翔のあぶない冒険!


14 番外編3 新世界

 

 だが、次の瞬間僕の体は隣の女性のところにワープして、やはり同じように正常位で結合していた。

 背の高いお姉さんで、19歳くらいか。胸も大きく、しっかり僕の顔を乳房に押しつけめり込ませつつ、ぐっと首筋を抱き締めてくる。きめの細かい腕の感触が首に絡み付くのも心地よかった。

 その一方で彼女の足は僕のお尻を蟹挟みし、下からぐっと抱きついてしがみついて離れなかった。

 あとは、僕が勝手に腰を振っていくばかりとなった。

 もはや立派な大人である女性の、経験深い女性器は、さっきの小娘とはひと味違った熟練のうごめきを示していた。さっきの直情的な締め上げは、青いつぼみならではのけなげな快感をペニスに送り込んできていたが、こんどはそうした若い締まりはないけれども、その代わりに僕の小さなペニスをまんべんなく包み込みつつ感じるところを的確に優しく締め上げ、どこまでもお姉さんぽくペニスを圧迫して根本から先端までを快感刺激にさらした。

 お尻を撫でさするふくらはぎの感触が心地よく、僕の体は実質完全に包み込まれている。腰のひねりも膣のうごめきも、すでに数多くの男の精を搾り取ってきた熟練の技であった。10歳の僕が耐えきれる相手ではない。

 あっという間に彼女で精液を絞られた。

 それでも僕の動きは止まらない。滑らかな締め付けと優しいヒダのまとわりつきにほだされ、僕はいくら踏ん張ってもこみ上げる射精感を抑えきることができなかった。ひっぱるように吸引していく圧迫と女体の柔らかさに包まれ、僕はすぐに高められた。

 「ああっ! だめえ!」僕はとっさに腰を引いて、彼女から離れようとした。だが、すでに体は操られ、腰を引くことさえかなわず、あいかわらず滑らかに腰を振らされていた。逃げることはできない。

 リズミカルなしごきの刺激が、これでもかと僕を高めた。

 僕は感極まってイッてしまった。

 それでも腰の動きは止まらないし、お姉さんの体は開きっぱなしで、僕を包み込んだままさらに射精させようと全身でうごめいてくる。熟練した膣は小さなペニスをすっぽり包み込んだまま、ぐちゅぐちゅと音を立てて精を吸い取ろうと妖しく締めつけている。

 だが、さっきと同じ体勢、同じ女性、同じ動きに、わずかに余裕が出てきた。相手に飽きるわけではないものの、それに近い感情が芽生え、ほんのわずかだが退屈さを感じる。それによって、さっきほどすぐに高められるわけではなく、慣れもあってか、もう少し耐え切れそうな気がしてきた。

 お尻とその奥にぐっと力を入れ、快感にあらがいながら、腰の動きに身を任せる。これでもかとペニスでオンナをかき回し続けると、徐々にお姉さんの方も悩ましい息を強めていく。

 むぎゅむぎゅと腰を振る度につぶれていくやわらかい女体に包まれながら、僕も彼女の上で悩ましいため息を吐き続ける。じわじわと快感に押しつぶされそうになりながらも、何とか快感に心奪われないようにし、射精しないよう踏ん張り続けた。

 それでも熟練性器にはなかなか勝てない。さらに精を暖かいオンナの中に放出、天国を存分に味わった。

 それからほどなくして、お姉さんの方も果てた。

 だが、休んでいる暇はなかった。すぐさま4人目が絡み付いてくる。残り96人、想像以上に険しい道のりであることを思い知らされた。こうやって女をイかせながら自動的に先に進んでいく仕組みなんだ。

 高校生くらいの女性が、僕の下でペニスを受け入れながら、自分から腰を振って気持ちよくしてくれる。彼女の両足が僕のふとももに絡みつき、脇を通って僕の後ろ足に滑り込んで、上からふくらはぎで押さえ込んでいた。そして僕の肩を抱きながら大きめの乳房に抱き寄せ、あとは自分から左右に腰を振って、膣のうごめきでペニスをこれでもかと揉みしだき続ける。

 オンナの形も締め方もヒダの数も全然違うので、新鮮な感覚につい酔いしれてしまう。しかも今度は、僕の方が腰を振るのではなくて、彼女の方が左右に腰をひねってペニスを根本から先端まで揉みしだいてくれているのだ。僕は彼女の上で体重をかけてじっとしているだけでよかった。いや、じっとしている意外になかった。身動きは取れず、離れることはおろか、自分から腰を振ることも禁じられている。この体勢のまま、彼女に身を任せるしかなかった。あとは射精を遅らせるばかり、というのは変わらない。

 やわらかい心地よさが股間から全身に広がっていく。若い娘の膣が大きく蠕動し続け、ペニスの敏感なところすべてをまんべんなく刺激していた。

 悩ましいため息が漏れっぱなしだ。僕は彼女の上でペニスをこねくり回されながら、あったかく包み込む全身にしなだれかかって、全身とろけそうになる快感に打ち震えていた。それでも、彼女に全体重をあずけ、その女体全体の心地よさをしたから押しつけられ続ける他はなかった。

 耐えきれずに離れようとしても体は動かない。やがて精液は、お姉ちゃんの子宮めがけて勢いよく吸い上げられていく。

 律動が終わっても腰は止まってくれない。僕は下から抱き締められたまま、じっと快感に耐え続けるしかなかった。

 もみゅもみゅと単調な動きながら、10歳の若い膣はペニスを何度でも絞る力を持っている。疲れもせず、すぐに普段どおりに玉袋へと精液が溜め込まれる状態では、さらなる発射も時間の問題だった。

 それでも、二度三度と射精したあとは、やはり彼女の体にも慣れ、徐々に耐えられるようになっていく。

 ペニスとクリトリスが激しくこすれ合ったかと思うと、大量の愛液を放出して、女の子は絶頂を迎えた。

 まだ95人いる。1割も進んでいないのだ。

 すぐさま次の女と抱き合わされた。僕と同じくらいの年の、ツルペタな女の子は、座位で僕と結合して、自分から激しく腰を振ってきた。腰だけというわけにはいかず、彼女は全身を激しく上下させ続ける。すると、ペニスのみならず、僕の顔面も上半身もすべて、女の子の体にこすりあげられてしまうことになる。

 発達していないオンナの感触ではあったが、それを十二分にカバーする全身の動きと、激しく出入りするペニス扱き、そして、その生足はすでに十分シコシコしていて全身スベスベ、こすり合いながら触り心地は最高だった。

