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くのいち2-4


 ここは、高リスクではあるが、短時間で勝負が決まる戦法をとろう。5人全員、まとめて愛撫合戦だ。

 1対5がそのままこちらに不利になるのは覚悟の上だ。当然、主導権は娘子軍側に握られてしまう。ヘタをすると、相手のいいように弄ばれて、あっさり射精させられてしまうという憂き目も想定される。敵は相当に攻撃訓練を受けてきたくのいち少女軍団だ。この戦い方をすれば、短期決戦できる代わりに、こちらもタダでは済まないだろう。

 相手に主導権を握られるということは、こちらの意向を無視して、誰かが勝手にペニスを挿入してしまってくる、なんてのも覚悟しなければならないということでもある。それを避けようとしても、5人が僕にぎゅうぎゅうまとわりついて、脱出は不可能という状況に持ち込んでくるかも知れない。それならそれで、ペニスを武器にしながら、手や舌を駆使して闘い続けるしかないんだ。

 そうして、一度に全身に快感を受け、大ダメージを食らい続けながら、こっちは身一つで応戦しなければならないのも、つらいところがある。とはいっても、その戦法で勝ってきた戦闘も数知れずある。必要以上に怖がることはない。

 何より大きいのは、敵が使ってきた忍術、性感結合の術と、むらさきしのめが残していった謎のピンクの粉だ。この二つは、僕の側にかなり有利に働くだろう。とりわけ、1対5でまとめて戦うときに、この両方の効果を利用しない手はない。敵の忍術は成功してはいるものの、最後のこの二つに関してだけは、彼女たちにも大きな痛手となっているんだ。

 ピンクの粉は弱体化を促進させ、幼少の頃から訓練を積んできたくのいちたちの鉄壁のガードを崩している。ただし、こちらの側も、僕が積み上げてきたレベルにまったく見合わないくらいに、ペニスは感じやすくなってもいる。

 そのうえで、この連結の術は、作戦次第でかなり大きな効果を期待できるものでもある。

 1対5で僕の方が一気に大ダメージを喰らうようなことがあれば、それとまったく同じ性感ダメージが、5人全員に行き渡ることになり、くのいちたちの精力を、僕からの攻撃以上に削り取ってしまう可能性が大きい。それによってこそ、短期決戦がたやすく実現できるというわけだ。

 もちろん、リスクもかなりある。こっちが受けるダメージで、くのいちたちが同時に果てる前にこちらが射精してしまう可能性は、決して低くはないんだ。5人全員に群がられれば、どうしたってこちらの消耗も激しい。しかも、こちらからの反撃も、ダイレクトにペニスに伝わって快楽を共有してしまうことを忘れてはならない。

 賭けるしかない。

 僕は全員まとめて、取り囲まれる位置に陣取り、そこから手を伸ばして娘たちにまんべんなく愛撫攻撃を始めた。

「くすっ……集団戦は、女忍者の得意とするところ。受けて立とうじゃない。」

 少女たちはぎゅうっと僕にしがみつき、全員が全身で僕に群がって密着してきた! 女の肌のどこもかしこもが、立派な武器になっていることを、彼女たちは熟知している。弱体化しているとはいっても、くのいちならではの訓練された攻撃力が衰えているわけでは決してない。

 僕は両手でひとりずつ、オンナを的確に責める。数あるテクニックの中でも、手を使った責め技は、僕の得意分野でもある。指や手の位置、力の入れ方、くすぐったり撫でたりするタイミングやスピード……経験値の高い僕は、それらをキッチリ熟知しているんだ。

 女体への快楽が少人数に偏らないよう、僕はすぐさま手を離し、別の少女の乳房やオンナへと手を伸ばし、両手で2人ずつをまんべんなく責めては交代、5人全員への猛スピードの愛撫を開始する。同時に、一人の娘にキスを続け、彼女の興奮を呼び覚まし続けて、補助攻撃にも余念がない。

 くのいち少女たちを責めれば、彼女たちは、未経験の処女と同様というほどではないけれども、おっぱいもお尻もオンナもしっかりダメージとなって、彼女たちを感じさせている。性的に敏感な女体の部位をどんどん責めていく僕の攻撃に、彼女たちは思った以上の気持ちよさを味わいすぎてしまっている。

