ショタコンクエスト5
〜ショータン島の誘惑〜


 僕は疲労感からか砂浜の上で日の光を浴びながらウトウトしてしまっていた。この島はとても暖かい。裸でも大丈夫な位だ。でも今僕が裸なのは服が濡れているからだ。眠りながら僕は昨日の事を思い出していた。あまりにめまぐるしい動き。宿の人達が皆殺しにされ、サラが敵に捕まってしまった。なんとか僕だけ宿から逃げ出したが、その後を悪魔のリルカ達が追いかけて来たっけ。

 無我夢中で魔法とか使ったけど…ちゃんと使えるようになる為にはきちんと修行しないといけない。あんな付け焼刃ではこれ以上は成功しないだろう。ちゃんとした魔法使いになろう。

 命からがらボートで逃げ、忍者達を撒いたはいいけど、ヘンな海流に飲まれて危うく死ぬ所だった。幸いこの島に辿り着き事なきを得た。女物の服のポケットにはちゃんと金貨がある。助けが来るまで何とかしのげそうだ。

 それにしても…サラは無事だろうか。きっと後から追いつくと言っていた。それを今は信じるしかない。言葉通りならカルーメヤキで落ち合わないといけない。ここは…どこなんだろう。

 常夏のような、常春のような、暖かい空気と日光。まずはこの島に人がいるかどうか確認しないとね。でもヘタに王子である事を話すのはだめ。姉とはぐれた妹という事にして女の子として暮らさなくちゃ。もし…人がいなかったら、無人島だったら、食べ物を捜しながら脱出方法を考えないと。寝ている場合じゃないな。

 僕は起き上がって岩に向かった。女物の服が干してある。ちゃんと乾いているみたいだ。でもクサイ。潮の香りがびっしりついている。そう言えば僕の方も…体が白く輝いている。海の塩分と砂が全身に付着してジャリジャリしてる。どこかで洗い落とさないとね。

 でも井戸も何もない。しょうがない、そこらへんの葉っぱで塩や砂を落として、服を着てから人が住んでいるかどうか探そう。人がいれば姉とはぐれたと事情を話して、身支度と食事を何とかしよう。町があれば新しい服を買い、宿屋で今着ている服を洗濯しながら風呂に入りたいな。誰もいなかったら…このままか。無人島ではない事を祈るしかないな。

 僕は海岸を後にし、小さな森を抜けた。すぐに小高い丘があらわれ、島の姿をある程度見る事ができた。意外と小さな島だ。こんな丘からほとんど全体を見渡せる。北の方に水面が光っている。湖かな。さらにその近くには赤や青の屋根が立ち並んでいた。やった、街がある!

 手前は田園が広がり、ちょっと歩くと街に着けそうだ。川も流れている。小さな島なのに海あり森あり、川も畑もある。豊かそうな所だ。

 早速街に行こう。…いや待てよ、いくらなんでも街に入るには汚すぎないかなあ。砂だらけ塩だらけ、こんな格好で通りを歩くのはさすがに気が引けるな。温かい気候なんだし、北にある小さな湖に先に行った方がいいかも。そこで水浴びをして、ある程度身支度を整えてから宿を探した方が良さそうだ。僕は湖に向けて歩き出した。

 小さな島なのですぐに湖に着く。湖というより、ちょっと広めの池という感じだ。水温は…それほど冷たくない。お昼を回った頃で一番気温が高くなる。これなら水浴びしても平気だ。僕は服を脱いで、まずは服を真水で濯いだ。よく搾って木の枝に引っ掛け、乾き易いようにして置く。そして恐る恐る爪先から水に入った。

 「うひゃあ!」思ったより冷たい。外気が高いから水の冷たさが際立つんだな。すぐに水温にも慣れる。簡単に体をこすって、塩気を洗い流す。ちょっと泳いで楽しんだ後、僕は水から上がった。水気を切って服に手をかける。まだ濡れている。当たり前か。夕方前には着られるようになるだろう。温かいから誰かに見られなければ裸でここにいても風邪は引かないだろう。僕は近くの岩に腰を下ろした。

 「きれいだなあ…」澄んだ水や浮き草、見た事もないような花が咲いている。木々に囲まれ鳥がさえずる小さな湖。いつまでも飽きない自然の光景だった。こういう景観は絶対大切にしないとだめだね。

 「そうなんだぁ」「あなたの所もなのね。」「一体何が始まるんでしょうねえ…」左側の道から声が聞こえて来た。女性の声だ。まずい、僕は裸で岩に座っている状態だ。ど、どうしよう…服はまだ全然乾いていない。こんな姿を彼女達に見られたら絶対怪しまれるぞ…オチンチンを生やした『女の子』が服を乾かしている最中なんて。

 声がどんどん近くなって来る。彼女達は絶対この湖に用があるんだ。時間がない、どこかに隠れるか…。でも服をここに乾かしたまま隠れても見つかってしまうかも知れない。それとも服を着て逃げるか…。でも濡れた服を着て走り去って行く女の子なんて絶対怪しいから何とかごまかさないといけない。あああ〜どうしよう!僕は…やっぱり逃げるしかない!

 僕は急いで濡れた服を着た。やっぱり気持ちのいいもんじゃない。でもこんな所に女物の服が放置されているなんて、見つかったら絶対詮索されるよなあ。そこで裸の僕が見つかったら大変な事になる。とにかくさっさと着て逃げよう。

 そこに美女3人があらわれた。逃げるのは間に合わなくて、やっと服を着終わった所で遭遇だった。「あら…こんにちは。」まずい…とにかく適当にごまかしてすぐこの場を離れないと。

 「見かけない子ね。どこのお嬢様かしら?」3人は興味シンシンでこっちに近づいて来る。「あうっ…その…」言い訳が見つからない。何を答えたらいいか分からなかった。このまま沈黙が続くと怪しまれる。もう耐え切れない!

 「しっ失礼しますぅ!」僕は女の人達にぺこりと頭を下げるとビショビショの服のまま走って奥へ逃げようとした。「待って!」「服がびっしょりじゃない!どうしたの?」「ごっごめんなさいい…」とにかく全力で逃げる。あうー最悪の逃げ方だ…これではますます怪しまれちゃうよぉ

 「あの子絶対ヘンよ。」「濡れた服で逃げて行ったわ。」「…もしかして…あの子が…」「…ありうるわね。」「ふふふ…追いかけましょう」

 美女達は洗濯物を置いて僕を追いかけて来た。「待ちなさあい!」「ひえっ!」僕は一目散に走り続ける。後ろから一人のスレンダーな女性が走って追いかけて来る。大人の脚力の方が勝っている。歩幅も大きい分、僕はどんどん間を詰められた。

 「はうあっ!」「んふふ〜♪」僕の前にザッと二人の美女が立ちはだかった。彼女達はこの一帯の地形に詳しく近道で僕に先回りしていたのだった。「つーかまえた。」後ろからもがっしり肩を掴まれた。

 「さあて。どうして逃げたのかしら?」「かわいいお嬢さんね。どこの子かは知らないけど。」「さあお姉さんに白状しなさい。ここで何してたの!?」「うっ…その…」僕は恐怖で震えた。

 「あらあら。だめよ濡れた服なんて着てちゃ。」いや…寒いから震えてるんじゃ…「どうせ涼みたいのなら一緒に水浴びしましょう。」「えう…」かなりまずい展開になった気がする。

 僕はお姉さん三人にぐるりと回りを囲まれてもう逃げられない状態のまま湖の前に引き戻された。「さあ、私達と一緒に水浴びを楽しみましょう。」「親睦を深めれば色々話してくれそうだしねえ。」「かわいい子ね。怖がらなくてもいいのよ?」「ぅぅ…」

 美女はするりと服を脱いでしまった。全体にほっそりした体型、お尻も小さく引き締まっている。乳房は結構膨らんでいるけどリルカやサラのような巨乳とまでは行かない。それでも形のいいおっぱいが誇らしげに張り出していた。

 仲のよい美女達は似通った体つきをしていたが、一人はショートカットで青いリボンをし、もう一人は金髪で長いウェーブがかかっている。もう一人は肩までのびた青い髪を束ねていた。

 「さあっ、あなたも脱ぎなさい。」裸の長身女性に囲まれて見下ろされている。「手伝ってあげようか…?私達が脱がしてあげる。」「…それとも…裸になれない『理由』があるのかしら?クスクス…」お姉さん達が手を伸ばして来た。も、もうだめかも…

 「いっいえっ…自分でっ…」僕は女物の服を脱ぎ始めた。巧みに股間を隠しながら僕は裸になった。全裸の僕の周りにくっつきそうな位の距離で全裸の大人の女性が立っている。ちょっとでも気を抜くと勃起してしまいそうだった。ここで立ってしまったら…男の子なのがバレてしまうっ!

