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第29話 フザケンジャーの更新を1年以上止めていたために、登場人物に思いっきりド説教される作者の図↓


佐伯:「うおーっす! もういっちょうぉーっす! 佐伯だー! 聞けー! まったくお前はバカだバカだバカだバカだ、バカだ大場嘉門野郎だーッ! お前の脳髄はな、まるで、おはぎのようだよ! エロの、何たるか、人生の、何たるかを、お前は分かっているのか! ……お前だー! お前! お前!」

十無:「は、はぃ……」(←正座)

佐伯:「はいじゃないよ! お前文学読んでるか文学コラぁ! あ゛!?」

十無:「え……ええ……、は、はい……」

佐伯:「お前ー、そのーなんだ、その……いわゆる、ステディーな、この、すてでーな関係の、女子はいるのか。」

十無:「え……はぁ、25年ほど前にひとりいまし……」

佐伯:「馬鹿者ーーー!! お前! 俺はなぁ! 俺は! ……学生の頃、女の子としゃべらなかったんだよーッ!! それをだなー! このー! お前! それでもエロ書きかー! エロというものはな、……孤独なものなんだよ。 お前は無知だー! 無知だ無知だ無知だ無知だ無知だあああ!! 無知蒙昧とは、お前のことだー!」

十無:「……」

佐伯:「本当のエロとはな、本当のエロとは、本当の! エロとは! ……”1975Birth”、青沼、ちあささんだーーーッ! お前ちあささんを見習え! お前見習ってるかちあささん!?」

十無:「え……ぇ……はぁ」

佐伯:「”地獄より愛を込めて”だバカ者! そしてだなー! エロ……」

神谷:「ちょっと。佐伯長官。」

佐伯:「なっ……なんだよ。」

神谷:「何をやってるんですか。うるさいですよー。」

佐伯:「いまゆっくりヴォイスの録音してんの。エロとはなぁ! エロとは……」

神谷:「夕ご飯どうするんですか? これから革●●派のアジトに出かけてきますからねぇ。」

佐伯:「うるさいな! 出てけ! 出てけょ……エロとは! エロ……な、なに?」

神谷:「今日は町内会主催、英二を囲む夕べ~カラオケ&トークショー~はないんですか? 今度僕も連れてってくださいよ~。」

佐伯:「板東って言えよ! うるさいな……エロとは、エロとはな……」

神谷:「鉄鍋に生卵が36個入ってますからね。そのままチンして食べてくださいね。チンしてねー☆」

佐伯:「ゎ、わーったから。今録音してんの。……録音してんの! ……電子レンジって言えよ! だから、エロというのはな、エロとは、エロとは、お前ちあさだああー! えろえろだああああああああああああ!!!!!!!!!!」



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 さて。

 実に長い間ストーリーが進んでいなかったため、かなり忘れてしまっていることも多いので、ここでおさらいしておこう。

 主人公の神谷達郎。ヘルサたん総統率いる「天国軍団」と怪人どもを相手に、”メカニック・ヘル計画”を叩きつぶすための戦いを、日夜繰り広げている。

 魔族を敵に回しているため、淫夢の呪いを受け、夜も夢の中でセックスバトル。まさに”休む暇なし”だ。

 そんな中、天国軍団が、恐るべき兵器を開発した。その名も「クピドの矢」。それは、矢を撃った女性の属性が、打たれた男性の性的嗜好を変え、属性開発に結びつけられてしまうというもの。

 ロリが打てばロリ属性が開発され、制服娘が打てば女学生属性が開発される。フザケンジャーこと神谷が、ありとあらゆる属性の女性に矢を撃たれ続ければ、彼はどんなタイプの女性にも弱くなってしまい、シコタマ精を吸い取られてしまうことになる。

 依然として、クピドの矢の対処法は見つかっておらず、目下その克服方法を模索中である。

 本日現在、長官の佐伯翔と並木美奈は苦難のデート中である♪

 ちなみにこの佐伯長官、フザケンジャー組織のリーダーであり、18年前の戦いによってカリギューラを撃退することに成功、その功績により、ポッティの絶大なる信頼に基づき、対策本部の長官職についている。

 丁度その頃、魔界では、ヘルサたん総統の装置から、まったく新しいタイプの怪人が生み出された。それは、巨大化した怪人とはまったく違い、ヘルサたん総統とほとんど生き写しの姿をし、通常の会話までできる、完全なニュータイプ、強化版なのだった。

 新怪人「じゅっさいん」は、肉体の部位を強化するタイプではなく、自身の肉体年齢を自在に変化させる(変身する)能力を持っている。それ以外にも、いくつかの特殊能力を秘めているようだ。

 ヘルサたん総統自身に似せて作っているため、総統のプライドが傷つくようなことがあってはならない。そのために、現時点で生み出せるギリギリのところまで、開発が進んだニュータイプとなっている。

 一方、すでに人間界に送り込まれた怪人「てこキング」も、まだ倒せておらず、杳として行方もつかめていない。フザケンジャーの探知しきれないところで、ボウイ将軍主導の下、着々と天国軍団の増員がなされているようである。

 そして、その中から、選りすぐりの精鋭集団、「常任天国軍団」の構成員も、やはり水面下で増員されている模様。常任は、佐伯仙術が効かず、怪人に近しい実力を持つものまで現れている人間女性である。

 この常任天国軍団だけで組織された集団が、人間界で猛威をふるうこと、これこそ、ヘルサたん総統の悲願なのであった。その配下には、数え切れないほどの女性が天国軍団として強制使役されていることになるのである。

 無論、そんなことは断固として阻止したい。でもクピドの矢どうしよう。そんな苦境に、現在フザケンジャーは立たされているのである。

 敵の組織化を食い止め、その巨大化を防がなければならない。何としてもだ。

 フザケンジャーも様々に強化されている。それは、神谷が見せられている淫夢の中で、神谷自身が新たに発見したこと、身につけたこと、強化したこと、成長したことが、現実世界にも反映され、本来は長年かけなければ習得できない佐伯仙術さえも、ごくごく短時間で強化されている。魔族によって押しつけられた淫夢ではあるが、思わぬ恩恵を受けている。

 また、杉戸村伝説の謎を解く最中に、片鱗として触れているに過ぎないが、謎の聖なる力“ヴァジュラ”を、神谷は発見している。その正体は依然として不明だが、佐伯仙術の何百倍もの威力を誇る爆発的な力である。

 依然として神谷は、ヴァジュラの力を使いこなせてはいない。一度発動させると、長時間、連続して使えなくなるので、実戦的ではないのである。もっともっと、杉戸村伝説の謎を解かなければ、その先は開けないであろう。