 これも、ピンクの粉の弱体化のおかげだ。彼女たちは10年ほどかけて、こうした感じやすい部位を徹底的に鍛え抜き、男性からの攻撃を受けても、簡単には性感神経が刺激されないように仕上げているはずなのだが、そのガードがほとんど意味をなさなくなっているんだ。

 だが、こちらも覚悟をした上での攻撃だ。

 彼女たちが感じれば感じるほど、その性感ダメージは、ペニス一本へと容赦なく送り込まれてくる! それは、オンナに締め付けられているときでさえ刺激されないような、ペニスの奥の奥、さらにはお尻の奥の前立腺に至るまで、普段まったく意識したことのないような性感神経の部位まで、きゅんきゅんとくすぐったく甘く感じさせてくれる。それは僕の射精感を高め、着実に精力を消耗させてきている。

 向こうが感じれば、同じダメージがこちらにも来る。それは思った以上に、強い快感となって股間全体を覆い尽くしているみたいだ。相手はオンナを中心として、女体全体の性感神経に、快楽が分散するようだが、こっちは、ペニス一本めがけて、集中して快感が押し寄せてくるんだ。

 気を抜けば、相手を攻撃しながら、同時に送り込まれてくる忍術の快感によって、こっちが先に射精してしまうかも知れない。こみ上げてくる射精への生体反応を無理矢理抑えつけながら、僕は弱体化したくのいちたちの精力を叩き続けた。

 もちろん、敵も負けてはいない。

 両側の少女たちは、僕の脚を挟み込み、もっちもちのふとももでスリスリと脚全体をこすりあげてくる。集団愛撫合戦での基本スタイルだ。

 いつまで経っても、女の子の生足の感触には慣れない。スベスベでシコシコした女子特有の肌触りが、僕の両脚に絡みつき、密着して、吸い付くように滑っていく。じっさい、彼女たちの肌は、僕の脚の肌細胞に触れるたびに引っ付くように貼り付き、滑って移動するごとに、名残惜しそうにペリペリと剥がれていくほど、やわらかで心地よいみずみずしさに満ちあふれているんだ。

 3人目の少女は、僕の真ん前に立ち、両肩に手を乗せて体重をかけて、僕の体を沈める。スポンジのような床は、それによって、くのいちたちと僕の背の高さの違いをなくしてしまう。

 そのうえで彼女は、ペニスをふとももで挟み込み、スリスリと左右の脚を交互に前後させて、男根全体をこすりあげてくれた。執拗な内股のスマタ攻撃は、ペニスに少なからぬダメージとなる。

 4人目の娘と交代すると、彼女は後ろ向きで僕に貼り付き、お尻のワレメの間にペニスを挟み込んで、尻の肉で激しくしごいてきた! そのいやらしくくねる腰の動きで、彼女の尻ズリは、前後左右に激しくペニスをいたぶってくる。

 ときおりワレメからペニスが外れることがあるものの、それも計算のうちらしく、外れた瞬間にペニスは隣の少女に掴まれ、お尻の肉にどこまでも深くめり込ませながら、そのスベスベの感触で亀頭先端をこすりあげてくるのだった。

 さらに5人目は、愛撫合戦というにもかかわらず、立ちバックで挿入してきた! だがそれは想定内だ。

 彼女は少し腰を動かし、鍛えられたやわらかなオンナでペニスをしごき立てると、すぐにペニスを引き抜いて、後ろ手でギュッと掴んで、根元から先端まで素早くしごく。つまり彼女は、挿入と手コキの両方を交互に続けることで、僕に性感ダメージを与える作戦を取っているんだ。

 少女のオンナは、亀頭先端にヒダが集中するように、成長段階で内部を変化させるよう、日々鍛錬していた。それを遺憾なく発揮しながら、しかしすぐに引き抜いて、吸いつくヤワヤワした手のひらでペニスを包み込んで、オンナとは違った猛スピードのしごきで、しなやかな指先が男根全体をしっかりとしごき立てるように手を動かし続ける。

 彼女たちは、交代で生足を駆使し、たえず僕の両脚を支配しながら、同時にひとりずつ、ふともも、お尻、オンナ、手を中心に、どんどんペニスを責め続けた。部位ごとに微妙に違う感触の良さが次々と変化するので、ペニスはそのつど、大ダメージを受け続けてしまう。

