スクヴス女学園02

 

 「…」

 あ、あれ。おかしいな。今日のレオタード姿とか、妖艶なマミーとか、昨日のエッチな光景とか、鮮明に思い出しながら自分のペニスをしごき、揉みしだき、どんどん興奮しているのに、なかなか絶頂に達しない。

 さあ射精という時に、なぜか疲れが出て、萎えてしまう。どうしたんだ。

 …疲れてるのかな。しょうがない、無理は禁物だ。てか無理をするほどでもないや。

 いや、今抜いておかないと、明日まで溜まってしまうことになるから、危険だ。女子学生たちの目の前で勃起ってのは避けたい。それに、今ももう、ギンギンだ。オナニーを止めるとまた興奮してくる。

 …でも、懸命にこすっていても、フィニッシュ前に何か枯れてしまう感じで、どうしてもイクことができない。どうしたんだ…

 そんなことを繰り返しているうちに、僕の意識は眠気でどんどん遠くなって行った…

 …。

 ……。

 うふふ…クスクス…

 ふわふわした感覚の中で、僕は真っ白い空間に漂っている。ここは一体…

 クスクス…娘たちのいたずらっぽい笑い声があちこちから聞こえてくる…

 ここは…

 ああ、体育館の倉庫だ。マットがある。遠くでホイッスルの音と体育館履きの音が聞こえている。

 僕はグランドピアノの下に隠れ、カーテンで身を隠しながら、奥を覗く。

 レオタードの学生たちが歩行の練習をやっている。

 たしか、このあと、マミーがピアノを弾きにこちらに向かって、見つかるんだったな…そうなる前に、身を引いておこう。僕は再び倉庫に戻った。

 「逃げる気?」「!」

 狭い倉庫はマットが敷き詰められ、ほとんどギュウギュウづめみたいな感じで、レオタードの学生たちと体育教師が待ち構えていた。いつの間にここに!?

 「さあ、私たちの太ももで感じてもらうわよ。始め!」

 体育教師がホイッスルを鳴らすと、レオタードの学生たちが一斉に僕に群がって来た。僕はいつの間にか裸になっていた。

 「うわああ! やめろおお!」僕の叫びは届かない。

 学生たちに取り囲まれ、一人ずつスリスリと生足を僕の両脚にこすりつけていく! その柔らかくてスベスベした感触が、前後左右から押し付けられる彼女たちの体が、有無を言わさず僕のペニスをいきり立たせていた!

 女体の感触に脱力し、立ってさえいられなくなったが、次々に女体と太ももをこすりつけてくる学生たちに支えられるような格好になって、倒れることもできない。

 太ももはペニスを容赦なくこすって行く。学生によっては、お尻を押し付けたり、ナマ手でしごいてきたり、自分の両太ももの間にペニスを挟んでぎゅっと締め付ける娘までいた。

 「あああ…」さっき抜いていなかったせいか、オナニーが終わらないままここに来たせいか。もう僕は高められ、身を捩じらせて感じ始めていた。

 「そこまで!」ホイッスルが鳴ると、女子学生たちは僕から離れた。「さあ。みんなよく見ておくのよ。女の太ももの真の力を。」「はい。」

 体育教師が僕の前に立ちはだかる。僕の膝はもう、ガクガクと笑っている。ペニスも別の意味で笑っている。

 不意に教師は後ろを向き、お尻を僕の股間に押しつけてきた。両足を開き、股の間に巧みにペニスを導いた! そしてそのままきつくモモを閉じた!

 「うああ…」柔らかくてスベスベしているのに、内部の深いところが筋肉質な体育教師の太ももに挟み込まれ、僕は思わず腰を左右にくねらせた。

 体育教師は無言で、体を前後にゆすったり、足を左右交互にスリスリしたりして、ペニスを締め付け、こすり付ける! その右手は、自分の股の間に挟まれ、指先が亀頭を円を描くように刺激している!

 「はうあっ!!」僕は体育教師の股の間から、濃い精液を放出させてしまった!

 快感の余韻に浸っていると、教師が離れた。

 「さあ! みんなも交代で今のと同じことをしなさい! その時、あの歩行法をちゃんと応用するように!」

 またホイッスルが鳴り響く! すると、後ろと左右に女子学生が群がり、僕を立たせたまま(姿勢もペニスも)がっちり押さえつけた。

 そして、一人ずつ交代で、さっきの教師がしたように、いきり立ったペニスを太ももに挟み込み、指先でフォローしながらむっちりした肉で責めまくる!

 彼女たちは代わりばんこで、僕一人めがけてスマタ攻撃をしてくる。女の子の足って、よく感じてみると一人一人違うんだな。細さ、筋肉、肌の滑らかさ、うぶ毛の位置などに個性がある。それが僕の感度をいや増している。

 数人が交代したところで、二発目の発射。でも不思議と、ペニスの興奮は収まらないし、学生たちも攻撃をやめてくれない。

 「用務員さん。覗き見をした罰よ。学生たち全員に抜かれるまで、離してあげないんだから。」

 「そ、そんな!」

 「な〜にショックになってんのよ。ほらぁ、あたしの足、ムニムニしてて気持ちいいでしょ?」ペニスを太ももに挟み込んだまま、腰を左右になまめかしくグラインドさせる若い女の子!

 「うぐ…」

 「じゃあ次は私。正面からやっちゃうもんね。」小柄でかわいらしい美少女は僕と向き合いながら、太ももでペニスをいじめてうる!

 「ずっとレオタードの足に触りたかったんでしょう? いいのよ今ならいっぱい触って!」

 群がって来る学生たち…射精すればするほど、どんどんやりたくなってくる。いけない、何かがおかしい! このままだと後戻りできない気がする!

