ピクシー2−5
 

 ここは相手の挑発に乗っては危険だ。相手をこちらに引き寄せて戦ったほうがいいだろう。仮に空を飛べたとしても、慣れない舞空術では相手のほうが有利になってしまうからな。空中戦は避け、できるだけこちらに有利になるような土俵を選ばなくては。相手はただのピクシーとは一味違う。ハイピクシーというのがどれほど上のレベルにいるのかは分からないが、警戒はしておいたほうがよさそうだ。

 上空にいる相手に手を出すことも避け、かといって相手が降りてくるのを待つのも避けたい。こっちが待っているということは、相手側が作戦を練るのに十分な時間を与えることになる。それにこっちは何もしないでターンをみすみすどぶに捨てることになりかねないからな。

 といっても、このままこう着状態というのは最悪だ。様子を見ながら相手が降りてくるまで歩き続けよう。少しでもゴールに近づいたほうがいいからな。本格的な戦闘開始はもう少し先でもよかろう。

 「あっ、こら!」「逃げるのかー!」ぶんぶんうるさく飛び回りながら上から文句を言いまくるハイピクシーたち。うるさいなあ。ほんっと、すぐにでも空飛んでドツき回したいくらいだ。かといって舞空術を試すのはリスクが高いしなぁ。

 …待てよ? なにも自分の魔力だけで飛ばなくったって、もっと簡単な別の方法で飛べるじゃん。僕は足を止めた。

 「…ジェットエンジン!」思念すると、リュック型のエンジンが出てきた。それを背負うと、電極が僕の頭に一本張り付く。これで自分の意思どおりにこれを動かすことができ、文明の利器の力で自在に飛ぶことができる。何のことはない、簡単なことだった。燃料は思念すればいくらでも補給できる。物質なら少ない魔力ですぐに取り出せるからな。

 ゴォォォォ…。リュックが点火されると炎が勢いよく噴き出し、僕の体を持ち上げる。背負っている人が熱くないようにちゃんと自動で調節されるスグレモノだ。僕はものすごいスピードで真上に飛び上がった。難しい操作なしに思ったとおりに動かせる上、自動車並みのスピードは出せる。

 「あっ!」「何あれ!」「ずっこいずっこい!」「ちゃんと自分の力で飛びなよー!」ピクシーたちが突然の展開に驚きの声を上げ、激しく抗議し始めた。きっと「れっつ空中戦」で僕の魔力を浪費させて、じっくりいたぶるつもりだったのだろう。その手は食うものか。

 「ばかめ。ようは飛べればいいのさ。人間の文明力を思い知るがいい。(実現してないけどさ)」「そんにゃー!」

 僕はピクシーのうちの一匹を捕まえ、舌と指先で一気にダメージを与えた。「ふああっ!」ピクシーは僕の手に包まれたまま悦びの悲鳴を上げる。いくらハイになっても、ピクシーの本質は変わらない。強化されてはいるが、弱点は一緒だ。捕まえてオンナ表面を責めれば勝てる相手だ。普通のピクシーよりは精力も防御力も高いが、それでも捕まえてしまえば物の数ではない。

 「お、おのれ…ごにょごにょ…」ハイピクシーが何かを口ずさみ始めた。僕は直感的に魔力の波動を感じ、すかさず魔法バリアを仕掛けた。このバリアは高度な魔法ほど食い止められるスグレモノだ。特に攻撃魔法は、たとえて言えばさまざまな大きさ・強さのボールのようなもの。効果の大きな魔法はボールも大きく、魔力がたくさん込められればボールのスピード・威力が増す構造だ。だから効果の大きな魔法ほどバリアのネットに引っかかりやすく、ネットをすり抜けるほど小さな効果の魔法なら喰らってもたいしたことはない。ただし、圧倒的な魔力で速球を投げつけられれば、ネットを突き破られてしまう。

 ハイピクシーもダメージを受けながらのとっさの魔法だっただけに、効果は大きくも威力は小さい。超スローボールだ。簡単にネットに引っかかる。相手の呪文ははじき返された。もし魔力だけで空なんか飛んでいて、無駄に魔力を浪費していたら、このバリアも張ることができず、大いに苦戦していただろうと思うとゾッとする。

 とにかく相手の魔法はもはや脅威ではない。僕は綿棒を思念し、すかさずピクシーにねじ込んだ。これぞ小さい相手に必勝のアイテムだ。しかも今回は細部にこだわり、回転、うねり、バイブ振動、高速突き、クリ自動追跡装置つきだ。もはや綿棒ではないな。綿棒の形をした大人のおもちゃ@女性向けだ。コイツはオンナの割れ目を感知するとみずからうねうねとねじ込んでいくスグレモノだ。脱出のいとまもなく、ハイピクシーは変幻自在にオンナを責めまくるスペシャル綿棒の餌食になった。「あひいい…何コレっ!すごッ…うっくう…」彼女は脱力したが、僕の手に捕まっているので地に落ちることはない。

 僕はその綿棒をぐりぐり動かし、敵に送り込む快感を倍増させた。こちらが乱暴に綿棒を扱うと、先端部分はこれを感知し、最善の形で蠢いてオンナに快感を送り込む。だから痛みになることもないし、むしろ快感は激増するのだ。程なくして捕まったピクシーは絶頂を迎えた。まずは一人目。

 辺りを見回すと、二人のピクシーが僕と距離をとりながら周囲をぐるぐるまわっている。スキを狙って攻撃を仕掛けてくるつもりか。「…。」それにしては相手から魔力の躍動をまるで感じない。…何かある!