 やはり僕は彼女の座位攻撃に耐えきれなくなり、すぐに精液を放出してしまう。絶頂の間隔がわずかに長くなった。

 あいかわらず、飛び跳ねるように女の子は座位で僕の体に女体をこすり、ペニスから精液を出させようと一生懸命未熟な膣でしごいてくれている。こちらのペニスも小さいため、それでも根本から先端まで妖しくしごき上げることができた。

 僕はぐっとこらえて射精をガマンし、座った体勢でじっとしたまま彼女の動きに心奪われないように全身をこわばらせ続けた。性に未熟な女の子は、自分から腰を振りながら、自分からイッてしまった。

 矢継ぎ早に、今度はもっと年上の女の子に結合させられる。14歳くらいの娘は僕の体に覆い被さり、女性上位で結合して自分から腰だけをぐっぐっと振り続けてきた。丁度彼女の顔面が僕の顔に位置するためか、ひっきりなしにキスをさせられ、僕の舌を彼女の舌がかき回しながら、一心不乱に腰が上下してペニスを中学生の膣で絞り上げてくる。

 「むぐう…」僕は彼女の口の中で唾液を混ぜ合わさせられながら、くぐもった声を出した。ふくらみかけのおっぱいが僕の上半身にぴったりはりついてムニムニとおっぱいがこすれ合っている。それでいて腰から下は別人のように激しく上下し続け、ガマンの限界に達していたのだ。

 白濁液が膣内に注がれてしまう。やはり射精は長かった。10秒くらいがいつもの通りだったら、15から20秒はかかっている。その間もひっきりなしに体液は放出され続け、股間の奥まで律動し続ける。

 射精しても彼女は容赦なく腰を振り続けていた。あどけない顔で髪の毛を後ろに束ねただけの、思春期の娘がみずから腰を振ってペニスをこれでもかとしごきたててくれている。ディープキスも止まらない。

 腰を踏ん張らせて快感に耐えようとしたが、それを打ち破るような若い膣のしごきに、僕はとろけそうな高ぶりを覚えた。ペニスがひっきりなしに快感にさらされ、もはや股間に力が入らないくらいにジンジンしびれ、快感一色に染め上げられている。

 今度の射精は確実に20秒以上続いた。

 何とか中学生をイかせると、さらに年上の美少女のオンナがペニスを襲う。戦いが始まってから、もはやペニスは一瞬たりとも外に顔を出すことができず、ずっと連続して誰かの膣内に飲み込まれている。交代するごとに味わいのちがう感触に締め上げられ、そのたびに高められては射精してしまうのだ。

 お姉さんがうつぶせになっていて、その上に乗っかり男上背位で結合。お尻のむにゅっとした感触を腰に受けてとろけながら、彼女の方がお尻をぐんぐん突き上げて腰を振り、ペニスを膣圧でかわいがる。それだけで射精するに十分だったのだ。

 さっきよりも律動が早くなっている気もしてきた。

 お姉さんはムニムニとお尻を僕の腰に押しつけ突き上げながら、あいかわらずペニスをずりゅずりゅと出し入れしてくる。突き上げられるたびにやわらかい弾力が僕の腰でつぶれ、ぽよんと僕の腰をはね上げると、重力で僕の腰の方が今度は彼女のお尻にめり込み、ついでにオンナでペニスをしっかり締める。そんなリズミカルな動きの連続であった。

 ツルツルの背中の感触を間近で見、味わいながら、お姉ちゃんのお尻に翻弄されて高められる。ガマンしようと踏ん張っても、お尻のあまりのやわらかさに腰の力が抜け、そこへダイレクトにしごきと締め上げが襲いかかってくるのである。

 精液は噴水のように飛び出しては膣に注がれる。

 間違いなく、射精するたびに、射精時間と律動のスピードが速くなっている。

 わずかずつだが、イクたびに時間が長くなっていく。そうすると射精の多幸感をその間中感じ続けることができた。絶頂時の、頭の中が真っ白になるような全身の強烈なくすぐったさが、10秒から20秒へ、さらに25秒、30秒と長引いていった。

 次から次へと絡み付いてくる女たち。さまざまな体位で結合させられ、10代の若さは共通するが成長の度合いがまるで違う、顔も年齢も髪型も体型もアソコのタイプも全然違う女たちが、交代でペニスをオンナにおさめてしまう。

 一人一人、年齢の違いや膣の形状の違いなどによって、ペニスに新鮮な刺激を送り込んでくる。一人イかせれば次の瞬間には次の女と繋がってしまっており、ペニスはひっきりなしに天国の締めつけに包まれっぱなしになっている。

 こちらが動かされることもあれば、向こうが動くこともあり、お互いに息を合わせて腰を振り合うこともあって、僕は挿入を果たしながら同時に女体の魅力的な部分のすべてを次々味わわされ、ガマンしながらもそれをムリヤリ感じさせて射精に至らしめる膣圧にほだされ、心も奪われていく。

 たしかに、同じ体勢で何度も出していれば、正直飽きが来る。それによって、次の射精に至るまで時間がかかるようになっていく。そうすれば、交尾を重ねるごとにこちらに有利になっていって、その女をイかせやすくなっていく。だから、一人の女に延々と絞られ続けることはない。いつかは相手もイッてくれる。

 しかし、別の女に交代し、新たな刺激を送り込まれれば、やはりすぐに高められてしまう。

 そうして、射精のたびに徐々に時間が長くなり、イク快感がしばらく続くようになっていった。10秒くらいの多幸感だけでも十分気持ちいいが、それが30秒40秒と徐々に長引き、その間中精液が大量にオンナの中に放出され続けるのだ。

 そればかりではない。律動も徐々に早くなっていく。射精時の脈打ちが1秒間に二回くらいだったのが3回4回と倍増していっている。

 そうなると、イク時の快感がすさまじく強まるのだ。倍のスピードで律動すれば快感も二倍。それが数十秒という長時間持続してしまうのである。

 そう、これが「心奪われる」からくりであった。射精の回数を重ねるごとに、イク時の快感がすさまじく高まっていく。律動が早まりながら時間も長くなっていって、たしかに同じ女体相手なら次の絶頂までの時間は伸びていって敵を倒しやすくなるものの、こちらが射精すれば早い律動で快感に我を忘れ、その上射精時間が長くなって我を忘れる時間もどんどん長くなっていく。それを繰り返せば、ついには精神が保たれなくなり、快感の虜となっていく。

