翔のあぶない冒険!
21 最終章 珍宝神社の甘い試練 7
僕の小さな体は、横に倒れ込んだ状態で北欧女性の渦に巻き込まれ、もみくちゃにされている。
前後左右上下と、代わる代わる女体に包まれ、絶えず全身に柔らかでなめらかな白い肉体が覆い被さり、ムニムニされスベスベされコショコショされている。
彼女たちは交代で、次から次へと僕を中心にして群がってくる。背中におっぱいが押しつけられこすりつけられたかと思うと、次にはすぐに別の娘のふとももがこすれてくる有様だ。
耳も首筋も女の子たちの舌が絶えず這い回り舐めつくされている。
彼女たちの指や唇や舌やおっぱいなどが容赦なく僕の口にねじ込まれ、僕の胸板もおっぱいやら指先やら唇が矢継ぎ早に群がってきて、ひっきりなしにくすぐったい快楽を与えてくる。
僕のふとももはつねに彼女たちの生足に包み込まれ、これでもかとこすりつけられ続けていた。
そんな僕の上から覆い被さって女体の柔らかさとほどよい体重を味わわせながら、なおかつ僕が起き上がって脱出できないようにしていた。
脇の下やヒザの裏、足の裏にいたるまで、女体で埋め尽くされない隙間という隙間はすべて、北欧美少女たちの吸いつくような白魚指先の餌食となる。くすぐり撫でさすり揉みしだき、余すところなく快楽一色に染め上げてくる。
それを彼女たちは交代交代で的確にひっきりなしに僕一人めがけて攻撃し続けているのだ。
ペニスには吸いつくフェラチオ攻撃が、これまた交代で休むことなく続けられた。激しく吸引されながら、唇で猛スピードで棒がしごかれながら、なおかつ舌が口腔内で暴れ回ってはペニスのあちこち敏感なところが舐めつくされている。
順番待ちの娘たちは、ペニスの付け根、玉袋とその付け根、会陰、ふとももの付け根やお尻の穴にいたるまで、股間のくすぐったい部位すべてを数人がかりで撫でさすり、揉みしだき、くすぐって、容赦ない愛撫攻撃を加えてくる。
何人かで交代しながら、自慢のフェラテクでペニスを高めてくれる。
亀頭ばかりをチュウチュウ吸い上げながら肉棒をしごき、精子を絞り出そうとする女の子。
内頬で先端をぐりぐりやわらかく刺激しながら自分のほっぺを外側からつついて先っぽダブル攻撃をくり出してくるお姉ちゃん。
喉奥深く咥え込んで根本を舌先でチロチロしてくる若娘。
3人で顔を寄せ合ってあちこちを舌でこねくり回してくる集団。
すべて、ぷるんと下唇とやわらかい舌先、そして激しい吸引を武器に、ペニスを休ませることなくしゃぶりつくしてくる。
「うああ!」僕はもがいて抵抗する。このままでは、全身女体の快楽と指先の魔術に包まれたまま、精子を吸い出され絞り出されくすぐり出されてしまう。脱出しなければ。
だが、上から覆い被さってくる女たちに阻まれ、僕はほとんど身動きが取れない状態だった。わずかに動くことができたところで、ゆっくりとわずかな動きしかできなかった。
若娘たちの口はそんな程度の動きではビクともしない。身をよじり、ペニスを彼女たちの口から引き剥がそうともがいても、若娘の頭部は的確にそれについてきて、決して股間から顔を離すことなく、やはりチュウチュウと絞るようにペニスを吸い続けるのである。
右に転がろうとも左に転がろうとも、ペニスは女の口の中に収まったまま脱出できない。もちろん、玉袋やお尻の穴をいじる手つきも的確についてくるし、むぎゅむぎゅと僕を包む女体の渦も、僕の動きに合わせてぴったりと密着してくるのだった。
激しい唇のしごきにあい、僕は体の奥が強烈にくすぐったくなってくるのを感じた。この気持ち良さは、まずい。射精が近づいている証拠であった。
「だ、だめっ!」僕は腰を強く引いて女の口を逃れようとしたが、若娘はぐいっと顔を僕の股間の奥にねじ込んで、決して離してくれない。そしてクチョクチョと仕上げのストロークをくり返してくる。
くぽっと音がすると、一瞬だけペニスが美少女の口から外れた。
だが、それは単に交代したに過ぎなかった。次の娘がカリの敏感なヒダのところに唇で吸いつき、ちゅうちゅう吸い上げながら舌先でチロチロとくすぐったいところを集中攻撃してきたのだ!