 「さあ、こっちへいらっしゃい。」僕はお姉さん達に導かれて一緒に水に入った。恥ずかしそうに股間に両手をやり、見せないように気を付けた。「あらあら。女同士なのに隠しちゃって…ウブなのねえ。」「すっ…すいません…」あ〜どうしようどうしよう…何とかしてばれないように脱出しないと…

 美女達は美しくしなやかな肢体をくねらせながら思い思いに泳いだり水を掛け合ったりして楽しんでいる。僕は隅っこで小さくなって身動きが取れなかった。「あなたもこっちへいらっしゃいよぉ!」「いっいえ…ぼ…私は…ここで結構ですぅ…」

 お姉さん達の小さなヒップが蠢き、形のいいバストが揺れ、おなかのスレンダーな肉がぐにゃりと潰れている。僕の目の前で全裸の美女三人が妖しく動いていた。それを見せ付けられて段々興奮してしまう…

 「ぁ…だめ…」小声で自制しながら僕は余計前かがみになって縮こまり、股間のたぎりを鎮めようと必死になった。だがお姉さん達の体を見せつけられ続け、ペニスは静まる所かどんどんヒク付いて来るようになった。

 「ふふふ…恥ずかしがり屋さんなのね。」女ざかりのお姉さん達が僕ににじり寄って来た。どうしよう…彼女達は僕に興味を抱いてる。そのまま逃げようとしてもさっきと同じように追いかけられるだろう。土地勘がある美女達に先回りされ、逃げ切れないのは分かっていた。

 どうやってこの場をごまかせばいいだろう…その前に何とかしてこの熱いたぎりを鎮めないと。僕はふとももをきゅっと締めた。股間を隠して興奮を鎮めないと。

 「きれいな肌ね。」「本当。若いってうらやましいわ。」「んあっ!」お姉さん達はいっせいに僕の肩や腕をスベスベとさすり始めた。「あうっ…やめ…」やわらかくてスベスベの手のひらが僕に優しく触れ続けるとせっかく鎮めようとした興奮が再び激しくぶり返してしまう。

 裸の美女達に、裸の僕が上半身をさすり続けられる。その手が段々全身へと広がって行った。「背中も小さくてキレイ…」「お尻もこんなに小さいのね…かわいい…」「スネは処理しなくてもこんなにツルツルなのね。」「えうっ…」絶体絶命だ。

 ペニスははち切れんばかりにビンビンになってしまっていた。お姉さん達は僕にピッタリ寄り添い女体を押し付けながら全身をさすっている。その6本の手は段々下に向かい、僕の下半身をかわいがり始めていた。

 「ねえあなた、あのウワサ知ってる?」「えう…うわさって…?」「あら…知っていると思ったのに。このショータン島に、なぁんと王子様が来てるって言うのよ。」「王様の隠し子で誰もその存在を知らない綺麗な男の子ですって。」「しかもその子、お姫様として育てられ四六時中女の子として暮らしているそうよ。」「あうう…」「だから…この島に潜んでいるっていう"お姫様"は女装少年だって事ね。」

 まずい…実にまずい展開だ…。そのお姫様がお姉さん達の愛撫攻撃で感じまくってしまっている…このままここにいたら絶対ばれてしまう…

 「なにしろ王様の"隠し子"だから、何一つ表沙汰にはできない。だから王子様の御子を密かに孕んでも罪には問われない…」「それ所か口止め料をたんまりと貰えるって話よ。貧しい暮らしをしている娘達には朗報ね。」「うまく取り入ればお后様になれるかもよ?」「そうそう。身分関係なしに大量の金銀宝石を貰った挙句王族の仲間入りできて権力も欲しいままにできる…こんなチャンスはめったにないわ。」「ぅぅ…」

 僕はしっかり足を閉じて自分にペニスが生えている事をお姉さん達に悟られないようにしながら、なんとかこの場を脱出する方法を考えていた。既に全身にペニス以外満遍なくスベスベの女手が這い回り、優しくしっとりとさすり続けている。「小さなお尻ね…羨ましいわ。」さすっ。「ひゃあっ」「くすくす…敏感なのね…」

 いきなり立ち上がって逃げようとすればどうしてもいきり立った肉棒が彼女達の前に露になってしまう。泳いで向こう岸に行こうとしても美女達は付いて来るだろうしよしんば逃げられても地元民のお姉さん達に先回りされてしまう…かといってそのままここにいてはいつかは僕の体がくまなく調べ尽くされてしまいそうだ。一体どうしたらいいんだ…

 「…もし女装した王子様を見つけたら…早速えっちな事を教えて御子を頂くわ。」「思いっきりかわいがってあげる…」「そうだわ、みんなで妊娠しちゃえばご褒美もたっぷり山分けできるわね。」「そんな…」

 美女達のさすりが明らかにくすぐりと性感マッサージに変化していた。男が感じる箇所に手のひらや指先が貼り付き、コショコショとくすぐりながらしっかり性感帯を刺激して来る。わきの下やわき腹、首筋、乳首が執拗に愛撫され、お尻や裏モモもくすぐったい手のひらや甲が水の中で滑っている。足の裏までしなやかな指先がくすぐった。

 「…。」僕は無言で三人の美女の手に耐えていた。少しでも気を抜くと女性のやさしい手で脱力してしまうだろう。脱力したが最後お姉さん達はきっと僕の内モモに手を延ばし奥へ奥へとまさぐって来るに違いない。足は閉じたまま、ペニスを中に挟んで絶対に開かないようにしないと。

 右にいたおねえさんがさわわっとわき腹をくすぐり、その手で僕のふとももに爪を立てながら微妙なタッチで指先を滑らせた。「ふあ…」その心地よさについ力が抜けてしまう。が、すぐに気を取り直してまた両足に力を入れた。

 女の人達はくすくす笑いながら僕の体中をまさぐり続ける。時々僕の感じる部分に触れると小さく呻いてのけぞり、足の力が抜けるので、彼女達はそれを楽しんでいるみたいだった。

 「どおしたのぉ〜?」正面のおねえさんが執拗に足の裏をくすぐっていたが、その手が脇モモに伸びてサワサワと僕の細い足を滑って行く。彼女が僕の方へ大きく手を伸ばしたから豊かな乳房が僕の足に押し付けられる格好になった。また足が開きそうになったがやっとの思いで閉じた。

 「内股は触らせてくれないの?」「だっだめえっ!ですぅ…」左の女性が僕の足を開こうと膝小僧に手のひらをあてがった。足を開かない代わりに彼女は僕の膝にジワジワと指先を軽く触れながら滑らせた。

 「ふふふ…強情な子ね。でも…これならどうしても開いちゃうでしょお?」「あうっ!」右の女性が体育座りをしている僕の裏モモ、それもお尻の方を大きくさすって来た!僅かに出ている玉袋がやわらかい手にこすれてしまう。おねえさんは容赦なく指先をお尻の穴の方に伸ばす。こちょこちょとくすぐったく会陰部分がまさぐられた。

 「あらあ。へんねえ。しかるべき所に女の子の"しるし"がないわ。ふふふふ…代わりに丸くてカワイイものが…ねえ?」お姉さんは玉袋と会陰に集中攻撃。お尻の奥がキュ〜ンと疼き、そこに乳首やわき腹の快感が加わってしまう。

 「あうう…」ついに僕は彼女達の誘惑に負けて力が抜けてしまった。「それえっ!」左右からすかさず膝に手が掛かり一気に開かせられる。はちきれそうなペニスが水中で露出され、亀頭の先っぽが水面に顔を出しそうになっていた。

 「クスクス…やっぱりね。」「あなたが"王子様"だったのね。」「ううっ…!」だめだ、彼女達は初めから僕の正体を見抜いてたんだ…このままでは貞操が奪われてしまう…この国が終わる。なんとしてもそれだけは避けなくては。

 折角サラが僕を逃がしてくれたのに、こんな所で妖しい美女三人に捕まってしまうなんて。と、とにかく逃げるしかない。僕はとっさに水に潜って泳いで逃げようとした。

 ごぼっ!背中にやわらかい感触がのしかかる。水の泡が僕の華奢な体の周りに立ち込める。すぐさま左右にも女体の感触が吸い付き、三人がかりで僕の体を抱き上げてしまった。

 「…もう逃げられなくてよ?」「一杯出させてあげる…お姉ちゃん達の膣にね。」「これだけで大金持ち、子供一匹孕む位なんて事ないわ。」「なっ…!?」僕は立ち上がった。

 「そ、そんなの、おかしいよ!だって、子供だって人格を持った人間なんだ、それをお金の為に粗末に扱うなんて!腹を痛めて産む行為を何だと思ってるんだ!」「…。」

 三人の女性は僕を見据えて黙っていたが、その内どっと笑い出した。「あははははっ!」「大の大人が言ったなら腹立つけど、まあガキだから…」「やっぱり王子様は世間知らずなのよねえ。はははは!」「…。」

 美女達は僕のペニスに突然手を伸ばし、亀頭から根元、玉袋も会陰もお尻の穴も、6本の手のひらで埋め尽くされてしまった。「あっ!いや…」僕は腰を引こうとしたが後ろに回った大人の女に阻まれ、浅瀬で立ったまま足を開かせられた。僕の下腹部はおねえさんの手で再び埋め尽くされた。全体が柔らかくてスベスベした肌に包まれている。

