エルフ+エルフィン2−2
 

 ここは一番シンプルな方法で行こう。一人ずつ着実に、正常位で倒していくのだ。長期戦は覚悟しなければならないが、相手の精力を確実に削れる堅実な方法だ。こちらの防御力と精力が鍵となるだろう。覚悟は決まっている。あとは果敢に挑むだけだ。

 僕はエルフの一人に向き合い、仰向けになるよう促した。性器に自信のあるエルフは僕の要求を呑み、素直に横になってくれた。足を開いた彼女に僕はペニスを突きたてる。ここからがお互いの本領発揮だ。

 入れたとたんに、あの甘美な感触がペニスから全身に広がる。やはりエルフのオンナは一味もふた味も違う。違いすぎる。ペニスの敏感なところにしっかりと食い込む複雑なヒダ、息遣いとともにしなやかに蠕動する膣のうごめき、きつい締め付けながらやさしく男根全体をいたわる温かい感触…名器などという安っぽい言葉で表現するのはもったいない。

 本当に、このステージに来て彼女と対峙したとき、よくこれで瞬殺されなかったものだ。レベルの上がった今でさえ、気を抜けば漏らしてしまいそうになる。それでも今は何とか、ガマンが利くようにはなっていた。無茶をしすぎず、慎重に、かつ最大限に気を張って、攻防を展開すれば、エルフを倒すことはできる。もっとも、戦闘のたびに回復しなければならないくらい、これまでの戦闘もギリギリの状態だったが。何とか倒すことはできるが、たいていこちらもあと一歩でイク状態にまで追いつめられるんだ。

 ともあれ、あれからハイピクシーも相手にし、多少レベルも上がって、おそらくはこの初戦だけでギリギリということはないだろうけれども、こまめに回復しながら戦うのでなければ、4人分のオンナには耐え切れないだろう。僕は配分調整に気をつけながら正常位でエルフを責め始めた。…はじめはゆっくりと、だんだんリズムに乗って。

 「うっく…もっと右をいっぱいこするのだ…あっ、あんまり奥はやめろ…そ、そう…そこが気持ちいいっ!」正直を本能とするエルフだから、こっちが瞬殺されなければ、わざわざ実況で自分の感じるところを教えてくれる。その意味では戦いやすい。僕は指定されたとおりに腰を揺り動かし続けた。

 そのとき、もう一人のエルフが僕の背中に張り付いた。まぁ当然だな。背中が空いていれば柔肌を押しつけこすりつけて補助攻撃をするのが常套手段だ。だが、これまで似たような体勢は幾度となく経験してきた。いまや、前後サンドイッチされたくらいでは大ダメージにはならない。後ろから僕のお尻を操作して主導権を奪われることさえなければ、まだ耐え切れるんだ。

 僕は上体を起こしたままエルフの言われるままに腰を振り続ける。後ろの妖精に気をつけて、体をできるだけ縦にする。正常位で下の女性に覆いかぶさるような体勢になると、上下サンドイッチになり、主導権まで奪われちまう。後ろのエルフは執拗にオッパイを僕の背中に押し付けながら上体を前に倒してくるが、これに抵抗して腰はリズミカルに振り続けるわけだ。

 エルフの精力を確実に削り取っている。しかし、ペニスを出し入れしていると、しごきに加えて妖精ならではのオンナの感触が僕を苛み続けるのも事実だ。突き上げれば変幻自在なヒダがまとわりついてペニスを揉みしだき、腰を引いたときにはコンニャクのようなぷるぷるの膣肉が名残惜しそうにペニスを引っ張り引き止めてくれる。リズミカルにスピードを上げればこの締まり具合のリズムもスピードを上げる。僕の精力も確実に奪われていった。

 僕は回復しながらエルフと戦い続ける。後ろに張り付く妖精はサンドイッチをあきらめ、もっぱら後ろからの補助攻撃に徹し始めた。やはり挿入エルフが自分の弱点をその都度教えてくれるのが救いとなった。徐々にこちらのダメージを相手のダメージが上回るようになっていった。

 やがてエルフの悦びは最大限に達した。致命的なツボが開発され、ペニスがそこを執拗にこすりつけ始めるようになって、エルフは声もなく痙攣し始めた。よし、もう少しだ。念のため回復して、最後の仕上げに入る。程なくして、一人目のエルフが絶頂に達し、消えていった。