 一定回数の射精を超えたとき、おそらく律動のスピードは人間の限界を超え、ドリルのように脈打ちながら、一度に大量の精液を膣内に放出するようになるだろう。しかもそれが、もしかしたら無限の時間続くようになるのかも知れない。

 そうなれば精神崩壊は必至だ。というより、そうなる前に僕の心がすっかり変わり果て、いくらでも出したい、永遠にイキ続けたいと望むようになってしまうだろう。そうなれば、確実に僕は夢から覚めなくなり、世界はカリギューラの手に落ちる。

 相手の数は30人を超えた。心の警鐘が鳴り響いている。

 胸はほとんどふくらんでいないが、18歳くらいのお姉さんの滑らかな体に覆い被さり、全身をこすりつけながらの正常位で僕は絶頂を迎えた。

 「あひいぃ……」脈打つスピードが3倍になっている。それでいて射精時間は1分をはるかに超えていた。その間中、僕は何もかもを忘却して、肉体を駆けめぐるくすぐったい強烈な心地よさに脱力してしまっていた。

 これ以上の射精は危険だ。

 次の女は中学生。バックの体勢で結合させられると、彼女の方から激しく腰を前後左右させ、僕はとろけそうなオンナの感触を、滑らからな背中や肩をじっくり凝視しながら味わうことになった。

 射精までの間は正気であり、何とかガマンしなければと腰を踏ん張るのだが、だんだん高められていってしまう。お姉ちゃんのくびれのない腰と、ふくらんだヒップと、すでに十分精を搾り取る力を備えた生足。つるつるの背中。そんな禁断の肌に翻弄されてしまう。

 「やっ、やだっ、これ以上は…ッ!」僕はぶるるっと震えた。戦慄が駆けめぐる。ここで射精すれば、またしばらくの間天国に我を忘れてしまう。いつ精神崩壊するか分からない恐怖が襲った。

 それによって、何とか射精は免れた。怖くなって必至に踏ん張った結果だった。

 だが、そんな思いや恐怖感でさえ、次の19歳の座位攻撃によってあっさりと打ち砕かれていた。足を投げ出し尻餅をついた僕にお姉さんが後ろ向きで座って挿入、腰をなまめかしく前後左右に揺り動かしてきたのだ。

 「ああっ、いやああ!」射精感がこみ上げる。それでも身動きが取れない。頭を抱えて悶絶することさえ許されない。射精直前のくすぐったさに全身を支配された。何とか必死にこらえようとするが、大きなお尻がスリスリと僕の腰や足に絡み付いてこすり、熟達したオンナがペニスをこねくり回しながら優しく強烈に刺激を送り込んでくるのだ。

 滑らかな細い背中を凝視させられ、美しい肩や脇の下や長めの茶髪のさらさら感を目の当たりにしながら、僕はレディの細い生足に手を這わさせられ、内股の感触を愉しまされる。

 女は僕の玉袋を優しく撫でさすり、指先でやわやわと揉んだり指先でくすぐったりしながら射精を促し続ける。そしてオンナでペニスを締め揉みながら絶妙にしごき続けた。

 「ああああ!」ついに射精が始まった。

 脈打ちのスピードはすでに考えられないところまで速まっている。そして、射精が終わるまでそのリズムのまま、ついに2分以上の律動が続いた。

 その間女は腰を振り続け、僕は口をだらしなく開けてよだれを垂らしながら、イク直前とイッている最中が入り混じるあの至高の快感に我を忘れ、酔いしれ、何もかもどうでも良くなっていた。

 やっと射精が終わると正気に戻るが、お姉さんの悩ましくうごめくお尻の感触が滑らかに連続してふたたび射精を促してくる。年上の白魚のような指先が玉袋をいじっているのも変わらない。

 36人目にして、僕は身の危険をはっきりと感じ取った。これ以上の戦いは危険すぎる。これ以上射精していったら、もっと律動が速まり射精時間が長くなり、我を忘れる時間が長くなって、「この世界での射精」の気持ち良さに完全に心を奪われてしまうだろう。

 やはり、これだけの女体を相手にしてもなお、ほとんど射精せずに次に進むくらいの実力がなければ、半分くらいで精神崩壊だ。なずにゃんの時と同様、限界を感じ取っていた。

 「も、もうだめ! リタイア!」僕は懇願するように泣き叫んでいた。

 女の腰使いが止まる。だが、さんざん高められていたペニスは、膣の締まりとじわじわ圧迫するうごめきに耐えきれず、次の瞬間に俳句という準備を始めていた。もはやここまでか?

 だが、次の瞬間、目の前の視界が変わった。僕はふたたび、あのピンク色のエレベーター扉の前に立っていた。

 「あぐう!」それでも、さっきまで高められていたペニスは収まらない! 誰にも触れられていないのに、勝手に律動を始め、僕は精液を空中めがけて放出してしまっていた。

 律動は通常並、時間も10秒足らずで終わった。

 ああ。。。元に戻ったんだ。

 チャレンジは失敗した。

 だが、リタイアすると射精の呪縛は元に戻り、早くなっていた律動も長くなっていた射精時間も、通常どおりとなった。これで精神崩壊は免れることとなる。

 「…。ふう。どうしよう…。」

 僕はふたたび途方に暮れた。なずなのエレベーターも危険極まる。人間ではない。男の精を糧にする淫魔、しかもそこそこ強力な魔物だ。抱き合っただけで射精するようでは、やはり勝ち目はないだろう。

 かといって、桃色のティーン地獄で、100人斬りも難しすぎる。半分たどり着けないうちに、精神崩壊の危機に直面してしまった。今の状態で再チャレンジをしても、同じ結果となるだろう。

 …そうなると、あのもっともいやな感じの、黒い扉を進むしかないのだが。

 雰囲気からして、もっとも危険な感じがする。異次元地獄、ペニスだけ飛ばされる。何が起こるか分からない、わけの分からない不気味さがある。

 それに、いずれにしても、それが白やピンクの扉の先と同じような、魔性の快楽と誘惑に満ちていることも確かだった。乗り越えられる保証も自信もない。

 とにかく、黒の扉に入ってみるしかない。それで比較検討して、一番たどり着けそうなところに数回チャレンジし、精神が崩壊しないように気をつけながら、何とかして脱出していくしかないだろう。

 『異次元地獄。』僕は扉にタッチして、黒の扉にした。『ペニスのみ異次元に転移させ、電光掲示板にある責めを受けながら先に進みます。最後まで進むことができれば、学校から脱出できます。何度でも射精できますが、一度の射精につき一人、半透明の精霊がまとわりつきます。リタイアすることもできます。精神が保たれなくなり、快感の虜となれば、この天国で永遠に女たちと交われます。』

