ショタコンクエスト2
〜サラと逃避行編〜


 僕とサラは町外れにある一軒の宿に着いた。これからは僕とサラは”姉妹”の関係だ。サラも僕の事をお嬢様とは呼ばずにルカと呼び捨てにするし、僕もサラの事をお姉さまと呼ぶ事になった。姉妹で生き別れた父親を探すと言う旅をしているという設定で、暫く宿を点々とする計画。こうやってカモフラージュすれば、ガイゼルの手をごまかしながら逃げ続けられるかも知れない。

 サラの話では、多分王の密偵団がガイゼルの身辺を調査している筈だと言う。誰だって徹底的に調べ上げれば後ろめたい事はあるから、その尻尾を掴んで拘束してしまおうと言う訳だ。だがガイゼルは注意深い男。簡単には尻尾をつかませないから、暫く僕達は逃げないといけないんだ。

 長くても一年。一年ガイゼルから逃げられれば、活路が開ける筈だ。そうサラは言った。一年、こんな逃避行を続ける事になるんだ。でも仕方ない。こういうしがらみの下に生まれてきちゃったんだから。

 でも、やっぱりこういうのって良くないよね。変らなくちゃいけないと思う。

 旅の目的をサラに説明してもらうと、夕方になった。

 「さあ、ルカ。そろそろ食事の時間よ。」「はい、お姉さま。」「じゃあ、手を洗って来なさい。」「え〜。めんどくさ…」ぎろっ。サラが怖い顔をする。分かったよ。

 手を洗うと、宿の主人が食事を運んで来てくれた。「お二人ともお若いのに、大変ですなあ。いや感心しました。お父さんに会えるといいですね。」「…。」「お嬢ちゃん、これはおじさんからのサービスだよ。がんばってくれたまえ。」僕の分のハンバーグが一個多かった。小さいのがおまけでついている。「わあい、ありがとうおじさん。」「はっはっは。では失礼。」

 宿の主人が出て行くと、おなかがすいていた僕はご飯を食べ始めた。「ルカ。いつも言っているでしょう。ゆっくりよく噛んで食べないと消化が悪いのです。」「むぐ…ふああい…」「…。一つの宿に居座れるのは長くても三日。三日後には次の宿に移らないとガイゼルに見つけられてしまいます。」「…。三日かあ。」「さあ、食事が済んだら、バイブルを読みなさいね。」

 この本一冊だけはサラが持って来たのだった。「これ、こないだ読み終わったじゃない。何百ページもダラダラと…」「こんな時だからこそ、何度も読むのです。それこそ暗唱できる位に。」「え〜…」「他に学ばなければいけない事は沢山あるのです。でもこんな状況だから、算学も錬金も帝王学もできません。だからせめてこの本だけでもしっかり頭に入れておくのです。いいですね!」「…うん…」何かげんなり。でも他の勉強しなくて済むならいいか。

 この宿は、風呂もトイレも部屋の中にある。部屋は一つ。寝室でサラと一緒の部屋で寝る事になる。食事は主人が持ってくる。もっと安い木賃宿だと風呂トイレ共同、食事も食堂で一斉に出される感じになる。場合によっては赤の他人と一緒に集団で寝る事になる。でもワンランク上の普通の宿をサラが選んだのは、僕が王族だからじゃない。宿からできるだけ出ない、狙われないような設備を選んでいるんだ。

 つまり一度部屋に入ったら次の宿まで外に出ない。サラの事だから僕が勝手に抜け出すのは絶対許さないだろう。こんな状況だし。部屋にこもりっきりで本を読まされるんだな。

 面倒だけど、他にする事もないし、本を読むしかなさそうだ。僕は分厚い本を手にとった。…そういえばサラは今どうしてるんだろう…?水の音が聞こえるから、風呂か。

 薄い壁は石を積み上げてできていた。浴室は脱衣所と小さな浴槽があるだけのシンプルなものだ。石の隙間から湯気が立ち込めている。

 そういえばずっと昔、サラと一緒にお風呂に入ったなあ。ほとんど記憶があいまいでサラの事を思い出せないけど。幼少の内に自分で体を洗う事を覚えさせられてそれ以降は一人で入っていたし。

 石鹸の香りが漏れて来る。また先日の事を思い出してしまった。サラには内緒だけど、僕はあれ以来頻繁に先日の事を頭に思い浮かべるようになってしまっている。

 リルカの事だ。あの甘い香り、柔らかい手、大きく膨らんだおっぱい、シコシコした肌触りの太もも…リルカの事が頭をよぎると、股間がくすぐったく疼く。そのままリルカの事を思い続けるとペニスが大きく膨らんでしまうから、思い出しては必死でかき消していたんだ。

