点で違いがある。それが、この「ないと・めあ」の塔で闘い抜いてきた僕を、これほどまでに追い詰め、快感に苦しめる結果になっている。

 とにもかくにも”回復”ができず、そのまま連戦を強いられることがほとんどだったこと。多少の回復は存在したものの、結局僕は、精力を消費させたままの状態で、次の敵にすぐさま挑まなければならなかった。

 そのため、ただその戦闘に勝利しさえすればよいというのではなく、その次の闘いまで視野に入れて、精力を温存させることを余儀なくされた。そこまで計算に入れて選択をしなければいけなかった。

 いつも以上に快楽を堪え、女体の良さに溺れることなく、冷静に敵女に快感を与えて倒し続け、終わっても休息できずに、矢継ぎ早に次の快感攻撃に晒されてしまう。五重塔以外では、戦闘ごとに回復したり、戦っている最中に回復薬を使うなどの対応が可能だったが、それができない苦労があった。

 さらに、相手はレオタード娘、長身で麗しい物腰の美女、忍者、風俗嬢など、強化された上にさらにセックスに長けた、人間女性の中でも強豪ばかりが集められ、次から次へと、僕は彼女たちを相手に、セックスバトルをし続けた。

 彼女たちに勝ち続け、さらに余裕を持って次の戦闘に向かうのは、至難の業だった。かろうじて勝ったところで、連戦に持ち込まれたときに、どの選択をしても勝てない可能性が非常に高かったからだ。

 そして。何よりも僕を悩ませたのは、姉の存在だった。この五重塔のプチボスが、よりによって実の姉だったことが、一番攻略を困難にした。

 彼女は僕の少年時代と青春時代すべてをとおして、性的な意味でも、とても大きな存在だった。性に目覚め始めた弟を、より早く成長している姉の身体を頻繁に見せつけることによって、より異性に強い興味を抱かせるように仕向けてきた。

 異性の肉体、腕、女らしいあどけない顔つき、脇の下、背中、膨らんだお尻の形、そして何より、剥き出しの太ももを見せてくることに、彼女は余念がなかった。姉さんは、いつしか僕が自分の身体を想ってオナニーするようになることを、至上の悦びにしていた。

 彼女は、自分の身体で男が精を吐き出すことこそが、自分の勝利であり、性的な満足であるという性癖を持っていた。それは、彼女自身の秘密の行動として、かなり昔から、さまざまな年代の男たちに仕向けてきたことでもあった。ナイショで彼女を抱いた男たちは多い。彼らは同級生から大人まで、多彩な年代に亘っていた。

 姉は、中学、高校へと進級するごとに、その数も増え、セックステクニックも格段に上がりながら、なおかつ成熟していく女性としてのボディ(胸を除く)を武器に、いち早く相手を射精させることが上手になっていった。

 性行為そのものが快楽となるというより、彼女にとっては、相手の男が自分の女体に惚れ込み、夢中になり、そのパーツのどこもかしこもで構わないから、精液を吐き出してしまう状態こそが、大きな快感となった。

 相手の男が、自分の肉体の魅力に負けて、快感の子種を吐き出してしまうシチュエーションこそが、姉にとって、最高の性的快楽となる。それこそ、その一点で絶頂を迎えられるほどに、大きな満足感を得られる。

 それが彼女の性癖であり、おそらくそういう女性は、世界を探しても姉くらいなものだろう。その美貌とあどけなさを残しながら、彼女は大人になり、胸はソコソコにしか発達していないけれども、その生足および性器、性的なテクニックは存分に鍛え上げられている。

 また、露出度の高い服を好み、彼女を見た男たちがきっと、自分のパーツをオカズにオナニーしているだろうということを想像しては、えもいわれぬ優越感と勝利感に酔いしれ、それを姉自身のマスターベーションのオカズにしていたくらいだ。実の弟でさえも、容赦なくその対象に入っていたというわけである。

 そのために、彼女は家の中で、いつもキワドイ格好をしていた。お風呂上がりにキャミソール&パンティ姿でしばらく過ごし、親に注意されてもやめないことさえ、たびたびあった。

 彼女は、弟がその肢体、特に生足・内股・下着をチラチラ見ながら、その脳裏にパーツを焼き付けている瞬間を見逃さなかった。

 決して姉弟の垣根を越えることはなく、直接性的な行為に及ぶことも、姉が弟に性的攻撃をじかにかけてきたこともない。その一線だけは現実には越えなかったけれども、弟は姉の生足を思い出してはオナニーし、姉は弟のオナニーをこっそり確認、弟が悦んでいる姿を勝利達成感としてマスターベーションする……そんな関係が続いた。

 僕自身は姉がそういうことをしているとは気付かなかったが、姉は全部お見通しだった。中学、高校、大人と進むにつれ、姉の身体は完成し、弟は姉以外もオカズにしていく割合を高めていったものの、相変わらず、姉がネタの大きな割合を占め続けた。

 とりわけ、その太ももが印象深い。小学姉の生足もツルツルスベスベで、しっかり膨らむべきところが膨らみ、ハリのある綺麗な白い細い脚だったけれども、それが学年の上がるごとに、さらに太まり、女らしく成長していく。

 その形状の美しさと、モッチモチしていそうな肌触りを想像し、間近で見てきた脚を思い出しては、自分で精を抜いていったものだった。すべて、姉の計算どおりの行動を取ってしまっていたというわけである。

 そんな姉だからこそ、僕が太もも素足に弱いことも熟知しているし、僕がオカズにしやすい内容もよく分かっていた。つまり、僕が興奮しやすく、感じやすく、気持ちよくなるために、一番よい方法も熟知していたことになる。

 だからこそ、僕が射精しやすいであろう相手を、この五重塔で用意したんだ。彼女が厳選してきた相手は、強化されていただけでなく、全員が僕の好みにピッタリ合致していた。

 彼女は、とある男がタイプとする女性が常に一定、一様とは限らないことも知っている。だから、この五重塔に出現する敵も、顔つきや物腰、態度はさまざまであった。

 弟の好みに合わせるといっても、僕がいくつかのタイプを好きだ・かわいいと感じる点は、他の男と変わらないことを見抜いている。だから、同じような顔つきや体型の娘たちが集ったわけではなく、一定のばらつきはあった。