 扉が開く。とてつもなくいやな予感がするが、ヤルしかない。危険ならすぐにリタイアしよう。

 中に入ってみると、いやな予感はことごとく的中した。

 壁は黒く、全体的に薄暗い。暗い青のネオンだろうか、どこかから青黒い光が差していて、僕の体も床も青くなっている。黒い壁だけ黒のままだ。かろうじてまっすぐ進むことは分かったが、どこまで続いているのか分からない。

 「ああっ!」股間を見て驚いた。「ないっ!」ペニスがなくなっている! 棒も玉袋もなく、股間は少女のようにつるんとしていた。

 ここに来たとたん、ペニスだけが異次元に飛ばされたのだ。

 「ひええ。。。」いやな予感はやっぱり的中した。強い喪失感が駆けめぐる。来なければよかった。

 これでは、自分で自分のペニスを守ることができない。異次元に飛ばされたペニスは完全に無防備だ。手が出せない。何をされるかわからない恐怖が頭をもたげる。どうしよう…。

 とにかく、来てしまった以上は仕方ない。先に進んでみるしかなさそうだ。

 僕は股間に何をされるかわからない恐怖と戦いながら、ゆっくり前に進んでいった。いきなりこの部分だけ蹴り上げられても、それを防御する方法がないのだ。急所であるだけにその恐怖は大きいものがあった。

 もっとも、蹴り上げられるなどということがこの夢の世界で起こるはずはなく、その代わりに、射精を促すめくるめく快楽が股間にもたらされることは容易に想像できた。これをガマンすることが、今の僕の急務なのである。

 ブウウン!

 窓がない代わりに、薄暗い通路にはいくつもの電光掲示板が浮遊している。半透明で、近未来型の、文字だけが緑色に浮かび上がるモニターであった。そこに指令のように文字が浮かび上がる。

 『手コキ』

 股間に何かが触れる感触。やわらかくてむにゅっとしたものが、ペニスにまとわりついた。

 「あふ!」突然快感が股間から全身に走る。ペニスが何かに包まれたかと思うと、それが根本から先端まで、ゆっくりと滑り、いきり立ったペニスを優しくこすってくれている。

 この感覚には覚えがあった。まさに電光掲示板にあったとおり、女性特有のやわらかい手がペニスをしごく手コキの感触であった。

 だが、これまでの責めとは完全に違うものであった。

 女のひとの甘美な手のひらがペニスをリズミカルにしごきたてているのは変わらない。そしてそれは、ここまでの冒険でも、何度も何度も味わい、射精させられたりこらえたりしてきたものである。だから、単純に手コキだけであれば、何とかガマンができるはずのものであった。

 しかし、同じ感触であるにもかかわらず、僕の精力がみるみる減少していくのを感じる。その心地よさは、これまでに感じたことのないほど甘美であり、同じ刺激に対する気持ち良さの度合いがまるで違うのである。

 それは単純に、ペニスが異次元に飛ばされて、誰に触られているか分からないということに起因するものだけではなかった。また、触られていることが自分で見えず確認できないということに起因するわけでもなかった。それらはそれらで、暗闇で触られているように、突然気持ちよくさせられてしまうという意味で、強い快感を催すものではあるのだが、それだけであるのなら、こんなにも射精感が早く近づくはずもないのである。

 ただの手コキなのに、ダメージがあまりにも大きすぎる。触っているのが魔族ということだろうか。いや、それなら、ペニスをしごく手の感触は、こんなに普通であるはずもない。あくまで、この感覚は普通の女性の手であり、感触そのものが覚えのあるものなのであって、その感触のわりに快感が強く、あっという間に高められてしまうから不思議なのである。

 僕は歩きながら、なんとか踏ん張って女手の感触をこらえた。だが、ペニスをしごく感覚をいささかも抑えることができず、快感はじわりじわりとペニスから精液を吸い出そうとしている。

 こらえようと力を入れても、うまく力が入らないことが分かった。お尻の穴にぎゅっと力を入れ、臀部を引き締めることができるけれども、前方、ペニスそのものに力を入れている感覚がない。

 すぐにイキそうになった理由が分かった気がする。つまり僕は『ガマンができない』状態なのだ。力むこともできず、だらんと脱力した状態になっているのだ。

 異界にペニスだけが飛ばされ、腰を動かしても何をしても、こちらからはアクセスができない状態である。つまり、力を入れてもこちらから向こうの世界のペニスへと、何かを伝達できず、股間を力ませることができないで、もちろん感覚を鈍らせることも叶わない。

 そして、向こうからこちらへのアクセスは自由であり、触られている感触も快感も、ダイレクトにこちらに伝わってくる仕組みなのである。

 その結果、異界で誰かに触られていると、力を抜いた状態で100%快感を受けてしまうのである。戦闘時は当然力んで、性感ダメージを受けないようにして、射精をこらえることが必須であるけれども、今現在、それがまるでできなくなっているのである。戦闘でなくても、刺激を受ければ筋肉が反応して、多少快感は軽減されるものだが、今はそれさえもできなくなってしまっている。だから、味わったことのある手コキでさえも、強烈な快感となって跳ね返ってくるのである。

 ついでにいうと、これまでの戦いで培ってきた我慢強さも、ほとんど無効になってしまっている気がする。それは肉体的反応を抑える形での経験値なのであって、あるいは精神的な我慢強さなのであって、ペニスそのものが鍛え上げられたわけではない。手や口やオンナなどでしごかれこすられていることそのものに慣れているのではない。それほど回数を重ねたわけではないからだ。

 むしろ、誘惑に耐えたり、快感を身に受けても射精しないよう自分に言い聞かせたり、女の魅力に負けないようにしたり…。そういう戦いがメインだった気がする。あとはポッティの力を借りて相手を倒してきたのだった。

 だが、こちらからペニスのコントロールがまったくできず、異次元で快感だけを受けている状態では、刺激が100%脳に伝わってしまうのである。そうなると、ペニスそのものは、ほとんど標準的な10歳の子供チンチンなのである。そこに大人の女のなまの手が直接襲いかかってきている状態だ。

 刺激に対して脳で多少のコントロールができ、射精をしないように意識を向けることはできる。ペニス以外の全身をこわばらせれば、多少ではあるが、射精を遅らせることくらいはできる。