 「じゃあねえ。アタシは…」ペニスを太ももに挟んだまま、小刻みに震え、きつく閉じたり緩く閉じたりしてペニスを刺激してきた。その波打つようなモモ肉の攻撃に、また僕は耐え切れなくなった! まるで貧乏ゆすりの要領で、巧みな太ももの動きに翻弄され、何度目かの射精をしてしまう!

 「…。」もう言葉も出なかった。

 「今日はこれでカンベンしてあげるわ。また今度、付き合ってもらうわよ。」体育教師が不敵な笑みを浮かべる。視界は段々白くなって行って、気も遠くなって行った。

 ジリリリリ!

 はっ!

 僕は気が付き、枕もとの目覚ましを消す。起きてみると、いつもと変わらない用務員室。

 「…夢、だったのか…」

 上半身を起こす。そういえば、夢でいっぱい、学生たちとエッチなことをしてしまったような…。あわててパンツを脱ぐ。自分の精液でべっとりしていた。ひさびさの夢精だった。

 「…イカンな。」

 僕は着替え、軽くシャワーを浴びてから、ふたたび用務員の仕事に取り掛かる準備をするのだった。三日目。

 あいかわらずの刺激的な授業風景。ミニスカート、チラチラ見えるパンツやおへそ。キレの深いブルマ。露出されたわきの下。教室内で堂々と着替える学生たち。

 休み時間になると、女の子たちが近づいて来て、わざとスカートをめくってみたりして悩殺してくるし、最近、いろいろな子がよく話しかけてくるようにもなった。

 そのたびに、勃起しそうになるのを抑える。学校の中にそこはかとなく漂う芳香が、刺激を強めている。

 特に問題のない学生たち。学校施設。そうなると、自然と目が色気の方に向いてしまう。イカンイカン、ちゃんと真面目に仕事しなくっちゃ。

 昼休みになった。

 「用務員さん。」

 チャイムが鳴って間もなく、一人の女子学生が近づいてきた。「どうしたの?」と聞くと、彼女は耳まで真っ赤にしてモジモジしていた。

 「あ、あの、そのぅ…」

 うつむいた可憐な美少女が、ときおりうるんだ瞳で僕の顔を見上げる。しばらくして、意を決したように顔を上げた。

 「こ、これッ! 読んで下さいっ!」

 彼女は一枚の手紙を差し出し、そのまま走り去ってしまった。も、もしかして…

 僕は体育館の裏に回り、さっきの手紙を読んでみた。小さめのかわいい、きれいな字が並んでいる。


「私、近藤可憐といいます。初めまして。私、ずっと年上の男性と触れ合ったことがなくて、用務員さんが赴任してきた時からずっと気になっていました。毎日ドキドキが募っていって、苦しいくらいです。それがあなたへの憧れと恋なのでしょうか。校則で、特定の恋人を作ってはいけないことになっていますので、お付き合いして下さいとは言いません。でも、私はあなたが好きです。その気持ちには嘘がつけません。どうか私の気持ちだけでも受け取って下さい。 かれん」


 こ、これは、ラブレターか! こんなのもらったことがない。僕の手はわなわなと震え、上半身がほてり始める。ドキドキが収まらない。女の子に愛されたことがないから、あっという間に清純な可憐ちゃんに心を奪われてしまう。

 パサ。写真が一枚落ちた。拾ってみると、さっきの子、可憐ちゃんが、お姫様のようなドレスを着て、ソファに座っている写真だった。かわいい。セミロングの髪、幼さを残した顔立ち、水色を基調としたフリフリのドレス。潤みを含んだ大きな瞳が、上目遣いになって写真に写ってる。華奢な体つきなのに、胸だけは前に大きく突き出されている。Dカップくらいか。マミーの妖艶な色香とは違う、名前の通り可憐な美少女だ。

 誰にも見つからないように、可憐ちゃんと付き合って愛し合いたい…。そういう秘密のラブロマンスの空想がますます僕を興奮させる。

 い、いや、ダメだ。僕は用務員なんだ。立場がある。それに年頃の女の子が年上の男性にあこがれることはある。それは恋愛とは違うはず。ここは心を鬼にし、ちゃんと諭すのが仕事だ。

 それにしても困ったな。この返事をどうしようか。やっぱり無視すれば傷つくし。ちゃんと卒業することを優先しなさいと諭すしかない。それでもつらいかな。…とにかく連絡が取れないとどうしようもないか。

 惜しいな、という気持ちを抑え、僕はまた用務員の仕事に戻るのだった。

 午後の休み時間。

 「よーーーむいん・さ・ん!」

 前方から女子学生が走ってくる。

 「えいっ!」

 その子はいきなりくるりと向きを変えて、僕にぶつかって来た!

 「うわっ!」

 むに。

 彼女のお尻が僕の股間部分にギュミッと押し付けられた! ズボン越しにも柔らかさが伝わってくる!

 「や、やめなさい!」僕はあわてて彼女の肩を掴んで、腰を引きながら彼女を引き離した!

 「どうだった? アタシのお尻。」彼女は不敵な笑みを浮かべている。「かっからかうんじゃない!」僕は勃起を抑えながらあわてて走り去った。この手のいたずらも、日を追うごとに多くなっていった。

 放課後。

 さて、今日最後の見回りだ。このクラブの時間が一番危険なんだが。

 女っぽいクラブはダメだ。肌が露出したり色気満載なところは危険だ。一番男らしいスポーツ…。そうだ、柔道部なら大丈夫だ。みんな柔道着だし。投げ合う競技だから悩殺もされないだろう。

 僕は柔道場に向かった。

 「えい!」「やあ!」バタン!