 しかしそれでも、どの女敵も、僕の心を奪うに十分なかわいさや美しさ、魅力を有していた。そしてその技巧も性的攻撃力も、やはり強化された以上に、そもそも僕を追い詰めるような相手ばかりだったんだ。

 回復できない制約に加えて、そういう、僕の弱いところばかりをピンポイントで突いてくるような攻撃方法を、姉はいちいち採用してきたといえる。それが苦戦の元凶でもあるんだ。

 姉さんらしく、僕がどうすれば射精しやすいか分かりきっているので、姑息ともいえる弱体化攻撃をも、加えてきたことがある。彼女がこの五重塔のリーダーだったがゆえに、僕の弱いところばかりが執拗に付け狙われた格好だ。

 だが同時に、僕の方も、姉の性癖は分かりきっていた。彼女は、男が女体で精を出してしまうことを”敗北”と捉えており、射精された女は勝ったという考え方をする。そして自分こそ、その勝者でありたいと願い、現実にもその勝者であり続けてきた。

 そればかりでなく、色々なシチュエーションを想定しながら、彼女は自分の性器を慰めていたようである。そのパターンはだいたい決まっており、映画で描かれるような映像を詳細にイメージして、そのストーリーに沿って話を進めながら、彼女は絶頂し性的に満足していた節がある。

 そのシチュエーションは多岐にわたるが、パターンはほとんど一緒。つまり、相手の男が何歳であれ、まずは”勃起させる”ことが第一段階の勝利。女性の身体で相手の男が性的に興奮してしまえば、その時点で、その女性の方が優位になれると考えている。

 男たちは劣勢に立ちたくないので、必死で勃起を我慢するが、女たちの肢体の魅惑的な形状と誘惑に抗いきれず、ついにペニスを隆起させてしまう。そして、勃起してしまった男たちはさらに、その優位な女たちに射精に持ち込まれる。

 手も舌も胸も性器も駆使して、体中のどこもかしこもで、男たちは射精し敗北していく。しかもそれが何人も、そしていつまでも続けられる。女性サイドが勝ち続けるというシチュに感極まり、姉は大きく悦んで、マスターベーションをフィニッシュに持っていくのだった。

 現実。相手の男が自分で抜いているだろうという想像。そして映画的な想像。この3つが、姉の性欲を満たす。逆にいえば、そういう姉の性癖をうまく刺激してやれば、僕の方にも勝機があったというわけである。

 そうして……。僕は今しがた、その最悪の敵である、実の姉を相手にセックスバトルをし、一度はイかせ倒したのだった。

 しかしながら、本来は消滅(というより現実世界に戻り、ここでの出来事を夢と認識しつつすぐに忘れる)するはずの女敵は、消え去ることなく、すぐさま復活してしまった。そういう塔のルールガン無視もまた、姑息な姉らしい一面だった。

 彼女はすぐに起き上がると、脱兎のごとく、となりの部屋に駆け込んでしまったのであった。僕は彼女を追い、すぐさま隣の部屋に向かった次第である。

 ここで待機して回復を待つ余裕はなさそうだった。そんなことをしたり自分で抜いて回復しようと目論んだりすれば、隣の部屋から姉が再戦を挑んでくるのは確実であり、この場で簡単に抜かれてしまうのは火を見るより明らかだった。

 このまま連戦するしかない。覚悟を決めての追いかけだった。

 隣の部屋には何もない。姉はさらにその先まで逃げたようである。僕は一度思考を整理して、次の闘いに備えたのである。そして、状況の整理も、姉の攻略も頭の中で整理し終わり、さらにその次の部屋に入っていった。

 時間をかければかけるほど、こっちの回復以上に、姉に体勢立て直しのチャンスを与えてしまうことにもなりかねない。逃がすもんか。

「むうっ!!??」
「……来たね・・・」
「どうかなー? コレがラストステージだよっ!」
「今度はさすがのアンタも、私たちで射精せざるを得ないでしょ。はーっはっはー!!!」

 僕のことを指さして高笑いする姉たち。

 姉たち。

 ……そう。

 姉”たち”の姿が、そこにはあった!

 姉が……3人いるッ!!

 赤みがかった綺麗な髪、三白眼、かわいらしいメガネ。その基本的なスタイルは変わらず、3人とも裸だった。しかしこの3人では、決定的に違うところがある。それは……彼女たちの年齢だった。

 一目で分かった。3人の姉は、さっきの姉とはまったく違う。3人とも完全に、若返っている! いや、さっきの姉も、現実の姉さんよりもずいぶん若い時代の肉体だったが、今度はそれよりもさらに低年齢化しているのだった。

 ひとりは、僕よりもはるかにちっさい姉さん。12歳の頃の姉にほかならなかった。3人とも一目で年齢が分かるのは、その姿の彼女たちこそ、僕の記憶に強く残っている時期の姉の姿だったからだ。

 この小学姉は、まさに僕がオナニーを日常化した頃に、しきりに僕に”おねえちゃん生足”を見せつけ、ラッキースケベを装って、ごくまれにその太ももに触れる機会を提供した時期の、淫靡にして狡猾な姉さんそのものだった。

 小学時代の僕は、目の前のこの姉の姿を見、想像し、彼女の生足パーツを思い起こしてはオナニーしていた。まさに、そのオナニー相手そのものの姿が、じっさいに全裸で、僕の前にいる。

 今度は想像でもラッキースケベでもなく、本当にその全身を触らせ、僕を感じさせるつもりだ。それどころか、あのころの想い出よろしく、その幼い肉体で精を奪い取ろうとしているのだ。

 二人目は、中学姉である。もうすぐ卒業を控える頃合いだったと思う。もう精通も済ませ、しっかり姉の身体を詳細に思い出しながら抜くことができていた時期。その対象となった姉さんだ。

 小学姉のしっかり女らしい綺麗な肌から、さらに第二次性徴を迎えきって、生足の膨らみもはるかに女性的に丸みを帯びている時代の彼女だ。その素足の膨らみは、内股の充実と、吸いつくようなきめ細かい肌の感触を具え、すでにどの男根でもその脚に挟めば精を奪えるほどに成熟している。

