戦意喪失プログラム 7

 

 「!」こ、この感触は…!?

 「気づかなかった? 私たち、このワンピースの下は何も身につけていないのよ?」

 そ、そういえば、前屈みになって胸の谷間を見せてくれた時、誰もブラをしていなかった。スカートをまくり上げた時も、パンツは見えなかった。

 「…だめよ。見せてあげないんだから。」「そうそう。恥ずかしいもん!」「下の毛、みんなでそろって、ぜぇんぶ剃っちゃったしねー」「ねー!」「くすくす…」

 つ、つまり、お腹の方を向いて萎えているペニスの上に軽く乗っかっているのは、パンティではなくて、オンナの割れ目そのものだというのか!? 毛を剃ってツルツルの割れ目が、じかにペニスの上に乗っかっている。

 皮膚とは明らかに違う、吸いつくようなぬるぬるの器官を感じる。大切な部分を押しつけあっているのが分かった。スカートで隠されてしまっているが、女の子の大事な部分がペニスに触れ、上からぎゅっと圧迫してくれているんだ。むにっとした、異質な感触。ペニスを吸い上げ、やわらかくて、周囲はシコシコしていて、あまりにきめの細かい甘美な感触が、ペニスから腰回り全体にかけて、すっぽり覆い被さってしまっている!

 「んっ…」かわいらしい声を出して、お姉ちゃんは小刻みに腰を前後させた。「あっ!すごい…」ぬるついた割れ目にペニスが挟まれたまま、にゅるにゅるとやわらかく萎えたペニスがオンナ表面でこすりあげられる。

 ほんの数回、ゆったりとこすりあげられただけで、ペニスはすっかり元気を取り戻していた。

 女子高生らしきお姉さんは、少しだけ腰を浮かせた。しかし次の瞬間、再び激しく腰を落としてきた。

 「なっ、なにこれっ!」僕は仰向けのまま大きくのけぞった。スカートに隠されていて見えないが、さっきとはまた違った強烈な快感がペニスに襲いかかった。

 ペニスが熱い肉に包み込まれている。そのまま潰されるか、引きちぎられてしまいそうな、強い圧迫をペニス全体に感じる。この感覚は明らかに、オンナ表面のツルツル部分でこすられているのとはわけが違っていた。快感が格段に違う!

 「ふふっ…いい気持ちでしょう? これが、女の体なのよ…」「あ・・・あが・・・」僕は仰向けのまま上半身をのけぞらせた。ペニスに何が起こっているのか、やっと分かった。お姉ちゃんのアソコの中にペニスがすっぽり根本まで入ってしまっているのだ。ゾッとするほどの快感と、裏腹な恐怖感に打ち震える。

 「だ、だめっ…それだけはっ…!」僕は抵抗してペニスを引き抜こうとしたが、下腹部は高校生の体重で固定され、容易には脱出できない。それに、とろけるような快感によって足にも腰にも力が入らず、じわじわと体の奥からこみ上げるさざ波のようなくすぐったさに、徐々に上半身の力さえ奪われていくようで、逃げることはできなかった。

 このまま精子を出してしまうとどうなるか、一応の知識はあった。相手はきっと僕のことを知っているだろうけれども、僕の記憶は戻らず、彼女のことを知らない。知らないお姉ちゃんの子宮に精液を放出すれば、当然、妊娠してしまうはずである。そんな危険な遊びなど、断じてあってはならないのだ。

 そう、だ…何かがおかしい。いけない遊びだとしても、せいぜい、お互いに慰め合って性的快楽を得るにとどめるはずであって、赤ちゃんができてしまうという取り返しのつかない遊びには発展しないはずだし、発展する前に止めなければならないのだ。つまり、さっきまでの舌や手の愛撫ならまだしも、性器の結合はあり得なかった。

 いや、そもそもその前段階の遊びというものがあるのだろうか。あって良いものだろうか。記憶を失う前の僕は、そんなふしだらな遊びをしていたというのだろうか。そんな悪党だったというのか。

 何かがおかしい。絶対におかしい。…。待てよ。さっきまでこの快感の意味も分からなかったのに、性器結合の強烈な快楽によって、それが悪であるという意識が芽生え始めている。ということは…僕は記憶を取り戻し始めているのだろうか。

 だが、それ以上には考えられなかった。お姉ちゃんがゆっくりと腰を上下させ、膣のギザギザでペニスを優しくしごき始めたからである。「あ。あひっ! ひゃああ!」僕は何も考えられなくなり、股間を駆け抜けるとろけるくすぐったさに酔いしれた。入っているだけでも十分心地よく、いつ射精してもおかしくない情勢だったのに、さらにそれに加えてゆっくり上下にしごいてくれるのだ。

 「ああっ、だめ! でちゃうよ!!」「なら、ガマンして出さなければいいじゃない。」「そんな!」「ほれほれ!」お姉ちゃんはだんだん強く大きくスピードを上げて、腰を振り始めた。ぬるぬるした膣内はしきりにうごめき、ペニスの敏感なところをまんべんなく締め上げしごきあげ刺激し続けている。射精感が一気に高められ、追い詰められていく。