 「まず。ご立派なコトを言うにしてもそおんなオチンチンじゃあ、説得力がないのよねえ。」「そうそう、ビンビンやりたがりのオチンチン生やしている子が言うような事じゃあないのよ。」「次に。子供は親の所有物、どう扱うかは作る側生む側育てる側だけが決める。それがこの国全体のものの考え方よ。よく覚えときなさい。」「そんな…」

 「あなたは王子様だから、隠れて過ごして来たから、自分が所有物だという感覚がなかったのね。」「そして、子供がお金の為になるんだったらそれこそ何人でも産んでやるのが私達この国の女の考え方よ。」「そうそう、それも知らないみたいね。さすが王子様、庶民のおサイフの事なんか我関せずって所かしらね!」

 女の人達が急に真顔になった。「あたし達はね。毎日毎日生活に追われ、その月稼いだお金の大半が税金に消え、国と結託してる地主達への献上地代に消える。残りの僅かなお金で最低限の着物と、生きる為の食料を手に入れる。それで残高はゼロ。只食べる為だけに働き、一切の娯楽も定期的な休日もない。」

 「朝から晩まで働きづめ、寝て食べる以外は労働、それでも稼ぎのほとんどを税と地代、つまり国・王族・側近のフトコロに吸い上げられる。だから資産もなあんにも残らない。一日でも病気で休めば"代わりはいくらでもいる"労働環境の下で路頭に迷う。そいつは自殺でもして飢えをしのぐ以外に手はないのさ。死んじまえば腹は減らない。お前達のサイフの為に国民全員がそういう生活を余儀なくされてるんだ。」

 「アンタ、そうやってのうのうと生きているけど、それはみんな民衆の犠牲の上に成り立ってるんだ。そのご身分で、いけしゃあしゃあとよくも説教をたれたもんだよ!」「そんな…」

 おかしい、何かが違う…サラに教わったじゃないか、王室の財政は税金で賄われてるけど、必要最低限しか使わず取らず、溜め込んでいる資産もほとんどないって。父上は質素なお方だ。僕もサラも贅沢に暮らして来た訳じゃない…

 「そんな筈はないんだ…王族はそんなに税収はないし、政治に使うお金も必要な部分だけに押さえられている。城の維持管理も最低限だし、父上の従者やメイドもほとんどない筈…」「現に徴収してるじゃないか。」「うう…」

 「そんな暮らしなんだ、お金が手に入るんだったら、こんな生活から抜け出せるんだったら、いくらでも妊娠してやるよ。何か言い返す事がまだあるかい!?」「…ぅ……。」

 一体どうなってるんだ…。国民がそんな状況に置かれてるなんて…いや、待てよ…?「あの…本当にこの国全体が、税と地代で給料の大半を占めているの?」「…。」「えっと…」「少し言い過ぎたわね。少なくともあたし達はそういう暮らしよ。この島に住民登録したら、勝手には外には出られない。だから私達は外に出た事がないから…」「時折島の住民の中にも外に出る男がいるけどね、命令で。今日もこの島は若い娘意外全員退去を命じられてカルーメヤキにいる筈よ。命令で島を離れた者は帰るまで口を利いてはならないという厳しい法律と共にね。」

 ふもとの町でもボッサの町でも、そんな生活苦に国民があえいでいる節はなかった。もっと和気藹々としていて、穏やかな気質の人々ばかりだった。それなのに、この島の住民だけ精神がギスギスしているんだ。これはきっと何かあるぞ。一体この島は…住民から徴収したお金はどこへ消えるんだ…!?

 「この島は…」「あんたのおじに当たる王族ガイゼルさまの管理なさる"ショータン島"よ。統領はガイゼルの腹心、モンペイさま。」「!!?」しまった、ここはガイゼルの手の届く所、それ所か何でもガイゼルの思い通りになる場所だった。よりによって丸腰で敵の陣地に迷い込んでしまっていたんだ!

 「ま、待って!僕はガイゼルに…」「もういいわ!」ぐにいっ!女達の手が蠢き始め、僕の下腹部全体を揉みしだき始めた。「ガキが御託を並べても何も変わらない。あんたにはまだ何も変えられない。それよりも今すぐのお金よ!」「話の続きはコトが全部終わってから聞いてあげる。生活が何よりも優先っ!」「あううっだめえ…」僕は腰をくねらせて快感に抵抗した。

 「ち、がう…税金とかはガイゼルが勝手にやってるんだ…僕は…ガイゼルと戦って…うう…」ペニス全体が手のひらに包まれ、玉袋もふよふよされ、会陰もお尻の穴も女の指先がこねくり回している。くすぐったさと快感が全身に広がり、力が抜けて立っていられなくなりそうだった。内股に擦れる手の甲の感触も心地よい。

 「だから何よ?」亀頭がぎゅううっと締め付けられる。「きゃうっ!」「キミに"今"何かできるの?すぐに税金も地代も減らして余計に取った分返してくれるの?」「できっこないわよねえ、隠し子の少年には。」「今はガイゼルの管轄。直接口出しできない王子身分は無力。」「はううっ…も、もう少し…先になれば…絶対変えて見せるからぁ…」

 それでも美女達の手は止まらない。「"先"じゃあだめなんだよ。"今すぐ"じゃなくっちゃ。」「そんな…目先だけじゃみんなダメになっちゃうよ…」「今の状況に適応するのが大人のやり方だ。」「ちがう…そんな事をしていたらどんどん未来が先細りになっちゃう…サラがそう言っていたんだ。」

 「うるさい。未来がなんだってんだ。"今"はとにかくガイゼルが牛耳っている。その中で生活を余儀なくされているならガイゼルに全面服従しかないし、"今すぐ"楽になるにはお前の子を孕むしかない。将来なんて待ってられないのよ。いい?"生活"ってのは、将来じゃない。"今"、"ここ"以外に、生活はないのよ!その生活が最優先!これを『是々非々論』という。わかったあ!?」「いやああ!」

 心の絶望感と体の快感が入り混じって思考が鈍り始めている。生活の辛酸を舐めて来た美女達に僕はまったく太刀打ちできなかった。「ぼ、僕が妊娠させてしまったら、そ、それこそ国全体がガイゼルの手に落ちてしまうんだ…それでも目先の金銭が大事なのか…ガイゼルの支配がずっと続く事に…」「そんなの私達の知ったこっちゃないわ。もしそうなっても私達はお金持ちで支配側に回れるんだもの。」「ええそうよ!"それでも目先の金銭"だけが大事だ!悪い!?」「アンタに何が分かる!苦労も分からずに生意気言うな!」「う〜…」

 このままではダメだ、この島の人達はみんな了見が狭くなってしまっている。一刻も早くここから抜け出さないと。こんな破廉恥な事をしている場合じゃない。僕は力の限り踏ん張り、彼女達の手をどけようとし始めた。

 「へえ、直に女に触られてるのに、しかも三人がかりなのに、抵抗しようと頑張るんだね。」「それとも手コキには慣れていて隠れて女三昧なのかしら?王子様ならできそうね。」「…そんな事はしていない。」「どうだか。」女達は執拗に僕の下腹部をしごきたて揉みたてる。ペニスは刺激に敏感に膨らむが、僕の精神がペニスを萎えさせる。膨張と収縮を繰り返した。

 「それじゃあ、私達の手の中で完全に萎える事ができたら、解放してあげましょう。それだけ意志の硬い王子様なら、あるいは…」「ムリムリ。こんなサカリの年じゃあ、体は正直に反応するからね。ほらほら、また大きくなって来たよ。」「…。」「あら。また小さくなった。頑張るわねえ。」「じゃあ決まりね。キミが口先だけの王子様じゃないってこの場で今すぐ証明してくれたら、妊娠だけは見逃してあげる。ふふん…」

 美女達は得意げにほくそえみながら責める手を強めた。彼女達の言葉には裏がある。そう簡単にお金を得るチャンスを手放す筈がなかった。つまり"どうせムリ"な事を条件にして僕をいたぶり、形の上納得させてから精を搾り取るつもりなんだ。そうは行くか。

 無理難題ではあるけど、それでもチャンスな事には変わりない。何とかして彼女達の手の感触に耐え抜き、女の手の中でペニスを萎えさせて誘惑に打ち勝ってやる。そうすればきっと彼女達も納得してくれる筈だ。今の生活はたしかに大切だけど、将来の自分の生活も、その「将来の自分」にとっては"今"のでき事になるんだ。今が大事なら10年後の自分にとっての"今"も大事な筈だ。その為にできる事はやらなければいけない。

 余裕がない状況の下では現在を犠牲にはできにくいだろうけど、それでもそのまま卑屈な目先の服従に甘んじ、またその服従で手一杯になっていれば、将来はもっと厳しくなる。ガイゼルの支配からこの島を、いや管轄地全体を救うのが、これからの僕達の使命なんだ。

 その為に僕は今、女の誘惑に打ち勝たなくてはいけない。強い意志で肉体の弱さをカバーし、なんとしてもこの状況を抜け出さなければ。彼女達の手で精液を噴き出させてしまったら、その先にあるのは妊娠と、ガイゼルの天下だ。なんとしても射精だけは避け、揉まれてもしごかれても感じないようにしないといけない。

 僕は目を閉じ、蠢く女手の固まりに抗い始めた。抵抗なしに将来はない!