亀頭の付け根の一番感じるところだけにピンポイント攻撃を加えられることで、射精感が一気に高まってしまう。イク寸前で先端だけ集中して快感を与えられることで、直前の強烈な多幸感が長時間続いてしまう。
「あふっうっ!」僕は強く腰を引いたくの字の体勢のまま、快楽に耐えきれず、体内の白い花を、股間から女たちの顔面めがけて咲かせてしまう。前立腺まで刺激され、体内のすべての精液が根こそぎひねり出されているような感覚に陥る。
だが、絞りつくされたにもかかわらず、次の瞬間にはまた、いつでも放出できるよう体が作り替えられてしまう。「賢者モード」には決してならない世界なのだ。
北欧美少女たちの裸体の攻撃はまだまだ続く。彼女たちの人数もさらに3人増えてしまった。
僕の体は横向きに固定され、手足を何人もの手でがっちり固められてしまい、今度こそ身動きが取れなくなった。手首足首が数人分の手で包まれ、ぎゅっと縛られたみたいに固定されてしまう。その先にはもちろん、彼女たちの股間やおっぱいが待ち構えていて、僕の両手両足の先は、若娘たちのやわらかい部位に押し包まれてしまう。
背中にぴったりと白人の裸体が密着し、後ろから手を回して僕の乳首をいじくってくる。同時に首筋にはふにふにした唇が吸いついた。
僕の前、というよりは股間部分に、美少女の上半身が貼りつく。横向きになった僕の股間に、彼女は自分の乳房をあてがい、ぎゅっと押しつけてきたのだ。ペニスがおっぱいに埋没していく。
もちろん、僕の体の空いたところはすべて美少女たちのスベスベのやわらかい手が覆い尽くしてくる。
後ろの女性が、自分の腰を駆使して僕のお尻をぐいぐい押してきた。ホワイトレディの力強くしなやかな動きによって、僕の腰が勝手に前後していってしまう。
そうするとペニスは、腰に貼りついているお姉さんのおっぱいに押しつけられこすりあげられ、ムニムニされてしまうのだった。
「あふ・・・」僕は思わずぶるるッと震えてしまう。積極的にしごかれるわけでもなく、むにょっとおっぱいがペニスにはりついているだけである。だが、僕の動き、というより後ろの美女の動きによって、ペニスが勝手におっぱいの肉に奥深くめり込んでいって、その弾力と吸いつくスベスベ感が僕の股間をくすぐったく苛みつづけるのである。
突き上げさせられるたびに、股間につぶれていく豊かな乳房は、肉の厚みでペニスを圧迫し、跳ね返しながらも、どこまでもやわらかくペニスをめり込ませてくれる。
彼女の方からいっさいパイズリ攻撃をしていないのに、胸の谷間に挟まれたり片乳に深くめり込んだりしながら、ペニスは胸の肉に翻弄され、スリスリと丹念にこすりあげられていく。
その動きはとてもリズミカルで、片時も休むいとまを与えてくれない。ペニスはひっきりなしに乳房に包み込まれたまま、その弾力によって快楽づけにされてしまっている。
前方の娘はがっしりと僕の腰に抱きつき、スベスベの腕を僕の横尻に滑らせながらむにっと密着してくる。おっぱいがより強く僕の腰に押しつけられた。
それでも後ろのお姉さんは腰を振るのをやめない。周囲の若娘たちも手で僕の腰やお姉さんの腰をゆり動かし、スムーズ滑らかかつスピーディな動きをしっかりサポートしてくれる。
ペニスが乳房の中で暴れ回り、そのやわらかな感触に溺れ続けている。なんとか脱出しなければ、この疑似パイズリだけでも果ててしまいそうだ。
ふと、女の子が離れる。
次の瞬間、別の女の子が背中を向けて僕の前に寝そべり、プニッとふくらんだお尻を股間に張りつかせてきた!
背の低い、幼い娘であった。おそらく僕と同じとしか、やや年下という感じだろう、北欧娘は成長も早く、外観だけでは正確な年代は特定できないものの、胸のふくらみがほとんどないことから、子供であることがわかった。
このステージは北欧系美少女たちが群がってくる大広間ではあるが、さっきまでのステージとは違って、年齢が特定されているわけではない。10代から30代前半あたりまでの美しい美女たちが出現するのだ。
当然その中には、年上美少女ばかりでなく、同い年くらいの若娘も混じっているというわけである。
彼女の体は細く滑らかではあるが、自慢のお尻だけは外国人らしくぷっくりと妖艶にふくらみきっていた。そのやわらかさはもはや、十分に精を搾り取ることのできる女の武器そのものであった。
さっきと同じように強制的に数人がかりで腰を振らされる。するとペニスは、今度は乳房ではなく臀部のめり込む肉に包まれ、むぎゅむぎゅと圧迫されていく。お尻の肉に先端がどこまでもめり込み、はたまたワレメの間にホットドッグされてはぐにぐにと揉みしだかれ包み込まれてしまう。
