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仮想とらわれペンギン・田中編 2



 ……。

 あ……

 僕は裸のまま、無機質な研究所の廊下に横たわっていた。

 気を失っていた感覚さえなかった。どのくらい時間が経ったのかも分からない。瞬間しか感じていない。本来なら、この前にゲームオーバー。ゲームである以上は、現実世界に戻されているはずだった。つまり、気を失ってから同じ研究所で気がつく、という展開はあり得ないのだ。研究所にいるというなら自分は女体化でもしている設定であるが、そうなってもいなかった。

 そうだった。上野部長の魔改造により、プログラム改変されており、僕は現実世界に戻ることができなかった。どんな期間設定かは分からないけれども、射精しても終わりにすることができなくなってしまっているんだ。なんてことだ……

 さっきまでいた3人のお姉ちゃんたちは消えてしまって、泡もなくなっているが、間違いなくここは、さっき闘って敗北した場所のままだった。時間の感覚が分からないので、一瞬で彼女たちが消えたのか、単純に泡がなくなって立ち去っただけなのかは分からない。が、僕の全身は綺麗に洗い上げられて乾かされたみたいに、汗ひとつかいていない。スタートと同じ身体状況だった。これはきっと、泡の消滅(勝負がついた)とともに、全身も洗浄されるのだろう。

 むくむくむく……

 う……うぅ……

 ペニスが勝手に、どんどん隆起していく。いや、勝手にではなかった。彼女たちの、あのブルマ女子高生たちの、さっきまでの肌の感触が自分の中にしっかり記憶されてしまっていて、特にペニスに加えられたあの圧迫と、スリスリこすれた生足の感触が思い出されて、いやがおうにも性的衝動がぶり返してしまうのだった。

 特に催淫剤が充満しているわけでもない。若娘特有の甘い香りは漂っているが、それはただ単に、女敵が数多くこの研究所内を徘徊していることを示しているだけであって、何かを自動的にされている形跡はない。つまりこの性欲は、明らかに自分自身の生理的衝動から出てきたものでしかない。抑えようと思えば抑えられるはずのものだった。

 気を失ってからどのくらい経ったのかは分からないが、おそらくは、性欲は瞬時にして元に戻ってしまう仕組みなのだろう。僕はすっかり回復してしまっていた。スタート地点と同じくらいに、精力や性欲は元通りになってしまっている。しかし、さっきの戦いに勝利したわけではないので、経験値が得られたわけでもなく、少しも強さを増したわけではない。

 だが、さっきの経験は間違いなく、僕の欲動を刺激してしまう。彼女たちの肌の感触が自分の中にしっかり記憶されてしまっている。スベスベのやわらかい触り心地の良さ、モチモチした滑らかな感覚が、今でも全身を這いずり回っているようにさえ感じる。

 とくに高校生たちの太ももが僕の下半身を滑り回っていた感触を思い出すにつけ、僕はすぐさまそれを思い出して、性的に興奮していってしまう。肌色の未熟なペニスは、さっきの快感……内股に包まれたときの持ちよさを思い出し、次の射精を欲しがるように隆起してしまう。

 3人がかりでの性的な刺激攻撃は、しかも4歳年上のお姉ちゃんたちから刺激は、若干14歳の僕には、あまりにも甘美なものに感じられた。これまで触れたことさえもない異性から、じかにペニスを可愛がられてしまって、あっさり射精の憂き目に遭ってしまったんだ。あの時のとろけるような快楽がぶり返してきて、ペニスはどうしても勝手にそそり立っていってしまう。

 僕は勃起したまま、裸のままさらに先に進まなければならない。先に進めば必ずまた、別の女敵に遭遇するだろう。そしてその女たちは、泡に閉じ込められた自分に襲いかかり、僕の股間をつけねらって、まっしぐらに精液を吐き出させようとしてくるに違いない。いくら出しても、精力は自動的に回復するため、性欲が枯渇することもない。

 また、仮想体験の仕様上、痛みや苦痛の感覚は存在しないので、疲労困憊することもなかった。つまり、いつでも何度でも、僕はこの研究所の中で射精し続けることができてしまうというわけだ。1回出してしまえば現実世界に帰れるはずなのだが、上野部長のせいでそれが許されない。一体いつまでこの世界に居続けなければならないだろうか……。

「!!」

 10数歩あるいただけで、僕は再び泡の中に包まれてしまった! これは、エンカウンター、つまり敵が現れたことを示している。戦闘が始まれば、もはやここから脱出することはできない。敵3人をイカせ倒すか、僕が射精して負けてしまうかしなければ、外へ出ることはできない。研究所内はすべてメインコンピューターの支配下にある。主人公となる男女がさまよっていることも現在位置も、つぶさに把握しており、そこへどんどん女たちを送り込むようになっている。

 それに加えて、自由に歩き回る女たちも多数いて、仲間以外の人間を見かければすぐに追いかけてくる。追いかけるというより、見つけた男のところに瞬時にしてワープしてきて、同時に自分と相手を泡の中に包み込むシステムだ。彼女たちは本来の仕様と違って、常に3人1組で行動しており、したがって送り込まれるのも必ず3人になっている。ランダムに転送されてくるか、さまよう女子に見つかるか、どちらにしろ自動的に戦闘開始になってしまう。

 あくまで敵の目的は僕の射精であり、その道具として使われる女たちは過剰なくらい用意されている。文字どおり次から次へと主人公はセックスざんまい快楽漬けである。その中で絶頂しないように自制的に肉体的に忍耐を続けながら、闘いの中で女体を感じさせる方法を習得して、手や口やペニスで女性たちをイカせ続けなければならない。勝ち続けることでレベルを上げ、その都度強くなっていって戦い慣れていかなければならない。

 しかし、こちらがレベルを上げればメインコンピューターも次の手を打ってくる。僕が先に進めば、それだけ攻撃力も防御力も精力も高い女敵を送り込んできて、何としてもペニスを射精に持ち込んでこようとする。ステージが上がれば、敵のレベルも段違いになってしまう。このゲームは本当に果てしがない。

 泡の空間の中で僕を取り囲んでいたのは、さっきの女子高生とはまるで雰囲気が違う相手だった。26歳くらいの、おとなの女性たちだった。性的にはすっかり成熟してしまっていて、ふくらはぎもシュッと細く引き締まっている。服越しにもわかるくらいに彼女たちの胸部はふくらみきっていた。