 柔道場ではすでに学生たちが柔道着で練習をしている。「あら用務員さん。見学に来て下さったのですね。」部長らしい学生が近づいてきた。

 そうそう、こういうキビキビした雰囲気なら、不謹慎な気持ちにもならないだろう。いや、これまで僕が不謹慎すぎたんだ。ここでビシビシ投げられて自分の精神を鍛え直したい。

 「もし良かったら、ちょっと体験なさいません?」「ありがとう、ぜひそうさせてもらうよ。僕の根性を叩き直してくれれば。」「用務員さんったら!」

 こうして、僕は柔道着を貸してもらい、ちょっと参加することになった。

 基本的な受け身の取り方を教わったあと、簡単に組み手をすることになった。

 背の高い学生が目の前で構えている。ここで気合を入れ直して、浮ついた気持ちを立て直すには、良い相手だ。

 「始め!」部長の凛とした声が響き渡り、僕は学生に突進して行った。

 くるり。

 目の前の風景が突然回転する。ビタ〜ン! 次の瞬間、僕は床に叩き付けられていた。あっという間に投げられてしまった。

 僕は痛みを堪えながら立ち上がる。

 「始め!」

 また厳しい声が響く。今度は相手の方から組んできた。

 内股に足を掛けられ、体重がかかる。僕はそのまま仰向けに倒されてしまった。

 「…寝技って、知ってる?」

 え…。寝技…。

 し、しまった! 柔道に寝技があるのをすっかり忘れていた!

 僕は抵抗する暇を与えられなかった。相手の女子学生が、すかさず僕の上にのしかかり、しっかりと体を固定したのだ。

 「…押さえ込んであげる。」

 両手両足を固定される。僕の足に彼女の弾力のある太ももが絡みつき、ガッチリと固定される。柔道着越しにも、女体の独特の感触が伝わってくる。

 彼女の頬が僕の頬に触れる。じわりと汗ばんだ柔道着からフェロモンが漂っているみたいだ。そのまま耳に息を吹きかけられる!

 「だめねえ用務員さん。そんなあっさりと押さえ込まれたら、取られてしまいますよ。もっと抵抗しないと!」

 部長が掛け声をかけ、応援してくれている。でも、抵抗しようともがけばもがくほど、女体がそれだけ強く押し付けられる状態だ。

 「…それとも、柔道着が合わなかったのかしら。さっきまで女子が着ていたやつだから、小さかったですか?」

 言われてみれば、着た時にちょっといい匂いがしていた。今は、組み手の学生の芳香と混じっている。

 上に乗られ、グリグリと全身を押し付けられる。ヤバイ、だんだん耐え切れなくなっているぞ。立たないように、女を感じないように必死に堪えていたが、女体の柔らかさと、ほお擦りのスベスベ感と、耳に吹きかけられる吐息が、僕の理性をどんどん奪い、ムラムラと下半身に性欲がこみ上げる。

 ダメだ、立っちゃダメ、勃起するわけには行かない! ここで勃起したら、まずのしかかっている相手に丸分かりだ! ど、どうしよう!

 「参った、もう許してくれ!」僕は半立ちに近い状態になりながら相手に頼んだ。

 「柔道に参ったはありません! 一本取られるか判定によって勝負が決まるのです!」

 そんな!

 むぎゅうう…女子のオッパイが僕の胸の部分を這い回る。柔道着ははだけ、Tシャツに、じかにふくらみが押し付けられる。彼女の下半身や太ももが、容赦なく僕の股間付近をスリスリとこすっている!

 僕はもう耐え切れなかった。ペニスはズボンの奥でどんどん膨らんで行った。

 「…」

 何かかすれた小さな声で、女子学生が耳元で囁く。

 「…立ってるのね?」

 はう! やっぱりばれてる! やばいぞこれは!

 「そこまで!」

 部長の号令で、相手はやっと身を離してくれた。

 「用務員さん、もっと闘争心を掻き立てないと、勝てませんよ?」

 「あ、ああ。そうだね。…どうもありがとう!」

 僕は腰を引いたまま、あわてて奥に引っ込み、柔道着を脱いで着替えた。

 そして逃げるように柔道場を後にした。

 どうしよう、あの女子学生に勃起したことがばれてしまった。きっと最低の男だと思われてるんだろうな。

 しょうがない、過ぎてしまったことだ。騒ぎ立てられなかっただけでも良しとしなくては。

 まだ時間があるな。誘惑や悩殺を恐れて仕事を放棄するわけにはいかない。性的なものを仕事中に感じる僕が悪いんだ。

 気を引き締めて、体育館に向かう。今日は…新体操とダンス部が使っているのか。そうか、参加せずに見ているだけなら、大丈夫なんじゃないかな。

 中に入ると、女子学生たちが一斉にこちらを見る。僕は体育館の端に陣取り、正座して活動を見る事にした。正座するのは気を引き締めるためである。

 新体操部長らしき人がもっと近くで見てはと言ってきたが、断った。あと、ダンス部長が一緒にどうかとも言ってきたが、見ているだけにした。二人の部長は僕の両側に座り、活動内容を教えてくれる。

 まずは新体操。女子学生はレオタードで、回転したり、バック転したりして練習に励んでいる。股を開いて横に回転することもある。みんな細くてキレイな足だ…。

 「しなやかな動きを追求するのがウチの部の目標なんです。」新体操部の部長はそう語ってくれた。彼女のレオタードはぴっちりしていて、生足がなまめかしい。膨らんだ胸がレオタードを膨らませている。

 部員たちの、開かれた股、後ろにのけぞった時に強調される胸、きゅっと引き締まった小尻…。動きの一つ一つがいやらしい。

 いや、いやらしくなんかないんだ。僕が勝手にいやらしい目で見てるってことなんだ。イカン! もっと引き締めなくては!