 リルカは敵だった。その敵の体を思い出しては、敵の手の感触を思い出しては勃起させているとサラに知られたらきっとものすごく怒られるだろう。だからサラには内緒。

 いけない、またアソコが疼いて来た。忘れなくちゃ。本を読もう。

 ざばっ。どうやらサラが体を洗い流しているみたいだ。石の薄い壁を隔てた奥には裸のサラがいる…そしてこの壁は隙間が結構ある。

 僕は自制が利かなくなっていた。立ち上がり、物音を立てないようにそっと壁に近づいた。そして石の隙間から、中を覗いた。

 サラの裸が見える。体を洗い終わって、お湯を体に掛けた所みたいだ。続いて石鹸で肩まで伸びた金髪を洗い始めている。こちらからはサラの背中しか見えない。

 それでも、スベスベした大人の女性の背中は色っぽく、僕を興奮させるのに十分だった。サラが身を捩じらせる度に時折見えるおっぱいのふくらみが僕をさらに掻き立てた。手を掻き揚げて頭を洗っているから、わきの下の奥から膨らんだ肉がチラチラと見える。

 僕はたまらなくなって自分の股間をさすり始めた。

 ざばーっ

 サラが頭からお湯をかぶる。頭を洗い終わったようだ。サラが立ち上がった。大きく膨らんだお尻が丸見えになる!女の人のお尻は、男のとは全然違う。その丸みも弾力も…。

 サラはそのまま浴槽に片足を入れた。スベスベしていそうな太ももが良く見えた。湯船に使ったサラはくるりとこちらを向き始めた。

 …まずい、このまま覗いていたらサラに見つかってしまう。こっちから良く見えるって事は、向こうからも見えるに違いない。

 僕はあわててテーブルに戻り、本を手にとった。でもさっきのサラの裸体が目に焼きついてしまって興奮が収まらない。駄目だ、今は鎮めなくちゃ。サラが寝ている時でないと…

 本の文字を追って、何とか興奮を抑える。その内サラが出て来た。「さあ、次はルカの番よ。入浴はできるだけ控えないとね。お互いに一人きりになる時間は少ない方がいいから。」「そ…そうだね。」「…。さ。早く入ってしまいなさい。」「はい。」

 僕はお風呂に入った。体を洗い頭を洗い、湯船に浸かる。

 「!!」

 石の隙間からは壁の奥の様子がかなりはっきり見える!サラが二人のベッドのシーツを揃えている。危ない所だった?もしあのまま覗き続けてたら、間違いなくばれていただろう。いや、サラ程の戦士なら、もうばれているかも知れない…。どうか見つかっていませんように…

 気が気じゃなくなって僕は早々に湯船から出た。

 部屋は既にベッドの用意ができていた。真ん中に二つ並んでいる。間が30センチ位離れている。サラも着替え終わってドレス姿になっていた。でもいつもの如くドレスの下は簡易な皮の甲冑が仕込んであるんだろうな。昼間は金属の甲冑、夜は皮の鎧だ。夜中でもボディーガードの勤めがあるという訳か。

 「さあルカ。そろそろ眠りましょう。今日は旅の疲れもあったからあまり本も読み進められなかった様だけど、明日はみっちり読んで頂きますよ。」「はあ〜い。」「ではおやすみなさい。」「おやすみなさい。」

 ランタンの明かりが弱くされると部屋が薄暗くなった。僕なんかよりもサラの方が格段に疲れていたらしく、すぐにサラの寝息が聞こえて来た。僕は自分一人を考えていればいいけど、サラは僕の分まで安全を考えてくれているんだ。そしてガイゼルの手の者に終われる不安。心身ともに疲れ果てるのも無理はないか。ありがとうサラ。おやすみなさい。

 
 …。


 ふと目を覚ますと、まだ辺りは真っ暗だった。夜中に目が覚めるなんて珍しいな。

 ちゃぽん…奥から音が聞こえる。風呂の方だ…浴室から明かりが漏れているし石の隙間からも…サラがまた入っているのかな?ヘンだな…こんな夜中に?

 僕はベッドから抜け出すと、浴室の方に近づいて行った。入っているのがサラなら安心できるけど、そうじゃない場合は逃げないといけないからね。

 「!!」突然後ろから誰かが抱き付いて来た!声を出す前に柔らかい手のひらが僕の口を押さえた。

 「ルカ…この手のひらの感触、まだ覚えているだろう?」その声は…リルカ!?