「ふふふふっ……」
「くすくす……」
「若ぁい♥ おいしそう……ぐふふっ♥」

 彼女たちは3人とも、今風のメイド服に身を包んでいた。80年代のゲームでありながら、部長の改造のせいで、女敵の内容も改変されてしまっているのだろう。そのことが「時代遅れ」の感じを少しも思わせないような修正の効果になっている。お姉さんたちからすれば僕は、自分の半分くらいしか生きていない少年だ。若くて未熟な、そしてあまりに無知なペニスに快感を叩き込むことなど朝飯前だろう。

 そういう大人の自信と余裕にあふれ、彼女たちは不敵な色気で僕に迫ってくる。こちらには逃げ場がない。立ち向かうしかない。しかし、どうやって立ち向かっていけばいいのか、どうすればこの大人のメイドたちを性的に感じさせることができるのか、中学生の僕には皆目見当もつかない。どうしても後手に回ってしまう。大人同士のセックスに慣れているメイドたちは、その隙を見逃すはずがなかった。

 ススッと急激に近づいてきたかと思うと、彼女たちはそのしなやかな女手で、いきなり僕の股間をまさぐってくる! 玉袋も内股もお尻にも、細長くすべすべした指先やふっくらきめ細かい手のひらが滑り回ってきた。

 うあぁ! なんて感触だ!

 女性の手って、こんなにも触られ心地が格段に違うのか。一本一本の指がふっくらしていながら、先端がしっかり尖り、それでいて、もっちり吸いつくような指先のしなやかさを、全員が具えている。ハリがあるスベスベの手の甲が僕の身体のあちこちを滑っていく。白くてきめの細かい甲の肌が、スリスリと内股を滑るたびに、僕はゾクゾクッと快楽の震えを催してしまう。そして、やわらかく何でも包み込んでしまうきれいな手のひらは、遠慮なく僕の敏感な部分をさすり、揉み、こすりあげてくれた。

 異性の成熟した手、腕が、全身を這い回っている。撫でさすられるたびに、そのふにふにして滑らかな感触が、全身にしっかり刻みつけられていく。おとなの肌触りが、小中学生たちとは一線を画している。細くてやわらかくて、とてもみずみずしく温かい。

 上半身を肩から腕まで大きく撫でさすられ、華奢な胸部を乳首ごとねぶられる。お尻もスリスリと撫でさすられる。内股にはより敏感に、きめ細かい動きで成熟した愛撫が丹念に加えられ、彼女たちの手だけでなく腕部分も、僕の股の間を大きくくぐっていった。玉袋をくすぐられ、撫でさすられて、やわらかに揉みほぐされると、内部に溜め込まれていた体液もかき回されて、より一層「出したい」という欲動へと結びつけられてしまう。

 両足の付け根に細い指先がこちょこちょと蠢き、くすぐったい部分をさらに性的な刺激へと結びつける。その指のいやらしいくねる動きは、次第に僕の性器の敏感なところへと迫っていった。

 全身へのおとなの女手が猛スピードで展開されている一方で、肝心のペニスへの攻撃は、意図的に緩められていた。

 軽く握る要領で、しゅっしゅっとさするように女手がペニスをしごくが、軽いタッチで、しかもかなりゆっくり丹念な動きに留まっている。付け根から先端へとゆっくり動いていく手のひらは、それでもどこまでもやわらかで、優しく包み込んでいる女性性に満ちあふれていた。

 包茎の皮がさらに亀頭先端に寄せ集められる。強い力は込められていないのに、吸いつく肌触りのせいで、ペニスの皮が女手によって大きく動かされていく。しごくといっても先端から付け根への動きはほとんどなく、専ら先端へ向けての一方通行だったので、包茎はさらに皮を余らせていった。

 そこへ別のメイドの指先が、容赦なく襲いかかる。そうやってより多く余っている皮の中を人差し指がかき分けて、唯一の穴となっている皮の中へとねじ込まれていく。そして、むき出されてもいない亀頭の敏感なところへと、ふにっと突っつくように女性的な指先が押し当てられるのだ。そしてグニグニとかき回すように、じかに亀頭先端部分をいじり続けてきた。

 一番感じやすい性器がスローな動きだったために、僕はかろうじて理性を捨てずに済んでいた。我を忘れて欲情の赴くままに射精まで持ち込まれることはなく、なんとかしてこの状況を打開しなければと思える思考を保つことはできた。しかしそれでも、全身にひっきりなしに加えられる、3人の妖艶メイドの手によって、僕の腰はくねり、全身を右に左に揺すって、お尻の奥まで突き抜ける性的な快感に身もだえし続けていた。

「あはっ、すっごい感じてるねー……」
「腰グラインドしちゃってる」
「やーらしー……まだコドモのクセにー」

 お姉さんたちはそれでも手を休めることなく、3人がかりで僕一人めがけて、6本の腕を常に動かし続けていた。一方で僕の両手はすでに、彼女たちのスカートの中だ。始めに包まれていたときに、素早く僕の両手は2人のメイドの内股に挟み込まれてしまい、きゅっと強く拘束されてしまっている。両手のひらはすでに、おとなの生足の餌食になってしまっていた。

 長いスカートの下からではなく、上から、性器の奥へとめがけて内股が僕の手を拘束する。だから僕の手首には、毛の生えていないオンナ表面の悩ましい感触も、深く当たりこすれ続けていた。その上で、むっちりしたメイドの太ももの感触が、どこまでもやわらかく手全体を包み込んでくれた。

 この体勢では、僕は反撃することができない。ただひたすら、弱いまま、経験豊富なレディたちの性技に感じさせられているだけだった。棒全体と先端を刺激するお姉さんたちの手は、次第にペニスを射精へと高めて行く。快感に負けないよう腰を引くと、すかさず大人の手が何本も僕の腰を押さえて、ムリヤリにでも前へと押し出してくるのだった。前のめりになることも許されず、僕は体を反らせた体勢で、ペニスをしごかれるままに身を任せるしかなかった。

 このままではまずい、なんとか、反撃しなければ、ほんのわずかでも、相手に性感ダメージを与えて、少しでも”経験”を積んでおきたい。レベルは上がらなくても、異性の肉体を感じさせる方法を、少しでも探っておきたかった。僕は両手を蠢かせ、とりわけ性器に当たる部分をうにうにと押しつけるようにして、オンナ表面を押し続けた。

 だがメイドたちは、いっさい抵抗するそぶりを見せず、14歳の幼い全身をかわいがって射精に持ち込むことばかり考えている。あるいは、その程度の反撃では、ほとんど意に介さなくても済むくらいに、彼女たち自身に抵抗力があるのかも知れない。

