掃除娘の真骨頂は、本人のいうとおり、この華麗な道具攻撃にある。体術もそこそこレベルアップはしているが、やはり何か道具があってこそ掃除娘って感じなのだ。だとするなら、逆転の発想で、この道具をさえ克服してしまえば、金棒を失った鬼、もとい小娘となるに違いない。お姉さんぶってはいるが、なんか演技臭いし。化けの皮ならすぐに剥がせるだろう。
というわけで、まずはこの掃除機を分析し、欠陥を見つける作戦を取ろう。僕は掃除娘を無視して掃除機に手を伸ばす。ためしに引っ張ったり蹴ったりしてみたが、男根をどこまでも追跡するホースはしっかりペニスに食い込んで離れなかったし、頑丈なつくりの掃除機を狂わすこともできそうにない。磁石を近づけてもみたがまったく変化はなかった。
「ほっほっほ! ムダよ! 決して壊れないように改良に改良を重ねてるんだから!」掃除娘が背後で得意げにうごめく。若い柔肌が背中や足に刻みつけられ、掃除機を上手にサポートしている。目を閉じれば本当に極上のオンナに翻弄されながら別の娘に背後から愛撫されている錯覚に陥ってしまいそうだ。
ホースの先端についているオンナ型のおもちゃは、しつこくペニスをむさぼり続ける。掃除機機能がぐいぐいペニスを吸い込み続け、引き剥がせなくなっている。吸引の力だけでなく、内部でペニスを包むオンナ機能がガッチリ食い込んで取れなくなっているのだ。特殊シリコン製のおもちゃが自動でグニグニと蠕動し、精力を搾り取ろうとしていた。
無数に空いた極小の穴から絶えず催淫ローションが染み出していて、オンナの攻撃力をぬとぬと格段に高め、カウパーと余分な擬似愛液が掃除機の奥に吸い込まれては新しいローションが噴き出すしくみだった。ペニスから染み込む催淫剤は僕の性欲を刺激し、お尻の奥にくすぐったい疼きを強めさせた。
シリコンは変幻自在にペニスをしごきたて、揉みたて続ける。男が感じるポイントを計算し、順序良くペニス全体をかわいがっている。内臓コンピュータが個人差のあるペニスの快感ポイントをはじき出し、容赦なく刺激する。ぎゅっと締め付けては優しく揉みあげる動きに僕は腰を引いて身もだえする。それでも掃除機ホースはどんどん根元まで吸い込んで容赦なく責めまくる。
先端から根元まで蠕動しながら裏スジの敏感なところを重点的に責める動きが強くなった。どうやら僕の感じるツボをミクロ単位で特定したらしい。ここを責め続ければすぐにでも果てるというポイントだった。「あっはう…」僕は身をよじらせ、腰をくねらせて快感に抗おうとする。が、そんな程度では掃除機の無機的な動きを制御できるはずもない。
加えて、千変万化するバイブ振動が僕の体の奥まで震わせ、前立腺に届くように快感信号を出し続けている。単調な振動なら慣れもするが、大きく震えたり細かく奥まで振動させたりする多種多様な振動が蠕動シリコンの動きと組み合わさってまたとない締まり方と快感をつむぎだしている。
掃除娘はミニスカさえ脱ぎ捨てて、僕の後ろで全身を撫でさすり密着して自慢の肢体をこすり続けている。「どこまで耐え切れるかなー?」細く長い足が僕の足全体をシコシコと滑り続ける。むっちりした唇が僕の首筋を犯していた。改造を重ねて作り上げられた大きな乳房が僕の背中から安心感を押しつける。体をくねらせてペニス部分以外のすべてを快感にさらし、僕の射精を促し続けている。
極めつけは掃除機についている最大級の特殊機能、人工舌だった。ホース下部に備え付けられた透明のシリコン舌部が、玉袋や会陰、さらに伸びてはお尻の穴まで満遍なく舐め上げている。ペニスへの快感に電撃のようなサポートをする舌のぬめった蠢きが、僕に大ダメージを与え続けていた。ホースのバイブ振動に合わせて舌も震えているから、睾丸の奥に溜め込まれてせき止められている無数の精子も共鳴し、早く外へ出たいと出口に押し寄せている。精子は催淫剤でどんどん急ピッチで生産されているから、出口に押しかけ外へ出ようとする力も強まっていく。意志の力で押し留めるには限界がある。限界を超えたとき、強烈な快感とともにこいつらが全部掃除機に吸い上げられちまうんだ。
