レオター１−３
立ったまま戦うのは危険だ。
相手は新体操選手、柔軟に体を曲げられ、飛びはね、力もある。どんなアクロバティックな体勢もとることができるだろう。立ったまま戦うということは、相手の得意分野、敵の土俵で戦うということ。勝てなくはないだろうけれども、精力の温存ができるかどうかというと実際にはかなり厳しいことになるはず。
忘れてはいけないのは、回復ができないということ。つまり、この戦闘で精力を消費したら、そのまま次の戦いに赴かなければならないのである。半分も消費してしまえば、その半分が僕の次の戦いでの総精力値となる。先に進めば進むほど敵が強くなるのであれば、なるべくダメージを受けないようにして勝ち進まなければならないのである。
だとするなら、できるだけこちら側に有利になるような体勢に持ち込む必要がある。すなわち、相手が自由自在な力強い動きをとれないよう、組み伏せ、捕まえ、拘束して、こちらの手動でイかせ倒さなければならないわけだ。
僕は彼女につかみかかった。正攻法でねじ伏せようとしても、おそらくあっさり意図交わされたり、逆に拘束されて組み伏せられてしまったりということになるだろう。レオターは、表面はしなやかながら、体の奥には鍛え抜かれた筋肉があり、しかもそれを表面に出さないように訓練されていて、実はかなり力があるのだ。そうでなければあれだけの新体操の動きやポーズは不可能である。
だからこそ、鍛えられた彼女の裏をかく必要がある。これすなわち、膝の裏！
僕は彼女の膝の裏にふくらはぎを引っかけるようにして、ぐっと前へ押し出した。いわゆる膝かっくんの状態である。
レオターは僕を押し倒そうと力強く迫っていた途中だったので、この攻撃には驚いたようだ。
僕が押し倒そうとすれば抵抗し、彼女にとって前方へと力を入れて逆に僕を押し倒しねじ伏せようとすることは分かっていた。そこへ膝カックンを送り込めば、彼女の体は後ろへと傾いてしまう。バランスを崩してしまうのである。
普通の女の子なら、これで後ろに倒れてしまうはずだ。だが相手は新体操選手、このまま一気に後ろに押し倒そうとすれば失敗するだろう。
案の定レオターは、グッと足に力を入れて、後ろに倒れないように踏ん張ろうとした。この瞬間が狙い目だ。もう一度バランスを崩してやれば確実に倒れてしまうだろう。すなわち…横に！
僕はグッと力を入れ、彼女の体を横に倒した。「ひゃっ！」レオターは小さく叫ぶと、体のバランスを失ってよろけた。そこへ僕が一気に力を入れ、体重をかけ、ぐっと押してやる。僕たちの体は抱き合いながら、見事横向きに倒れることに成功した。
レオターにとってみれば、後ろに倒れそうになっているところを踏ん張って上体を起こそう、前へと力をかけようとしていた。そこに突然横向きの力が加われば、今度こそバランスを崩してしまうというわけだ。これまでさんざん女たちを押し倒してきた僕の経験勝ちといったところか。
倒しただけでは意味がない。すかさず僕はぎゅっと彼女を抱きしめ、逃げられないように半分体重をかけるようにして押さえ込んだ。ここで体勢を立て直されては元も子もないからな。
レオタード越しにやわらかい弾力が、僕の全身に伝わってくる。露出されたところのスベスベした肌の質感と、生地越しに押しつぶされる女体特有の柔らかさが、僕を奇妙な安心感へと駆り立てる。彼女の方が小柄なので、抱き合えば僕が彼女の全身を包み込むような格好になるのだが、その感触でいえば、間違いなく僕の方が彼女のやわ肌に包まれているのだった。
寝技に持ち込むことには成功した。
彼女の方も抵抗をやめ、このまま抱き合ってセックスに応じるつもりのようだ。逃れようと柔らかい肉体をうごめかせていたのもつかの間、僕に抱きしめられてしおらしくなり、むしろ積極的にきめの細かいみずみずしい身体を僕に押しつけこすりつけて、僕の情感を誘うようになっていた。
もきゅっ。
「ぅ！」
一瞬の出来事だった。彼女がわずかに足を開いたかと思うと、腰を使って巧みにペニスを内股に誘導すると、再びきつく足を閉じてきたのだった。
のしかかり気味に抱きついたのが裏目に出た。上に乗っているわけでもなく、あくまでお互いに横向きで抱き合っていたのだが、彼女を押さえ込もうとする勢いで、ペニスの位置と内股の位置がほぼ同じ場所にあったのだ。だからレオターは、生足でペニスを挟み込んでスマタ攻撃にあっさり打って出ることができたのだった。
やわらかくて吸いつくような太股の感触がペニスを包み込む！ シコシコとした肌触りだ。そのぷにっぷにの弾力は、ペニスから精力をどんどん失わせるに十分な力を持った強力な武器であった。
しかも体を鍛えているレオターは、きつくももを閉じて食い込ませ、決して離さない。それでいて、ごつごつした筋肉の感触をまるで感じさせず、内股はどこまでもめり込んできて心地よい。
彼女が抵抗をやめたのは、その生足に絶大な自信があったからでもあった。表面に出さない筋力を巧みに駆使して、小刻みに左右の足を交代で前後にすりすりすると、ペニスがスベスベの内股で包まれたまま撫でさすられ、股間に広がる心地よさに僕は彼女を抱きしめたまま息を荒くせざるを得なかった。
さすがにレオタードで隠しておらず、横尻からつま先までしっかり露出させているだけあって、彼女の足は細く引き締まり、それでいて柔らかでシコシコしていて、なめらかに吸いつくような質感を具えた、極上の生足であった。ストッキングで隠さないということが、武器としてよほどの自信がある証拠でもあった。
この生足攻撃から逃れるべく、拘束を解けば、一気に彼女に逆転されてしまうだろう。しかしだからといって、このまま抱きついているままでは、鍛え上げられた細くしなやかなふとももにスリスリと精液を絞り出されてしまうに違いない。
活路はふたつ。このままさらに組み伏せていって正常位に持ち込み、挿入戦で敵を倒すか。さもなくば一度拘束を解いて、何とか彼女の背後に廻り、愛撫攻撃で応戦するかだ。前者であれば一気呵成に敵精力を奪い、短時間で勝利することができるが、レオターのオンナの具合も分からず、もし極上の締まりを具えているのであれば、逆に絞られてあっさり射精というリスクも伴う。後者であれば、時間はかかるが挿入を避け、着実に性感ダメージを与え続けることができるだろう。背後に廻ることができるので、スマタやお尻によるペニスへの攻撃は考えられるものの、腰を引いて快感を軽減させることもできる。長期戦を覚悟すれば十分戦える。
いずれにせよこのままでは一方的に快感ダメージを受けて精液を出してしまいかねない。どうしようか？
−選択肢−
レオター１−７ そのまま正常位で挿入
レオター１−８ 背後に廻って愛撫攻防