背中のなめらかな感触も僕の上半身にぴったり密着しており、全体がふにふにしていて、同年代の女の子の心地よさをすべて兼ね備えていた。
ペニスが少女のお尻にくい込んだまま、あいかわらず後ろからぐいぐい押され続け、リズミカルな揉みしだきとともに股間が圧迫され続ける。突き上げさせられるたびに、ペニスへの快楽がのっぴきならないものへとどんどん押し上げられていってしまう。
その後も、太もも、脇の下、背中、お腹、ほっぺなど、若娘の心地よくやわらかい部位のあちこちが僕の股間に交代で貼りついてきて、それぞれの部位特有の心地よさを味わわされ続けた。
女性特有の生足のシコシコした肌触り。スベスベの脇の下。硬さの残る背中さえ、吸いつくようなキレイなスベスベ感がペニスを高めてくれる。
どこまでもめり込んでいくやわらかい部位と、途中までしかめり込まず骨などで押し返してくる代わりにスベスベの強烈な圧迫感にペニスが苛まれる部位。女体のどこをとってもペニスにとっては心地よく、射精に近づけさせられない部位は存在しないのであった。
女の子のかわいらしいお尻があてがわれた時、ペニスはついに限界を迎えた。
僕がくぐもった声を出すと同時に、強烈な射精感がこみ上げ、快楽をともなった大量の体液が女体にぶちまけられていく。
逃れることもできず、リズミカルな腰の動きでペニスが女体に押しつけられ続けた結果であった。
それでも宴は終わらない。
僕はまたもや女たちにもみくちゃにされる。やわ肌が全身に絡み付いてきて、そのなまめかしい熱っぽさが僕の興奮を決して休ませないのだ。
横からしがみついてきた白人美少女は、がばっと股を開いた状態で僕と向き合う。側位の体勢でペニスを飲み込もうと、腰を突き出してくる。
僕は思わず腰を引いてオンナを避けようとしたが、後ろから数人がかりでムリヤリ僕の腰が突き出されてしまい、ペニスがオンナの前にむき出しになってしまう。
あとは慣れたものだった。
ちゅるんと、いともあっさりとペニスがおねーちゃんのオンナに飲み込まれてしまう。
全身を愛撫されながら、ペニスはきつく締まる大人の性器の餌食となった。若い女性の攻撃力ある名器に加えて、彼女たちには僕をあっという間に高めるテクニックの持ち主だ。圧倒的に不利な状況である。
彼女の方から積極的に腰を振ってきて、自慢のオンナでペニスをこれでもかとしごいてくる。僕は腰を突き出した体勢のまま身動きも取れず、ただひたすら股間の快楽に身を任せるしかなかった。
1分ほどくちょくちょされると、おねーさんは僕から離れた。だがすかさず、次の娘が僕にしがみついてきて、ペニスを膣内に飲み込んでいく。
僕はまた一方的に、彼女の腰ふりの餌食となり、股間を快楽一色に染め上げられてしまう。
また次の女性と交代となる。僕は彼女の上にうつぶせにのせられ、じかにペニスを握られてオンナ表面にあてがわれ、そのまま力づくで腰を落とさせられる。
力で抵抗しても、大人の女性の数人がかりには敵うはずもなく、あわれ僕の小さなお尻と腰は彼女たちの思うままにゆり動かされてしまうのであった。
僕の全身を乗せきってもまだあまりある北欧系の女性は、完全にペニスを受け入れたままなまめかしく左右に腰をくねらせる。そして周囲の美女たちが僕の腰やお尻をゆり動かし、上下左右前後に乱暴につき動かして、ペニスがオンナの中で存分にかき回されるようにしてくれるのだ。
やはり1分ほどで交代。今度は16歳くらいのお姉ちゃんが僕の下に滑り込んできた。さっきと同じように周囲の女性は、一秒でも早く、そして一回でも多く、僕の体内から精液を絞りだそうと、極上のテクニックでもって僕の下半身を支配し、変幻自在にゆり動かし続けるのだった。
大人の女性と違うはつらつとした肉体に翻弄され、僕は股間の快楽に声さえ出すことができなかった。
今度はあお向けに寝かされる。上から覆い被さってきたのは、僕と同じくらいの年のツルペタな女の子だった。
上半身は僕にしがみつくようにぎゅっと抱きついてきて、周囲の女性に手伝ってもらってペニスを受け入れると、腰だけを激しく上下させてペニスをしごきまくってきた。
僕が動けないよう、上半身を固定しきつく密着しているので、僕はやはり、彼女のオンナの感触に酔いしれ、下半身を快感づけにする以外になかった。
こんな風にして、何人も何人も、次から次へとペニスを挿入しては自分から腰を振って僕を射精させようとしてくる。