 この女性たちも、もともとOLかなにかで、この研究所にワープさせられてから、メイドに変化させられたんだ。彼女たちもまた、その手で、肉体で、あまたの男たちを射精させてきたんだ。こなれた大人の男でも、その甘美な肢体にはついに打ち勝つことができず、その全身のあちこちで、情けない脈打ちを終わらせてしまっていたに違いない。たとえ膣内であっても、遠慮なく彼女たちは出されるに任せていたんだ。それだけの精を吸ってきたお姉さんたちに、童貞同然の中学生の快感攻撃など、みじんも通用するはずがなかった。

 しゅっしゅっしゅっしゅっ……くりくりくりくり……くすくすくすくす

 艶やかな笑い声とともに、ペニスは女手の攻撃に感じ続け、じわりじわりと高められ続けた。自分で刺激するよりもはるかに心地よくとろけそうな甘い刺激が、性的に感じるすべての部位に深く浸透していく。どこをどんな風に気持ちよくさせられるか分からないという刺激に、僕の若すぎる肉体はついていかれない。お尻の奥がキュンと疼き、いつ律動が始まってもおかしくないほど快感一色に染め上げられてしまっていた。

 しゅるっ。

「!!」

 ペニスをしごいていたメイドが急に手を離したかと思うと、背中のホックのような所を外した。ものの1,2秒で、メイドの上半身ははだけてしまう! メイド服の下は、女子高生と同じように、下着一つ身につけていない。徘徊しているときはブラジャーくらいはあるのだろうけれども、転送される瞬間に消えるのだろうか。形の良い大きな乳房はハリのある膨らみを保ったまま、とつぜん僕の眼前にさらけ出された。

 簡易なメイド服は、あくまで魅了用。行為に及ぶときに、必要に応じていつでも軽く取り外すことができる仕組みになっていた。一瞬にして上半身裸になれるくらいに、簡単に脱げるようだ。彼女たちはそうやって、いままでも大勢の男たちに、なまのおっぱいをあっさりとさらけ出し続けてきたのだろう。のみならず、その上半身を押しつけこすりつけて、精をコスリ出して来たんだ。一体何人が、彼女たちの性感攻撃を前に、快楽の雫を吐き出し続けてきたのか。

 刺激から解放されたペニスも、一瞬の安堵に過ぎなかった。

 メイドは僕の前に跪くと、ぐいっと上半身を押しつけてくる! 僕は左右に脱出できないよう、他のお姉さんたちに両側から固定されている。ペニスはあっという間に、お姉さんの丸出しの乳房の中に包み込まれてしまった!

「うゎあっ! や、やわらかいぃ……」
「へへー、いいきもちでしょー?」
「えっちしたこともない少年がいきなりオッパイに挟み込まれたらひとたまりもないよー?」
「ほれほれ、パイズリで出させてあげちゃうからねー?」

 しゅこっ! しゅこっ! しゅこっ!

 んああ!

 お姉さんは両手で自分の乳房を素早く強く上下させ続ける。ペニスは皮ごと、大きな乳房の谷間の中で、やわらかくしごき上げられてしまう。今度はもっちり吸いつく作用が、ペニスの皮を乱暴に上下させてくる! 先端へとゆっくり動く刺激が、大きな肉に包まれてのしっかり上下する動きに変貌した。

 僕の小さなペニスは、メイドの大きなおっぱいの中で、完全に姿を消してしまった。どこまでもめり込んでいくような肉厚のやわらかさで、それでいてしっかり性的なしごきに長けており、ぐにっぐにっとしつこく甘美なしごき立てを演出してくる。

「ふふっ……カワがすんごい上下してるの、おねえさんよく分かるよー……ほら、亀頭がむき出しになって、戻っていくのわかるー?」

 言われるとおり、ペニスの皮は、オッパイの強い締まりと上下運動によって、そのつどそのつど亀頭を露出させては、戻っていく。未発達のペニスは、皮を相当余らせており、一旦亀頭を露出させても、すぐに戻してしまう。露出させきるというより、半分以上露出させ、包茎の状態は保ったままで、すぐに皮かむりの状態に戻す営みだった。そのため、おっぱいと自分のペニスの皮のダブルのしごきによって、快感は強く倍増し続けているのだった。

 今度は、優しくゆっくりした動きではなく、一気呵成に精を絞り上げる魔性の乳房が暴れ狂っている! 猛スピードで上下する胸の大きな膨らみは、乳頭を静止して認識できないほど激しく動き続けていた。そして、女手とも違った、やわらかで心地よい刺激を、矢継ぎ早にペニス一点に注ぎ込み続けている。

「ボクー? おちんちんがもっと長かったら、お姉さん、その先っぽを舐めながらオッパイでしごいてあげられたのになー」
「パイズリフェラは無理ですね……中学のちんちんなんてちっさいから……」
「いいじゃない、ほら、いっぱい出して? 気持ちいい世界で愉しもうよ?」

 ごぼおっ! どばっ! びゅるる!

 胸の谷間から、たくさんの白濁液が噴水のように湧き上がっていき、みるみるうちに谷間の窪みにちいさな池を作った。

 僕はメイドの生乳の攻撃に耐えきれず、その谷間の中であふれんばかりの精液を、吐き出してしまった。脈打っている間中、お姉さんは乳房を激しく上下させるのをやめてはくれなかった。最後の一滴に至るまで、おとなの乳房で絞り立てる気満々だった。

 ああっ……すごい……いい気持ちだ……

 天国に登っていくほどの快楽の中で、僕は何もかもを忘れて、年上の刺激に負け、イッてしまった。優しくも凛としたメイドたちの乳房奉仕に勝てず、その色気と魅力にほだされて、ペニスをいつまでも脈打たせてしまった。

 たくさんの精を吸ってきた経験豊富な大人には勝てない。出し尽くしてもまだイッている最中のような心地よさに包まれながら、僕は何分もその絶頂感ばかりを味わい続けたように感じた。それはこの研究所で、本当は射精が終わっているのに、精神が支配されていくプロセスにほかならなかった。こんなに気持ちいいなら、何もかも捨ててしまって、快感だけを追い求めようとする心にすっかり変貌するのもうなずける。

 これだけの心地よさが延々と続けば、人間は強烈な眠気に襲われ、そのまま気を失ってしまう。気がつけば完全に、メインコンピュータの支配下だ。ただし僕の場合、元の状態に戻ることになって、気が狂いきるわけではなかった。ほとんど未経験の状態の身体とペニスに戻されるだけである。僕は色香漂うメイドの乳房を凝視したまま、その手に彼女たちの生足の感触を残したまま、完全に力を抜き去った。意識が途切れる。

