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ナメてる戦隊フザケンジャー!


第17話 戦慄の更生施設!


 暖かい感触がペニスに襲いかかる。

 女手で根本を抑えられながら、先端から根本までを丹念に唇でしごいている。それでいて亀頭は喉奥や内頬にこすりつけられ、同時にペニスのあちこちと、とくに敏感なカリの部分に滑らかな舌が貼りつき、激しく吸引されながらグリュグリュと舐めつくされていた。

 「あふ!」突然襲いかかった強烈な快感に、思わず腰が引けてしまう。だが、ベルトが邪魔をして、どうしても腰を引くことができず、ペニスは玉袋ごと穴の向こうに突き出されたまま、女の口の餌食になり続けた。

 滑らかでリズミカルな口の動きは、容赦なくペニスから精力を削り取っていく。ちゅぽちゅぽといやらしい音を立てながら、このままペニスが胃袋まで飲み込まれてしまうのではないかと思えるくらい強く締まりながら吸引され続けている。

 一体誰が、どんな年齢でどんな顔でどんな性格の人が、ペニスをフェラチオしているのか、こちらからは何も見えない。そのことがかえって、想像力をかき立て、興奮の度合いを強めていくのである。

 ぷるんとしたやわらかい唇は、女手以上の弾力を持って棒を激しくしごきたてる。やわらかい舌があちこちを這いずり回ると、ゾクゾクした快感がこみ上げていく。

 女の口は淫気の成分が濃く凝縮されている。そんな口腔で直接吸われてしまえば、ペニスから毒が染みこんで、どんどん性欲を増してしまうというものだ。

 咥えられた瞬間から変わらぬ、あるいはそれ以上に激しいくすぐったさに覆われ続け、立っていられないくらいにとろけそうな快楽が全身を支配した。

 次の瞬間には、精液がまるごと女の口の中で放出され、喉の鳴る音とともに飲み込まれていってしまった。

 一瞬だけ、口が離れる。が、すぐさま別の唇の感触がペニスを覆い尽くした。

 どうやら手コキの時と違って、一発ごとに次の女性と交代する仕組みらしい。見えないからこそ、股間に感じる感触が敏感になる。別人の口の感触だとすぐにわかった。

 「んああ!」突然玉袋にもくすぐったい感触が広がった。

 ペニスはさっきと同様に極上のテクニックでしごかれ舐められ、ふにっとした唇と小さな舌先に翻弄されているのだが、同時に玉袋も、誰かの口がはりついている!

 玉袋を持ち上げるように舌が蠢いたかと思うと、一気に口腔内にまるごと飲み込まれてもごもごされ、かと思うと玉袋が軽くコチョコチョ舐めまくられ、付け根あたりに顔をねじ込んではチュッチュッとやわらかい唇でキスの嵐をお見舞いしてくる。

 二人同時のフェラ攻撃だった。淫気は二人分だ。

 「あ、ああ、やあっ・・・」僕は腰をくねらすこともできず、突き出す同じポーズのままで、上半身ばかりひねっている。手すりを掴む手にも力がこもり、じっとりと手のひらに汗をかいた。

 それでも容赦なく、ペニスと玉袋は女の口腔の暴虐にさらされ続けた。

 またもや、誰かの口の中に精液を放出した。

 女たちが口を離すと、また別の娘たちがペニスにはりついてきた。

 彼女たちは、舌の数からして3人いるようだった。あえて口の中にペニスをおさめず、舌だけを使って、ペニスのあちこちを分担して舐めてくれた。

 亀頭に集中して3人がかりでべろべろやったかと思うと、根本や玉袋をチロチロ。お互いに息を合わせて、あちこち分担しながら交代で敏感なところばかりを舐めしゃぶってくる。

 そのくすぐったい感触が、徐々に亀頭周辺に集中しだした時、強烈な快感がきゅんとお尻の奥まで突き抜けた。

 「うはあああ〜…」女たちのやわらかくてかわいらしい舌先がちょろちょろと、亀頭先端ばかりに集中して責めたてる。お互いにディープキスをしながらそこに亀頭が混ざっているような感覚だ。

 「はうう!」一気に高められ、白濁液がだらしなく放出された。おそらく彼女たちの顔面に体液がほとばしっただろう。

 やっと解放された僕は、次の部屋に案内された。

 そこは「生足室」と呼ばれていた。

 入ってみると、カラクリが一瞬にして理解された。

 監視員のぴっちりした制服上半身に、下半身はパンティ一枚。標準的な監視員たちだ。だが、彼女たちは、狭い通路状の部屋の中にびっしりひしめいていて、僕のことをつぶらな瞳でじっと見上げている。

 背の低い娘、年の若い娘もいれば、背の高い美女、優しそうなお姉さんもいる。

 さっきのフェラチオルームも含めて、もともとは広い部屋だったのだろう。そこを壁で間仕切りし、フェラルームとスマタルームに分けているのだ。

 壁際を見ると、ずらっと並んで穴があいており、そこから汚らしいペニスが飛び出している。そこに監視員たちがひざまづいて、フェラチオで次々と精液を抜き取っているのがわかった。つまり、この部屋は、フェラチオルームの裏側に当たるのである。僕はさっき、この部屋にいるおにゃのこたちに舐めつくされていたのだった。

 さて、生足部屋。やることはわかっていた。この通路状の狭い部屋を通り抜け、反対側の扉から出るのだ。

 だが、その途中には大勢の監視員さんたちがひしめいており、その女体の間をかいくぐって反対側の扉にたどり着かなければならない。

 当然、僕の両足は、彼女たちのツルツルの足に密着し、押しつけられ、こすりあげられ、女の足の滑らかでシコシコした感触をたっぷり味わわされることになる仕組みだ。

 よくみると、何人かの男たちが入り混じっている。彼らも奥の扉を目指しており、しかしその行く手を阻む女の足の餌食になっているのである。生足がこすれ、感極まってガマンできなくなれば、近くにいる若娘の足の間にペニスをねじ込んで腰を振り、そのままふとももスマタで射精していくのだ。

 解放されても、先に進もうとすれば別の女の足が容赦なく絡み付く。あっという間に興奮させられ、次から次へと女の足にほだされてふとももでイキ続けることになるのである。

 ここで立ち止まっていることは許されなかった。

 僕も全裸で、彼女たちの間をくぐり抜けなければならない。淫気のこもる細長い部屋を、僕は歩き出した。

 そのとたんに、僕は生足地獄にさらされることになった。一歩を踏み出したとたんに監視員の女の子たちがまとわりついてくる。

 全裸の僕の両足に、パンティ一枚だけの娘たちの足が何本も絡みつき、滑り、こすれていく。新世界での女たちは首から下に毛が生えないので、あまりにツルツルの感触がしっとりと僕の足にはりついてくることになる。

 もちっとしたふともも。ぷにゅぷにゅの内股。シコシコした肌触りはあまりにみずみずしく、ゾッとするほど触り心地がよい。それでいてふよふよとした女の子らしいやわらかい弾力が、しっかり僕の足を圧迫し、スリスリとかわいがってくるのだ。

 すべすべのふくらはぎも、やわらかいヒザの裏も、ツルツルの膝小僧でさえも、立派な武器であった。彼女たちは足をこするだけでなく、片足を持ち上げてはふくらはぎや膝や足首や足の甲の滑らかな感触でさえも、僕の下半身に刻みつけてきている。

 近くにいる娘たちは積極的に僕にまとわりついて、両足を駆使して下半身全体を数人がかりで愛撫してくる。お尻にも玉袋にも容赦なく女の足が滑り回った。

 彼女たちの横尻も、パンツ越しのオンナやヒップも、僕を欲情させる武器として大いに利用された。

 ペニスにもふとももやヒザの裏がまとわりつき、滑らかに優しく滑っていくが、こちらはあまり積極的ではなく、僕の下半身全体を足で愛撫する際にどうしても当たってしまうというニュアンスが強いみたいだった。

