魔族新法
少年は僕に体を密着してきた。
「な、なに……?」
「ふふっ、洗脳って、なあに?」
様子がおかしい。
洗脳のことを知らない!? でも、女との快楽を避けるように、僕を逃がしてくれた少年。いったい彼は、何をどこまで知っているのか。
「魔族が、僕たちの脳や記憶や心を操作しているんだ。それも、新法ができてから一気にみんなを変えてしまったんだ。それが洗脳だよ。……気づいていないの?」
「クスクス……気づくわけないじゃない。だってボク、魔族は正しいと思うもの。」
「なんだっ……て!?」
いったい、彼は何を言っているのだ?
「ねえ、ボクの上半身、どう思う?」
「ど、どうって……」
「なにも……かんじない?」
「えつ……」
どうなっているのか、まったく分からない。この少年はいったい、何を考えているんだ?
「ばーか。男が女物の半ズボンはいたら、その瞬間自動的に消えちゃう決まってるじゃん。」
「ええ!?」
半ズボンの少年は僕にギュッと抱きついてきた。
「クスクス……ボクの体、スベスベで気持ちいい?」
「なっ……やめ……キモチワルイ」
「あははっ、まだわかんないの? ボクが君を助けたのは、魔族新法に反対だからじゃないんだ。他の女で射精させるくらいなら、ボクが気持ちよくなりたい。それだけ。」
「そ、そんな!」
よく見ないと、まったく分からない。
しかし、抱きつかれてスベスベの肌触りを感じているうちに、ぞっとする快楽が上半身に刻みつけられるのを感じていた。その太ももが僕の脚を滑ると、女子特有のシコシコした弾力が滑っていった。
「おまえ……女子か!」
「くすっ、気づいた?」
僕はとっさに逃げようとしたが、遊具の中に閉じ込められるように身を潜めているために、どうしても半ズボンの少女に妨害され、脱出ができない!
男の子のフリをして、僕に近づいてきたんだ。僕をだまして、人気のないところに誘い込んで、誘惑を始めたのだった。すっかりだまされた!
だが、すでに遅かった。彼女の太ももは容赦なく僕の両脚を滑り続け、上半身のツルツルした胸板をぎゅうぎゅうこすりつけている。
地下道での小中学生との快楽を思い出し、股間がきゅ~んと疼く。性欲が強くぶり返し、射精の快感を創造して、興奮が一層高まっていく。
「くっそ……汚いぞ……」
「あははっ、こういうボーイッシュな女子に心ときめかせる男って、いっぱいいるんだよ? 男の子っぽいと前から言われてたけど、それでいっぱい男をだませるんだから、今は得だよね~」
「くそおっ!」
「おもしろかったよ。みんな洗脳されているとか言っていた大人の男性に近づいて、すっかりだまして、人気がないところで半ズボンをモモまで脱いで、大切なワレメを見せつけたら、そいつあっさり立っちゃってさあ。フェラチオで寸前まで高めてから半ズボン生足コキで射精させちゃった。」
「てめえ……」
「キミもボクの口と太ももでいっぱい気持ちよくさせてあげるね? ……それとも、本番、しちゃう?」
悔しい。簡単にだまされて、今僕は大ピンチに立たされている。こんな奴なんかに、勃起なんかしてたまるか。
「みて……」
少女は半ズボンを太ももの真ん中まで脱いだ。脱ぐというより、チャックを降ろして前方だけめくれさせ、オンナ表面を見せつける格好だ。
「絶対に立つものか!」
僕は意固地になって叫んだ。
「あっそう。……これでも?」
さらに少女は、なまの肌を僕にこすりつけ、女体の良さを存分に味わわせてくる。
しかし、だまされた怒りと、洗脳の恐怖感から、ペニスはかろうじて半立ちをキープすることができた。
「ね。ボクの生足の間にオチンチン、挟み込んでみたくない?」
「だれがするか!」
「強情だね。」
少女は太もも攻撃をスリスリと続ける。気を抜くと勃起してしまいそうだ。実際、性欲はびんびんに高まり、股間の疼きもピークに達している。
「ほら、ボクの太もも、細くてキレイでしょ。」
彼女は内股をひらいて見せつけてくる。まだ発達し切れていない同級生の生足は、稍内側にくぼんだようになっていて、そこにペニスを挟み込むと、確かに気持ちよさそうだった。
ついで彼女は両手を駆使し、僕の乳首を指先でコチョコチョくすぐってきた!