 しまった、もうリルカに見つかったのか!

 「さあ…おとなしくしているのよ。」背後の女性は暗闇の中で僕の股間を後ろからまさぐって来た。「い、いや…」だが恐怖にすくんで体が動かない。大声を出す事もできなかった。

 女物のドレスのボタンが外されると、僕はあっさりとパンティー姿になった。さらにスベスベの手が薄い生地の中に手を入れて来る。

 左手がパンティーを下ろすと、小さいペニスがぴょこんと反り返った。まさぐっていた右手が的確にペニスを包み込んだ。大人の女の大きな手のひらが、皮カムリのペニスをすっぽり包み込んでしまった。その柔らかさに一瞬我を忘れた。

 「忘れられないよねえ。初めてオチンチンに触った手だもん。さあ、思い出すのよ。あの日の快感を。」

 しなやかな手が闇の中で蠢く。僕は快感に身を捩じらせ、小さくうめいた。そして間もなくリルカの手の中に少量の精液を放出した。

 「さあ、次は私の太ももを思い出して。」リルカは後ろから、僕の股の間に大きな太ももを滑り込ませて来た。すべすべでシコシコした感触が僕の足の間を這いまわっている!ペニスは一向に衰える気配はなかった。「思い出すのよ…私の体をすべて。この胸も。おなかも。お尻も…」

 全裸にされた僕に女の柔肌が押し付けられ、包み込んで来る。「さあ…今こそルカの貞操を頂くわよ。」

 だ、駄目だ…!貞操を奪われたら僕の王位継承権が剥奪される。この国はガイゼルの手に落ちる!それだけは…

 僕は後ろから抱きかかえられたまま、ベッドに押し倒された。リルカはすかさず体勢を変えて僕の上に乗る。僕の小さな背をはるかに超えるリルカの体重がのしかかる。その女体の魅力と共に。

 リルカの腰が僕の腰を柔らかく圧迫する。同時に僕の顔はリルカの巨乳に圧迫され、声を出す事ができない!彼女がグリグリと腰を動かすと、ペニスに女体がスベスベとこすれる。その刺激が再び僕を高めた。このままだと…どんどんリルカに心を奪われてしまう!

 「むぐ…助けて…サラ!サラ助けて!」僕はかろうじて声を出し、隣に寝ている筈のさらに助けを求めた。が、隣からは何も反応がない。眠りこけているのか…?

 「誰に助けてもらうって?」暗闇でリルカが勝ち誇る!「…サ、サラぁ…」

 「それはおかしいわねえ。だって、さっきからルカを抱いているのは…」

 ぱっと明かりがつく。そして胸が僕から離れた。大人の女の汗が僕の体に染み付き、ペリペリと音を立てた。

 「…なっ…!」「私ですもの!」僕にのしかかっていたのはリルカじゃない!端正な顔立ちと金髪…サラだ!

 「さ…サラ…?」「そうよ。さあ、いけない事を続けましょうか!」

 サラは力強く体を前後に滑らせ始めた。ふくよかな胸が僕の顔からペニスまで勢いよく滑り続ける!その柔らかい感触が僕をくすぐり、疼く快感を容赦なく刺激し続ける。

 「サラ、ああっ、サラ!」僕はスベスベと全身を撫でるサラの女体に身を預けた。憧れのサラが、今僕を気持ちよくしている!

 「イキそうなのねルカ!じゃあ、そろそろ入れるわよ?」サラが動きを止め、僕の腰の上に馬なりになった。

 ま、待てよ…。おかしい。王位継承権を誰よりも守りたがっていたのがサラなんだ。サラといえども妊娠させてしまえば王位継承権が失われる。それを良く知っている筈なのに…。それにサラは普段から口癖のように「自分は女を捨てた」って言っていた。何があったかは知らないけど、気丈な戦士なんだ。

 そのサラが、今僕を犯そうとしている…?違う!こんなのサラじゃない!

 きっとリルカが変装してるんだ!このままされるままになっている訳には行かない。本物のサラに助けを求めなくては!

 僕は隣で寝ている筈のサラを見やった。が、隣のベッドには誰もいない!このサラが本物だというのか!

 「う、ウソだ!こんなのサラじゃないや!」僕は渾身の力でサラを突き飛ばした。戦士として鍛え抜かれたサラなら少年に突き飛ばされた位でバランスを崩しはしない。でもこのサラはあっさりと後ろに倒れた。やっぱりニセモノだ!