 「どうしたの? がんばって耐えてごらんよ。」「あああ!」お尻の奥に力を入れて、何とか射精しないように踏ん張ろうとしても、オンナの感触は容赦なく僕をとろけさせ、脱力させてくる。「ほおら!」大きく腰をくねらせると、ペニスがぴくっと脈打ちし始めた。「やああ!」渾身の力を振り絞り、僕は射精をガマンした。

 「だめよ。出しちゃったら私、あなたの赤ちゃんを作るんだからね。私を孕ませたくなかったら射精を止めてごらん。」「はううっ!」波のように訪れる射精感をぎりぎりのところで食い止めながら、次々打ち寄せる限界に僕は全身に汗をかいて抗った。「ほらほら、妊娠してあげる!」ずちゅっずちゅっと音を立ててお姉さんが大きく全身を上下させる。

 白いワンピースを着たまま結合して、服ごと全身が上下しているので、内部の様子は分からない。だが確実に、僕のペニスはお姉さんお腹に入ってしごかれている。見えないだけで、“白いカーテン”の奥で秘密裏に犯されているのだ。見ることができずに“感触”ばかりが伝わってくることもまた、僕の興奮を高めた。妊娠させてはいけない、膣に出してはいけないという焦りだけで、僕はぎゅっと目を閉じて射精をこらえ続けた。

 「あひっ!」だが、現実は残酷だ。そんな僕の意志とは全く関係なく、精子は勝手に外に押し出されていく。強烈な快感と、いつもよりずっと早い律動によって、溜め込まれた体液が一滴残らずお姉ちゃんの体に送り込まれ、子宮を満たしていく。「アハハッ、出しちゃってるよこの子。」お姉さんが不敵な笑みを浮かべて、イキ続けている僕を見下ろしてくれていた。

 「ふふっ、これで君もパパになるんだね。。。」「そんな・・・ああ・・・」体がしびれる。まずいことをしてしまったという思いでゾッとする。快楽の代償はあまりにも大きい。

 「…なーんてね。」お姉ちゃんは笑顔を強めた。「本当に、何も覚えてないのね。ここではいくら中出ししても妊娠しないんだよ?」「えっ…」「だから、安心していっぱい出せばいいんだよ?」「え…え…???」事態が飲み込めない。

 「だから、もっとみんなで楽しみましょ?」「あっ、やっぱりだめ、こんなのおかしいよ!」

 僕の叫びもむなしく、白いワンピースの女たちが一斉に僕に群がってきた。射精したばかりの満足感で脱力していたため、身を起こすのが遅れ、僕は再び仰向けの体勢に固定されてしまう。さっきまで結合していたお姉ちゃんはどこかへ消えてしまった。

 女の人たちは、僕の体にあちこちのしかかりながら、適度な体重をかけて全身を固定してきた。力加減で体重をかけすぎないので、重い圧迫感を感じないものの、かといって力ずくで起き上がって逃げることはできないくらいに重圧を押しつけてくる。

 その適度な重圧感が、僕をことさらにドキドキさせる。出したばかりなのでペニスは元気を取り戻していないが、僕の意識を女の肌に集中させるには十分だった。

 白いワンピースが一斉にのしかかり、僕を見下ろしている。服をずらして、全員が胸の谷間を露出してきた。大小さまざまな大きさながら、あえて乳首の上まで露出して、そこに胸の肉をのせるようにしている。すると服の上からこぼれそうになる乳房が谷間をつくって、ふくらみを強調する状態になる。ちょうど露出度の高いコルセットでおっぱいが強調されているみたいな感じだ。乳首までが見えないぎりぎりの所になっているのが、かえって情欲と興奮を高めるのだった。寄せ上げられた胸の谷間ばかりが見え、秘密の一部を垣間見ているような背徳感をさえ覚えるのだ。

 そして、僕の体のあちこちに押しつけられ、密着する、美少女たちの生足と性器の感触に、いやがおうにも神経をとがらせてしまう。毛のないオンナたちが、じかに僕の腕や脚に張りついている。僕の腕に二人ずつ、計4つのオンナが密着している。両足には3人ずつがまたがった。お腹にも頭部にもスカートの女性がまたがっている。それぞれが別様の動きで腰を前後にくねらせ、しきりに濡れたぬるぬるの女性器を、僕の全身に塗り込んできた。

 そのスベスベした、にゅるにゅるした、やわらかくて心地よい感触を、全身に刻みつけられると、僕もその感触に神経をとがらせ、くすぐったい刺激にため息を漏らす。これだけのしかかられると、もはや抵抗することはできなかった。ワンピース娘たちは思い思いのスカートに身を包んではいるが、僕の体に張りついているのは、下着を着けていないじかのツルツル性器そのものだ。ペニスが再び交尾の準備を始めた。

 すると白い女たちは、交代でペニスをオンナに入れ始めた。グッと体重をかけると、ペニスが熱い器官に飲み込まれる。女体に囲まれてしまっているので、その様子を直接見ることができなかった。

 おねえさんは数回、腰をくねくねさせてペニスを優しくしごき上げると、次の娘に交代した。幼い感じの女の子はそれでも、体がしっかり発達していて、直情的だがやわらかい締め付けにペニスをさらす。彼女も数回腰を上下させると、別の女性にバトンタッチした。