 そこへ、女たちの毛穴、呼気などから発する、男を欲情させる濃い淫気が襲いかかる。彼女たちの肉体改造はとっくに済んでおり、新世界においては、男は、女に近寄られるだけで激しく欲情し、勃起し、そのまま誘われて行為に及んでしまうのである。

 彼女たちはみんな、胸ポケットにタイムフラワーを忍ばせている。僕が佐伯仙術の呼吸で淫気を体外に放出しようものなら、すかさずこれがあてがわれてしまうのだろう。

 だが、どっちであれ同じことであった。出しても出しても淫気によって精子が急ピッチで生産され、あっという間に溜め込まれてしまうからである。程度が軽いだけで、淫気の力でも、僕をセックスに駆り立てるに十分な引力を有しているのに違いはない。

 歩こうと思えば歩くことができる。一歩一歩踏みしめれば、監視員たちは軽く身を引いて、歩みを妨げるようなことはしない。だが、止まっているかぎりは、シコシコ生足が数人分、片足ずつにまとわりついて、女の色香とともに心地よい感触を刻み込んでくるのである。

 手か彼女たちの足に触れれば、吸いつくような、むちっとした、ツルツルの感触が伝わってくる。これにペニスを挟み込んでもらって抜かれたらさぞかし気持ちが良いであろう。

 監視員たちが狙っているのはまさにそれなのだ。だからこそ、ペニスへの刺激はかなり控えめにして、僕が自分から彼女たちの足の魅力に負けて、自分からペニスを生足に押しつけるように誘惑を仕組んでいるのである。

 下半身全体に女たちの大勢の足が刺激を加え、体内からは女たちの淫気が玉袋内部と精神とをむしばんでいく。ほとんどの男たちが、数歩と歩くこともできずに、娘たちにしがみついてしまうのだ。

 僕とて例外ではなかった。

 一歩一歩歩くごとに、スリスリと激しく生足がこすれ合う。2,3歩で限界を迎えた。

 僕は近くにいた23歳くらいのおねえちゃんに抱きついてしまう。そして彼女の足に積極的に自分の太ももを押しつけこすりつけながら、その裏足やお尻を激しく撫でさすった。

 彼女の方もこれに応じて、ぎゅっと僕の背中に抱きつくと、僕の足の動きに身を任せて女体の感触を体で教え込んでくる。

 僕は前屈みになって、相当下から腰を突き上げるようにペニスを彼女に押しつける。背が低く小柄な娘であっても、少し足を開けば、簡単にふとももの間にペニスを包む込むことができた。

 生足スマタが完成してからの動きは、まさに矢継ぎ早であった。監視員は足だけで誘惑を果たし、男がこれに負けて自分からペニスを足の間にねじ込んでくるのを待っている。ねじ込んだが最後、彼女はぎゅっと僕を抱き締めて決してペニスを離さないようにきつくももを閉じ、締め上げてくる。内股になった華奢なお姉さんの足がむっちりとペニスを包み込んだ。

 僕は自分から腰を振ってペニスを内股でしごくのとともに、周囲の監視員さんたちにも手伝ってもらって、かなりのスピードで生足の中を出し入れした。ペニスをふとももに挟み込んだ男の腰やお尻を集団でがっしり掴んで、また、ペニスをふとももに挟み込まれた監視員の腰やお尻も集団でがっしり掴んで、お互いに息を合わせながら猛スピードで二人の腰をリズミカルに動かしてくるのである。

 つるつるのきめ細かい両足がペニスを苛む。淫気のせいで溜め込まれていた精液はすぐに音を上げ、強烈な快感で狂いそうになる。

 手で触れ、僕の足をこすりあげてくれた時の、あのあまりにも滑らかな女の足が、僕のペニスをピンポイントで包み込んで、集中的に肌の感触を容赦なく送り込んできて、やわらかい内股に我を忘れて高められていく。

 あっという間に、僕はお姉さんの足の間から白濁液を滲ませ、吸いつく内股の肌触りに酔いしれながらガクガクと膝を震わせた。溜め込まれた精液は全て女の足の餌食となり、閉じるふとももに絞り出されていく。

 射精が終わると僕は解放されるが、そこへしつこく淫気が流れ込んできて、精子生産が休むことなくものすごい速度で再開されていくのである。

 ふたたび女たちの生足攻撃が始まる。一歩一歩歩くごとに、スベスベの足が絡み付いてしきりにこすりつけられていく。その心地よい感触が下半身全体を覆い尽くし、僕は腰をくねらせながら、とろけてしまいそうな気持ち良さをガマンして、生足の群れを押しのけるようにして歩みを進めていく。

 1分も経たないうちに、玉袋は精子でパンパンになった。

 それでも女たちは攻撃の足をゆるめない。僕と同じくらいの女の子が若々しい足を擦りつけてきた時に、ふたたび限界に達した。

 僕は女の子に後ろからしがみつくと、内股にペニスを挟み込んだ。すると周囲の娘たちも、僕とその相手の腰をゆり動かしてペニスを内股の暴虐にさらしていくのである。

 彼女たちがなぜスマタを手伝ってくれるのかはすぐに理解できた。

 ひとたび男がその気になり、自分からペニスを突っ込んだが最後、射精するまで離さないのだ。

 ガマンしようと踏ん張っても、ポヨポヨの内股がこれを許さず、射精しそうになって腰を引いても周囲の娘たちがふたたびペニスを生足の奥へと強制的にねじ込んでしまう。そして、僕が力んで女たちの手の動きに逆らおうとしても、数人がかりの手の力には勝てないし、何よりスマタ娘の腰があまりにも滑らかかつスピーディにゆり動かされるため、イキそうになってもがいても、容赦なく射精に導かれてしまうのだ。

 「ああっ、だめえ!」なんとか抵抗しようと悪あがきをするが、逃げようとすれば数人の手に押し戻され、引いた腰がふたたび突き上げられてしまう。

 腰を止めて快感を弱め、イかないようにしようとしても、女たちは容赦なく僕の腰を無理矢理前後させる。踏ん張ってしまえば僕の腰を動かす人数が増えるだけで、結局腰は滑らかに前後させられ、ペニスは女の子のプニプニの足でどんどんしごきたてられてしまう。

 そしてスマタ娘の方も、自分から、そして仲間にも腰を振らせてもらって、激しくペニスをすべすべの肌でこすり立て、自慢の足で射精にいたらしむのである。

 女の子のお尻がプニプニと僕の腰に当たり、やわらかい感触を押しつけ続ける。女の人の足って、こんなに気持ちいいんだ。

 股間に心地よさが集中したかと思うと、イク時の多幸感が強烈に強まり、白濁液がほとばしっていく。全て出しつくして脈打ちが終わるまで、ペニスは女の肌に包まれ、空気に触れることが許されない。

 解放されても同じことのくり返しだった。他の男たちも、なんとか脱出しようと奥の扉を目指しているが、やわらかくて滑らかな女の足が行く手を阻みつづける。ついには誘惑に負け、彼らも立ったまま女の足の間で精液を放出してしまっている。

 中には、完全に女体の虜となり、歩みを進めることなく娘たちを押し倒しては次々と射精する男もいた。

 そういえば、この更生施設で送り込まれた全ての男が全てのプログラムを受けているわけではなさそうなのだ。

 手コキだけで女体にほだされた男は、抵抗することなく、もっともっとと射精をせがむようになる。フェラチオ部屋でも同じことが起こる。

 そうなった男たち、女に狂ってしまった男たちは、そこで施設から解放される。

 この更生施設の目的は何より、新世界に抵抗し、女たちとのセックスを拒もうとする硬派たちのレジスタンスを根絶することである。

 快感に負けまいとする、新世界反対の男たちは、しかし肉体の限界までは超えられない。淫気に当てられれば、たちまちセックスさせられてしまう。これに嫌気がさし、あるいはそのこと自体を嫌悪する男たちは、地下に潜り、女たちのいないところ、淫気が浄化されるところ、彼女たちに見つからないところ、彼女たちを閉め出せるところにアジトを作って、セックスとは無縁の理想郷を求めて細々と暮らしていた。