 僕は裸のままベッドから逃げた。さっき風呂場で水の音が聞こえていたのを思い出し、そこにいる筈のサラに助けを求めた。もうサラが入浴中ってのを意に介していられない。非常事態なんだ。

 「サラっ!大変だ…刺客…が……!?」

 湯船に浸かって桜色に体を染めていたのは、リルカだった!

 「そ、そんな…」「ふふ…ルカぁ…サラよりも私を選んだのね?」「サラに何をした!」サラはきっとリルカの忍術ってやつに操られてるんだ!「何もしちゃいないわよ。」

 ざばっとリルカが立ち上がった。見覚えのある女体が僕の前に曝け出される。

 「んふふ…私、知ってるのよ?ルカがアレからずっと私の体を思い出しては勃起しそうになっていた事。」「なぜそれを…」「さあ、もっと見ていいのよ。そして触っても…」

 リルカが湯船から出て、体から湯気を出しながら僕に近づいて来る。歩く度に全身蠢く女性のふくらみが僕を悩殺し続ける。ああ…あの肌に触れたい…思いっきり抱きついて、何もかも忘れて、リルカに体を預けてしまいたい…

 「思い出して。あの日の私の手の感触を。ほらぁ、ソコはもう一度シコシコされたいって言ってるわよ?」ペニスが反り返り、皮の先からガマン汁を滲ませている…。リルカがスタスタと早足で歩き始めた。

 だ、だめ…ここで誘惑に負けたら全部水の泡になる。ここは僕一人だけでも逃げなくては…

 僕は後ずさった。が、背中にふにょっと弾力が跳ね返った。いつの間にかサラが風呂場に来ていた。僕はサラの体に跳ね返されてしまった。その瞬間背中に電流が走ったような快感だった。

 「くっ…」僕はすぐに走り出そうとしたがその前にいち早く両腕をサラに掴まれてしまった。そしてすかさずリルカが自分の魅力的な肢体を僕に押し付け、しっかりと抱きしめて来た!

 「うわあっ!」前にはリルカが、後ろにはサラが、僕を抱きしめている。二人に挟まれる、というよりほとんど包み込まれるようになった。二人のグラマーな肉体が僕の華奢な体をくまなく包み込んでいた!

 「ほらほら。もっと悶えなさい。」二人はスクワットをするみたいに体を大きく上下にこすり付け始めた。リルカの胸が僕の顔をすべり、胸をくすぐり、おなかを圧迫し、そしてペニスを包み込む。サラの胸は僕の首筋から背中、お尻へと滑って行った。

 「どお?女肉のマッサージは…?」二人は自慢の肉体を駆使して僕に体をこすり付ける。そのスピードが段々速くなると同時に前後からの圧迫もどんどん強くなっていく。

 「さあルカ。お姉さんの体でイクのよ。」前後からきめの細かいスベスベの肌がぐにゃりと僕を圧迫しつつ、特にペニスめがけてスリスリと刺激を送り込んで来た。二人の太ももが入れ替わり立ち代り僕の細い足に絡みつき、女性特有の心地よい感触を刻み付けている。僕は体をくねらせながら直に触れ合う肌の感触にあえいでいた。息がどんどん荒くなる。

 前後からぎゅっとお姉さんの体が強く押し付けられた時、僕はたまらなくなってリルカのおなかに精液を噴き出させた。

 「ふふ…そうよ。それでいいのよ。」「ルカ。気持ちよかったでしょう?これが女の体なのよ…」「ぅぅ…」「汚しちゃったね。じゃあ、キレイキレイにしてあげるわね。」

 リルカとサラは石鹸を手にいっぱいこすり始めた。どんどん泡立っていく。そしてその手を次々僕の体に塗りつける。「あっ…はうう…」「気持ちいいでしょう?」「こうやって直に手で洗う方法もあるのよ。」「そんな…確かサラ、僕がはじめにそれをやったら怒ったじゃないか。『ちゃんと布を使いなさい』って。」

 でも二人は僕の体に石鹸をつけるのを止めなかった。「こうした方が気持ちいいのよ。」見る見るうちに体中にくまなく石鹸が塗りたくられた。その度に女性のスベスベの手のひらや甲が僕の体に触れ、すべり、その度に僕は敏感に反応する…

 最後に二人はたっぷり手を泡立ててから、僕の左右に立った。

 「じゃあ、洗って差し上げますわ…王子様♪」「ぃゃ…ひゃあっ!」

 リルカとサラの柔らかい手のひらが、僕の全身を這いまわった!二人分、四つの手が、僕のわき腹や背中、お尻、太もも、首筋、胸…全身を滑りまわる!二人がかりの全身愛撫で僕は体中をくねらせてしまう!