 一人につき10秒くらいいで、次々と交代していく。それぞれ絶妙に味わいが違い、その感触の心地よさを変幻自在に愉しませてくれる。彼女たちにとっては一瞬での交代だが、ペニスにとってはひっきりなしで休む暇もない。次々と交代で挿入され、待機中はそのオンナを僕の体のあちこちに刻みつけている。僕は全身を快楽一色にされてしまった。

 さっきまで僕に張りついていたオンナが直接ペニスを絞っている。その思いが僕をことさらに高めた。何人目かは数え切れないが、僕はものの数分で再び高められ、誰かの膣に精液を放出してしまった。

 それでも交代の宴は終わらない。次々とペニスを求め、騎乗位で飲み込んでは腰を振っていく。ぐいぐい閉まる吸引感覚に僕は耐えきれなくなり、やはり数分で発射してしまう。

 根本をグッと締め上げて全体を優しく強くしごき上げる膣のあとは、小刻みに上下しながらカリをヒダでコショコショくすぐる膣に見舞われた。ぺたぺたと張りついては離れるお尻や太ももの感触も心地いい。こうやって数分に一度、僕は白い娘たちの子宮を汚し続けるのだった。

 一人が挿入している時間が徐々に長くなっていった。どうやら一巡りで二分くらいになるよう、一人あたりの時間が調節されているらしい。そして、オンナに精液を受けた女性は、僕から離れ、森の奥へと去っていく。人数が減って行く分、交代した女性一人あたりの“持ち時間”が長くなる道理だ。

 すると彼女たちは、腰使いのテクニックを存分に発揮するようになる。両腕を僕の肩に乗せて体重をかけながら、腰から下だけを激しく振り立てて、グニグニとペニスを圧迫しながらしごいていく。交代した娘は先端から根本まで大きく素早く膣でしごき上げていく。そして次の交代で妖艶な美女が腰を大きく回転させて内部でペニスを激しく揉みしだいた。ここで発射。

 気がつくと、残り人数が3人になっていた。ここまでくると、もはや騎乗位である必然性はなく、僕たちはいろいろな体位で交わった。彼女たちは決してワンピースを脱がず、スカートをまくり上げた生足と、少しはだけて露出させた乳房だけを武器に僕を視覚的に興奮させることができた。そしてツルツルの性器と指と手のひらと舌と唇、胸の谷間で、ペニスをかわいがり続けるのだった。

 バックで結合すると、誰かが後ろからのしかかってきて、強制的に僕の腰を振ってくれた。すかさず次の女の子と松葉崩しの体勢に入り、彼女の方が積極的に腰を振ってペニスを悦ばせてくれた。腰を振るたびにミニスカートがまくれ上がり、一瞬一瞬垣間見える結合部分が何ともいやらしかった。それで僕は耐えきれなくなり、精液を放出した。

 のこるは二人。僕は木を背にしりもちをついて座らされ、大きく足を開かせられた。そこへお尻の小さな女の子が座ってくる。ペニス先端が臀部の肉に強くめり込み、ヒップのやわらかさを味わう。次いで彼女は容赦なくペニスを膣に納めてきた。スカートをまくり上げ、もう一人の娘の結合部が丸見えになるようにした。僕は腰まわりに女の子のヒップの弾力を味わいながら、蠕動するオンナの感触をペニス全体に受けることになる。

 「うふふ、すごいね…丸見えだよ?」そう言うと、結合していない娘は結合部や玉袋を執拗に舐め回した。結合している女性はゆっくりと腰を上げ下げして、ペニスを優しくしごいてくる。女の子の膣と舌先のダブルパンチで、僕は彼女の背中を抱きしめながら快感にうめいた。

 腰の動きがどんどん速くなっていく。僕も下から突き上げているため、玉袋が上下に激しく揺れている。それをもう一人が口にとらえ、舌で舐め回してくれた。内股も撫でさすられ、僕は一気に高められた。

 射精が終わると膣が引き抜かれる。残るは一人の女の子。彼女は自慢の舌テクニックを駆使して亀頭を口に含み舐め回すと、両手で根本から素早くしごき上げる。やわらかくてスベスベの手のひらの感触がペニスを襲う。同時に亀頭の敏感なところが暴舌にさらされ、ぬめぬめした舌があちこちをとろけさせた。

 僕は女の子の頭部を見ながら、後ろに手をつき足を広げた体勢で、彼女に身を任せるばかりであった。ペニスの性感神経をまんべんなく刺激するいたずらな指先が棒を高め、同時に敏感な亀頭が飴のように激しくしゃぶり尽くされている。やはり数分しか持たなかった。

 「ほらほら。出して♪」口を離した女の子は、つるつるした指先で素早く亀頭をしごいた。右手の人差し指から薬指までが、カリの敏感なところを素早くしごき、残像で指先が何本にも見える。左手は受け皿を作り、亀頭の先に差し出されている。放出された精液を受け止めるつもりだ。白魚のようなしなやかな指先、むっちりと包み込むやわらかい手のひら、心地よいスベスベの手の甲に、僕は抵抗できなかった。

 「ああっ!」ペニスから白濁液がほとばしる。しなやかな左手の中に、どろっとした体液が放出され、溜め込まれていく。くぼんだ手のひらに白い池ができた。「アハっ、出ちゃったね。」「う、うう…」「これで15人全員に射精したんだよ? 気持ちよかったでしょ。」「…。」