 次にダンス部。今日はサンバの練習をしてるとか。

 「サンバの命は腰のグラインドです。」部長はそう教えてくれた。部員達の格好は、体操服にブルマなのだが、体操服はめくられ、上の方で結ばれている。おなかが丸見えになっていた。

 「ああやっておへそを露出して、腰がちゃんと回転しているかを見るんですよ。下腹部の肉のねじれ具合から骨盤の回転を見てるんですね。」「なるほど…」

 一定のリズムに合わせて、ゆっくりと、また早く、腰がグラインドしている。上半身の位置が動かないで、腰だけがグリグリと捻られ、回転している。まるで女性上位で挿入した時の動きみたいに妖艶だ。

 ダメダメ! どうして僕はそういう目でいつも学生を見るんだ! 痺れた足をつねった。痛みはない。これじゃあ気が引き締まらない。

 「あら。用務員さんずっと正座でしたの?」「そんなにキリッと見学なさらなくても良いのに。」「あ、ああ…。いや、そろそろ失礼するよ。」「そうですの。」「次は一緒にやってみて下さいね。」「か、考えとくよ。それじゃ…」

 僕は立ち上がろうとして、足の痺れでよろめいた。

 「あっ。大丈夫ですか?」

 すかさず二人の部長が僕を抱きかかえる。右にはレオタードが、左にはおへそ丸出しのなまめかしい腰が、僕の両側に密着している! 二人に支えられながら僕は歩かされ、歩く度に生足がズボン越しにこすれている。

 僕は何とか体育館を脱出した。そして一日が終わった。

 いつものように、食事などの準備は、担当の女子学生たちがやってくれている。

 そして夜。布団に入ったとたんに、下腹部がジワジワと疼き出した。ペニスはどんどん膨張する。昼間のエロチックな光景がフラッシュバックする。

 もう誰も見ていない。僕は思わず自分のペニスを掴み、すばやくしごき始めた。

 だが、快感が増大しているのに、昨日と同じように、まったく射精する気配がなかった。一体どうしたというのだろう。

 一生懸命ペニスをしごいたり揉んだりしていても、イクことはできなかった。そのうち、また眠くなり、いつの間にか眠りこけるのだった…。

 …。

 ……。

 気が付くと、洋館の一室に立っていた。ソファーが置いてある。

 「!」

 ソファーには、薄い水色のドレスを着た美少女が座っている。そうだ、昼間僕にラブレターをくれた可憐ちゃんだ。昼間のことを思い出し、何とか「特別の関係」は断らなくてはと思い、話し掛けようとしたけれども、なぜか声が出ない。

 「こちらに、座って下さい。」潤んだ瞳で上目遣いに僕を見つめてくる可憐。その顔は上気し、何かを懇願するような表情を見せている。

 僕は何かに惹かれるように、可憐の隣に腰を下ろした。

 「お願い、今日だけでいいの。私の思い出でいいの。…抱いて。」

 かすれたような小さな声で、可憐は囁いてくる。もう僕は、その誘惑を撥ね退けることができなかった。僕は可憐を抱き寄せる。可憐は僕の肩に頭をしなだれた。甘い匂いが髪の毛から漂ってくる。

 僕は顔を近付ける。彼女もそれに反応するように顔を上げた。瞳を閉じて、キスをする。柔らかい唇がムチュッと僕の唇を塞いだ。

 キスの後、彼女はまた、静かにゆっくりと頭を僕の胸あたりに落とした。僕は震える彼女を抱きかかえるように頭部を優しく抱擁する。

 美少女の囁きはまだ続く。

 「…背中に、チャックがあります。」

 見ると、ドレスの背中の部分に確かにチャックがある。僕はチャックを下ろした。

 彼女は下着をまったく着けていなかった。裸の上に…このドレスを着ていたのか。しなやかでスベスベの背中が露出された。

 彼女は身を起こし、ドレスをするりと脱ぎ捨てた。あっという間に彼女は全裸になった。細い体つき、幼い顔立ち、前に突き出た形のいい胸…。

 僕はもう何も考えられない。ふたたび彼女を抱きしめる。いつの間にか、僕も全裸になっていた。彼女の柔肌がじかに触れている。

 「…お願いします。」そう囁くと、僕を座らせたまま彼女は上に乗ってきた。座位でいきなりの挿入だった!

 「うわあ!」

 突然の強烈な快感が下腹部全体に襲い掛かる! 我慢とか理性とか、それどころではなかった。あっという間に、僕は彼女の膣めがけて射精してしまった。

 「…ありがとう。良い思い出になりました。」

 いや、それどころじゃないだろう、中出ししてしまったんだぜ? さっと血の気が引いた。用務員の立場でありながら、女学生を妊娠させてしまった!

 「おい!」「!!」

 いきなり場面が変わる。ここは…柔道場だ!