 こうして、フザケンジャーは、昼は天国軍団や怪人どもを相手に戦い、夜は主に2種類の淫夢において、戦闘を強いられている。

 淫夢のうちのひとつが、杉戸村伝説。数百年前に起こった、淫魔がらみの村の悲劇が、昭和末期の杉戸村(廃村)の悲劇に繋がっているようである。だが、数百年前に何が起こったのか、昭和末期に廃村となった時の亡霊どもの謎とは? そして、それらとヘルサたん総統一味はどう関わっているのか。最後に、現在の杉戸村は復興し、村役場に巨大なビルをそびえ立たせる奇妙な村落になっているようだが、危険すぎてそこに足を踏み入れることもできず、現在どうなっているのか、魔族とのつながりはどうなっているかなどは、いっさい謎のままである。

 この杉戸村の淫夢を続けていくことによって、もっと謎を解かなければ、見えてこないところが多すぎる。だが、謎解きを進めれば進めるほど、敵魔族どもの本質を掴み、神谷の戦闘力も格段に高まっていく。杉戸村伝説の謎は、どうあっても解ききらなければならない、時間と空間とが交錯した淫夢なのである。

 杉戸村は、昔にヘルサたん総統やボウイ将軍が一枚噛んでいるだけに、その謎を解くことで、現実での戦いにも勝利を重ねることになるだろう。裏腹に、現時点では敵の尻尾さえもつかめていないのである。

 もうひとつの代表的な淫夢が、新世界淫夢である。

 ヘルサたん総統一味が人間界を支配したらこうなるという、仮想的な未来のビジョンを、強制的に見せられているのだ。それによって、快楽に満ちた未来世界の魅力を宣伝して、神谷の戦意を殺ぐ目的で送り込まれた淫夢である。

 だが、実際には、そこで繰り広げられている天国は、人間の理性をとことんまで奪いきる、悪魔の快楽地獄にほかならなかった。神谷は、その誘惑に負けそうになりながらも、こんな未来は絶対に到来させてはならないという決意を新たにしている。

 そしてもうひとつ。神谷には、この新世界淫夢で、絶対に取り戻さなければならない人物がいる。「みさ」という少女である。厳密に言えば、神谷の祖先の兄弟筋なのだが、天保の大飢饉によって15歳で命を落とし、以来しばらく餓鬼となって地獄を彷徨っていたが、あるきっかけで色情霊に転身する。

 みさはもともと、神谷の祖先に近しいという理由で、新世界のすばらしさを案内する役目を、ヘルサたん総統一味から仰せつかっていた。

 しかし、神谷との出会い、戦闘、食事などを通して、みさ自身の気持ちに変化が生じる。神谷側と、魔族側との間を揺れ動き、迷いながらも、どうしても最終的には、自分に与えられた霊的な役目を放棄することができず、「さいごの戦い」と称して神谷に立ち向かい、敗北した。みさはそれ以来姿を見せず、神谷もまた、新世界淫夢からも遠ざかってしまっている。

 神谷にとって、みさの救出は、杉戸村伝説の謎と同じくらいの重みを持っていた。

 血縁の歴史と、杉戸村伝説と、魔族とのつながり、謎。それらがつながりあった時、神谷達郎は、まったく新しい自分に目覚め、フザケンジャーの最終形態を自身で掴むことができるだろう。

 その時こそ、人間界に侵蝕し、乗っ取りを謀る、ヘルサたん総統どものメカニック・ヘル計画は、完全に打ち砕かれることになる。

 戦えフザケンジャー! 負けるなフザケンジャー! さあ3つの別々のストーリーを、お前自身の成長によって、一つに融合させるのだ! キミの戦いは、まだまだ終わらない!

 ……てな感じだったと思います、ハイ(1年以上のブランクで脳細胞死んでる)



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ポッティ:「ふむ。これを見たまえ。」

神谷:「これは……天国軍団出没のアラーム!」

ポッティ:「奴らめ。しばらく身を潜めていたと思っておったが、ついに姿を現しおったな。」

 佐伯長官と並木さんは不在。マスターは店の切り盛りで手が離せない。ここはポッティの指示のもと、僕が動かなければならない。よし……! どんな相手でも、佐伯仙術とフザケンジャーの機能で打ち砕くだけだ!

ポッティ:「フザケンジャー、気をつけたまえ。しばらくなりを潜めていた以上は、何か大きな活路を敵側が掴んだと見てよいだろう。クピドの矢の件もそうじゃが、それ以外に怪人側に新たなる展開があったのかも知れん。」

神谷:「分かりました。」

 僕はフザケンジャーの姿に変身し、強化を済ませ、呼吸を整えると、すぐさま転送装置の中に入った。

ポッティ:「あーそのー……。意気込んでおるところ、悪いんじゃが。」

神谷:「なにか?」

ポッティ:「あんまり長いこと使っていなかったので、そのー、転送装置が壊れておってな。直すには佐伯長官がいないと。」

神谷:「えええぇえ~~~!!!」

 ものっっそいイヤな予感しかしないんだけど。

ポッティ:「幸い敵側は、どこかで男性を襲っているという状態ではないらしい。魔力のオーラを出して、とある場所に結集しているだけのようじゃ。まだ……敵側は大きな動きを見せていないので、転送装置でなくっても間に合うだろう。」

神谷:「あのー……そういう問題じゃ……なくね?」

ポッティ:「と、いうわけで。で・ん・しゃ♥」

神谷:「うわああああん! やっぱりそうだったああぁぁぁ!!!!」

 あ、でも、以前と違って、神谷の姿に戻って、敵の前で変身すればいいのか。この赤い全身タイツの恥ずかしい格好で移動しなくても済むじゃん。

 それでも不便だなあ。やっぱり、ヒーローものは、かっこよく車やらバイクやらジープやらで移動するのがいいんじゃん。電車かよ。

 まぁ、出没アラームが作動した以上は、一定の魔力が一カ所に集まっているということだ。それまで、暗躍は続けていたはずなのだが、アラームに探知されないように、敵側も気を配ってきた。

 それが、今頃になって、直接魔力を出し、アラームに引っかかるということには、確かに何かウラがありそうだ。

 何かの準備が整い、わざと魔力を探知させるように、結集しているのかも知れない。

 つまり、敵側の罠ということも十分に考えられる。

 それでも、僕は、クビドの矢に気をつけながらも、敵の新しい作戦に対抗しなければならないんだ。

 たとえそれが危険な罠であっても、立ち向かわずにじっとしているわけにも行かないだろう。それこそ、敵のやりたい放題を容認してしまうことになる。

 こうしている間にも、世界のどこかで、新たに天国軍団が結成され、その中から常任天国軍団が誕生し続けているんだ。食い止めないと。

 そんな罠でさえも、打ち破って敵を撃破するということこそ、フザケンジャーの戦いなんだ!