 しかし僕に休む暇は与えられない。後ろに張り付いていたエルフがペニスをいきなり掴み、後ろから激しくしごき上げてきた。「…おのれ、いつの間にこれほどタフになっていたのか…」後ろからしごきながらエルフは感嘆の声を漏らした。どうやら正常位エルフで僕の精力はあらかた削られたものと思っていたらしい。そして自分の手コキでトドメをさすつもりだったのだろう。思った以上に温存されていた精力に驚いている様子だ。正直自分でも驚いている。これほど持つとも思っていなかったからだ。

 とにかく相手は作戦を変えることを余儀なくされた。エルフはペニスをしごきながら前方にすばやくにじり寄り、膝を立てて上体を伸ばしている僕のペニスを口に含んだ。横から腰元に張り付く小さな頭が前後に激しく動く。ぷるんとした唇が棒をしごきあげ、裏スジの敏感なところが舌先でチロチロ弄ばれる。

 こちらも一方的に責められているわけには行かない。上半身を横に倒してエルフのオンナに頭を近づけ、手を伸ばした。両手と舌先でツルツルの妖精オンナを集中攻撃だ。

 「むっく…よ、用意はできているか?」ペニスから一時口を離してエルフィンに呼びかける。「大丈夫ですわ。」上から上品な声。

 するとエルフは僕のペニスをくわえたまま体を僕の上に乗せてきた。僕は彼女のオンナを逃すまいと仰向けになる。つまりシックスナインの体勢になったのだ。お互いの口と手の技術を競い合う勝負だ。

 「捕らえたっ! 今だ!」「了解ですー!」ぶわあっ! つながっている僕たちの体の周囲に、濃いピンクのミストがばら撒かれた。とたんに視界がさえぎられ、目の前のつるつるオンナでさえ分からなくなった。同時に強烈な花の香りでむせ返る。

 「成功ですわ。」僕の頭上で声がする。見ると、霧にさえぎられてはっきりとは分からないが、しりもちをついて股を大きく開いている女のシルエットが見えた。「溜めに溜めた淫気だから強烈ですわ。」足元からも声がする。多分足元にもしりもちをついているエルフィンがいるのだろう。

 「う…っくう…」全身の快感が強烈に高まる。即効性の淫気、それも今までに味わったこともない強烈に濃いピンクの霧だった。この香りは覚えがある。間違いなくエルフィンの体臭。つまり、シックスナインの体勢で、僕が下になって逃れられない状態にしてから、周囲に濃い霧を吹き出して包み込んだのだ。僕が最初に正常位で戦っている間から、エルフィンたちは淫気をオンナに溜め込み、手か何かで押さえて出さないようにしていた。その間ずっと淫気は集まり濃くなっていく。万一に備えての準備だったようだ。そして第二のシックスナイン勝負の時、エルフの合図で一気に両側から放出したのだろう。

 ということは、僕はこの強烈な淫気に包まれたなかで、エルフのこなれたフェラチオを受けなければならないわけか。僕のほうもシックスナイン勝負は幾度となく受けて立ち、相手の精力を激減させるテクはひととおり身につけている。だが今回は、催淫効果で内側から高められながらの持久戦となりそうだ。

 口をあけて舌を動かしている以上は、たとえ呼吸を止めても霧が容赦なく入り込んでくる。エルフのオンナがエレガントな花の味に変貌する。そのほかに全身の皮膚から吸収されるのだ…ペニスからも。エルフもエルフィンの体臭を利用して催淫剤をペニスに塗りたくりながら舐めあげている。彼女の内頬が容赦なく亀頭をこすり上げると、僕は思わず悦楽のため息を漏らした。その勢いでますます大量の淫気が吸い込まれてしまう。悪循環だった。

 一刻も早くこの状況から脱出しなければ、弱体化が進んで敗北してしまいかねない。それでなくても相手は何千年以上も数え切れない肉棒を舐めてきたのだ。一気に精を抜き取る技くらい心得ている。僕のほうも必死でオンナを指先でつつき、秘孔を探り当てては刺激した。するとエルフは口を動かしながら両手で玉袋と会陰を同時攻撃し始めた。

 必死の攻防が続く。敵は口を塞いでいるのでみずから弱点を教えない。その代わりにものすごいスピードで唇しごき攻撃をくりだしてくる。僕は10本の指をばらばらに、オンナの感じるポイントをすべて突き続ける。そこに舌をねじ込んで快感を倍増させてやる。