 「アンタ、なんで神聖な柔道場で勃起するんだよ。」きつい言い方をしているのは、今日相手をしてくれた、長身の女子学生だ。

 「勃起だなんて信じられないよね」ひそひそと部員たちが囁き合う。

 「しかも! 用務員さん! なぜ裸なのですか!」後ろから部長がきりっとした声を響かせる。全裸に気がついた僕はあわてて前を隠した。

 「…部長、これだけ神聖な柔道を汚したのです、精神を叩き直した方がよいと思いますが。」「そうね。とりあえず柔道着を着て下さい。」

 「…。」相変わらず声は出ない。

 部員の一人が立ち上がり、こちらに歩いてきた。そしておもむろに自分の柔道着を脱いだ。柔道着の下は全裸だった。

 そっちこそ神聖さを汚してるんじゃ…と、抗議の声すら出てこない。僕は言われるままに、ぬくもりのある柔道着を羽織った。

 「ではこれより、お仕置きの連続組み手を始めます。用務員さん、自分のしたことをじっくり反省して下さい。」「まずは私が相手だ。」相手をしたあの学生だ。

 「始め!」部長が号令をかける。

 突進する背の高い学生。あっという間に胸倉を掴まれ、彼女の方に引き寄せられる。

 「アンタ、寝技の時に勃起したんだな。」

 そういって投げ飛ばそうとした。僕はとっさに抵抗し、彼女の胸倉を掴んだ。

 「!」柔道着の前が広く開いた。この学生も、下には何もつけていなかった。オッパイが露出される。

 「スキあり!」次の瞬間、僕は地面に叩き付けられた。

 「それまで。次!」「はい!」すかさず次の学生が出て来る。「始め!」

 身を起こす暇もなく、部員にのしかかられた。僕も相手も帯がゆるくなっていて、彼女が寝技に持ち込むと同時に、肌と肌がじかに触れ合ってしまう。

 「用務員さん、また勃起していますね。」そう言いながら、上半身を前後にこすりつけてくる! 柔らかくてスベスベの女の上半身の感触が、僕の上半身を責めている!

 「それまで。次!」「はい!」「始め!」

 もうカンベンして下さい、参りました。声が出せたら、そう懇願していただろう。三人目の学生は、僕を仰向けに倒し、頭の側からのしかかって来る。

 やはりはだけた胸が、僕の顔面を這い回り、圧迫する。彼女の両腕が僕の両腕をしっかり固定し、足をばたばたさせるも身動きは取れない。

 「…お仕置きをしているというのに、ずっと立ちっぱなしなのですね、用務員さん。」部長の冷たい言葉が刺さってくる。もうここまでくると生理現象で、しょうがないじゃないか。

 「そのまま上半身をしっかり固定していなさい。」「はい。」

 誰かが、ばたつかせている僕の足を両手で固定した。これで完全に動けなくなった。

 「まずはそのいやらしい気持ちを静めないといけません。」恐らく部長だろう、僕のズボンが脱がされ、いきり立ったペニスが露出させられた。

 「…これで抜いて性欲を沈め、柔道に専念して下さい!」

 ずぼっ!何かがペニスにかぶさる!女体…ではなさそうだ。「スイッチを入れます。」

 ブルブルブルブル!

 その物体、多分電動式の男性用バイブだろう、それが大きく震えてペニスをむさぼり始めた!

 「〜〜〜〜!」声も出せずに、身悶えするも、体は固定されてて動くことができない。

 部長はその物体を、ペニスをしごく要領で上下に出し入れする。それが新たな刺激になって僕を高めて行く!

 「〜〜!!!!」僕はまた、射精させられてしまう。でも声も出ないし、ペニスはその物体に覆われているために、僕がイッた事に誰も気づかない。

 「…まだ出さないのですか。しぶといオチンチンですね。いいでしょう、我慢したければしなさい。でも用務員さんがイクまで、このおもちゃは絶対外しませんよ!」

 「〜〜!!!!」僕は既に出しているんだ! でもそれが届かないまま、まだずっと精を絞ろうとペニスがむさぼられている!

 やがて二度目の、カレンちゃんのを入れて三度目の射精に導かれる。自分の精液がヌルヌルとペニスに纏わり付き、それが愛液のような潤滑油になって、快感をさらに高めていたからだ。

 流石にそこまでくると、おもちゃからも精液があふれてくる。それを見て部長はやっとバイブを外してくれた。

 「やっと出したのか。」「…そうね、なかなかしぶとかったけど。だいぶお疲れのようだから、今日はこれで許してあげましょう。」

 僕は解放された。あわてて柔道場から逃げ出した。逃げた先は、体育館の倉庫だった。

 一体どうなっているんだ。そう思いながら、マットに腰を下ろした。

 「…どうして一緒に参加してくれなかったんですか?」

 「!!」

 いつの間にか、僕の両側に、新体操部とダンス部の部長が座っている。「せっかく新体操やダンスを体験していただこうと思っていたのに。」

 部長たちは両側から、僕を抱きかかえる。「さあ、立って下さい。」

 僕は言われるままに立ち上がる。足が痺れて、思うように歩けない。

 「正座なんてするからですよ。」「じゃあ、今は動けないのですね。」

 僕は無言でうなずいた。

 「じゃあ、立って下さい。」

 いや、もう立ち上がってるんだけど。「早く立って下さい。」

 二人の生足が両側から僕の太ももをスリスリとこする。そうだ、今僕は全裸だったんだ。

 立って下さいというのは、こっちの意味か。

 部長たちは、両側からペニスに手を伸ばした。柔らかくてスベスベの手が、亀頭や根元、玉袋を刺激してくる!

 「…女の子の手って、気持ちいいでしょう?」「参加してくれなかった罰です。ここでこのまま、私たちの手で大人しく抜かれて下さい。」「〜〜!」

 巧みな分担でやさしく刺激してくる女手の攻撃に、僕はなすすべもなかった。もう三回も射精しているのに、また下半身がじわりとくすぐったくなってくる。

 精巣はすでにはちきれんばかりになっている。

 「さ。出して。」「私たちにイクところを見せて下さい!」

 手の動きがますますなまめかしく、素早くなって行く。ダンス部長が腰をいやらしくグラインドさせながら足をこすりつけてきた!

 ああ、もう限界だ、で、出るぅぅぅ〜〜〜〜〜!

 ジリリリリリ…!