 僕も、異性に強い興味を露骨に示し始めている時期であり、姉の太ももを日々観察し続けていた。姉さんもまた、私服は短パンジーンズにし、短いシャツは腹部を露骨に出している。

 脇の下も惜しげもなく露出させ、ブルマやパンティかと思わせるような足の露出度の高さを誇っていた。彼女はわざと、弟や他の男たちに、中学生として成長した女の肌を見せつけていたのだ。家の中で毎日のように、日に日に成長していく彼女のパーツをわざと見せ続けている時期だった。

 そして三人目は、高校姉。さっき闘った姉さんよりも数歳若い、溌剌とした身体だった。彼女こそ、パンティとキャミソールというだらしのない格好で家の中をうろつき回っていた張本人である。

 性欲盛んな思春期真っ盛りの弟を悩殺し、中学時代よりも、さらに女らしく成長した肉体を毎日見せつけていた、いたずらな姉の姿そのものであった。

 パンティ越しのお尻の膨らみも、横尻も、お腹も脇も腕も、何より女子高生らしい太まったきれいな生足も、間近で見続けてしまわざるを得なかった。

 ときには、彼女の肌のきめ、太ももの肌細胞の細かいところを、毛穴がハッキリするほどすぐ近くで目の当たりにしてしまうという”事故”さえもあった。あれは姉さんが仕組んだんだ。

 そして彼女の意図どおり、僕はその目の前に大きく広がる太ももの姿を思い出しては、連日オナニーさせられたというわけだ。

 つまり……3人に分裂した姉たちは、僕の想い出の中で、もっとも印象深く姉をオナニーオカズにしていた年代の姉たちの姿であり、あの頃に僕があこがれていた頃の姉さんたちの姿そのものが、実際に僕の前にいるということになる。

 それはいわゆる”想い出補正”であり、それぞれの時代の彼女たちを見るたびに、その頃の僕自身の性欲が、どうしてもぶり返し、頭から離れなくなることを狙ってのことだろう。

 小学姉を抱けば、子供時代の僕の憧れだった肉体を本当に味わってしまうことになる。中学姉も高校姉も、それぞれの時期の僕自身が感極まっていたお姿そのままだ。その時のことを思い出して、大好きだった姉さんのパーツやオンナで実際に精を抜き取られてしまうことを意味する。

 すでに僕は、彼女たちのそれぞれの肢体やパーツで、数え切れないほど日々自慰行為をくり返し、ドクドクとペニスを脈打たせ続けてきたんだ。こんどは、その感触が現実に味わえてしまうことになる。

 その分、魅力的かつ強化されたお姉ちゃんたちの肉体にこすられ、必要以上にペニスは感じさせられてしまうに違いない。そうなれば、射精しやすさは格段に上がってしまうというわけだ。くっそ……考えたな。

 また、3人に分裂し、小学姉、中学姉、高校姉になったからといって、その実力が3分割されたわけでもなさそうだ。そんなヘマを彼女がおかすわけがない。ちゃんと小学姉は小学姉として、強化された状態で、攻撃力も防御力も精力も高いまま維持されている。さっきの大人姉と同格か、それ以上かも知れない。

 中学姉・高校姉も同じだ。従ってこの時点で、さっきの姉3人分と闘い、なおかつ想い出補正がかかっているので、僕の方も狂喜乱舞しやすくなり、思った以上に簡単に絶頂まで追い詰められてしまう可能性がある。想い出補正の分、かなり厄介な戦いになりそうだ。

「ふっふふふ……それだけじゃあ、ないよ?」
「アンタは私たちの性癖も知っている。だから、それを駆使して私たち3人を倒せば活路が見える、なぁんて計算もするでしょ。」
「弟の考えそうなことくらい、お姉ちゃんよく分かるんだからねっ!」
「くうっ!」

 くっそ……見抜いてやがる。

 僕がどんな作戦を立てて姉たちを倒すか、その算段はすぐに思いついていた。姉の特殊すぎる性癖をくすぐってやれば、小学生だろうが高校生だろうが、年齢を変えて3人分挑んできたところで、一度は勝った敵だ、倒し方は分かっている。

 それで応戦できるような選択肢にすれば、想い出補正のかかった姉たちでもまとめて倒せるかも知れない。そんな思いは、とっくに彼女たちに見破られてしまっていた。

 すすすっ……

「!!!!」

 姉たちの後ろから、ゾロゾロと女の子たちが出てくる! しまった……なんてことを……思いつきやがる……

「自己紹介は、要らないよねっ?」

 まずい……僕が一番思いつかれたくないことを、姉たちは思いつき、彼女たちを召喚してしまったのだ。思わずたじろぐ。形成は圧倒的に、不利になってしまった。

 それぞれの姉たちの背後から2人ずつ、別の娘たちが現れた。僕はその全員を……知っているッ! 想い出補正に、さらに拍車をかける相手だった。

 姉が3人、そして、その”友達”が2人ずつ。合計9人の少女たちが、部屋の中に勢揃いしてしまう。彼女たちが現れたことで、このラストステージの部屋は、一気に手狭になった。

 姉の友達たちは、僕もよく知っている女の子たちだった。彼女たちの多くは、家によく遊びに来る間柄であり、話をしたり、かわいがられたりすることもあった。性的な行為はもちろんしていなかったけれども、彼女たちを、ひそかに性的な目で見つめ、姉とともにオカズにしていた相手だ。

 姉と一緒になって、その友達たちにも精を抜かれる妄想をしたことがある。一度や二度ではない。その相手が、じっさいに強化された状態で召喚されたのである。

 小学時代から大人まで付き合いのある友達もいるが、彼女はあえて、その友達を重複させないようにしていた。つまり、小学姉の友達、中学姉の友達、高校姉の友達たちは、それぞれ別の娘たちが選ばれたということ。

 そしてかわいくて性的魅力があり、僕がその娘たちで抜いた経験がある相手。そんな友達を厳選して、この五重塔に呼び寄せてしまったのである。想い出補正は、姉だけでなく、他の娘たちをも動員して、さらに僕の心の奥底に重たく、そして心地よくのしかかってくる。