ポッティ:「敵はカラオ●合衆国の江戸前支店に結集しているようじゃ。どんな罠が待ち構えているかもしれんから、細心の注意を払うのだ。必要に応じ、私が通信で指示を出そう。」

神谷:「分かりました。でもねえ、ごく一部のコアな層しか分からないネタを指定場所にするのはどうかと。」

ポッティ:「作者が悪い。」

神谷:「……。」

 ともあれ僕は一度、もとの神谷の姿に戻り、それからキノコぐんぐん伝説を後にした。

 電車に揺られること1時間。僕は某所にあるカラオケ店にたどり着いた。

「うっく……!?」

 強力な淫気が張り巡らされている。

 すでに店内は営業できる状態ではなく、音楽も歌声も聞こえない状態になっていた。

 誰かが精気を吸い取られている形跡はない。が、強力な魔力の波動を、確かに感じている。すでにここは、敵どもに乗っ取られた後のようだ。

 大々的に男性を襲っているかとも思ったが、それにしては静かすぎる。

 やはり……罠か。

 僕はフザケンジャーに変身して、再び呼吸を整え、仙術の力で淫気を体外に排出した。これで空気を吸い込んでも、僕に淫気の影響はない。

 それとも……僕が1時間かけて到着した時には、すでに天国軍団どもの暴虐は終了して、この淫気はその残り香に過ぎないとでもいうのだろうか。

 いや……それにしては残留魔力が濃い。

 まだどこかに……敵が潜んでいる!

 平日の昼間のためか、もともとそれほど人は多くなかったらしいが、そこに天国軍団が押し寄せ、店ごと乗っ取ったのだろう。

 ただの天国軍団だけでは、これほどの魔力は醸成されない。怪人か、あるいは……

 何か強力な敵が潜んでいる可能性があるな。

「こおおおお……」

 僕は呼吸をさらに高め、いつ敵が襲ってきても大丈夫なように、男性としてのパワーを高めていく。

 僕の手足は、触れる女体に性感ダメージを与え、男根からは大量の神通力が流れる。一方で、性感神経は相当に鈍くなり、ほとんど快感を感じないように股間を鈍麻させていく。おまけに精力を解放して、なかなか絶頂しないよう、最大HPを跳ね上げてやるんだ。

 敵の素性が分からない限り、うまくコントロールもまだできていないようなヴァジュラの力に頼るわけには行かないな。

 まずは敵がどこに、何人、どのくらいの実力者が潜んでいるのか、それを確かめる必要がある。

 二階に上がってみる。やはり人の姿はない。それほど大きくない店内だが、設備は最新のものが揃っていて、常連も多いと聞く。それだけに、魔族にとっては、あまりおおっぴろげにしすぎないような、丁度よい狙い目だったということか。

「!!」

 一番奥のルームだけ、外に光が漏れている。物音もしている。

 確実に、誰かがいる気配だ。

 そっと覗いてみる。光の輝きは、回転するミラーボールのものだった。

 カラオケルームのソファーの上に、上半身をスーツで固め、下半身は裸になっている、店長とおぼしき男性が、仰向けに横たわっていた。

 そして、彼を騎乗位で犯している女性の姿があった。天国軍団だ、間違いない! 彼女は店長をここまで連れ込み、騎乗位で精を吸い取ってやがるんだ。

「そこまでだ!」
僕は勢いよくルームの中に入り、男性の救出と、佐伯仙術による天国軍団の昇天をもくろんだ。

「く……くるな……わな……あがっ!」
「!!?」

 僕の周囲に、とつぜん数え切れないほどのピンクの矢が放たれた!

「しまった、クピド……!!」

 扉を開けると同時に、ルーム中にしかけられていたクピドの矢が、一斉に放たれるように、クピドの矢がしかけられていたのだ!

 店長はそれを知らされたうえで、この場所に来る僕に助けさせるべく、目立つ場所で犯されていたのだった。

「おらおらおら……うぐっ!」

 さすがに超高速ラッシュで矢をはじき飛ばすなんてスタンド使いのようなマネはできない!

 何本もの矢が、僕の全身を甘く刺し貫く!

 痛みもなく、むしろ性感を刺激するくすぐったい疼きが、クピドの矢の刺さったところから拡がり、体のあちこちが蝕まれていく。

 店長は最後のトドメを刺されたらしく、精根尽きて気を失っていた。

 たっぷり精を奪い取って満足げな女性が、店長から身を離し、僕の方に向き直った。

「さあ、みなさーん、もう出てきていいですよー!」

 彼女が号令をかけると、どこに隠れていたのか、大勢の裸の少女たちが、廊下から、隣の部屋から、天井から、あちこちから飛び出してきた!

 ちいさな肢体を上手に潜ませて、僕に発見されないようにしていたんだ。淫気と、残留魔力は、少女たちが発見されないためのカモフラージュだったのか。

「きゃははは!」「わーおにいちゃんおちんちんおっきいねー!」

 全裸であどけない笑顔を振りまく少女たちは、これまでにない天国軍団のタイプだった。彼女たちは皆、10~15までの少女たちだったのである。

「なんて……ことだ……あうっ……」

 頭がふらつく。

 先ほどのクピドの矢には、ロリ属性開発の毒がたっぷりと含まれていて、それを僕は、こともあろうに戦闘前に、シコタマ身に浴びてしまったのだった。

「くっそ……どこまでも……ゲスな……っ! こんな子供たちまで駆り出すなんて!」

「ふふふ……」

 引率者は、どうやら女教師のようだった。自分が店長を犯していることで、僕の相手がまさかロリ属性の少女たちだなんて思われないようにしていたんだ。

「いいですかー、実践性教育ですよー。男のひとはねえ、女の裸やお●んこスジや太ももをじっと見ると、段々えっちな気分になって、おちんちんが大きくなるんですねえ。」
「ほんとだー」「……見たこと、あるもん。」

 女の子たちは、様々な反応を示しながらも、レッドスーツから盛り上がった男根の隆起を、全員がじっくり見つめているのだった。幼い少女は、性的な興奮と実物の据え膳にキャッキャと興奮し、中学生くらいにまで成長した少女たちは、膨らみかけの乳房をまさぐりながらも、それでも性的な経験くらいある、というフリをして、大人ぶってみせるのだった。

「このオチンチンを、手とか口とか、おっぱいとか内股、それとおま●こでいっぱいこすってあげると、いい気持ちになれますよー。じゃあ、この全身タイツのヘンタイ君が、最初に抱きついた人から、実践を始めましょう! みんな、思い思いに彼を誘惑してみなさい。」

 彼女たちは、先生の言いつけどおり、一斉に襲ってくることを、あえてしなかった。

 そんなことをしなくても、クピドの矢によって、毛の生えていないオンナ表面のスジや、ぺったんこの胸、小さな肩幅、それでいてみずみずしいきれいな肌触りの魅力に、僕はどんどん心臓を高鳴らせていく。