 手のひらだけじゃなく、しなやかな指先やスベスベの甲も僕の体にこすり付けられた。石鹸がいっそう泡立ち、そのヌルヌルが大人の女の手の動きをスムーズにして行く…

 わきの下が指先でコリコリ弄ばれるとくすぐったさに鳴いた。背中もおなかもしなやかな手がさすっている。足を持ち上げられ、指の間や足の裏も丹念にくすぐられた。手を握るように指先まで洗ったかと思うと、僕の手の指の間に自分の細い指を絡ませ、ぐっと握り締めて来たりもした。そして…

 「敏感な場所は一番丁寧に洗ってあげる。」リルカとサラの手は僕の下腹部に集中した。お尻、会陰、玉袋、お尻の穴まで手や甲、指先が容赦なくねじ込まれ、優しくさすりながら泡立てて行った。そしてペニス部分は、ゆっくりとしなやかに、根元から先っぽに掛けて指が滑って行った。

 その手の動きがどんどんなまめかしくなり、ペニスの表面をなぞるような手の動きが段々しごく動きに変って行った。両足の付け根のくすぐったい部分も容赦なく愛撫攻撃が加えられる。

 二人がかりで石鹸の付いた手が僕のペニスをいたぶっている。皮は段々スムーズに開いて来た。石鹸のおかげか、痛みはない。露出された亀頭に20本の指先が群がった。鈴口を手のひらでこねくり回したり、カリや裏スジを強くしごいたりしている。手は容赦なく股の間にねじ込まれ、指先で得陰をグリグリしながら手のひらが玉袋を揉みしだいている!

 「ああっ!また汚しちゃうよぅ…」「ダメよ。ガマンしなさい。」「出してはいけませんルカ。」「そんな…もう…」出すなと命じた二人はそれでもしつこくペニスを刺激し続けた。両側から二人の女体ががっしり僕を捕まえているから、その肌の感触も泡まみれの僕の体に刻み付けられている。こんなの堪えられない!

 でもリルカに出すなと言われている。特にサラの言葉には逆らえない…僕はぎゅっと目を閉じ、全身を駆け巡るくすぐったさを我慢した。出しちゃダメ…出しちゃダメ…頭の中で繰り返す。

 にゅるにゅるの手がペニスを締め付けながら素早くしごき始めた。サラの手のひらが亀頭をグリグリと円を描くようにこすり付けられ、おまけに玉袋がいやらしくさすられている!もう限界だ!

 「んあっ!」僕はまた二人の手の中で爆発した。

 「…、誰が出していいって言った?」「そ、その…」僕はおろおろするしかなかった。「お仕置きが必要なようね、ルカ。」サラが後ろから羽交い絞めにして来た。リルカが足を開く。そこだけピンク色のオンナが露になる。「さあ…これからこの中に入るわよ。さっきまでの快感とは全然違うんだから!」「いや、いやあ…」僕は抵抗しようとしたがサラにガッチリ固められてしまっている。もうここまでなのか…震えが止まらない。

 
 …。

 
 「…さま…ルカ様…!」「うーん、うーん…」「ルカ!しっかりして!」

 びくっ!!「はっ!」

 気がつくとベッドに寝ていた…息も荒く全身が汗でじっとり塗れていた。ここは…宿。さっきまでのは夢だったのか?

 「かわいそうに…よほど悪い夢を見ていたのですね…」サラが僕の顔を心配そうに覗き込んでいる。

 「あ、ありがとうサラ。もう大丈夫…」僕は呼吸を整えて起き上がった。全身から汗の匂いが立ち込めている。いや、汗の匂いだけじゃなかった。

 「ルカ…」「い、いやあ、こんなにヘンな夢を見たのは久しぶりだよ。あはは…」「そ、そう…でももう目覚めたのだから心配は要りません。でも…」「…?」「宿の主人に頼んで、もう一度お風呂の準備をして頂きましょう。汗と…あ…汗を流してから朝食に致しましょう。」「うん。ありがとう。」