 姉たちだけでなく、彼女たちに対しても、憧れの肉体で抜かれる期待感という、負の快感要素を存分にたたえているのだった。

 小学姉の友達は、”ひな子”と”れな”だ。いずれも姉と同い年。いまの僕からすればただのメスガキだが、子供時代の僕からすれば、憧れのお姉ちゃんたちの姿そのままだった。

 ああ……幾度となく、ひな子ちゃんとれなちゃんの肢体を思ってペニスを揉みしだいたことか。その時の姿そのままの2人が、ニヤニヤしながら、小学姉の両隣に立っている。

 すでに彼女たちは、自分が僕のオカズにされていることを知り、なおかつ、姉と同じように、僕を射精させることに至高の悦びを見いだすように目的をインプットされてしまっている。

 それは他の友達たちも同じ。全員、その当時の姉と同い年であり、目的も同じ。性的な攻撃で、僕に快感を与えてはペニスから精液を搾り取る。たったひとつのシンプルな目的が、彼女たちの全身と脳すべてを支配し尽くしていた。

 ひな子は小学生らしく、元気いっぱいの女の子だ。オレンジのショートカットで、片側の髪を縛って、ギリギリ女子であることを髪型で分からせようとしている。

 彼女はいつも短パン姿で行動し、学校でも家でも、姉と同じように素足を露出させる娘だった。ただし、姉は脚の露出を性的嗜好の一環としていたのに対して、ひな子は単純に、動きやすい薄着を好んでいたというだけの違いがある。

 ひな子はいつも飛び回るように駆け、元気娘そのもので、声も大きく、きゃははと座布団を投げたり、駆けずり回ってはいたずらをくり返したりするような、いつもテンションの高い少女だ。髪型を変え、服装の露出を減らしたら、男子と言われても差し支えないくらいの行動力があった。

 僕はそんなひな子ちゃんの大きく開かれた脚を目の当たりにし、駆け回る短パンを目で追って、その肌をしっかり目に焼き付けていたものだった。

 思春期を迎えて大人しくなる前のひな子は、まさに子供っぽい屈託のなさを丸出しにしている子だ。その後彼女は女性としての自覚とともに、ガードが堅くなり、しかし体力があるので陸上部に入って、スポーツに力を入れる女の子へと成長していくのだが、その辺の経緯は完全に無視され、元気いっぱいに男の精を抜くだけの変態少女に変貌してしまっていた。

 そんなひな子とはまったく対照的に、さらさらの髪を伸ばした大人しい娘が、れなだ。彼女は姉ともひな子ともまったく性格が違うのに、なぜか姉たちと息が合い、一緒に行動することが多かった。

 ひな子の誘いに乗ってはしゃぎ回ることがなく、近くで見ているだけの少女だった。清純で、眼鏡をかけており、同じように目のよくない姉の相談にもよく乗っていた。

 美形タイプの可憐美少女であり、口数も多くはなかったが、ことばに重みがあった。成績がよく、れなはその後私立中学校に進学。姉たちと疎遠になってしまう。

 れなはそういう落ち着いた少女ではあったが、服装に無頓着な面もあった。上下とも女の子らしい服装なのだが、スカートはとても短く、ちょっと歩いたり軽い風程度で、簡単にパンツが見えてしまう。れなは自分の脚が他の娘よりも長めなことを気にかける様子もなく、自分のサイズに合っていない丈の服を選びがちなのだ。

 そのため、上半身はブカブカの服でありながら、スカートは短すぎるという欠陥があった。そしてそれを恥ずかしがる様子もまったくなく、下着が見えてしまうことにさえ、まったく気にする様子がなかった。

 進学してからは制服がかっちり決まっているために、そういうことはなくなったものと思われるけれども、姉と対照的に、性的な目で見られるという意識に極端に欠けている部分があった。

 僕はよく、れな姉ちゃんの隣に座って、彼女が座ったときにぷっくり膨らむ内股と、見えかけのパンティ姿を、チラチラと目に焼き付けた。それでれなちゃんは、僕のオカズにされやすかったのである。

 いまや彼女は、清楚なメガネをかけて長めのサラサラヘアを自慢にしながら、スカートの短さをかえって売りにしてしまっている。大きめの上半身服は、すぐにでもはだけてしまいそうだった。

 清らかなイメージを保ちながらも、れなは脚を開き、片足を軽く上げるようなポーズを取っているので、すでに下着がしっかり見えてしまっている。当時はそういう露出に気付きもせず、恥じらいもしない欠点があったけれども、今は露骨にハッキリと、下着を性的に見せつけてくる少女に様変わりしてしまっている。

 中学姉の両隣に目を移す。そこには、”みや子”と”美穂”に間違いない姿があった。よりによってこの2人を召喚してしまうとは、姉さんも本当に、意地が悪いというより、完全に僕をイかせにかかるために手段を選んでいない感じだ。

 2人とも、僕の思春期には欠かせないオナニー相手だった。彼女たちの当時の姿そのものを目の当たりにして、思わず当時の興奮した性的衝動を強制的に思い起こしてしまう。

 みや子は、姉のクラスメイトだ。片目を少しだけ隠す程度のボブカットで、少し凜々しい印象を持つ女子中学生だった。家に遊びに来るときも、姉の学校の制服だけだった。

 僕はみや子の制服姿しか知らない。姉が言うには、当時のみや子は私服をほとんど持っておらず、持っていても着ることがめったにないのだという。

 学校と家にいるばかりで、部活はしていない。ときおり姉に誘われて僕の家に来ることがあったけれども、その時も私服は着用せず、制服のまま。どうやら彼女は、自分の制服姿が好きなようだった。

 ただ、四六時中制服というわけにもいかないので、家にいるときには、赤いジャージをだらしなく着て過ごし、寝るときもパジャマではなく、そのジャージのままなのだとか。

 みや子はその後、服飾関係の大学に進学している。もちろん、私服のレパートリーはさすがに増えたらしいが、あいかわらず出不精であり、結局家か学校に居座っていたらしい。

 みや子の制服姿の特徴はハッキリしている。だからこそ僕は、彼女の姿を思春期に目に焼き付け続けてしまったんだ。

 彼女は女子の中でも特に発育がよい方で、性的な成熟も精神的な発達も早かった。そしてそのことを気にしており、あまり自分の身体の成長を喜んではいなかった。

 ほとんどの場合、そういう娘はガードが堅く、露出度を極端に下げつつ胸や尻の形状が目立たないような服装をするのだが、みや子はそれと正反対の選択をしてしまっていた。

 彼女は自分の身体が大きくなっていくことに強く反発したため、その制服も、身に合わないサイズのもの、より小さめのものを選んでしまったのである。それは、大きくなっていく肢体を自ら認めようとしない、そんな抵抗感の表れではあったけれども、性的には完全に逆効果であった。