彼女たちは交代できるが、僕の方はひっきりなしに快楽にさらされている。次の娘に交代挿入をする間の数秒間でさえ、つねに必ず誰かの細くやわらかい手がペニスを激しくしごき続けており、一瞬たりとも股間が刺激されない瞬間は訪れないのだった。
「あぐ!!」側位で犯されているところで、僕は感極まって精液を放出してしまう。
だが、それでも彼女たちはいっさい手や腰をゆるめることがなかった。
僕の性欲が枯れないことをいいことに、すかさず次の美少女がしがみついてくる。
お尻のキレイな美少女の上にのせられた僕は、腰いっぱいに彼女の臀部の柔らかさを感じながら、なおかつ、うつぶせの女性の上に乗って挿入する男上背位の体勢でセックスをさせられる。
彼女の背中に顔を埋めながら、しっかり押し返してくる魅惑的なヒップに翻弄される。彼女の方からも積極的に腰を突き上げてくれば、その勢いで軽い僕の腰ははね上げられ、重力で堕ちてくれば今度は臀部の獣肉に僕の腰がぎゅっとめり込んでしまう。そしてそこにペニスへの強烈な圧迫としごきが待ち構えているというわけだ。
僕はうつぶせ、あお向け、横向けと、あちこちをゴロゴロ転がされながら、それぞれ正常位・男上背位、女性上位、側位・背側位(お尻が僕と密着する)の体位で結合させられ、ひっきりなしにオンナでいじめられる。
どの子の性器も極上で、僕のペニスを最高に悦ばせる構造をしていたものの、それでいて年齢もさまざま、形もさまざま、ヒダの数や一もばらばらであり、一人一人間食や味わいが違っていて、決して僕を退屈させないのだ。
結果、何度でも射精してしまう危険がたしかにあった。
じわじわ高められているのに、この快楽に抗う術も、脱出する方法も持ち合わせておらず、僕は、広間を埋め尽くさんばかりに増え続ける北欧美少女たちに力ずくで全身を支配されたまま、交代挿入攻撃をひたすら身に受けるしかなくなってしまっていた。
「ああっ、もう…だめ! う〜〜っ!!」
イキそうになったペニスに容赦なく次の娘のオンナが襲いかかる。正常位で結合された状態でカニばさみされ、絶対逃げられないようにして、ペニスはこれでもかと締めまくられた。
きゅーんと強い快感がこみ上げる。まずい、この次の瞬間には脈打ちが始まる。律動直前の、何もかもが至高から飛んでしまう、あの多幸感が、僕の全身を支配した。
くうううううう!!!!
僕は渾身の力で踏ん張り、根性で射精をムリヤリ押さえつけた。
おかげでなかなか脈打ちが始まらず、精液が玉袋から押し出されることがなかった。だがその代わり、例の多幸感は射精するまで容赦なく続いてしまう。
1分が経過。僕は正常位から解放された。
だが、ペニスが引き抜かれた瞬間に、誰かのやわらかい手がペニスを掴み、激しくしごきながら、次の娘のオンナ表面に亀頭照準を合わせる。
一度引っ込めた射精感が、さっきよりも数倍強い刺激となってこみ上げてきた。
「ああああ!」
やわらかいオンナでの激しい手コキ攻撃と、先っぽがオンナ表面に軽く突き刺さった刺激だけで、さんざん追いつめられていたペニスは限界を迎えた。
挿入を果たすことなく、誰かのしなやかな手の動きで限界を迎えたペニスは、その白魚のように絡み付く指先の動きに促されるまま、白濁液を絞り出されていく。
2
もう、この部屋に何人の美少女がいるのか、数え切れなくなっている。このまま部屋が白人美少女たちで埋め尽くされ、僕は永遠に交代挿入の宴に酔いしれさせられるというのだろうか。
「あ…がっ!」「お…おおぉぅおう…」「うぐぐぐぐぐぐぐ…」
女たちの動きがほぼ全員止まった。最後に新たにあらわれた10代美少女3人以外のすべての北欧美女が、突然自分の肢体に訪れた異変に気がついたのだ。
彼女たちは僕の精液をどんどん吸い出すことにばかり気を向け、自分自身の肉体にたしかに起こっている“変化”に気づくことなく、ろくな対処もしてこなかった。
その結果、全身から魔力によって放出されていた淫気を神通力にぶつけて中和させることができなかった(もっとも、はじめからそれができたかどうかはわからないが)。
彼女たちは、僕の責めにはいっさい動じないくらいの防御力を持っている。そしてあっという間に僕を射精まで追いつめる極上のテクニックと攻撃力を備えている。
ついでにいうと、日本の美少女よりも格段に精力が高い。つまり強豪ばかりというわけだ。
その彼女たちが、僕の責めにはいっさい精力を消費しなかったのに、突然、自分の体内で駆けめぐっている強烈な快感に、ようやく気づいたのだった。
この時を待っていたのだ!