 サラは主人に頼んで風呂を沸かしてもらった。早速体を洗う。サラは洗濯しに出かけた。僕は入浴を済ませて着替えた。女物の下着。おっと昼間は体操服とブルマも着なくちゃね。それから小さなピンクのワイシャツ。上着に合わせた赤いミニスカート(ウサギさんのアップリケ付き)。そしてアクセントの大きなリボンを頭に載せる。うん、どこからどう見ても女の子だ。元々僕って女顔なんだなあ。

 サラが戻って来るまでベッドのシーツを畳むのが僕の仕事。サラのベッドからいい香りがする。っと、気を取り直してシーツをキレイに畳んだ。これを朝食を持って来てくれた主人が取り替えるんだな。そうこうする内にサラが戻って来た。近くの井戸水で僕の下着や寝巻きを洗って、宿のベランダに干して置く。

 そこに主人がパンとチーズを運んで来た。庶民の標準的な朝食スタイルだ。昼はサラダにスープ。夜が肉や魚。この国の人々の暮らしは決して豊かとは言えなかった。それを学ぶために、僕はサラと一緒に同じスタイルの食事を日常としてた。僕の父、現在の王様も、庶民と同じ食事にして、決して贅沢はしていないらしい。その分の経費を人々の為に使おうという事だ。

 そんなこんなであっという間に三日。

 支度をして、僕達は宿を出る事にした。「そうですか、出発なさるのですか。」「お世話になりました。」サラは宿代を差し出した。「…たしかに。ではどうぞ道中お気をつけて。…お嬢ちゃんも。」「うん!」「『はい』でしょう?」「ハッハッハ、しっかりしたおねえさんだ。見た所戦士のようだし、これなら心配はいらねえや。」「…。ではこれで。」

 僕達はこれから夕方まで歩く。少し離れた街に移動するんだ。そこで宿を借り、また三日過ごす。これを繰り返す事になるんだな。

 夕方になった。かなり歩いた気がする。途中山道もあったし。疲れたけど、体を動かせた喜びの方が大きかった。サラは小さな町外れの宿を借りた。昨日の宿と同じような所だった。もっとランクの低い木賃宿は少し治安も良くないし安全の事もある。かといって貴族や金持ちが泊まるような高級ホテルもサラは素通りした。町の中心にある豪華な宿は、払える事は払えるけど、やっぱり贅沢だし、それに「王族だからそういう所に泊まる」とガイゼルに思われている心配もある。なんだかんだ言ってもこういう旅人が停留する様な所が一番という訳だ。

 「まあまあまあ!そんな遠くから娘さん二人でいらしたというのですか!さぞお疲れになったことでしょうねえ。」今度の主人は年配の女性だった。「それ程でもないですよ。体動かせて楽しかった〜!」「ルカっ!」「ほほほ。活発なおじょうさんですこと。ささ、どうぞお上がりなさって下さい。」「そうさせて頂きます。停留予定は三日。」「かしこまりました。どうぞお気の済むまでお泊まりなさってくださいませ。…所で当宿は…」「あぁ。看板を見ましたよ。前金制度なのでしょう?」

 宿には二種類ある。通常は泊まった分だけ出発時に宿泊代を払うタイプだが、まれに泊まる時に支払うタイプがある。サラに習った事がある。前金制度の方が歴史的に古い伝統だった筈。最近めっきり減って来たけど、こういう田舎ではまだ前金制度の所も残っている。

 ちなみに「どうぞお気の済むまでお泊まりなさってくださいませ」という言葉は、昔からの宿屋の決まり文句みたいなものだ。店に入った時の「いらっしゃいませ」みたいなものか。今でもどの宿でも大抵これを言う。

 前金制度が発達したのは、宿代を払わずに逃げる客が後を絶たなかった為だとか。でも宿のサービスを向上させる観点から段々今の主流のタイプが増えて来て、前金制度は少なくなった。…僕だってサラに教わった歴史位は覚えてるさ。ある程度はね。

 通された部屋はワンルーム。小さい風呂とトイレも付いている。すぐに夕食が運ばれた。魚を牛乳で煮たものと硬いパンだ。「ワインはいかがなさいますか?」「結構。私は酒は飲みません。」「そうですか。」「…わいん?」「ほほほ、おじょうさんには早すぎますわ。」「…済みませんが風呂の準備をお願いします。」「あぁ、そうですわね。長旅で汗もおかきになったでしょうし。早速準備いたします。」