 ぴっちりムチムチした白の制服は、夏には半袖になってしまい、少し動くだけでお腹が露出されてしまうし、中学生にしては大きなおっぱいも、ぴっちりみっちりした小さな上着サイズのせいで、形よくしっかり張りだすようになってしまう。

 そして短すぎるスカートからは、さすがに下着が見えるような状態は避けられたものの、よく発育した素足がしっかり伸び、みずみずしい肌を完全に露出させてしまっていた。雰囲気はツンとしていて、口調は男の子っぽく乱暴な感じを演出していたけれども、もはやそれだけで、彼女の女性性を隠すことはできなかった。

 姉に誘われて家に来たとき、僕は彼女の半袖や生足を、そして年長の張りだした乳房の形状を、しっかり目の当たりにさせられていた。女の子のカラダって、こんな風に成熟していくんだということを、姉にはない胸の膨らみで思い知らされる。

 そうして僕は、みや子と一緒に入浴しては抱き合い、そのやわらかで吸いつく肌と胸と脚に絞り取られることを妄想して、自分で抜いていたものだ。

 みや子は当時の制服姿のまま、じっと僕を見上げて、脚を開く。素足はさらに露出され、あのころの自分がみや子の脚を思い出してオナニーしていたことを懐かしがらせようとしている。

 その半袖の制服もまくられ、無理にでも脇の下を露出させていた。そうして胸を張り、大きく成長してしまった胸の形状をさらに強調している。もはやこの世界に召喚されたみや子に、成長の早さを苦にするそぶりはまったく見られなかった。

 むしろ中学制服で露出度が高く発育がよい状態を、そのまま性的な武器にしようという気満々だ。

 美穂は、当時としては不良に近い存在だったが、なぜか姉と気が合い、よく付き合いがあったらしい。ひょっとしたら、美穂つながりで、姉さんは男たちを籠絡する機会を与えられていたのかも知れなかった。

 不良といっても、露骨に髪を染めたり突っ張ったりしているわけではなかった。ただ、交友関係がやや怪しく、口調も乱れていた。みや子は美穂の口調を真似していた節もある。

 彼女は四六時中悪い感じではなく、家に遊びに来たときは比較的大人しかった。しかし、その男勝りな性格で、よく姉の弟である僕をからかったりし、僕を恥ずかしがらせては楽しんでいるような中学生だった。

 僕が生足好きであることを姉から聞かされていたためか、家に来るときには、脚を露出する格好を好んでいた。僕は、姉とみや子と美穂の、6本のなめらかな素足をしっかり見せつけられていたことになる。卒業後の彼女の消息は分からない。

 そうして僕は、美穂主導で性的な辱めを受け、彼女の内股を目の前でガン見しながらオナニーさせられて精を吐き出し、美穂に勝ち誇られるという妄想をして、彼女の脚をオカズにしたのだった。

 そんな美穂は、こっちに召喚されたときには、体操着にブルマ姿であった。それも、学校指定のものが改造され、ノースリーブで腹部が完全に露出されている上着になっている。

 ブルマも、もはや下着を身につけたらその3割が見えてしまうほど、切り取られたように短く生地量が減らされてしまっていた。オンナの真横部分、横尻、本来なら陰毛が生えているあたりも露出され、少し動くだけで生地がずれ、そのお尻が丸出しになってしまうのではないかと思えるほどのきわどさがあった。

 つまり彼女は現在、パンティを穿かずにじかに変則ブルマを身につけている。学校で最も太ももが露出される体育の時間に、さらに改造されたブルマ姿で、中学生らしい素足の成熟をしっかり見せつける構造になっていた。

 もう完全に、その生足を武器に、僕の精を抜きにかかろうとしているのが明らかだった。

 高校姉の横には、”幸子”(こうこ)と”彩咲”(さき)の姿。若く懐かしいかわいさと色気が共存する、なまの女子高生そのままの肉体だ。

 すでにこの3人は、背も伸び、大人の女性とほとんど変わらない女体を完成させている。ただ、やはり10代後半の幼い肉付きの太さも残されており、首から下がレディなのに顔だけ子供という側面を存分に残していた。

 そしてそれが、多くの男たちを魅了して止まない、ティーンの魅了能力にほかならなかった。

 幸子も、みや子に負けず劣らずのボディの持ち主である。ただし、当時の幸子はすでに自分の女性性を受け入れており、乳房の大きさを気にする様子もなく、ごくごく普通に振る舞う女性だったし、その性格も、何ら異常性は認められなかった。

 ふつうの女子高生である。なにもおかしなところも、変態的な性癖も見受けられなかった。他にもクラスで発達した女子はいたのであり、自分だけが恥じるべき要素がないためだった。

 姉さんと仲がよく、やはり家に遊びに来ていた。姉からの情報なのか、僕の好みはよく知っており、性的な嗜好も分かっているような気がした。僕の朝から夜までの行動はすべて彼女に把握されていて、次にどこで何をするつもりなのかを、ピッタリ言い当ててしまったことがある。

 そこまで自分のことを知ってくれている姉の友人に、思春期真っ盛りの僕が興味を持たないはずはなかった。

 彼女の卒業後も、大人になっても姉との交友はあったようであるが、あまり家には来なくなった。

 彼女の身体は、あまりスレンダーとは言いがたかったけれども、太っているわけでもなかった。座ったときに、少しばかり腹部が張りだしている印象があったものの、太ももは高校生らしい肉付きを具えており、胸も大きく、プルプルした印象のボディだった。

 僕は何回も、幸子の上にのしかかって、全身で彼女の女体全部をこすりあげて、もっちり吸いつく感触を味わいながら、ペニスを彼女の下腹部にこすりつけて精を吐き出したいと願望していた。