「これでも立たない? クスクス……気持ちいいはずだよ?」
「くっそ……負けるか!」
だが、股間は正直に、目の前のボーイッシュな少女に欲情し始めてしまっていた。
一度はずりあげた半ズボンが、再び下ろされ、ツルツルのオンナ表面のワレメが、まだまだ幼さを残しながら、小さく輝いているのを見せつけられた。
そうして再び、乳首コチョコチョ攻撃。少女の甘い息づかいが、さらに欲情を高めさせてくる。
男子のフリをして僕に近づき、逃げられない狭い場所に追い込んで、怒濤の甘い誘惑をしてくる少女。半立ちのペニス先端が、お腹や太ももに自然とこすれていくに連れ、その吸い付くようなふにふにの肌触りにさらに敏感さを増していく。
あああ……
ペニスはどんどん膨らんでいった。こうなるともう、勃起を押さえつけることは、若すぎる僕には不可能なのだった。
「あはっ……ボクの体で、立ってくれたんだ。じゃあ……」
少女の手が惜しみなくペニスに伸びる。くっそ……またもや僕は負けてしまうのか。
少女は包茎ペニスの先端を指先でつまみ、皮をちょみちょみと揉みしだいて、奥にある亀頭先端を刺激し始めた。先端と裏スジにかかる部分が皮ごと揉まれ、きゅんきゅんとくすぐったい疼きを股間の奥まで送り込んでくる。
「ね。大きな女の子や大人の女性もいいかもしれないけど、やっぱり、ボクみたいな同じ年頃の女の子の方が、ドキドキするよね? これ……きもちいいでしょ☆」
「うああ……」
じかに亀頭に女の子の指先が触れるわけではないものの、柔らかな感触が皮ごしに伝えられて、心地よさが全身に拡がっていく。
そうやって異性にいい気持ちにされ続けると、やがて爆発するかのように射精が始まり、ドクドクと脈打ってしまう。そうやっていつもいつも、僕は負け続けてきたんだ。
今度こそ負けてたまるか。
僕はぐっと力を入れて快感を押さえつけ、女の子の指に抵抗した。
「あれれ? がんばっちゃうんだ。じゃあ、もっとくすぐってあげるね☆」
少女はさらに、指で皮をこねくり回す動きを早め、左手を玉袋に添えて、ツメで軽くひっかくようにコチョコチョとくすぐってきた!
「うあっ!」
僕は思わず腰を引いて、少女の快感攻撃から逃れようとした。
「だめだよ逃げちゃ。ほれほれ~♥」
さらに女の子はぎゅっぎゅっと力を込めて亀頭に指先の皮を押しつけるように揉んでくる。
どんなに我慢しても、ペニスの気持ちよさを抑えることができなくなった。がんばればがんばるほど、女の子はさらに激しい攻撃に切り替えて、どうしても快感が強まる一方なのである。
このままでは、いつペニスが律動してしまうか分からない。そうしたら、同じ敗北の繰り返しになる。「くっそお!」僕はさらに股間の快感に抗おうと力を込めた。だが、その力みをも脱力させてしまうほど、ペニス先端に加えられる甘い刺激は心地よすぎる。
「いつイッてもいいからね?」
「負けない! 負けないぞお!!」
「あははっ、がんばってごらん。」
女の子は、手のひらでペニスを包み込むと、皮を半分以上剥くようにしてコシュコシュとペニスをしごき続けた。先端だけに刺激が行くのではなく、棒全体に快感が拡がっていく。
それでも僕は、快感に屈するわけには行かず、絶対にドクドクしないと硬く心に誓っていた。
「へえ。男の子にしてはがんばるんだね。同じくらいの子なら、ボクの手には耐えられないんだけどなあ。」
少女はいきなり、太ももでペニスを挟み込んできた! ツルツルのワレメがペニスを挟み、さらに周囲にシコシコした生足の弾力が強くモギュッと包み込んでくる。
「あああっ……」
「へへへ~☆ これスゴイでしょ? キミくらいの子も、中学生高校生のお兄ちゃんたちも、大人の男の人まで、みぃんなボクのココでオチンチンイッちゃったんだから。ほら~……」
少女は自分から腰を小刻みに前後させる。すると、少女の細く華奢で、それでいてすでに女性的な滑らかさを具えた生足とオンナ表面が、これでもかとペニスを圧迫しながらやわらかくしごき上げてくる!
うああ! イキそう!