神通力のほとんどは淫気の解毒中和に費やされたが、ほんのわずか、ペニスと全身に神通力を流し、攻撃用としていたのだ。
以前に比べ、攻撃用に回した神通力の量は格段に少なかったため、効果が現れるまでに相当の時間がかかったが、そしてそれまでにさんざん抜かれてしまったものの、一度効果が現れてしまえば、もはや彼女たちにはどうすることもできないはずだった。
神通力が、女体のすべての性感神経、さらにその根幹まで深く食い込み、蓄積され、一定量に達すると、一気に牙を剥くのである。
彼女たちの根源である魔力にも作用し、女体は快楽一色に染め上げられる。触られていようといるまいと、体内の奥深くの性感帯でさえも容赦なく刺激されるため、どれほど鉄壁の防御を誇っていても無駄であった。
彼女たちの防御力は、神通力が効力を発揮するまでの時間を引き延ばすことはできるものの、それでも気づかないうちに蓄積されていけば、いずれはそれをも乗り越える一定量に達する。
そうなれば、あとは子宮の奥だろうがお尻の奥だろうが乳房だろうが、ありとあらゆる部位が同時に強い快楽にさらされ、ふんばってもどうにもならなくなる。
とくにペニスにはより多くの神通力を流していたのだから、さんざん交代で挿入し、手や口や胸でしごきまくってきたのだから、全員が神通力の影響を必ず受けるわけである。
全員のうち半分くらいが、どうしようもない快楽に苛まれ、その場に奇声を上げながら倒れ込み、床を転がっている。その異常な光景を目の当たりにしたほかの美少女たちはおそれおののき、一気に僕を取り囲んでいた輪をほどく。
ごく初期から宴に参加していた北欧美女たちは1分ほど悶絶していたが、どんなに多くの精力を誇っていても、一気に全身に雷撃のような正看攻撃を受ければひとたまりもなかった。
大量の愛液を放出させ、彼女たちは誰にも触れられていない状態で次々と果てていく。
まだ効果が現れていない美少女たちは、何が起こったかわからないまま戦慄している。だが、その正体に気づく頃には、彼女たちもまた、床を転げ回ることになるのだ。
もはや、体内に蓄積された神通力をどうすることもできない。
一人、また一人と、倒れ込んでいく。周囲の美少女たちの身に何が起こっているのかを理解できない女の子も、自分の身にも強烈な快感が訪れた時に、すべてを理解するのだけれども、理解した時にはすでに遅く、その快感をどうすることもできず、転げ回って果て、消えていくのだ。
ひそひそひそ・・・
まだ効果が現れていない美少女たちが、僕にはわからない言葉で何かをささやきあっている。どうやら神通力の正体に気づいたようだ。
残っているのは、9人。3,40人くらいいた女たちも、一ケタまでに減らすことができた。
「〜〜〜!」
女たちが力むと、淫気の放出が止まる。淫気を魔力に変換し直し、体内に蓄積された神通力にぶつけて中和し始めているのだ。
おそらく、神通力を全部追い出してから、9人がかりで僕を徹底射精させ、再び人数を増やす腹づもりなのだろう。
だが、それも計算のうちなのだよ。
「こおおおおお!」
僕は一気に呼吸を深める。
バチバチバチイ!!!
全身に激しく電気が流れ、スパークしている。体内の神通力を“100%”攻撃に回したのだ。
淫気の放出がなくなり、彼女たちの体臭が僕を狂わせることがなければ、とっくに毒気がなくなっている部屋と僕の体なのだから、安心して神通力を攻撃オンリーに振り向けることができる。
一瞬手のひらで触れるだけで、さっきまでのペニスに宿っていた神通力の数百倍のパワーを練ることができているのだから、相当量の神通力を女体に送り込むことができるのだ。
「・・・もう、おわりにしよう・・・」
「ううう・・・」追いつめられた女たちが困惑しながらもじりじり迫ってくる。
「女なんか、だいっ嫌いだ!!」
僕は一気に彼女たちに走り寄り、全身で女体に抱きついては離れた。矢継ぎ早に抱きつき、すぐに離れて、次の娘に全身を押しつける。
あっという間に9人全員にしがみついた。
これだけで十分だった。
解毒の必要がなくなり、100%を攻撃のみに振り分けた強力な神通力は、一瞬にして彼女たちの許容量をはるかに超える“一定値”以上の神通力を女体に流し込むことができる量だった。
もちろん、彼女たちの淫気が神通力を中和する時間など与えない。
「あがああ!」
残る女たちも、一気に精力を奪われ、根こそぎ倒れ込み、消えてしまった。
周囲の空間が歪んでいく。これで、このステージでさえ、クリアしたのだ。
ポッティに与えられた神通力を、僕自身のアレンジで練って、徹底的に強化している。それは、敵の淫靡な誘惑をはねのけるに十分なパワーを有していた。あとは、僕の精神が性的な快楽に負けてしまわないこと、ピンチがあっても勇気とあきらめない心、そしてとっさの機転で切り抜けること、これができさえすれば、“試練”は乗り越えられる!
そう!
長い戦いであったが、僕は、すべての誘惑の試練を乗り切り、8つのステージのすべてをクリアしたのだ!