 そしてそういう妄想で、僕のお腹に引っ付く幸子の腹部を強烈に脳裏に思い浮かべながら、自分の手で射精していたものだ。

 そんな幸子は、当時の制服姿のまま、高校姉の横に立って、不敵な笑みを浮かべている。女子高生特有の綺麗な白い太ももがミニスカートから伸びている。若く溌剌とした身体は当時のまま、強化された状態で召喚されている。

 彼女がくるりと一回転すると、制服ミニスカートが一瞬めくれ上がり、パンティを穿いていない、なまのお尻がしっかり見えた。つまり彼女は、セーラー服の下は何も身につけておらず、すぐにでも裸になれる態勢が整っているということだ。

 あこがれていた幸子さんのお尻を目の当たりにすることができ、昔の自分の、彼女に対する性的な好奇心が、強くぶり返してしまう。

 彩咲も、姉が高校生だった頃に交際があった娘だ。幸子と仲良しだったかどうかは分からない。彩咲が幸子と一緒だったことはなかった。家に遊びに来ることもめったになかった。

 しかし彩咲は水泳が好きで、僕は姉に連れられ、近所のプールに行った。その時に彩咲に出会い、何度か彼女の水着姿を見ることができたのだった。いまから思えば、姉は彩咲を僕に見せつけるために、半ば強制的に僕をプールに連れて行ったのかも知れない。

 僕が拒否したら、とたんに姉は露出度を抑え、家で肌を見せなくなったため、次の姉の誘いには、どうしても行かざるを得なかったんだ。

 彩咲の私服は半ズボンが多く、やはり脚がしっかり露出される格好だった。が、それ以外は地味な性格であり、暗くはなかったけれども、後ろで束ねたセミロングの黒髪に眼鏡をかけていた。

 学校で足を出すことに慣れきっていて、私服でも同じように素足を出すことが当たり前、というのが、当時の姉たちの感覚だったようだ。

 そして、彩咲は泳ぐときになると人が変わったようになり、笑いながら泳いだり潜ったりを楽しんでいた。競技やスポーツというより、泳ぐ行為そのものが大好きだったのだろう。部活は水泳部ではなかった。

 そのため、筋肉が張りだすことまではなかったけれども、全身が細めになっている。余分な脂肪が減っている状態だ。健康的なスレンダーさだった。それでいて、細くシュッと伸びている生足は、それでも女子高生特有のぷるんとした滑らかな膨らみを、存分にたたえていた。

 僕は彼女の水着姿を目の当たりにし、その日の夜のオカズは彩咲と決まっている。姉はきっと、僕が彩咲で抜いていることをそっと観察していたに違いない。

 彩咲は今、あの当時と同じ黄緑色のセパレーツ水着姿で、クスクス笑って僕を見上げている。水着なのにメガネをかけたままという格好は、もはや水泳ではなく、自分の膣に精子を泳がせることを愉しもうとする意欲に満ちあふれていた。

 当時チラチラと見ていた太ももやお腹、やや小ぶりな胸の膨らみ、露出された背中……いまや、彼女は惜しげもなくそれらのパーツを披露し、すぐにでも、どの部位ででも精を抜き取ってやろうと企んでいる。内股を見せつけるような格好を維持して、僕の視線を釘付けにしようと躍起だ。

 姉たち、そして姉の友人たちの、それぞれに魅力的かつ蠱惑的な姿。その悩ましい欲情誘う身体の群は、子供の小さな身長からおとなと変わらない成熟した姿まで、さまざまだ。

 年齢と個人差で、こんなにも身体の形状が違うのかと、まざまざと見せつけられる。小学生と高校生が並んで立っているだけで、成熟の度合いがあまりに違うため、同時に両方の嗜好を愉しめるメンバー構成になっている。

 9人のそれぞれ違う体つきを一度に眺めることができつつ、その全員に共通していることがある。それは、その太もも生足が、もはや全員、完全に、おんなであったという点だ。

 異性としての魅力を幼いうちから身につけることができる部位こそが、その露出された脚なのだ。僕は彼女たちの脚を見ながら成長していった。姉の生足を中心に、女性の脚というものにこれほどまでに強い興奮を覚え、性的な魅力を感じてしまう。

 そんな歪んだ成長の仕方をしたのも、姉の陰謀だったに違いない。

 そうして、彼女たちのひとりひとりに目を向けながら、それぞれの時代に、僕が自分でペニスを慰めていたときの想い出が強く蘇ってしまう。その想い出補正によって、昔からのオナニーのフラッシュバックが次々と頭から離れなくなる。

 この娘にはこれでイッたなとか、彼女にはこういう妄想で抜いたなど、絶頂時の快感の記憶までもが、強く思い起こされる。そんな相手たちが、それぞれの時代のままの姿で、一度に僕の前に会してしまっているのだ。

 あのころの絶頂ひとつひとつが、つぶさに思い出されてしまうほどに、僕は少女たちの姿にドギマギさせられていた。まさに、この直後に彼女たちの誰に射精してしまってもおかしくないほど、その気になればすぐにでも、彼女たちの内の誰かで実際に精を吐き出すことができるだろう。

 理性と経験で抑え込まないかぎり、暴走は避けられない。なにせ、あれほど日々オカズにしていた娘たちが、当時のままの姿で、げんに目の前にいて、しかもその全員が強化された状態で、僕を気持ちよくして射精させようとウズウズしているんだ。

 想像で抜いていたのとは違って、なまの彼女たち自身の肉体で、ペニスがじかに快感でいじめられることになる。その”実現”への悦びは一入に大きい。姉さんもそれを付け狙って、彼女たちを召喚したはずだ。

 だが、これは精子をかけた本気の闘いなのを、僕は決して忘れない。僕が射精しやすいであろう相手を揃え、想い出補正をかけたとしても、それに感極まってイッてしまうようでは、ただの敗者。

 彼女たち全員を性感攻撃でイかせ倒し、先に進まなければならない。気持ちよく精を吐き出してしまうのは天国かも知れないが、そこで、僕の現実における生は終わりを告げることになる。