 最後の娘が去っていった。僕は四つん這いになって、よろよろと花畑を出て行った。出し尽くして疲労困憊、立つこともできなかった。

 「あっ!」だが、森に入ったとたん、何もかもが元に戻った。僕はすべてを思い出した。そうだ、この森の奥深くにできた丸い花畑に入り、そこで奇妙な光を浴びて、僕は「忘却の罠」にはめられたんだ。そこでは一時的に記憶喪失となり、自分の義務も何もかも忘れ、そこに現れた白いワンピースの女性集団にいいようにもてあそばれて、出してはいけないのにしこたま射精してしまったのだった。

 肉体が回復を始める。不思議な力によって、いくら出しても性欲を衰えることがなく、何回でも出すことができる。そもそも、花畑で15回連続射精ということ自体異常だ。それとて分からなくなるほど、忘却のオアシスの魔力は強烈だったということだ。

 悔しさがこみ上げる。罠にはめられたとはいえ、あんなに射精してしまい、確実に死が近づいているからだ。出してしまったものは取り戻せない。もうこれ以上、一滴たりとも漏らしてはいけない。僕はぶつけようのない憤りのはけ口を、危機感と義務感に変えて、再び歩き出した。そろそろ、森の奥も極められるはず。ここまで魔力が強まっているのだ、この先にはきっと何かがいるに違いない。

 すでに女の子たちが現れなくなって久しい。あまりに森が深くて人間が入ってこられないのか、それともすでに、夜になってしまっているのか。上が葉で隠されて見えない以上、確認のしようがなかった。こうなったら、とにかく歩き続けるしかない。

 「!」突然目の前に崖が立ちはだかった。森の通路はここで終わり、その先は右にも左にも行かれなくなっている。行き止まり、か。上を見上げると、崖はそれほど高くはない。10メートルくらいか。この周囲だけ木が低く、鬱蒼としていないため、上の確認もたやすかった。上の方からは光がこぼれてきている。明かりがあるんだ。と、いうことは、上に誰かがいるということだ。よく見ると、ところどころ岩の突起があり、よじ登れるようになっている。

 「…行ってみるしかないな。」僕は岩に手をかけ、ロッククライミングの要領で崖をよじ登っていった。思ったよりも斜面が緩やかで、楽に登ることができた。

 登ってみると、そこには誰もいなかった。外はすでに真っ暗になっている。完全に夜だ。暗いから、木のところにランプがともされており、周囲を照らしていた。周囲にはテーブルとイスが置かれているだけで、何もないし、人の痕跡もない。静まりかえっていた。

 「…なんてこった…」崖から森の方を見る。崖というより小高い丘だ。そして、森の様子が上から一望できるのだった。森の入り口が、100メートルくらい先に見える。あんなに近い。鬱蒼と茂った高い木も数本生えているだけであった。森の広さは、10分も走れば一周できてしまいそうな、ちょっとした公園のように狭いのだ。こんな狭い空間を、夜中になるまでさまよっていたということか。内部で迷ったのも、何かの魔力のせいだったのだ。なんてこった、こんな狭いところをあんなに迷わされていたなんて!

 がさ。「!」物音に慌てて振り返る。だが、人影はなかった。だれも・・・いない・・・!?

 「こんにちわー!」「!」たしかに女の子の声がした。驚いて周囲を見渡すも、近くから声が聞こえたのに、人の姿が見あたらない。恐怖感が増す。

 「こっちですよー!」「もっと下ですよー!」「むっ!」注意深く見回すと、僕の足下でうごめく小さな影があった。

 「ああっ!」そこにいたのは、本当に小さな女の子二人だった。少し太めの幼児体型を小さな服で包み込み、頭に黄色と緑のとんがり帽子をかぶっている小人であった。体長は15センチくらいか。こいつは…もちろん人間ではない。妖精のたぐい、たしかコロポックルという名前だったはず。そうだ、この森の名前がコロポックルの森、だったらこいつらがこの森のボスか。

 僕は身構えた。きっとこいつらが、森に入る男を14歳にし、迷わせ、襲わせ、記憶を奪い、いたずらを仕掛けた張本人たちに違いない。

 「長旅ご苦労様でしたー♪」「疲れたでしょう、ここに休んでください。」コロポックルたちは僕にイスに座るよううながす。その手には乗るか。

 「あ、森の旅はここで終了ですから、安心してくださいね。」「誰が座るか。早く僕をもとの体に戻し、脱出させてくれ!」「ええ、もちろんですよー。なかなか脱出できる人はいなかったんですけどー、あなたは無事脱出できたから、元に戻して帰してあげますー。」「…。じゃあ、早く戻せ。」「そんなに怒らないでくださいよー」

 コロポックルたちはかわいらしいケーキの団子を皿にのせ、紅茶と一緒にテーブルに置いた。「どうぞ召し上がってー♪」「ふざけんな。いいから戻せ!」「だからー、これを食べると戻れるんですよー。」「…。」「疲れも一発でとれるコロポックル特製ケーキです。甘くておいしいですよー。」「ささ、どうぞどうぞー♪」

 僕はまだ警戒心を解かない。毒でも入っているに違いない。

 「もーっ、疑い深いですね。ほら。」コロポックルは団子状のケーキを一口、小さな口で食べて見せた。「ヘンなものは入ってないですから。」「…。」たしかに、何も入ってはいなさそうだが。