イク前のきゅ~んとくすぐったい感覚が、ペニスを覆った。すでに何人ものペニスを、こうやって太ももでしごいて射精させてきたんだ。そんな強力な武器に、じかにペニスを擦られて、勝てるはずはなかった。
「ああっ! だめっ……もう……」
「いっぱい射精してね。ん~~~☆」
少女の口が深く僕の口を塞いで、舌を絡める濃厚なキスをしてくる。
どくどくどくっ!!!
ペニスが激しく脈打った。
「あははっ、すっごいビクビクいっているのが分かるよ? 気持ちよかったでしょ。」
女の子は得意そうに、自分の太ももの魅力をさらに刻みつけて、一秒でも射精を長引かせるよう、ペニスを快感に晒し続けた。
「あはあ! 来るうぅ!!」
男子のフリをした少女は、見事に僕を散らせることによって、強烈な絶頂感覚に気を失っていった。
僕は公園をあとにする。
気づくべきことでもあった。男は全員、全裸か、女物のパンツしか身につけることができない。たぶん、無理に女装して何かを着ようとしても、その瞬間に着物はすべて消え去ってしまう。せいぜい、パンティ一枚姿になるだけだ。
そして、薄い生地の小さなパンティだけでは、股間の膨らみを隠しきれず、どうやってもすぐに男の子だとばれてしまうのである。
だから、半ズボンを穿いている時点で、少年ではなく、男子のフリをした女子だと見抜くべきだった。僕の失敗だった。
当てもなく歩いているうちに、だんだんペニスが元気を取り戻していった。本当なら一日くらい経たなければ復活も性欲も出てこないはずなのに、ほんのわずかな時間だけで、いまや再び勃起・射精できるペニスにさせられてしまっているのだ。
逃れられない、快楽の檻。
抵抗することもできず、勃起を抑えることもできず、射精を堪えることもできない。射精してもまた、すぐに元の欲情に戻されてしまう。だから、ただひたすら、何回も何回も、異性にペニスを刺激され続け、決してそこから逃れることはできない。
まさに、魔族によって、僕たちの体はセックスに囚われきってしまったのだ。
例え洗脳から逃れることができても、肉体の弱さを、自分でどうすることもできない。
洗脳は、そうした状態に苦悩しないように、魔族があらかじめ用意していたプロテクトだったのかも知れない。そのプロテクトが外れてしまえば、”精神的に疲れる”状態になってしまう。
この疲労感が、突破口になることはなさそうだった。
疲れ切っても、身体は過敏に反応し、やりたくなくても射精させられてしまうからだ。
せめて、ペニスを鍛えることができるくらいに成長してから、洗脳を解く方が良かった。そうすれば、女体の誘惑に負けてすぐに勃起してしまうことを食い止められるかも知れないし、勃起したあと射精を我慢することもできただろう。
いや……我慢したからといって、それでどうなるというのだ?
相手は射精するまで、しつこくペニスをかわいがり続けるだろう。どんなに我慢しても、射精するまで、彼女たちは決して離してくれないはずだ。いずれはビクビクといい気持ちにさせられてしまうだけだ。
僕の足は、自然と自分の家の方に向かっていた。
このまま自分の部屋で、訪れる異性たちを相手に、四六時中快楽を愉しもう。
対処法が見つからない以上、あちこち逃げ回っても無駄だし、それなら自宅に行き、学校に行って、何もかも忘れてしまうくらいに、気持ちよさだけを追求した方がマシだ。
洗脳されていようといるまいと、もう何も考えないようにしよう。
住宅街では、あちこちで人の声がする。女たちのいやらしい声が、一軒家でもアパートでもお構いなしにわいわい響いてくるのだ。いずれ……僕もその仲間に入ることになる。
アパートやマンションでも、どの人の家でも、入り口は女たちであふれているようだ。中にいる男性の体が目当てだった。
彼女たちのうちの何人かは、外を歩く僕の姿を見つけ、その小さなペニスめがけて群がってくる。小さなペニスであっても、魔族から与えられる絶頂快感は変わらない、むしろ、小学生だからこそ、あっという間に絶頂させることができて、彼女たちにとってはお手軽な男子なのだった。
逃げられないなら、せめて愉しもう。もう、考えることはやめた。
僕はもう抵抗せず、彼女たちをどんどん気絶させ続けた。
僕の家の前には、すでに人だかりができていた。少女から大人の女性まで、さまざまだ。
みんな、パパを目当てにやってきている。
僕はあきらめた。彼女たちの中に飛び込んでいって、その大小さまざまの女体に包まれると、ペニスが大きくなり、そうして僕は、何もかも、心を投げ捨てたみたいになって、……それですべてが終わった。