 そのあとは、この淫靡な悪魔の独自世界の中に魂ごと捕らえられ、延々と射精だけをし続け、セックスだけを味わい続ける快感地獄が、際限なく永久に、そしてまともな思考を終わらせるほどに、強すぎる気持ちよさとして続けられてしまう。

 その嬾惰な罠から脱出するために、ペニスを女敵どもから守り続け、逆に彼女たちを絶頂させて倒し続けてきたんだ。ここでイキ残るための闘いを終わらせるわけには行かない。

「……ここでイキ残るための闘いを終わらせるわけには行かない、とでも思ってるんでしょ~?」
「!」

 中学姉が僕の思考を見抜いた。いや、彼女たち全員が、僕の思惑を知っている。

 それもそのはず。僕はその必死な思いで、これまでこの世界で頑張り続けてきたのだし、彼女たちはその僕を女の肢体のありとあらゆる武器を駆使して、なんとしてもイかせようとし続けてきたのだ。だから、自分たちの身体による想い出補正をかけたとしても、必死で抵抗してくるであろうことは、すぐに見通せたわけだ。

「ほれほれー! もっと私たちのコト、思い出してよ~?」
「いーい気持ちにさせてあげるね♥」
「くっそ!」

 僕は身構えたが、やはり多勢に無勢で、僕はすぐさま女の子たちに取り囲まれてしまった。だが、同じような経験は、この世界で何度も味わってきた。

 この状態から逆転してこそ、僕は勝利できたともいえる。さらに間近になった少女たちの面影が、さらに僕の心の奥底を魅了したが、なんとしても堪えきって、この全員の想い出を乗り越えてみせる!

 すりっ……すりすりっ……

「んっ……」
「へへっ……これが、私のホントの太ももの感触だよー?」
「ほら、こっちも感じてよ。キミがずっとあこがれてた素足の肌、どうかな~?」
「今度はおねえちゃんがスリスリしてあげるっ!!」
「お姉ちゃんの次は小学脚だよー!!」

 あふっ……

 少女たちが、次から次へと交代で、僕の両脚に、自分の太ももをこすりつけ、強くスリスリとなまの肌触りを味わわせ始めた。

 ひな子の細っこくてやわらか、それでいて肌触りが滑らかすぎる小学内ももが右足に絡みついたかと思うと、同時に左足には幸子の太ももがやわらかに挟み込みで絡みついてくる。小学生と高校生の、太さや大きさが違いながらもシコシコ心地よい感触は変わらない。

 女の脚は、こんなに小さいうちから、これほどまでに心地よい肌の感触を具えていることが、改めて思い知らされる。感触そのものは、これまでの戦闘で嫌というほど味わっているけれども、ここまでのレベルに達しても、やはり女の脚の感触は気持ちがいい。

 撫でさすったり、脚同士でこすり合わせたりすれば、どうしても僕の方が余計に快感刺激に強く晒されてしまうのだった。

 交代は矢継ぎ早に続けられる。ひな子がどいた僕の右足には中学姉の生足が襲いかかり、僕の内股めがけて、強く素早く、そして深く女の子の太ももがねじ込まれる!

 ああっ……中学生の脚は、やはり存分に成長していて形もよく、吸いつくみずみずしさに満ちあふれてハリもある。左足には幸子に代わり、美穂が生足を押しつけこすりあげてきている。

 そしてすぐさま、れなの清楚な太ももが右足に加わると、左足には高校姉のおとな素足がスベスベとこすれていく!

 小学、中学、高校と、成熟度合いの違う太ももが僕の両脚を数人がかりで覆い尽くしていき、彼女たちの内股に挟み込まれて、両脚はまんべんなく女の子たちの太ももの肉に包み込まれてしまっていた。

 そこへ、さまざまな形状や大きさの乳房のやわらかさがクニクニと、僕の上半身に潰れる。

 戦闘態勢に入った少女たちは、次々に上半身の服を脱ぎ捨てていき、じわじわと、じかにおっぱいを僕の上半身や腰部分にこすりつけてくるようになった。

 小学生たちのちいさな胸板や膨らみ始めた乳房が、それでも背が低いので僕の腹部あたりにこすれる。するとすぐに、背が伸びた中学姉や幸子の大きなおっぱいが僕の胸板で潰れ、悩ましくこすれていく。

 短パン、ミニスカート、ブルマ、水着はまだ脱いでいないけれども、上半身はあらわになっている想い出娘たちは、次々と交代しながら、その肢体を僕の全身にこすらせていった。

 オナニーしていた対象が、こんどは直截に、なまの肌を晒し、そればかりでなく、実際に僕の全身に纏わり付いてくる。想像していた少女たちの感触が、現実そのものとなって、いま本当に味わってしまっている。

 そのあこがれていたパーツが、本当に僕の上半身や両脚に、むにむにスベスベしていく感触がえもいわれず、僕は妄想の思わぬ形での実現に、強く腰を引き、下腹部をくねらせてしまった。

 しかも、子供から女子高生までの、若すぎる年代の娘たちが、それぞれの肢体の成長度合いを存分に、同時に刻みつけてくるので、かつての自分のあこがれていた対象がいっぺんに成就し、その感触を味わえてしまっていることに、ことさらに興奮を禁じ得ない。

 ちいさな生足から大きな生足まで同時に受けているために、これまでのオナニーの快感がいっぺんに蘇ってしまっている。弱体化が余計に進むという姉の計算は正しかった。

 この体勢のままでいれば、すぐにでも誰かがペニスに手を伸ばすだろう。あるいは僕の理性が飛び、この娘たちの誰かに抱きついて、必死に精を吐き出すべく暴走してしまうかも知れない。

 どっちに転んでも、姉の思惑どおりになってしまう。この状態から脱出するためには、彼女たち全員をいっぺんに相手する戦法は採れないだろう。全体攻撃にも限りがある。想い出娘たちが相手だからこそ、他の女敵とは区別されて然るべきだ。

 体勢を変えて、誰かに挿入して愛撫攻撃し続けるしかないだろう。ペニスを外気に晒せば、その間じゅう、さまざまな年代の娘たちに刺激されてしまうことになる。

 色々な年齢が混じっての混線になれば、その肉体の成長度合いの違いをまざまざと思い知らされ、こちらに不利になるばかりだ。

 それに引き換え、誰かの膣内に収めて攻撃していれば、そのオンナの感触で精力を消費することにはなるけれども、同時にいくつもの時代の想い出娘から性感攻撃を受けることを避けられる。