 「そうそう、森のステージをクリアできた人にはご褒美です。」「あなたはこの世界を救う鍵を探しに来たんでしょう?」「あ、ああ。たしかに。」「それなら、この世界の戦意喪失プログラムを停止させ、あなたがここから元の世界に帰れる方法も教えちゃいますー♪」「なに! 知っているのか?」「ええ。それに、どんどんレベルを上げる秘密も伝授しちゃいますよー」「それは…」

 そう、この森に入るそもそもの目的は、僕がこの先どうすればいいのか、どうすればこのRPGをクリアできるのかだ。次の目標を与えられ、強い体になってレベルが上がる方法を探りに来たんだ。それを、森を抜けることができたから、ご褒美として教えてくれるというのか。

 「さ、まずは体を治して。ケーキを食べてください。」「う…わ、わかった…」僕はイスに座り、テーブルのケーキを食べた。「あ…すっごいおいしい!」「でしょう? 私たちの特製のケーキは甘くて舌がとろけるですよー♪」一口でケーキを食べると、ほっとため息が出る。安らぎのひとときだ。

 「じゃあ、あと1時間くらいで元の体に戻れますから、少し待ってくださいね。」「…君たちは襲わないのか?」「くすくす。大丈夫ですよー。」「まだ襲いませんよー。」そう、か。それなら良かった。ひとまず安心…ん?

 「まだって、どういうことだよ?」「これですよー。」

 コロポックルたちは小さな壺を取り出してテーブルの上に置いた。「…?」「これはですね、男性のレベルを一気に引き上げる神秘の水、その名もチョウシン水ですー。」「ちょうしんすい?」「ええ。この水を飲むと、レベルが一気に100上がりますー。」「そ、それはすごいな…」

 「でもですね、チョウシン水は猛毒でもあるんですよ。」「…。」なんかどっかできいたことがある気が…「その猛毒に一定時間耐え切れたら、体の潜在能力が引き出され、極められる最高のレベルが即座に達成できるってわけです。」「…。」「どうします? 飲みます?」「…勝算は?」「さあ。。。」「…。」

 うわ、すっごい迷うな…飲むべきか、やめておくべきか。

 …やっぱりやめておこう。敵が勧める水なんて怪しすぎる。それに、しこたま抜かれたといっても、この森でずいぶん戦ってきたから、きっと元に戻ったらそれなりにレベルも上がっているだろう。こそくなインチキに頼らず、やっぱり地道にレベルを上げていくしかないだろう。そのことを気づかせてくれるいい経験だったと思えばいいや。「…やっぱりやめておくよ。僕は自分の力で、むぐっ!!」

 突然液体が口の中に流し込まれた。チョウシン水がコロポックルの手でムリヤリ口の中に流し込まれたのだ。「がはっ! なにを!」「だめですよー、話の流れからいってここは飲むところでしょ。」「そん…な…」「耐え切れればレベル100ですよー、がんばって♪」「…耐え切れれば、ですけどねー!」

 じわりと体が熱くなる。次の瞬間、強烈な快感が全身を駆けめぐった。「あ、あが!」「ほらほら! 射精しちゃだめですよ。ガマンしてね。」「一定時間、全身の性感神経が触れられていなくても一気に強烈に刺激される毒ですよー。」「あひいいい!!」「ガマンできたら、レベルアップ!」「射精したらお仕置きですよー、にゃはは。」「ああああっ!」

 頭のてっぺんからつま先まで快楽にさらされた。誰にも触れられていないのに、くすぐったさと心地よさが全身に広がる。体の奥からじわじわと性欲がこみ上げ、性感神経がこれでもかと内部でくすぐられてしまっている。このままでは、快感が沸点に達し、何もしていなくても精液を噴きだしてしまう。

 周囲に半透明の美女たちが現れた。彼女たちが全裸で僕にまとわりつくと、心地よさが格段にアップした。スベスベの肌触りを感じる。だが、それは僕の脳が作り出す幻覚であり、肉体が射精しようとして無理に作り出した快楽の罠、幻影だ。

 ペニスの根本のさらに奥がじんじんくすぐったくなり、それがどんどん強くなっていく。前立腺もじわじわとしびれるような心地よさにさらされた。乳首や脇の下や背中など、くすぐったいところはこれでもかと振動し、くすぐられ、性的な快感として全身を駆けめぐっている。こんなの耐えきれるわけがなかった。

 僕はグッと股間に力を入れ、射精しないように踏ん張った。脈打ちそうになりぎゅっと力を入れ、ムリヤリ押さえ込んだ。そうしている間も幻覚たちはまとわりついて、自慢の肌を押しつけこすりつけている。じわじわと高められ射精しそうになっては、ぎゅっとこらえて押さえつける。それでも容赦なく全身を駆けめぐる性感刺激が押し寄せてきて、またイキそうになった。それを根性で押さえつける。

 「あはは、がんばってー♪」「ガマンできたらレベル100ー♪」「あがああああ!」催淫毒は容赦なく肉体を蝕む。イキそうになっては力ずくで押さえつけることの連続であった。だが、ガマンすればするほど、夢精するときのような強烈な射精へのこみ上げが強くなり、抑えてから再びこみ上げ限界に近づくまでの時間も、どんどん短くなっていった。僕は地べたに転がり、悶絶しながら、快感に抗い続けた。

 ぎゅうう! 突然股間に締め付けられる快感が拡がった。体を突っ張らせ、カウパーをしこたま放射している矢先の新たな刺激であった。見ると、服を脱いだとんがり帽子の妖精二人が、裸でペニスに抱きついている!