 ああそうか、この廊下はそういう戦いなのだ。イキそうになるくらいの快感を身に受けても、“意思の力”だけで射精をしないようにしなければならないのだ。それはきわめて難しいことだ。気がゆるんで力を抜いたとたんに爆発してしまいそうだし、そもそもイッちゃいけない出しちゃいけないと強く言い聞かせても精液は勝手に出て行ってしまう。それを押さえ込むほどには、僕は強くないのだ。

 とにかく、この優しい女手の刺激を身に受けながら、なおかつ一刻も早く廊下にたどり着かないといけないんだ。歩みを止めればずっと手コキされ続けてしまう。このギリギリの精神状態で、なおかつ足を進めなければならない。

 僕の幼いペニスがリズミカルな大人の手でかわいがられている。きゅっと握りしめられたまま、すばやい動きでムニュムニュとしごかれっぱなしだ。やわらかい女手は、触られ慣れていない子供のペニスを熟練の感触でじわじわ追いつめていく。

 しごいているのが片手なので、何とか射精は免れられそうだが、スベスベの手のひらのやわらかい感触は、細い肉棒の皮を強く剥きながらもしっとりとまとわりついて、精液を絞りだそうと甘美に動き続ける。内股になろうと腰を突き出そうと、快感は変わらない。

 僕は気持ちを引き締め、頭を力ませながら、射精だけはするもんかと強く意識を集中させた。徐々にヘンな汗が滲んでくる。

 数メートル歩くと、横の電光掲示板に緑色の文字が浮かび上がった。

 『亀頭にキスの嵐』

 突然感触が変わった! 根本からの手コキの刺激がなくなったが、その代わりにペニスの先っぽにくすぐったい感触がはりついた。このぷるんとやわらかい感覚は、女性特有のふにふにした唇そのものであった。

 亀頭部分がむき出しにされ、その小さく敏感なピンクの先っぽに女の唇が当てられており、むにっと押しつけられては離れていく。亀頭のあちこちに矢継ぎ早にチュッチュッとされ、くすぐったい感触が連続してペニスに襲いかかっている。力を抜いて完全に受け身になっているペニスへのこの刺激はたまらなく気持ちよかった。

 とりわけ敏感な先端部分、カリのヒダのところなどが、くすぐったい口の攻撃を受けていて、じわっとした高まりが股間から伝わってきて、僕は思わず腰を強く引きながらゆっくり歩くことになる。もちろん、そうしたところで快感ダメージは一向に変わらず、僕は精神力だけで射精しないように耐えるしかないのだった。

 「あふ。。。も、もう…でも…がんばらないと!」僕は自分に言い聞かせながら、しっかりとした足取りを意識して、暗い廊下を歩いていく。電光掲示板に出た快感攻撃を、なんの守りもないままダイレクトにペニスに受けていて、見ることができないにもかかわらず、いやそれだからこそ、感覚が研ぎ澄まされてペニスのどこにどんな攻撃を受けているのが分かるのであり、それが僕の興奮と射精欲を格段に高めてしまうのである。これをこらえるのは思った以上にたいへんなことであった。

 「ああっ!」

 射精しそうになって、僕は思わず足を止めてしまう。ない股間に両手を添え、ぐうっとこらえてみせるが、それでも射精直前の強い多幸感とくすぐったさがじわあっと急激に広がっているのである。

 そうだ、さっきまでの手コキ攻撃で直前まで高められ、そこへ休んだり回復したりするいとまもないまま亀頭キス攻撃を受けているのである。次の掲示板の指令が出る直前まで、前の指令に基づく攻撃が続く。次の指示が始まると、突然その指示どおりの快感がペニスに襲いかかるのだ。さらに次の電光掲示板のところにたどり着くまでその攻撃は続き、そうしてその新しい指示が始まると、ペニスは間髪入れずに次の刺激にさらされるのである。

 ということは、あの突き当たりにたどり着くまで、ペニスはひっきりなしに連続で一瞬の休みもないまま、ずうっと快感にさらされ続けることになるんじゃあないか。

 これを一回も射精せずに耐えきることなど不可能だった。

 射精をガマンするなんてムリに決まっている。精神力だけで生理的反射を食い止めることは、今の僕にはできない。それも、次までに休めれば何とか気力で抑え、でかかった精液を玉袋に押し戻すことができるかも知れなかったが、次の電光掲示板までノンストップで快感が続くのである。それも、すぐにイッてしまいそうなほど甘美な刺激が!

 「うっく! だ、だめえ!」

 僕は膝をガクガク震わせて内股のままその場に座り込んでしまった。射精しちゃダメだという思いは残っているものの、これをあと何十分何百分と続けなければいけないなんてムリだという思いもあり、そこ劈頭へのキス攻撃がひっきりなしに続けられ、イク直前の感覚がずっと続くようになってしまい、これ以上歩くことができなくなったのだ。

 全身が脈打つ。見ることはできないが、股間が律動し、玉袋に溜められていた体液が根こそぎ放出されているのが分かる。絶頂時の快感がしばらく続いて、頭の中がぐちゃぐちゃになる。

 他のステージに決して劣らない、強烈な快感の試練回廊であった。

 一瞬だけ落ち着いた。だが、この世界ではいくらでも射精することができる。疲れることも倦むこともなく、気持ち良さが続いた。 そう、この場にとどまっている限り、亀頭へのキス攻撃は射精後も容赦なく続くのだ。このままこの場所にへたり込んでいれば、何回でもイカせられてしまうのである。

 僕は立ち上がって歩き始めた。亀頭への集中キスのくすぐったさをダイレクトに受けながら、それでも僕は先へ進むしかないのだった。

 「!!」突然白い光が僕の隣に浮かび上がった。

 そのモヤのような光は徐々に人の形を取り、はっきりと女性の形になった。白く淡い光を出す、半透明の全裸の女性で、背中からこれまた半透明の、トンボと同じキレイな羽が生えている。

 白く透き通った女は、歩いている僕の横にぴったりくっついて歩き、外側の生足をしきりに僕にこすりつけてきた。僕の肩に手を伸ばしてもいる。そうして、時折片手で、僕の乳首を優しくつまんでくるのだった。

 『一度の射精につき一人、半透明の精霊がまとわりつきます。』

 そんな説明があった。僕は手コキと亀頭キスによって射精をし、その結果半透明の妖精が一人、僕にまとわりついているのだ。

 妖精は僕の左側で体をすり寄せながら、時折いたずらな指先で乳首をくすぐってくる。そう、”半透明の精霊”の役割は、異世界に飛ばされていない僕の体を愛撫することであった。フワフワとしていて、僕とぶつかっても僕がバランスを崩したりして転ばないようになっている。つまり歩くことの妨げにはならない。だが、僕の体に女体を押しつけこすりつけつつ、体のあちこちを愛撫して、こちら側の体を刺激し、射精を補助するのである。