僕一人の力ではまず不可能であった。ポッティ…唯一神の強力があってこそだ。
本来、神さまは直接的に人間を助けはしないだろう。
だが、人間の側に強い正義と博愛があるかぎり、そっと手をさしのべてくれるような存在なのだ。気づかれず、感謝されない状態で、密かに助けてくださるのがポッティのやり方なのである。
神通力があったとしても、僕の信念と意志と努力がなければ、きっと乗り越えられなかった。
神通力と、僕との協力があってこそ、困難は乗り越えられる。その合致があった時こそ、神と人とがともに在ることができる。
ありがとう、ポッティ。
…あとは、この試練でさんざん射精してしまったけれども、まだ世界は崩壊していないかどうか。それだけが問題だ。
試練の間の射精も、“種”の原理に作用する。すでに射精が限界値を超えていたと知れば、せっかく試練を乗り越えたとしても、世界は完全にカリギューラの手に堕ちてしまう。間に合ったのだろうか。
ステージから脱出した僕の前にあったのは、あんなに遠くに見えていた、白い札のある祭壇だった。
8つの試練を乗り越えた僕は、やっと珍宝神社の地下祭壇にたどり着き、その御札に手を伸ばせば届くところまで来ていたのだった。
「うむ。合格じゃ。よく頑張ったな、翔君。」
「うわ!」
すぐ近くに白いなつかしいテルテル坊主が浮かんでいた。
「ポッティ…」
試練のろうそくも通路も消えてしまっており、スタート地点の1メートル先にはすでに祭壇がある。祭壇から見て、スタート地点はすぐ近くだったのだ。
試練の故に、空間が歪み、通路として引き延ばされていたのだろう。これを乗り越えたので、目と鼻の先に祭壇が来ているのだ。本来の地下祭壇は、これほどまでに狭く小さな場所だったのである。
「君は見事に8つの試練を乗り越えた。危ないところだったが、まだ種は完全ではない。我々が勝ったのだ。」
「うん…」
「さあ、その札を手に取るがよい。これを手に取った瞬間、君の肉体からすべての“種”が消え去る。さすれば、もはやいくら射精しても、これ以上種がばらまかれることはない。」
「…。」
「あとのことは、私がなんとかしよう。種によってゆがめられた世界を元に戻す。…もともとカリギューラをなんとかするのは私の仕事だからね。」
「ポッティ。」
「さあ、御札を。…カリギューラもこれで終わりじゃ。奴はこの種の計画のために、魔王としてのすべての力を費やしてしまっておる。計画が成功すれば魔力は簡単に取り戻せるが、計画が頓挫すれば、奴はもはや小悪魔同然のパワーしか残らないことになる。つまり、君がその御札を手に取り、私が種を世界から浄化すれば、それが同時にカリギューラ退治にもなるのだよ。」
「…。」
僕は、御札を手に取ることをためらった。
でも、やはり、終わらせなければならないんだ。
「…。」
「…。」
僕はひとつ深呼吸をすると、ポッティの言う通り、祭壇に手を伸ばし、御札を取ろうとした。
「そうはいきませぬ!」
がしい!
突然横から、誰かが僕の手を強く握りしめた。
「むうう!?」
長いサラサラの金髪で、半裸の、背の高い、ゾッとするほど美しい女性が、僕の右手をがっしりと掴み、御札を取るのを阻んできたのだ。
「お、おおおお!! お主はっ!?」
「…。」
「な、なぜ、お主が…」
美女は僕の手を掴んだまま、ゆっくりとポッティの方を向いた。
「お久しゅうございます、ポッティさま・・・いえ、ポッティ。何千年ぶりでございましょうか。」
どこかで聞いたことのある声だ。
「ふ、フローリア…」ポッティが恐れおののいている。
フローリア! ああ! その名は知っている!
いつぞやの淫夢で、“声”だけを魔界から送り込んできた大淫魔だ!
声を操り、声だけでどんな男でも籠絡できる強大な魔力の持ち主。セイレーン淫魔の眷属であり、カリギューラの右腕と称されるほどの、準魔王クラスの強力な魔族だ! その気になればスピーカーを通して数万の男を声だけで瞬時にして射精させることができるパワーを誇っている。
「ポッティ!」僕は思わずポッティの方を振り向く。
「フローリア、お主、なぜここに!?」
「…決まっています。カリギューラさまの計画を成就するため。翔様をあと一回射精させ、世界を種で埋め尽くすため!」
あ、あと一回だって!??
試練でシコタマ射精してしまい、あと一回でも出してしまっていたらアウトだったんだ!
まだ僕は御札を手に取っていない。ということは、“種”はまだ僕の体内にある。もしここで一度でも射精してしまったら、その瞬間に世界は崩壊するッ!