 食事を済ませると、入浴タイムだ。昔からサラは「一番風呂」にものすごいこだわりを持っていて、何故か僕の前に必ず入る。そういうちょっと変ったサラの性格も好きだ。

 今度は石を積み上げた風呂ではなく、キチッと板をはめ込んだ風呂で、覗く事はできない。てかいけない事だからね。もうこの間みたいな戦慄(覗きがばれてないかとか)も真っ平だし。

 サラが出て来たので次は僕の番。前の宿より狭いな。でも三日ぶりの風呂なのでいい気持ちだ。

 僕は女物の寝巻きに着替えて、既に揃えてあったベッドに横になった。まだ寝るには少し早いかな。

 「ねえ、サラ…」「…はい。なんでしょう。」「考えてみたら、こうして一緒の部屋で寝るのって、ものすごく久しぶりだよねえ。」「…そうですね。」「ずっと前は一緒に寝てたのにね。」「それは…あなたがいつまでも『暗い所が怖い』とか『トイレに一人で行けない』とか言っていたからでしょう。」「恥ずかしいよ。そんな…」「でもいつまでもそれではいけないと、二階に一人で寝るようにして頂いたのでしたね。」「初日はすごい心細かった。でもすぐ慣れたよ。」

 「ルカ様もあの頃に比べれば随分成長なさったと思いますわ。」「おねしょもしなくなったって?」「…もぅ!」「でも、それ以来だよなあ。こうして夜におしゃべりするのって。」「ふふ…たしかに。久しぶりですわね。こうしてゆっくりお話していると、昔を思い出します。ルカ様を始めてお世話させて頂いた時、私はまだ元服前でした。」「うん。その頃は別の人も一緒だったんだよね。」

 「はい。執事フロー様の奥様、マリア様でございます。ルカ様は覚えていらっしゃらないのです?」「んーあんまり記憶にないなあ。」「始めの乳母はマリア様でした。程なくしてルカ様が乳飲み子でなくなった時にわたくしが見習いとして付いたのです。ふふ…不思議なものですね。剣一筋だった私がルカ様にお仕えする重要な仕事をする事になるとは…」「うん。それで、そのマリアさんは?」「結核で亡くなりました。私がマリア様にあまり多くを教わらない見習いのうちに…。」「そうだったんだ…知らなかったよ。」「本当に覚えてらっしゃらないのですね。」「うん…遊ぶ事に夢中だったからね。」

 「ふふ…ルカ様らしい…大物の器かも知れませんね。」「そうか、それ以降ずっとサラが僕の面倒を見てくれてたんだ。」「えぇ。お嬢様として身を隠す以上、大人数にもできないし、私が一手に全部を引き受ける事になったのです。ほとんどが試行錯誤の連続でしたよ。」「大変だったんだねえ。」「ふふ…でもこうしてルカ様と一緒にいられるのは幸せですわ。」「サラ…」「あっ…いや、あのその…そろそろおやすみなさい。おしゃべりはここまでに致しましょう。」「うん。分かった。」

 「さあ、明かりを暗くしますよ。明日、人前では私は貴女の姉。確認しますよ。」「へーへー、了解っすお姉さま。」「どこでそんな下品な返事を覚えたのです!」「お休みなさーい。」「まったく…。…おやすみなさい、ルカ様。」

 ランタンの明かりが小さくなった。


 …。


 ニワトリがコッコッと鳴いている。空はやっと明るさを取り戻して来ていた。いつも起きる時間よりも僕は相当早くに目が覚めてしまったみたいだ。サラはまだ寝ている。ここは物音を立てて起こしちゃ悪いな。

 もう一度目を閉じた。でもこれ以上眠くはならなかった。再び目を開ける。隣でサラが寝息を立てている。

 昼間は気丈な感じで厳しい顔つきなのに、こうして寝顔を見ていると…ちょっと幼い感じも垣間見える。薄いドレスの下に皮の甲冑をつけたまま、僕に顔を向けて眠っていた。

 ここの所朝起きると必ずペニスが勃起している。そういう生理現象なのか。そして目の前には大人の女性の寝顔がある。さらに数日前のリルカの一件からあのエッチな夢まで、いやらしい考えが頭をよぎり始めた。

 僕はサラが起きないように物音を立てないよう気をつけながら、寝巻きのドレスを捲り上げた。パンティを汚さないようにひざの辺りまで下ろす。そして、すべすべしたキレイなサラの顔やほっぺ、首筋を見ながら、自分のペニスをまさぐり始めた。

 ”今僕のチンチンを触っているのは…リルカだ…”僕はいけない妄想に取り付かれて、まるで自分の背中にリルカが張り付いて、サラを見ながらペニスをしごいてもらっていると言うシチュエーションで、サラとリルカをおかずに自分を慰めた。