 そんな男たちを捕まえて更生施設に送る。待っているのは快楽地獄だ。

 そこで洗脳をし、女体の虜になれば、二度とレジスタンスには加わらない。街に出て、積極的に彼女たちの誘惑に応え、魔族のために快感に酔いしれることになる。施設が目指すのはそこなのだ。

 だから、途中で狂わせることに成功すれば、その男たちはその場で即釈放ということになる。

 事実、僕の少し先で心が折れ、矢継ぎ早に積極的に射精し続ける、精神の壊れた、あるいは魔族に魂を売った快楽の奴隷どもは、女たちから引き剥がされ、施設の外に放り出されていった。もちろん、彼はすぐに街をうろつく女たちに囲まれるだろう。そして幸せな肉欲にふたたび溺れていくことだろう。

 しかし、手や舌、生足の誘惑にも屈せず、必ずレジスタンスを再興させてみせるという意志の固い男たちには、次の誘惑プログラムが待ち構えていることになる。快感による拷問は、部屋を進むごとに強められていく。多くの男たちは、その途中で肉欲に溺れ、鉄の意志をも女体でとろけさせられてしまうのである。

 一番やっかいなのは、やはりこの淫気だ。これがなければ、女体地獄といえども、精液はすぐに枯渇してしまい、男たちの鉄の意志を崩すこともできないし、僕とてこんなには苦労しない。いくら女の数が多くても、出せない者はどう絞っても出ないのである。そのうち激しい痛みとともに、ペニスはいっさい反応しなくなり、ひどくするとそこで気を失ってしまう。そして使い物にならなくなって、二度と勃起しない体となってしまうだろう。 

 だが、淫気のせいで、男たちの精液は枯渇しない。女の色香や肌触りに敏感になり、全身感じやすくなり、おあつらえ向きに精子がすぐに溜め込まれる。だから矢継ぎ早にイキ続け、しかも痛みもなく永遠に快楽に浸り続けることができてしまうのである。

 そうなればそのうち、男たちの精神は崩壊し、人格のない、快楽だけを求める、無思考の動物に成り果ててしまうのである。それこそが魔族どもの目指すところであり、新世界として魔界化した人間界のおぞましい姿なのである。

 快感の奴隷となった生き物は、永遠の生を与えられ全てが満たされたとしても、もはや人間と呼べるものではない。自分の意思を持ち、人格を持ち、主観を持ち、アイデンティティを持ち、理性を持ち、それによって、自分の意志で動き、問題解決のために一生懸命考え、一生懸命に働き、失敗をくり返し悩みながらも工夫と改善を懲らし、経験と理性と道徳観念によって判断を下し、決断をし、向上心と博愛にあふれ、苦難の先になる本当の喜びを同胞と分かち合い、お互いに助け合いながら、協力し合いながら、限りある生の炎を精一杯燃やすことが、あるべき姿なのである。

 意思を持たず、努力せずに全てが満たされ、際限のない欲望の全てがことごとく過剰に満たされる世界で、人間は人間であることを放棄してしまう。こうして、女体に溺れて一人また一人と壊れていく男たちの姿を見ながら、僕は心底ゾッとしたのである

 なにがなんでも、新世界にするわけにはいかない。僕がこの更生施設の誘惑に完全敗北して、狂ってしまうわけにもいかない。

 そう思い、気を引き締めて大きく一歩を踏み出しても、精神もまた肉体があってこそ存在しうるのであって、その肉体が快楽づけになっている中にあっては、先に進むのはそう簡単なことではないことも思い知っている。

 ただの生足地獄なら、何度か射精しているうちに女体の感触にも慣れ、あるところで意を決して一気に脱出をはかることもできるであろう。だが、淫気に毒されてしまったこの体であれば、いくらでも生足の感触を新鮮なものとして感じまくることができるために、すぐにまた、僕は感極まって女体に抱きついてしまうのである。

 小娘から妖艶な美女まで、太さも色々な女の足を楽しまされてしまう。誰の足であれ、滑らかで心地よかった。

 僕はふとももやヒザの裏で挟まれ、何度も精を放出した。そのたびに、自分の中で何かが失われていく感覚を覚える。

 射精の気持ち良さも、淫気のせいで通常の数倍にもはね上がっているし、脈打ちの速度、射精時間、量ともにありえないほどボリュームがあった。これをくり返せば、たしかにこの快感を永遠に味わっていたいと願望してしまうのも無理はない。

 だが、その最後の一線を越えるわけにはいかないんだ。女体に、生足にまみれながら、僕は自分の意志をなんとか保つことができている。

 何度も出させられながらも、やっと僕は奥の扉にたどり着いた。

 外に出た僕を数人の監視員が待ち構える。僕は抱きかかえられるようにして、次の部屋に移動させられた。

 『濃密淫気要注意! うつぶせるーむ』と書いてある扉を通される。この部屋は二重になっていて、さらに奥に厳重な扉がある。無菌室のように、二重の扉になっていて、中から何かが大量に漏れ出さないようにしているのだろう。

 「むうっ!」鼻をつくほどの甘い香り。女たちの発する淫気が濃縮されているみたいな、ねっとりまとわりつく匂いだ。

 入ったとたんに倒れそうになるくらい、くらくらする強い匂い。軽い吐き気さえ催したが、すぐに慣れてしまう。

 そのかわり、強烈な性欲が全身をつき動かした。

 この部屋は空気が機械的に循環している。女の体から発散される淫気を集め、濃縮してこの部屋に送り出してはふたたび排出、クリーンな濃い淫気に戻してこの部屋に戻す。これをくり返しているうちに淫気はどんどん濃くなり、倒れる寸前の濃度まで高められ、これを一定に保てるように機械で調節しているのだった。

 女性がこの空気を吸っても何ともない。せいぜいわずかに性欲が高まる程度だ。だが、男がこれを吸えば、ひとたまりもなく欲情し、狂わされてしまうのである。

 床のあちこちに何かが突き出ている。穴があいていて、そこから白っぽくてやわらかいものが突き出ているのである。

 それは、間違いなく女のお尻とオッパイであった。

 床の下に空洞があり、監視員たちがそこに入り込んで、穴に向けてお尻や胸を突き出す。すると、僕たちから見れば、床にあいた穴からお尻やおっぱいが突き出される格好になるのだ。

 床のあちこちに突起した女のお尻やオッパイ。顔が見えず、お尻を突き出しても挿入ができない高さでありながらしっかりとやわらかさを伝えるくらいの穴。尻と胸の肉の弾力だけを伝えることができるようになっている。

 不思議なことに、お尻の位置の少し先にオッパイが突き出ている。女性があお向けに寝ていればちょうど胸が底に来るだろう位置だ。

 奇妙だ。もし床下で女たちがあお向けに寝ていて、胸だけを上に突き出しているのだとすれば、彼女たちの腰の位置にお尻があるはずがない。

 …背中におっぱいが生えているのか。さもなくば、腰のところで体が180度裏返っているのか。そんな奇妙な姿なのだ。

 多分、というかほぼ間違いなく、この場所に監視員が二人いて、一人がお尻を、もう一人が近くで胸を出しているのだろう。そうでなければ説明がつかない。

 それに、一人の人が寝そべって胸とお尻を出しているにしても、少し背が高すぎる。これは明らかに男性向けに作られているのだ。

 ちょうど女のお尻にペニスを押しつけるようにうつぶせになれば、顔面のところにおっぱいが押しつけられるような位置になっている。ということは、男たちはここでお尻の感触を股間に味わいながら、同時に別の娘の胸のやわらかさを顔面で感じるようにできているのである。あるいは逆に、パイズリを楽しみながら同時にやわらかい臀部に顔を埋めることができる装置である。