このままでは本当に抜かれちまうぞ。なんとかしなければ…なんとか…
「!」そうだ、掃除機なんだからコンセントがあるはず! それを引き抜いちまえば一巻の終わりだ。僕は腰をかがめて掃除機を手元に引き寄せる。両手に本体を取り持ち上げ、隅々調べる。快感で頭が鈍りつつあるが、何とか持ちこたえてあちこち見回した。「あははっ、もしかして思いっきり床にたたきつけるつもり? ムダよムダ! ほほほー!」掃除娘も身をかがめてオッパイを背中に強く押し付けた。
多分たたきつけてもムダだろう。そんな程度で壊れるほどやわな造りじゃないのはさっき調べて分かった。僕が探しているのはコンセント、あるいは非常停止装置だ。周囲をくまなく調べたがコンセントはなかった。おそらく電源は内臓電池だ。電源を落とす作戦も不可能。だとすれば何かスイッチがあるはず。
「んふふ…今度は何かスイッチを探してるみたいね。でもね、こっちもあなたのこといろいろ研究してたんだから。掃除機本体に何かつけていれば、必ずそれがあだになることも突き止めてあるわ。ナカナカ頭がいいからね、あんた。つまらない装置をつければそこから勝機を掴む。そうやってメカ系相手に今まで勝ってきたのも知ってるわ。だから装甲ついでにすべてのスイッチは撤去し、命令系統は…」掃除娘は脇においてあったリモコンを手に取った。「このリモコンに集約したのよ。ほーっほっほ!」「く…」
僕はとっさに彼女のリモコンを奪い取った。「…。それも計算済みよ。」僕は停止スイッチなどをいろいろ押し続けた。が、掃除機は責めるのをいっさいやめなかった。「な…なぜ…」「そのリモコンは指紋と意志の二重認証機能がついているのよ。私の指でなければ命令を聞かないし、たとえ何らかの手段で私の手でリモコンを押しても反応しないわ。」「くっそ…」「リモコンを押す時に命令したいという意志があれば、脳波に基づく指先への電流を読み取ってリモコンが作動する。だからこの私が意志を持たなければ掃除機は動かない。たとえ指を切り取ってそれを使ってリモコンを動かしても反応しない。セキュリティは万全よ!」
掃除娘は僕の手からリモコンを奪い返した。「これで私の勝ちね。今までイロイロいたずらされた恨み、今晴らさせてもらうわ。…スピードアップ!」掃除娘は赤いボタンを押した。そしてリモコンを遠くに投げてしまった。「くすくす。念には念をいれとかないとね。ヘンな技でも使われて私の意志でリモコンを押したのと同じ効果を発揮されちゃかなわないわ。リモコンはもう私たちの手に届かないところにある。つまり掃除機はもはや誰にも止められないッ!」
くっそ、掃除娘はアタマのほうもかなり成長してやがる。何度も僕と戦って負けてきたから、対策もしっかりやってきたんだ。彼女は再び僕の後ろから体中を責め始めた。やわらかくスベスベした器用な器官が、僕の全身の細かいところまでくすぐり、撫でさすり、敏感に責めてくる!
掃除機も”強”モードに入った。唸りを上げてものすごいスピードでペニスをむさぼりだす! 蠕動と吸引のスピードが格段にアップし、一気に精子を搾り取ろうとし始めたのだ。すでに僕のツボは分析され、敵側に知られてしまっている。あとは一気にそこを刺激しまくればいいだけだった。まずい、負ける…
大きな舌が玉袋全体を乗せてコロコロと転がし、溜まった精子を精巣のなかで揺さぶり続ける。精力が尽きかけていた。万事休すだ。「ほっ、ほっほほほほっ! 私の作った掃除機で出しちゃえ! はやくっ!」掃除娘が必死で僕の胸を揉みしだき、スベスベの足を急ピッチで滑らせている。彼女の腰がぐいぐい僕のお尻を押し出し、ペニスをますます掃除機ホースに突き出させた。
ぶいいいいいいん! 掃除機が最後の仕上げをはじめた。僕は…掃除娘の作った特殊掃除機の前になすすべがなかった。シンプルに改造され複雑な機能を失ったがゆえに無敵だった。リモコンもなく、手も足もでない状態。もうだめか…いや、まだあきらめたくない…ああっ、でも体の奥からくすぐったい感覚が込み上げるッ!