 「!」

 目覚ましが鳴る。もう起きる時間になった。

 今までのは…夢だったのか。それにしても妙にリアルな夢だった。淫夢の余韻と疲れからか、布団から上半身を起こしたまま、ボ〜っとしてしまう。

 「おはようございま〜す!」

 朝食の準備の為に、体操服にブルマの格好をした女子学生達が入ってきた。

 しまった! いま僕は…夢精していてトランクスには精液が付いているし、その匂いも充満しているはずだし、何より、さっきの夢で射精寸前にまで追い詰められた直後の目覚めだったから、ペニスはギンギンに勃起したままだ! どうしよう…

 「ささ、もう起きて下さい、用務員さん。」

 ペニスがいきり立ったまま、治まる気配を見せない。どやどやと入って来る女学生たち。しかもこの日にかぎって、彼女たちが体操服にブルマという、露出度の高い服装だったから、ますます収まりがつかない。

 彼女たちは僕の部屋を掃除したり、朝食の準備をしたりしている。

 まずい、この状況は非常にまずい。もし僕が勃起してることがばれたら、それこそ大問題になる。

 い、いや、それ以前に、僕は夢の中で夢精してるはずなんだ。ということは、男の精液の匂いが、既に部屋の中に篭っているってことだ。

 もう彼女たちはその異臭に気づいているはず。

 だが女学生たちは、いつものとおり、決められた作業をこなしている。

 「さ。用務員さん、シーツを片付けますから、立ち上がって下さい。」

 「いや、その…」「どうしたんですかぁ?」

 ひときわ驚いたような声を上げる美少女。その声を聞きつけて、他の女学生たちも集まってくる。

 「どうかしたの?」「今日の用務員さん、ヘンなんです。いつもすぐにベッドを片付けさせてくれるのに。」「用務員さん、どうかなさったのですか?」

 女学生たちが近づいて来る。

 「あーいや、なんでもないんだよ。そう、今日は僕が自分で布団を片付けようかなって。」

 「ダメです。」「それが私たちの仕事なんです。」「さあ、もう出て下さいな。」

 僕は数人の学生に囲まれ、半ば強制的に布団から引きずり出された。この日にかぎって、トランクス一丁の姿だった。トランクスからは男の臭いが立ち込め、さらにギンギンのペニスが女学生たちの前にあらわになった。

 「…。」

 僕はもう、どうしていいか分からずに、身動きできなくなった。羞恥心だけが高まっていく。

 「…そうでしたか。」「それが用務員さんが布団から出なかった理由ですね。」

 あああ〜! ついにばれてしまった。どうしよう。

 「いいんですよ。男の人なら当然の生理現象ですもの。」

 「ご、ごめん…」

 僕はあわてて後ろを向いて、いまさらながら前を隠した。

 「ねえ、用務員さん。」「こっち向いて下さいよ。」

 「いや、だって…」

 「大丈夫。誰にも言いませんから。」

 「!」

 ブルマの女の子の一人が、僕の背中にぴったり張り付いてきた! そのままスベスベのふとももを、僕の股に入れて、足をスリスリとこすってくる!

 「なっ…!」

 「大丈夫。このことは私たちだけの秘密にしますから。」「それに、朝立ちだって治さなくちゃいけませんことよ?」

 次々と女の子たちが僕にまとわりついてきた。ふにふにした感触が、さらに僕の性感を高めている。

 「だから…ね?」「い、いや、だめだよ! こんなこと…うあ!」

 誰かの手が股間に伸び、トランクス越しにペニスを掴んできた。そのままふにふにと柔らかい手が亀頭のあたりを揉んでいる!

 「じゃあ、このまま後ろから抜いて差し上げますわ。」

 もう我慢出来なかった。ええい、どうせ秘密にしてくれるんだ。ここは彼女たちに任せてしまおう。

 僕は力を抜いた。

 すると数本の手が、左右と下から伸びて、トランクス越しにペニスのあちこちをさすってきた。

 「うう…」

 「気持ちいいですか?」「あ、ああ…」もう、わけが分からなくなり始めている。

 「じゃあ、今度は…」

 合図したかのように、女学生たちの手が、トランクスの中に滑り込んできた。

 トランクスの穴のボタンが外され、そこからペニスが顔を出した。柔らかい女性特有の手のひらや指先が、じかにペニスに触れている。

 左右の隙間からも手が滑り込み、両脇からペニスの根元や、玉袋、その脇のくすぐったい部分をさすってくる。

 股の間から伸びた手は、下から玉袋を鷲掴みにしている。またお尻のところから手を入れてきた女子学生は、会陰の部分にまで指を這わせている。

 「うああ…」

 ペニス本体は、亀頭を手のひらで弄ばれ、数本の手がリズミカルにしごきたてている。

 「さ、出して下さいませ。」彼女たちの手の動きに翻弄され、また夢の中でさんざん高められていたことも手伝って、僕は彼女たちの手でイッてしまった。

 「はうっ!…はあ、はあ…」「気持ちよかったのですね。」「あ、ああ…」

 女の子たちは手を離した。そして、僕にトランクスを脱ぐように指示した。洗濯するためだ。

 僕は裸になった。一人の学生が、ウェットティッシュか何かで、僕の下半身辺りを丁寧に拭いてくれた。

 「あ、あの…このことは、どうか内密に…」僕は彼女たちに確認せずにいられなかった。

 「はい。もちろんです。このことは、私たちだけの秘密ですよ。」「そう、私たちだけの、ね。」くすくすと笑いながら、学生たちはいつもの仕事に戻っていった。

 半信半疑ながら、もう彼女たちを信用するしかなかった。でも、やってしまった、という、ある意味での後ろめたさからは離れることができなかった。

 お昼近くになって。

 僕は職務に励む。今日は早めに出勤だ。これからも「午後一時」に甘んじないで、時間と余裕があるうちは、できるだけ早めに出て勤勉に働こう。慣れてくれば午前八時からバッチリ働くこともできそうだ。

 いつもどおりの授業風景。毎度見せつけられるエロチックな光景。でも、自然と僕の目は、彼女たちの手の甲や手のひらに移ってしまう。今朝の快感を、そのつど思い出してしまう。やわらかそうだなあ…