 部屋の下方に淫気の排出装置がある。そこから絶妙な空気の流れで淫気を吸い込み、天井から浄化された濃い淫気が流れ込んでくる。

 ということは、ちょうど女のお尻や胸に股間を押しつけるようにしてうつぶせになった時だけ、淫気から解放されるということである。その部分だけ淫気のないクリーンな空気になっており、他の場所は、立っていようが這っていようが、濃密な淫気に犯され続けることになるわけだ。

 この部屋のカラクリや目的はだいたいわかった。

 部屋は案外狭く、走っていけばすぐにでも外に出られる。その床のあちこちに、お尻と乳房のセットが出っ張っている。そのうちの数カ所で、男たちがうつぶせになり、お尻やおっぱいに腰と顔を埋めて自分から必死に腰を振っている。

 立って歩けば、猛毒の淫気に犯され続ける。呼吸から、毛穴から、男を性欲に駆り立てる成分が容赦なく染みこんでくる。

 淫気を避けようとすれば、股間を誰かの胸やお尻に押しつけるしかないが、そんなことをすればあっという間に射精させられてしまうだろう。

 あるいは、淫気に耐えきれなくなり、思わず彼女たちの体にうつぶせになってしまうことになる。そうすればすぐにでも昇天してしまうだろう。

 ここは考えなしに進めば負ける。作戦を立てないと。

 まずは、この濃すぎる淫気によって毒された僕の肉体を沈めなければならない。近くのお尻で一回抜いておかなければ狂ってしまうだろう。

 それからは、走って一気に奥の扉まで駆け抜ける方法か、さもなくば、息を止めて次のお尻ポイントまで行き、そこでお尻の感触を押しつけられながらも意に介さず空気を吸い込み、次の娘のところに行くのをくり返すか。

 どっちの方法でも出口にたどり着けるだろうし、どっちの方法も危険きわまりない。出口まで息を止めながら走り抜けられるほど近くはないし、息を止めても淫気は体内に入り込んでくる。多分出口にたどり着く前に狂い果ててしまう。

 あちこちでだらしなくよだれを垂らしながら腰を振っている男たちは、作戦に失敗して、女たちのおっぱいやお尻から抜け出せなくなってしまっているのだろう。

 僕は、すぐ近くのお尻の上でうつぶせになった。ちょうどこの位置にうつぶせになれば、濃い淫気から逃れることができる。数分もこのきれいな空気を吸っていれば、徐々に回復しそうな気さえしてくる。

 まずは大量に吸い込んでしまって性欲につき動かされている体をなんとかしないと。一度は射精も止むなしか。

 僕はぐっぐっと腰を上下させた。とたんに甘い弾力が股間全体を包み込む。女性特有のふくらんだお尻は、下から大きく突き上げられ、臀部のやわらかい部分をグッと盛り上げて突き出すことができている。その肉の感触はまるごと僕の股間に押し当てられ、むっちり包み込んではやわらかい感触を押しつけてくるのである。

 ペニスはヒップのワレメのところにしっかり挟まっている。僕は腰を上下させながらわずかに前後もさせ、ペニスとその周辺をお尻のやわらかい感触に向けてぐっぐっと押しつけながら快楽をつむぎ出し、同時にカリの敏感なところをスベスベのヒップの肌で押しつけこすりつけていく。

 ちょうど僕の顔面のところには、大きな乳房が突き出ている。僕は彼女のおっぱいに顔を埋めながら、そのどこまでもめり込んでいくやわらかさに我を忘れ、乳頭を舐めしゃぶりながらひたすら腰を振り続けた。

 タイムフラワーとほぼ同じ効果だったのか、玉袋の精子はガマンできなくらいにパンパンだ。敏感にもなっている。そこに女のお尻のやわらかさは強烈だった。僕はむぐうとくぐもった声を出すと、一気に溜まりきっていた精子を吐き出してしまう。

 すると、体が急に楽になってきた。連続して淫気を吸わず、ある程度女体に慣れてきた僕の場合、一度射精してすっきりすれば、ふたたび溜め込まれるまでの時間は、かなりの程度落ち着くことができたのだ。

 精液まみれのお尻は一度穴の下に引っ込んだ。そして、別の娘のかわいらしいヒップが下から盛り上がってきて、ペニスを包み込んでぐっぐっと圧迫してきたのである。

 女の歩尻は形よくやわらかい。それでいて、一人一人実は個性がある。さっきのお姉さんのお尻は全体的に丸く、きゅっと引き締まっていながらどこまでも亀頭をめり込ませる弾力に満ちあふれていた。だが、今度のお尻は、もっと若い子のものだろう、全体的に小柄で、下の方にするんと下がっている。それでいて肌のきめの細かさややわらかい弾力は健在である。

 お尻は左右に揺れたり、ぐっぐっと突き上げてきたりしている。おっぱいも、下で女が手を使っているのであろう、変幻自在にひしゃげては僕の顔を押しつぶし、滑っていく。

 僕は股間に衝撃的に突き上げられる女のお尻を味わいながら、同時に別の子の乳房に顔面包まれて吸わされている。淫気には毒されていないものの、顔と股間に同時に感じる女の感触が心地よく、うつぶせのままついつい脱力してしまいそうになる。

 濃い淫気に毒されるか、さもなくば女のお尻に誘惑されてもガマンするか。おそらくガマンする戦いの方が有利に進められるだろう。タイムフラワーにも勝てない程度の実力では、淫気には勝てない。

 僕は内股で女の子のお尻を挟み込まされ、その股の間で小さくぷるんぷるんと震えてはこすれていくヒップの感触にもだえながら、必死で欲情しないように踏ん張り続けた。それでいて呼吸を整え、できるだけ酸素を多く吸い込んで、次の穴のところに走り込む準備をしていた。

 意を決して走り出す。そしてすぐさま次の娘のところにうつぶせになって、彼女のお尻の上にペニスを押しつける。

 ぜはあぜはあと荒く呼吸して、また酸素を取り込む。水の中に潜って何かを取ってきているみたいだ。

 小悪魔系のお尻は、さっきとはまた微妙に感触が違う。やわらかさとスベスベ感は同じなのだが、心地よさの室が違うのだ。こちらも若いのだろう、小娘なお尻に揉まれこすられ、これまた控えめな胸板に顔を埋めて、僕は女体の柔らかさによる誘惑に耐えながら酸素を取り込まなければならなくなった。

 ほんの数秒走っただけ、しかも息を止めて走っただけなのに、体に染みこんでくる濃い淫気は確実に性欲を駆り立て、僕をあっという間に勃起させ欲情させる。そこへかわいらしいヒップが押しつけられこすりあげられているのだ。だんだん耐えきれなくなってきた。

 それでも安易に射精するわけにはいかない。僕はふたたび走り出し、次のお尻ポイントにうつぶせになった。

 若娘のお尻が今度こそペニスをとらえる。通常の淫気に毒されているのと同じくらいとなり、そこへ股間にダイレクトにお尻の肌が密着し、僕の体重によってむぎゅっと強くつぶれ、どこまでも深くめり込んで包み込んでくる感触に、ついつい勝手に腰が動いてしまうのだ。

 ゆったりと腰を上下させると、お尻の肉は変幻自在にあちこちひしゃげて、心地よい弾力で押し返してきてペニスをかわいがってくれる。腰を動かせば動かすほど気持ちよくなり、さらに強く動かそうとしてしまう。

 腰が止まらなくなってしまった。激しさも増し、大人の女の乳房にむしゃぶりつきながら、僕は女の子のヒップで自分を高めていく。彼女も優しくペニスを包みながらきゅっとお尻で押し上げこすりあげ、股間を性感一色に染め上げてくるのである。

 くねくねと妖しく蠢く女尻の感触を股間に味わい続けながら、僕はついに耐えきれなくなって、彼女のヒップで射精、ぶるるッと震えて脱力してしまった。

 小娘のお尻は穴の奥に引っ込み、今度妖艶なおお尻が飛び出してきてペニスを包み込んだ。

 妖しく滑らかにくねりながら容赦なく僕の腰を突き上げ、大人のお尻の心地よさを余すところなく押しつけ続ける。淫気がなくても、この攻撃はきつい。

 僕は酸素を取り込んで、次のポイントまで走った。いつまでもその場にうつぶせになっていれば、そのうちお尻の感触に心奪われ、何度でもその場で腰を振って射精してしまうだろう。出せば出したで、いろんな形のお尻が交代で飛び出してきて、僕を連続して誘惑にさらしてくるのだ。