まてよ…掃除娘が作ったんだ、どこかに欠陥があるはずなんだ。いくら成長してもいきなり完璧になるはずがない。必ず…何かあるはずだ。あきらめちゃだめだ。
僕は再び力を入れ、射精しそうになるのを力ずくで堪えた。精子は再び奥に強制的に押し戻される。すると快感が倍増し、飛び出したい誘惑が強まる。それでも僕は今までの経験から寸前で押し留める技術を身につけており、この快感に耐え抜けばまだ少しは持つことも分かっていた。
ぶーーーーん…ぶーーーん…ぶ…ん…ぶぶっ…ぶ………プスン!
「あ…」掃除機の動きが急に緩やかになったかと思うと、突然止まってしまった。ペニス追跡機能も消え、シリコンはペニスを包んだまま動かなくなった。僕は手でホースを引き抜く。ローションでぬるついたシリコンはあっさりとペニスからはがれた。「あっ、れ…?」掃除娘が覗き込む。「そんな…あらゆる故障の可能性を考えて自動修復装置をつけ、修復しきれない時にはすぐ知らせる機能も内蔵されていたはずなのに…」
掃除娘が離れ、掃除機を調べ始めた。「あ…そうだ、リモコンがないと開かないんだった。これじゃあ調べられないわねえ。でも見たところぜんぜん壊れてなさそうだけど…」頑丈装甲のために外からでは様子はまったく分からない。なにしろすべてのスイッチやメーターが装甲で覆い隠されているのだから。
「…あのさあ、この掃除機充電式だよね。」「うん。」「じゃあ、電池切れだよ。10分は経ってるもんな。」「…! しまっ…」掃除娘は事態を飲み込んだ。「しかも途中で強にしたりしちゃあ、すぐになくなっちまう。充電型の掃除機なんて10分も持たないんだよ。」「あうう…コンセント型だと絶対抜かれると思って対策したのに…」「逆効果だったな。それに詳しくはわかんないけどさ、追跡装置とか自動修復とかって、結構電気食うんだろ?」「うん…」やっぱり掃除娘だ。どこかしか抜けていた。機能を充実させた分、”燃費”がかかる。そこへ充電型にすれば、一見完璧なように見えても、時間が経てば燃料切れを起こす。
掃除娘は泣きそうになっている。本人としては欠陥はすべて補ったつもりだったのだろう、思わぬ落とし穴が露呈してショックを隠しきれない様子だ。が、やがて気を取り戻して立ち上がった。
「ほ…おほーっほっほっっゴハッ!げほっ!」「…絶対無理してるよな。」「おだまりいっ! まだ私にはこのナイスバディがあるわ! 変身して大人のおんなになったこの体には耐え切れないでしょう! かわいがってあげるわっ!」掃除娘が来る。大人の乳房が揺れる。こっちは掃除機のせいで射精寸前になっている…このままセクシーになった掃除娘と本番勝負したら勝てないだろう。一難去ってまた一難だ。
掃除娘のアダルトコスメが僕の唇を奪った。濃い口紅と攻撃的なアイシャドウが彼女をいっそう大人っぽく見せていた。細く引き締まったふとももが再び僕の足に絡みついた。このまま立位で抜くつもりか。どうすればいい、このまま戦えば1分も持たないだろう。せっかく掃除機を撃破したのにお姉さんの色気に勝てずに負けるのか…
彼女の舌がねじ込まれた時、掃除娘の顔がますます近くなる。すぐさま大人の頬擦り攻撃だ。細く引き締まった顔が僕のほおや首筋を滑り、妖しい化粧が薄く伸びた。
「!」その時自分の顔に魔力のわずかな波動を感じた。僕はとっさに大きく後ずさって掃除娘のオンナからペニスを守った。「ムダよ。大人の魅力には勝てない。」掃除娘はセクシーなポーズを取って僕を誘う。危うく魅了されそうになった。「さあ、おねえさんのところに来なさい。包み込んであげるから。」妖しい色気が僕の脳をくすぐり続ける。気を抜けばフラフラと吸い寄せられていただろう。