 「ぷはっ…おのれっ!」エルフは口を離すと、右手ですばやくペニスをしごきはじめた。一気に勝負をかけようとするのか。…危うく精子を噴き出しそうになったが、この突然の快感にもどうにか持ちこたえた。それにたいしてこちらは堅実にオンナを責め続ける。相手が最後の勝負に出てきたということは、相当切羽詰っているということ。勝機はなおも自分のほうにある。

 「あふっ…もっと押し広げるのだ…そうっ! んああっ!」エルフはしごくのさえやめて顔をのけぞらせた。僕は回復しながらひたすら責める手を休めずかわいがり続けた。「…それっ!」右手人差し指を奥まで差し込んでやる。散々いたぶられてヒクついているオンナは、トドメの指入れ攻撃に過敏に反応した。

 人差し指がちぎれそうなくらい強く絞まったかと思うと、エルフは脱力した。僕はこまめに淫気の毒を解毒しながら(それでも次々周囲を取り巻く淫気に毒されるのだが、連続して解毒すれば効果を多少遅らせることができる)、回復していった。シックスナイン勝負は、どうにか僕に軍配が上がった。

 僕はエルフィンに上に乗られないよう、休まずすかさず起き上がった。周囲はあいかわらず花の香りで充満している。二人分の淫気香はさすがになかなか消えない。

 「ああン…もう準備はできてますわ。」「早く来てぇ…」エルフィンたちはおたがいに抱き合いながら僕のほうを見ている。エルフィンは感じると体臭を発し、それが男を狂わせる。ピンクの霧で戦場を包むつもりで、あれからお互いにレズっていたのだろう。エルフとのシックスナイン勝負を有利にした効果はあったものの、その分みずから精力を削ることになっていた。結果、彼女たちは体の疼きに悶え、抱き合って僕のほうに足を広げ、ペニスを待ち望むことになっている。

 こちらからみれば、向き合って上下重なっている対称的なつるつるオンナが向けられているわけだ。エルフィンたちはこちらを見据え、早く入れてと懇願する。一人ずつ堅実に倒そうというこちらの戦法に応じた結果、仲間を半分、しかも司令塔を失ってしまった。だから今度は二人まとめて勝負というつもりなのだろう。上下重なっているから、上、下と交代でペニスを出し入れすることはできそうだ。

 僕は相手の求めに応じ、上下重なっているエルフィンの、まずは上のオンナに亀頭をあてがった。数回突いては下を責め、両方の精力を削り取ってしまおう。

 「…!」しかし次の瞬間、僕は腰を引いた。もしかしたら、これが相手の作戦なのではないか。上、下、上、下と交代で責めれば、エルフィンのほうは二回に一回のダメージになるがこちらはひっきりなしに妖精のコンニャク締めにさらされる。しかも相手のオンナからは淫気のもとである赤い愛液が滴っている。これが空気中に揮発して花の香りになるんだ。もしこんなところに入れてしまえば、今までエルフを相手にしてきた分、回復したといってもあっという間に追いつめられてしまうに違いない。それがきっと、相手の狙いなんだ。

 危うく誘いに乗るところだった。僕は気を取り直し、別の作戦を取ることにした。二人まとめてダメージを与えられ、かつ挿入ほどにダメージを受けない攻撃を。そして達した結論がこれだった。

 ぐにゅにゅ。「…えっ」「ひゃっ…」ぐにぐにぐにぐに…「あううっ!」「ずっ、するい…ですぅ…」エルフィンたちはオンナ表面をこすられる快感に、女同士抱き合いながらよがり続けた。僕は重なっている二人のオンナの間にペニスをねじ込み、ツルツルの表面をこすり上げ始めたのだった。二人相手のホットドック攻撃だった。

 エルフィンのカウンターまん肉ズリは、思った以上に大きなダメージとなった。やわらかく毛も生えていない妖精のアソコはペニスにしっかりと絡みつき、体重でぐいぐい締め付けてくる。おまけに催淫愛液が、挿入時ほどでなくてもペニスに二人分絡み合い、ペニスから吸収され、僕を高め続けるのだ。僕は腰を振りながら両手でエルフィンたちのオンナをまさぐり、ついに指をねじ込んでいささか乱暴に責めつけた。これで表面と内部の両方を快感にさらすことができた。