−選択肢−

力を抜いて瞑想
力んで踏ん張る
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(力を抜いて瞑想)


 僕は力を抜き、目を閉じて気持ちを鎮め始めた。体中を触られていても、その感触に悶えないように、別の事を考えながら心の平安を保つべく集中して行く…体の感覚よりも精神的な感覚を研ぎ澄まし、溢れる性欲を抑えようと努めた。体で踏ん張るよりも心で踏ん張り女の魅力を避けるやり方だ。東洋ではこのような修行が普通に行われているというし、この国でもプリーストを目指すなら同じような修行をして心で欲を振り払うのだ。

 脱力して自然体となり、呼吸を整え、精神統一する。段々心が落ち着いて来た。軽く気が遠くなるような、平静な内面世界に意識がのめり込んで行く…。

 ビクッ!ほとんど反射的に僕の体がのけぞり平静が打ち破られる。女達の手の動きが一層いやらしく蠢き始めたからだった。一人の女性が両手で僕の小さなペニスを包み込んでいるだけなら、何とかそのやわらかい繭の中で萎えさせるだけの精神力はあった。しかし彼女達が本気になるともうどうにもできない。

 おのずから担当が決まり、一人がスベスベの手のひらや甲を駆使して僕の上半身、特に乳首と首筋を撫でさすり、別の女性がペニスを包み込む甘美な繭をぐにぐに蠢かせ、三人目が内股や玉袋、お尻の穴を丹念にくすぐり始めている。上半身担当の女性がツルツルの僕のわきの下を揉むと思わずため息を漏らしてしまう。

 「どうしたの?私達の手の中でも萎えて見せるんじゃあなかったの?」「んんっ…」「もっと強くやって欲しい?」ペニスを包み込む両手のひらがさらに力を強め、蠕動するように下から上へと揉み上げる!ゆっくり力強い、それでいてやわらかで心地よい感触が下腹部から全身に広がり、僕の心を掻き乱して行った。これではいくら精神統一しようとしてもひっきりなしの責めに妨害されてしまう。

 三人の大人の女性が本気でペニスを萎えさせないようにすれば慣れていない少年など敵ではなかった。どんなに精神統一しようとしても心が掻き乱される。気持ちが落ち着きそうになった丁度そのタイミングで乳首が優しくつねられたり首筋にしなやかな指先がつつつっと通って行ったりするし、内股や玉袋のくすぐったい場所を的確にさすられればどうしても腰が引けてしまう。

 何より一番敏感な器官が完全に相手の手の内に包み込まれてしまっているんだ。そしてグニグニと全体が優しく揉みしだかれている。時に強く時に弱くメリハリを付けてペニスを締め付け蠕動する動きに翻弄され、僕はもう一瞬たりとも萎える事ができなくなってしまっていた。

 聖なる立場としての修行であれば、こんな程度の事では心が掻き乱されないように完璧に瞑想しなければならないのだろう。東洋の聖者は悪魔に遣わされた三人のセクシーな美女の踊りや誘惑を撥ね退けて悟りを開いたと聞く。僕もまぐれながら多少の魔法は使えるけれども、どうやらプリーストにはなれそうもない。呼吸が乱れ、肉体の欲望に精神が忠実になり始めている。本来なら逆に精神が肉体を従えるようでなければいけないんだ。今の僕にはそれがまったくできていない。

 初めから女達は自分達の勝ちを確信していた。余裕の妖しい笑みを浮かべながら三人がかりで僕の全身をかわいがる。段々両側からの女性の密着度が増して行った。その分手の愛撫にも魅力が増し、より細かく絶妙な愛撫が可能となった。それに両側の女性のふにふにした肢体が軽くこすれている。

 僕は何とかして自分を取り戻そうと頭の中で落ち着け落ち着けと繰り返しながらぎゅっと目を閉じていた。が、そんな努力をあざ笑うかのように大人の色香が容赦なく迫って来るのだ。手の感触だけでなく吸い付くような女の肌が僕の体に触れる感触も心地よく、僕はますます興奮してしまう。どうしてももっと彼女達の胸やおなかやふとももの感触を味わいたいと自分の全身の神経をとがらせてしまうのだ。

 それに応じるかのように女性達は僕にピッタリと寄り添いその体をドンドン押し付け始めていた。軽く触れ合うだけだった女体は今やはっきりと僕に密着しその表皮がグニッと僕の体で潰れて行く。彼女達が手を動かせば自動的にその全身も蠢き、それが新たな刺激となって僕を両側からくすぐっている。

 彼女達の攻撃は段々エスカレートして行き、初めは遠慮がちだった密着攻撃ももう露骨に武器として使用し始めている。わざと体を揺すって背の低い僕の体に女体を擦りつけたり僕の顔に乳首を押し付けたりしているし、そのシコシコしたふとももは僕の腰周りや足を執拗にこすりキメの細かい肌触りを丹念に味わわせている。

 その上で執拗な手の愛撫が加わっている。愛撫の手も段々スペードを増して行った。僕が快感に悶えて蠢こうものなら密着している柔肌が容赦なく僕に襲い掛かった。ぐいぐい押し付ける女性達の胸がついに僕の顔で潰れ始めた。僕の両足は両側の女性の股に挟み込まれてスリスリされている。

 スベスベの手のひらが僕の臀部をさするとその手は下へ伸び、お尻の穴にまっすぐ襲い掛かる。くにくにと中指が蠢くと体の奥からくすぐったさが込み上げて来る。その快感をサポートするようにペニスを包み込む両手がゆっくりしなやかに上下運動を始めた。揉みしだきから優しい扱き攻撃に変わるとペニスは萎える所かますます快感を求めてヒクヒク言ってしまうのだった。

 女達の誘惑を撥ね退けて性欲を克服するなど夢のまた夢。彼女達の持ちかけた”ゲーム”は僕にその事を思い知らせる為のものだった。しごくスピードがいよいよ甘美にスピードを上げて行くに連れ、僕は萎える所かぐんぐん高められてしまった。女に慣れていない身で三人がかりの集中愛撫に耐え切れる筈がなかった。

 このまま彼女達の肢体に囲まれながら、その心地よい手でイッてしまうのか…そうなったら彼女達は確実に僕のペニスをイケナイ壷に飲み込んでしまうだろう。そうなったらもうおしまいなんだ。このまま快楽に身を任せていてはいけないんだ!僕は気を取り直してぎゅっと目を閉じ、国民の生活を思って再び精神を統一し始めた。さっきよりもずっと強い精神力が内側から湧き出て来るのが分かる。自分の使命を思い出したからだろうか。僕は深く深呼吸した。

 「!!!」いよいよ踏ん張って状況を克服しようとしていた矢先、突然生暖かい感触に包まれた。水の冷たさと対照的な心地よさにペニスが晒され、さっきまでの手コキ攻撃とは明らかに違うヌメリを帯びた感触が襲い掛かって来た。

 「なっ…何?」僕は目を開けて状況を確かめた。するとさっきまでペニスを握り締め優しく揉みしだいてくれていた女性の顔が僕の腰元に張り付いていた。彼女は一瞬の内に手を離しすかさずペニスを口に含んでしまっていた。あっという間のでき事だった。

 「そ…そんな…あふ…」じわりと悦楽が股間から全身に広がる。温かくねっとりした口に咥えられ、モゴモゴと口全体でペニスを揉みしだかれている。「んふふ…」咥えたまま妖しく微笑んだおねえさんは舌を使い始めた。裏スジを中心に小さなウインナーをあちこち舐め回し、的確に刺激を送り込んでいる。

 「うああ…約束が違うよぉ…」「約束ぅ?何の事かしら?」右側で僕の全身を撫でさするお姉ちゃんが耳元でセクシーに囁く。「だ、だって、…手だけって言ったじゃな…」「あら。そんな事言ったかしら。」「たしかに言ったよぉ…やめ…」思わず腰を引いてしまう。それでも咥えたおねえさんはその分ぐいって顔を突き出して奥へ奥へと飲み込んでしまうし、両側の女性も僕のお尻を突き出させてペニスを暴舌に晒させるのだった。

 「ふふふ。おバカさんね。大人の世界ではちゃんと証拠が残るように交渉しなくちゃあ、すぐに騙されるわよん。」「そんな…」「ここには私達しかいない。口約束が証言として有効にならない。」「ずるい…!」「何よ。私達を卑怯者呼ばわりするの?だったらちゃんと証拠を見せて御覧なさいよ。さもないと君の発言の責任を取って貰う事になるよ?名誉毀損!」「ううう…」

 「”正義”は悪用される為にのみ存在する。いかに自分の正当性を押し通し正義の原則を”利用”できるか、生きて行く為にはそういう頭の良さがないとね。」「ガキな王子様には理解できないのかしら?もっと大人になりなさいね。くくく…」「いやぁ…」僕の目からは涙が溢れていた。「大人の論理」を突きつけられたショックと、もはやこの女性達にはどうあがいても勝ち目がない悔しさで、ほとんど倒れそうになっていた。