「うゎあ!」
「なっ……なにこれ!?」
「くうぅッ!!!」

 女の子たちの女性器から、全員大量の愛液が噴き出し、ぼたぼたと床に落ちていく。まるで滝のようだ。それは、彼女たち5人全員が、想定していないほどの大ダメージ、イク寸前まで瞬時にして追い詰められるほどの性感を、女体全体で一気に感じまくった証拠でもあった。

 ペニスが気持ちよくなるたびに、彼女たちの胸も、お尻の奥も、オンナも、感じまくっていく。さらに、首筋や脇の下、足の裏など、ふだんは意識されない、そして愛撫されてもあまりダメージにはならないような性感神経や、切開でもしなければ触れることも刺激することもできないような、女体の奥底に眠っている性感神経までもが、連結の術の効果で呼び起こされ、致命的な大ダメージに繋がっていったのである。

 女体全体に送り込まれる性的な刺激は、すべて矢継ぎ早にオンナへと流れ込んでいって、いちばんの性感帯にまで達すると、絶頂寸前のゾワゾワした快楽が、彼女たちの全身をとことん支配することになる。

 こちらからの攻撃に加えて、5人がかりで僕を責めまくり、ペニスへのダメージを強めたこと、5人がかりで交代でペニスを休まず刺激し続けたことによって、連結の術で送り返されたダメージが、思った以上に彼女たちを極端に追い詰めたのだった。

 あと少しで勝てる!

 僕はスマタで少女のオンナ表面をこすり、両手でもう二人のオンナをかわいがり、両側のふともも攻撃に耐えながら、同時に全員に快感攻撃を加え続ける。イキそうになりながらも、僕は踏ん張り続け、責める手を決して緩めることはなかった。

 敵もまた、ペニスをこすることによって生じたこちらの快感ダメージが送り込まれることで、性感神経がどんどん刺激され続け、イク寸前なのに容赦なく最後の精力まで失ってしまいそうになっている。

「ま……まって……」

 女の子たちは、一斉に僕から離れた。感じたちは限界に達している。

 だが、もう、ここまでくれば、僕の勝ちは決まったようなものだ。僕はリングの外側に目をやり、半裸状態であられもない格好で”試合”を見つめている女たちを凝視しながら、自分のペニスを軽くしごき続けた。

 ものの数秒のことだった。取り巻く百数十人の女性たちの格好は、オカズとして十分な性的魅力をたたえている。それで自滅行為としてのオウンダメージを十二分に与えることができた。

 もちろん、敗北するためなんかじゃない。

「うああ! もう……」

 ペニスの快楽は、5人の女体全体を苦しめた。なんとか堪えきろうと奮闘する娘もあったが、それは無駄な努力というものさ。

「あ! あああ!」

 5人のくのいち少女たちは、まとめて全員、一気に絶頂を迎えた。彼女たちは崩れ落ちるように倒れ込み、そのまま消えていった。愛撫と挿入の両方を5人分受け、最後にはオナニー攻撃で連結の術でのダメージを送り込み、トドメを刺したということである。

 リングに似た狭い疑似牢も、その周囲を取り囲んでいた数え切れない女性たちも、シュッと消えてしまった。当然、忍術をかけていたくのいちたちが敗北すれば、それらの催眠も消え失せるというわけだ。

 ゴゴゴゴゴ……

 忍者屋敷が地下に潜っていく!

 そしてその代わりに、上の階に上る大きな階段が姿を現し、天井にまで達した。階段が天井まで届くと、その部分の天井が開き、階段を上れば上に行かれる状態になった。なるほど……そこが出口だったのか。

 僕の残り精力は……やばい……ほとんど残っていない。

 やはり、ピンクのコナの弱体化と、防御力無視の性感ダメージの連続は、5人をイかせるほどに強く熾烈だったために、こちらのダメージもあまりに大きく、ほとんど残っていない。調子に乗って精力を消耗させすぎてしまったんだ。

 このまま上の階に行って連戦しても、くのいち以上の実力者……強化された若い頃の実の姉には勝てない。勝てる道理がない。まずい……困ったことになったぞ。

「あっ!」

 階段の一段目に、二本の大きめの瓶が置かれている。隣に紙が置いてあって、「回復薬です。どちらか片方だけ飲むことができます。右側の瓶は、全精力値の5分の4が回復します。左側の瓶は、半分弱の回復となります。お好きな方を選んで飲みなさい。」と書かれてある。

 回復剤だ。助かった!