 「ひいいい! なにを・・・!」僕は一気に射精寸前にまで追い詰められる。「コロポックルはいたずら者なんですよー♪」「私たちは”まだ”襲わないって言ったじゃないですか。」「だから”いま”襲っちゃうぞー」「やめてええ! あああっ!」むっちりとしたコロポックルの肉体は、人間の女性の肌触りと言うより、赤ちゃんのそれに近く、プニッとしていて吸いつくような、みずみずしさときめの細かさで群を抜く存在であった。それが二人がかりで、ペニスを包み込むようにして、両側から挟み込んでいる。ふくらんだ乳房の感触、ぷにゅぷにゅのお腹の感触、シコシコの生足の感触が、ペニス一本に一気に襲いかかる。

 「ほらほらー、がんばってー! にゃはは♪」「ああっ、ひどいよ・・・」「コロポックルは、相手が一番いやがるいたずらをするの。ケーキに毒を仕込むなんて単純ないたずらじゃあ満足しないんだよ。」「やっぱりチョウシン水を飲ませて、その上でボクたちの体を味わってもらわないとね。」「ほらほら、気持ちいいでしょ。ガマンしてごらん?」「あひいっ!」

 コロポックルたちは両足を使って、息を合わせて全身を上下させる。するとリズミカルに、ペニスが彼女たちの体で心地よくしごかれまくるのだった。カウパーがあふれかえっており、それがローションのようになって、コロポックルたちの全身をにゅるにゅるの名器に仕立て上げた。

 「あのね、チョウシン水の効果は本当だよ?」「だから本当にがんばれば、レベルが上がるんだよ。」「でも、そのチャンスをあえて与えておいて、それで抜いちゃうからおもしろいんだよねー」「いいんだよ? 耐えきれなくて出しちゃっても?」「ただし、射精したらボクたちの罰ゲームが待ってるけどネ♪」「にゃはは〜!」

 「くっそお!」僕は渾身の力を込めて、内部からこみ上げる性感神経の刺激と、外部から容赦なくしごかれるコロポックルの肉体の両方に耐え続けた。だが、脈打ちそうになるまでのサイクルがどんどん短くなり、快感も強烈の度合いを増してきている。いくらガマンして、無理に押さえつけても、静まり駆けた射精感が、すぐにでも倍の快感を伴って再び襲い、僕を射精させようとうずきまくってくれる。そこへコロポックルの体が全身コキでまとわりつき、女性器以上の刺激で素早くリズミカルに二人がかりでペニスをしごきまくっているのだ。

 「ほらほら。がんばれがんばれー♪」「むりだけどねー」「くっそおお!」僕は身をよじって抵抗した。だが、やわらかいコロポックルの体は、たとえうつぶせになっても、あちこち転がっても、決してペニスから離れることがなく、ますます密着して締め上げ、ペニスをずりずりかわいがってくれるのだった。

 「うりゃ!」コロポックルたちのオンナから大量の愛液がしたたり落ちた。それが彼女たちの肉体の攻撃力を数倍にも高める。「ボクたちは人間と挿入はできないけど、その代わり全身のしごきでいっぱい気持ちよくなってもらうために、極上の肌を具えてるんだよ? すっごい気持ちいいでしょう?」「がんばってるねー。もっと気持ちよくしてあげようか?」

 コロポックルの一人が小さな手で尿道口を執拗に撫でさすってきた。ペニスの根本が脈打ち始める。亀頭先端のワレメをかき分けるようにして刺激するいたずらな小さな手は、僕のガマンの限界を遙かに超える攻撃であった。「いいいいい〜〜!!!」僕は歯を食いしばって抗った。

 「ほらほら、がんばって! あと少しだよ?」「す、すこしって…」ほんのわずかでも気を抜けば自動的に射精してしまいそうな快感の中で、僕はほんのわずかな望みに、わらをも掴む思いで期待した。

 「んー、あとね、400時間くらいかな?」「6分経ったから399時間と54分だね♪」

 「ひいっ!」ごぼぷ!! 一気に精液がコロポックルたちの体の間から噴き出した! 残り時間を聞いた瞬間、内部から外部からの刺激に耐えきれず、最後の心の堤防さえも崩れて、溜め込んでいたものを一気に体外に吐き出してしまったのである。

 強烈な快感が全身を支配する。脈打ちの速度は、チョウシン水の効果なのか、いつもの数倍にも達し、射精量も半端ではない。通常の射精よりもはるかに強い多幸感が全身を包み込み、なおかつ射精時間が2分以上続いている。その間僕は、ふにふにの妖精の体にペニスを挟まれたまま悶絶し、転げ回って、あちこちに精液をぶちまけ続けるのだった。

 「はあっ、はあっ…」やっと股間が落ち着いた。それでも体の奥が疼き、次の精液が体内で急ピッチで生産されているのが分かる。同時に全身重苦しく脱力し、気を失ってしまいそうなけだるさに包まれた。まさに出し尽くしたという感覚と、それでも体の奥からわずかに性欲が頭をもたげているという、何とも奇妙な状態に陥っていた。

