魔族新法

 


「あっ!」

 その場に連れてこられたのは、あのレジスタンスにかくまわれていた、幼い少年だった! やはり彼も、捕まってしまっていたのか……

 少年は全裸にされていた。すでに何度も射精させられ、すっかり快感の虜になってしまっているようだった。地下にいた時のような、生気のない顔から、逆に男性的性欲をむき出しにするような、荒々しい物腰に変わってしまっていた。

 それは……ギンギンに隆起した包茎のペニスが、すべて物語っているのだった。

 その場にいた3人の大人の女性は、様子を見ているだけで、少年に手を出すことはしなかった。

「うふふ……くすくす……」

 倒れていた少女が、おもむろに立ち上がった。その狂った可愛らしいクスクス笑いは、あのときのような妖艶さをたたえ、もはや一匹のメスとして、同年代の少年に向かって、ゆっくりした足取りながら、まっしぐらに突き進んでいるのだった。

 なんということだ……

 僕は、少女の顔つきが変わってしまったことにすぐに気づいた。

 少女は、少年の包茎ペニスを指先でつまむと、皮をちょこちょこと揉み始めた。その亀頭先端への刺激が、少年を性感の悦びへといざなう。コドモのペニスがモニターに拡大され、その先端ばかりを付け狙う女の子の指先が、いたずらっぽく包茎の皮を弄ぶ。

 ペニスはヒクヒクと痙攣し、今にも射精してしまいそうな勢いだった。

 すると、ほっそりした少女の脚が、ペニスをすっぽりと包み込んでしまった。すらりと細い生足ながら、ギュッと締めるように太ももを閉じることで、吸い付くような内股のみずみずしい柔らかさを、少年のペニスに存分に刻みつけることができるのだった。

「ああっ!」

 少年はぴくんと体を震わせた。どうやら、女の子の生足の感触にペニスを包まれ、そのまま射精してしまったようだった。

「あはっ!」

 次いで少女も倒れる。魔族による絶頂が、彼女を気絶させたのだった。

 僕は……もうどうしたらいいか、まったく分からなくなってしまっていた。

 レジスタンスの男が言っていた。男の手で、力で、ペニスで、女性をイかせることができれば、その女性は洗脳から解放される、と。

 だが……僕が目の当たりにしたのは、まったくそれとは正反対の出来事なのであった。

 なんということだろう!

 確かに少女は、僕の手で絶頂した。それは、オナニーとも違うし、魔族による快感とも違っていたので、僕のような未熟な男の手マンでさえも、新鮮すぎて気持ちよすぎたからなのであった。

 そのために彼女は、魔族による洗脳から、確かに解放された。

 だが、その瞬間僕たちは眠らされ、少女は拘束されて、洗脳された女たちの手と舌によって、再び絶頂させられてしまったのだった。

 それも、女体の快楽を存分に知っている大人の女たちの超絶テクニックによって、徹底的に高められてから、クンニで一気にトドメを刺された感じである。

 その結果……

 そう、少女は再び、魔族の洗脳状態に堕ちてしまったのである。

 男によって絶頂させられた女は、洗脳が解ける。魔族は……そんなことくらい、百も承知だったんだ!

 一度に全世界の人間を洗脳状態にする魔法は、全体に瞬時に及ぶ分だけ、物理的な隙を含めて、どこか穴があるものだ。

 だが、その穴を塞ぐ方法も用意しておけば、レジスタンスが現れて洗脳を解いていこうとしても、もう一度洗脳状態に戻すことができる。

 女によって絶頂させられた女は、再び魔族の手に落ちてしまうのである!

 僕にこのモニターを見せつけた理由も分かった。

 いつかきっと……などという、人間の小さく浅はかな希望など、魔族はいつでも打ち砕くことができるんだという、示威行為以外の何物でもなかった。

 僕は捕らえられ、誰かが若返ったのではない生粋のいとけない少女があてがわれたんだ。わざとセックスバトルに持ち込み、少女を絶頂させて、わざと洗脳を解かせた。その上で、人類の小さな希望など、簡単に打ち壊せることを示すために、もう一度洗脳状態を作り出して見せたのだった。

 あきらめない……そんな思いを、完全に打ち砕くための、シナリオどおりの運びだったのである。

 鉄の扉の鍵が開けられる。

 ブルマにブラジャー姿の美少女3人が入ってきた。僕は彼女たちを知っていた。

 彼女たちは、同じ学年で、それぞれのクラスで一番の美少女と謳われる人たちだった。そんな選りすぐりで、会話もしたことがある同級生を、当局は用意していたのだった。

 見ず知らずではないからこそ、そのブラジャー姿、露出したおへそや脇の下、ぴっちりと小さめのブルマからはみ出た横尻や、パンティを穿いていないためにくっきりと浮かび上がったオンナのスジ、そして、なるべく多く露出されるように工夫された生足……なにもかも、あられのない姿に、僕はいっそう情欲をかき立てさせられたのである。

