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ソープ嬢1−3


 いうまでもない。

 しおりは強い。

 強すぎる相手だ。

 妙齢の大人の女性でありながら、体は細く、それでいて胸が出ている。何より、僕よりも一回り、体が大きい。体型のみならず、そのしなやかな物腰、落ち着いた言動、身についた自信あるテクニックの数々……

 どれをとっても非の打ち所のない女性であるはずだ。

 レオター時代に肌を重ねた経験があるから分かる。これは直感的にヤバイ相手なんだ。安易にハメ込もうものなら、瞬殺されてしまう恐れさえあった。

 最大の警戒を払って戦わなければ、活路は開けない。

 まして、回復を制限されているこの五重塔で、僕の精力も万全ではないし、先々のことも考えると、しおりに勝ちさえすれば良いということもなく、辛勝はすなわち敗北、次がなくなってしまうのだ。

 慎重に慎重を期する戦略が必要だ。

 僕は石の上に乗って、彼女と向かい合って立った。

 これで、「背の高さのギャップ」は埋めることができる。石の上に立つことで、同じ目線になることができるし、腰の位置も僕の方がすこしばかり下になり、ペニスをそのまま彼女の内股にねじ込むことが可能な位置関係になる。

 石の上に立ったということは、その体勢のまま生足の間にペニスを挟み込み、スマタで攻防することを選択したのと同義だ。彼女もこれに同意して、すこし足を開き、ペニスを受け入れる体勢を取った。

 むちっ

「うぐ……」

 僕の方にダメージ。

 やはり、しおりは強い。

 プニップニの内股の感触が、一斉にペニスに襲いかかる。足全体はしっかり細く引き締まっているくせに、出るところはきちんと出ていて、内股の膨らみは相当に大きい。そのやわらかいシコシコした感触が、みずみずしくペニスをむっちりと包み込んだのだ。

 さらにツルツルのオンナ表面がペニス上部をにゅるにゅるこすれ、やわらかく圧迫しながら絶えずペニスを快楽にさらし続ける。

「あうっ……うン……」
しおりもまた、快感に打ち震えた。オンナ表面にペニスがこすれるたびに、ピクッと体を震わせる。

 スマタに慣れているとはいえ、オンナ表面の敏感なところを的確にこすることができる僕のペニスは、それでもしおりに少なからぬダメージを与えることができるのだ。

 僕は彼女の腰を持ちながら、注意深く自分の腰を前後させ、また、彼女の腰をも前後させて、タイミングとリズムを合わせて、ペニスでオンナ表面をこすりつけ続けた。ゆっくりとしなやかに、時にはスピードを上げて、相手にダメージがより多く行くように調節しながら、スマタでしおりを責めていった。

「ふふっ……やりますね。こんなのはどうですか?」

 きゅうっ!

「んあ!」

 彼女は強くふとももを締め、ペニスを圧迫してきた!

 ふにふにした弾力で、もっちり包み込む柔らかさに、僕は悩ましくうめいてしまう。すべすべで吸いつくような肌触り、女性特有のシコシコした生足の感触が、いっせいにペニスに押し寄せてくる!

 さすがに風俗嬢だけあって、ふとももの力でペニスから精を搾り取ることには慣れている。ぎゅっと強く圧迫していながら、それでいて筋肉の硬さをまるで感じさせない。ほとんどの男は、この内股の圧迫とオンナ表面の弾力に瞬時にして高められ、あえなく射精してしまうに違いない。

 僕はお尻の奥にぎゅっと力を入れて、快楽に抵抗した。

 ここで大ダメージを受けている場合ではない。これまでの経験から、すでにこの手の生足攻撃には慣れきっているはずだ。幸いダメージは最小限に抑えることができた。

 僕はしおりの腰を持ち、小刻みに前後に揺らして、ペニスをオンナ表面に強くこすりつけるようにして反撃に出た。

「はぁうっ!」
女体にさらに大きなダメージが与えられる。こちらが腰を振るのに比べて、より速いスピードで的確にスマタダメージを与えることができる。このままお尻を揉みながら、一気にたたみかけた方がいいだろう。長期戦は絶対にまずいからね。

 するとしおりは、長い左右の足を交互にスリスリと前後させ始めた!

