色情霊1−4
 

 ここは挿入した後で攻撃するのがいい。結合していれば、いやでも幽霊は実体化しなくてはいけないし、その実体した場所、つまりオンナの部分をペニスで責めてやれば、敵を感じさせる事もできるだろう。

 僕は幽霊を抱き締めようとした。が、その体はすり抜けてしまう。どうやら相手が挿入する気にならないとダメらしい。

 押し倒すのも無理そうだし、ここは仰向けになって相手が腰を落として来るのを待つか。

 僕は横になろうとしたが、幽霊がしがみ付いているせいで倒れられない。一体どうしろと?

 僕に抱き付いている幽霊は上目遣いに僕の顔を覗き込んで来た。潤んだ瞳、プルプルした唇、端正な顔立ち、頬にうっすらと生える産毛、かわいらしい耳、全体から醸し出されるしっとりとした色気。どれをとっても魅力的だ。

 幽霊はピンク色の吐息を吹きかけて来た!「うわっ」一瞬たじろいだが、立ったまましがみついた幽霊の為にその場を離れる事ができず、魅惑の吐息を直に吸い込んでしまった。

 「…!」僕はまた金縛りにあった。いや、もしかしたらこの成分が金縛りを呼び起こしているのかも知れない…

 僕はもう一度指先を動かしてみた。するとあっさりと金縛りを解く事はできた。だが、さっきよりもずっと体が重く感じられる。まるで深い睡眠から突然起こされた直後のように、体がだるい。

 何よりも、多分さっきは薄い淫気を吸って金縛りにあった為に何ともなかったのだが、今度は濃い淫気を吸い込んでしまったのだ。

 いや、さっきの淫気も結構効いていたのだ。だから幽霊のなまめかしさに勃起したんだった。そして今度はもっと強い攻撃!

 僕は幽霊に魅了されてしまった!彼女の肩、髪の毛、どんな細かい所にも、女の色香を感じずにはいられない。僕は直立不動のままぼ〜っとしている…

 幽霊はふわりと浮かび上がった。そして、直立不動で勃起している僕に纏わり付き、両足を僕の背中に回し、両手を首に回して、腰を巧みに使ってペニスを飲み込んで行った!

 立位と違うのは、幽霊の体が完全に僕に張り付き、全体重をかけるようにしがみ付いて結合している点だ。幽霊だから体の重さを感じる事無く、そんな体位も可能なのだろう。リアルでこの体位ができるのはよほどの力持ちの男性だけだし、そんな人でも短い間だけの事だ。

 まるで、正常位で結合していて彼女が両足を腰に回している状態で、そのまま立ち上がったような格好だ。

 幽霊は宙に浮かびながら、巧みに全身を上下させる。その度に、柔らかくてスベスベの胸や上半身、背中に回ったふくらはぎが上下にこすり付けられ、ペニスがオンナを出たり入ったりしている。

 僕は段々意識もはっきりして来て、対抗しなければと思い始めた。スベスベと上下にリズミカルに這い回る幽霊に対抗する為には、挿入中の今がチャンスだ。

 僕は立ったまま足を開いて、腰を前後に突き、攻撃を加える。ペニスがますます激しく出入りしているが、今度は相手もダメージを受けている。

 幽霊は依然として無表情で、声一つ出さないが、感じている事は態度で分かった。腰に回された肉付きのいい透き通った足が、段々緩んで来た。腰が快感に震え、足にまで力が入らないのか。

 僕はその隙に前屈みになり、正常位に持ち込んだ。幽霊は仰向けになり、目が潤んでいるが表情は変わらずに、僕を受け容れ続けている。

 僕はこねくり回すように腰をリズミカルにグラインドさせ、また力強く突き続ける。その度に幽霊の体が反応する。

 僕もかなりきつい。さっき受けた吐息攻撃で、我を忘れかけている。ちょっとでも気を抜くと、魅了によって無我夢中になり、責めるのを忘れて射精してしまいそうだ。

 暫く腰を振り続けていると、幽霊が激しくのけぞった。オッパイが際立つ。そしてその後すぐに、ガクガクと反応して脱力してしまった。僕は様子見で動きを止めたが、それ以上幽霊は動こうとしない。見る見る内に、幽霊はさらに透き通って、ついに消えてしまった。

 何とか幽霊をイかせる事に成功したんだ。これで多分成仏した訳だな。

 辺りがまた暗闇に包まれる。僕はろうそくを取り出し、再び火を点けると、先へと進んで行った。

色情霊1 クリア

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