が、僕は気を抜かなかった。僕はハンカチを出して顔についた掃除娘のファンデーションを拭い去った。くすぐったい魔力の波動がなくなった。やはりそうか。
僕はずんずん掃除娘の方に歩いていった。「そうよ、私に抱かれにいらっしゃい!」掃除娘はわきの下を見せつけながら陶酔している。そこへ僕は特殊なハンカチで掃除娘の顔をごしごしやる。「に゛ゃっ、なにすんのよっ!」「…大人しくしてろ!」ハンカチはどんどん掃除娘の化粧を落としていく。口紅が広がって彼女のほっぺまで真っ赤に染め上げたが、それも特殊液を含んだハンカチが拭い去ってしまう。あっという間に掃除娘はすっぴんになってしまった。
「ふん、そんなことで私の魅力を軽減できたと思ってんの!? さあ、引き続き大人の色気で誘惑攻撃よ!」掃除娘は再びさっきとは違うセクシーポーズを取った。が、今度は妖しい色気が出ず、何も起こらなかった。やはり魅了攻撃は魔力の影響があったか。
ボンッ! 「んに゛ゃ〜!」掃除娘の全身が爆発した。いや、周囲の魔力、セクシーオーラが破裂し、消滅したのだった。掃除娘はその場に倒れこむ。「…化けの皮がはがれたか。」掃除娘は何とか立ち上がった。が、その背は低く、いつもどおりの姿だった。巨乳も大きなお尻もなくなっている。「…はっ!」掃除娘は視界が突然低くなった自分の姿を悟った。「元の掃除娘に戻ったようだな。」「あうう…」
「お前の肉体改造の秘密はふたつ。ひとつが無理なダイエットで強制的に肉を落としてやせたこと。そしてもうひとつは…その化粧だ!」「うぅ…そんにゃー…」「誰にもらった?」「は、ハイピクシーちゃんに…」「やはりな。魔力を帯びた化粧を施すことにより、雰囲気も顔つきも体型までも大人っぽくなる。背が高くなって体が引き締まったのも、巨乳&もち尻になったのも、すべてその化粧の魔力というわけさ。それがお前の体の秘密だ。どうせ高等な魔法を使う者にもらったんだろうと思ったが、しょせんごまかしの魔法だ。」すらりと伸びた大人のふくらはぎはもはやなく、幼児体型の掃除娘のちっこい足がわなわなと震えていた。多分本人も、化粧をめったに落とさず塗り変え続けていたのだろう、自分の色気の秘密がこれにあることを知らなかったらしい。
「色っぽくなくなった元の掃除娘なら恐れることはない。」僕は一気に松葉崩しで掃除娘を責めた。さっきのやり取りで少し休息できていたこともあり、まだまだ精力は掃除娘を倒せるくらい残っていた。「ふん! ふん!」「に゛ゃっ! に゛ゃっ!」こちらが腰を振るたびに掃除娘はのけぞって悦ぶ。相手は体型と掃除機で戦うつもりだったらしく、それ以外の攻防は用意していなかった。「やせることに忙しくて技術の方は磨いていなかったようだな。」「ひゃううぅ〜…」
「これでも喰らえ!」僕はそばに乱雑に転がっていたダンボールを掃除娘の上半身にかぶせた。横向きなので穴が空いておらず、掃除娘は何も見えなくなった。「はっはっは! 暗闇で何も見えないところに矢つぎばやに責められたら、一味違った快感だろう!? このまま果てるがよいわ!」「んにゃ〜ん!」
間もなく掃除娘は全身を震わせて果てた。足だけ出したダンボールが脱力した。箱を取り除いて見ると、仰向けで目をぐるぐる巻きにした掃除娘がぐったりしている。そのまま動けなくなったらしい。「ま、また負けた…ぅぅ…」
「ハイ。それではですね、恒例のお仕置きタイムをはじめさせていただきます。」「はうあっ、やめ…」ぐるぐる目玉が恐怖の色に変わった。ひさしぶりのお仕置きだから、ちょっと手の込んだやつがいいな。掃除機ホースをオンナにねじ込むなんていうのはつまらなすぎる。もっと楽しいのがいいな。
ぐきゅるるる…掃除娘のおなかが鳴った。その時僕はひらめいた。