 だとするなら、彼女たちを3グループに分けるのが定石だ。ちょうど9人。小学組、中学組、高校組に分け、他の年代の女子たちは後回しにして、いずれかの年代の女敵たち3人ずつを、着実に倒していく方がいいだろう。

 いずれのグループを選ぶにしても、そのうちのひとりには挿入攻撃、残りのふたりには愛撫攻撃だ。その間、別の年代の女子たちは愛撫や生足攻撃などの補助に回るはずだ。

 が、ひとつの年代の女子たちを倒したあとで、次のグループに挿入+愛撫で応戦する。それで3グループ全員倒せれば、僕の完全勝利だ。

 そうだ。この五重塔の最終戦であるから、ひとつだけ、僕にとって朗報がある。すなわち、”次の連戦に備えて精力を温存しておく”ために気を使う必要がない、ということだ。

 精力が尽きるギリギリまで、彼女たちと戦闘するようなやり方が可能だ。彼女たちに勝ってしまえば、そのあと自分で抜いて回復してもいいし、五重塔を抜けてしまえば、別の回復方法も見つかる。このステージのような制約は、もうほとんど心配ないだろう。

 だから、多少大胆なやり方、つまり9人のうち6人を自由にさせておくような戦法を採用することもできるってわけだ。想い出補正がかかっているとはいえ、これまでの修羅場をくぐり抜けてきた僕になら、ギリギリででも9人全員に勝つことができる可能性がある。

 難関ではあるが、チャンスはちゃんとあるんだ。

 問題は、どんなグループと先に闘うか、だ。やはり、年齢グループ3組に分けるのが最もオーソドックスといえるだろう。

 小学姉のグループなら、ひな子とれなが付随する。想い出が古い相手だからこそ、オナニーのネタとしての性的知識も乏しく、セックスもソフトな内容だったから、克服しやすいかも知れない。

 強化されているとはいえ、相手はコドモ、精力値が低い可能性もあるし感じやすいかも知れない。倒しやすい順から倒せば、補助攻撃する人数も減らせる。

 中学姉のグループなら、みや子と美穂も相手になる。一番性に敏感になり始めた頃で、女性化し始めた年代たちを相手に、ある意味一番苦手な女子中学生たちだ。オンナもよく締まるに違いない。

 しかしそんな彼女たちを先に選んで、倒してしまえば、あとの想い出補正も弱くなってくれることが期待できる。

 ただし、性的な刺激を強く求め、精通を始めた時期の想い出娘たちだからこそ、警戒は最大限。いきなり彼女たちに抜かれてしまう危険性も視野に入れなくてはならない。

 高校姉のグループなら、幸子と彩咲も一緒に闘うことになる。女性としては一番成熟した女体たちではあるが、その頃のオナニーネタは、だいぶ他へも移っていて、倒しやすさは出てきている。想い出補正の弱さの分だけ、闘いやすいかも知れない。

 しかしそれでも、よりによって幸子と彩咲と高校姉、その3人の成熟した若い肉体に、挿入と愛撫で長期戦になれば、こちらの精力もタダでは済まない。

 よしんば彼女たちを倒し終わっても、残る小中学生たちの群れに押しつぶされてしまう可能性も否定できない。それに、毎日元気に射精していた時期の僕に対する想い出補正であり、その悩ましい肌を見続けた相手だから、油断は禁物である。

 そして……それとはまったく異色の選択肢も、一応は視野に入れておくか。

 すなわち、年代ごとではなく、悪の元凶、もともとの最大の敵である、姉さん3人組を先に倒してしまうという闘い方だ。小学姉、中学姉、高校姉で挿入と愛撫併用で挑み、先にこの姉たちを倒してしまうんだ。

 これはかなりリスクが高い。肉体年齢が異なる3人を、しかも姉さんを、同時にセックスバトルするのだから、それぞれの成長度合いに応じた肉体の感触、オンナの具合を次々味わってしまうことになり、そのつど感極まってしまう可能性がある。

 だが、その姉たちを先に倒し終わってしまえば、あとの娘たちは、想い出補正がかなり弱い女敵だけ。残る女子たちは、姉に比べればそれほど強い思い入れがあるわけでもなし、”残りの闘い”はかなりラクに進められることだろう。

 一種の賭ではあるけれども、勝ってしまえばあとは総崩れに持ち込めるはずだ。

 しかしながら、いずれの選択肢にしても、どうしても引っかかることが残っている。

 ひな子や彩咲たちが呼び出されたのは確かに痛手ではある。想い出補正&強化があり、こっちが射精しやすい環境がキッチリ整っているからね。

 ただ、そういうこっちの弱体があったとしても、これまでの五重塔での闘いに比べれば、れなやみや子たちなんて、いわば普通の娘たちなんだ。しおりやしのめ、レオタード娘といった、性的攻防に長けた人間女性たちより、明らかに見劣りしている。

 彼女たちが頼りにしているのは、本当に、僕の側の想い出補正一点なのだろうか? そこだけが気になる。単純に人数を増やした分だけ、個々人の能力を減らさざるを得なかっただけなのだろうか?

 さいごのさいご、この連戦苦境のボスが彼女たちというのは、やや拍子抜けな感じさえもする。何故、ソープ嬢やくのいちたちを9人分用意せず、美穂や幸子たちが呼び出されたのだろう。

 姉のことだから、これだけで済むとはとても思えない。その引っかかりを残し、一抹の不安を抱えながら、僕は選択を余儀なくされている。このまま彼女たちに取り囲まれて生足をこすられ続ければ、もうすぐ自分が暴走するか、彼女たちの一斉攻撃が始まってしまう。

 時間的な余裕はなさそうだ。もう決めなくてはいけない。



-選択肢-

少女遊戯2 小学組から倒す

少女遊戯3 中学組から倒す

少女遊戯4 高校組から倒す

少女遊戯5 姉3人組から倒す



メニューに戻る(ノーフレーム用)