 彼女達の言っている事は、多分処世術としては正しいのだろう。でもそれが世界をどれほど悪化させているか、そういう大局的な見方には立っていないんだ。視界があんまりに狭過ぎる。それでも今、僕はあまりにも無力だった。相手の「正義」を前に手も足も出なかった。それがとても悔しい。

 あるいは、無力な人間が抵抗不能に陥り、それでも生きて行く為には「悪化する状況」に積極的に加担し拍車をかけて行くしかないという事なのか。それによって国民はますます無力になって行くというのに。それもまた悔しかった。

 そしてなにより、その悔しさにも拘らずペニスをかわいがられて快感に腰をくねらせる、自分自身のふがいなさが悔しかった。こんな状態なのに体はまるで「別物」のように反応してしまう。ああ、このお姉さん達は僕の心と体が引き裂かれるのを楽しんでいる…。思い通りに僕を引き裂く事ができて残虐な愉悦の表情を浮かべている。それでも僕はもう抵抗できずに快感に我を忘れそうになる。

 フェラチオの動きが一層なまめかしくなって行った。咥え込んだまま口を蠕動させ舌先を這わせるだけで、僕は天にも昇りそうな安堵感と心地よさに包まれてしまっていたが、それに唇のシゴキが加わって行ったのだ。女性特有の柔らかい唇が棒を滑り、ゆっくりと輪っか状に扱き上げながら先っぽから根元までスムーズに前後し続ける。

 大人の世界への落胆と悔しさから、多少性感が鈍ってはいた。打ち沈んだ感情がペニスを萎えさせるよう働きかけている。しかし女達の絶妙な動きが、そんな感情による萎縮でさえ打ち破り、僕を快感の渦に陥れる。心と体をずたずたに引き裂いて置いて、その萎縮した心でさえ「女の肉体」で押し潰し、完全に屈服させる。それがセクシーな美女達の目的だった。

 僕はリルカを思い出していた。ガイゼルの配下である以上はやはり精神的な圧迫がある筈。その結果なのか、リルカの嗜好と目の前の三人の美女達の嗜虐性はよく似ていた。あるいはリルカの場合は生まれついての嗜虐性なのかも知れないが…きっと天性の性格に合致してガイゼルの元に吸い寄せられたのだろう。

 正義の悪用は古代からずっと人類が続けて来た事なのだろう。いつになってもそれを克服できないでいる。もしかしたらそれが人間の限界であり、深い”業”なのかも知れない。彼女達は口と手で教えてくれる。世界なんて「しょせんその程度」。だったら目先の悦楽に浸ってせめて短い間でも楽しみなさい、と。

 頭では抗いたいのに、心の半分と、身体の全部が、美女達の誘惑に屈服してしまっていた。つい何もかも投げ出して快楽に身を任せたい衝動に駆られる。それを押さえようと踏ん張ったとたん、女達の甘い刺激が強まり、また快楽の瞬間にどっぷり浸かってしまうんだ。人間は…いや僕は…なんて弱い無力な存在なのだろう。

 唇でしごくスピードがどんどん速くなって行った。ペニス全体への刺激がジンジンと全身に広がり、僕はお姉さん達に体を支えて貰わなければ立っていられなくなった。ゾクッゾクッと波打つように次から次へと強烈なくすぐったい感触がお尻の奥から込み上げ、僕は反射的に上半身をのけぞらせながら腰を引いたりくねらせたりした。

 先っぽはおねえさんの内頬に押し付けられこすりつけられ、唇のぷるぷるが棒をかわいがっている間もぬめっとした舌が根元から尿道口まで満遍なく刺激している。ひっきりなしに吸引され奥へとペニスが吸い込まれて行き、体の疼きが限界に達しそうになる。僕が激しく腰をくねらせるので両側の女性は女らしい肌触りのふとももを僕の横腹から下に突き出し、僕の腰周りは二人の足に両側から包み込まれる格好になった。彼女達のもう片方の足は僕のお尻をぐいぐい押して、僕が腰を引かないように、もっと感じるように滑りながら位置を調節してくれた。その上で彼女達の手や唇が僕の上半身のあちこちをくすぐり這い回り、舐め、吸い付いている。

 「んっんっんっんっんっんっ!」ものすごい速さで喉を鳴らしながらフェラチオ女性が最後の仕上げに入った。彼女の手が玉袋に添えられ早く精液を出すようにコチョコチョくすぐっている。僕は腰を突き出した格好のまま、両脇に大人の女性のふとももを感じ、上半身もスベスベの舌や柔らかい唇にくすぐられ、目を軽く閉じて生理的な欲求の赴くままに身を任るしかなかった。

 「い、いやあああっ!」最後の理性が断末魔の叫びを上げた。体中が込み上げるくすぐったさに包まれ、奥から表面へと広がる”射精直前の感覚”に酔いしれた。その瞬間頭の中が真っ白になり、何もかもが思考から吹き飛んだ。

 次の瞬間、ペニスからほとばしる白濁液がお姉さんの口に広がった。脈打ちながら快感の体液を吸い上げられ、反射的に僕の全身が大きく震えた。とめどなく発射される精液を全部飲み込むと、美女の口がペニスから離れた。僕は…あらゆる意味で彼女達に負けたのだった。

 「さあて。これからどうすればいいか、分かるわよねえ?」三人の美女は勝ち誇ったように僕を見下ろしている。僕は震えが止まらなかった。それは水の冷たさだけのせいじゃなかった。「もう観念しなさいよ。キミが負けたのはれっきとした事実なんだから。」「うふふふ…寒いのね?じゃあ私があっためてあげる。」

 真ん中の女性が僕に抱き付いて来た。大人の乳房が僕の顔に覆いかぶさる。ひんやりした女体が僕をさらに別の意味で震えさせた。あったかくなったのは股間だけだった。僕は心の底から負け犬になっていて、敗北感でもうどうしようもないという気持ちで一杯になった。もうどうにも逃げられないし、それに…三人の美女の手や舌で射精させられ、体が性欲に支配されてしまっている。女体の魅力をこの華奢な体に刻み付けられて心までもセックスの牢獄に閉じ込められてしまっているんだ。逃げる気力さえ奪われてしまっていた。彼女達の言う通り”観念した”んだ。

 後ろに回った長身女性が優しく包み込むと、僕を水辺に座らせた。僕はこの女性のふとももの上に腰掛け、彼女をイスにして座っている格好になった。この女性は浅くなっている岩か何かに腰掛けているみたいだった。背中におっぱいがこすり付けられ、腰周りにはふくよかな彼女のお腹がピッタリ張り付いている。彼女の手が僕の前に回って僕を腕ごと抱き締め、その指先は執拗に僕の乳首をこねくり回している。彼女の全身の肌触りに包まれ、僕は奇妙な安心感を覚えてしまった。後ろから密着して抱き閉められると自然に体の力が抜けて来る。

 前方の女性も僕に抱きついたままだ。僕がゆっくり座る動きに合わせてますます密着の度合いを深め、半ば彼女に押されて後ろの女性に座ったような状況だった。前の女性は優しく僕の上に乗り、密着はしているけれども体重をかけず負担にならないよう気配りしてくれた。また後ろの女性が手を僕の乳首に伸ばしたのでこの女性の方はやや前屈みになって腹部の密着を解いてくれた。

 それでも密着できる部分は容赦なく女の柔肌に晒すのだ。後ろはピッタリ大人の女性の裸に晒されている。僕の顔は前の女性の大きな乳房に埋め尽くされ、僕の乳首は後ろの女性の手・指に弄ばれる。僕の足は上下とも前後の女性のふとももにサンドイッチされ、お尻は後ろの女性の、腰周りは前の女性の女らしい腰がこれでもかと張り付いている。

 彼女達が呼吸するたびに大人の女体が僅かに蠢き、そのキメの細かい感触と肉のやわらかさを僕の未熟な体に刻み付けている。この攻撃に僕の体は素直に反応し、さっき出したばかりだというのに正直に男の本性が刺激され、女への欲望があっという間に僕を突き上げ心高ぶってしまった。

 「ヨシヨシ。体は正直だね。」「えー、オチンチン見たいよぉ。」「くすくす…そこからじゃあムリね。私の胸で隠れてるもん。」後ろの女性がしきりに前を覗き込もうとしているが、前方の女性のおっぱいに阻まれて下の方は見えないらしい。彼女がぐいぐい顔を突き出す為にそのスベスベの頬が僕のほっぺにこすれ、ほお擦りの魅力にたっぷり晒されるのだった。

 「…じゃあ始めよっか。」前方の女性が僅かに体を浮かせる。彼女は中腰のまま決して体重をかけなかった。のしかかってしまえば僕との密着度が増すけれどもその分後ろの女性に負担になる。それでも肌がこすれあうには十分だった。それに体重をかけないからこそ機敏な動きもできるのだ。