 次はお尻とオッパイの位置が逆だった。股間が大きな乳房に押しつけられる。こちらもお尻に負けないくらい、深くペニスをめり込ませる極上品だ。

 下で女が手を使い、ペニスを谷間に挟み込むと、激しくパイズリしてくる。

 「あああ…」僕は女のお尻に顔を埋めながら、お姉さんのおっぱいこすりの攻撃に翻弄され、股間をとろけさせる。これに負けてはいけない、さっさと酸素を吸って次のポイントにいかなければ。

 すべすべの谷間に、やわらかい締まりが加わって、しゅこしゅこと形のいい乳房でペニスがしごかれていく。時折左右交互の激しいパイズリに切り替わって、僕を否応なしに高めていくのだ。早く次にいかなければ。

 だが、ポヨポヨの乳房がペニスを離してくれない。いや、僕自身が、おっぱいから心の底で離れたがらず、意を決して立ち上がろうとして体に力が入らないのだ。すりゅすりゅと胸がペニスをかわいがり続け、じわじわと射精感が高められていく。

 「あふ!」ついに女の胸で精液を吹き上げてしまった。

 すると次の監視員の乳房がペニスをとらえた。

 しばらくオッパイの誘惑と格闘していたが、やっと僕は意を決して次のポイントに走っていくことができた。

 お尻の上にうつぶせになる。あと一回、酸素を吸って走ればゴールにたどり着く。僕は女の尻の誘惑に耐えながら、次のポイントに行くタイミングをうかがっていた。

 「今だ!」僕は走り込む。そしてすかさずお尻の上にうつぶせになる。むにゅむにゅした心地よい感触に、僕はまた負けそうになる。だが、どんなに感じても、どんなに性欲に疼いても、決して腰を動かすまいと腹に決め、ひたすら酸素を吸うことに専念した。

 出口の扉まであと少し。一気に駆け抜けて飛び出そう。

 意を決して僕は立ち上がり、ドアのところまで走り込む。強烈な淫気が襲いかかる。息を止めながら、ドアノブに手をかける。

 「!」な、なんと、鍵がかかっている! そんな…

 少し高い位置に小さなパズルがある。ボタンを押していくゲームのようなものだ。9つ並んだボタン。どこかを押すと別の場所が飛び出していく。どうやら正しい手順で押していって、全てのボタンを引っ込めることができれば、鍵が開く仕組みのようだ。

 僕はあちこちのボタンを押していった。が、どこを押しても、どこかしら別のボタンが飛び出してしまう。頭を使い、記憶力を確かにし、順番どおり押していかないと、全てのボタンを引っ込めるにはいたらないらしい。

 まずい、息が続かなくなってきた。そろそろ限界か。

 僕はもとのお尻のところにうつぶせになり、息をぷはあっと吐いた。また酸素を吸って、あのパズルに挑むのだ。

 だが、立ってパズルを解いている間も、全身の表皮細胞から毛穴から、濃い淫気が染みこんできてしまっている。そこに女のお尻がダイレクトにペニスをこすっているのだ。こちらも耐えきれなくなりそうである。

 なんとか呼吸を整え定期を大きく数と、ふたたびパズルに挑んでいく。

 立ち上がって淫気にまとわりつかれた状態で、あちこちのボタンを押してみる。あ、あとすこし、もう少しで法則がつかめそうだ。あとはこことこことこれを押せば…

 「ぷはあ!」ボタンのゲームに夢中になり、つい息が続かなくなることに気づかないまま過ごしてしまった。体が反射的に息を大きく吸い込んでしまう。

 「し、しまっ・・・」遅かった。肺の奥底まで、強烈な淫気を吸い込んでしまった。

 「あがあ!」僕は女のお尻に走り込んでうつぶせになると、動物のように腰を振った。あっという間にペニスが高められ、ヒップのワレメでこすりつけ、最後には亀頭を臀部に深くめり込ませた状態で精を発射した。

 落ち着いて、もう一度ボタンゲームにチャレンジだ。

 だが、さっきの法則とは違うルールに変わっており(どうやら一定時間で法則が変わるらしい)、僕はまた苦戦に陥った。ランダムにボタンを押していって法則を掴み、手順どおりにボタンを押していく必要がある。

 息が続かなくなった。

 また女のお尻にうつぶせになって呼吸を整えると、再チャレンジ。

 かちゃり。

 ついに全てのボタンが押され、扉の鍵が開いた。

 「やった! はあっ…よかっ・・・あ!」

 安堵した勢いで淫気を吸い込んでしまう。

 「あうう!」

 僕はせっかく鍵が開いたのにオッパイの上にうつぶせになって、滑らかな若娘のパイズリに果てていった。

 射精するとすぐに、淫気の濃い部屋を飛び出していった。

 なんとか落ち着いたものの、次に案内された部屋も強烈淫気に注意、だった。

 『濃密淫気要注意! 20分部屋』とある。

 20分部屋、だと!? 一体どうなっているのだろう。

 またもや二重の扉をくぐっていく。今度も濃密淫気ということで、入る時には息を止めるのを忘れない。

 「!」入った部屋はとても狭かった。4畳半くらいか。いや、3畳くらいだろうか。何もない部屋に、ベッドがひとつ置かれているだけだった。

 そこに全裸のお姉さんがあお向けになっていて、何もせず何も言わず、僕の方をじっと妖しく微笑みながら見つめている。足を開いてオンナをしっかり見せつけてきていた。

 内部は淫気で満たされているが、さっきの部屋のような空気の流れはない。従ってクリーンな空気の場所はないということだ。

 そうこうしているうちにだんだん息が続かなくなってくるし、表面からも淫気が吸収されていってしまう。

 ここは誘惑に乗らずに、先を急ぐが吉。

 「! うう…。そんな…」

 扉には鍵がかかっている。パズルもない。

 「そこはね、入ってから5分しないと解錠されないようになってるんだよ。」「なっ!? …あぐっ」

 呼吸はもう続かず、普通に吸って吐くしかない。夢でありながら半分現実である以上、ここで息を止め続けても、魔族の許可がないかぎりは酸欠になって苦しいのだ。

 当然、肺からも濃い淫気を吸い込むことになってしまう。

 狭い部屋に閉じ込められ、男女二人きり、しかも裸どうしで、女の方はいつでも抱きに来ていいという態度を取っている。そこへ淫気に毒された僕になっていて、タイムフラワーを噛まされたみたいに性欲が強く疼き続けている。

 僕は耐えきれなくなり、お姉さんに抱きついてしまった。

 「んふふ…来て?」妖艶な監視員さんが足を開く。僕は何も考えられずに、ペニスをオンナ表面にあてがった。

 挿入した瞬間、精液が彼女の膣に吸い上げられていった。「ああ…」「くすくす。若い子ってかわいいっ。」お姉さんは僕をぎゅっと抱き締めてくれる。

 強い淫気がまだまだ体を苛む。この部屋では、逃げ場なく濃い淫気を吸い続け、行為に及んでいる最中も淫気を吸い続けながら腰を振らなければならない。

 出したにもかかわらずペニスは萎えず、それどころか出し足りないといった風に性欲にひくついてしまっていた。

 僕はついつい腰をゆっくり振り始める。

 「あっふ…♪」「う!」お姉さんは快楽を楽しみ、僕は快感にダメージを受ける。息が荒くなるとそれだけ大量の淫気を体内に取り込むこととなった。

 お姉さんは僕を受け入れながら、あお向けで足を開いたまま僕に抱きつき、僕も彼女にしなだれかかって、必死で腰を振っていく。ペニスはしきりに膣内を出入りし、滑らかで熱いヒダにかゆいくらいにしごかれてしまう。

