ピクシー+エルフ+エルフィン1
今僕は、背の高い建物の前にいる。このステージに来てからずっと気になっていた、上への階段があるはずのあの塔だ。
長い道のり、というよりは広い空間をしばらくさまよっていた。その間、ピクシー、エルフ、そしてエルフィンの三種類の妖精たちを相手に戦い続けてきた。肉体も体術も魔法の力もすぐれている実力者ぞろいだった。僕はというと、妖精たちの清純にしてテクニシャン、それでいてその高次の肢体に翻弄されながらも、どうにか耐え切り、精を放出せずに済んでいる。人間風情に耐え切れる快感ではなかった。それなのに出さずに済んでいたのはほとんど奇跡みたいなものだ。
入れた瞬間に出しそうになるほど追いつめられるエルフタイプのオンナ、かわいさといやらしさを兼ねそなえた歌姫ハイピクシー、さまざまな催淫攻撃もじわりと内部から僕をいじめぬいた。後半は特に激しく、集団攻撃に翻弄され続けた。
これまでの敵なら、レベルが上がればある程度「慣れる」ことができ、相手をザコとして瞬殺できるようになる。しかしこのフロアの妖精たち相手ではそうも行かない。長年生きてきただけあって攻防ともに長けており、簡単には倒されないし、極上のアソコを駆使して至高の技術を矢継ぎ早にくりだしてくるんだ。ヘタな作戦などすぐ見破られる。実力でも勝てず、頭脳でも相手のほうが上手で、何度も絶体絶命のピンチに立たされてきた。
そんなことを思い出しながら深呼吸する。きっとこの先には上り階段があり、このフロアを脱出できる。ということは、当然中にはこのフロアの最強チームである妖精たちがひしめいているはずだ。このフロアのボスにふさわしい妖精たちが大勢待ち構えているか、それともまったく違う種類の敵が少数いて僕を苦しめるか、いずれにしても今まで以上に過酷な戦闘になることは容易に想像できる。
普通のエルフやエルフィン集団を辛うじて倒せる程度の実力しかない僕に、果たしてこの先進むことができるだろうか。しかしこれから延々と、この周辺でレベル上げにいそしんでも、高等な存在である妖精たちに対等以上に渡り合えるようになれる自信はない。やはりこの危うい橋を渡って先を急ぐほかはない。運、というと言いすぎだが、ある程度そういう偶然な要素も勝機にしなければクリアできないようになってるんだ。やはりやるしかない。
僕は建物の扉を開いて中に入った。扉が閉まるとその部分が壁と化し、外に出られなくなった。閉じ込められたんだ。まぁこれは想定内だな。ボス戦が逃避不可なのは普通のことだ。
中は明るい。壁全体がぼんやりと光り、よく見渡せるようになっている。思った以上に広い間取りだ。建物は円筒形で、内部もサークル状だ。ちょっとしたドームという感じだ。
そしてそこに、妖精たちが待ち構えていた。草色のミニスカワンピースを着た妖精が三人、これはエルフだな、そしてその後ろにピンク色で幅の広いスカートドレスの妖精が三人、こっちはエルフィンだ。また、彼女たちの上には四人のハイピクシーが飛びながら待機していた。これは純粋に10人バージョンだ。かえって大人数相手のほうがいいかもしれない。未知の強敵一人よりは、相手を知っているだけにある程度戦いやすいだろう。もう覚悟はできていた。
中央にいるエルフが口を開いた。「この世界に招かれたエルフは、いわばはぐれ者のような存在。本来は森のなかで集団生活を送っている。その生活習慣が長年変わらなかったゆえ、エルフの実力が最大限に発揮されるのは、仲間と連携したときだ。」「…そうだね。聞いているよ。」「
この塔の外ではあまり連携はできず、実力のすべてを出し切れなかった。だが、妖精が集合したこの塔内部では違う。」「つまり同じエルフでも外の連中とは一緒にするな、というわけだな。もとより油断するつもりはない。」「その心意気は褒めてやろう。だが、この円筒はわれわれが男を昇天させるのにもっとも都合よくできている。お前の快進撃もここまでだ。この塔からは絶対に無事に出ることはできぬ。」
エルフの一人が手を上げると、全裸のハイピクシーたちがさらに天高く飛び上がる。そして東西南北に分かれて対角直線上に並んだ。天井の高さは普通の建物の三倍ほどある。一体何をするつもりなのだ。「クスクス…フォーメーションのセッティングはエルフさんに任せて、私たちは言われたとおり動くだけです。それでうまくいくって分かってますからね。」ハイピクシーが歌うように言った。
次に別のエルフが右手を水平に上げると、エルフィンたちがスカートの衣ずれの音を軽やかに、塔の円筒を正三角形で結ぶように移動し、壁を背に腰を下ろした。建物の形で円、ハイピクシーが正方形、エルフィンが正三角形に陣を組む。美しいフォルムが重なる。エルフィンたちがドレスを脱ぐと、豊満な肉体があらわになった。
「では始めよう。」最後のエルフが左手を水平に上げると、どうやら戦闘開始の合図のようだ。エルフたちも服を脱ぎ、助走をつける体勢になったので僕も身構える。…来るっ!