 直感的に僕はジェットエンジンをうならせ、上空に逃れた。ただ何もせずに回っていることに何か意味があるはずだ。あるいは無詠唱呪文か何かか。

 僕が逃れるとハイピクシーたちは悔しそうな顔をして僕を見上げた。やはり何かしていたんだな。

 「おのれっ!」ピクシーの一人が僕の周囲を高速で飛びまわり、ついにアナルめがけて突進してきた。「し、しまっ…」妖精を怒らせると直接お尻に入り込み、前立腺をいじられまくる。この攻撃でこっちの精力が激減してしまう。しかも残りの一人がペニスに抱きついたら逆転敗北の危険性すらある。

 僕はとっさにハイピクシーのアナル攻撃から逃れようとしたが、怒ったピクシーの機敏な動きはそれよりも早く僕のお尻に到達した。そして…

 「あぢゃ〜〜〜!!!!!」ピクシーは火達磨になった。僕の背中にはジェットエンジンが轟々と吹き荒れており、その炎の中にハイピクシーが突っ込んだのだ。当然お尻に向かって突進するということは炎をくぐることになるわけだ。「…お前…」

 「くっ、アホとかおもうなー!」「…よくわかったな。心読めるのか?」「読めるかっ! でも何かわかったんだよ!」黒焦げのピクシーが僕の顔の前で怒り心頭だ。特殊な異世界のため、焼け死ぬということはない。見る見るうちに真っ黒のピクシーが回復し、元の美しい姿に戻った。ただしオブラート状の透明ドレスは台無しになった。

 「じゃあ、アホにはもっとものすごいヤツをお見舞いしなくちゃな。」「なっ…」「俺も始めてやる技だけど、大丈夫、壊れたりしないからさ。…多分ね。」「やっ、やめろ、はなせ、はなせー!」「秘技、スペシャル綿棒田楽三本刺しっ!」僕は三本の小型綿棒をピクシーの敏感な部分に突き刺した。一本はアナルに、残り二本はオンナに入り込む。さっきのより細くできているので無理はない。

 「あがっ…ががが…」大きく目を見開いてピクシーが身悶える。「うりゃうりゃ。これでどうじゃ?」僕はオンナに飲み込まれた二本をぐりぐり動かした。それぞれ別の動きで膣内部を翻弄する綿棒が、ハイピクシーを絶頂に追いやる。あっという間だった。調子付き、勢いに乗った僕はほとんど無敵状態だ。ハイピクシーたちは反撃の作戦を練ることもできずに小型妖精としての弱さを露呈してしまっている。

 「ひいい…」最後に残った一匹が逃げ出した。ものすごいスピードで一直線に草原の奥に飛んでいく。「ふははは! 逃がすものかー!」ジェットエンジン全開。追いかけるぞ。

 ピクシーは虫か何かの化身なのかもしれない。なかなかのスピードだ。しかし、時速100キロ以上を出せるジェットエンジンの敵ではない。見る見るうちにピクシーの小さな姿が大きくなっていく。

 「ひいっ! いやあっ!」ジェットの音がだんだん近づく恐怖。ピクシーは羽を思いっきりばたつかせて逃げ続ける。かなり必死だ。

 「…はろー。」「ぎゃあっ!」結局僕は小さな妖精の真横にぴったりついた。「HAHAHA! いっつまいすもーるぷれぜんとふぉーゆー!」

 びりりっ!渾身の魔力を込めてプレジャーボルトを放った。「ぴぎゃああああ!」小さな妖精の許容範囲を超えていた。「あ…ごめん。つい普通の強さでやっちゃった。小さい体だから効果も数十倍だろうな。うんうん。」突然の快感に一度に10回以上イき、ハイピクシーは果てた。

 そこで僕も減速し、勝利の悦楽に酔いしれた。「…この調子で三人バージョンも克服しよう。ちょうどよい移動手段もできたことだし。」ピクシー三人に圧勝した僕はさらに自信がつき、レベルも上がった。

 プスン。突然背中でいやな音がした。「ビビビ。回路に異常発生。機能停止します。」「え…」ジェットエンジンが機能を停止し、僕は飛ぶ手段を失っていきなりまっさかさまに落ちていった。

 「ぎゃああああっ! ぶっ、舞空術! 舞空術!」とっさに自分の魔力で浮かび上がろうと気を込めたが、舞空術は精神統一のうえ平常心を維持して初めて可能な技。落下する恐怖の中では到底かなうものではなかった。

 どきゃ!僕は思いっきり地面にたたきつけられた。現実世界なら確実に死んでた。異世界だけに軽い痛みで済んだが、ショックでしばらく立ち上がれなかった。生体ではないジェットエンジンは粉々に砕け散った。

 ジェットエンジンを背負いながらPVをぶちかましたので、回路に異常をきたして壊れてしまったのだろう。馬鹿なことをしたものだ。しばらく情けなくなってブルーだった。いや、調子に乗ったからバチがあたったのかもしれないな。

 とにかく、この戦いには勝った。これからは敵をなめることなく、ヘンな道具に頼ることなく、できるだけ自力で進んでいこう。真剣勝負だということを忘れちゃいけない。

 立ち直った僕は、ハイピクシーたちの待ち構えるこの草原を二本の足でしっかり歩いていくのだった。


ピクシー2 クリア

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