 モニターにはさらに、別の画像が映し出され始める。それは、見たこともない女たちの、情欲に任せた乱暴狼藉の数々であった。

 少女から大人まで、椅子に縛られたり、立って開脚のまま拘束されたり、仰向けで縛り付けられたりしている。

 そして、彼女たちの周囲に迫り来る、当局側の女性たちだった。

 女たちは、縛られた女性の胸をまさぐり、全身を愛撫し、お尻の穴を舐め、オンナに舌を這わせたり指をねじ込んで激しくかき回したりしている。

 さらに別の女性は、寝かされた状態で全身愛撫を数人から受けながら、脚を交互に絡め合う「貝合わせ」で、クネクネと腰を妖しく動かして、オンナ同士を激しくこすり合わせられていた。

 年端の行かぬ少女も容赦なく、複数で女体の感じるところを徹底的に責め嬲られ、次々と絶頂に追い込まれていく、そんな映像たちだった。

 僕の周囲にクラスメイトたちが群がる。2人がかりで僕の両乳首が舐められ、もう1人が、ベッドに腰掛けてモニターを見せられている僕のペニスを、いきなり口に含んでくる。

 こなれたフェラチオ攻撃に、乳首ナメが加わり、くすぐったい快楽が電撃のように駆け回る。

 性別は違えども、僕もモニターの女性たちと同じ性的快楽を受けていると錯覚してしまう。吸い込む力の強い同級生の口は、容赦なく僕の精力を奪い取っていった。

 ゆっくりと唇でしごきながら、航空内部では激しく亀頭先端ばかりを舐め取っていく。そのスピードが上がると、棒そのものがふにふにした厚ぼったい美少女の口によってしごき立てられてゆく。

 モニターの女たちも、当局女性どもの口で次々と果てていった。あるいは手で、あるいは性器をなまめかしくこすり合わせることで、彼女たちは次々と絶頂させられていく。

 外国の映像も流されるようになり、同じように性的な攻撃によって、女たちが同性の肉体によって果てていった。正気を取り戻した白人女性たちも、妖精のような真っ白い裸体の群に愛撫され、ときおり道具や電動機械を使って性器を責められ、大量の愛液を噴き出して絶頂していった。

 ごぼおっ!

 同級生の口の中に、大量の精液がぶちまけられる。

 僕はモニターのあられもない痴態を見せつけられながら、同時に美少女たち3人の口と舌の攻撃に耐えきれず、ついに射精させられてしまったのである。

 モニターに映し出されていたのは、レジスタンスの男たちに絶頂させられ、正気を取り戻した世界中の少数の女性たちであった。彼女たちは当局に捕らえられ、集団レズ攻撃で、再び魔族の洗脳を受けているのである。

 これでは、いくらコツコツとレジスタンスが女たちの洗脳を解いても、すぐさまつかまって元に戻されてしまえば、いつまで経っても抵抗は成功しないではないか。僕は強い快感を覚えながら、心の隅まで絶望感に包まれてしまった。

 僕はモニターのレズ行為、裸体の群と地帯によって興奮させられてしまっていた。そして同い年の少女たちの口によって、その映像を見せられながら興奮し、少女たちの裸同然のブラジャー姿と、触り心地のよいブルマ生足にほだされてしまったのである。

 3人は魔族の快楽に気を失ったが、すぐさま別の3人が部屋に入ってきて、気絶した女の子たちを片付け、さらに僕に群がってくるのだった。

 ペニスはブルマ少女の太ももに挟み込まれてしまった。僕の上に重なるように座った同級生は、あえて激しい上下運動をせずに、小刻みに左右の足をスリスリ交互に上下させることで、みずみずしい生足の肌触りをペニスに刻み込んでくる。

 もう1人が僕の背後に回って、両手で僕の胸板や乳首をくすぐり愛撫する。そして3人目が跪き、僕の脚の指や足裏を丹念に舐め始めるのだった。

 僕は女子高生の若すぎる太ももに翻弄されながら、足先のくすぐったい気持ちよさにうめき、さらに上半身を愛撫する女の子の手に酔いしれた。背後の女子高生はブラジャーさえも鳥、なまのおっぱいを容赦なく僕の背中に滑らせてくる。

 モニターに映し出されたのは、若返ったのか生粋かは分からないがほとんど成長していない少女が、大人のレディたちにオンナとアナルを舐められ、脇の下にも顔をねじ込まれてやわらかな舌の餌食になっている姿だった。

 年端もいかぬ少女なのに、洗脳が解けたという理由だけで、ここまで冷酷に責められるものなのか。やがて少女は、女たちの体で絶頂を迎え、再び洗脳状態に陥っていく。

 次から次へと、女たちが歳洗脳されていく様子を、僕は強制的に見せられた。同時に、ブルマ少女たちの吸い付くような肌を間近に、彼女たちのピンポイントな責めを受けてしまっている。