 うぅ……

 気を失ってから覚醒するまでの時間の感覚はない。だから、一瞬で目を覚ましたように感じる。だがじっさいに、どのくらい時間が経過しているのかを、認識することができない。たださっきまでのイケナイ行為、背徳的な快楽の営みの記憶だけは、すぐさま蘇ってしまう。そして、性欲も精液もすっかり元通りになっているわけだから、目覚めてからペニスはすぐさまムクムクと大きくはち切れていく。

 どうしても勃起を抑えることができない。そうするにはあまりにも若く未熟な僕は、股間を隆起させたまま、まだまだこの迷路のような研究所を彷徨わなければならなかった。

 だけど・・・いつまでもこのままではまずい。

 いきなり一方的に性的快感に晒されて、急激に僕自身の衝動的な妄想性癖がつまびらかにされた上で、その快楽の赴くまま誘惑に負け、あっさりと精を抜かれるに任せてしまう。こんなことでは、いつまで経ってもレベルは上がらないし、解決の糸口は掴めない。

 なんとかして、敵女を感じさせ、ダメージを与えられるようには成長したい。そのためには、快感に負けてはいけない。異性の肉体に溺れてしまうようでは、この世界を生き抜くことはできない。

 そもそも、誰にも何もされていないのに、さっきまでの刺激や性的倒錯を思い出して、勃起してしまうようでは、まだまだ未熟そのものだ。なんとか理性的に踏ん張り、快感を堪え、誘惑に屈せず、強い精神と肉体で、女敵たちの甘い肢体にほだされないようにしなくては。

 でも、一体どうすれば、その快楽天国から抜け出せるというのだろう。いつになったら慣れるのか。あるいは、どれだけ経験を重ね、肌をこすり続ければ、女たちによる性的刺激を撥ねのけて、反撃するだけの余力を出せるのだろうか。むにむにした肉付きの異性に包み込まれても、慣れて平気な身体にならなければ、お尻の奥のくすぐったい興奮を抑えられなければ、どうしても先々心許ないんだ。

 どんなに踏ん張っても、女子高生たちの生足の感触、おとなのオッパイのひしゃげる弾力が目に浮かび、その肌触りややわらかさが思い出されてしまう。その都度、クラスメイトや部活の娘たち、想い出としてオナニーネタにしていた少女たちの生足やパーツも思い出されてしまい、精子を出してしまいたい衝動に抗えなくなってしまう。僕ってこんなにスケベだったのか。

 ぶうん!!

「!!!」

 またもや、僕は透明の泡に包まれてしまった。勃起したペニスを引っ込める余裕もないまま、未熟なままで、僕はさらに別の闘いに駆り出されてしまうのか!

「~~~~~!」

 何語なのかさえもまったく理解できなかった。北欧風の美人で、かなり年上の女性であることは見た目でわかるが、言語の通じない白人美女の、あられもない美しい肢体を目の前にするのは初めてだった。

 僕の目の前に現れたのは、かなり長身の美女たちだった。ビキニアーマーに身を包んでいる。精悍な顔立ちで、髪型さえ変えてしまえば、男と間違ってしまうかも知れない。だが、彼女たちの首から下は、紛れもなく女性のしなやかな肉体そのものだった。日本人とまるで違う白い肌と大きな乳房が、何よりそれを物語っていた。

 3人の白人女性たちは、何かを厳しく僕に要求したみたいだが、言葉が分からないので、僕はうろたえるしかなかった。

 しかし、結局はセックスで闘うしかないのは分かっている。大柄な美人戦士たちを前に、僕は生唾を飲んだ。僕の頭よりも、彼女たちの乳房の方が高い位置にさえあった。そのまま抱き合えば、顔面は3人の胸の肉に大きく包まれてしまうことだろう。

「~~! ~~~!」

 3人はテキパキと準備に取りかかる。素早く僕の両側に回り込み、足首と両肩につかみかかってきた。瞬間、両側の2人の腕から、もりっと滑らかな筋肉が盛り上がった。

「!!!!」

 言葉もなく、僕は2人に引っ張られ、強く地面に叩きつけられるようにして仰向けに倒されてしまった。同時に肩を掴んでいた女性が僕を上から押さえつけ、上半身を起こせないようにしてくる。ものすごい力だ。

 僕は上半身を力ませても、身動きひとつ取れなくなってしまった。同時に脚を押さえていた女性も力を込め、僕は上下とも動けなくなってしまう。

 乱暴な物言い、動き方……そして戦士的なビキニアーマー姿。力強く筋肉質でありながら、全身はしっかり肉付き良く、太ももも乳房もしっかり出っ張っており、スタイルもバツグンに良い。生足もお尻も滑らかで肌触りよくできている。

 まさしく彼女たちは、女だけで構成された村に住み、力技で男を襲ってその精を吸い上げ繁殖していくという、非情の女戦士、アマゾネスにほかならなかった。

 言葉など通じるはずもなかったし、また、通じさせる必要もなかった。

 3人のうち2人は、瞬時にして僕を押し倒して押さえつけた。鍛えられた力で、僕は抵抗できないままになっている。

 そして……残りの1人が、すべてを物語っていた。

 白人女性が腰についているヒモを引っ張る。ビキニアーマーのパンティ部分は、そんな簡単な操作だけで、あっさりと外れ、床にゴトリと落ちてしまう。結果、彼女は下半身を丸出しにしてしまっている。僕は首をもたげて、そのあらわになった西洋的なオンナを間近で凝視してしまった。

 グッ!

「あひっ!?!? いっ……ひぁあぁ!!!」

 どぶう! びゅく! どくんどくんどくんどくんどくん!!!

 一瞬の出来事がさらに重なった。

 何が起こったのか、理解するまでに時間がかかる。ただひたすら、強い快感だけが全身を駆け巡った。

 瞬時にして僕に近寄り馬乗りになったアマゾネスは、天井に向けてそそり立っているペニスを掴むと、一秒とかからずに根元まで、あっという間に腰を落としてしまったのだった。

 体力とスピードがある女戦士の動きを目で追うのが精一杯で、何をされたかさえ分からない。

 それは……僕の初体験だった。

 上下を押さえつけられて動けないまま、僕はアマゾネスに騎乗位で犯されてしまった。

 一瞬でペニスは、やわらかく暖かいオンナの中に飲み込まれ、包み込まれ、そしてこれ以上にない狂おしいくすぐったい快感に晒された。

 女性の性器というものが、ペニスにとって、これほどフィットし、根元から先端まで、表面から内奥まで、のみならず玉袋や会陰、お尻の奥にまで突き抜けるほどに、快楽一色に強く強く強制的に心地よい感触を押し込んでくる存在であることを、初めて無理矢理味わわされたのだった。