 のみならず、彼女たちがあと幾年かすれば、すぐ横の女生徒たちのように、おっぱいが膨らみ、生足が発達し、女性らしい丸みのある体つきに変わっていくのだと、並んでいる成長期の裸体の群から、容易に拝察できるようになっている。

 そんな小中学生のあられもない姿、胸、オンナ、生足を見せつけられ、僕は股間の奥がきゅんきゅんとくすぐったく疼く。彼女たちの性的な魅力に、すっかり参ってしまっていた。

 呼吸が乱れると、仙術の効果が薄れる。そこへ、濃い淫気が体内に流れ込み、僕をますます狂わせていった。

 クピドの矢によってすっかり属性開発されてしまっている。だからこそ、彼女たちは積極的に襲ってこないんだ。僕が自分から彼女たちに興奮し、抱きつき、次々に精を放つようにすれば、それだけで最小の労力で、僕を倒すことができるというわけだ。

 だが……それでも、僕はフザケンジャーだ。そう簡単には、敵の術中には嵌まらない!

 子供たちを引率しているのは、天国軍団の女教師。コイツが司令塔なら、まずは彼女から倒し、統率の崩れた少女たちの群に佐伯仙術をぶち当てて、こちらも最小限の労力(消費精力)をもって最大の効果を上げてやろうじゃあないか。

「こおおお! くらえ! 佐伯仙術!」

 僕は強力な神通力を、女教師に流し込んでやる! 初期の頃に比べ、格段に濃さの増した僕のパワーは、女体全体を瞬時に包み込み、体幹の奥底までも、性感神経すべてをくすぐり、一瞬にして絶頂させてやる。気絶したって許してやるものか。

 ぴかっ

「!」

 なっ……!?

 確かに、神通力は女教師を責め苛んだはず。確実に彼女の女体全体奥底にまで、神通力を流し込んでいた。

 だが、女教師が左耳にだけつけていた小さなピアスが、きらりと光ったかと思うと、それ以上、彼女はいっさい感じることもなく、強力な神通力がどこかに消え去ってしまったのだ!

「あっははは! 私はもう、普通の天国軍団じゃあないんだよ。」
「ま……まさか……」

 そう……過去にも、似たような敵がいた。神通力が通じない相手。それは……天国軍団の中でも、群を抜いて力があり、なおかつ、自ら進んで、魔力の手先になった女性ッ!

 身近にもそんな女の子がいたっけ。なんじゃ虫とかなんとか。オーストラリア出身の同い年の不遜な敵だ。

「じょ……常任天国軍団!」

「そう……ただ無駄に忙しいだけで、親や教頭どものクレームや要求ばかりが返ってくる、くっだらない教師生活には飽き飽きしていたのよ。始発から深夜まで仕事、休み一日もなし、やっと時間が取れると思ったら部活の顧問をさせられ、家に帰っても仕事の続きをし、彼氏も作れず、まともに眠れもしない。それで報われるどころか、やればやるほど苦虫が返ってくるし、がんばればがんばるほど、要求が高くなりハードルが上がり、労働時間も増えるだけ。いいかげんウンザリだ!」

「ぐっ……だから……罪もない子供を毒牙にかけたのかッ!!」

「あははははっ! 仕返ししてやる! 仕返ししてやるぞォオォ!! そして、その先には世界がすばらしい、快楽に満ちた私の世界になるんだッ! 邪魔するなら、その精、ねこそぎ……私の教え子たちの体で吸い尽くしてやる!」

「てめえ……」

 この女教師の導きによって、少女たちは全身を操られた。渦巻く魔力は、まさに天国軍団に仕立て上げるために使用された、肉体コントロールの媒体だ。

 彼女たちは、自分の意志で笑い、しゃべり、裸になり、ペニスを見つめ、男性を誘って体をくねらせつつ太ももや縦スジを見せつけているわけではない。

 天国軍団は、肉体を乗っ取られている。

 忘れてはならないのは、彼女たち自身は、心の底から嫌悪し、嫌がっているのに、体が勝手に動き、勝手にしゃべり、勝手に表情を作る……完全に操られてるってことだ。本当の自分の意志や意識を、ほんの僅かさえ出すことができず、地獄の嫌悪にまみれている。

 その中で発狂して魔族の言いなりになって自己を捨てるか、自己を捨てずに積極的に魔族の虜になって常任になるか。救われない女性たちは、好きでもない男を集団で犯すコマにさせられ、勝手に動く自分をどうすることもできず、ただ見つめ、ゾッとするおぞましいセックスの宴に、強制的に参加させられているだけなんだ。

 本当の本心は、彼女たちは泣き叫びたいはずだ。逃げ出したいはずだ。トラウマになる心の傷を深く深く負っているはずだ。

 助けてやらないと。こんな形で、女たちを操って組織化する魔族は、絶対に許せない!

 ああ……

 それなのに……

 天国軍団の罠を、僕はまだ振り切れていないままだ。クピドの矢のせいで、僕の精神は掻き乱され、少女たちの肉体に強い性的興味を抱く脳と身体に改造されてしまっているのだった。

 一番好みで、一番心を奪うタイプの相手が、しかも大勢たむろしていて、僕のペニスを飲み込もうと、集団で誘い続けている。性欲の強い疼きに勝てないままだ。

 この甘すぎる誘惑を振り切る術が、もはや僕には残されていない。取り囲まれ、脱出もできない。じりじり迫る、甘く幼い裸体の群を前に、つい手が出て、そばにいた妖女のワレメに指先を這わせてしまう。

「あはっ……センセーのいうとおりだね。おま●こ触られると、いっぱい気持ちいいよぉ!」

 少女は腰をくねらせながら悦んでいる。本人の意識とはまったく関係なく、勝手に愛液がどんどんあふれ出していった。

 それによって、僕の興奮もどんどん高まっていく!

 いつ暴走するか分からない瀬戸際で、僕はなんとか、少女たちの体を触りながら、理性を保とうと必死に踏ん張っていた。

 大ピンチだ。

 この上ない性的嗜好を開発され、その統括女教師は常任天国軍団、つまり神通力が効かない相手だ。おそらく魔性のピアスに神通力が集まり、散らしてしまうのであろう。

 だが、僕はこれまでも、幾度となくこの試練や困難を乗り越えてきたじゃあないか。

 夢の世界では、学校ステージで少女たちと戦った経験もある。

 クピドの矢の魔力はあっても、乗り切ることができないとまでは言えない。希望を持とう。

 とにかく、神通力だけを頼りにしていたのでは、この勝負を制することはできない。

 クピドの矢によって弱体化しているのは、むしろ僕の心の方なんだ。これをなんとか克服できなければ、この先々も危ういことになる。万一、全属性に対して弱くなってしまえば、いよいよフザケンジャーに勝ち目はなくなってしまう。

 しかしそれでも、精神力だ、ガンバリだって言っていても、一向に改善しないことも確かなのである。気持ちの問題でありながら、気の持ち方次第ではない。クピドの矢は、そんな心がけのようなヤワな力ではまったく対抗できない、脳まで冒しきる魔法の力なのである。これに対抗するには、単純な神通力ではない、何か別の、新しい力が必要だ。一体、どうすれば……打開できるというのか!