 女性達は他人を気遣う事から無縁という訳でもなかった。仲間に対してはちゃんと身の割り振りを心得ている。彼女達は息を合わせお互いに負担にならないようにしながらも、僕に対しては容赦なく遠慮なく快感の坩堝に飲み込もうと舌なめずりをしている。

 僕の前後で蠢く女体は暫くその柔肌を僕に押し付けこすりつけしていた。こすれる肌触りがだんだん熱を帯び、彼女達が性的に興奮していくのが分かる。もちろん僕はとっくに興奮し、スベスベの肌触りが執拗に刻み付けられてますます快感の虜になってしまうのだった。

 べりっ。一瞬前の美女の体が離れた。ねっとりした汗が粘着剤のように僕たちを密着させていたので彼女が離れたとき表面が引っ張られる感じがした。

 しかしそれは一瞬。彼女は大きく体を僕に押し付けるとペニスめがけて腰を落とした。あっという間のでき事なのに僕には数秒から十数秒の時間があったように感じた。気がつくとペニスはすでに彼女のオンナに納まっていた。

 声も出ない。「入れられた」という事実を理解する瞬間があり、次いで今までとは比べ物にならない快感が全身を突きぬけるのだ。交通事故に遭った瞬間には痛みがなく後から一気に押し寄せるように、僕の体は後から快感に反応するのだった。津波のように押し寄せた女性的なやわらかさとぬくもり、締め付けによって、僕はあっという間に高められた。それでも、突然のでき事に興奮しきっていた僕は長い時間が経過したと錯覚する。

 「あふっ…」声にならないくぐもったうめきが前方の女性の乳房周辺から漏れる。僕の溜め息は彼女の谷間から音の振動と空気として噴き出す。「あら。もうイッちゃったの?」「よっぽどガマンしてたんだね。もっともさっき出したばかりなのに、おねえさんのアソコが想像以上に気持ちよかったのかしら?」小刻みに震える僕の生理反応が前後の女性に伝わる。前方の女性は特に僕の体細胞を受け止め、僕の変化を敏感に察知する。その振動は後ろの女性にも伝わり、つまり前後の女性は同時に僕が射精したことを体で感じ取ったのだ。

 それでも彼女達は離れてくれない。「まだ動いていないのに出しちゃだめじゃない。男は女を喜ばせなくちゃ。」前方の美女はゆっくり大きく腰をグラインドさせ始めた。甘美にペニスを包み込む感触がさらに強まり、ペニス全体が筒に優しく揉みしだかれる。

 僕は全身脱力して三人の美女にすべてを任せた。僕の両足がだらしなく開かれる。すると傍で見ていた女性が屈んで僕の両足をさらに押し広げる。そして手を伸ばして僕の玉袋に触れた。しなやかな両手が僕の秘部に捻じ込まれ、玉袋も会陰も容赦なくかわいがられ始める。これで文字通り僕は三人にまとめて責められる格好になった。

 前方のおねえさんは相変わらずゆっくりなまめかしい腰の動きで僕のペニスを翻弄する。ペニスは甘美な筒でこねくり回され、あちこちに押しやられたり潰されそうに締め付けられたりしている。特に根元あたりが優しく圧迫され、体の奥からの射精感をジワジワと高めている。「ふふふ…いい気持ちよ。」僕の顔を豊満な乳房に抱き締めながら前方の女性が悦びの声を上げる。「この人はゆっくりいやらしい動きがすきなの。将来の為に覚えておくといいわ。女は人によって感じるポイントが違う。そのツボを見つけて突いてあげれば感じてくれるし、相性が悪いと全然気持ちよくならない。」

 前後の女性がゆっくり蠢く。そのいやらしい動きが僕をますます興奮させ、彼女達の動きにあわせて腰をくねらせずにはいられなかった。彼女達の肌が僕の全身を滑っていく。僕のほうも積極的に女体の感触を吸収しようと全身をこわばらせながら女たちの責めにこたえる。

 女の椅子に座り、その上から質感豊かな肌触りが覆いかぶさって、ほとんど一方的にかわいがってくれる。僕はもう耐え切れなくなっていた。僕よりもずっと大きな美女の背中に手を回し、ぎゅっと力を入れた。そのままブルッと震える。さっきまでの強烈な快感がさらに強まり、体の奥からくすぐったさが込み上げる。

 さっきまでの快感とは質がまったく違っていた。一方的に責められ高められる快感、追い詰められるような、いわば”外から”押し付けられる快感だったのが、今は僕自身の体の奥から、どんどん外へ込み上げ、一気に爆発していくような強烈な快感だった。

 こうなるともう女たちにも僕自身にも止められなかった(彼女達に止める意志はないが)。快感は自動的に僕の体を駆け巡り、意思に反して僕の精巣に溜め込まれた体液を放出するように命じる。さっき出したばかりなのに急ピッチで生産された精子が、また休む事無く体外へ押し出されようとしている。

 しかもさっき挿入した瞬間に出してしまったときよりもずっと心地よい感触の中での射精となった。込み上げる感覚は同じなのにくすぐったさの度合いが全然違う。「あっ…すごい…」前方の女性も僕の変化に気づいて声を上げた。さっきの射精よりも脈打ちが速く、量も多かった。脈打ちが早いとそれだけイク快感が強まるし、多分若いからだろうけど連続して出した方が後の快感が強まるんだ。

 それでも三回連続で出しただけに、僕はもう「出し尽くした」感じだ。頭がボーっとする。何もかもをこの女性に放出してしまったような感じ。快感に全身を支配され、その瞬間の記憶が飛んでいってしまうほどの至福を味わうと、僕はもう何も考えられなくなってしまっていた。

 やっと前の女性が離れた。「少し休みましょうか。まだ二人残ってるから、王子様にはがんばってもらわないとね。」僕はやっと女イスから解放され、再び水の中に入れられた。あまりに熱い運動の後、水がことさらに心地よかった。

 さっきまで僕の両足の間から玉袋をいじっていた女性が、今度は僕の背中に張り付いた。そして後ろから手を伸ばし、出し尽くした小さなペニスを指先で弄んだ。何度も放出しただけにペニスの反応は鈍くなっていたが、それでもピンポイントでのくすぐったさが時々全身を突きぬける。

 三人の中では小さめのバストだが、その心地よい肌触りは同じで、僕の背中はお姉さんの体に包み込まれ密着し、僕は座ったまま体重を彼女に預けるのだった。ゆっくり優しく、軽いタッチでペニスをさする手も心地よい。

 僕の体は休ませてもらえたが、心は休む暇を与えられなかった。絶えず性欲を失わないように後ろからかわいがられている。体の休息が終わると自動的にペニスが勢いを取り戻す仕組みになっている。

 さっきまで僕を包み込んでいた美女二人が水から上がり、木々の奥に裸で歩いて行った。左右に絶妙に揺れる二つのお尻の肉をじっと見つめながら、僕な後ろの女性に身を預け続けた。自分が置かれている状態を理解できないでいた。

 美女二人はすぐに戻ってきた。その手には赤い花が握り締められている。彼女達は両手を握り締めてその花びらを手の中ですりつぶしているようだった。

 「さあ。あがって。これ以上浸かっていたら本当に風邪を引くわ。」後ろの美女に促され、僕は水から上がった。日差しが思った以上に心地よく僕を暖める。脱力感でうまく歩けず、重い体を引きずってやっと平らな砂地を歩くのだった。

 「洗濯はいつでもできる。」僕を水に上げた女性が布地の塊を取り出し、地面に伸ばして敷いてくれた。布は地面で汚れたが、その代わりに土の上でも裸で交わりあう事ができるようになった。

 赤い花をすりつぶしていた二人が僕に群がる。彼女達は女体を両側から僕に押し付け、握り締めていた手を開いた。花びらはぐちゃぐちゃになり、真っ赤なエキスで手のひらが染まっている。彼女達は無言で赤い花のエキスを僕にあてがった。右側の女性は僕の口にエキスを流し込む。左側の女性は僕の小さなペニスにエキスを塗りたくった。

 思ったよりエキスの量は多く、右側の女性の両手に蓄えられた赤い汁をどんどん飲み込むのだった。左側の女性はペニス、玉袋、お尻の中までしなやかな指先でかわいがりながら下腹部に満遍なくエキスを塗りこんでいる。

 「ぅ…」股間が熱くなってくる。東洋の薬草のようにぴりぴりした熱が股間に走った。まるでカラシのような刺激が敏感な部分を暖める。エキスを飲み込んだので胃の腑にも熱がこもり、体全体が温まる感じになった。

 「この花はね、この島でしか取れない不思議な花なのよ。」「あう…」ぴりぴりした刺激はすぐに収まった。胃の腑の熱もなくなる。熱いという事はそれだけ僕の体にエキスが浸透した事を意味する。確実に僕の体に何かが染み込ませられた。

 その「何か」の中身はすぐに理解できた。体の奥がジワリとくすぐったくなる。お尻の穴のさらに内部がジンジン疼き始める。お尻の穴周辺に塗りたくられたエキスがその疼きを大いに助けた。まるで何週間もオナニーしていなかったみたいに、僕の体は性欲に包み込まれ、快感を求めて悩ましく腰をくねらせた。