 どっちを選ぶかだって? 決まっているじゃあないか! 回復量が多い方がいいに決まっている! 5分の4回復すれば、全快とは行かなくても、ほとんどの精力が戻ってくる。それなら、次の戦闘も、まともに立ち向かえるはずだ。あたりまえの選択じゃあないか! 考えるまでもないわ!

 僕は右側の瓶を手に取り、蓋を開けると、これを一気に飲み干した。

 消耗してイキそうになっていたくすぐったいペニスが、急激にクールダウンしていく。回復がぐんぐん進み、ほとんど全回復に近い状態(ただしちょっと瑕疵が残る)だ。これなら、弱体化も消えていることだし、あの姉さんに充分挑めるぞ!

「……ん?」

 瓶の底に何かが書いてある。

「但し、17歳の頃の弟クンに戻ります。あしからず。」

「……えっ!??」

 小さな文字で瓶の底に書かれていた文字は、回復薬を飲み干すまでは見ることのできない位置にうまく書かれてあったのだった。

 ぐん……ぐん……ぐん……

「あ……ああああっっ!!!」

 からだが……若返っていく!

 がっしりしたおとなの男性として誇っていた肉体が、色白の華奢な若造に変化していく。それは、性欲ビンビンの頃の、17歳の高校2年の僕そのものだった! ペニスはやっとコドモチンチンから辛うじて脱出できていたが、もちろん童貞で、敏感で、連日のように異性のことを考え、同級生のふとももや、制服からこぼれんばかりの娘の乳房の膨らみから”中身”を想像して、性欲をかき立てていた頃に戻されてしまった!

 全回復に近い状態に精力は戻ったものの、椅子から立ち上がって背伸びしただけで勝手に勃起してしまうような、あまりに若すぎ、性的に弱すぎる、しかも性欲が人生でもっともあふれかえっていた17歳男子高校生に戻されてしまうなんて!

 上にいる姉は、現在の現実の姉ではない。若い頃の姉である。結婚して、ママになって、分別がついた姉さんではなく、若さにあふれてピチピチしていて、外面がよくて、でも僕に対しては精神的にも性的にもいろいろな嫌がらせを惜しまなかった、あの年代の妙齢の姉そのものだ。僕が若返ってしまったために、あのころの年齢差そのままに戻ってしまっていたというわけだ。

 確かに、総精力値は高い。テクニック・攻撃力もほとんど弱体化してはいない。多少、ペニスが心許なく、性器結合戦で以前のように戦えない可能性が残っているくらいで、それ以外の攻撃面では、以前の経験を保ったままだ。総精力値も高いままで留まってくれている。

 だが、致命的とも言えることには、防御力がかなり下げられてしまっているということである。全体的にはレベルは下がり、若すぎるこの肌では、異性の肌の感触にあっさり身もだえしてしまい、誰を相手にしたところで「初めて触れる女性の肌」の新鮮な刺激に打ち震えてしまうだろう。しかも、相手は強化された姉さんだなんて!

 とりわけ、ペニスの防御力が極めて低い。女性による手や口の刺激ももちろん、性器に対する耐久性がゼロに近くなっている。そりゃそうだ。17歳の僕といえば、挿入した経験もなければ、子供の頃のラッキースケベ以外に、異性の肌に触ったことさえもないのだから。

 このままでは、精力が高くてもあの姉さんにはまず勝てないだろう。まずいことになった。絶対的に不利な状態で、数年前の、上下関係がハッキリしすぎていた頃の、年齢差のある姉が、この階段の上で待ち構えている。元の僕であれば、少し年上程度の、実力も互角か、こちらが上と胸を張れるくらいの相手なのだが、いまの僕では、絶対的に姉の方が強い。強すぎる。一億石まんぢう状態だ!

 これは……絶望的かも知れない。僕は狼狽しながらも、でもここでじっとしていればシビレを切らした敵が上からやってくることも知っているので、結局、この状態のまま、階段を上るしかないのだった。ああ……どうしよう……

 
(姉へ)



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