三人が全力で僕のほうに走ってくる。いきなり囲まれるヘマをする僕ではない。さっと身を翻し、横に逃れる。三人は並んで同じ方向で僕に向かってくるので、よけるのは簡単だった。エルフたちは僕を捕まえられず、もちろん急に方向転換もできずに、しばらくまっすぐあさっての方向に走り抜け、そのあとしばらくしてからやっと方向転換、また並んで僕めがけて全力で走ってくる。
僕はまた横に逃げた。すると一番中央内側のエルフを軸に三人が綺麗に並んでくるりと回転し、また突っ込んできた。なんだよ、一つ覚えか。僕はさらに横に移動。そろそろ反撃するか。
「むっ…!」僕に逃げられたエルフたちは突然バラけた。三方向にまっすぐ進み、エルフィンとは違う位置で正三角形を組んだ。「……。…はっ!しまっ…」「今だ。力を解放しろ!」「う〜〜んっ!」事態に気づいたときにはもう遅く、エルフとエルフィンの体が光り始める。その光はまとわりつくオーラのように彼女たちの体を包み込み、やがて浮き上がっていった。
オーラはまっすぐ天井に上っていく。そして上空に待機しているハイピクシーたちがそのオーラを全身に吸い込んでいくのだった。「気づいているようだな。」「…僕としたことが、こんな単純な罠にかかっちまうとは。」
最初のエルフたちの突進はおとりだった。わざと僕によけさせて、気がついたら建物の中心に僕が立つように仕組まれていたんだ。僕を360度から責められる位置に追いやった時、エルフたちはエルフィンとは反対の正三角形を作って陣を組んだ。つまり、エルフとエルフィンで星型ができ、これを円筒の真円が包み込む…魔法陣の完成だ!
その瞬間妖精たちの魔力が増幅され、一気に放出された。しかしその力は自分に還元せず、上空にいるピクシーたちに提供していた。つまり10人分の妖精の魔力はすべてピクシーに分け与えられていたんだ。このことは、ピクシーたちが「魔法担当」であることを意味する。
「連携、か。」僕は戦慄した。「さすがに察しがいいな。これぞ絶対不敗のフォーメーション、エルフ伝統の究極連携技だ。」「魔法担当、催淫担当、そして攻撃担当に分かれ、内外からジワジワいたぶってやる。逃げ場もない。」「本当はすべてエルフで行うのだが、魔法担当をピクシーに、催淫担当をエルフィンに依頼した。」
エルフィンたちは座ったまま自分の股間をまさぐり続けていた。魔力解放以外はオナニーに徹している。彼女たちの体液があっという間に揮発し、その芳香が男を狂わせる魔性の香りとなって建物内に充満する。出口のない密室、催淫の花の香りはあっという間に内部の空間を隙間なく埋め尽くした。
ハイピクシーたちが次々に呪文を唱える。魔力が僕に降り注がれる。じわりと体が疼き始めたのは花の香りのせいだけではない。全身の性感神経がどんどん開発され、多分石を投げつけられても全身快感にもだえるほど敏感になってしまっている。さらに性欲も増幅、精巣の精液はパンパンに溜め込まれた。
何週間も抜いていないのと等しい状態で性欲の虜になっている。そのうえ女性にたいして過度に魅力を感じるようにコントロールされている。性に目覚めた頃におんなの人の二の腕がちょっと見えただけでその肌の質感にメロメロになってしまうのと同じ状態だ。それがぷるぷるの唇やシコシコ生足を露出させて迫ってくるのだ。