3
「なぜだ! フローリア、なぜお主はカリギューラの…」
「もう!」
ひときわ高い声が響く。
「もう…、…私は、あの頃の私ではないのです、ポッティ、さま。あの頃の、あなたとともに在った、あなたの部下では…ないのです。」フローリアはさみしそうにうつむいた。
「し、しかし…そのすがた…」
「ご存知のはずです。あなた様が張り巡らせたバリアなのですから。一定以上の魔力を持った魔族が、魔界からこっちの世界に来られないようにするため、魔力をはじき返すバリアがある。これを通り抜けられる魔族はほとんどいない。人間と同等のごく弱い使い真程度で、しかもその使い魔は異世界に飛べるほどの体力もないために力尽きてしまいます。」
「フローリア・・・」
「そんなバリアがあるから、魔族は簡単には魔界から人間界に移転できない。しかし、これもご存知のはずですが、魔界でほとんどの魔力を置いてきて、人間と同等のパワーにまで落とすことで、なんとかあなたのバリアを通り抜けることができます。私も元は神族。すべての魔力を置いてきてもわずかな神通力だけで人間界に来ることはできます。」
「それで、天使時代の姿を保っているというわけか。それもカリギューラの命令かね?」
「いいえ。これは私の独断で行動したことです。カリギューラさまはご存じない。あくまで私の一存です。」
フローリアは魔族。だから、姿形も淫魔としてふさわしいものへと変化しているはずだった。だが、今僕たちの目の前にいるフローリアは、天使時代の美しい姿を保っているのだ。すべての魔力を魔界に置いてくることで、魔界から人間界にワープすることができたのである。
「カリギューラ様はあのとき、あなた様のやり方に疑問を感じました。反対するカリギューラさまを、あなたは強制的に追放した。そのやり方に私も疑問を感じ、カリギューラさまについていくことにしたのです。…それも何度も説明しましたよね。」
「しかし・・・」
「だからこそ、私はカリギューラさまの計画を何としても実現させねばならぬのです。あと一歩のところで、みすみす魔界にとどまって、失敗にするわけにはいかない。あと一回、翔様を悦ばせれば、それで成功するのだ。邪魔はさせない!」
フローリアは僕と祭壇の間に身をねじ込み、僕が御札を取ることをあくまで妨害する構えだ。
フローリア、魔界の将軍! そんな相手に、あと一回射精したら世界が終わるという状況で、子供の僕が勝てるはずがない!
多少の神通力は練っているが、もともと天使であったフローリアのそれには足下もおよばないだろう。勝ち目はまったくなかった。
一体どうしたら…
「フローリアよ。お主の覚悟がそこまで出来ているというのなら、私はもう、何も言うまい。…翔君、フローリアの言う通り、あと一回でも射精したら世界は崩壊する。だから、一回も出すことなく、フローリアを倒すのだ。それが正真正銘、最後の戦いとなるだろう。」
「えええ! でっ、でも…!」
「安心するがいい。フローリアは魔界に魔力をすべて置いてきた。そして、異世界に転送するために、神通力もほとんど使い果たしてしまっておるはず。つまり、今のフローリアは、普通の人間の大人の女性と同じ実力しか持っていないということだ。幾多の困難を乗り越えてきた君なら、フローリアも倒せるはずだ!」
そ、そうか・・・
そういうことなら、なんとか勝ち目もあるというわけだ。
「ふふふ…甘いですね。私が本当に手ぶらで、人間同様の実力の状態で、この最終決戦に臨んでいるとでも?」
「なんだと!?」
「翔さま、今のあなたなど、私の上半身だけでイかせて差し上げます!」
「!」
フローリアは突然僕の前にひざまづいた。そして、Cカップくらいの乳房で、僕の小さな隆起ペニスをしっかりと挟み込んできた。決して巨乳ではないが、こちらの小学生チンチンも小さいため、十分パイズリできてあまりある肉厚なのであった。
「う!? うあああ! こっ、これは…!?」
彼女の乳房に包まれた瞬間、射精直前まで急に高められたのではないかと思えるほどの強烈な快感が、股間から全身を貫いた。あきらかに精力は3分の2以上のダメージを受け、一気に残り少なくなってしまった。
「くすくす・・・気持ちいいでしょう? 翔さま…」
ただのパイズリではない。これまで数え切れないほどのおっぱい攻撃を身に受けてきたが、そのいずれとも比べものにならないほど気持ちよかった。
ペニスのすべてにきゅっと絡み付き、肌細胞の一つ一つにくい込むように、やわらかくすべすべムニムニとしごかれるたびに、吸いつくように名残惜しくぬめっていく!