 そればかりではない。こちら側での愛撫攻撃は、僕の精神をかき乱し、力むことなく射精をガマンしなければならない僕の集中力を削ぐ働きもしている。乳首をコショコショされると、ゾクゾクするくすぐったさについ悩ましい声を漏らしてしまう。その瞬間は快感にほだされ、脳で射精を抑える意識の集中が途切れてしまう。そうなれば、射精をこらえることができずにイキそうになるのだ。こうして、僕がどんどん精を放つことを助けるのが、この白い妖精の役割なのである。

 射精の回数を重ねれば重ねるほど、僕にまとわりつく半透明の妖精の人数も増えていき、僕は全身をくまなく愛撫されながらペニスの刺激を脱力して受け続け、ますます射精しやすい状況に陥ってしまうのだ。

 『二人がかりでほおずり』

 次の指令に入る。ペニスが両側からやわらかいもので圧迫され、すべすべとこすりあげられる。この感触は、プニッとした女の子のほっぺに間違いなかった。誰かは分からないが、二人の娘がペニスの両側に顔を強く押しつけて、すりすりと先端までこすり続けているのだ。

 妖精に乳首をいたずらされ生足をこすりつけられながら、異次元の美少女たちのほおずり攻撃にも耐えなければならない。体に力を入れても、妖精の快感攻撃を半減させることしかできず、ほおずりは容赦なく僕の精力を削り取っていった。

 絶対にイクものか! そう強く念じた次の瞬間、妖精の両手が僕の両乳首をすばやくくすぐり、ゾクッとした快感によってついつい脱力、念じた誓いもはじけ飛び、そこへやわらかいほっぺがグニグニスリスリしてくる。思わず射精しそうになったが、気を持ち直してガマンすることができた。だが、こんな調子では二人目の精霊がまとわりつくのも時間の問題だった。

 『脇の下で亀頭をかわいがる』

 先端が急にすべすべやわらかい肉に包まれる。毛を根本から丁寧に抜いた女の脇の下が、亀頭をすっぽり包み込んでいる。じっとり暖かい感触がむぎゅっと亀頭を締め上げ、同時にむにむにと腕の力で揉まれ続けている。

 さらに根本を指先で掴まれたあげく、すばやく亀頭が脇の下にこすられ、スベスベの脇の禁断の感触がこれでもかと刻みつけられていく。股間がきゅうっと快感に疼き、絶頂の準備を始めていく。

 なんとかして食い止めようと気を張ると、半透明の妖精が乳首をくすぐる。僕は身をよじらせ、そちらの快感に気を取られている隙に、脇の下のツルツルが亀頭先端で激しくこすれていく。

 「いやああ!」僕は全身をくねらせてふらふらしながら廊下を歩き続ける。ああっ、次の電光掲示板まであと3メートルくらい、何とかたどり着かないと。激しい快感に頭がぼっとしてしまいながらも、すぐに気を取り直して先に進んだ。

 何とか次の掲示板のところにたどり着いた頃には、股間とその奥がジーンとなり、すぐにでも爆発してしまうほどの“寸前の快楽”が駆けめぐるようになっている。

 『中学生二人の脇腹に挟まれる』

 「あああ!」むにっとしたやわらかい圧迫がペニス全体を包み込んだ。両側から押しつけられる感触は間違いなく、きめの細かい肌を具えた美少女の脇腹の感触そのもの! 大人と違ってくびれがないが、それが若々しいローティーンの立派な武器になっている。それが今、僕に襲いかかっている。

 律動が始まった。精液は異次元に消えるが、絶頂時の多幸感は間違いなくこの体を駆けめぐっている。僕は直前までさんざん高められ、ガマンすることさえ叶わずに、女の子の脇腹の感触で包まれた瞬間そのみずみずしい感触の魅力に負け、イッてしまったのであった。

 歩き出した僕の右側に、やはり半透明の妖精がまとわりついて、すべすべと体を押しつける。彼女は僕のお尻をひっきりなしに撫でさすった。これで、僕の両側に妖精がはりつき、一緒に歩いていることになる。

 『亀頭を女の乳首でこする』

 コチョコチョとくすぐったい感覚が亀頭全体を這い回った。全体的にやわらかで、指のように大きくて、それでいてコリッとした女性の乳首が、亀頭を全方向からすばやくこすりあげている。

 複数人での乳首コキというより、女の乳首だけが無数に浮遊して亀頭周辺に集まり、集中して先端だけをコチョコチョしているみたいだった。

 先端への集中攻撃は、思った以上に射精感を高めてくれる。感じやすい部位への限定攻撃は、ガマンの力みを許さないペニスにとってこの上ない天国なのだ。

 『ヒザの裏で挟んで揉む』

 コリッとしたやわらかいヒザの裏が、ペニス全体を強く包み込んだ。その状態で強く膝を曲げてで締め上げているみたいに、締まりが相当にきつかった。ヒザの裏とふくらはぎの感触がぎゅうむっとペニスを締め続けた。 その間も、こちら側では乳首とお尻がくすぐられ撫でさすられ、妖精の生足が僕の両足外側をしきりにこすっている。

 『亀頭フェラ』

 「ああ!」またもや先端集中攻撃だ!

 亀頭だけが女の口の中に収められる。皮との接点のくぼみ全体に、女性特有のぷるんとした唇がはりつき、ぎゅっと口をすぼめると、亀頭は締め上げられながら唾液まみれとなった。

 口腔内では絶えずチュウチュウと吸われ、吸引と締め付けのやわらかさに僕は絶望的に高められた。そこへやわらかくて熱い舌が容赦なく襲いかかってくる。カリのヒダばかりを、ぬめぬめと強く舐め上げてくる!