 「この花びらは男性を興奮させる作用があるの。もちろん男性機能も激しく回復する。」「ま、この島の男は絶対に使わないけどね。毒性も強いから。」「この花の種を食べると男は強烈な催淫作用でおかしくなってしまう。強過ぎるクスリは毒ってことね。」

 そんな毒性の強いエキスが僕の口から流し込まれ、全身を駆け巡っている。しかも股間の感じる所すべてからもダイレクトにエキスを吸収している。これで疼かない筈がなかった。両側から押し付けられる裸の女体の感触だけで僕は射精してしまいそうだった。

 「さあ、これで後二人を悦ばせられるわね。」「あうう…」「ちょっと効き目が強すぎるみたい。」「大丈夫、効きすぎているんなら一回抜いて置けば。」

 さっき僕を水から上げた美女が僕の前に立ち裸る。両側からはずっと女体が押し付けられている。あと少し触られたり扱かれたりしようものなら、その刺激だけでイッてしまいそうだった。あるいは僕が横を向いて全裸の女性の体にペニスを押し付けでもすれば爆発してしまいそうだった。

 前方の美女は両足を広げて、いきり立ったウインナーをふとももに挟み込んだ。そのままぎゅっと両足を強く閉じてペニスを圧迫した。「きゃん!」イク寸前の状態で美女のスマタに晒され、そのしこしこした足の感触をダイレクトにペニスに受けると、僕は何も考える暇もなく射精していた。「うんうん、完全復活してるわね。」大人の女の足にサンドイッチされて白濁液を放出したのに、体の疼きもペニスの興奮もまったく収まらない。

 スマタ美女が離れると僕は布地の上に尻餅をついて座らされた。スマタ美女は位置を変え、水の中でそうしたように僕の背中に張り付いた。彼女の両足が投げ出され、同じく投げ出されている僕の細い足を外側から包み込む。僕は彼女の足の感触をもっと味わいたくなってぐいぐい足を広げ、小刻みに上下させてその太ももの肌触りを確かめるべくスリスリと自分の脚を彼女の足にこすりつけた。ペニスは股間からそそり立ち天を仰いでいる。

 彼女が後ろから手を伸ばし、指先で亀頭周辺をくすぐる。その度に僕は全身で反応した。このままいじられているだけでも空中に射精してしまいそうな勢いだった。

 「はじめに教えといてあげる。さっきの女と違って私は激しく動くのがすきなの。」二人目の美女が僕に跨り、オンナを亀頭にあてがった。「…でもその前にじらすのも好きかな。」オンナは先っぽだけを飲み込んだ。僕が腰を突きあげて奥深くまでペニスを捻じ込もうとしたのに、彼女は腰を引いてこれ以上深くは入れさせてくれなかった。

 先っぽを包み込む甘美な感触が電撃のように僕を支配していながら、イク決め手に欠けていて、僕はさらに性欲に疼く事になった。「ああっ、お姉さん!じらさないでっ!」僕は思わず懇願してしまった。「くすくす。悪い子ねえ。自分からいけないおねだりするなんて。」「じゃあこおんなおしおきしてあげるッ!」

 後ろの美女が僕の根元から真ん中までを右手で後ろから握り締めるとぐいぐい扱きたてた。彼女の左手が玉袋に添えられる。「あひいっ!」柔らかい指先が素早くペニスをすべり扱きたてた。亀頭を包みこむオンナもモゴモゴ蠢きながら絶妙な動きでこねくり回す。彼女の入り口の感触が敏感な亀頭をいやらしく責めまくり、さらに根元から大人の女の手がぐいぐい締め付けながら執拗にしごいている。

 あっという間に高められ、僕は精液をオンナめがけて送り出した。絞り上げるような手の動きに助けられ、精液はどんどんオンナに吸い上げられていく。亀頭をスッポリ包みこんでいたのでオンナから白濁液が漏れ出すことはなかった。

 「あうっ!」僕が脈打っている最中におもむろに美女が腰を落とす。僕は射精しながら優しい筒に奥深くペニスを捻じ込んだ。本来数秒で止まるはずの脈打ちがこの不意打ち攻撃でかなり長引いた。

 「ほぉら動くよっ!」女性は僕を抱き締めたまま激しく上下に動き始めた。その動きに合わせて後ろの美女も全身を上下させ、背中に乳房をこすりつける。前方の女性の乳房も僕の顔から胸にかけて上下に滑っている。

 彼女はものすごいスピードと強さで上下し、ペニスをオンナで扱きたてる。いきなりの激しい動きに僕はびっくりしながらも、体は正直に快感に包み込まれていた。前後サンドイッチされた僕の全身は、まるで巨大な一本のペニスのようになり、それを前後の女性が全身で扱きたてているかのようだった。

 「…!」僕は無言で射精した。前後の美女の動きが段々ゆっくりになり、僕の射精を受け止めてくれた。あっという間に連続して射精した感じだった。体の奥に僅かに溜まっていた体細胞も、僕を包み込んだままぶるるっと体を震わせる美女の執拗な動きによって残らず吸い上げられてしまった。

 連続して射精した為に僕の体には精子が一匹も残っていなかったが、それでもペニスは快感を求めてそそり立っている。その欲望に体が合わせようと、またもや急ピッチで精子の生産が始まっていた。体がまだまだ奥から疼いている。「最後は私ね。」後ろから美女が囁くと、精子の生産が終わり、本来一日かかる筈の作業が数秒で完了してしまった。

 最初に挿入した女性が背中に張り付く。交代で今しがた後ろにいた美女が僕の前に来た。彼女は僕にお尻を向け、狙いを定めてペニスを飲み込み始めた。さっきまでの二人の座位は対面だったが、今度は男女とも同じ方向を向いている。彼女のふくよかな大人のお尻が僕の華奢な腰全体に張り付いた。ペニスが三人目のオンナに包みこまれた。

 挿入を果たすと後ろの美女が体を前に倒して来た。自然と僕の腰が浮き、尻餅をついていた格好からバックの体勢に近くなった。僕は体のバランスを取ろうと膝を曲げて座る。ぐいっと挿入女性が腰を大きく突き上げ、僕の軽い体がわずかに彼女のお尻に持ち上げられる。その中途半端な体勢のまま僕の体は固定され、その間に後ろで二人の美女が手際よく位置を決めていた。

 僕は再び座らされた。しかし、尻餅をついたのは布地ではなかった。うつぶせになった美女のお尻の上だった。十分に膨らんだ臀部の肉の上に僕のお尻が張り付いた。前後張り付く大人の臀部は僕の腰周りよりも大きく、僕の周りをやわらかい肉が包み込む格好になっている。下から美女のお尻が突き上げられ、また前後左右に巧みに蠢く。その度に僕のお尻は彼女の臀部にこねくり回され、お尻のやわらかさを下から刻み付けられる事になった。

 前方の女性も動き始める。下の女性の動きにあわせて変幻自在に腰が動き、お尻の肌触りを僕の腰周りに刻みつけながらペニスを執拗に締め付けてきた。上下からおしりあい攻撃に晒され、僕はどんどん高められて行った。

 「まだまだ。こんなもんじゃ済まないわよん。…んっ!」ぎゅううう!突然膣が強烈に締まる。一人目の女性は根元を、二人目は亀頭を責めるオンナだったが、この美女のオンナはそのどれとも違っていた。強調されたヒダがペニスの敏感な場所、感じる場所にピンポイントで突起し、これでもかと締め付けながら強烈な刺激に晒している。

 「あああ…おねえ…」僕は美女のスベスベの背中にしなだれかかって射精準備に入った。そこへ下の女性がリズミカルにお尻を突き上げる。勢い僕の腰も小刻みに上下し、オンナの締め付けにしごき効果が加わった。ぎゅみぎゅみと前後からやわらかい肉に挟みこまれたまま僕はもう何度目かも数えられなくなっている射精感を味わった。

 極上の締め付けのままペニスは解放されない。三人目の美女が僕の肩甲骨辺りにお尻を押し付けた。「三人の大人のお尻を同時に味わってもらうわよ。」三人目のお尻が中腰の体勢で僕の背中をすべり、押し付けられる臀部の感触が加わった。自由自在に僕の背中全体を滑りまわり、そのやわらかさを刻み付ける。

 もちろん下に敷かれたお尻もぐいぐい蠢いて僕を悦ばせる。ムニムニとやわらかい感触が僕の全身を駆け巡った。背中のお尻がぐいぐい僕の体を前方に押すと、僕は前屈みになって腰が引けた。その分前方のオンナから逃れられそうだったが、それを下のお尻が許さない。彼女はガンガンお尻を突き上げる。するとまた僕の腰が突き出された。こうして、僕は三人の美女の臀部とオンナを一度に味わい、徹底的に感じさせられるのだった。

 結合している美女はあの至高の締め付けを持続させたまま、時にはゆっくり、時にはスピーディに、腰を上下左右にくねらせる。かと思うと小刻みにテンポよく前後に出し入れしてくれた。そのリズミカルな大人の動きがペニスを翻弄し、下と後ろのお尻も手伝ってまたあの込み上げるくすぐったさに我を忘れそうになるのだ。