 ものの1分と経たないうちに、僕は二発目を搾り取られた。

 僕はお姉さんから離れ、淫気に毒され続けながら、出口の扉を開こうとした。

 「だからぁ、5分しないと開かないんだってば。」「あうう!」僕はふたたびお姉さんの上に乗ってしまう。

 構造がわかった。狭い部屋に閉じ込められて淫気まみれになる。そこに監視員がはりついていて、精液をオンナで搾り取っていく部屋なのだ。

 次の扉が開くまで5分待たなければならない。その間中、僕はひっきりなしに甘く強い香りに毒され続け、女性器結合で連続して精を放出させられるというわけである。

 20分部屋ということは、この先3部屋残っていて、僕は4人の監視員と交わり続けなければならないことになる。

 「あああ!」しきりに腰を振ると、大人のオンナの締まりがペニスを追いつめていく。息がさらに荒くなり、それが玉袋への刺激となって、ついにガマンができなくなる仕掛けだ。

 体液がまた膣内に絞り上げられる。

 僕は女から離れ、淫気に負けないと心に誓って、ドアの前で時間が来るのを待つことにした。

 5分間は、これだけの淫気部屋の中であってはあまりに長い。しかもこれが全部で4部屋あるのだ。毒されたまま身を任せていては精神が持たない。できるだけ淫気に耐え、女体の、性器の誘惑に負けないようにして、回数を減らしていくしか道はない。

 「…何分、経った?」「3分12秒。がんばってごらん、少年。」「あうぅん…」

 僕は腰をくねらせた。性欲は限界まで高められている。自分でいじっても絶対に射精しないようになっているし、仮にそれで射精できたとしても淫魔の軍門に下ったのと変わりはない。

 頭の中はセックスのことでいっぱいになっている。さっきの手コキやフェラ、生足やお尻八尾胸のことを思い出しては消えていく。射精してしまいたいという欲望が、「だしちゃいなよ」という娘たちの甘いささやきの幻聴となって耳をくすぐり、さっきの淫らな行為が激しくフィードバックしては娘たちのクスクス笑いとともに僕を追いつめていく。

 長い。

 1秒がとても長く感じる。股間がくすぐったく疼き、ついつい腰をくねらせては想わず自分の股間をまさぐってしまう。だが、その行為は余計に性欲を強めるだけで、カウパーを激しく滲ませながら性的な誘惑を強めていくばかりであった。

 「無理しないでいいのよ?」

 お姉さんが後ろから抱きついてくる。「ああ! ずるい!」僕は我を忘れて女をベッドに押し倒した。限界に来ているところで、背中から全裸の女体が抱きついてきてはひとたまりもなかった。

 「別にずるくはないでしょ。ベッドから目を逸らしたら抱きついていいんだもん。抱きつかれるのがいやなら、女体を直視しなさい。」「うああ・・・」

 僕たちはまた正常位で結合し、ガンガン腰を振る。すると、ものの十数秒で、溜め込みすぎた体液が子宮めがけてほとばしっていった。

 少しだけ落ち着いたが、数秒程度だった。その後はまた体内の淫気が猛威をふるい、僕はお姉さんの体から離れられなくなった。結合したまままたもや腰を振って、滑らかな締まりと優しい大人の抱擁にほだされ、やはり十数秒で精液を放出している。

 「だっ、だめ!」僕は怖くなって女体から離れる。お互いの汗で、べりべりっと吸いつくように女体がみずみずしく離れていった。

 今度は彼女の体を直視しながら、1分を耐えなければならなかった。女は股を開いて、毛の生えていない女性器を露出させ、見せつけながら妖しく微笑み続けている。

 心臓のドキドキが止まらない。あと30秒くらいが難しい。

 さっきの娘たちの幻聴や幻覚、そして目の前の女体がしきりに誘惑してくる。10秒と持ちこたえられない。

 一度は離れた監視員さんにふたたび抱きついて結合した。挿入して数コスリで、精液は勢いよく中出しされる。それでもお尻の疼きは収まらず、僕は必死で腰を上下させペニスをオンナでしごき上げると、一気に高められてしまう。

 精液が矢継ぎ早に搾り取られてしまった。

 かちゃり。

 やっと扉が開いた。

 するとお姉さんはその開いた扉から先に出てしまった。「早く先に行かないと、次の監視員が交代で入ってきたら、扉はまた5分閉ざされるよ?」彼女は奥の扉をどんどん開けて出て行く。別の娘と交代なのだ。

 こうしてはいられない。僕はさっさと次の部屋に足を踏み入れた。

 「!」さっきの部屋よりも狭いぞ。ベッドがやっと入るくらいの部屋だった。ベッドの横は、僕一人がやっと通れるくらいのスペースだった。

 この部屋もやはり濃い淫気で満たされている。そして、監視員の女が全裸でベッドにいるのも変わらなかった。

 さっきの部屋のお姉さんが27歳くらいの妖艶な美女なら、今度の部屋の主は20歳前後の若いお姉ちゃんだった。

 彼女ははじめから四つん這いになってお尻を突き出し、バックでハメ込んでくることを無言のうちに懇願している。

 さっきも言ったとおりだ。できるだけ誘惑に抗い、なるべく射精回数を減らすのだ。

 さっきと同じように淫気が全身をむしばむ。これに体が慣れ、克服できるようになれば、あるいは…少なくとも、すぐにほだされずに長時間耐えられるように鍛えられれば、情勢はかなり変わってくるはずだ。

 佐伯仙術が使えない以上、別の方法で、淫気を体外に排出するか。…いや、それだと意味はないのだ。タイムフラワーを長時間あてがわれても、これだけの強い魔性の淫毒にさらされても、たとえ玉袋がパンパンになってもセックスに駆り立てられない強い精神力が欲しい。あるいは、肉体的に耐えられるようなそういう強さが欲しい。

 一体どうすれば…

 淫気を、気合いで乗り切る。気合い…気!

 呼吸せずとも、体内で気を練ることができれば、淫気の効果を軽減できるかも知れない。

 神通力は、すでにポッティのバリアが体内に張り巡らされているので、わずかながら残っている。これを練り上げ、体内で流し、その流れを随所でせき止めてふくれあがらせつつ、流す時に経路を狭めて流れを急にしていく。そうすると、呼吸法に頼らずとも、わずかな神通力だけで、強いパワーを生み出せるのではないか。

 そしてその力を防御や回復などに使うことができれば、淫気を克服できるかも知れない。

 少なくとも、敏感になった性感神経を鎮め、脳がセックスに駆り立てられるのを抑えることができる。

 さっそくやってみよう。ある程度コツが必要だが、さっきもできたことではある。

 気を静め、なおかつ体内で勢いよく流していく。防御にだけ利用するつもりで、どんどん神通力の流れを速めていった。

 仙術の呼吸はしていないので、相手にばれることがない。これを攻撃に用いれば、この娘を倒すことができるだろうけれども、ここは更生施設、イかせたところで次の同じくらいの年齢の女性と交代するだけのことだ。防御に徹するしかない。

 精神がどんどん落ち着いていく。体内は淫毒にまみれていくが、これによって性欲の虜となることはなかった。体内の神経も静まり、ちょっとした刺激で感じまくることはなくなった。

 だが、玉袋に溜め込まれた精液だけはどうすることもできない。引っ込めるほどの技術はないし、毒を感じないようにすることはできても毒によって精子の生産が急ピッチになっていくことを抑えることができない。

 だが、玉袋に精子が溜め込まれても、それによって股間がくすぐったく疼くということがなくなっている。つまり、パンパンになってもこれを一刻も早く吐き出したいという衝動に駆られなくなったのだ。