 いけない。今は職務中だし、あれはあの時だけの秘密なんだ。早く忘れなくては。

 妄想と戦いながら、昼休みになった。

 「用務員さん。ちょっとよろしいかしら?」

 僕に声をかけてきたのは、国語教師の山川エリだった。ぴっちりしたボディコンスーツに身を包んだ妖艶な美女。風紀担当の教師に風貌は似ているが、あちらが真面目な白衣を来たカタい感じの女性なのに対して、この国語教師はもっと垢抜けた感じで、教師陣からも浮いたような存在になっている。だから目立つし、僕もすぐ覚えた。

 「あぁ、山川先生。何か?」

 「ちょっとお願いしたい事がありますの。」「はあ…」

 僕は山川と英語教室に入って行った。そこには金髪の美女がいた。英語教師のフランソワだ。

 「来て下さったのですね、用務員さん。」とても流暢な日本語でフランソワが話しかけてくる。

 「あの…どうかなさったのですか?」

 「えぇ。ご存知の通り、来週にわが校で体育祭があります。」

 「あーそういえばそうでしたね。ここは少し早いのでした。」

 「私、山川は、二年四組の担任。そしてフランソワは副担任です。そしてうちのクラスは、参加人数が少ないのです。」

 「そうなんですか。」

 「ええ。ですから、特例として、用務員さんにも、うちのクラスの戦力としてご参加いただきたいのです。」

 「えっ…」

 「理事長の許可はいただいております。というより、うちのクラスの人数が少ないことを考慮下さった理事長さまご自身の提案です。」「参加して下さいますね?」

 …どうやら断れない雰囲気だ。

 「わ、分かりました。」

 「引き受けて下さるのですね。」「ありがとうございます。」

 妖艶な美女二人に挟み込まれ、ドキドキしてしまう。その上、二人は僕の手まで握ってきた。

 手。あぁ、今朝の愉悦がぶり返すけれども、必死で掻き消す。

 「あの、それで、僕はどんなお手伝いをすればいいのです?」

 「用務員さんにお手伝いいただく種目は、三人四脚、棒倒し、ムカデ競争、騎馬戦。以上四種目です。」「ご安心下さい、短距離や長距離のようなものは学生にやってもらいますから。」

 「そうですか…。分かりました。練習とかが必要ですか?」「いいえ。そのまま当日来て下されば結構です。男の人ですもの、ただご参加下さるだけで心強いですわ。」「はあ…」

 僕は教室を後にした。体育祭か。ま、これも用務員の仕事だと思えば、ちゃんとこなさないとな。

 夕方。さて、今日はどこを見ればいいかな。

 水泳部は…絶対まずいよな。

 「用務員さん。」うろうろしていると、女子学生に声をかけられた。

 「うち、フォークダンス部なんですけど、見に来てくれませんか?」

 「え、あ。ああ…」

 声を掛けられたのなら、断るわけにもいかない。僕はのこのこフォークダンス部の練習場を見に行った。

 小奇麗な室内で、制服の女の子たちが、ラジカセの音楽に合わせてフォークダンスを踊っている。

 制服のスカートが短くて、十分セクシーなんだけど、体育会系の露出度の高いのとか茶道みたいなしっとりした色気が充満するのよりずっといい。

 僕は片隅で、彼女たちが楽しそうに踊っているのを見ていた。

 「用務員さん、ご一緒にいかがですか?」「みんなで踊ると楽しいですよ?」

 やっぱり参加するのか。断り切れない。

 「分かった。」

 僕は立ち上がって、オクラホマの輪に加わった。本当、彼女たちが体操服とかじゃなくて良かった。

 「じゃあ始めましょ。」音楽が鳴り始める。

 「よろしくお願いしますぅ。」目の前の女の子が、顔を赤らめながら近づいてきた。

 むぎゅ。

 しっかりと、彼女の手が僕の手を握り締める。手。そうだった、フォークダンスのほとんどは相手の手を握り締めるんだった。

 今朝の柔らかい手そのままが、今僕の手を握っている。今朝は、この美しい手が、僕の股間中をまさぐっていたんだった…

 い、いや! 今は仕事中! フォークダンスに専念しなくては!

 よく考えてみると、この部屋は僕以外はみんな若い女性。音楽に合わせて、次から次へと女の子が僕の手を握りしめてくる。

 柔らかくてスベスベしているのはみんな共通しているけど、次々握ってみると、ぬくもりの度合いとか、心地よさとか、力とか、人それぞれ微妙に個性があるんだな。

 音楽が終わった。

 「ありがとうございました。どうでした?」「ああ、楽しかったよ。」「良かった。また見にきて下さいね。」「ああ…」

 フォークダンス部の部室を後にした。

 もう少し時間があるな。男だから仕方ないとはいえ、今日は何回も、今朝の事を思い出してる。シャキッとしなければ。

 気を引き締めるために…芸術に触れよう!