 フザケンジャーのスーツも、佐伯仙術も、ほとんど用をなさなかった。

 タイツ越しなのに、女の子たちの肌触り、生足の感触、ぷにっぷにのオンナ表面の感触は、しっとりと僕の指先や手のひらにじかに伝わってくる。少女たちの上半身は、男の子たちのそれと、見た目はほとんど変わらない。にもかかわらず、肌のきめの細かさ、全体の吸い付くような柔らかさ、ぺったんこのムネに小さい乳首のツボミなのにどこか女性らしさを感じさせてしまう物腰、ありとあらゆるものが、男子の上半身と、やはり完全に一線を画しているのだった。

 神通力は地に堕ちた。呼吸が乱れ、攻撃力にも防御力にも与しないまま、佐伯仙術の流れは完全に飛び散ってしまう。このままでは、子供天国軍団にほとんどダメージを与えることができない。それだけでなく、彼女たちからの快楽攻撃への耐久性も、完全に役に立たない状態になっている。

 このままでは、フザケンスーツの防御機能も役に立たない。魔性の力によってか、僕の気のせいに過ぎないのかまでは分からなかったが、少なくとも今は、彼女たちの肌の感触をダイレクトに味わってしまっているのだ。理性が飛んでしまえば最後、僕は彼女たちの肉体に劣情を催したまま、禁断の獣道をひた走ってしまうことになる。

 彼女たちはまだ、積極的に僕に襲いかかってはこない。そうせずとも、僕自身の方から、彼女たちに触れ、興奮し、ついにはペニスを、彼女たちの肢体でこすりあげ、“自分から”精液を吐き出してしまう……女教師と天国軍団は、まさにそれを狙った作戦を遂行中というわけだ。

 なんとか……この幼い誘惑に抗い、手を離して、体勢を立て直してから、反撃に出ないと。しかし……クピドの矢が猛威をふるって自制が利かなくなっているのに、一体どうしたらいいんだ!

「えへへー☆ もうガマンしなくっても……いいんだよ?」「ホントは私たちのカラダでいい気持になりたいくせに~」「みてごらん……みぃんな、おにいちゃんのこと、大好きだよ? だからいっぱい触っていいんだから……」

 誘惑の言葉はひっきりなしに続いている。

「うう……」

 クピドの矢の効力によって、彼女たちの言葉がジンジン甘く脳天を貫いてゆく。

 このまま、理性を飛ばして完全に少女たちに身をゆだね、我を忘れて快楽にむしゃぶりつきたい。そんな衝動を必死で抑え込んだ。

 本来であれば、こんな年端もゆかぬ相手の集団に対して、情けなくも欲情するなどということは、あってはならないんだ。そのふっくらとした下腹部も、毛の生えていないオンナ表面のワレメも、すべすべしっとりでおとなの女性と変わらないもっちりした肌触りを持っている太ももも、見たり触ったりで勃起してしまうなど、人間としての道義に悖る情動だ。そんな誘惑に負けるようでは大人ではないし、そもそも法に禁じられていることなんだ。誰だって、このあどけない若すぎる女の子たちに、性的な獣道のパトスを爆発させることはない。……はずだ。

 それなのに、どうしても勝手に手が動き、彼女たちの太ももやオンナ表面を、少しずつチロチロと触り、まさぐってしまう。指先や手のひらに返ってくるモチモチした弾力やみずみずしい肌触り、吸い付くようなきめの細かさを味わうたびに、僕はじわじわと理性を削り取られていくのだった。

 もう……何がどうなっても、気持ちいい誘惑に身を任せて、いけない美少女たちのちいさな肉体に溺れてしまおうか……

 いや!! だめだ!

 こんなところで負けていては、フザケンジャーではない! いったい何のために、ここまで戦ってきたというのだ。がんばらなければ。

 そうだ!

 正義の味方というものは、いつだってカッコイイわけじゃない。ヒーローは孤独だ。次から次へと、出口がふさがれていくような毎日が続いたとしても、倒れても立ち上がって前よりも強くなり、目的のために手段を選ばぬ悪い天使どもを、ここぞの一撃で一網打尽にする。それが……俺たちの道なんだ。

 僕は理性を振り絞り、少女たちの誘惑をはねのけた。

 佐伯仙術さえ、しっかりと練ることができれば、その神通力で少女たちを瞬時に絶頂に導き、そのまま気絶させ、なおかつ直近の記憶を奪って、天国軍団として操られた時の忌まわしい記憶をすべてなくしてやるんだ。本当は死ぬほど嫌なのに、勝手に体が動いてしまい、どんなセックスでも”させられて”しまう……それは一生残るトラウマになる。そこからの救済も、フザケンジャーの仕事の一つだ。

 「あはっ……おにいちゃん、がんばるね~☆」「じゃあさ……コショコショ……」「くすくすっ……おもしろーい♥」

 少女たちが何やらささやきあい、いたずらっぽく笑っている。そのしぐさがとてもかわいらしいのに、全身丸裸であるというギャップが、さらに僕の心を追い詰める。

 5年生くらいの女の子供二人が、僕の前に立ちはだかった。だが、彼女たちは当初からの作戦どおり、積極的に襲い掛かってくるわけではない。あくまで、”僕のほうから”たがを外してセックスの快楽によって射精するのでなければ……つまり僕の心から壊していかなければ、彼女たちの作戦は成就しないんだ。

 彼女たちはお互いに抱き合い、キスをすると、やや体をずらしてしっかと抱き合った。

 ツルっツルの上半身は、また乳頭が男子と同じようで、女性らしいふくらみをいささかも持ち合わせてはいなかった。

 それでも、抱き合っている少女たちの肌はとっても白く、なめらかで悩ましかった。そんなすべすべの上半身が、二人の中ですりすりとこすれあっていく。毛の生えていない脇の下がとてもやわらかそうだった。

「んっ……あっ……」「はう…ぃ…ぅ……」

 女の子たちはお互いの左右の足をすりすりとこすりあう。一人の太ももがもう一人のオンナ表面を悩ましく滑り、そのお礼にと、もう一人の太ももがその娘のオンナ表面を執拗に生足でかわいがる。ふたりは、お互いのオンナ表面を、自分の足で愛撫しているのだった。