粘着成分とローションが同時に塗りたくられているみたいで、滑らかでありながらおっぱいの肉がぺりぺりと吸いつきながらものすごいスピードで棒をしごき続けている。
フローリアの肌が、かなり特殊なのだ。
総べるたびに股間すべての性感神経が根こそぎ刺激されているような、すべてを忘れ去ってしまいそうな甘美な感触だった。精力が底をつきかけている。あと数秒も持たないのではないかとさえ思えてくる。
「ふふふ…魔力はすべて魔界に置いてきてしまいました。だから、私の特殊能力のひとつである、声の魔力はまったく使えません。しかし、もう一つの特殊能力は、ある呪法を使い、ムリに人間界に持ち込んだのです。くすくす…それがこの自慢の“ウロコ肌”! ミクロ単位で私の肌が甘美な鱗状になっており、吸いつくような、性感神経にくい込むような、極上の肌触りを醸し出すことが出来るのです。だからこそ、この上半身だけで、翔さまをあっという間に射精させてご覧に入れましょう。…ほらっ!」
「うわああああ!」
フローリアはウロコ肌を具えたパイズリで肉棒を激しくしごきたてながら、先っぽばかりを口に含んで重点的に唇と舌で敏感なところを舐めしごいてきた! パイズリだけでイッてしまいそうなのに、そこに亀頭フェラが加わり、しかも億単位の男性の精を絞ってきた準魔王としてのテクニックが余すところなく発揮されている。
ひとたまりもなかった。
「ま、まずい! なんとか踏ん張るんだ翔君!! 一回でも射精したら、本当に終わりなのだぞ!」
「わああああああ!!!」射精直前の、あの多幸感が、しかもいつもの数倍の強烈なくすぐったさとなって、股間から全身を覆い尽くしている。何秒かもしないうちに精液が彼女の乳房に搾り取られてしまうだろう。
ローションを塗ってもいないのに、フローリアの白く美しいおっぱいがちゅくちゅくと音を立てている。谷間も胸の肉も、ペニスをしっかり挟んで覆い尽くし、すべての性感神経をこれでもかと刺激しながら、肉棒の肌細胞の奥にまでくい込んで、痛みの代わりにすべて快感だけを送り込んでいる。それでいて人間では決して出来ないような素早い舌使いで先っぽの敏感なところがしゃぶりつくされている。彼女はその胸と口を決してゆるめはしなかった。
上目遣いのフローリアの表情が、遠慮なく出してくださいと媚を含んで甘ったるく訴えかけていた。僕は彼女と視線がぶつかり、決して目が離せなくなった。もう終わりだ。くっそ、ここまで来て。
「いいか翔君! フローリアの使った特殊な呪法というのは、身体的能力の何かを犠牲にし、その代わりに特殊能力を魔界から持ち込むという呪術なのだ。そうすればたしかに魔族の特殊能力を持ち込むことができるが、その代わりにたとえば防御力や精力など、基本的な能力が犠牲になる。特殊能力を備える代わりに、いずれかの能力が人間以下になるのだ。あきらめてはいけない!」
そうだ、ここまでがんばってきたんだ。最後の最後で、失敗するわけには行かない。相手も同じ思いだ。これは意地と意地のぶつかり合いなんだ。
その思いが、射精前の多幸感、しかも通常の数倍の“直前の感覚”に襲われているにもかかわらず、脈打ちを力ずくで踏みとどまらせているのだった。
ここで負けるわけにはいかない。
僕は突然前屈みになって、腰を引いて彼女の口から亀頭を引き剥がすと、その唇に乱暴にむしゃぶりついた。
「ん! うむう…フローリア…さんっ、好き、好きだっ!」
舌を絡めながらたどたどしくフローリアに愛を説く。偽りの告白ではあるが、半分は本当であった。こんなに気持ちよくてセクシーで魅力的な女性を好きにならないはずがない。
「!」
フローリアの乳房が動きを止めた。
「ば、ばかな、そ、そんな…あううううっ!!」
彼女は後ろにのけぞり、次の瞬間びくんと飛び跳ねるように身をよじった。
「ううう! そんな、この私が…ああっ! だめえ!」
「フローリア!」ポッティが叫ぶ。
「ああっ、犠牲となったのは精力であったか…たかが偽りのキス、子供のキスごときで、…あがっ!」
フローリアの体が硬直する。
「うああ…カリギュ…ーラ・・・さま・・・もうしわけ・・・・・・・」
ばしゅううううう!
絶頂を迎えた瞬間、フローリアは忽然と姿を消した。
僕はとっさに祭壇の御札を手に取った。
次の瞬間、ペニスから精液がほとばしった。
さんざんガマンを重ね、直前のくすぐったさに苛まれ続けていたため、もはや誰に刺激されていなくても、0.1秒後には精子がペニスから大量に放出されるのは摂理であった。
だが、イク直前に、本当にギリギリのところで、祭壇の御札を手に取ったので、放出した精液には種が含まれていなかった。もはや、この体から種が放出されることはない。役目を果たした御札がばらばらに砕け、砂のように消えてしまった。
「おおお! 翔君! よかった! これで世界は救われたぞ!」ポッティが駆け寄ってくる。
「ポッティ…フローリアは…」
「心配はいらぬ。奴はもはや人間界にその身をとどまらせることができずに、魔界に強制的に送還されたのだよ。そして、カリギューラもすべての魔力を使い果たし、もはや魔界にいながらにして、金輪際悪さができぬ体となったのだ。そう、完全に私たちの勝ちなのだよ!」
「あああ! やったあ!」
ここへ来て、やっと僕は勝利を実感したのだった。
ゴゴゴゴゴゴゴゴ…
突然地響きが起こったかと思うと、周囲が空間ごとゆれ始める。
「えっ。えええ!? もしかして、間に合わなかった!?」
「・・・そうではないのだよ、翔君。」