 数歩歩いたところで、脈打ちが始まる。

 「いやだああ! しゃせいはいやだああ!」

僕は半狂乱になり、廊下の床を転げ回った。頭を抱え、身もだえしながら右に左にと激しく暴れ転がる。

 だが、異次元にあるペニスはいっさい影響を受けず、何も変わらないで先端ばかり吸われねぶられている。妖精たちも、ぴったり正確に、転げ回る僕にまとわりついた。

 「あが…!」

 僕は全身をぴんとのけぞらせ、乳首を二人がかりでくすぐられながら、射精の律動に酔いしれた。強烈な快感が僕の精神をかき乱し、十数秒の間、我を忘れて気持ち良さに身を任せてしまう。

 落ち着くのは一瞬だ。また精巣には精液が一定量溜め込まれ、ひっきりなしに指示どおりの責めが始まる。

 3人目の妖精が現れた。彼女は僕の背中に覆い被さり、おんぶの格好で上半身を大きく動かして、背中におっぱいを押しつけこすりつけている。

 その状態で僕はさらに歩かなければならなかった。

 『玉袋に手を添えつつ手コキ』

 ペニスをリズミカルにしごく女手。そして、もう片方の手か、あるいは別の女性の手が、玉袋に手を添え、ふよふよと揉んだり、すべすべと手のひらや甲で撫でさすったり、こちょこちょと指先でくすぐったりしてくる。

 こちらの世界で白い妖精たちに囲まれ包み込まれた状態で、ペニスが玉袋後とかわいがられている。これはかなりきつい状態だった。出したばかりというのに、あっさり高められてしまう。肉体的にガマンできない以上、何とか心を保って精神力でカバーしないと。しかし。その思いさえ、妖精たちのいたずらな愛撫で阻止され、ますます射精へと追いつめられていくのである。

 『亀頭だけローター』

 先端に卵形の小さな器具をあてがわれ、ぶるぶる振動が襲いかかる! ペニスの奥まで震えるバイブ振動は、こらえようとする僕をあざ笑うように快楽地獄に突き落とそうとしてくる。踏ん張ることができないペニスでは、振動がダイレクトに奥まで響いてしまい、性感神経はどこまでも容赦なく余すところなく刺激されてしまう。

 『小学生の生足スマタ』

 プニッとした小さな足がペニスを挟み込み、左右交互にスリスリと棒をしごいてくる。異次元にペニスが飛ばされているために、その光景を目の当たりにすることはできないものの、電光掲示板の文字が状況をしっかり説明してくれている。それがかえって想像力をかき立て、僕を徹底的に追いつめるのだった。

 僕と同じくらいかな。小学生のきめの細かいふとももがシコシコした弾力でペニスを包み込んでいる。僕はこの感触に息荒く悶絶しながら、しかも妖精たちに体を触られ体を押しつけられおんぶされたまま、この廊下を突き進まなければならない。

 そろそろ限界だった。

 『尿道口に舌をねじ込む』

 亀頭先端が白魚のような指先でかき分けられる。そしてそこにやわらかい舌がねじ込まれ、尿道口の赤いワレメが激しくグリュグリュチロチロと舐めまくられた! 素早い舌が、尿道口をタテに舐め上げる。敏感な部位のひとつである先っぽが集中して快感づけにされてしまう。

 小走りになればその勢いで集中が途切れて射精してしまうかも知れない。慎重に、ギリギリ限界までこらえて、一歩でも先に進まなければならない。

 『高速手コキ』

 「ああああああ!」女の人の4本の指が裏スジを、彼女の親指が反対側を、それぞれ軽く添えるように持ち、一秒間に3回以上という超スピードで根本からしゃっしゃっとしごいてきた。

 イク寸前にまで高められ、ギリギリ限界のところにまできていた僕にとって、この攻撃はひとたまりもなかった。僕は足を肩幅にしてたち全身をこわばらせたまま、気を失いそうな快感の中で射精させられてしまった。

 出している最中もしなやかな女手はスピードを緩めずに精液をどんどん押し出してしまう。出し終わっても一向にスピードは衰えない。このままここにとどまっていれば、連続して生手に抜かれてしまいかねない。僕はふたたび歩き出した。

 妖精がまた一人追加される。彼女は僕の上に肩車をして、生足の感触を首筋に刻みつけつつしきりに頭を優しく撫でてくれた。

 半透明の妖精たちは、お互いに体をすり抜けさせることができ、なおかつ体重は羽のように軽い。僕にまとわりついても、重さを感じなければ歩行の妨げにもならない。だが、女体の感触は若い娘そのものであり、その愛撫は僕の精神をどんどんかき乱すテクニシャンであった。

 『包茎化、先端の皮を揉む』

 先端に奇妙な感覚。包茎のペニスの、相当に皮が余ったペニスに変化したらしい。その余った皮部分をつままれ、指先だけでぐにぐにと揉まれてしまう。亀頭先端を直接触られるのとはまた違った、格別の心地よさであった。包茎のままということは感度も鋭く、女の指の感触を人一倍気持ちよく感じてしまう。

 まだまだ先は長い。

 『埼玉名器物語』

 ぐちょお…

 突然ペニス全体が、冷たくてやわらかいものに完全に包まれてしまうのを感じた。ひんやりするのはローション、やわらかいのは対男性用武器、女性器をかたどったオナホールだった。

 オナホールを挿入され、女性の手で激しくしごかれまくる。女性がやるのにいっさい肌も膣も使わないという倒錯した状況が、僕をことさらに興奮させる。空気が抜かれると、吸着力が格段に増してしまうのだった。

 『カリ舐め』

 亀頭の付け根、敏感なヒダの部分に女の舌が強くはりつく。そのままべろべろと執拗に女舌をすばやく動かし、激しく舐め続けている。

 「あぐ!」強烈な気持ち良さに、思わず反射的に腰を引いてしまう。だが、そんなことをしたところで、ペニスは異世界で女たちに突き出され、彼女たちはペニスだけの存在に対して指示どおりの責めをくり出してくる。射精は時間の問題だった。

 『挿入』

 「いぐっ・・・!」

 オナホールなんかに比べて格段に気持ち良さが違う。すでに挿入の感触は味わっている(しかも何度も!)ものの、いっさい力まずにダイレクトにオンナに包まれ締め上げられてしまっているのだ。

 初めて入れた時のような新鮮の快感とともに、僕は膣内射精をしてしまった。

 次に現れた妖精はとても小さかった。半透明で、超のような羽を持った、体長15センチくらいの美少女妖精だった。彼女は僕の顔の前にぴったり浮遊し、若々しい裸体をセクシーなポーズで見せつける役割を担った。小さいながらも、脚を広げて自分からオンナを拡げて見せると、その内部の精巧な造りといやらしい女性器の美しい形状に、僕の興奮もさらに高められてしまうのだ。