「ぅあ……」

 そんないやらしい光景を目の当たりにして、僕はつい腰を引いて、ガマン汁の吹き零れるのを禁じ得なかった。

 ぽよん♪

「あはっ! おしりに大ヒットぉ!!」
「ああ……うぅっ!」

 僕が腰を引くのを見計らっていたのか、別の女の子が、僕の後ろに待ち構えていた。彼女はしっとりと膨らんだ臀部を僕に向けて、やや前かがみの姿勢で、お尻を突き上げるような体勢で待ち構えていたのだった。こちらが腰を引くと、強く彼女のお尻に僕のお尻がぶつかってしまうよう、計算した動きだった。

 10~11の少女の年齢とは思えない、とてもやわらかで心地よい、吸い付く感触だ。そのお尻は小さいながらも、きちんと女性的なふくらみをし始めてしまっており、触れればどこまでもめり込んでいくような、柔らかく弾くような肉厚だった。明らかに男の尻とは一線を画す、性的な攻撃力に満ち溢れたかわいい臀部に他ならなかった。

 僕の腰は思わず、ぽよんとした勢いで、前に突き出されてしまう。あと少しで、前方のレズ少女たちの横尻に当たってしまいそうだった。危ないところだった。

 だんだん、目の前の女の子たちの痴態がエスカレートしていく。

 次第に、彼女たちは幼いオンナをこすりあうようになっていく。オンナ表面のツルツルしたワレメが、お互いのワレメをかわいがり始める。ぱくっぱくっと小刻みに開く悩ましい器官が、クリトリスとその周辺を、同じくやわらかな器官であてがって、強い快感を紡ぎだしているようだ。少女たちの息がかわいらしさを保ちながら、徐々に荒々しいものへと変化していく。

 年齢に関係なく、メスとしての本能が目覚めたように、女の子たちは強く抱き合い、腰だけをくねくねといやらしく動かしていく。ツルツルの器官が滑らかに動けば、デリケートな肌がこすれあって、さらに強い性的衝動を呼び起こしている。

「ふふ……どぉお? この子たち、気持ちよさそうでしょ? ねえったら♪ ……混ざっちゃおうよ・・・ね?」

「ううっ……くそ……」

 僕はいやらしく腰をくねらせる。はちきれんばかりのペニスは、タイツ越しだがしっかりと男性器の形をしている。それを年端もゆかぬ天国軍団が、集中してまなざしを向けていた。もし僕が、感極まって自分のペニスをまさぐってしまえば、ルール違反といわんばかりに、少女たちが一気に押し寄せてくるだろう。そうなればもう、僕に勝ち目はない。オナニーも我慢だ。耐えるしかない!

 だが、後ろに身を引けば、少女の小さなお尻がぽよんとはねっ返してくる。横にくねらせれば、別の少女たちが容赦なく、生足を僕の横尻や太ももに滑りつけてきた。僕が動けば動くほど、女の子たちの肌の感触をよりたくさん受けてしまう。そのくらい彼女たちとの距離は近く、僕は完全に取り囲まれてしまっているのだった。

「混ざっちゃえ……混ざっちゃえ……」

 あう……もう……ガマンできな……

 ついに僕は、レズ少女たちの体に触れ始めてしまう!

 そのちいさな上半身をすべすべと撫でさすり、わきの下を軽くくすぐって、なめらかな背中を撫でさする。僕よりもずっとからだの小さな女の子の背中で、僕の手のひらがやけに大きく感じる。その代わりに、少女たちの背中の感触は、筋張った男のそれとは完全に異なる、ツルツルで吸い込まれるような弾力を誇っていた。

 さらに僕の手は、ほとんど周囲の少女たちに導かれるように、レズ少女二人の下腹部へと移っていく。さっき、やっとの思いで手を放したというのに、僕はまた、女の子たちのシコシコした太ももの感触を、両手で味わい続けてしまうのだった。

 オンナ表面は、一生懸命腰をくねらせる少女たちの貝合わせで塞がれてしまって、じかに触ることができなかった。だが、僕が彼女たちの下半身に手を伸ばし、オンナのほうに滑らせて行っては失敗するのを見計らって、別の女の子たちがパカッと股を開き、僕の手を導いて、存分にいけない器官を触らせてくれるのだった。

 はじける肉体の魅力にすっかり取りつかれた僕は、少女たちのレズ行為を目の当たりにしたまま、ついに性的な衝動を抑えきれなくなっていった。

「あはっ……いい気持ぃ~」「クスッ……いいよ……もっとさわって?」「お兄ちゃんうれしい……」

 僕に触られた女の子たちは、みんな一様に腰をくねらせて悦んだ。そもそも性的な経験が浅い娘たちは、その貞操観念が強制的に外されてしまったので、性感神経にダイレクトに響いているようだった。どこかで強化でもされていない限り、彼女たちはさして強い存在ではないんだ。

 しかしながら、僕のほうがすっかり参っていた。

 目の前の一人一人を見るにつけ、僕はキュンキュンと彼女たちに恋してしまう。これがクピドの矢の弱体化攻撃なんだ。

 触れば触るほど、目に見えて理性のタガが外れていく。僕の手は、少女たちの太ももとオンナ表面に注がれ続けるようになっていった。彼女たちに導かれるままに、そのスリスリした内股も、ぷりぷりしたお尻も、ほそっこいのにもっちもちの生足も、子宮のつぼみを宿していることをうかがわせる下腹部も、どこもかしこも触り心地が良い。

 未成熟段階である肉体であるにもかかわらず、もはや、僕の周囲にたむろす天国軍団は、すっかり”女!”そのものであった。

 次から次へと、別の娘たちの太ももに僕の両手が挟み込まれる。僕はその中で、禁断のつぼみをまさぐっていく。数秒間そうやってウットリしていると、すぐさま別の子が僕の手をつかみ、自分の内股とオンナ表面へと導いていく。僕は何人もの女性器を交代で触り続けた。どんどん、性的な衝動と誘惑に抗えなくなっていく。

 いてもたってもいられず、僕は勝手に腰を前後にくねらせてしまう。すると、レズ少女たちがさらに僕に近づいて、ペニス先端が自分たちの太ももや横尻に当たる位置に来た。

「ぅぁあ……」

 僕はつい、彼女たちのいやらしい秘貝を見つめながら、しきりにペニス先端を、少女たちの生足やお尻に押し付けるように、腰を前後させてしまう。ふにっふにっと女を感じさせる弾力が、ペニス先端に容赦なく跳ね返ってくる。僕はすっかり、彼女たちの魅力のとりこになっていた。

「あ!」

 急激に股間がくすぐったくなったかと思うと、ペニスの奥とお尻の奥が同時にくすぐったく疼いた! だめ……!! 心が叫んだが、もう遅かった。

 びくびくん! びゅるん!