 このまま5分耐え切れれば、次の扉が開く。がんばるしかない。僕はバック娘の滑らかな肌と露出されたツルツルのオンナを凝視しながら踏ん張り続けた。

 だが、この方法にはひとつ弱点があった。ごく短時間で、瞬間的に気の流れを変えることができるものの、これを長時間持続させることができない。それをなすためには仙術の呼吸が不可欠だし、また、持続させるための修行も必要である。

 どうしても、気が乱れてしまう。

 それまで、淫気の毒を追い出しているわけでなく、しこたま体内に溜め込ませるに任せるばかり。単にこれを感じないようにしていただけで、いわば鈍麻させている程度の効果しかない。

 だとすると、気の流れが乱れた時、淫毒は一気に脳を犯しにかかってくるというわけだ。

 「ああ!」僕は思わずバック姉さんにペニスをねじ込んだ。

 さんざん溜め込まれたペニスは、一気に射精準備に入る。脳が感じなかっただけで、体はとっくに限界を迎えきっていた。入れた瞬間に精液が出るのは当たり前だった。

 「あははっ、いっぱあい! ねえ、もっと!」おねえちゃんはぐっと腰を突き上げると、僕のお尻を壁際に追いやってしまった。扉に対して縦に並んでいるベッドであれば、こんなことも可能となる。

 僕は壁と女体に挟まれ、淫気を吸いながらバック挿入から逃れられなくなった。

 「ほらあ、もっともっと濃いのいっぱいだしなよ〜」「ひゃあ! だめっ! だめだめ! やめて!」

 だが、若くてハリのある女体は僕を解放してはくれない。僕の腰にお尻をムニッと押しつけたまま、妖しい腰使いでくねくねとグラインドさせ、ペニスを膣内で激しくこねくり回しながら小刻みな出し入れをくり返す。ペニスはやわらかい粘膜に包み込まれてきつく締め上げられたまま、こねくり回されつつずりゅずりゅと悩ましく先端をしごき上げられている。

 気の流れでせき止めているとはいうものの、淫気は体内に蓄積され、玉袋の精子をあっという間に溜め込んでいく。すると、脳がどうあれ、股間は正直な反応を示し、反射的に律動してしまうのである。

 「あああ! だめ! だめだめだめだめえ! いやあああ、離して、はなしてえ!」

 イク寸前の強烈なくすぐったさが下腹部に広がると、僕は頭を抱えて悶絶し、なんとかペニスを引き抜こうと腰を引いたり左右に逃れようとしたりした。が、おねえちゃんは僕をぎゅっと挟み込んで後ろにも左右にも逃れられないようにして、悩ましい腰の動きをさらに激しくしていくのだった。

 射精したら死ぬ、というシチュエーションであったとしても、これだけの攻撃を受け続けたら耐えきれないだろう。

 気持ち良さが最高潮に達した時、ペニスから大量の白濁液が放出された。射精中も快感が持続し、しかもそれが30秒以上にもおよぶという長い快楽だった。

 それでもおねえちゃんは離れてくれず、僕を壁際に押しつけたまま腰を振り続ける。淫気はあっという間に射精可能なくらいの精子を体内に作り出し、作った先から甘い膣のうごめきと締め付けと女らしいしごきによってどんどん吸い出されてしまうのである。

 5分が経過した。結合したまま僕は何度も何度も抜かれ、それでも淫気にまみれて解放されずにイキっぱなしとなってしまった。

 時間で娘が外に出なければ、そのまま抜け出せなくなっていたかも知れない。

 僕は次の部屋に移動した。

 今度の部屋はさらに狭く、女の子ももっと若くなっている。僕と同じくらいか、わずかに年上、17か18くらいであろう。

 部屋全体がベッドでいっぱいになっており、部屋に入る=ベッドに乗ることを意味している。

 ベッド自体も小さく、小柄なこの娘がやっとうずくまって寝られるくらいに狭かった。

 僕は部屋の中で座らされ、そこに女の子が覆い被さる。控えめな胸が顔面に当たる。そのまま座位で結合してしまった。

 ずりずりと全身が僕の体をこすり、しごき上げていく。ペニスも若い膣の餌食となり、しごかれまくっている。全身が巨大なペニスになったようにかわいがられ、股間も刺激されるという、二重の快楽にまみれてしまった。

 若くてきめの細かい肌は吸いつくように僕の体を滑っていく。汗でズニュズニュになり、その滑らかな感触によって体中がくすぐったくなって射精に導かれていく。もちろん、股間への膣の刺激が最高で、みずみずしい直情的な締まりが何とも心地よく、全身がとろけてしまいそうだった。

 僕はあぐらをかいたまま、小娘の中でイッてしまった。

 それでも彼女は離れてくれず、ぴょんぴょんはねるように全身をズニズニしてくる。その勢いでペニスはさらに蠢くきつい締まりで責められ、肉棒の性感神経全てを強烈にくすぐりながらリズミカルにしごきたてていく。

 出したばかりでも、淫気と強烈な本番行為によって、あっという間に高められてしまった。このままでは、5分のうちに数十回抜かれてしまってもおかしくはない。

 だが、抵抗しようにも、淫気で我を忘れないようにするので精一杯だった。玉袋に溜め込まれた精液は、ペニスへの挿入しごき攻撃と、激しくしがみついての全身ズリ攻撃にほだされ、あっという間に外へと押し出されていく。

 溜め込まれては放出しのくり返しになってしまう。何か手を打たないと。

 気の流れによって脳を鈍麻させても、快感に鈍くなるだけであり、体の反射までは制御できない。従って、行為中は快楽は少なく、我を忘れることはないけれども、やはり射精直前になると、イク前特有のあの多幸感が一気に襲いかかり、あっという間に射精してしまうのである。

 それまで感じないようにしている分だけ、絶頂時の快楽は倍増しているみたいだった。せき止められていたものが一気に決壊し、快感の怒濤となって一気に押し寄せているからなのだろう。溜め込んで感じないようにしていた分、本来その時感じていなければならなかった快感の分が瞬時に一度に訪れる。結果、射精時の快感は数倍になり、しかも濃い精液が長時間続いて放出され続けることになるのである。

 「ほらほら、もっともっと! にゃはは☆」女の子は元気いっぱいに跳ね回り続ける。股間も肉体も女の体から離れることなく、ひっきりなしに刺激され続けている。どんなに気の流れをコントロールしても、決壊してしまえばあまりにもろかった。

 できることといえば、せいぜいのところ、すぐに我を忘れて射精してしまうことを避け、射精に至るまでの時間をわずかに引き延ばすこと、その分射精時の快感が長引いていること程度だった。

 僕は壁により掛かって受け身になっていく。女の子はそんな僕にしがみついては、腰だけを妖しく上下させてペニスをむさぼり続けた。

 その体勢のままリズミカルな腰使いで発射。律動している間も、終わってからも、女の娘の腰はフルで上下したまま止まらない! 立て続けに精液を搾り取られる。

 狭いので完全にはあお向けになれないものの、騎乗位の体勢で監視員の娘は腰をくねくねと前後させ、さらにどんどん精を吸い上げてくる。逃げることのできない空間で、淫気を吸いながら、ぬとぬとした女性器の淫虐にまみれ、そのまま何度でも射精させられてしまう。

 こみ上げては放出。腰がとろけ、動けない気がするくらい痺れている。ここで精神が負けてしまえば、夢からの脱出さえ怪しくなってくる。なんとかしないと。

 そこへ5分経過の合図とともに扉が開く。僕はやっとの思いで、若い娘のナマ肌から解放され、ペニスがしばらくぶりに空気にさらされた。

 いよいよ最後の部屋。これを乗り切れば、膣地獄からひとまず解放される。なんとかあと5分、射精させられながらも、セックスの虜にならないよう、気をしっかり持って、精神的に耐え抜くしかない。