 根元まで入って、数回アマゾネスは上下したように思えた。その動きはとても速く、目で追いつけないほどだったが、ペニスにさざ波のように押し拡がっていく、気持ちよい締まりとしごきの感覚から、女戦士の甘美で流れるような動きを理解することができた。

 彼女は周囲の筋力で、膣のあたりを強く引き締め、それでペニスを殊更に強く締め上げることができた。高度な締め方であり、並の能力ではできないことだ。当然、アマゾネスは特殊な訓練でこの体術と筋力を習得したのである。

 彼女たちは女だけで集落を作って暮らし、男を捕まえてきては集団で子種を絞り取る。短時間で、何度も、精を最後の一滴まで絞る必要があった。途中で逃げられないよう、他の人間を呼ばれないよう、そして一度に交代で挿入して何人もの若いアマゾネスを妊娠させるために、そうする必要があった。

 着床させることができさえすれば、男の人種や年齢などはまったく問われない。そのために、さらわれるのは年端も行かぬ少年から、それなりの壮年世代まで、幅が広い。知らない場所にとつぜん連れ去られた男たちは、急にアマゾネス集団の襲撃を受け、とっさに挿入させられてその場ですぐに射精まで持ち込まれる。

 そのためには、女性器の締まりをひときわ強く強く、そしてやわらかで潰れるような肉厚に仕立て上げなければならなかった。

 出してもすぐに、萎える前に別のアマゾネスが挿入し、同じ優しく甘い締まりと素早い動きで、矢継ぎ早に次の子種を頂戴する。

 枯渇するまで、何人とでも結合させられる。出し切って気絶させられたのち、その男は別の場所に解放されることになるのだが、それまでは快楽地獄一色だ。彼は、アマゾネスたちがどこに居たのかを思い出すことができない。悟られないよう、時間をかけずにさっさと精を絞る必要があったわけである。

 そして、その熟練した動きは、ものの一秒で数回ペニスをしごけるほどに発達している。これだけの人間離れした締め付けにピストン扱きが加わるのだから、普通の男性であればやはりそれほど時間がかからずに射精してしまうだろう。

 まして、童貞で女性器の感触など1ミリも知らなかった僕など、その一秒もあれば十分、ペニスから精液を吐き出させるなど簡単なことなのだった。

 僕はまんまと、急激なアマゾネスの騎乗位攻撃に負け、じっくりと初体験の感動を味わうこともできずに、直情的な快感攻撃で、瞬殺されてしまったのだった。

「~~!」

 アマゾネスたちは何か短く吐き捨てると、その場を立ち去っていった。笑みもなく、完全に捨て台詞といったところなのは、言葉が通じなくてもすぐに分かった。この童貞め、楽しませてくれやしない。ルール上、一回射精したら気絶してしまうので3人全員に中出しさせることもできないのがもどかしい……そんなふうな意味だったのだろう。

 急激に訪れる眠気。強い睡眠薬を飲んでいつの間にか倒れ込んで寝るのと同じように、僕は有無を言わさず意識をブラックアウトさせてしまう。

 気がつくと、僕の身体状態はまた、元に戻されている。

 気持ちいい経験というより、とつぜん嵐のように来てあっという間に精を奪っていった一連の出来事は、感動も余韻もないまま、ただ性的快楽の強さだけが残り、一瞬にして奪われた童貞のペニスは、それを思い出してピンと跳ね上がるというわけにも行かなかった。

 悔しさがにじみ出る。こんなことが自分の初体験なんて……いや……ゲームだから、現実ではないから、ノーカンにはなるのかな。

 ノーカン……それはそれで安心ではあるけれども、同時に、極めて深刻な事態でもあった。敗北し続けている僕は、いつまで経ってもレベルが上がらず、経験もなかなか深まらないままであるから、結局何度闘っても、童貞のまま、あるいは童貞同然の下半身ということになる。

 これで、女の子や女の怪物たち大勢を相手に、射精を堪えてセックスで闘い、勝利を収めていくことなど、到底不可能なことだからだ。

 アマゾネスの膣感をはっきりと思い出すことも難しかった。それほど短い時間で、体液を奪われてしまったのだから無理もない。こんなやり方ではなくて、ちゃんと女子と、じっくり、挿入の感触を味わいたい!

 たしかに童貞同然だから、それでも長時間保つ道理はないのだけれど、数を数えられる程度には、女子と繋がっている瞬間を共有したかった。

 その思いで、僕は再び歩き出す。今度は、悔しさの方が前に出てきていて、ペニスが一瞬で反り返るほど隆起することはなかった。が、研究所に充満する、甘酸っぱい若娘の香り、あっちこっちで出会った娘たちがレズっているのだろう、遠くからかすかに聞こえる女たちの悩ましいあえぎ声がわかる。

 そして、オナニーしていたときの思いや、そのオカズになった娘たち、身体のパーツ、ここに来てからの戦闘をじわじわ思い出していって、性的興奮を掻き立てていくことになる。

 次の戦いに対する期待感でもあった。

”エンカウンター!”

 来た……よし、今度は、ちゃんと経験として積み重ねられるよう、どうやって身を守ったらいいか、どうやって快感に抵抗したらいいか、どうすれば女体を感じさせることができるか、研究中心で闘ってみよう。

 一秒でも長く射精を我慢して、性的行為の幅の広さ、快楽の質を見極めていこう。時間はかかっても、それをくり返していけば、やがては相手に快感ダメージを与えることができるようになるのかも知れない。ひとつでもレベルが上がりさえすれば、戦闘はずいぶん楽になるはずだ。

 泡に包まれる。だが……僕の目の前に現れたのは、かすかに青く光るぐにぐにした球体だった。

「なんだ……これ……」

 その無機質な物体は、ぐにゅっと形を変えると、ひとつの球体から、左右に2つの小さな球が飛び出すような形になった。これでメインの球体が中心にひとつ、左右に小さな球体がふたつある形状だ。

 ぐにぐにと形を変えながら、ぷるぷると震えるゼリー質の物体は、自らの意志を持つことなく、無機質なまま僕に近づいてくる。間違いなくコイツが今度の敵ではあるのだけれども、女性ではなかった。生きてさえもいない、ただの物体だった。

 その物体からは、たえず粘液がしたたり落ちている。これは……この研究所世界でも一番弱いとされる、バルトリンスライムだ。

 スライムは、僕の股間付近に近づくと、さらに形状を変えた。中心の物体は球体から筒状になる。そしてその筒の先端がぱっくりと割れ、まさに女性器そのものと同じ形状になった。青く半透明なオナホールの完成だ。