 「にゃはは。ばーか。あと400時間なわけないじゃん。」「本当は残り1分だったんだけどね。ちょっとだまされただけで絶望してイッちゃうなんて、まだまだだね☆」「うぐ・・・」

 またしても僕はコロポックルたちのいたずらに嵌められ、まんまと敗北を喫してしまった。残り1分なら何とか耐えられたかもしれない。それまでしこたま出してきたせいか、あれだけの強烈な刺激にもかかわらず、数分間ガマンできたのだから。だが、結局僕が耐えきってしまったら彼女たちが困るのだろう。残りわずかのところで策を巡らし、ぎりぎりのところで失望を誘って射精させたのである。

 バトルファックは、単なる肉弾戦ではないことを思い知らされた。心理戦でもあり、駆け引きである。心が折れてしまえば、一瞬で快感の虜となってしまう。コロポックルたちは、そうした僕の虚を巧みに突いてきたのである。その点に関しては彼女たちは天才的であった。完全に僕の負けだ。

 「はいはい、それじゃあおしおきだね☆」「ボクたちがいっぱいかわいがってあげる♪」「地獄に堕ちるまで絞っちゃうからねー」「さ、ボクたちの家までレッツゴー!」「うわ、いやだああ!」

 僕は抵抗しようと暴れた。…つもりだったが、体がゆっくりしか動かず、しかもほとんど力が入らない。全身けだるさで、ヘロヘロとしか動けない。

 「あー、言い忘れたけど、チョウシン水は成功すればレベル100になるけど、失敗して射精しちゃったらしばらく力が入らないからね。」「一瞬気を失うこともあるかもよ。どっちにしても放置されたまま雌たちをおびき寄せて、動けないキミをかわいがることになるよ。チョウシン水は失敗したら荒野で抜かれまくりという罰ゲーム付きなわけ。」「うう…」「今はボクたちの棲家で仲間がいっぱいいるから、全員で抜きまくってあげる。」「抵抗できないよー♪」

 だんだん気が遠くなっていく。あまりの心地よさと射精の満足感で、湯船の中で眠ってしまうように、どうすることもできずに意識が遠のいていく。このまま彼女たちのねぐらに連れて行かれてしまうのであろうか…

 一瞬、眠ってしまった気がする。何も考えられなくなる、空白の時間があった。数秒か、数分か、あるいは数時間か…それは分からない。気を失っている間の時間の感覚は全くなかった。

 天井が見える。思ったほど高くはない。起き上がれば頭がついてしまいそうだ。少なくとも飛び上がれば頭をぶつけてしまうだろう。そんなことをぼんやり考えながら、目の前の天井を見つめていた。

 起き上がろうかとも思ったが、そこでやっと、あおむけの体勢のまま体が動かせないことに気がついた。首は動くので周囲を見回してみる。まだ僕は、「元の体」に戻ってはいないようだ。14歳の多感でイキやすい体のままだ。

 手首と足首が、細い縄で縛られている。あおむけに大の字に寝かされ、四肢を固められてしまっては、それ以上に身動きがとれないのも当然であった。木造の、シンプルな作りのログハウスの中であった。白いベッドが真ん中に置かれ、そこに僕が縛られたまま寝かされている。それ以外は家具も何もなく、手狭な小屋といったところだ。

 外の様子が分からないため、ここがどこに建てられたものなのか、見当がまったくつかなかった。だがいずれにせよ、縛られているのだから、自分の身に危機が迫っていることに変わりはなかった。脱出しようにも、何かの草で編まれた緑色の縄はしっかりと手首足首に巻き付き、やわらかく締め付けて痛みはないものの強い弾力性があって、引っ張っても伸びるばかりで、ちぎれそうにもなかった。

 もちろん全裸だ。

 自分がなぜここに連れてこられ、縛られるハメになったか、これからどんな目に遭わされるか、だいたい想像がついた。僕はコロポックルたちにだまされ、ここに連れてこられたのだ。残りの精を吸い尽くすために。

 どうすれば、この場を切り抜けられるだろうか。四肢を縛られ、抜けられない状態で、どう戦えばいいのだろう。

 がさ。がさがさ。

 周囲から物音が聞こえる。どうやら奴らが来たようだ。小屋のあちこちに小さな入り口でもあるのだろう、小さな妖精たちが、あちこちから入ってくる音が聞こえる。

 彼女たちはベッドに上ってきた。その姿が見えることで、僕の予感は予想以上に当たりすぎていたことに愕然とする。

 コロポックルたちは、2人ではなかった。帽子以外は全裸で、少し肉厚の、幼児体型の妖精たちが、数え切れないほど大勢、ベッドに上ってきているのだ。彼女たちはくすくす笑いながら、あどけないけれどもいたずらっぽい笑みをこちらに向けてきている。太っているわけではないけれども、どこまでもめり込んでしまう特殊な弾力を秘めた小さな肉体が、あおむけの僕のまわりを取り囲んでいる。これだけ大勢いるからこそ、大きな僕の体を集団でこの小屋まで運び込むことができたのだった。