 最後の部屋は、ベッド1台分のスペースにまでは広くなっている。そしてそこに寝ている娘は、僕のよく知っている顔だった。

僕:「てめえ・・・こんな所で何をしている!?」15歳くらいの小娘は、白い装束を脱いで全裸になっている。

みさ:「だってえ。私も監視員ちゃんやってみたかったんだもん。」

僕:「ふざけんな。殺す。」

みさ:「もう死んでるもんね。」

僕:「くっそ…いいから出てけ。」

みさ:「え〜…やだ。膣地獄ヤル!」

僕:「かんべんしてください。」

みさ:「だめ。だってさ、幽霊としてこうやって達郎と一緒に(姿を消して)更生施設巡りして、達郎がやってることずっと見てたら、私もしたくなっちゃったんだもん。達郎、ずっごい気持ちよさそうだったし。」

僕:「好きでそうなったわけじゃないからな。淫気さえなければだな…」

みさ:「そこが新世界のいいところ。本来なら元気がない時でも、永遠に四六時中気持ちいことが愉しめる!」

僕:「ごめん被りたい。とにかく、新世界は絶対に阻止するぞ!」

みさ:「ふうん。まだ気持ち変わってないんだ。いいわ、現実に私が実体を得るため、それで達郎と一緒においしいものをいっぱい食べるため! 何としても達郎に新世界の魅力にどっぷりつかってもらうんだから!」

僕:「みさが相手じゃあ、5分は軽く耐え切れそうだな。いいから出て行け。」

みさ:「だめだよ。5分経たないと、私も外に出られないもん。」

僕:「ウソつけてめえ! 幽霊なら壁抜けできるだろ!」

みさ:「・・・ちっ。」

僕:「ち、じゃあねえっ!」

みさ:「でも出て行かないもんね。さ、いっぱい私の中で出していって?」

僕:「け! 誰が出すもんか。その前にお前じゃあ挿入する気にもなれんな。」

みさ:「ウソつけ! ソコはもうびんびんじゃん。やっぱり私のこの滑らかな肉体にほれぼれしたんだねえ。ういやつじゃのう。」

僕:「ちんちくりんめ。」

みさ:「なにか言ったか!?」

僕:「コレは強い淫気のせいなの! 決してお前の体なんかを見てだな…」

みさ:「ほおお(怒)。じゃあ、本当に私じゃ入れる気にならないのか、試してみたらいいじゃない。ね?」

僕:「望むところだ。さっきの部屋みたいにいきなり挿入はナシだぜ。」

みさ:「うん。そんなコトしなくても、私の魅力で達郎を暴走させたげる。」

僕:「5分だ。」

 僕はみさの隣に横になった。すかさずみさがしがみついてこようとする。

 どか!

みさ:「んぎゃ!」

 僕はみさの脇腹を思いっきり蹴った。みさはそのまま壁まで激突する。

みさ:「なにするんだー! ご先祖サマだぞー! げほっげほっ」

僕:「・・・ぷっ」

みさ:「てめえ!」

 みさはしつこく抱きついてこようとする。

 どきゃ!

みさ:「ぎええ!!」

僕:「・・・おもしろい。これをくり返して5分経たせるか。」

みさ:「ふざけんなあ!」

僕:「そりゃこっちの台詞だよ。」

 気を練ることによって、淫気に毒されていても精神を正常に保っていることはできた。あとは、刺激されさえしなければ、射精させられることはない。

 口ではあんなことを言ったが、すでにみさとは2回肌を重ね、みさの中で射精しているからな。もしこの淫気まみれの部屋でみさと結合したら、間違いなく彼女の体でイかされてしまうだろう。そればかりか、しがみつかれたとたんに入れる気になってしまうかも知れない。

 生前のみさがどんな体型だったかはわからないが、少なくとも今のみさは、かわいらしい童顔、15歳のふくらみかけの胸、くびれのない腰ながら、若すぎるきめの細かい肌と、男根を締めつけては優しく絞り上げる名器、そして色情霊ならではのテクニックの数々、どこをとっても、実は魅力的なのである。

 だから、この部屋でみさの誘惑に打ち勝つためには、半ば鬼畜であっても、彼女を壁まで蹴っ飛ばし続けて5分をやり過ごすしかないのである。

 寝ながらの16文キックで、みさの体が壁にぐりぐり押しつけられる。

みさ:「ぐががが・・・てめえいいかげんに・・・しろお!」

 すかっ! 突然足が弾力を失った。

僕:「あ!」

 次の瞬間、僕はみさの裸にぎゅっと抱きつかれてしまった。やつめ、幽霊の特性を利用して、僕の足の裏をすり抜けて来やがった! キックを壁抜け能力ですり抜けると、いきなり実体化して、全裸で僕の体に抱きついて来やがったのである。

僕:「うわ! やめろ!」

 僕はとっさにみさを突き飛ばし、くるりと後ろを向いた。

みさ:「おお? ふっふふふ・・・かわええのお、さすがは私の子孫じゃ。口ではナマイキなことを言って、体はこんなにも正直に敏感じゃない。 この私の肌に触れただけで電撃が走ったようになったんでしょ。やっぱり私の肌の心地よさは天国そのもの。そうでしょ達郎?」

 みさは僕の背中に抱きつき、むにゅむにゅの前半身をすべすべ押しつけこすりつけてくる。

僕:「く、くっつくな! はなれ…」

 きめの細かい小娘の肌触りは、みずみずしく背中に吸いついて離れない。やわらかくて暖かくてスベスベした、成長途上の女の子の体はとても心地よく、そのまま脱力してみさに挿入を奪われてしまうところだった。

 僕はみさに向かい合ってさらに突き飛ばそうとしたが、それよりも早くにみさの方が僕に抱きついてくる。僕の胸と彼女の乳房が重なり合う!

僕:「あがが!」僕はのけぞるように全身をこわばらせ、足も背中も頭部も大きく反らせてしまう。そこへみさの生足が僕の両足をスリスリかわいがってきた。

僕:「だめ! だめだってば! みさ! やめてみさ!」

みさ:「にゃはは。ほれほれ。もっと正直になれなれ☆ …達郎がその気になればいくらでも入れていいんだよ?」明るい誘惑から突然甘いささやきに切り換えてくる。脳天がしびれそうになった。

 僕はあとずさってみさから離れようとしたが、みさの方はにやにやしながらぴったりと僕についてきてしがみつき、自慢の柔肌を押しつけこすりつけし続けてくる。背中に手を回して抱きついたり、僕の乳首をべろべろしたりしてくる。そのつど僕は後ずさるも、みさは誘惑の肉体を弱めなかった。

 ついに僕は横向きに寝たまま、壁際に追いつめられてしまった。そこへ容赦なくみさの甘い女体がむにゅっとしてくる。

僕:「ああ・・・みさっ!」

 みさは僕の気持ちを瞬時に察し、横向きに寝たまま片足を大きく持ち上げた。僕は腰を突き上げて、側位でみさに結合する。

 そのとたん、何度入れても慣れることのないみさの極上の性器がペニスに襲いかかった。

みさ:「へへへ〜。私の勝ちだね☆」

僕:「あああっ!」

 淫気によって溜め込まれていた精子が、みさのオンナの刺激を受けて一気に爆発する。こみ上げたかと思うと、もはや制御がきかなくなり、白濁精子が止めどなく膣内を満たしていく。

 5分近く溜め込まれた精液は、それから2分近くかけて放出され続けた。その間も脈打ちは弱まることなく超スピードで律動し続け、イク時の快感も衰えることなく持続していた。僕は我を忘れてみさのオンナめがけて腰を振りながら、止まらない精液をみさに押し込んでいった。

みさ:「あああ! たつろう、いっぱい出てるよ! 達郎の、大切な精液が! ああ! すきっ、達郎大好きっっ!!」

 僕がイキ終わってスローな腰フリになったとたん、みさに限界が訪れた。みさの方が激しく腰を振り始め、なえかけのペニスを無理矢理立たせると、彼女が絶頂するまでぐにぐにとペニスをしごき上げ続けた。

 僕はもう一度みさの中に濃い体液をぶちまけた。みさも感極まり、僕にしがみついた状態でガクガクと体を震わせる。

 いつのまにか扉は解錠されていた。

 僕は20分部屋を出る。

 

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