僕はなんとかして魔力の抵抗を試み、ハイピクシーたちの魔法効果を軽減させようとした。その結果、かろうじて魅了されて我を忘れる状況だけは避けることはできた。しかしヤバイ状況までは変えられなかった。女性のしなやかな指先が胸をつついただけで悶絶してしまいそうな、快感に過度に敏感になっている状態で、もしやわらかい手でペニスをじかに握られたり、はては挿入してしまったらどうなるのだろう。しかも攻撃担当は最強のエルフ隊だ。
エルフィンの香りが理性を削り、脳を犯し続ける。僕を取り囲む女たちの肉体のすべてが、いつもの何十倍も魅力的に思える。彼女たちのうち誰かの足の小指を見てオナニーしても一分以内に射精できる自信がある。いや、そんな自信は困るのだ。
男の肉体は精子を出したくてカウパーを滴らせている。あとからあとから精子が生産されていて、数秒前に作られた古い精子さえ居場所を失っている。快感とともに外に飛び出す以外に”かれら”の行き場所はない。魔法バリアでの抵抗で瞬殺は避けられたとしても、この状態で妖精10人を倒すなんて不可能だ。
「どうだ。『この塔からは絶対に無事に出ることはできぬ』の言葉に偽りはなかろう。」「くっ…」さすがに長年のキャリアと伝統を持つエルフだ。徒党を組み、連携して男をイかせることに関しては、壮絶なまでに熟練している。集団でこそ彼女たちは本領を発揮する。彼女たちの連携が不十分な状態で、やっと勝ってきた僕程度では、とても太刀打ちできる相手ではなかった。
「さあ…お楽しみはこれからだ。」エルフたちは今度はばらばらに走りこんでくる。よけることかなわず、僕の横をすり抜けるたびにエルフたちは、ペニスを握り締め、なまめかしいふとももをこすりつけ、唇を奪い、アナルをまさぐり、玉袋を軽く揉んで精子を押し出そうとし、亀頭をさすり上げ、はてはふとももでペニスを挟み込んだりお尻や胸の肉に先っぽを埋没させてきたりした!
早技で攻撃しては離れる。三人がかりでのヒット&アウェイ戦略だった。すばやくすり抜けるので簡単には捕まえられず、ほぼ一方的に360度から男の体全体を快感に晒し続ける。”攻撃担当”の実力も相当なものだ。そうこうしているうちにもエルフィンの催淫がどんどん僕を狂わせ、ピクシーたちの魔力が内部から性感神経すべてを刺激し続けている…気を抜けば魔法防御が弱まって触ってもいないのに噴き出しそうになるから、辛うじて精神力で踏ん張っている状態だ。
もはやここまでなのか…僕は多分初めて、絶望的な気持ちで戦闘の選択をする。今まではどんなにピンチでもなんとか奮起して、がんばって勝利を掴もうとしたが、今度ばかりはダメそうだ。快感の中で、絶望的な恐怖、今度こそ勝ち目がないという絶対的な戦慄が、”本物のピンチ”が、どうにか僕を正気にとどめておいてくれている状態だ。しかしそれとて押し切られてしまうのも時間の問題だろう。
エルフィンたちが優しく微笑み僕を見つめながら、僕をおかずに自慰行為にふけっている。その視線が戦慄をさえ削っていくのだ…芳香とともに。次の一歩、次の選択だけが、最後のチャンスだ。「当たり」の領域が非常に狭い回転ダーツに挑むような気分だ。
−選択肢−
ピクシー+エルフ+エルフィン2 まずエルフだけをまとめて倒す
ピクシー+エルフ+エルフィン3 エルフを一体ずつ倒していく
ピクシー+エルフ+エルフィン4 エルフィンから倒す
ピクシー+エルフ+エルフィン5 ピクシーから倒す
ピクシー+エルフ+エルフィン6 PVで一気に片をつける