ロボット2−4
この状況を切り抜ける策は…目下あれしかない。ほとんど成功しない技、しかし成功すれば絶大なダメージを与える、あの必殺技だ。
でも、あれは旧式のロボットに使ったら失敗するんだよな、確か。
ペニスを咥え込むロボットの頭がこれまでにないスピードで上下して来た!まずい、仕上げに入っている。このままだと口の中に精液を放出してしまう!もうダメだ、プレジャーボルトに賭けるしかない!
「…えい!!!」僕は全身を緊張させ、体内の電気を増幅させた。それを一気に下半身に送り込む!既にローションでびしょびしょになっている下半身と、それに纏わり付くヌメリを帯びた舌。通電触媒は十分!
ドババババ!電気がロボット達に流される!その衝撃で三体のロボットはのけぞり、ペニスはやっと舌から解放された。尿道からローション以外の液が大量に滲み出ている。後数秒あの状態だったら僕は負けていただろう。
さあ、結果はどうだ?
ロボット達は正座の格好のまま、放心していた。一体何が起こったんだ?
「ピピッ!ハードエラー!エネルギー系統とメモリー系統に異常発生!システム技術者に連絡して下さい!」ロボットから音声が流れる。やった、ショートを引き起こしたんだ。旧式よりもずっと精巧に作られているという事は、それだけ精密で脆いって事だ。
よし、このままとどめだ。僕は念じた。この世界では念じた物を出現させる事ができる。ただし出せる物は自分の精神力の範囲だけど。僕はU字型の強力磁石を手に入れた。
それを放心しているロボットに近付ける!するとエラーメッセージすら出て来なくなった。思った通り、磁力には弱いらしい。
正座したまま動きを止めたロボット達を尻目に、僕はその場を離れた。これも一応勝ちなのか?
旧式はコンセント。新式は磁石に弱い。エッチバトルとは言えないなあ。ふと気づいたが、僕が堪えている間、ロボット達は感じただろうか。新式には性感メーターがなかった。つまりロボットが感じる事はないって事だ。旧式も感じる訳ではないが、男性側からの攻撃をバロメーターにして表示するシステムだった。新式ではそれが廃止されていただけの事。
って事は、まともに戦っていたら「相手を感じさせられずに」こっちが負けてたんだな。機転の勝ちって事にして置こう。
(ロボット2 クリア)