「うんうん。一日一食などというムチャなダイエットをすればおなかもへるよな。」「はうう…」「きっと、食べたくても一生懸命ガマンしてやせたのだろう。」「う…うんうん!」掃除娘はうなずく。相当苦労したんだな。「でもそんなことをしたら、体に悪いし、一時的にやつれても、体が栄養を欲しがって、すぐに脂肪を溜め込むようになっちまう。つまり激しくリバウンドするってこった。」「し、知ってるわよ! バカにすんなー!」「ほぉ…僕にそんな口を聞いてもいいのかね? 掃除娘クン…!」「けっ、空腹には慣れてるんだよ! どうせそのまま放置して空腹感に悩ませるつもりだろうが、耐え抜いて見せるわ! リバウンドだって食わなけりゃ起こらないもんね! ザマミロー! 分かったらとっととどっか行け!」掃除娘が必死に舌を出す。が、その表情はどこか戦慄にゆがんでいる。「はっはっは、僕がそんなかわいそうなことをするわけないじゃないか。やさしいんだぞ? おなかがすいている子に食べさせないなんて、そんなヒドイことはしませんよ。はっはっは。」「ま、まさか…!!」
「…ケーキ!」僕は思念して甘いショートケーキを出した。「はうあっ!」掃除娘は数年ぶりに見て香りをかいだかのような表情になった。「ほれほれ。ケーキを食え。僕からのプレゼントだ。」「や、やめろ…近づけんなっ!」「おっと、こりゃ失礼。動けないんだったねえ。大きいままじゃあ食べられない。」僕はナイフを思念した。そしてケーキを一口サイズに切ってやった。「ほれほれ。一口サイズに切ってやったぞ。やさしいだろ? さあ、おなかがすいているんだったら食べるがいい。たくさん食べさせてあげよう!」「いやああ…」掃除娘は涙目だ。
彼女の口の前でケーキを回してやる。ぷうんと甘い香りが掃除娘を包み込んだ。おなかが激しく鳴る。「くっそ、誰が食うものかっ! たえぬいてや…もがっ!」悪態をたれる掃除娘の口にケーキを放り込んでやった。「あうう…けー…き…うま…」「はっはっは。おいしいか。たくさんあるぞ。どんどん食え。」「けえきぃ〜」一口サイズのショートケーキを掃除娘はどんどん食べていった。「あー、いい忘れたけど、クリームやチーズの脂肪分、スポンジまでたっぷり染み込んだ糖分で、ケーキは相当高カロリーだからね。」「うぅ…今までの苦労が…」
「フライドチキン!」今度はから揚げの香ばしい香りで攻めてやる。もちろん一口に切ってやる。今度は素直に掃除娘も口をあけた。「はっはっは、おいしいだろう?」「うう〜おいしいよおぉ…」「どんどん食え。ちなみにニクはラードたっぷりのうえ油で揚げてあるから高カロリー。」「うう…」「そして、鶏肉の場合は皮が一番美味で、そして高カロリーなり。」「ト、トリカワ〜…」
「メガ●ック一日20個限定版!」「はう…」「ファストフードは少量で塩分・糖分・脂質がぎっしり。味はダブチーの方がいいとは思うが、肉の食感はこっちがダントツ上だ。うまいだろう?」「はうう…もぐもぐもぐ…」「はっはっは、たっぷり食え。まだまだあるぞよ。ごいっしょにポテトはいかがっすかぁ?」「ぅ〜…ひどい…」
こうして僕はわざと高カロリーなものばかり掃除娘に食わしてやる。この手のダイエットは一度たがが外れるともう止まらない。苦労が水の泡である。たのしい。
「…めんどうだ、高カロリー食品発生装置!」掃除娘の頭上に巨大なカキ氷機のような装置ができ上がる。そこから一口サイズのケーキだのフライだのハンバーグだのが伸びてくる。口をあけた掃除娘はそれらをどんどん食べていくしくみだ。飲み物はもちろん砂糖たっぷりジュースだ。「はっはっは、おなかいっぱい食べて元気な子になるんだぞ。それじゃ。」「もがー!」
僕は口いっぱい何かを入れて悔しがっている掃除娘を背に悠々と立ち去って行った。あーおもしろかった。
(掃除娘4 クリア)