 こんな無機質な相手に、敗北する気はまったく起こらない。

 性欲は回復し、いろいろと想像は膨らむけれども、いくらなんでもこんなスライム程度で、形状がオンナというだけで、ペニスを勃起させてしまうのは恥だと強く思った。

 そうだ……戦闘で大事なのは、快楽と性欲のコントロール。その上で、テクニックを熟練させて、相手の女体を悦ばせ続けることなんだ。感じさせる前に自分が感じてしまえば、いち早く射精させられてしまうし、そもそもそれ以前に、簡単に勃起してしまうようでは、相手の女性に精を提供すると自らあっさりと宣言してしまうようなものではないか。

 自分の欲をきちんと管理抑制して、そのうえで女敵の快感攻撃を耐え抜き、逆に相手が快楽に堕ちていくまで、手も腰も休めないことが、正当な勝利の仕方ということになる。スライムなんかに負けてたまるものか……まずは勃起を我慢するところから、実戦修行といこう。

 ぐにゅにゅ……

 3つの球体に分裂したバルトリンスライムは、さらに右側の小さな球を変化させていく。そしてそれは、非常に細い管となって、目に見えないほど繊細な触手へと伸びていった。

 触手は遠慮なく、僕の耳の穴から脳に達する。手で振り払おうと、引っ張り出そうと、触手の管は伸び続けるだけで、僕の頭から離れることはない。僕はスライムの触手を受け入れるしかなかった。

 べつだん脳を破壊するなどの意図はないらしい。この研究所はセックスだけが物を言うので、そうした物理的な攻撃に意味はない。しかし、スライムが侵入してきたことには、必ず何らかの意味がある。安心してはいられないぞ。

 忘れてはいけない。上野部長の魔改造により、敵は3人に常時増やされているんだ。バルトリンスライムも、3体が同時に出現していると考えていいだろう。ゲル状物質なので、3体はひとつにまとまってから、中心のオナホールにパワーを集中させつつ、残りふたつの小さなスライムに分裂したということだ。そのうちのひとつが、僕の頭に侵入してきたんだ。

「!!?」

 僕の脳裏に、強烈な映像が流れ込んでくる! 幻覚……というにはあまりにもリアルで生々しい。まるで僕自身が研究所の無機質な廊下から離れ、別の所にワープしてしまったみたいに、見えるもの聞こえるものがありありと目の前で変わっていく。しかしそれでも、目の前のスライムの姿ははっきりと捉えることができている。敵は間違いなくコイツだということを示している。

 目の前に広がっている光景は、誰かはわからないが女性の部屋であることがすぐわかった。アパートか自宅かは判然としないが、小さめの洋間にベッドや机などがあり、飾りもしっかりしている、若い女性の部屋なのはすぐわかった。

 そして……

「ぁ……ぅン……んはっ……」

 くちょっ……くちゅっ……

 ベッドの上で、裸の若い女性が、まさにイケナイ行為に及ぼうとしていた。

 大学生くらいの大人の女性だ。スレンダーな体型なのに、太ももがしっかりと発達していて、なめらかでスベスベ、肉付きも良い。モフモフしていて、動くたびにぷるんと肉が震える。

 こんなおねえちゃんに太もも枕し、顔を埋めてしまいたい欲求が出てきてしまう。急激にペニスが激しく膨張しきってしまう。堪えることなど14歳の僕には不可能だった。

 彼女は右手に持った電動バイブを、自分のオンナにねじ込み始めていた。

 他に人はいない。彼女は、明るいうちなのに、ひとりで何かを想像しながらバイブで遊び始めているのだった。よほどオナニーし慣れているのだろう、左手で自分の乳首をこねくり回しながら、もったいぶってバイブ先端をオンナのワレメにねじ込んでみる。

 一気に入れてしまうのではなく、先端を入れてはこねくり回し、軽く出し入れしながら、ゆっくりとバイブを膣奥まで深めていく。「あふっ……ちょうだい……ねえ、もっと……じらさないでぇ……」お姉さんは相手の男が挿入をジラして追い詰めていると想像しながら、バイブが入っていくのを愉しんでいた。そういう性癖なのだろう。

「あ……んあっ!?」

 僕のペニス先端に、強い締まりとやわらかさが押し寄せる!

 圧迫はペニス先端の右に左にと、揉まれるように強まったり弱まったりしている。それは、バルトリンスライムのオナホールが、まさしく僕のペニスに喰らいつき、先端を挿入させている姿だ。スライムはペニスの先っぽだけを飲み込んで、ぐにぐに蠢いている。

 女性は身をよじらせながら、さらにバイブを奥へ奥へと挿入していった。そしてそれに合わせて、バルトリンスライムもペニスを奥まで飲み込んでいく……

 すぐに理解できた。

 ペニスに受けているこの感触、圧迫は、まさにこの大学生の女性の膣圧とまったく同じなんだ。彼女がバイブを横にねじれば、ペニスにもねじれた圧迫が加わる。

 ヴヴヴヴヴヴと電動しているが、その振動は伝わってこなかった。あくまで、バイブがペニスとリンクし、大学生のオンナの感触だけがペニスにじかに伝わるようになっているだけだった。

 バルトリンスライムは、自分自身の形状を変えて名器に仕立てることもできるが、3体分寄り集まって強化されているために、よりハイレベルな快感攻撃を仕掛けてくることができた。僕が見ているのは幻覚や作られた映像ではなく、現在現実に行われていることそのものだった。

 つまり、日本のどこかにいる20歳くらいの女子のオナニーバイブ遊びが、まるごとバルトリンスライムをとおして転送されてきているということだ。研究所の外で行われているマスターベーションではあるが、その姿と、バイブに伝わっている膣圧感触だけを、スライムのオンナにコピーしてきて、そのコピーで僕はペニスを締め付けられ、しごかれているんだ。

 だから、この感触は、本物のお姉さんのオンナとまったく同じものだし、彼女が動かすバイブの動きに合わせて、ペニスに降りかかる圧力や摩擦もソックリそのまま変化するのだった。

 僕の脳に侵入してきた触手は、僕に彼女のマスターベーションの姿を見せ、自分が受けている快感攻撃が、この大学生のオンナとまったく同じとリンクさせ認識させるためだった。

 僕は、本人がまったく気づかないうちに、この大学生と戦闘させられているんだ。ペニスは、このお姉さんのオンナ出し入れ攻撃に耐え、射精しないように踏ん張り続けなければならない。