 濃い体液が、フザケンジャースーツの奥からほとばしり始めた! 赤いタイツ越しに、白濁液が噴出していく。精液は、飛び散ることなくタイツに染み出していき、赤い色をさらに深く染め上げた。

 ウイイイン……

 自動浄化装置が働き、フザケンスーツから精子と体液が乾燥され、除去されていく。

 出し切ってしまえば、本来は賢者モードに入り、性的な衝動も収まる。だが、天国軍団の魔力によって、彼女たちへの射精は、性衝動を抑えるどころか、かえって高める結果となる。そして、彼女たちにかかった男は、みんな何度でも精子を吸い上げられてしまうんだ。襲われた男たちも、そうやって精根尽き果てるまで吸い尽くされてしまう。僕とて例外ではなかった。

 そればかりでなく、クピドの矢の効果も手伝って、僕はどんどん、射精すればするほど、却って弱体化が進んでしまう。

 敵が僕をどうして射精させたがるか、その答えもそこにある。

 僕が彼女たちの甘い肉体に屈し、精液を奪われれば、その回数を重ねるほどに、僕の力は弱まっていく。フザケンジャーとしての能力も、性的な防御力も、精神的な防壁も、じわじわ追い詰められていく。そのまま行けば、確実に魔界送りにされ、永久に魂ごと吸い尽くされ続ける羽目に陥る。魔王に目をつけられている以上、敗北した後に救済はないなんてことは、当たり前のように覚悟しなければならない。

 そして、僕が敗北すれば、世界はヘルサたん総統の手に堕ちてしまうだろう。天国軍団に歯止めが利かなくなり、この世は魔界化する。過去からは杉戸村伝説が、未来からは新世界が、そして現在の天国軍団と怪人どもが、世界を覆い尽くしていく。誰も性的な快感から逃れることができず、その行為が愛のある子孫繁栄のためではなく、もっぱら自身の欲動の処理と、それを啜って生きる魔族どもの糧となり続けるために、人間はとらわれた動物に堕落してしまう。

 ……なんとしても! それだけは食い止めなければならないんだ!

 ふもっ

「!!?」

 ペニスはますます元気を取り戻し、引っ込みがつかない。そして、僕は自分から腰を振り、女の子の横尻や太ももに股間をこすりつけて、情けない衝動に負けて、快楽をむさぼってしまった。その弱体ダメージは、思った以上に僕をむしばんでいた。

 一度少女たちの肉体の魅力に負け、そのなめらかな下半身を撫でさすってしまって、あまつさえ精液を稚い下腹部めがけて放出してしまったので、この”誘惑合戦”は、完全に僕の負けとなってしまっていた。

 だから、女の子たちは、今度は遠慮なく、積極的に責め始めるのだった。

 子供たちは、その小さく細い生足の魅力を駆使して、容赦なくシコシコした肌触りを、僕の両足に絡みつけてくる! スベスベとこすれる少女の足の感触は、もはや女性的な魅力を完全に誇っていて、肌触りも柔らかさも、完璧な攻撃力を具えていた。おとなの女性との足の違いは、ふくらはぎが太いかどうか、全体の大きさが違うかどうかだけであって、ペニスから精を絞るためなら、もう何一つ申し分のない成熟度を示していた。

 そんな女の子たちが、何人もがかりで、僕の両足に生足をこすりつけてくる。横からも後ろからも、女の子たちがぎゅうぎゅうに並んで、自慢の太ももを僕の両足にまんべんなくあてがい続けた。

 そして、ソファの段差を利用して、一人の女の子が、ペニスを内股で包み込み、ぎゅっと強く交差させるようにして、やわらかく棒全体を締め付けた!

 彼女のオンナ表面が、やわやわとペニスに絡みつき、ワレメの間にしっかりと棒を包み込んでいる。

 まっすぐ立っていると完全に隙間ができてしまうほど、少女の足は細く華奢だった。それなのに、その生足表面はきめ細かく、柔らかくてスベスベした”女の脚”そのものであった。

 内股の肉付きがやや貧弱な分、彼女はさらに内股になって、ぎゅうっと足を交差させる勢いで絞めてくれるので、ペニスを包み込む分には何ら申し分なく、柔らかな弾力を刻み付けることが、十分に可能なのだった。

 めがねをかけたショートカットの若娘は、僕に華奢な上半身をしがみつかせた状態で、小刻みに腰を前後させ始めた! 「あはは…おま●こイイキモチ~……お兄ちゃん、あたしの足、気持ちいい?」

「うああ……」

 つい腰を引こうとしたが、もはや数人の女の子が背後を固めてしまい、僕の腰は彼女たちの手や腰や太ももで、無理矢理に押し返されてしまう。僕は腰を突き出した格好で、少女たちのスベスベの足を味わいながら、まんまと固定されてしまっている。

「ね…あたしのこと、覚えてる?」

 い……いや……覚えていない。こんな娘は初めて見た!

「くすくす……ウソばっかり。ほんとうは、ね……休み時間に、あたしの足、毎日見てたでしょ。」
「!!?」

 おもいだした……

 いや……

 これは……魔族がつむぎだす、ニセモノの記憶かもしれない。でも、僕の中に鮮明に、当時の情景が思い出された。思い出の中にあるのは、まぎれもなくこの少女だ。眼鏡をかけた、こじんまりとした女の子。クラスメイトの中でも飛び切りカワイイ部類だった。

 小学生のころ、僕は確かに、この娘を知っている。というより……この子の生足を知っている!

 休み時間のたびに、彼女の足をちらちら見ては、その性的な魅力を頭に刻み付けた。家に帰ってからオナニーするときに、しょっちゅう彼女の足を記憶から思い出して、自分で抜いていた。

「へへー☆ とっくに知ってたんだからね?」
「うぅ……」
「いいんだよ……おにいちゃん、あたし嬉しい。嬉しかったんだよ? ……だから、ね、あたし、寒くっても、ガマンして毎日、スカート短いのはいたり、半ズボンにしたり、ブルマで過ごしたりして、必ず足を露出してたんだよ。パンティがはみ出るかどうかギリギリの短さ以上には、絶対長くしないって、決めてたんだ☆」
「うあ!」

 くすぐったい快感が、ペニス全体を貫いた。

 そうだ……この娘……必ず毎日、太ももを出していない日はなかったんだ。だから僕もオカズに困らなかった……。

 バレていたんだ……何もかも。僕が彼女の足を、見つからないように毎日見続けていたことも、分かっていて、それでも隠すことなく、逆に毎日きわどい格好で、わざわざ見せつけてくれていたなんて。

 そんな少女の生足が、今度は僕のペニスを、じかに包み込んでいる! 厳密にはフザケンジャーのタイツ越しだが、天国軍団の魔の力によって、直接触れ合っているのと同じ感触、同じ刺激を受けている。のみならず、クピドの矢のせいで、通常感じる以上の快楽と恋心が、僕の全身を駆け巡ってしまっている。

 小学時代のクラスメイトが、幼いままで、ペニスをじかに責めている……その記憶だって、あいまいなままで、偽の記憶かもしれないのに、どうしても本物に思えてしまう。

 その興奮と、少女の太ももの感触、悩ましい前後運動でしごかれるペニスの快感に、僕は腰を引くこともできずに、精力をどんどん減少させていった。

「いいよ、今度は隠れなくても、いっぱい触って、いっぱい気持ちよくなってね?」 
しゅっこしゅっこと女の子は両足でペニスをこすり続ける。

 華奢な肉体が前後すると、一瞬一瞬で、亀頭先端が、彼女の後ろ足から飛び出すことがあった。そこへ、さらに別の少女が、容赦なくいたずらな指先を伸ばしてくる!