 ぶわあっ! 愛液と淫気がいっそう広がる。僕の体が激しく疼き、渡りに船で快感にさらされているから、いつ射精してもおかしくはなかった。しかし、相手が強烈な淫気を発しているということは、相当に感じ、残り精力も少ないことを意味する。こちらの精力もわずかだ。どっちが先にイクか本当に分からない情勢となった。

 「はあ、はあ…すごいぃ…」エルフィンたちは感極まり、お互いの豊かな乳房をまさぐりあったり、乳首同士をこすりあったりして濃密に愛し合った。僕は責めるスピードを速めて仕上げにかかる。淫気の力で、こちらの精巣は精子がしこたま溜めおかれ、しかも性感帯が極度に開発された状態だ。青少年が禁欲した時と同じ、身もだえする疼きを味わう。そこへ妖精オンナがホットドックしてくれている。耐え切れるはずがなかった。

 急激に体の奥がくすぐったくなり、ぐんぐん広がっていく。お尻の奥がキュ〜ンと反応した。だめだ、だしてしまう…! しかし僕はあえて腰の動きを止めなかった。ここでやめて我慢しても自動的に脈打ちは始まってしまうだろう。どうせなら少しでも相手の精力を削りたい。最後まであきらめずに僕は腰を振り続けたのだ。

 ぶるるっ!ペニスを挟むパン生地が大きく震えた。その振動でいやおうなしに射精が始まる。通常の脈うちよりもずっと早い速度で、男の全身が悦んだ。白濁液はホットドックの奥へと飲み込まれていく…

 出し尽くして疲れるまで、僕は腰の動きを続けた。エルフィンに言葉はなかった。こんなに心地よい射精は初めてだった。僕はそのまま脱力して、エルフィンたちの横に倒れこんだ。エルフィンの状態から、彼女たちも果てたのは分かった。が、一体どっちが先だったのか、まったく見当がつかない。

 エルフィンたちも離れ、身を起こした。大量の精液がおなかにべったり広がっていて、体を離すとにちゃあッといやらしい音が響いた。「はぁ…はぁ…よかったですわ。」「あなたも…こんなに濃くて多い…素敵ですぅ…」彼女たちは僕の精を抜き取ったことにうっとりしていた。

 「さあ…今度はちゃんと中に入れて出してくださいね。」二人はツルツルのオンナを押し広げて僕を誘う。赤い体液がまだまだ滴っていて、僕を悩殺し続けた。そう…か…。僕が僅差で負けたんだな。それなら、すぐにでも性欲が復活するだろう。高次の美しい裸体を見ながら、僕はぼんやりそんなことを考えていた。

 「!」「…え!?」足を広げたエルフィン二人の体が透き通り始めた。「ま、まさか…」「先にイったのは私たちのほう…?」僕の性欲はぶり返さない。事態を把握したエルフィンたちは顔を見合わせた。ほんのわずかな、ミリ秒単位の差だった。それでもこの時空は厳密に先後を決める。オンナが振動してイク瞬間と、ペニスが脈打ってから精子が尿道を伝う時間との間に、わずかなラグが生じた。この差が、僕たちの勝敗を決してくれた。

 エルフィンたちが消え、だれもいない橋に横たわる僕だけが残った。ローションの川の安らかなせせらぎだけが聞こえる。僕はほとんど負けの状態で、辛うじて命をつないだ。

 射精したばかりであるため、精力は回復し、耐久性も一定時間高まる。が、僕は無言で立ち上がり、生唾を飲んで奥の森を見据えるしかできなかった。この先には、この橋の戦いよりももっと快楽に満ちた敵たちが待ち構えている。ここでの戦いでこんな勝ち方しかできない分際で、果たしてこれ以上先に進めるのだろうか。不安に襲われる。

 しばらく呆然として、ふと初期の自分を思い出した。そうだ、この冒険を始めた頃も、同じような不安を抱えていた。敵は多い。あいかわらずそれは変わらないし、いっそう強力になっている。それでも、これまで何とか乗り越えてきたじゃないか。これからも、勇気を振り絞り、果敢に戦うことで、立ち止まることなく臆することなく、地道に進むことで、何とか活路が開かれる。そう信じて、この道を行くしかないんだ。

 大きく深呼吸した。そして目をまっすぐ見据えると、しっかりした足取りでこの橋をあとにした。もう迷わない。僕は戦慄の森に足を踏み入れていくのだった。

エルフ+エルフィン2 クリア

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