 僕まで洗脳して、これ以上レジスタンスを増やさないように、女体の快感に溺れさせる腹づもりなんだ。

 なんとか脱出しなければと思いながらも、モニターのエロ動画と実際の快楽攻撃で、僕はどんどん高められていく。

 そうしてついに、いやらしい腰使いの貝合わせ映像を見ながら、僕はクラスでもとびきりと言われる美少女の太ももの間で、ペニスを激しく律動させてしまうのだった。

 モニターによって、無駄な抵抗の心をそぎ落とされ、同時にかわいい女の子たち3人に次々と射精させられ、何時間経っても、少女たちは交代で入ってくるし、モニターの映像も途切れることはなかった。

 それでも疲れることもなく、ますます快感の虜になっていってしまう自分が恐ろしくなった。

 半日もすると、僕は結局同じ学校の女生徒全員を相手に精を放ち続ける状態になった。先輩も後輩も混じってきて、それこそ1人残らず、制服やブルマや裸の女の子たちに取り囲まれ、手や舌や足やオンナで絞り取られ続けることとなった。

 その頃になると、僕はすっかり、レジスタンスへの意志をそぎ落とされ切ってしまっていた。こうやって、レジスタンスは捕まり、再洗脳画像を見せつけられて絶望を誘いつつ、その男にゆかりのあるすべての女性を送り込んで、快楽漬けにしようと、魔族どもは目を光らせていたんだ。敵うはずはなかった。

 しかしそれでも、魔族の力によって強制的に性欲を高められ、何度射精しても連続でいつまでも性行為を続けることができてしまっていて、それにはめられ、モニターを置かずに現実の女性たちにも抜かれまくって、快感漬けになっているけれども、それでも、僕の心は、まだどこかで、セックスに対する嫌悪感を残しているのだった。

 もともと、きらいなんだ。

 気持ちいいから、という衝動そのものが、どこか苦痛を残している。

 快感に没頭し、ペニスが脈打てば、この上ない心地よさに包まれるのは確かだ。射精が痛いとか、射精する度にうつ状態が悪化するなどというわけではない。

 が、やはり、どこか、性的なものは”なまぐさい”ように思えてしまう。

 たぶん、自分が快感に対して抵抗力がなく、気持ちいいからと、性的な衝動に突き動かされてしまう、動物的なサガが、どうしても好きになれないのかも知れない。

 これまでも、性欲の衝動に駆られて、夢精をしたり、仕方なくオナニーをすることもあった。同じ年代なら、ほぼ毎日自分で抜いているようであるが、僕はそういう衝動に、”自分の意志に反して”無理矢理突き動かされるのが大嫌いなんだ!

 だから、なるべく性欲の言いなりにはならないようにしてきたし、週一度程度、仕方なくオナニーをして劣情を鎮めていただけなのである。

 今、魔族新法のせいで、きらいなセックスを余儀なくされてしまっている。快感がずっと持続し、性的な衝動が四六時中自分を追い詰める状況に、やはり納得できないところを残しているようだ。

 だから僕は、何百人もの女によって、連続して脈打ちの憂き目に遭い続けても、この意志だけは失わない。失いたくない。

「くっそ!」

 ついに僕は、隙を突いてこの部屋を脱出する決意を固め、3人が交代して、気絶した女たちを片付けている一瞬をついて、鉄の扉から外に飛び出した!

 負けるものか! 女の快感なんかに、自分がコントロールされてしまって、自分で自分の言うことを聞かせられない状況だけは、なんとしてもお断りなんだ!

 すぐさま美少女たちは追いかけ、僕にすがりつき、捕まえようとしてくる。僕は抵抗し、彼女たちを振り切って、全力で通路を逃げていった。

 ビカビカビカッ!

「うあっ!」

 突然目の前に、赤や緑の模様の光が現れた。

 突き当たりの壁に設置された巨大なモニターから、あの”性欲増強プログラム”の映像が突然、流れ始めたのである。

 きゅーん……きゅーん……

「しまっ……」

 意識がもうろうとする。

 機械的に揺れ動くこの赤と緑の縞模様と、心地よい機械音が、僕の脳天の奥底まで一気に浸透する。

 うつ病患者の後頭部が痺れてどうしようもない時に、禁断の酒を飲むと、「ピリピリと乾き切っているように感じていた脳にコポコポと水が満たされる」と感じるのだが、それと同じ痺れるような心地よさである。

 だめだ……からだが……うごかな……

 その一方、性欲は急激に格段に高められてしまう。セックスの衝動に抗えない自分をとことん嫌悪しているにもかかわらず、その衝動が強すぎて、どうしても身体が言うことを聞かないのだ。

 次の瞬間、僕は女たちに囲まれ、後ろ手に拘束されてしまった。ペニスはギンギンにはち切れそうになっているが、彼女たちはあえて精を抜き取ろうとはしてこなかった。自分たちが気絶してしまえば、僕が再び逃げるチャンスを与えてしまうからだ。

 僕は別室に連れて行かれ、壁際に立たされると、手は後ろで固定され、足首にもベルトが巻かれ、胸板も太いベルトで固定されてしまった。両脚を半開きにした体勢で、固定されて立った状態である。



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