 おとなのレディのような細くしなやかな形はしておらず、どこか幼くまるっこい指先ではあったが、ぷにっと柔らかな弾力はしっかり具えていて、少女の指先がペニスの裏筋をしっかりとらえて離さなくなると、快楽はますます高まってしまう。

 棒部分はめがね娘の生足がしっかりしごきたて、亀頭先端と裏筋は別の少女の指がコショコショとくすぐり撫でさする! 僕は体を固定されたようなもので、彼女たちの責めを回避することもできず、ひたすら快楽にうめくばかりだった。周囲の少女たちの魅惑的な太ももが、一層激しく僕の両足をこすれていった。

 びゅりゅ! ぴゅるっ!

 情けない体液が、めがね少女の足に敵わず、二度目とは思えない濃さをたたえて滲んでいく。「うあ……」深いため息と、がくがくふるえる両足。そのまま力尽きてしまいそうだった。

 次の瞬間、めがね娘の記憶はすっかり飛んだ。やっぱり……あれはニセモノの記憶だったんだ……でも、誰にだって似たような経験はある。それを逆手にとって、僕の記憶の一部を盗んだ敵女どもが、僕の心をかき乱す作戦に出たんだ。まんまと嵌まってしまったが、もう遅かった。そして、彼女たちは何度だって、同じ手を使う。その都度その都度、僕は騙されてしまうんだ。

「こおおお……」

 僕も必死で抵抗する。佐伯仙術を見よう見まねで出して、たまにしか出なくなっているフザケンビームで少女たちの精力を削る。だが、結局焼け石に水で、こちらの弱体化はなはだしく、たいした反撃にならなかった。

 なにより、こちらの心臓が高鳴り、どうしても彼女たちに感じてしまうんだ。

 佐伯仙術で神通力を身にまとっても、彼女たちのかわいい笑顔と、若くてたまらない肉体を前に瓦解してしまい、神通力による防御もすぐに効力を失ってしまった。

 少女たちは、手やお尻、生足でペニスをかわいがる。最後には、誰かの太ももに包み込まれ、亀頭を指先でくすぐられる体勢で、精液を奪われてしまう。そんなことが何度も続く。

 そのつどそのつど、彼女たちはニセモノの記憶を僕に叩き込んできて、甘酸っぱい恋の思い出や、未成熟ながら異性への興味が強まる多感な心情を悪用して、それを精子剥奪の手段にしてくるのだった。

 ついに、女子中学生たちが群がり始める。

「ね…センパイ、私のハジメテ…もらってくださいっ!」
「うあ! そんな……」

 14くらいになれば、もう挿入が可能となっていた。

 生え始めたはずの下の毛は、丁寧に一本残らず処理されている。足の毛も脇の毛も同様で、少女たちと同様、ツルッツルの肌を誇っていた。

 膨らみかけた胸、乳頭。おんなになり始めたばかりの肉体は、まだまだ腰回りがくびれてもおらず、子供っぽい体つきのままでありながら、小学生とは完全に一線を画し、背が伸び、体つきも丸くなり始めている。彼女たちは、その性的魅力を、存分に発揮して僕に迫ってきた!

 ずぬぬ……

 抵抗できなかった。

 JCたちの生足は、一定の太さと成長を示しており、そんな彼女たちが僕の周囲を取り囲んで太もも攻撃をすると、さっきまでの女の子たちと同様のシコシコ弾力は変わらないのに、これに輪をかけて大きく成熟し始めた生足の魅力で、僕の両足はすっかり塞がれてしまう。

 ますます逃れられない体勢になっているところへ、女の子は息を荒げながら、立ちバックの体勢で挿入してきた!

「あああ……だめ……」
「センパイ…すきっ!」

 ぐにゅう!

 ペニスは完全にオンナの中に納まった。

 このくらいの娘が自分の彼女になっても、決して不思議ではない。僕も17、相手は14だ。だから、現実にこんなことが起こっても、違和感はない。それが、近しい年頃の青春を醸し出し、僕の興奮を格段に引き上げる!

 きつすぎる直情的な締まりは、少女の素股とは一線を画する、まさに”本番行為”なのであった。

 クピドの矢も手伝って、僕はすっかり、この中学生のとりこになってしまう。好きな相手による快感は、何倍にも気持ちよく感じる。敵はそこを突いてきている。わかっている……分かっているのだが、どうにも対処の仕様がなかった。

「いっぱいだしてっ! 先輩、ほら!」

 思春期のちょっといらだったような、急き立てるような動きが、彼女たちを支配している。少女たちは僕の腰を集団でつかみ、無理にでも前後に揺り動かして、ペニスをオンナで出し入れさせ続ける! ぎこちない動きに見せかけて、ひねりを加えた腰ふりをさせてくるので、ピストンごとに僕は感じまくり、矢も盾もたまらずに、僕は結合少女の背中を凝視し、そのお尻の柔らかい弾力がパンパン跳ね上がるのを感じながら、こらえきれずに精液を放ってしまう。

 思春期敵女の攻撃は矢継ぎ早だった。

 すぐさま別の少女がペニスを飲み込み、やはり甘酸っぱい直情的な締まりで、ペニスをこれでもかと絞ってくる! そして周囲の女の子たちがセッセセッセと僕の体を動かして、ペニスをゴリゴリやわらかな器官でしごかせてくる。僕は中学生とは思えないほど成長した少女のおっぱいを揉みしだきながら、さらに大量の体液を膣内で爆発させてしまう。

 このままでは……

 まずい……確実に、身体が徐々に魔界化していっているのがわかる。

 性的なことに対するタブー感が薄れている。快楽に対して、ずっと素直になってしまっていて、気持ちいいことが正義であるかのような錯覚に襲われてしまう。

 抵抗しようとしても、そこへクピドの矢の魔力が押し寄せればひとたまりもない。また元の位置に押し戻され、肉欲の快感に没頭していく。

 いつも……そうだ……

 僕は夢とも現実ともつかない意識下レベルの混濁状態に陥った。

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