石像１−１
階段を登った。さっきまでの迷宮とは明らかに雰囲気が違う。
壁の色が暗くなった。いや、明かりの数が減ったのだろう。色だけではない。手触りも違う。これまでの壁は硬い石造りだった。でもこの壁は、何かやわらかい素材でできている。あるいは、壁にシリコンでも貼り付けてあるのだろうか…。それとも…もしかしたらこの壁は”生きて”いるのかも知れない。どことなく蠢いている様な雰囲気がある。
そして絨毯が赤から青に変わった。全体として、暗くおどろおどろしい雰囲気になっている。
そう、僕は所謂「第二部」に突入したんだ。これからの敵は人間が相手ではない。女の怪物が相手だ。人間の性的攻撃力には限界があるが、魔物のそれは計り知れない。今まで以上に気を引き締めないと。
この階は簡単な造りになっていた。迷路になっていない。奥は暗くて見えないが、上に登る階段がかすかに見える。つまり一直線の道になっているのだ。そして…
等身大の石像が見える。前方に一体、その奥に三体。暗くてよく分からないが、今までのパターンだと最奥に十体置いてあると思われる。今までこんな石像はなかった。
数歩歩くと一体の石像の前に辿り着く。僕と同じ位の大きさの女性像だ。服も何もない。裸婦像である。色は白で、何かスベスベした素材でできている。もちろん硬い。ポーズは直立不動だ。
スベスベと触ってみても反応がない。やっぱり只の石像か。石像の横を通り過ぎようとした時、声がした。
「良くぞここまで来た、青年よ。」
石像がしゃべった！
「よく聞くがよい青年よ。ここから先は、おまえの相手は人間ではない。」「ええ、知ってますよ。」「ならばよい。では、おまえを試させて貰おう。おまえが魔族との性交に相応しい者かどうか…」「どうやって試す？」
「わたしを破壊して行くがよい。おまえの武器をわたしの中に入れよ。弐拾の時を経てより、わたしは崩れるであろう。されど弐拾の時を経ずにおまえが果てるなれば、おまえをここより先に通す訳に行かぬ。」
「つまり、あんたの中に入れて、２０分耐えられれば、先に行けるという訳か。」
「しかり。」「でも、どうやって入れるの？」「ここだけは挿入可能だ。」
石像が動いた！立ったまま足を広げ、腰を突き出して見せる。オンナの部分だけ白ではなく、淡いピンク色をしていた。そこだけは本物のように作られているという訳か。それにしても石像なのに自在に動けるとは…。やはりこの塔は変だ。
「…入れて耐えるだけ？イかせるとかそういうのは？」「不要なり。わたしは決して感じぬ。さあ、ここで試練を受くるか。それとも引き返すか。」「…決まってるじゃん。お前を倒して先に進む。僕にはそれしか道はない。」「よき心がけ、では準備ができたら始めるがよい。」「準備ねえ…」やる事ないじゃんか。
「言って置くが、人間の女性器のように生易しくはないと思え。振動し、蠕動し、おまえの武器をしごき上げる。一度挿入したれば、途中で抜く事叶わぬ。弐拾の時を経て、わたしが崩れ去るか、それとも弐拾の時を経ずに、おまえがここで果てるか、二つに一つなりと心得よ。」
「なるほど。…よし！ここに来る前に精力体力共に回復して置いたんだ！始めよう！」「よかろう。かかって来るがよい。」
こうして、僕は石像とセックスする事になった。立ったままで石像のオンナにペニスをあてがい、腰を前に突き出した。スムーズにオンナの中に入って行く。まだオンナの穴が広がっていて、締め付ける事もない。
「では参る。」
そう言うと石像は、両手を僕の背中に回し、しっかり固定した。石像の右足が僕の後ろに回り、僕のお尻を固定した。これで僕は、腰を引く事も体を動かす事もできなくなった。石像に体重をかけて体を楽にする。硬くてスベスベの体も結構気持ちいいかも。ひんやりしている。
「弐拾の時だ。…始め！」
突然オンナがキュッと締まり、バイブし始めた！同時にウネウネと蠕動し、前後にしごきあげる。そのスピードも、ゆっくりだったり速くなったりして、ランダムだ。それが生々しさを演出する。そして何よりも、本物そっくりに作られた「名器」が僕のペニスに纏わり付く！
「うあああ…！」強烈な快感がペニスを襲った！恒常的にダメージを受け、精力値がどんどん下がって行く！
「も、もうちょっと優しくしてよ！」「十分優しいではないか！」「いや、その優しさじゃなくって！所で、回復薬とか使ってもいいの？」「回復薬を飲める体勢か？」
う…。たしかに体が全然動かないのに、回復も何もあったものではない。
「この程度で回復などと申すようでは、この先に進ませる訳にゆかぬなあ。」
「くっ！」その一言が僕の闘争心に火をつけた。こんな石像なんかにイかされてたまるか！やったろうじゃねーか！回復薬なしで、そのまま耐え抜いてみせる！
「その意気こそよし。」ヴイイイイイイ…グチョグチョ…ぬち〜っ…
オンナの動きはどんどん僕の体力を奪って行く！対策もなしに只耐えるだけというのがこんなに難しいとは！
さて、単に耐えるだけとか、対策なしの状態とか、偶然がものを言う場合は、ゲームブックのようにサイコロに登場して貰いましょう。サイコロを振って、出た目に該当する数字をクリックして下さい。サイコロがない場合は、テキトーに選んで下さい。
−サイコロの目−
石像１−２ 奇数でした。
石像１−３ 偶数でした。