 『熟練フェラチオ』

 『電動バイブ』

 『名器挿入』

 『3人パイズリ』

 『中学生挿入』

 どんどん過激になりながら、ペニスはひっきりなしに快感にさらされ、射精直後の一瞬の落ち着き以外は、絶えず女の手、口、舌、足、お腹、脇、背中、腰、お尻、腕、膝、ふくらはぎ、足裏、首筋、頬、髪の毛でさえ、すべての部位がペニスにはりつき、電光掲示板の指令どおりに刺激を加えられた。

 妖精の数もどんどん増え、僕は途中から、射精が止まらなくなっていた。どんなに踏ん張っても快感をいっさい軽減できないあげく、頼みの綱だった精神力も、僕にまとわりついてくる半透明の妖精たちによって完全にかき乱され続け、結局射精を押しとどめるいっさいのものが奪い去られ、そこへ相当過激な異次元攻撃がひっきりなしに押し寄せているのだ。

 妖精も大小様々、年齢も様々だった。前方は小学生がしがみついて完全にだっこの状態だし、その体をすり抜けて他の大勢の妖精たちの生手が余すところなく僕の全身を撫でさすっている。一番小さな妖精たちはすでに、僕のお尻の穴から進入し、体の内側からぐいぐい蠢いて、前立腺をこれでもかと刺激し続ける。

 律動し続けながら、僕はふらふらと歩き続ける。

 射精のあとの一瞬だけ、我に返ることができたが、これは途中でリタイアする選択のチャンスを与えられているに過ぎず、そのような選択をしない場合にはすぐさまペニスへの刺激が再開された。

 『サキュバス挿入』

 人間のものではない、ヒダが無数かつ変幻自在で、ペニスが揉みしだかれながら尿道口にまで触手が入り込み、ムリヤリにでも玉袋の精液を掻き出そうとする魔性のオンナがペニスをむさぼる。その頃には53人もの妖精が、重なり合いながら僕の体中に密着して、隙間なく全身を覆っていた。内部での手や舌の愛撫はすさまじく、たとえ何十人もの女性

が僕に群がってもできないような、お互いにすり抜けられる妖精ならではの余すところのない刺激であった。

 魔族の膣の感触は脳を完全にとろけさせた。玉袋にも触手が伸び、余すところなくコショコショとくすぐりながら、筒が激しくペニスを高速でしごきたて、強く吸引しながらぐにゅぐにゅと先端を揉みしだく。まるで融合してしまっているみたいに、ペニスの奥底にある性感神経までが直接刺激されている錯覚に陥る。股間のすべての性感神経が、1カ所たりとも洩れることなくまんべんなく強烈にくすぐられてしまっていた。

 手を伸ばせば、ドアノブだ。出口のドアの前に立っているのだ。

 だが、魔性のオンナの激しい感触に酔いしれ、まとわりつくもち肌の妖精53人に囲まれ、手を出すことができなくなっていた。

 もちろん、手を伸ばそうと思えばのばせる。押さえつけられているわけではない。だが、あまりに甘美すぎる女体の感触にほだされ、手を伸ばすことができないでいるのだ。

 僕はドアの前に立ち尽くしたまま、何度も何度も精を奪われていた。どんどん妖精たちが増えていくものの、もはや20人を超えた当たりから、何人いようと同じと感じるようになっている。

 ああっ! あと少し、勇気を振り絞ることができれば。

 ここで魔性の快楽に浸り続け、射精だけを続ける夢に囚われてもいいかもしれない。そんな思いに支配されていた。あるいは、夢でなく、現実にこんな快感に入り浸れる世界も悪くない。

 そんな欲望によって、僕は手を伸ばせないで立ち尽くしている。

 ドアを開けてしまえば、この夢から抜け出せる。しかしそれは、同時に、このめくるめく快感を、二度と味わえなくなることを意味する。

 強い眠気が襲ってきた。夢を見ているのに、その中で僕は眠ろうとしている。そう、だ…このまま眠ってしまおう。きっと、夢の中でさらに眠り、次に気がついた時には、僕は完全に夢の住人となるのだ。二度と抜け出せなくてもいい、その先には永遠の快感が待っているのだ。

 そうして、夢とも現実とも着かなくなった世界で、人間界全体が快楽一色となり、すべてがカリギューラさまのものとなるのだ。そのご褒美として、僕は永遠の快感に浸っていることができる。ああ、何とすばらしいことではないか。

 悪魔こそが人間を救う。悪魔だけが人間を幸せにできる。

 「…ほんとう、か?」

 いや! 違う!

 あとは完全に無意識だった。リクツなどは何も考えられない。僕はドアノブに手をかけていた。いつのまにか僕は動いていた。

 快楽への誘惑に対して、一瞬気の迷いが生じ、規律の世界への疑問が浮かぶ。規律の世界で本当にいいのかという思いが生じる。これと似た感覚だった。

 快楽を選ぼうとした時に、気の迷いが生じた。快楽の世界で本当にいいのかと思った次の瞬間、完全に無意識にドアノブを触っていたのだった。

 そのあとは100%後悔だけであった。

 白い光が周囲を包み、妖精たちは消え去る。ペニスも異次元から戻された。

 快感が一気に消える。すると禁断症状のように、じわりと不愉快な感覚が、狂わんばかりに強烈に全身に襲いかかる。それまでの快感があまりにも強すぎたために、誰にも触られていない、性的にくすぐったい刺激を甘美に受けていない“普通の状態”が鋭い痛みとなって全身を苛んでいるのだ。体中に画鋲が貼り付けられたみたいになり、とくに敏感なペニスには、まんべんなく画鋲を根本までさして敷き詰められたのと同じ激痛が襲う。  セックスへの欲望と、全身の激痛から逃れたいという思いが、僕を叫ばせた。

 「ぎゃあああああ! 戻る! 快楽の夢に戻りたいいいいいい!!」

 だがもう遅かった。白い光はどんどん強くなり、痛みが激しくなる。半狂乱になり、これほどの激痛は味わったことがない、これ以上の苦痛があるだろうかと死にそうになったとたん、僕の意識は完全に途切れてしまった。気がつけば、きっと夢から覚め、元の世界、ポッティの規律の世界に戻ることになる。

 分かっていた。針の痛みはなくなるものの、目覚めた瞬間強烈な快感への欲求が全身を支配するはずだ。

 抜け出すことはできたが、このカリギューラの長い長い夢で、僕は100も200も射精し続けた。その分、目が覚めた時の性欲は相当強まっている。目覚めた瞬間発狂するかも知れない。そのくらいにまで、僕は精を放ってしまっていた。

 起きるのが怖い。

 廃人になってしまうかも知れない。

 途切れた意識の中で、そんな恐怖だけが残るのだった。


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