 ゲームでも、バルトリンスライムは自滅していく設定になっているようだった。何度か「攻撃」を加えているうちに、バルトリンスライムは感じまくって、やがて絶頂する。スライムは生物ではないため、自動的に一定時間の出し入れだけで、勝手に果てて崩れるようである。その性質は変わらない。

 だが、その「一定時間」が問題だった。強化されているために、その時間はそれなりに長い。が、具体的に時限が決まっているのではなく、どうやら膣のリンクと密接に関わっているようだった。

 すなわち、このお姉さんがバイブで自らを慰め、その振動と想像と出し入れによって、イキ果てるその時まで、このバルトリンスライムは機能し続けるということである。彼女がイかないとバルトリンスライムもイッてくれない。

 僕は彼女のオナニーに付き合わされ、彼女が慰め終わるまで、そのオンナの快楽を我慢し続けなければならなくなった。

 ぐちょお・・・くっちゅ、くっちゅ、くっちゅ……

「あはっ! ういいいっ! おうぉうっ! 気持ちいいよっ!!」

 大学生は、周囲に誰もいないことを知っているので、遠慮なく声を出しながら、バイブを愉しんでいる。それ故に快感を我慢するという意識がなく、どんどん精力を消費し続けていた。手を大きく動かして、激しくバイブをピストンさせ続けている。その振動も相まって、それほど長い時間がかからないまま、すぐにでもイッてしまいそうな勢いだった。

 しかし、ペニスの方はまさに地獄だった。

 お姉さんが出し入れしている動きにピッタリ合わせて、スライムのオナホ部分がグニュグニュ蠢き、激しく前後して、根元から先端までを強く優しくしごき上げてくる。その甘美な感触は、若い学生のオンナそのもの。

 僕は図らずも、彼女と”結合”してしまっているんだ。彼女が果てる前に僕が精液をスライムに出してしまえば、僕の負けとなる。耐久勝負だ。

 ノーカンではあるけれども……ゲームであるかぎり童貞から逃れることにならないのだけれども、やはりなまの挿入の感触は、未熟なペニスにはキツすぎる。

 ぎゅうう!っとペニス全体を圧迫しながら、内側や奥底までも、きゅんきゅんと心地よい快楽の連鎖が、ペニスにまんべんなく襲いかかっている。ちぎれてしまいそうなのに、どこまでもやわらかくて、温かい大学生の体温がダイレクトに伝わってくる。

 それが猛スピードで、棒全体を激しくしごき立て続けているのだ。未発達な包茎ペニスは、容赦なくその皮を剥かれてしまい、真っ赤になった亀頭がスライムの中で顔を出してはしまわれていく。ペニスは、膣と皮の両方でしごかれてしまっていた。

 お姉さんはもうすぐ絶頂してしまいそうだったが、ほぼ”はじめてのたいけん”をさせられている僕の方も、あっという間にギリギリまで精力を消費させてしまった。どんなに踏ん張っても、それを軽々と打ち破ってくるやわらかで心地よい圧力にとろけ、お尻の穴の奥まで、性感に満たされてしまっている。そのしごく刺激が、僕をどんどん追い詰めていった。

 アマゾネス戦では瞬殺だったために、ほとんど記憶に残らないオンナの感触だったが、こんどははっきりと、女子大生のなまの感触をじっくり味わうことになってしまっている。

 そしてそれが、想像のはるか斜め上をいく快感に満ちあふれており、ペニスにヒダのしごきがダイレクトに伝わってきて、ぬとぬとと滴る粘液で滑りも良く、ぐっちょぐっちょと出し入れさせられていて、いつ体液を絞り出されてもおかしくない情勢だった。

 お姉さんの方も、手早く絶頂したいと思っているのだろう、激しく大人のおもちゃを動かし、もう片方の手で乳房を大きく揉み回し、全身をよじらせている。彼女も程なくイキそうだった。

 ぐちょお……!!!

「ぁひ! なっ、なに……!?!?」

 しまった……忘れていた!

 バルトリンスライムは”3体”なんだ! 本体は挿入攻撃。右側はリアルとのリンク。そして・・・左側が、いよいよ攻撃に乗り出してきたのだった。その存在を完全に忘れていたのは、バルトリンスライム2体分のこの攻撃に、僕がもう耐え切れそうになかったからなのだった。

 左側にいた球体は、20以上の”指先”に枝分かれした! 形状だけはおとなの女性の細い指先とまったく同じなのだが、青く透きとおって長く伸びているために、もう女の指というより触手に近いものだった。

 いやらしい指先は、僕のお尻側に回って、後ろからアナル、会陰、そして玉袋へと伸びてくる。そして、あちこちにぐっちょり貼り付いて、敏感な部分をコチョコチョと刺激し始めてきた!

「うあああ!!」

 お尻の穴周辺に数本の指、これがコチョコチョとアナルの敏感な部分をくすぐっている。会陰にも指先触手が一本あてがわれ、グリグリと圧迫して、体内にある前立腺めがけて振動刺激を加えてきていた。

 これに加えて、残りの指先が、玉袋をくすぐり、撫で、揉んできている。玉袋の付け根の所や表面全体がまさぐられ、軽いタッチのようにすばやくくすぐられると、中にある生殖細胞もかき回されて、いつでも勢いよく尿管から外へ飛び出してもおかしくない勢いになった。

 大学生は絶頂寸前だったが、僕の方も限界だった。しかし、彼女の方への刺激は変わらないのに、僕の方の快感は急激に跳ね上がった! せめぎ合いになっていたところへ、思わぬ”援軍”が押し寄せ、形勢は一気に決定的なところまで定まってしまう。

 びゅく! ごぼっ……どばあ!

 バルトリンスライムの青いゼリーの中に、僕の精液がどんどん溜め込まれていく。いつまでも脈打ち、体液はスライムの膣内でせき止められ、わずかに膨らんでいった。濃く粘ついた白濁液は、しっかりとスライムの内部でうねっている。それを見て取った僕は、自分が完全に敗北したことを理解したのだった。

 なんていい気持ち……これがセックス本番と同じ感触なんだ……うああ……まだピクンとペニスが脈打っている! 精巣内の体液を一滴残らず吐ききるまで、お姉さんもバルトリンスライムも決して攻撃を緩めてくれはしなかった。

 大学生はまだバイブを出し入れし続けている。その間じゅう、ペニスは絶頂しながらも、執拗なしごき快楽にまみれてしまっていた。イキ終わっても、お姉さんは手を休めてくれない。

「あああっ!!!」

 太ももの綺麗な大人の娘は、やっと自分のバイブで絶頂を迎えた。精液はバルトリンスライムの中であって、お姉さんはバイブとペニスがリンクしていることをまったく知らない。