「うあっ……」

 この攻撃はきついっ。ほんの数センチずつではあるが、猛スピードで両足をスリスリさせるので、もっちもちの内股の感触がダイレクトにペニスにこすりつけられ、スベスベの肌ざわりがまるでパイズリのようにペニスをしごき上げていく。

 僕は腰をゆっくりくねらせながら、股間に伝わる悩ましいくすぐったさをどうすることもできず、甘い溜息を漏らすばかりだった。

 太ももの悩ましい肌触りは、しつこくペニスをコスリ続け、そのまま射精まで持ち込もうという魂胆がじかに伝わってくる。小刻みな動きなのでスピードを上げ、強く圧迫しながらスベスベの感触で執拗にこすりあげてくれた。

 負けるものか。僕は抱き合った体をわずかに離し、しおりの乳房を丹念にかわいがり始めた。スマタにオッパイ攻撃のダブルパンチで、女体はさらに快楽に打ち震える。しおりの息が一気に荒くなってきた。もう少しだ。

 彼女はなんとかして僕に抱きつき、大きなおっぱいを僕の胸板に押しつけこすりつけようとしてくるが、そのつど僕は彼女の上半身を引きはがして、乳房を揉み、乳頭をこねくり回し、すべすべした柔らかい二つの山をつぶして弄び続けた。

「ああふぅん……」
ついにしおりは太ももの力を緩め、だらしなく足を開き始めた。しつこくこすり上げられたオンナ表面から大量の愛液が溢れ落ちる。

 このまま僕が腰を突き上げただけで、すんなりとペニスが入ってしまいそうだった。このまま入れて一気にたたみかけようか…?

 いや……だめだ

 これは罠だ。

 しおりはここで挿入を誘い、入れたとたんに、その強化されすぎたオンナで一気に形勢逆転を狙っているに違いない。彼女は強い相手だ。このまま誘いに乗ってしまえば、あまりの快楽にのたうち回ってしまいかねない。そうなれば彼女主導の下、一気に形勢逆転、こちらが射精させられてしまうことになる。

 それだけはなんとしても避けなければ。

 僕はしおりの誘いには乗らず、あえて腰を引いた。そして……

「おりゃああ!! 百烈愛撫!!!」

 ズドドドドドドドドド!!!!

 クリトリスを中心に、10本の指をバラバラにして、一気に高速でオンナをかき回し、つつき回し、こねくり上げる! 猛スピードの愛撫攻撃は、百戦錬磨の結果身についた早業だ。魔法が使えずとも、この剛拳は経験の結果得たテクニックだ。かわすことはできまい!

「ひゃああああ!!!」

 このまま一気にイかせてやる!

「あぐっ! も、もう……ひゃうん!」

 これでどうだ!! 僕は指数本をオンナの中にねじ込んで大きくかき回し、性感帯を一気に責め立てた!

「うぐぐっ……はあっ、はあっ……」

「なっ……」

 持ちこたえた……だと……!?

 しおりは絶頂直前の上気した顔でこちらを見据える。そして足を開いた体勢で、ペニス先端をオンナ表面にあてがうと、一気に飲み込み始めた!

 まずい……相打ちに持ち込む気だ!

 イキそうになりながらも何とか持ちこたえてしまったソープ嬢は、挿入に持ち込んで絶大な名器で一気に精を搾り取り、自分も絶頂する代わりに僕を射精させ、敗北に導こうとしているんだ。捨て身の攻撃であれば、攻撃力は4倍! なんとしても避けなければ……

 だが、すでにペニスは根元まですっぽり収まり、きつい締め付けが一斉に全方向から押し寄せてくる! 形勢逆転してしまう!

 僕はしおりに抱きついた。頬ずりしながら、ぎゅっと強く抱きしめ、耳元で囁いた。
「しおりさん……すきだ……君を……心の底から、愛しています。本当は、あなたと添い遂げたかったんだ。未来の妻だとさえ思っていたんだ。だけど……いまはもう……あなたからはいかなる返事ももらえなくなって、遠い人になってしまった。でもね……好きだよ、今でも。しおり……愛してる」

「あううううっ!!!」

 がくがく震えたのは、彼女の方だった。

 捨て身の反撃に出る前に、すでに彼女は百烈愛撫で高められてしまっていた。そこへ頬ずりしながらの僕からの愛の囁きには、しおりは耐えきれなかったんだ。

 彼女は確かに強い。ヒューマンタイプの中でも最強の部類に入るだろう。だが、それは所詮、強化されてこの世界に連れてこられたというだけであり、経験そのものは、まだまだ僕の方が上だった。だから、その経験の未熟さが、あだとなって百烈愛撫に対処できず、愛の言葉に脳天をくすぐられて、反撃に出る前に堕ちてしまったのだろう。

「あふ……さようなら……」

 しおりは消えていく。

「さようなら……愛しいひとよ。あなたがここに記されていることさえも、きっとあなたは一生気づかないだろう。それでいい。……さようなら、しおり。」

 これで……彼女との戦いも終わったんだな。

 誰もいなくなった浴槽で、体を洗い流し、次の戦いに赴く。隣の部屋には、風俗嬢が3人、待ち構えているはずだからね。

 扉付近に、冷えた牛乳が置いてあった。回復剤入りと書いてある。

 やっぱり、風呂のあとは牛乳だよね。日本人は消化できないらしいけど、別にいいや。

 牛乳を一気に飲み干す。すると、かなりの回復がもたらされたのだった。

 これなら、次の戦いも万全の体勢で臨むことができるだろう。

 僕は自信を持って、しかし油断をせずに、次の扉をくぐっていくのだった。



###ソープ嬢1 クリア###

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