 息が荒くなるのを押さえながら、両足をスリスリとこすり、ゆっくり自分を慰める。内股になって自分の脚が玉袋に軽く触れている。肌のこすれあう音とシーツの布の小さな音が出てしまう。でも興奮した僕はそれを止める事ができなかった。

 あの夢のようにサラに抱きしめて欲しい…サラのスベスベの肌に触りたい…リルカの柔らかい手のひらにもう一度包み込まれたい…現実にサラの顔を目の前で見ながら、僕はいけない妄想で自分をどんどん高めていく。

 「うーん…」「!!」サラが軽く声を出したかと思うと、寝返りを打って向こうを向いてしまった。一瞬サラが起きてしまったのかとドキッとした。

 サラの顔は見えなくなったけど、もうエッチな妄想は止まらなかった。リルカの手のひらの感触を思い出すだけで、サラの入浴時の背中を思い出すだけで、十分興奮できた。今はサラの輝く髪の毛を見れる。チラリと見える首筋まで愛らしかった。

 「!」サラがまた寝返りを打ってこっちを向いた。薄い生地のドレスがさっきよりも乱れている。このドレスはいつ戦闘体勢に入ってもいいように脱げやすくなっている。簡単に止め外しができる胸元と袖のボタン。これを外してしまえばするりとドレスが下に落ちる構造だ。ドレスを外せば、女戦士の皮の甲冑が露になる。

 といっても夜用の甲冑だから重装備じゃない。胸を隠し、腰周りを固めただけの皮。下着とほとんど変らない。硬い皮でできたブラジャーとパンティーみたいなものだ。二の腕に薄い革のベルトが巻かれ、細い鎖が甲冑をつないでいる。おなかの周りには鉄線を縫いこんだ腹巻がある。後は右の太ももに小型ナイフを隠すベルトが付いているだけ。装備としてはかなり軽い。

 でもサラは、元々攻撃型の戦士だ。身を守る装備には余り気を使わない。巨大な両手剣を自由自在に素早く操る事で、相手の攻撃前に一挙に切り裂き、叩き割る戦法だ。だから昼間の比較的重装備でも、薄くて軽い金属の板みたいなものを申し訳程度につけているだけだ。サラにとっては甲冑の重さはマイナスなんだ。

 サラが寝返りを打った時に、その外れやすいドレスのボタンが取れていた。胸元の三つのボタンが全部外れ、皮のブラジャー部分が露になっている。小さな皮の鎧では覆い尽くせないおっぱいのふくらみも、今僕の前に露出されていた。布団も勢いで捲れていて、サラの上半身の半分が見えている。

 胸の大事な部分は鎧で隠されているけど、胸の谷間は良く見えた。その上のスベスベした部分も鎖骨の辺りも丸見えになっていた。サラはまだ寝ているみたいだ。

 そんなシチュエーションは僕を最高度に高めた。サラには見つかっていない、それでいて目の前に大人の女の柔肌がある!胸のふくらみや谷間が丸見えになっている。さらに覗き込むとスベスベのおなかも布団から覗かせていた。それに加えてしなやかな手の甲も僕の前に投げ出されている!

 ああ!サラ!サラ!その胸に顔をうずめてしまいたい!リルカに負けるとも劣らない…いや、リルカ以上に魅力的な、その両手で、僕の頬に触れて欲しい!そしてそのまま、僕のペニスを包み込んで欲しい…

 僕の頭はサラの事でいっぱいになった。程なくして、僕のペニスは限界にまで高められ、自分の手のひらに向けて精液を放出した。最後まで脈打つまで僕の目はサラの胸に釘付けになっていた。

 少し経つと興奮した吐息も収まった。自分の手がいやらしい液体で汚れている。僕はサラに見つからないようにゆっくりと布団を出て、手を洗った。パンティを穿き直して、布団の中を調べる。シーツまで汚してはいないようだった。

 「ルカ…起きているの?」サラが目覚めたみたいだ。「うん。今日はちょっと早く目が覚めちゃったみたい。」サラにはさっきの事ばれていないみたいだ。良かった。「珍しいですわね。私に起こされないで一人で起きるなんて。いつも『むにゃ〜』ってお寝坊さんなのに。」「えへへ…」「丁度よいですわ。起きて朝の支度を致しましょう。」「はい。」

 やっぱりリルカよりサラの方が魅力的だ。もうあの女の事は忘れよう。


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