 「気がついたみたいね。」「ここはね、ボクたちの巣の真ん中にある、生け贄用の小屋だよ。」「捕まえた旅人さんたちをここでボクたち全員で遊んで、いっぱいいっぱい気持ちよくなってもらうんだ。」「だから、この小屋だけ人間用に大きく作ってあるの。」「すごいでしょ。」

 コロポックルたちが僕の体に這い上がってくる。15センチくらいの小さな体はあまりにも軽く、ほとんど重さを感じなかった。

 背中と後頭部が持ち上げられ、何かをあてがわれた。やわらかい枕のようなものだった。それによって上半身がわずかに持ち上げられ、僕は自分の体に何が起こっているのかを目の当たりにすることができた。コロポックルたちのきれいな肉体の森も、じっくり見つめることができる体勢となった。

 「じゃあ、最後のチャンスをあげるね。」「あと5分、勃起せずに耐え切れたら、そのまま許してあげる。」「無理には立たせないよ。キミが自分からボクたちに欲情して、セックスしたいって思ったら負け。ボクたちの体を見ても密着しても何も感じず、劣情を抱かなければ勝ち。簡単でしょ?」

 顔の前に、3人のコロポックルが立ちはだかった。目の前に裸の女体を見せつけられる。真ん中の娘は腰を突き出し足を開いて小さなオンナを見せつけてくる。毛の生えていないツルツルのワレメが、目の前で愛液を滲ませている。小さいながらも、その構造はまさに女性器そのもの、細かい構造まで丸見えだった。

 右隣の子は、後ろを向いてぷっくりしたお尻を強調させている。膨らんだ臀部は、幼児体型ながらすでに立派な女性の尻であり、やわらかく豊満であった。背中もスベスベだ。左隣の妖精は、前屈みになって、豊かな乳房に谷間を作り、上目遣いに僕を誘っている。乳の大きさはそれぞれ個性があるが、どれもスベスベでやわらかそうであった。

 目の前の女たちは視覚誘惑担当であった。僕は彼女たちの、女性的な部位を見せつけられ、性的な興奮を無理にでも引き出させられる。彼女たちから目をそらすことができなかった。

 その時、股間に違和感が走った。二人のコロポックルが、ふにゃっとしたペニスを持ち上げ引っ張り、ツルツルのボディの間に挟み込んできたのだ。萎えたペニスは彼女たちのお腹のところまでしか届かず、よほどしっかり支えていなければ、すぐにポロリと彼女たちの体から抜け落ちてしまう。それを避けるために、2人は、生足でペニスをしっかり挟み込んで圧迫しつつ、前屈みになって亀頭にぎゅっと抱きついた

 玉袋にも誰かが張りつき、体全体を使ってしっかりと包み込んでくれている。ほかの娘たちも、僕の体のあちこちにはりつき、ぎゅっと全身でしがみついてきたり、ツルツルのオンナを押しつけてきたりしていた。持ち上がった背中にさえ、小さくやわらかい女体がたくさん吸いついてきた。

 全身のほとんど、大勢のコロポックルたちが集団で包み込んで、張りついていて、首から下は妖精の女体に埋め尽くされた。その感触はまさに、女の柔肌そのものであり、ツルツルでやわらかい弾力が全身をくまなく包み、張りつき、余っているところはない。それだけコロポックルの数が多いのだ。僕の体に張りつく部位さえ見つからず、周囲で待機しているコロポックルたちもいて、しかもそれがベッドを埋め尽くすだけでは飽きたらず、ベッドの下にも大勢いるのだった。

 女の海に文字通り埋没してしまっている。じわじわと心地よさが伝わってくる。そして目の前にはいやらしいコロポックルの体がセクシーポーズで見せつけられているのだ。

 「ほい。今から5分ね。」「がんばってね☆」

 最後のチャンスだ。ここで活路を開くしか、脱出方法はない。コロポックルたちは、僕に肉体を見せつけ、ぎゅっと抱きついてくる以上には、何もしてこなかった。体を揺すって刺激するわけでもない。ペニスにはりつく二人でさえ、締め付けるようなことはせず、ただペニスが倒れないように体で支えているだけであった。もちろん彼女たちは動かない。手を動かしてくすぐったりすることもない。どうやら勝負は本当のようだった。

 「目をつぶったら動くからね?」ビジュアル担当のコロポックルが言った。僕は彼女たちから目をそらすことが許されない。目をつぶって、彼女たちの体を見ないようにすれば、報復として、全身に張りつくコロポックルたちがうごめき始めるだろう。そうなれば当然、瞬時にしてペニスは勃起してしまい、負けが確定するわけだ。

 3人のコロポックルたちは、女を強調したボディをこれでもかと見せつけてくる。幼いツルツルの女性器、やわらかそうなお尻、セクシーな乳房。僕はそれらを目の当たりにしながら、全身に張りつく女体の肌触りに耐えなければならなかった。

 「1分経過。」静かな戦いが繰り広げられる。体の奥から欲情がじわりと頭をもたげた。僕はそれを必死で押さえつけた。体をこわばらせ、神経を鈍らせて、できるだけ彼女たちの体を感じないようにと踏ん張った。

 コロポックルたちは動かない。だが、きめの細かい肌触りは、容赦なく僕の皮膚細胞に食い込み、性感神経に到達して、心地よいスベスベの弾力を刻み込んでくる。

 

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