 結合美女の指先が玉袋を優しく引っかき始めた。爪を立てず指先でコロコロと小さな玉袋全体がくすぐられると、一気に射精感が高まった。腰の動きは変わらずリズミカルだ。

 「うはあ…」僕は三人の美女のお尻攻撃とトドメの玉袋攻撃に晒され、またもやイッてしまった。これで三人のオンナに二発ずつ快感の汁を放出した事になる。

 ぬぽ。いやらしい音を立ててオンナがペニスから離れた。僕は脱力してその場に崩れ落ちる。横向きになった僕をあお向けにし、三人が群がって来る。ペニスは花のエキスのせいでまだ勢いを失ってはいなかった。体力が尽きかけているのに精子の生産が急ピッチで進められている。

 大人の女性が僕の体にシックスナインの体勢で覆いかぶさる。ぐいっと僕の腰を持ち上げると別の女性が下に滑り込んできた。その女性が体を捻じ込むと僕の体は持ち上げられ、やはり上下逆に密着して来た。これで僕の体は上下からサンドイッチされたことになる。ただし彼女達の頭は僕の下腹部に位置して。

 僕の足が大きく押し広げられると、足の間に三人目の頭が捻じ込まれた。「多分後一発くらいで薬の効果も切れるはず。もうたっぷり君の精を受けたから、最後はお礼をしてあげる。いっぱい感じてね。」

 その言葉を合図に三人の美女の最後の責めが始まった。上に乗った女性がペニスを口に含み、優しく全体を舐め回して来た。ゆっくりと唇でペニスを扱きたてながら、根元から亀頭まで満遍なくかわいがってくれる。僕の下にもぐりこんだ美女は、僕のお尻の穴に舌を捻じ込んでぐりぐりこねくりまわしたり、お尻の穴周辺のくすぐったい部分を執拗に嘗め回したりしている。そして股間に顔をうずめた女性がさらに首を伸ばして、玉袋全体を口の中に飲み込んでしまった。

 ペニス、玉袋、お尻の穴という、男が感じやすい三箇所すべてが、大人の女のふにふにした口の中や唇、ぬめった舌に覆い尽くされた。ペニスは段々リズミカルにフェラチオされ、玉袋はモゴモゴと口全体で揉みしだかれながら舌先でコチョコチョとあちこちくすぐられている。そして敏感なお尻の穴も女の舌先に翻弄されている。

 しつこくしつこく、この体勢のまま三人がかりで僕の下腹部が刺激された。体力の限界から精子の生産が間に合わず、中々射精には至らなかったが、それが却って快感を長引かせる結果となった。

 ぢゅうう…玉袋が引っ張られるように吸い上げられる。下の女性が両手で僕の臀部の肉を力強く掻き分け、さらに奥深くへと舌をねじ込んで来た。そして喉を鳴らしながらもの凄いスピードでペニスをしごきたてている。

 もぎゅもぎゅと玉袋が刺激されるとそれが応援となって精子の生産を早々と完成させた。妖しい舌先がお尻を悦ばせ、体の奥の疼きをムリヤリ引き出した。フェラチオ女性の内頬がねっとりと亀頭を強くこすりたてて仕上げに入った。

 「もがっ!」フェラチオ女性のほっぺが飴を舐めているように膨らんだ状態で、くぐもった声を立てた。彼女の口の中に今日最後の精液が満たされたのだった。彼女がペニスから口を離すと僕の体液は彼女の胃袋に収まってしまった。

 効果が切れたのか、ペニスはやっと平静を取り戻し、しおしおと萎えて行った。すべてを出し尽くしてこれ以上何も生産できない。次の瞬間激しい疲労感が痺れるように全身を包み込んだ。尋常ではない射精回数が僕の肉体も精神もぼろぼろにしてしまっていた。

 「清めてあげる。」僕の体が三人がかりで抱きかかえられ、水の中に入れられた。ひんやりとした感触が心地よい。美女達は布を取り出し、僕の全身を水で丹念に洗ってくれた。裸の美女三人が僕に群がって、自慢の女体を押し付けこすりつけながら、しなやかな手と柔らかい布で僕の全身をくすぐるように洗ってくれる。それでも僕はもう性的に興奮する事はできなかった。

 水の冷たさに刺激されて、僕はまた動けるようになった。それでも極度の疲労感からゆっくりした動きにしかならない。やっと水から這い上がれる程度だ。キレイになった僕の体を乾かした布で拭くと、三人の美女も体を拭いて服を来た。僕の服ももう乾いていた。僕は三人に服を着せられ、岩に座らされた。

 思考が鈍っている。彼女達が何か言っているようだが、言葉は分かっても意味まで理解する事ができないでいた。彼女達は笑みを浮かべながら洗濯物を片付けて去って行った。

 暫く腰を下ろしたまま、僕は何も考えられず疲れ切っていた。それでも段々思考力が戻ってくる。その過程で僕は今起こったでき事をやっと整理する事ができるようになって行った。

 そうだ…僕は…三人の美女の誘惑に負け、”生活”に負け、…欲望に負け、全員に子種を提供してしまったんだ。我を忘れて快感をむさぼっている間、その事の重大性が頭から抜け落ちてしまっていた。妊娠させてしまえば、僕には王位継承権がなくなる。するとガイゼルが国を牛耳り、恐怖政治を敷く。

 ああ、それなのに、僕は女体に翻弄されて目先の快楽にとらわれ、すべてを失ってしまった。…だが、もう後悔しても遅かった。

 程なくして僕は連絡を受けたガイゼルの手の者に捕らえられ、本国に引き戻された。王族が受ける裁判、王権会議が即座に開かれる。そこにはガイゼルとあの三人の美女が出席した。ガイゼルは僕の不貞を理由に王位継承権剥奪を主張した。王側とガイゼル側双方の専属魔法使いが三人を調べる。魔法をかけると、妊娠の有無、父親の情報が空中に浮かび上がる仕組みだ。もう言い逃れはできなかった。三人とも僕の精子を着床させていた。

 会議の結果、僕は王位継承権を剥奪され、ガイゼルが実権を握った。既に数々の策略を張り巡らせていたガイゼルにとって、父上を即日失脚させる事はたやすいことだった。こうして、僕と父親は別宅で軟禁状態に置かれる事になった。殺される心配はない。国民の支持は依然として根強く、ガイゼルが僕や父上を殺せば余計な暴動に発展する。その事が分かっているガイゼルは、僕たち親子を引き合わせず、政治に参加させず、結社を認めず、絶えず行動を監視し、許可なしに第三者と接触できないようにした上で、その代わりにお金と物と女を自由にした。

 これによって僕も父上も一生安泰、生活に困る事はない。女が欲しくなればいつでも好みの娘があてがわれる。父上は口を閉ざし、質素な食事をはじめ一切贅沢をしなかった。

 外で何が起こっているのか、僕たちには知らせられなかった。が、大体察しはつく。こうなったのもすべて僕のせいだ。僕も父上と同じように、つつましい生活を選んだ。

 風の噂で、僕の子を孕んだ三人の女性が胎児ごと処刑されたと伝え聞いた。ガイゼルがあれこれ難癖を付けて死に追いやったのだろう。その話を聞いた時、僕は彼女達の言葉を思い出していた。”正義は悪用される為にある”。ガイゼルこそ、正義を悪用して欲望をかなえる男だった。女性達は、悪用された正義によって”正しくも”死刑に処せられた。彼女達は適応し切れなかったのか。いや、適応したからこそ死んだのだ。僕の血筋の子孫がいては困るガイゼルの暴虐振りがよく分かった。

 僕はつましい生活で自分の十字架を背負い続けたが、たった一つだけ、制御しきれないものがあった。性欲である。あの不思議な花を口にして以来、僕は人一倍強い性欲を持つようになり、常人の倍以上のスピードで精力が回復する。そして激しく体が疼き、セックスに突き動かされるのだ。

 多分僕くらいの若い男でも一日一回出せば気が済む。が、僕は三回は出さないと落ち着かない。まるで麻薬のように僕は疼き、その度に娘を呼び寄せるのだ。これだけはどうしても我慢し切れなかった。あの島だけで取れる不思議な花、島の男は決して口にしないという毒性の強い媚薬のせいで、僕は女に取り付かれ、女の虜になり続ける。

 ノックもなしにガイゼルの配下が入って来る。後に続くウエディングドレス姿の美女三人を従えていた。「お望みの花嫁でございます。」「…ありがとう…」清楚な純白のドレスを身に纏った娘たちが僕をベッドにいざなった。僕が女を欲しがるとき、必ず三人と指定する。その位しないと収まらない体なんだ。あるいは、湖での甘美すぎるひと時を思い出したいのか…

 全裸の僕に花嫁が群がる。僕は年上の娘達に身を預け、また清純な処女性を汚して行った。セックスするためだけに生きている青年。そんな思いを掻き消そうと、真っ白い女体に無心にむしゃぶりつくのであった。


###BAD END###

 

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