 僕は美術室に向かう。そこでは美術部員たちが、絵を描いている筈だ。

 美術室に着いた。ドアを開けると、美術部員たちが一斉にこちらを見る。

 「あ、ゴメン。邪魔しちゃったね。」

 「いえ、いいんです。どうぞ。」

 部員たちは、真ん中のテーブルに置かれた花瓶を懸命に描いている。それぞれのキャンバスを覗く。みんなすごく上手だ。花瓶をほぼ正確に模写しているものもあれば、抽象化して一見よく分からないけど、花瓶であることは掴めるように描いている娘もいる。

 「時間です。」部長らしき人が号令をかけると、部員達は一斉に筆を止めた。どうやら時間内に思い思いに題材を描く活動だったらしい。

 「今、筆慣らしをしていたんですよ。」部員の一人が話しかけてきた。「へえ?」「普段の創作とは関係ない題材を模写して、デッサン力を磨いていたんです。」「そうなんだ。」「これからが本番なんですけど…」

 「?」

 部長が近づいて来る。

 「用務員さん、ちょっとこちらへ。」

 部長さんに連れられ、隣の別室に入った。ここは美術道具などが置いてある。そして…

 壁に大きなカーテンが掛かっていた。「これ、なんだい?」「マジックミラーですけど、開けちゃダメですよ。恥ずかしいから。」「?」

 「ここに部員たちがこれまでに描いた作品も保管してあるから、どうぞご自由に見て行って下さい。でも、絶対美術室に戻ったり、マジックミラーから覗いたりしちゃダメですよ?」「どうして?」「…。恥ずかしいからです。見ないで下さいね!」「あ、ああ…分かったよ。」

 何が何だか分からなかったが、とにかく見てはいけないらしい。美術部は秘密の活動でもしてるのかな?

 「ごめんなさいね。あと30分ぐらいで活動も終わりますから、それまでここにいて下さいね。作品を見ていれば退屈しないので。お願いします。」「うん。」

 部長は出て行った。

 …。

 さて。いつの間にかこの小さな部屋に閉じ込められてしまったわけだな。辺りを見回す。キャンバスの台とか、筆のセットとか、絵の具の棚とかが、ところ狭しと収納されている。そして、小さな部屋には不釣合いな、壁一面に掛かった、黒いカーテン。まるで劇場のカーテンのような荘厳さがあった。

 奥に、積み上げられたキャンバスがある。多分これが、部員さんたちの作品なのだろう。その数およそ20点程。中には卒業生のもあるのかな。心鎮めて芸術鑑賞しよう。

 「!!」

 息を呑んだ。描かれている油絵や水彩画は、みんな裸婦像だったからだ。芸術…女の裸も芸術として見て、決していやらしい目で見ちゃイカン! ああっでも、どの絵もなまめかしく美しく描いている。決してワイ画のようないやらしさはないのだが、代わりに天使に包み込まれるかのような神々しさがあった。

 まさか! 美術部のメイン活動とは、みんなヌード絵なのか…

 そういえばこのカーテン、マジックミラーだと部長さんは言っていた。今まさに、ヌード絵が描かれているってことなのか?

 イカン、覗いてはダメだと言われているではないか! ああでも、隣の部屋では、多分女子学生の誰かが、全裸でポーズを取っているんだろう。

 見、見たい…でも職務が…

 ちょ、ちょっとだけ、チラッと、様子だけ見ることにしよう。活動内容を知りませんでは困るしな。うん。10秒だけ、様子を見てみよう。

 おおっぴろにカーテンを開けることはせず、そっと端っこをめくって、中の様子を見てみる事にした。マジックミラーなら、向こうから見えることはないだろう。

 そっとカーテンをめくって、様子を見てみた。テーブルの花瓶は片付けられ…5人の女子学生が組み体操のような統率の取れたポーズを取っており、そして全員全裸だった。

 見ようによってはお互いにレズ乱交をしているようにも見える、なまめかしいポーズだった。

 若い女の肌って、すごくキレイだ。つい見とれてしまう。

 気づいたら、1分近く経っていた。ペニスはズボンの中ですっかり目覚めてしまった。

 これ以上はダメだ。僕は覗くのをやめた。程なくして、部長が入ってきた。

 「終わりました。」「あ、そう。」「ご苦労様でした。良かったらまた来て下さいね。」

 僕は美術部を後にした。今日は時間的にもここまでだな。

 自分の部屋に帰り、いつもどおり女学生たちの奉仕を受け、寝る時間になった。何だか今日は疲れたな。そのまま寝てしまおう。


###一方、その頃。###


 理事長「今日、彼と接触したのは…あなたたちね。で、どうだったの?」
 学生「大きな進展です。彼は私たちの前で朝立ちをしました。それで…」
 マミー「みんなで抜いて差し上げたのですね。」
 学生「はい。ここだけの秘密という話にしたら、心を許して下さいました。」
 理事長「それは結構なことですわね。チャンスがあったらどんどん抜いて差し上げて頂戴。」
 マミー「ここでは男は、射精すればするほど、われらの呪縛が強くなる。」
 理事長「でも、『ここだけの話』ってのは守ってあげましょう。そうしないと彼はかえって心を閉ざしてしまうでしょう。」
 学生「かしこまりました。」
 山川「来週、つまり三日後、体育祭があります。理事長様のお力添えで、彼を誘い出すことに成功いたしました。」
 フランソワ「競技も厳選してあります。」
 理事長「それは楽しみですわね。」
 フォークダンス部長「今日は私たちと一緒に踊って下さいました。女の手の感触をしっかり刻み込めたと思います。」
 マミー「ちょうど女手で抜いてもらった朝でしたから、いい刺激になったでしょう。」
 美術部長「うちの部にも来て下さいました。控え室で私たちの裸婦絵を見たでしょう。それから…控えめでしたけど、ヌード写生も覗いていました。」
 理事長「まだお堅いところが残っているようね。おおっぴろに見ても誰にもばれないと思っていたのでしょう?」
 美術部長「はい…ですが、端からちらりと覗く程度でした。」
 マミー「魔法の力で、マジックミラーにも、ただの茶色い透明ガラスにも変化できる窓だとも知らないで…クスクス」
 理事長「そうね。あまり急に露骨なことをすると怪しまれてしまいますから、毎日少しずつ理性を奪って行くように心がけなさい。」
 マミー「御意。」
 理事長「来週の体育祭は勝負どころです。みな気を引き締めるように。」


###闇の一ページ…###

 

前へ     次へ


メニューに戻る(ノーフレーム用)