 もちろん、精が彼女の中に移動することもなかった。ただマスターベーションを愉しんで、いつもどおりイク快感に酔いしれただけのことだ。まさか自分の膣の感触が、研究所にコピーされて攻撃に使われているだなんて、想像だにしないだろう。

 ぐちょっ……

 バルトリンスライムは、僕の精をたっぷり体内に丸め込んだまま、僕から離れ、宙に浮いて移動していく。精液は分解されて、スライムのパワーへと変換されていくことになる。そうしてまた、別の精を求めて、研究所を彷徨うに違いない。

 コイツはオンナにもペニスにも手にも舌にも変化できる。相手の弱い形状で戦闘でき、しかも3体分の力があるために、現実の若娘オナニーとリンクさせることも可能だ。主人公が男ならそのオナニー娘の膣の感触を、女だったらバイブで感じている娘の性感そのままを、リンクさせて攻撃するんだ。

 童貞の僕が3体分を相手に勝てる道理などなかった。

 気を失ってからまた起き上がり、僕は彷徨い続ける。いつまで続くのか、まるで予測がつかない。だが、大学生の生足を思い出し、そのオンナの感触が蘇ってきて、ペニスはすぐにはち切れんばかりに回復した。

 するとすぐに、僕はまた泡の壁に包まれてしまう。そして、耳の長く尖った長身の美女3人が、目の前に現れたのだった。

 肩幅の広い、大柄な妖精。天にものぼる名器の持ち主とされるファンタジー上の存在、エルフィンたちだった。おとなの魅力を完全にたたえた髪の長い美女たちは、生足も引き締まって膨らみ、その乳房もはち切れそうに大きい。

 好色な笑みをたたえながら、彼女たちはあっさりとレオタードをはだけて、その白い大きなおっぱいをあらわにしていく。

 ちゅっ……ちゅくう……

「あ! それだめっ!! ひぁ!!!」

 有無を言わさず戦闘が始まる。エルフたちは交代で、ペニスを口に含み、先端部分を舐め始めた! フェラチオされるのは生まれて初めてだった!

 うああ! 女の人の舌、すごくやわらかい……ッ!!

 とろけるようでいて、しっかりと芯がある。そんな女舌が、包茎ペニスの皮の中にねじ込まれて、じかに亀頭を舐めしゃぶっている。かき回すように舌がねじ込まれて、敏感な亀頭のあちこちや尿道口が集中して舐め回された。

 同時にエルフは、ゆっくりと頭部を前後させて、ぷるんとした唇でペニスを優しくしごき上げてくる! ふにふにっと吸いつく感触が棒に纏わり付き、なめらかに滑ってペニスを口の筒で刺激し続けてきた!

 先端に感じるやわらかな舌と、棒全体をしごくやわらかすぎる唇の感触が、ダブルでペニスに伝わってくる! うああ……フェラって、こんなに気持ちよかったんだ!

 エルフィンは交代しながら、同じように先端ナメと棒しごきのフェラチオをくり返す。それぞれの舌の使い方も、吸引のやり方も異なっていて、いちいち新鮮な刺激となって股間に伝わってきた。

 皮をこじ開けるように押し拡げ、ついには亀頭が完全にむき出しとなる。するとエルフィンは、上手に皮を戻さないような唇の動きを保ちながら、裏スジの敏感なところや尿道口に集中するように、女舌を蠢かせ、素早く舐め回し続けた!

 ちゅうっ、ぐちゅっ、ちゅぽっ、、、

 いやらしい音だけが、僕の股間から溢れていく。言葉が通じるのかどうかはわからないが、エルフたちはひたすら、ペニスを舐めることだけに専念した。僕が逃げ出さないように両脇を固め、生足をこすりつけて性感を高める以外に、追加の攻撃はしてこなかった。

 彼女たちは、この交代フェラだけで、僕みたいな未熟なペニスなど簡単に射精できると読んでいる。そしてその予測は完全に正しいものだった。

 内頬で先端をこすり、さらに別の妖精は喉奥に飲み込んで刺激する。そしてまた、先っぽに集中してとろけるように舐め回してくる。

 僕ができる反撃など、両側のエルフィンの乳房を撫で回す程度だ。おっぱいを揉まれ慣れている妖精にとって、中学生男子の手つきなど、幼稚すぎてまったくダメージに結びつかない。その間にも、ペニスは絶えず誰かの口の中で気持ちよくさせられ続けていた。

 彼女たちがその気になれば、その妖しい手で玉袋やお尻を補助攻撃することもできただろうし、いきなり挿入ということも可能だっただろう。が、いきなり挿入してアマゾネス以上の具合の良さを誇るエルフィンでは、幼すぎるペニスではひとたまりもない。彼女たちは瞬殺ではなく、2,3分は性感を愉しませるように取り計らっているんだ。

 露出した亀頭全体が、いやらしい舌全体で舐め尽くされ、さらに吸引を高めてくる。このまますべての精を、彼女たちの誰かの口の中に、全部吸い上げてしまう気だ。がんばらないと……ガマンしないと……

 そんな思いなど、簡単に打ち破られ崩されてしまう。エルフィンたちはさらに舌の動きを速め、唇のしごきもスピードアップさせた。ああっ……だめ……おねえさんたちのフェラチオだけで、単純な口撃だけで、イッてしまぅ!

 びゅくびゅくびゅく! びくんびくん! どびゅう!

 その身体のどこもかしこもが、熟練した男でも簡単に射精させることのできる極上品だ。14歳の僕が耐えきれる相手ではなかった。研究所でも、このタイプの妖精はピクシーたちと一線を画するガチの強豪として扱われている。初期ステージでは決して登場しない女敵だが、上野さんの改造によって、いきなりここに現れるようになっている。勝てるはずはなかった。レベル1でゴーレムに出会って逃げられないようなものだ。

 文字どおり2分くらいで、ペニスは律動し、若い精液を全て吐き尽くしてしまう。射精に当たることのできたエルフは、嬉しそうに微笑みながら、少しもこぼさずに体液を飲み込んでしまった。

 ちゅぽっ。

「ふん。」

 彼女たちは僕を見下ろした。勝者としての不敵な笑みは、おとなの女性の色香とともに、完全に性的に制圧した達成感に満ちあふれている。3人に取り囲まれた小さな僕は、身動きできずに縮こまるしかなかった。彼女たちは立ち去るのではなく、僕が気絶するまで周囲を取り囲み続けた。倒れそうにうなると、エルフたちはその乳房や太もも、お尻で僕の全身を受け止めた。

 ぽふっとやわらかな心地よさに包まれ、僕は深い眠りに入っていった。


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